LINE WORKSのタスク機能の使い方と、現場のチームで使うときの工夫


この記事のポイント
- ✓LINE WORKSのタスク管理の使い方を
- ✓マイタスクとトークルームのタスクの違い
- ✓複数の担当者と完了条件
LINE WORKSでタスク管理をしたいと考える人の多くは、「トークで頼んだ仕事が流れてしまう」「誰が何をいつまでにやるのかが、後から追えない」という悩みを抱えています。LINE WORKSには、トークやカレンダーと同じ画面の中にタスクの機能があり、無料のフリープランから使えます。期限と担当者を決めて仕事を登録し、トークの内容からそのままタスクを作れるので、新しい道具を入れなくても「流れてほしくない指示」を残せます。この記事では、LINE WORKSのタスク機能の使い方を、作成の手順から通知、一覧の整理まで公式ヘルプの記載に沿って説明し、現場のチームで使うときの決めごとを整理します。案件ごとに進み具合を横に並べて見たくなったときの選択肢の1つとして、プロジェクト管理ツールのPinatecaにも触れます。
LINE WORKSのタスク機能でできること
LINE WORKSは、LINEに近い操作感で使える仕事用のチャットツールです。トーク(チャット)、掲示板、カレンダー、アンケート、アドレス帳などの機能が1つのアプリにまとまっていて、タスクもその1つとして用意されています。スマートフォンのアプリ、パソコンのブラウザ、パソコン用のアプリのどれからでも使えます。
公式ヘルプは、タスク機能を次のように紹介しています。
LINE WORKSのタスクは、マイタスクのみならず、トークルームのメンバーとタスクを共有し、管理できる機能です。期限と担当者を指定でき、重要な業務を忘れずに効率的に管理できます。 出典: help.worksmobile.com
- 仕事の内容を入力し、期限・依頼者・担当者を決めてタスクとして登録する
- トークルームでやり取りした内容を、そのままタスクとして登録する
- 1つのタスクに複数の担当者を指定し、全員が終えたら完了にするか、1人が終えたら完了にするかを選ぶ
- 終わった仕事を「完了」に、やり直しが必要な仕事を「進行中」に戻して状態を管理する
- 自分が受けた仕事と、人に頼んだ仕事を一覧で確かめ、カテゴリーや期限、重要度で並べ替える
ここで押さえておきたいのは、LINE WORKSのタスクは「トークのそばにあるやることリスト」だという点です。ガントチャートのように期間を横棒で並べたり、カンバンのように列をまたいで仕事を動かしたりする機能ではありません。その代わり、普段の連絡に使っているトークの画面から離れずに、頼みごとを形に残せます。現場の作業、取引先への連絡、報告書づくりのように、1件ずつ「終わったかどうか」を確かめたい仕事と相性がよい機能です。
逆に言えば、何十もの工程が前後関係でつながった仕事や、複数の案件の進み具合をまとめて見比べたい仕事には、この機能だけでは足りないことがあります。どこまでをLINE WORKSで回し、どこから別の道具を考えるかは、記事の後半で整理します。
料金プランとタスク機能を使える範囲
LINE WORKSには、フリー、スタンダード、アドバンストの3つのプランがあります。料金ページの記載では、タスクはトークや掲示板、カレンダー、アンケート、アドレス帳と並ぶ基本機能として、フリープランから使えます。
| プラン | 料金(税抜) | 人数の上限 | 主な違い |
|---|---|---|---|
| フリー | 無料 | 30人まで | ストレージ5GB、基本機能(トーク・掲示板・カレンダー・タスク・アンケート・アドレス帳) |
| スタンダード | 1ユーザーあたり月額450円(年額契約)、月額540円(月額契約) | 無制限 | ストレージ1TB、管理者機能、サポートとSLA保証 |
| アドバンスト | 1ユーザーあたり月額800円(年額契約)、月額960円(月額契約) | 無制限 | ストレージ100TB、メールとDrive |
料金はいずれも税抜の表示で、年額契約にすると月額契約よりおよそ2割安くなると案内されています。有償プランには30日間の無料のお試しもあります。最新の料金と機能の違いは、LINE WORKSの料金ページで確かめてください。
