MacのAutomatorの使い方と、ファイル名の一括変更を自動にする手順


この記事のポイント
- ✓MacのAutomatorの使い方を
- ✓アクションの追加と実行
- ✓クイックアクションとフォルダアクションの作り方まで整理しました
MacのAutomatorは、ファイルの名前の変更や画像の形式の変換といった繰り返しの作業を、プログラムを書かずに自動にできる、macOSに付いているアプリです。作業の手順を「アクション」という部品として並べるだけで、Macに同じ作業を何度でもさせられます。
この記事では、Automatorの基本の使い方を、Appleの公式のユーザガイドに沿って説明します。そのうえで、よく使われる「ファイル名の一括変更」を例に、まずFinderの標準の機能で行う方法、次にAutomatorで繰り返し使える形にする方法を順番に紹介します。Appleが勧めているショートカットのアプリへの移し方や、自動化で失敗しないための準備にも触れます。ファイルの数が増えて整理そのものが手間になってきた場合に使える、Macのファイル管理アプリAtriensも紹介します。
Automatorとは何か
Automatorは、Macでの作業を自動にするためのアプリです。AppleのAutomatorユーザガイドでは、自動化を設定するのに複雑なプログラミング言語やスクリプト言語の知識は必要なく、独自のワークフローを作ってMacに作業をしてもらえる、と説明されています。
Automatorを紹介する記事でも、次のようにまとめられています。
Automator(オートメーター)は、macOSに標準で搭載されている自動化ツールです。ドラッグ&ドロップのかんたんな操作で、繰り返し作業を自動化できます。ファイル操作や画像処理など、日々のルーティンを効率化したいときに便利な機能です。 出典: tcd-theme.com
押さえておきたい2つの言葉
Automatorを使ううえで、まず2つの言葉を押さえておきます。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| ワークフロー | 自動にしたい作業の手順全体。アクションを上から順に並べたもの |
| アクション | ワークフローの中の1つの手順。「ファイルを集める」「名前を変える」など |
Appleの案内では、Automatorのライブラリにあるアクションは、アプリやファイル、データの種類ごとにカテゴリに分けられていて、それぞれのアクションがワークフローの中の1つの手順になるとされています。料理にたとえるなら、ワークフローはレシピ全体、アクションはレシピの1行です。
Automatorとショートカットの関係
最近のmacOSには、Automatorのほかに「ショートカット」というアプリもあります。Appleは、Automatorのワークフローをショートカットのアプリに読み込めると案内しています。ユーザガイドでは、ほとんどのAutomatorのワークフローは、同じ機能を実行するショートカットに変換でき、ワークフローのファイルをショートカットにドラッグするだけで自動で変換されると説明されています(MacでショートカットアプリにAutomatorワークフローを読み込む)。
AppleのAutomatorユーザガイドで選べる版は、この記事を書いている時点でmacOS Tahoe 26までです。使っているMacの「アプリケーション」フォルダにAutomatorがあるかを確かめ、これから新しく自動化を作るなら、ショートカットのアプリで同じことができないかもあわせて見ておくのがおすすめです。
Automatorを開く
Automatorは、Finderの「アプリケーション」フォルダの中にあります。Spotlight(Command+スペースバー)を開いて「Automator」と入力し、Returnキーを押して開くこともできます。
参考の記事では、ロボットのアイコンが目印と紹介されています。Launchpadの中では「その他」のフォルダにまとめられていることがあります。
ワークフローの種類
Automatorで新しいワークフローを作るときは、最初にワークフローの種類を選びます。種類によって、作ったワークフローをどこから、どうやって動かすかが変わります。
| 種類 | 動かし方 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| ワークフロー | Automatorの中で実行する | 試しに作る、たまに使う |
| アプリケーション | アプリのように開くか、アイコンにファイルをドラッグする | 決まった作業を誰でもできるようにする |
