Macでファイルを移動できないときの原因と確かめる順番


この記事のポイント
- ✓Macでファイルを移動できないときの原因を
- ✓操作の違い・ファイルの状態・ドラッグ・デスクトップ・外付けディスク・アクセス権の順に整理しました
- ✓Windowsとの考え方の違い
Macでファイルを移動しようとしたのに、なぜかコピーされてしまう。ドラッグしても元の場所に戻ってしまう。外付けのディスクに入れようとすると、そもそも受け付けてくれない。Macでファイルを移動できないという悩みは、Windowsから乗り換えたばかりの人だけでなく、長くMacを使っている人にも起きます。
原因は大きく2つに分かれます。1つは、Macの「移動」の考え方がWindowsと違うために、操作が思った結果にならないもの。もう1つは、ファイルの状態、ディスクの形式、アクセス権など、移動そのものを止める理由があるものです。この記事では、Appleの公式の案内をもとに、どの順番で何を確かめればよいかを整理します。上から順に確かめていけば、ほとんどの場合は原因にたどり着けます。
Macの「移動」はWindowsと考え方が違う
最初に押さえておきたいのは、Macのファイルの移動の考え方です。ここを知らないと、正しく動いているのに「移動できない」と感じてしまいます。
Windowsでは、ファイルを選んでCtrlキーとXキーで切り取り、移動先でCtrlキーとVキーを押せば移動できます。ところが、MacのFinder(ファイルを扱う標準のアプリ)では、同じ感覚でCommandキーとXキーを押しても、ファイルの切り取りはできません。この戸惑いは、Windowsから移ってきた人の多くが経験しています。
Finderでファイルやフォルダーを移動したいとき、Windowsでは「Ctrl」+「X」でカットし、「Ctrl」+「V」でペーストします。ところがMacでは、「command」+「X」が効きません。移動したい場合もコピーになってしまうため、コピーしてからコピー元を削除するといったことをしていました。 出典: weekly.ascii.jp
実は、Macにもキーボードだけで移動する方法があります。Appleのキーボードショートカットの一覧では、FinderでOptionキーとCommandキーとVキーを同時に押すと、クリップボードに入れたファイルを元の場所から現在の場所に移動する、と説明されています。つまり、移動したいファイルを選んでCommandキーとCキーでコピーし、移動先のフォルダを開いてOptionキーとCommandキーとVキーを押せば、Windowsの切り取りと貼り付けと同じ結果になります。
ドラッグで移動するときの決まりも、Windowsと少し違います。Appleの案内では、次のように整理されています。
| したいこと | 操作 |
|---|---|
| 同じディスクの中で、フォルダに移動する | そのままフォルダにドラッグする |
| 元の場所に残したまま、フォルダにコピーする | Optionキーを押したままドラッグする |
| 別のディスクにコピーする | そのディスクにドラッグする |
| 別のディスクに移動する | Commandキーを押したまま、そのディスクにドラッグする |
| 元の場所に残したまま、別名(エイリアス)を作る | OptionキーとCommandキーを押したままドラッグする |
ここで大事なのは、同じディスクの中なら移動、別のディスクならコピー、という違いです。Macの本体から外付けのディスクやUSBメモリにファイルをドラッグすると、移動ではなくコピーになり、元のファイルは残ります。「移動したはずなのに元の場所にも残っている」という場合は、これが理由です。別のディスクへ移動したいときは、Commandキーを押したままドラッグします。
ドラッグ中のポインタで、移動かコピーかを見分ける
移動とコピーのどちらになるかを、手を離す前に確かめる方法もあります。Appleのキーボードショートカットの一覧では、Optionキーを押しながらドラッグするとコピーになり、項目のドラッグ中はポインタが変化すると説明されています。
実際にFinderでファイルをドラッグしてみると、コピーになるときは、ポインタの横に緑色の丸に「+」の印が付きます。この印が出ているときに手を離すと、元の場所にファイルが残ったままコピーされます。別のディスクにドラッグしたときに「+」の印が出るのは、別のディスクへのドラッグはコピーになる決まりだからです。ここでCommandキーを押すと印が消え、移動に切り替わります。
この見分け方を知っておくと、「移動したつもりがコピーだった」「コピーしたつもりが移動だった」という失敗を、手を離す前に防げます。大事なファイルを動かすときほど、手を離す直前にポインタを一度見る習慣をつけておくと安心です。
