MailDealerとは|問い合わせメールをチームで共有して対応漏れを防ぐ仕組み

@SOHO編集部
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MailDealerとは|問い合わせメールをチームで共有して対応漏れを防ぐ仕組み

この記事のポイント

  • ✓MailDealer(メールディーラー)とは
  • ✓info@などの共有アドレスに届く問い合わせメールをチームで管理するサービスです
  • ✓現在は「楽楽自動応対」に名前が変わっています

取引先や上司から「MailDealerを使っているから」と言われて、どんなものか調べている人は多いはずです。MailDealer(メールディーラー)とは、info@ や support@ のような、複数人で受け取る問い合わせ用のアドレスを、チームで漏れなく返信するための仕組みです。この記事では、名前が変わった経緯、できること、料金の決まり方、向いているチームと向いていないチームを、提供元の公式ページで確かめた内容で整理します。

先に結論を書くと、MailDealerは問い合わせメールの量が多く、複数人で手分けして返信している会社に向いたサービスです。一方で、少人数でWebサイトのフォームから届く問い合わせをさばいているなら、もっと軽い道具で足りることもあります。後半では、フォームで受け付けた問い合わせを担当と状況つきで管理できるHalictにも触れます。

MailDealerとは:今は「楽楽自動応対」という名前のサービス

MailDealerは、株式会社ラクスが提供してきたメール共有・管理のサービスです。2026年10月時点で旧サイトのアドレスを開くと、新しい名前のページに移ります。公式サイトのトップには「『メールディーラー』は『楽楽自動応対』に進化しました」と書かれていて、製品名は「楽楽自動応対(旧メールディーラー)」になっています。

名前が変わったので、社内で「メールディーラー」と呼んでいても、検索するときや資料を請求するときは「楽楽自動応対」で探すほうが早く見つかります。ログイン画面は会社ごとに別のアドレスになっていて、公式のよくある質問でも「URLはそれぞれ異なるので、所属組織の管理者に確認してほしい」と案内されています。新しく配属された人や、業務委託で作業に入る人がまずつまずくのはここです。ログイン先が分からないときは、ブックマークを探すより先に社内の管理者に聞くのが確実です。

公式のよくある質問では、サービスの中身を次のように説明しています。

「楽楽自動応対」は、info@やsales@、メーリングリストのような"共有メール"をチームで対応・管理するためのシステムです。 チーム全員の未対応・対応中・対応完了といった対応状況を見える化し、返信漏れ・二重返信・返信遅れを防ぐことが可能です。 出典: rakus.co.jp

つまり中心にあるのは、1通のメールに「いま誰が対応しているのか」「もう返信したのか」を記録して、チーム全員が同じ画面で見られるようにすることです。そこに、過去のやり取りをもとにAIが返信文の案を作る機能が加わったのが、名前が変わった今の姿です。

公式サイトでは、累計9,000社以上に導入されていること、メール処理市場の売上シェアで17年連続1位であることが紹介されています(調査会社ITRのレポートで、旧製品名で掲載されたもの)。提供元のラクスは2000年創業の東証プライム上場企業です。長く使われてきたサービスなので、転職先や取引先で触れる機会は今後もあると考えておいてよいでしょう。

共有アドレスの問い合わせで起きがちな3つの困りごと

MailDealerのようなサービスがなぜ必要なのかは、共有アドレスをふつうのメールソフトで回したときに何が起きるかを考えると分かりやすくなります。

よくあるのは、info@ に届いたメールを、メンバー全員のメールソフトで受け取る運用です。最初はこれで回ります。ところが問い合わせが1日に数十件を超えたあたりから、次の3つが起きはじめます。

1つ目は返信漏れです。全員が同じメールを受け取っているので、「誰かが返すだろう」と全員が思い、結局だれも返さないメールが出てきます。メールソフトの既読は自分の画面の中だけの印なので、ほかの人が読んだかどうかは分かりません。

2つ目は二重返信です。漏れを恐れて2人が同時に返信を書き、お客様に似たような文面が2通届く。言い回しが少し違うだけでも、受け取った側は「この会社は中で連携が取れていないのでは」と感じます。

3つ目は、対応の中身が人に張り付くことです。過去にそのお客様と何をやり取りしたかは、返信した人のメールソフトの送信済みフォルダにしか残りません。その人が休んだり辞めたりすると、経緯が追えなくなります。