| クイックアクション | Finderのウインドウや「サービス」メニューから実行する | 選んだファイルに対して、その場で実行する |
| フォルダアクション | 決まったフォルダにファイルを入れると自動で実行する | 入れるだけで処理が終わるようにする |
参考の記事では、このほかにプリントのプラグイン、カレンダーのアラーム、イメージキャプチャのプラグインといった種類も紹介されています。仕事でよく使われるのは、表の4つです。初めて作るなら、参考の記事でも勧められているように、クイックアクションかフォルダアクションから始めると、日々の作業の中で効果を感じやすくなります。
Appleの案内では、ワークフローの種類を選ぶと、その説明がワークフローの種類のメニューに表示されるとされています。迷ったら、説明を読んでから選びましょう。
ワークフローの作り方と実行のしかた
ここからは、AppleのAutomatorユーザガイドに沿って、ワークフローを作って実行するまでの流れを説明します。
新しいワークフローを作る
- Automatorで「ファイル」から「新規」を選ぶ
- 作るワークフローの種類を選ぶ
- 「選択」をクリックする
アクションを追加する
Appleの案内では、アクションは次のいずれかの方法で探せます。
- すべてのアクションを見る:アクションのメニューで「ライブラリ」を選ぶ
- カテゴリで絞り込む:「ライブラリ」の列でカテゴリを選ぶ
- 名前で探す:検索の欄に言葉を入力する
- 自分の操作を記録する:「記録」ボタンをクリックし、自動にしたい作業を行ってから「中止」ボタンをクリックする
使いたいアクションが見つかったら、ダブルクリックしてワークフローに追加します。アクションをドラッグして順番を入れ替えることもできます。アクションを選ぶと、その説明がウインドウの左下に表示されます。
保存する
ワークフローができたら、「ファイル」から「保存」を選んで保存します。
実行のときに設定を選べるようにする
Appleの案内では、一部のアクションには、ワークフローの実行中に設定を選べるオプションがあるとされています。アクションの下にある「オプション」をクリックし、「ワークフローの実行時にこのアクションを表示」を選ぶと、実行するたびにダイアログで設定を選べるようになります。
たとえば名前に付ける文字を毎回変えたいときは、この設定にしておけば、ワークフローを作り直さずに済みます。毎回同じ設定で動かすものは表示しない、毎回変えたいものだけ表示する、と使い分けると、実行の手間と柔軟さのつり合いが取れます。
実行して確かめる
Appleの案内では、アクションを追加して設定したら、「実行」をクリックしてワークフローを試せるとされています。実行すると、アクションが上から順に実行され、ウインドウの一番下の「ログ」の領域に、実行中のアクションと完了した時期が表示されます。完了したアクションには緑色のチェックマークが付き、問題が起きると警告やエラーのメッセージが表示されます。
「ログ」の領域が表示されていない場合は、「表示」から「ログ」を選びます。途中の結果を確かめたいときは、「ユーティリティ」のカテゴリにある「結果を表示」のアクションをワークフローの途中に入れると、その時点でどんなデータが流れているかを見られます。
ファイル名の一括変更:まずFinderでできること
ここからは、仕事でよく使われる「ファイル名の一括変更」を例にします。実は、複数のファイルの名前をまとめて変えるだけなら、Automatorを使わなくても、Finderの標準の機能でできます。まずはこちらを押さえておきましょう。
Finderで複数の項目の名前を変更する手順
Appleの案内(Macでファイル、フォルダ、およびディスクの名前を変更する)による手順は次のとおりです。
- 名前を変えたいファイルをまとめて選ぶ
- Controlキーを押しながら、そのうちの1つをクリックする
- 表示されたメニューで「名称変更」を選ぶ
- 「Finder項目の名前を変更」の下のポップアップメニューで、変更の方法を選ぶ
- 「名称変更」をクリックする
3つの変更の方法
変更の方法は3つあります。
| 方法 | できること | 使う場面の例 |
|---|---|---|
| テキストを置き換える | 名前の中の決まった文字を、別の文字に置き換える | 「見積」を「御見積書」に変える |
| テキストを追加 | 名前の前か後ろに文字を加える | すべてのファイルの先頭に日付を付ける |
| フォーマット | 名前を決まった形にそろえ、連番や日付を付ける | 写真を「現場写真_1」「現場写真_2」のようにそろえる |