エイリアスを作るOptionキーとCommandキーを押したままのドラッグでは、ポインタに曲がった矢印の印が付きます。エイリアスとは、元のファイルの場所を指す目印のようなもので、Windowsのショートカットに近いものです。エイリアスを作っただけでは元のファイルは動かないので、「移動したのに元の場所にある」と感じた場合は、作られたのがエイリアスではないかも確かめてみてください。
まず確かめる基本の3つ
操作の違いではなく、本当にファイルが動かない場合は、まず基本の3つを確かめます。Appleの「Macで項目を移動またはコピーできない場合」の案内でも、最初に確かめる要件として、次の内容が挙げられています。
ファイルが現在ほかのアプリで開いていないことを確認します。 保存先のフォルダまたはディスクに十分な空き領域があることを確認します。 出典: support.apple.com
1. ほかのアプリで開いていないか
ファイルがほかのアプリで開かれていると、移動ができないことがあります。表計算のファイルやPDFを開いたまま、そのファイルを別のフォルダに移そうとしていないかを確かめます。見た目では閉じたつもりでも、アプリがDockで起動したままになっていて、裏でファイルを開いていることもあります。いったんそのアプリを終了してから、もう一度移動してみます。
2. ファイルがロックされていないか
Appleの案内では、ファイルのアイコンに鍵のマークが表示されている場合は、書類がロックされていると説明されています。ロックとは、誤って変更や削除をしないように、ファイルを保護する設定のことです。ファイルを選んで「ファイル」メニューの「情報を見る」を開き、「ロック」のチェックが入っていないかを確かめます。チェックを外せば、通常どおり扱えるようになります。
3. 移動先に空きがあるか
移動先のフォルダやディスクの空き容量が足りないと、移動もコピーもできません。特に、大きな動画や写真のフォルダを外付けのディスクに移すときに起きやすい問題です。Finderでディスクを選び、「情報を見る」で使用可能な容量を確かめます。
この3つは、どれも数十秒で確かめられます。ここで解決すれば、それ以上の作業は要りません。
空き容量を確かめる手順
移動できない原因が空き容量の不足かどうかは、Macの設定の画面ではっきり確かめられます。Macの本体の空きは、アップルメニューから「システム設定」を開き、「一般」の「ストレージ」で、使っている容量と空いている容量を見られます。外付けのディスクやUSBメモリの空きは、Finderでディスクを選んで「情報を見る」を開くと確かめられます。
移動先の空きが、動かしたいファイルの合計より少ない場合は、先に移動先の不要なファイルを整理するか、別のディスクを使います。動かしたいファイルの合計の大きさは、ファイルやフォルダを選んで「情報を見る」を開くと分かります。複数のファイルを選んでいる場合は、OptionキーとCommandキーとIキーを押すと、選んだものの合計を1つの画面で見られます。
Macの本体の空きが極端に少ないと、移動に限らず、アプリの動作全体が遅くなったり、保存ができなくなったりします。空きが少なくなってきたら、大きなファイルから順に外付けのディスクへ移して、本体の空きに余裕を持たせておくと、日々の作業が安定します。
ドラッグそのものがうまくいかないとき
ファイルをつかんで動かそうとしても、うまくドラッグできないことがあります。Appleの案内では、ドラッグが機能しない場合として2つの対処が挙げられています。
1つ目は、押し方を軽くすることです。ファイルを移動する代わりに開いてしまう場合は、感圧タッチを使っている可能性があると説明されています。感圧タッチとは、MacBookのトラックパッドで、強く押し込む操作を別の操作として認識する機能のことです。ドラッグするときに力を入れすぎると、強く押し込んだと判断されて、ファイルが開いたり、プレビューが表示されたりします。軽く押したまま指を滑らせるようにすると、ドラッグとして認識されやすくなります。
2つ目は、コピーしてから削除する方法です。ファイルを選んでCommandキーとCキーでコピーし、移動先のフォルダでCommandキーとVキーで貼り付け、最後に元のファイルを削除します。最初の節で紹介したOptionキーとCommandキーとVキーを使う方法なら、元のファイルを削除する手間も要りません。
トラックパッドでのドラッグが苦手な人は、「システム設定」の「アクセシビリティ」にある、ポインタの操作に関する設定も確かめてみてください。3本指でドラッグする設定を使うと、ボタンを押し込まずにドラッグできるようになり、長い距離を動かすときの失敗が減ります。