動画編集の仕事でも、制作会社の共有アドレスに修正依頼が届き、だれが受けたか分からないまま締め切りの前日になって発覚した、という話はよく耳にします。原因は人の注意力ではなく、仕組みのほうにあります。全員が同じ受信箱を見ているのに、メールごとの担当と状況を記録する場所が無いからです。

MailDealerが解いてきたのは、この「担当と状況を記録する場所が無い」という問題です。メールそのものを1か所に集め、1通ずつに状態と担当者を付けることで、だれが見ても今の状況が分かるようにします。

楽楽自動応対(旧MailDealer)の主な機能

公式の機能一覧には多くの項目が並んでいますが、初めて触る人がまず覚えておけばよいのは次の5つです。

  1. 対応状況の管理
  2. 担当者の振り分け
  3. 対応履歴の表示
  4. テンプレートと二重返信の防止
  5. 送信前の確認(申請と承認)

対応状況の管理

届いたメールは「新着」に入り、返信を書きはじめると「返信中」、返信を終えると「対応完了」へと、タブが自動で移っていきます。公式サイトでは、新着(未対応メール)、返信処理中(返信対応中)、対応完了(返信済み・内容確認済み)、送信メールの順にタブが移動すると説明されています。新着のタブに残っているものだけを見れば、まだ手が付いていない問い合わせが分かる、という作りです。

担当者の振り分け

メール1通ごとに担当者を決められます。返信を始めると自動で担当者が設定されるので、ほかのメンバーが同じメールに手を付けにくくなります。だれの手元に何件あるかも一覧で分かるため、偏りが出たら管理者が振り直せます。

対応履歴の表示

同じお客様とのやり取りを、だれが対応したかに関係なく時系列で表示できます。電話で受けた内容をメモとして残す機能もあり、メールと電話をまたいだ経緯を1か所で追えます。急に代わりの人が対応することになっても、前回の返事を探して回る必要がありません。

テンプレートと二重返信の防止

よく使う返信文をテンプレートとして登録し、返信を書くときに呼び出せます。また、だれかが返信中のメールにほかの人が返信しようとすると止める仕組みがあり、二重返信を防ぎます。

送信前の確認(申請と承認)

新人が書いた返信を、送る前に上の人が確認してから送信する、という流れを設定できます。送信のキャンセルや添付ファイルの自動暗号化など、誤送信や情報の漏れを防ぐ機能も並んでいます。

このほか、複数の問い合わせアドレスをまとめて管理する機能、LINE公式アカウントやECモールの問い合わせを取り込む連携、外部のチャットへの通知、集計レポート、シングルサインオンや2段階認証、IPアドレスによる接続制限といったセキュリティの機能もあります。全部を最初から使いこなす必要はありません。まずは状況と担当の2つが回れば、返信漏れと二重返信の大半は防げます。

AI機能で何が変わったのか

名前が「楽楽自動応対」になったのは、AIの機能を中心に据えたからです。公式サイトでは、主なAIの機能として次の3つが紹介されています。

・自動生成:よくある問い合わせに、過去の対応やFAQをもとにAIが回答案を出す
・カスタム生成:伝えたい内容を指示すると、AIがビジネスメールとして整った返信文を作る
・リスク検知:優先して対応すべき問い合わせをAIが判定して通知する

このほか、問い合わせの多いテーマからFAQをAIが作る「AI-FAQ」(オプション)や、AIによる翻訳の機能もあります。

公式の製品紹介ページでは、AIの返信案について次のように説明しています。

AIが過去のやり取りやFAQから返信案を自動生成するため、面倒な検索やゼロからの文章作成が不要になり、作業スピードが大幅にアップします。 また、問い合わせ応対が担当者の経験や知識に左右されることもなくなります。新人でもハイパフォーマー同様の応対ができるなど、組織全体の応対品質が安定します。 出典: rakus.co.jp

ここで大事なのは、AIが参照するのは自社の対応履歴だという点です。公式サイトでは、一般の生成AIとの違いとして「自社の応対履歴のみをAIが参照する」ことを挙げ、事実と違う内容を作ってしまう危険が下がると説明しています。ただし、AIの返信案はあくまで案です。金額や納期、契約にかかわる回答は、送る前に人が確かめる運用にしておくべきです。