「フォーマット」では、インデックス、カウンタ、日付のどれを名前の前か後ろに付けるかを選び、「カスタムフォーマット」の欄に名前を入れて、始まりの数字を決めます。
名前を変えてはいけないもの
Appleの案内では、「アプリケーション」フォルダや「ライブラリ」フォルダなど、システムに付属する項目と、自分の名前の付いたホームフォルダの名前は変更しないよう注意されています。また、ファイル名の最後のピリオドに続く部分(.jpg など)は拡張子といい、これを変えると、そのファイルを作ったアプリで開けなくなる場合があるとされています。名前を変えるときは、拡張子を残すように気をつけましょう。
名前に使えない文字
一括変更で付ける文字にも、決まりがあります。Appleの案内では、名前には数字とほとんどの記号を使えますが、コロン(:)は使えず、ピリオド(.)で始まる名前は付けられないとされています。また、一部のアプリでは、名前に半角のスラッシュ(/)を使えないことがあります。
日付を名前に入れるときは、「2026/10/14」ではなく「2026-10-14」のように、スラッシュを使わない形にしておくと安全です。年月日を数字で前から順に書いておけば、名前の順に並べたときに日付の順にもなるので、あとで探すときにも役立ちます。
名前の決まりを先に決める
一括変更の機能を使う前に、そろえたい名前の形を決めておきます。たとえば「日付_取引先_書類の種類」のように要素の順番を決め、区切りの記号も1つに決めます。決まりがあいまいなまま一括変更をすると、何度も名前を変え直すことになり、かえって手間が増えます。チームでファイルを共有しているなら、決まりを短い文書にして共有しておきましょう。
Finderだけで足りる場面
一度きりの名前の変更なら、Finderの機能で十分です。Automatorが役に立つのは、同じ変更を何度も繰り返すときや、名前の変更と一緒にほかの作業(画像の縮小や、特定のフォルダへの移動など)もまとめて行いたいときです。
Automatorで名前の変更を繰り返し使える形にする
毎週届く写真の名前を同じ形にそろえる、毎月の請求書の名前の先頭に年月を付ける、といった作業は、Automatorでクイックアクションにしておくと、Finderでファイルを選んで実行するだけで済むようになります。
クイックアクションの作り方
Appleの案内(MacのAutomatorでワークフローを作成する)による、クイックアクションの作り方は次のとおりです。
- Automatorで「ファイル」から「新規」を選ぶ
- 「クイックアクション」を選び、「選択」をクリックする
- ワークフローの領域の上部で、入力に使うデータの種類と、ワークフローを扱うアプリなどを指定する(ファイルの名前を変えるなら、受け取るものをファイルやフォルダに、対象のアプリをFinderにする)
- アクションを追加する
- 「ファイル」から「保存」を選び、わかりやすい名前を付けて保存する
名前の変更には、「Finder項目の名前を変更」のアクションを使います。ライブラリの検索の欄に「名前を変更」と入力すると見つけやすくなります。このアクションの中で、前の節で紹介したFinderの機能と同じように、テキストの置き換え、追加、決まった形へのそろえ方を設定できます。
作ったクイックアクションを使う
Appleの案内では、作ったクイックアクションは、Finderのウインドウや「サービス」のメニュー、クイックアクションのメニューから使えるとされています。Finderで名前を変えたいファイルを選び、保存したクイックアクションの名前を選ぶだけで、決めたとおりに名前が変わります。
元のファイルを残しておく
名前を変える作業は、取り消しにくい作業です。作ったばかりのクイックアクションは、いきなり本番のファイルで使わず、ファイルのコピーで試しましょう。思ったとおりの名前にならなかったときに、元に戻す手間がかかりません。
フォルダアクションで「入れるだけ」にする
フォルダアクションは、決まったフォルダにファイルを入れると、自動でワークフローが実行される種類です。参考の記事では、画像を決まった大きさに縮小し、形式を変えるフォルダアクションの作り方が紹介されています。その中で、名前の変更の自動化にも触れられています。
「Finder項目にフィルタを適用」を選択すると、フォルダ内のイメージファイルだけを抽出します。また、「Finder項目の名前を変更」を追加すれば、ファイル名の変更も自動化されます。 出典: tcd-theme.com