マウスを使っている場合は、マウスの電池の残りや、机の表面の状態でポインタが途中で止まり、ドラッグが途切れることもあります。小さな原因ですが、何度試しても途中で手放してしまう場合は、マウス側も確かめる価値があります。
デスクトップでファイルが元の位置に戻るとき
デスクトップの上でファイルを動かしたのに、手を離すと元の位置に戻ってしまう、という症状もよく相談されます。Appleの案内では、この場合はデスクトップの並べ替えの設定が原因の可能性があると説明されています。
直し方は次のとおりです。
- デスクトップを表示する(F11キーでも表示できる)
- Finderのメニューで「表示」から「表示順序」を選び、「なし」にする
- 「表示順序」が選べない場合は、「スタックを使用」が選ばれていないことを確かめる
スタックとは、デスクトップのファイルを種類ごとに自動でまとめる機能のことです。スタックや表示順序の設定が入っていると、Macが自動でファイルを並べ直すので、自分で置いた位置が保たれません。デスクトップでファイルの位置を自分で決めたい人は、この設定を外しておきます。
この症状は、厳密にはファイルが移動できていないのではなく、デスクトップの上の表示の位置が戻っているだけです。ファイルを別のフォルダに入れる操作には影響しないので、フォルダへのドラッグがうまくいっているかは別に確かめてください。
外付けディスクやUSBメモリに移動できないとき
外付けのディスクやUSBメモリにファイルを入れようとしても受け付けない場合は、ディスクの形式を疑います。Appleの案内には、外付けのドライブがAPFS、Mac OS拡張、またはexFATの形式になっていることを確かめるように書かれていて、NTFSのドライブはMacでは読み取り専用なので、そこにファイルを移動することはできないと明記されています。
ディスクの形式とは、ディスクにファイルを書き込むときの決まりのことで、フォーマットとも呼ばれます。NTFSはWindowsで標準的に使われる形式です。Windowsのパソコンで使っていた外付けのディスクをMacにつなぐと、中のファイルを開くことはできても、Macからは書き込めません。
| 形式 | Macでの扱い | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| APFS | 読み書きできる | Mac専用で使うディスク |
| Mac OS拡張 | 読み書きできる | 古いMacとも共有するディスク |
| exFAT | 読み書きできる | MacとWindowsの両方で使うディスク |
| NTFS | 読み取り専用 | Windowsで使うディスク |
形式は、Finderでディスクを選んで「情報を見る」を開くと確かめられます。NTFSだった場合に書き込めるようにするには、形式を変える必要がありますが、形式を変える操作(初期化)をすると、ディスクの中のデータはすべて消えます。必要なファイルを別の場所にコピーしてから、Macに標準で入っている「ディスクユーティリティ」で初期化します。MacとWindowsの両方で使う予定があるなら、exFATを選ぶのが一般的です。
職場のWindowsのパソコンとMacでディスクを共用している場合は、初期化する前に、そのディスクを使っているほかの人や、ほかのパソコンに影響がないかを確かめてください。ディスクの持ち主が別の人であれば、勝手に初期化するのは避けます。
クラウドのフォルダの中で移動できないとき
iCloud Drive、Googleドライブ、Dropboxなど、インターネット上の保存場所と同期しているフォルダの中では、移動がうまくいかないことがあります。こうしたフォルダの中のファイルは、Macの中とインターネット上の両方で管理されていて、同期の処理と移動の処理が重なると、どちらかが待たされたり、失敗したりします。
確かめたいのは次の3つです。1つ目は、インターネットにつながっているかです。同期しているフォルダでは、移動の結果をインターネット上にも反映する必要があるので、接続が切れていると処理が進まないことがあります。2つ目は、ファイルがMacに実際に保存されているかです。容量を節約するために、ファイルの本体をインターネット上にだけ置き、Macには名前だけを表示する設定になっていることがあり、その場合は一度ダウンロードが必要になります。3つ目は、同期が終わっているかです。大量のファイルを入れた直後は同期が続いているので、終わるのを待ってから移動します。