公式サイトには導入効果の試算も載っています。1か月200件のメールで、選別・作成・履歴確認・担当確認にかかる時間を試算すると、稼働が約46%減るというものです。人件費に置き換えると、200通の問い合わせを5人で対応し、時給2,000円とした場合に、年間で約240万円減る計算になっています。これはラクスの試算で、条件が違えば結果も変わります。自社の数字で見積もるなら、いまの1件あたりの対応時間を、選別・作成・履歴確認の3つに分けて測るところから始めると、導入前後を比べやすくなります。

導入の前と後で、1日の流れはどう変わるか

機能の名前だけでは想像しにくいので、5人のチームで共有アドレスの問い合わせを受けている場面を例に、1日の流れを比べてみます。

導入する前の1日

朝、全員のメールソフトに夜のうちに届いた問い合わせが15件並んでいます。リーダーがチャットで「今朝の分、Aさんは上から5件、Bさんは次の5件お願いします」と割り振ります。ところが、割り振りの間にも新しいメールが届き、どれがだれの分なのかが曖昧になります。昼過ぎに、お客様から「昨日の件、まだですか」と催促が届き、調べてみると、割り振りの境目にあった1件がだれの担当にもなっていなかったことが分かります。夕方には、同じお客様に2人が返信していたことも発覚します。過去のやり取りを確かめるには、前に対応した人に「送信済みフォルダを見てもらえますか」と頼むしかありません。

導入した後の1日

朝、共有の画面を開くと、新着のタブに15件が並んでいます。リーダーが1件ずつ担当を付けるか、各自が返信を書きはじめた時点で自動的に担当になります。だれかが返信中のメールには印が付き、ほかの人は手を出せません。お客様の名前を開くと、過去のやり取りが時系列で出てくるので、前任者に聞かずに経緯が分かります。夕方、新着のタブが0件になっていれば、今日の問い合わせにはすべて手が付いたと分かります。

違いは、確認のための会話が減ることです。「これ誰かやってます?」「前に何て返しました?」というやり取りが、画面を見るだけで済むようになります。動画の制作進行でも、修正依頼の受け付けと担当の割り当てを1つの画面に集めただけで、確認のための連絡が目に見えて減ったという話はよく聞きます。メールの問い合わせ対応でも、起きていることは同じです。

料金の決まり方と、導入までの流れ

MailDealerについて調べる人がいちばん知りたいのは料金だと思いますが、楽楽自動応対の料金表は公式サイトに金額としては載っていません。公式のよくある質問では、月額料金は利用するユーザー数や保存するメールの通数によって変わり、詳しくは問い合わせてほしい、と案内されています。

課金の仕組みについては、「月額のサブスクリプション」に「一部データの従量課金」を組み合わせた形だと説明されています。金額を左右する要素として挙げられているのは次の3つです。

・ユーザー数(ID数)
・メールアカウント数(共有アドレスの数)
・利用するプラン(スタンダード、プロフェッショナルなど)

支払い方法は口座振替です。クレジットカードで手軽に申し込むタイプのサービスではないので、個人や小さな事業者が試しに使うというより、会社として契約する前提のサービスだと考えておくと、資料請求のあとの流れに戸惑いません。

導入までの流れも公式に書かれています。

  1. 問い合わせ(資料が届いたあと、担当者から課題を聞かれる)
  2. 打ち合わせ(担当営業が運用の形を提案する)
  3. 契約とアカウント発行(申込書を受け取ってから最短3営業日で環境を用意)
  4. 利用開始(運用の相談は何回でも無料)
  5. 導入後のフォロー

契約の前に試したい場合は、14日間の無料トライアルがあります。公式のよくある質問によると、トライアルから有料版へ自動で切り替わることはなく、申込書を出さない限り料金はかかりません。トライアル中に登録したデータや設定は、原則として本番の運用に引き継げますが、引き継げない場合もあると書かれています。

費用に見合うかどうかは、見積もりの金額だけでは判断できません。いまの問い合わせ対応にかかっている時間を、ざっくりでよいので数えてみるのが近道です。たとえば、1日に届く件数、1件の返信にかかる平均の時間、過去のやり取りを探すのにかかる時間、返信漏れや二重返信が1か月に何回起きているか、の4つを1週間ほど記録します。返信漏れが起きたときのお詫びや、催促の電話への対応にかかった時間も数えておくと、見えにくい負担がはっきりします。この記録があれば、見積もりの金額と比べて、元が取れるかどうかを社内で説明しやすくなります。