たとえば「入稿用」のフォルダを作り、そこに写真を入れると、画像の形式をそろえ、大きさを縮め、名前の先頭に日付を付ける、といった処理をまとめて行えるようになります。
画像の処理と組み合わせる
参考の記事の例では、画像を集めたうえで、大きさを縮める、画像の形式をJPEGにそろえる、といったアクションを順に並べています。これに名前の変更を加えると、Webサイトやブログに載せる画像の準備を、フォルダに入れるだけで済ませられます。
並べる順番の考え方は次のとおりです。
- フォルダに入ったファイルの中から、画像だけを選び出す
- 画像の大きさや形式をそろえる
- 名前を決まった形にそろえる
- 処理が終わったファイルを、別のフォルダに移す
名前を変えるのを最後のほうにしておくと、途中の処理で名前が変わってしまい、意図しない名前になる心配が減ります。
フォルダアクションを作るときの注意
フォルダアクションは便利ですが、気づかないうちに動くのが特徴です。次の点に気をつけましょう。
- 対象のフォルダは、そのためだけに新しく作る(ふだん使うフォルダに付けると、入れたファイルがすべて処理される)
- 処理したファイルを別のフォルダに移すアクションを最後に加える(同じフォルダに戻すと、処理が繰り返されることがある)
- 名前の変更や形式の変換は、元のファイルのコピーで行う形にする
具体例:請求書の名前の先頭に年月を付ける
ここで、クイックアクションの使い道を1つ具体的に見てみます。毎月、取引先ごとに作る請求書のPDFの名前の先頭に、「2026-10_」のような年月を付けてそろえたい、という場面です。
作る手順の流れ
- Automatorで「ファイル」から「新規」を選び、「クイックアクション」を選ぶ
- ワークフローの領域の上部で、受け取るものをファイルやフォルダに、対象のアプリをFinderにする
- ライブラリから「Finder項目の名前を変更」を探して追加する
- アクションの中のポップアップメニューで、名前にテキストを加える方法を選び、加える文字に年月を入れ、名前の前に加える形にする
- 「請求書に年月を付ける」のような名前で保存する
使うときの流れ
Finderで、その月の請求書のPDFをまとめて選び、保存したクイックアクションを実行します。選んだファイルの名前の先頭に、まとめて年月が付きます。翌月は、アクションの中の年月を書き換えて保存し直せば、同じ流れで使えます。書き換えの手間を省きたいなら、「ワークフローの作り方と実行のしかた」の節で紹介した「ワークフローの実行時にこのアクションを表示」をオンにしておくと、実行するたびに加える文字を入力できるようになります。月が変わるたびにAutomatorを開き直す必要がなくなり、Finderでファイルを選んで実行し、年月を入力するだけで済みます。入力の誤りを防ぐため、実行したあとは名前が思いどおりになったかを一度目で確かめる習慣をつけておきましょう。
決まった形の名前にそろえる方法もある
年月を毎回書き換えるのが手間なら、名前を決まった形にそろえる「フォーマット」の方法で、日付を付ける形にする選択もあります。どの方法が合うかは、名前に入れたい情報と、ファイルが届く頻度で決めます。まずはテスト用のフォルダで、いくつかの方法を試してみましょう。
自動化に向く作業と向かない作業
Automatorやショートカットで自動にしやすい作業と、そうでない作業があります。作り始める前に見極めておくと、作ったのに使わない、という無駄を避けられます。
| 向く作業 | 理由 |
|---|---|
| 毎週や毎月、同じ手順で繰り返す作業 | 一度作れば何度も使え、作る手間を早く取り戻せる |
| ファイルの数が多い作業 | 手でやると時間がかかり、ミスも起きやすい |
| 手順がはっきり決まっている作業 | アクションに置き換えやすい |
| 向かない作業 | 理由 |
|---|---|
| 年に1回しかしない作業 | 作る手間のほうが大きくなりやすい |
| その場で判断が要る作業 | どのファイルを選ぶかなど、人の判断を自動にしにくい |
| 手順が毎回変わる作業 | ワークフローを毎回作り直すことになる |
迷ったときは、「この作業を手でやると何分かかるか」と「1か月に何回やるか」をかけてみましょう。月に合計30分以上かかっている作業なら、自動にする価値があることが多いはずです。
動かないときに確かめること
作ったワークフローが思いどおりに動かないときは、次の順で確かめます。
- ログを見る:Appleの案内のとおり、エラーや警告はウインドウの下の「ログ」の領域に表示されます。どのアクションで止まったかを確かめます