同期しているフォルダの中から外へファイルを移動すると、多くのサービスでは、インターネット上からもそのファイルがなくなり、ほかの端末からも見えなくなります。ほかの人と共有しているフォルダであれば、相手の画面からもファイルが消えます。共有しているフォルダから動かすときは、移動ではなくコピーにするか、相手に一言伝えてから動かすのが安全です。それぞれのサービスでの細かな扱いは異なるので、迷ったときは使っているサービスのヘルプで確かめてください。
共有フォルダやネットワーク上の場所に移動できないとき
事務所のファイルサーバーや、NASと呼ばれるネットワークにつなぐディスクに移動できない場合は、ネットワークの接続と、その場所に書き込む権限の両方を確かめます。Appleの案内でも、ネットワーク上の場所については、共有コンピュータやサーバへの接続の方法を確かめるように案内されています。
よくあるのは、読み取りだけを許された利用者として接続しているケースです。ファイルを開くことはできるのに、新しいファイルを入れたり、中のファイルを動かしたりできない場合は、接続したときの利用者に書き込みの権限があるかを、そのサーバーの管理者に確かめます。
また、ネットワークの接続が途中で切れると、大きなファイルの移動が失敗することがあります。無線のネットワークが不安定な場所では、有線でつなぐか、ファイルを小さく分けて移すと失敗が減ります。移動の途中で失敗した場合は、移動先にファイルが中途半端に残っていないか、元のファイルが無事かを必ず確かめてから、やり直してください。
介護や医療の事業所では、記録や請求の書類を事務所のファイルサーバーに保存していることが多く、職員ごとに見られるフォルダが分けられています。これは個人情報を守るための正しい設定なので、移動できないからといって、権限を広げてもらうよう安易に頼むのは避けます。本当に必要な場所への書き込みだけを、管理者に相談するのが筋です。
アクセス権の設定が原因のとき
ここまでを確かめても移動できない場合は、アクセス権の設定が原因の可能性があります。Appleの案内でも、基本的な手順で解決しない場合は、移動しようとしている項目と、移動先の両方のアクセス権を確かめるように書かれています。
アクセス権とは、そのファイルやフォルダを誰が読めて、誰が書き換えられるかを決める設定のことです。Finderでファイルやフォルダを選び、「情報を見る」を開くと、下のほうに「共有とアクセス権」の欄があります。ここで自分の名前の権限が「読み出しのみ」になっていると、そのファイルを動かしたり、そのフォルダに新しいファイルを入れたりできません。
アクセス権が問題になりやすいのは、次のような場面です。
- 別の利用者のアカウントで作られたファイルを、自分のアカウントで動かそうとしている
- 以前使っていたMacから移したファイルの持ち主が、前のMacの利用者のままになっている
- アプリやシステムが使う場所のファイルを動かそうとしている
3つ目のように、Macのシステムやアプリが使う場所のファイルは、意図して動かせないようになっていることがあります。何のためのファイルか分からないものは、無理に動かさないほうが安全です。アクセス権を変更する場合も、自分が作ったファイルや、自分の書類のフォルダの中のものに限るのが原則です。
同じ名前のファイルがあるとき
移動先に同じ名前のファイルやフォルダがあると、Macは確認の画面を出します。ここで「置き換える」を選ぶと、移動先にあった同じ名前のファイルは、移動してきたファイルに置き換わります。急いでいるときにうっかり選んで、必要なファイルを上書きしてしまう失敗はよく起きます。確認の画面が出たら、どちらを残すべきかを落ち着いて判断してください。
フォルダどうしの場合は、Appleの案内で、Optionキーを押したまま、同じ名前のフォルダがある場所にもう一方のフォルダをドラッグし、表示される画面で「結合」を選ぶと、2つのフォルダの中身をまとめられると説明されています。中身を置き換えるのではなく、足し合わせたいときに使える操作です。
誤って移動や置き換えをしてしまった直後なら、Finderの「編集」メニューにある取り消しの項目で、直前の操作を戻せることがあります。慌ててほかの操作を重ねる前に、まず取り消しを試すのが落ち着いた対処です。
ターミナルでファイルを移動する方法
Finderでどうしても動かない場合や、大量のファイルをまとめて動かしたい場合は、ターミナルを使う方法もあります。ターミナルとは、文字でコマンドを打ってMacを操作するアプリで、「アプリケーション」の「ユーティリティ」フォルダに入っています。
ファイルを移動するコマンドはmvです。「mv 元のファイル 移動先のフォルダ」の形で入力すると、ファイルが移動します。ファイルやフォルダの場所を打ち込むのが面倒な場合は、Finderからファイルをターミナルの画面にドラッグすると、その場所が文字として入力されます。