見積もりを取るときは、「ユーザーは何人か」「共有アドレスはいくつあるか」「1か月に何通くらい届くか」「過去のメールを何年分残したいか」の4つを先に数えておくと、話が早く進みます。

導入するメリット

ここまでの機能を踏まえて、MailDealer(楽楽自動応対)を入れたときのメリットを整理します。

返信漏れと二重返信が仕組みで防げる

状況のタブと担当者の表示があるので、「だれも返していないメール」と「2人が返そうとしているメール」が画面の上で分かります。人に気をつけてもらう運用から、画面を見れば分かる運用に変わるのがいちばん大きな違いです。

引き継ぎと代わりの対応が楽になる

お客様ごとのやり取りが時系列で残るので、担当が替わっても経緯を読み直せます。休みの人の分をほかの人が受けるときも、前回の返事を探す手間がかかりません。

返信の質がそろう

テンプレートと送信前の承認、AIの返信案を組み合わせると、経験の浅い人が書いても一定の水準の返信になりやすくなります。言い回しのばらつきがお客様に伝わりにくくなります。

長く使われてきた実績と支援の体制

導入の設定から運用が定着するまで、電話とメールで専任のスタッフが支援すると公式サイトに書かれています。ITツールに慣れていない部署でも始めやすいのは、長く続いてきたサービスならではの強みです。

デメリットと注意点

一方で、導入前に知っておきたい点もあります。けなすためではなく、合う会社と合わない会社を見分けるための材料として読んでください。

料金が公開されていない

金額は問い合わせないと分かりません。ほかのサービスと並べて比べたいときに手間がかかります。比べるなら、上で挙げた4つの数字をそろえて、複数の会社から同じ条件で見積もりを取るのが公平です。

少人数には仕組みが重いことがある

ユーザーが2人か3人で、問い合わせが1日数件という規模なら、担当と状況を表計算ソフトで管理しても回ります。高機能なサービスを入れると、設定と運用ルールづくりのほうが負担になることがあります。

動作環境に条件がある

公式のよくある質問によると、Macで使う場合のブラウザはSafariだけが動作保証の対象です。また、添付ファイルをドラッグして付ける機能は、FirefoxとGoogle Chromeだけで使えると書かれています。Macで在宅作業をする人は、ふだん使うブラウザで問題なく動くかをトライアルで確かめておくと安心です。

一斉配信は補助的な機能

1回につき3,000件まで一斉にメールを送れますが、公式でも「本格的なメール一斉配信機能ではない」と書かれています。メールマガジンを本格的に配るなら、別のサービスを使う前提で考えます。

口コミを読むときの見方

比較サイトの口コミを読むと、使いやすさの評価が人によって大きく分かれていることがあります。これはサービスの良し悪しより、その会社がどこまで運用ルールを決めてから導入したかで差が出ている場合が多いものです。口コミを読むときは、評価の点数よりも「何人のチームで」「1日に何件くらいを」「どんな業種で」使っている人の声なのかを見て、自分の会社の状況に近いものを参考にするのがおすすめです。

向いているチーム・向いていないチーム

ここまでの内容を、向き不向きとして整理します。

状況 向き不向き
問い合わせが1日に数十件以上届く 向いている
5人以上で手分けして返信している 向いている
返信内容を上長が確認してから送りたい 向いている
ECモールやLINEの問い合わせもまとめたい 向いている
1人か2人で、1日数件の問い合わせを受けている 仕組みが重い可能性がある
問い合わせのほとんどがWebサイトのフォームから届く フォーム側で管理できる道具も候補になる
料金をすぐに比べて、その日に使い始めたい 見積もりの手間がかかる

大事なのは、自分たちの問い合わせが「どこから」「どれくらい」届いているかです。メールで直接届く問い合わせが多く、人数も多いなら、MailDealerのようなメール共有のサービスが本命になります。反対に、問い合わせの入口がWebサイトのフォームで、少人数で回しているなら、届いたあとの管理をフォームの側で済ませる方法もあります。

少人数でフォームの問い合わせを受けるなら:無料から試せる選択肢

Webサイトのお問い合わせフォームから届く問い合わせが中心のチームでは、フォームの回答をメールで受け取り、それを表計算ソフトに転記して、担当や状況の列を手で埋め、返信はメールソフトで送る、という流れになりがちです。道具が3つに分かれているので、MailDealerが解いてきたのと同じ返信漏れや二重返信が、規模が小さくても起きます。