- 途中の結果を見る:「結果を表示」のアクションを途中に入れ、次のアクションにどんなデータが渡っているかを確かめます
- 入力の種類を確かめる:クイックアクションで、受け取るものの種類が実際に選んでいるもの(ファイルかフォルダか、画像か書類か)と合っているかを見ます
- アクションの順番を確かめる:ファイルを集めるアクションより前に名前を変えるアクションが来ていないかを見ます
「記録」の機能で作ったアクションは、画面の位置やウインドウの並びに左右されることがあり、環境が変わると動かなくなることがあります。できるだけライブラリにあるアクションで組み立て、記録の機能は、ほかに方法がないときに限って使うのが安全です。
失敗しないための準備
自動化は、うまく動けば時間を大きく減らせますが、誤って動くと、大量のファイルを一度に変えてしまいます。作り始める前に、次の準備をしておきましょう。
1. 手で行う手順を書き出す
自動にしたい作業を、今は手でどうやっているかを、手順として書き出します。「写真のフォルダを開く、JPEGの画像だけを選ぶ、名前の先頭に撮影した日付を付ける、入稿用のフォルダに移す」のように、1つずつ書きます。書き出した1行が、Automatorのアクションの1つに当たります。
2. テスト用のフォルダで試す
本番のファイルの一部をコピーしてテスト用のフォルダを作り、そこで何度か試します。思いどおりに動くことを確かめてから、本番のファイルで使います。
3. バックアップを取る
大切なファイルを扱うワークフローを本番で初めて動かす前には、Time Machineなどでバックアップを取っておきましょう。名前の変更や移動は、取り消しが難しいことがあります。
4. ワークフローに説明を残す
保存するワークフローの名前は、何をするものかがわかるように付けます。「名前変更1」ではなく「写真に撮影日を付けて入稿用へ移す」のように書いておけば、半年後に見ても迷いません。
作ったワークフローを管理する
自動化の数が増えてくると、どのワークフローが何をするのか、どこに保存したのかがわからなくなってきます。作ったものは、次のように管理しておきましょう。
一覧を作る
ワークフローの名前、種類、何をするものか、対象のフォルダ、作った日を、表に1行ずつ書いておきます。フォルダアクションは特に、どのフォルダに付けたのかを忘れやすいので、対象のフォルダの場所まで書いておきます。
使わなくなったものは外す
使わなくなったフォルダアクションをそのままにしておくと、そのフォルダにファイルを入れたときに、思わぬ処理が動くことがあります。仕事の流れが変わったら、一覧を見直し、不要になったものは外しておきましょう。
共有するときは使い方も渡す
チームの誰かに作ったワークフローを渡すときは、ファイルだけでなく、何をするものか、どのファイルに使うのか、使う前に何を確かめるのかを書いたメモも一緒に渡します。使い方がわからないまま実行されると、意図しないファイルが処理されることがあります。
ショートカットのアプリに移すとき
これから長く使う自動化は、ショートカットのアプリで作るか、Automatorで作ったものをショートカットに移しておくと安心です。記事の冒頭で触れたとおり、Appleはワークフローのファイルをショートカットにドラッグするだけで、ほとんどのワークフローを変換できると案内しています。読み込んだワークフローは、新しいショートカットとして表示されます。
ショートカットのアプリは、iPhoneやiPadにもあるアプリで、Macの中だけでなく、ほかの機器と組み合わせた自動化も作れます。移したあとは、元のワークフローと同じ結果になるかを、テスト用のフォルダで必ず確かめてください。
スクリプトを組み合わせて広げる
Automatorは、プログラムを書かずに使えるのが魅力ですが、必要に応じて短いスクリプトを組み合わせることもできます。AppleのAutomatorユーザガイドでは、「ユーティリティ」のカテゴリにある「シェルスクリプトを実行」のアクションでシェルのコマンドを、「AppleScriptを実行」や「JavaScriptを実行」のアクションでスクリプトを、ワークフローの中に組み込めると説明されています。
ただし、スクリプトはファイルを一度に大量に変更できる分、誤ったときの影響も大きくなります。中身を理解できないスクリプトを、インターネットで見つけたまま組み込むのは避けましょう。
ファイルの整理そのものが手間になってきたら
Automatorやショートカットで名前の変更や形式の変換を自動にしても、ファイルが内蔵のディスク、外付けのディスク、NAS、クラウドのフォルダに散らばっていると、どこに何があるのかを探す手間は残ります。Finderのウインドウをいくつも開いて、フォルダを行き来する作業が多い人も少なくないはずです。