ただし、ターミナルにはFinderと違う注意点があります。mvは、移動先に同じ名前のファイルがあっても、確認の画面を出さずに上書きします。上書きの前に確かめたい場合は、「mv -i」のように-iを付けて入力すると、同じ名前のファイルがあるときに確認を求めるようになります。また、ターミナルでの操作はFinderの取り消しでは戻せません。
ターミナルで移動できたのにFinderでは移動できなかった、という場合は、Finderが開いているファイルを使っているなど、Finder側の事情が考えられます。逆にターミナルでも「Permission denied」のような権限の表示が出る場合は、アクセス権の問題です。権限を無理に越えるコマンドは、システムを壊すおそれがあるので、仕組みを理解していない段階では使わないでください。
確かめる順番を表に整理する
ここまでの内容を、確かめる順番として表に整理します。上から順に見ていくと、原因を早く絞り込めます。
| 順番 | 症状 | 確かめること |
|---|---|---|
| 1 | 移動したはずなのに元の場所にも残っている | 別のディスクへのドラッグはコピーになる。Commandキーを押したままドラッグする |
| 2 | CommandキーとXキーで切り取れない | CommandキーとCキーでコピーし、OptionキーとCommandキーとVキーで移動する |
| 3 | どの操作でも動かない | ほかのアプリで開いていないか、ロックされていないか、空きがあるか |
| 4 | つかもうとするとファイルが開く | トラックパッドを強く押しすぎていないか |
| 5 | デスクトップで元の位置に戻る | 「表示順序」を「なし」にし、スタックを外す |
| 6 | 外付けのディスクに入らない | ディスクの形式がNTFSになっていないか |
| 7 | 共有フォルダに入らない | 接続した利用者に書き込みの権限があるか |
| 8 | それでも動かない | ファイルと移動先のアクセス権 |
介護施設の事務所の共用のMacでも、「ファイルが移動できない」という相談はよくあります。多いのは、1番と2番の操作の違いと、3番と6番です。たとえば、Windowsで使っていた外付けのディスクをそのままMacにつなぎ、記録の書類を移せないまま、毎回メールで自分宛てに送って移している、という使い方が見られます。この場合は形式の違いが原因なので、データを退避してからexFATで初期化すれば、ディスクに直接保存できるようになります。操作の手順を紙1枚にまとめて共用のMacの横に貼っておくと、同じ相談を減らせます。
移動の失敗を防ぐ日々の習慣
原因が分かって解決したあとも、同じことを繰り返さないための習慣を持っておくと、作業が止まる時間が減ります。
1つ目は、大事なファイルを動かす前にバックアップを取ることです。Macに標準で入っているTime Machineを使えば、外付けのディスクに自動でバックアップを残せます。移動や置き換えで誤ってファイルを失っても、バックアップがあれば戻せます。
2つ目は、移動とコピーを意識して使い分けることです。別のディスクに移すときは、まずコピーし、移動先でファイルが開けることを確かめてから、元のファイルを削除する、という順番にすると、途中で失敗してもファイルを失いません。特に、写真や動画のように二度と撮り直せないデータは、この順番を守るのが安全です。
3つ目は、フォルダの構成を決めておくことです。どこに何を保存するかが決まっていないと、ファイルを何度も動かすことになり、そのたびに失敗の機会が増えます。年度ごと、利用者ごと、案件ごとのように、仕事に合わせたフォルダの分け方を最初に決めておくと、移動そのものが減ります。
離れた場所のフォルダを1つの画面で扱いたいときの選択肢
ファイルを何度も移動している理由が、「関係する資料がディスクのあちこちに散らばっていて、まとめたいから」という人もいます。実際には、ファイルを動かさなくても、1つの画面で見られれば足りることも多いものです。その場合の候補の1つとして、Mac用のファイル管理アプリのAtriens(アトリエンス)があります。
公式サイトの記載では、Atriensはフォルダの一覧とターミナルを1つの画面に収めたアプリで、サイドバーの上で、ディスク上では別々の場所にあるフォルダを1つの案件の下に並べられます。サイドバーで並べ替えてもファイルの実体は元の場所にあり、移動されないと説明されています。サイドバーに表示する名前をフォルダの名前と別に付けることもでき、iCloud、Googleドライブ、外付けのディスクも同じサイドバーに並べられます。フォルダごとにターミナル(文字でコマンドを打ってMacを操作する画面)が1つ結び付いていて、開いているフォルダでそのまま操作できます。