この場面で検討できるのがHalictです。Halictは、フォームを作り、届いた回答を担当・ステージ・タグつきで管理し、同じ画面から返信まで送れるサービスです。公式サイトでは、届いた1件ごとに担当と状況が残り、返信も同じ画面から送れて、開封まで記録されると紹介されています。

公式サイトに書かれている主な機能は次のとおりです。

・AIによるフォームの下書きの生成(作りたいフォームを一言で伝えると、質問の構成まで組み立てる)
・1画面に1問ずつ表示する回答画面
・12種類の入力項目
・自動返信
・一斉送信と開封の計測
・Googleスプレッドシートへの追記
・Slack、Teams、Chatwork、Discordへの通知
・ChatGPTやClaudeからの操作(MCPという仕組みで接続する)

料金は人数で決まり、公式の料金ページには税抜の月額で次のように載っています。

プラン 月額(税抜) メンバー
フリー 0円 1人まで
スターター 2,980円 3人まで
チーム 7,800円 10人まで
ビジネス 16,800円 30人まで

フォームの数と受け取る回答の数は、どのプランでも無制限です。年払いにすると2か月分が無料になります。なお、Slack・Teams・Chatworkへの通知と一斉メールはチームプラン以上、Googleスプレッドシートとの連携はスタータープラン以上の機能として料金ページに並んでいます。

MailDealerとの違いは、扱う入口です。MailDealerは共有アドレスに届くメールそのものをまとめるサービスで、Halictはフォームで受け付けた問い合わせを、届いたあとまで管理するサービスです。お客様がメールを直接送ってくる会社ならMailDealerのようなメール共有のサービス、問い合わせの入口をフォームにそろえられる会社ならHalictのようなフォームのサービス、と考えると選びやすくなります。登録すればその日から使え、クレジットカードの登録も要らないので、まず1つフォームを作って試してから判断できます。

Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

導入前にチームで決めておく運用ルール

どのサービスを選ぶにしても、道具を入れただけでは返信漏れは無くなりません。導入の前に、次の5つをチームで決めておくと、使い始めてからの混乱が減ります。

  1. 担当の決め方:返信を書きはじめた人が担当になるのか、管理者が朝に振り分けるのか
  2. 返信の期限:何時間以内に1回目の返信をするのか(「当日中」「翌営業日の正午まで」など)
  3. 完了の定義:返信を送った時点で完了か、お客様から返事が来て解決した時点で完了か
  4. 承認が要る返信:金額、納期、返金、契約にかかわる返信は、だれが確認してから送るのか
  5. テンプレートの持ち主:返信文のひな形を、だれがいつ見直すのか

とくに3の「完了の定義」は人によって感覚がずれやすい部分です。送ったら完了と考える人と、解決したら完了と考える人が混ざると、画面の上では片付いているのに、お客様の側では話が終わっていない問い合わせが残ります。

決めたルールは、1枚の紙で済む長さにまとめて、新しく入った人が最初に読めるようにしておきます。MailDealerの公式サイトでも、属人化を防ぐことが導入の大きな目的として挙げられていますが、それを支えるのは道具とルールの両方です。

初めて使う人が最初の1週間で覚えること

配属や業務委託で、すでに導入されている楽楽自動応対(旧MailDealer)を使うことになった人に向けて、最初の1週間で押さえておきたい順番を整理します。とりあえず、次の4つだけ覚えれば仕事は始められます。

1日目:ログイン先と、自分が見るアドレスを確かめる

ログイン画面は会社ごとに違うので、管理者からアドレスとIDを受け取ります。複数の問い合わせアドレスを管理している会社では、自分がどのアドレスの担当なのかも最初に確かめます。全部のアドレスの新着を見てしまうと、担当外のメールに手を出して混乱のもとになります。

2日目:タブの意味を覚える

新着、返信中、対応完了の3つのタブが、それぞれどんな状態のメールなのかを覚えます。会社によっては、独自のラベルや状態を追加していることがあります。「保留」「確認待ち」のようなラベルがあれば、どんなときに付けるのかを先輩に聞いておきます。

3日目から4日目:履歴の見方とテンプレートの呼び出し方を覚える

返信を書く前に、そのお客様の過去のやり取りを開く習慣をつけます。前回の返事と食い違う回答を送ってしまうのが、新しく入った人にいちばん多い失敗です。よく使う返信文はテンプレートとして登録されていることが多いので、一覧を一通り眺めて、どんな場面でどれを使うのかを把握しておきます。