こうした場面では、Macのファイル管理アプリのAtriensを使う方法もあります。公式サイトの案内によると、Atriensでは、外付けディスクやNASにある資料を、書類フォルダの中の案件の下にまとめてサイドバーに並べられ、並べ替えてもファイルそのものは元の場所から動きません。iCloud DriveやGoogleドライブ、外付けディスクも同じサイドバーに表示されます。複数の場所を開いたまま行き来できるタブ、決まった条件で探し直せるスマートフォルダ、スペースキーで中身を確かめるクイックルック、重複したファイルを探す機能、zipの作成と展開があり、フォルダごとにターミナルを開くこともできます。Macの中で使う機能は無料と案内されていて、対応するのはmacOS 14以降です。
Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
名前の変更のような決まった作業はAutomatorやショートカットで自動にし、散らばったファイルを見渡して整理する作業はファイル管理のアプリで、と役割を分けると、ファイルにかかる手間を全体で減らせます。
自動化の力は仕事の幅を広げる
Macの自動化の道具を使いこなせると、自分の作業が速くなるだけでなく、仕事として受けられることも広がります。2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた@SOHO編集部が見てきた限りでは、事務やデザイン、データの整理の仕事で長く選ばれている人ほど、繰り返しの作業を仕組みに変え、その仕組みの使い方まで依頼主に渡しています。依頼主が求めているのは作業そのものより、作業に手を取られない状態だからです。
業務の効率化を外から支える仕事の全体像は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。自動化の先にある、アプリやシステムを作る仕事に関心がある人は、アプリケーション開発のお仕事も参考になります。データを集めて分析する仕事の相場は、研究者の年収・単価相場で確かめられます。
まずは、毎週のように手で繰り返している作業を1つ選び、手順を書き出すところから始めてみてください。それがFinderの機能で足りるのか、Automatorやショートカットで自動にするのがよいのかは、書き出した手順を見れば判断できます。
よくある質問
Q. MacのAutomatorはどこにありますか?
Finderの「アプリケーション」フォルダの中にあります。Command+スペースバーでSpotlightを開き、「Automator」と入力してReturnキーを押しても開けます。AppleのAutomatorユーザガイドで選べる版はmacOS Tahoe 26までなので、使っているMacにAutomatorがあるかを確かめ、新しく自動化を作るならショートカットのアプリもあわせて検討してください。
Q. ファイル名の一括変更はAutomatorを使わないとできませんか?
Finderの標準の機能でもできます。名前を変えたいファイルをまとめて選び、Controlキーを押しながらクリックして「名称変更」を選ぶと、テキストの置き換え、テキストの追加、連番や日付を付けたフォーマットへの変更ができます。同じ変更を何度も繰り返すときは、Automatorでクイックアクションにしておくと便利です。
Q. Automatorのワークフローをショートカットに移せますか?
移せます。Appleの案内では、ワークフローのファイルをショートカットのアプリにドラッグするだけで、ほとんどのワークフローを同じ機能のショートカットに変換でき、新しいショートカットとして表示されるとされています。移したあとは、元のワークフローと同じ結果になるかを、テスト用のフォルダで確かめてください。
Q. Automatorで名前を変えたファイルを元に戻せますか?
名前の変更や移動は、取り消しが難しいことがあります。作ったワークフローは、まずファイルのコピーを入れたテスト用のフォルダで試し、思いどおりに動くことを確かめてから本番で使いましょう。大切なファイルを扱う前には、Time Machineなどでバックアップを取っておくと安心です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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