料金は、Mac単体で使う機能は期間の制限なく無料で、アカウントの登録も要りません。iPhoneやiPadから自宅のMacを操作する機能を使う場合は、月額780円、年額6,800円、買い切り14,800円(いずれも税込)から選べます。動作環境はmacOS 14以降、Apple Silicon搭載のMacです。ファイルを実際に別のディスクへ移す作業そのものはFinderと同じ考え方で行う必要があるので、この記事で紹介した確かめ方はAtriensを使う場合にも役立ちます。詳しい機能と料金は、Atriensの料金プランと費用で確認できます。
Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
パソコンの困りごとを解決する力は、現場のDXで求められている
フリーランスや在宅ワークの市場を長く見てきた運営者の立場から言えば、事業所のデジタル化の支援で長く頼られる人は、新しいシステムを入れる提案だけでなく、「ファイルが動かない」「印刷できない」といった小さな困りごとを、その場で解決できる人です。こうした積み重ねが「この人に任せると楽」という信頼になり、仲介の手数料が乗らない直接の取引では、その信頼が受け手の手取りの厚さとして返ってきます。
介護や福祉の事業所でパソコンやタブレットを入れる取り組みについては、介護・福祉事業所のDX化2026|IT導入補助金で介護記録を完全デジタル化で、補助金を使った導入の進め方を整理しています。機器を入れたあとの使い方の支援まで含めて計画すると、現場に定着しやすくなります。
業務の改善やツールの導入を支援する仕事の内容は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で確かめられます。パソコンの基本の操作で現場が止まらないように整えることは、AIの導入の前に欠かせない下地づくりです。
ファイルを扱う仕組みそのものを作る側に関心がある人は、アプリケーション開発のお仕事で開発の案件の種類を、ソフトウェア作成者の年収・単価相場で公的な統計をもとにした収入の目安を見られます。
Macでファイルを移動できないときは、まず操作の違いを疑い、次にファイルの状態、ドラッグ、デスクトップの設定、ディスクの形式、アクセス権の順に確かめてください。この順番で見れば、多くの場合は数分で原因にたどり着けます。
よくある質問
Q. Macでファイルを切り取って移動することはできますか?
FinderでCommandキーとXキーを押しても、ファイルの切り取りはできません。代わりに、ファイルを選んでCommandキーとCキーでコピーし、移動先のフォルダでOptionキーとCommandキーとVキーを押すと、元の場所から現在の場所にファイルを移動できます。Appleのキーボードショートカットの一覧でも、この操作が移動として案内されています。
Q. 外付けのディスクにドラッグすると、移動ではなくコピーになるのはなぜですか?
Macでは、同じディスクの中でドラッグすると移動、別のディスクにドラッグするとコピーになる決まりです。外付けのディスクやUSBメモリは別のディスクなので、元のファイルが残ります。別のディスクへ移動したいときは、Commandキーを押したままドラッグします。大事なファイルは、コピーして開けることを確かめてから元を削除する順番が安全です。
Q. Windowsで使っていた外付けのディスクにMacから書き込めないのはなぜですか?
Windowsで使われるNTFSという形式のディスクは、Macでは読み取り専用になるとAppleの案内に書かれています。Macから書き込むには、APFS、Mac OS拡張、exFATのいずれかの形式にする必要がありますが、形式を変えるとディスクの中のデータはすべて消えます。必要なファイルを別の場所にコピーしてから、ディスクユーティリティで初期化してください。
Q. デスクトップでファイルを動かしても元の位置に戻るのはなぜですか?
デスクトップの並べ替えの設定が原因の可能性があります。Finderのメニューで「表示」から「表示順序」を選び、「なし」にすると、自分で決めた位置が保たれるようになります。「表示順序」が選べない場合は、「スタックを使用」が選ばれていないかを確かめてください。この症状は表示の位置の問題で、フォルダへの移動には影響しません。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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