5日目以降:承認の流れと、困ったときの相談先を確かめる

送信前に上の人の確認が要る設定になっている場合、自分の返信がどこで止まっているのかを確かめる方法を覚えます。AIの返信案が使える会社では、案をそのまま送ってよい種類の問い合わせと、必ず手を入れる種類の問い合わせの線引きも確かめておきます。

この4つが身につけば、残りの機能は仕事をしながら覚えれば十分です。最初から全部の機能を覚えようとすると、かえって基本の操作があやふやになります。

在宅で問い合わせ対応の仕事を受ける人が知っておきたいこと

最後に、在宅で働く側の目線で、MailDealerのようなサービスとの付き合い方を整理します。

問い合わせ対応やカスタマーサポートの業務委託では、発注元の会社が使っているメール共有のサービスに、作業者として招待されて仕事をすることがあります。このとき、画面の操作そのものは1日あれば慣れます。差が出るのは、上で挙げた運用ルールを最初に確かめられるかどうかです。「完了の定義は何か」「承認が要る返信はどれか」を初日に聞いておく人は、発注側から見て安心して任せられる相手になります。

AIの返信案が使えるようになったことで、返信文を一から書く作業は減っていきます。そのぶん、AIの案が事実と合っているか、お客様の言いたいことを取り違えていないかを見極める力が求められるようになります。AIを業務に取り入れる支援の仕事については、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で、どんな依頼があり、どんな力が求められるかがまとめられています。問い合わせ対応の改善を提案できる人は、この分野でも重宝されます。

また、メールの送受信の安全や、問い合わせの中身を分析して商品やサービスの改善につなげる仕事もあります。AI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、こうした分野の仕事の種類と始め方が紹介されています。

在宅ワークの市場を長く見てきた立場から言えば、問い合わせ対応の仕事で長く続く人は、返信の速さよりも「この人に任せると経緯がきれいに残っている」と思われることに時間を使っています。だれが見ても分かる履歴を残すことは、道具の使い方であると同時に、仕事の信用そのものです。仲介の手数料がかからない直接の取引であれば、発注側は同じ予算でより長く任せられ、受ける側は手取りが厚くなります。手数料0%で直接取引できる場では、こうした信用の積み重ねがそのまま次の依頼につながりやすくなります。

会社の側から見ると、問い合わせの仕組みを整える取り組みは、テレワークを進める取り組みと重なる部分があります。テレワーク 助成金 2026では、在宅勤務の環境を整えるときに使える助成金の考え方が紹介されています。業務の仕組みを見直して経営の改善につなげる専門家として、中小企業診断士の資格に関心を持つ人もいます。問い合わせ対応の流れを整理して数字で示せる人は、どちらの立場でも求められています。

よくある質問

Q. MailDealerとメールディーラーと楽楽自動応対は同じものですか?

同じサービスです。MailDealer(メールディーラー)は株式会社ラクスが提供してきたメール共有・管理のサービスで、現在は「楽楽自動応対」という名前に変わっています。公式サイトでも「楽楽自動応対(旧メールディーラー)」と表記されています。資料請求や検索をするときは新しい名前で探すほうが早く見つかります。

Q. MailDealerの料金はいくらですか?

公式サイトには金額が載っておらず、利用するユーザー数、共有アドレスの数、プラン、保存するメールの通数によって変わるため、問い合わせて見積もりを取る形です。支払いは口座振替です。見積もりを取る前に、人数、アドレスの数、1か月に届く通数、過去のメールを残したい年数を数えておくと話が早く進みます。

Q. 無料で試すことはできますか?

14日間の無料トライアルがあり、実際の画面で操作感を確かめられます。公式のよくある質問によると、トライアルから有料版へ自動で切り替わることはなく、申込書を出さない限り料金はかかりません。トライアル中に登録した設定は原則として本番に引き継げますが、引き継げない場合もあると案内されています。

Q. 業務委託で作業するときにログインできないのはなぜですか?

ログイン画面は導入している会社ごとに別のアドレスになっているためです。公式サイトでも、ログイン先は所属する組織の管理者に確認するよう案内されています。検索で出てきた公式サイトからはログインできないので、発注元の担当者にログイン先のアドレスとIDの発行を依頼してください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年5月20日最終更新:2026年10月14日
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