タスクの基本的な操作である作成、マイタスクの一覧、トークルームのタスクは、公式ヘルプで「すべてのプランで利用できる」と書かれています。一方で、ヘルプの中には「アドバンストプランでのみ利用できる」と表示されている設定のページもあります。会社として使う範囲を決めるときは、使いたい操作のヘルプのページを開き、冒頭に書かれた対象のプランを確かめておくと、導入してから「この設定が出てこない」と戸惑わずに済みます。
フリープランは30人まで無料なので、少人数の店舗や事業所、現場の班単位で試すには十分な枠があります。30人を超える組織や、管理者の機能でメンバーの端末やセキュリティを細かく決めたい組織は、スタンダード以上を比べることになります。タスクを試す段階では、まずフリープランで1つのトークルームから始め、運用の形が固まってから有償プランを考える進め方が無理がありません。
マイタスクとトークルームのタスクの違い
LINE WORKSのタスクには、マイタスクとトークルームのタスクの2種類があります。最初にこの違いを理解しておくと、どこに登録すればよいか迷わなくなります。
マイタスク
マイタスクは、自分が担当者になっている仕事と、自分が人に頼んだ仕事を確かめる場所です。公式ヘルプによると、マイタスクには次の3つの一覧があります。
- すべてのタスク:自分が担当者または依頼者になっているタスクを全部表示する
- 自分のタスク:自分が担当者に指定されたタスクを表示する
- 依頼したタスク:自分が依頼者になっているタスクを表示する
依頼者とはタスクの実行を頼んだ人、担当者とは実行を頼まれた人のことです。自分で自分に頼んだタスク、つまり依頼者と担当者の両方が自分になっているタスクは、「自分のタスク」の一覧にだけ表示されます。個人のやることリストとして使う場合は、「自分のタスク」を見れば足ります。
トークルームのタスク
トークルームのタスクは、トークルームのメンバーの間で共有するタスクです。トークルーム内のメンバーは誰でもタスクを作成、修正、削除できます。たとえば「A現場の班」というトークルームでタスクを作れば、その班のメンバー全員が同じ一覧を見て、終わったものに印を付けられます。
注意したいのは、トークルームのタスクをタスクの画面(マイタスクと同じ画面)から見るには、トークルーム側で「タスクを表示」の設定をしておく必要がある点です。設定していないと、トークルームの中では見えるのに、タスクの画面には出てこないという状態になります。
どちらに登録するか
使い分けの目安は単純です。自分だけが関わる仕事や、特定の1人に頼む仕事はマイタスクに登録します。班やチームの全員で進み具合を見たい仕事は、そのチームのトークルームのタスクに登録します。迷ったときは「この仕事が終わったことを、誰が知る必要があるか」を考えると決めやすくなります。知る必要があるのが自分と頼んだ相手だけならマイタスク、チームの全員ならトークルームのタスクです。
タスクを作る手順
ここでは、公式ヘルプに書かれている手順に沿って、タスクの作り方を説明します。画面の名前は2026年10月時点のヘルプの記載に合わせています。
ブラウザ版で作る
- 画面上部のアイコンからサービスの一覧を開き、[タスク]をクリックする
- 画面左上の[タスク作成]をクリックする
- タスクの内容を入力し、「期限」「トークルーム」「依頼者」「担当者」「完了条件」を選ぶ
- 必要に応じてファイルを添付する
- [保存]をクリックする
モバイル版で作る
- 画面下部の[ホーム]をタップし、[タスク]をタップする
- 画面右下の作成のアイコンをタップする
- タスクの内容を入力し、「期限」「トークルーム」「依頼者」「担当者」「完了条件」を選ぶ
- 必要に応じてファイルを添付し、[保存]をタップする
入力欄ごとの決まり
ヘルプには、入力欄ごとに次の上限が書かれています。
- タイトルは最大200字まで。入力したタイトルがタスクの一覧に表示される
- 内容は最大5,000字まで
- 期限の初期設定は[なし]。[今日][明日][来週]から選ぶか、カレンダーから日付を選ぶ
- 依頼者は1名、担当者は0名から100名まで選べる。他の会社のメンバーは選べない
- ファイルは最大10個、合計2GBまで添付できる
依頼者と担当者には、最初は自分が入っています。自分以外の人を選んで保存すると、その人に通知が届きます。期限を決めておくと、後で説明するリマインド通知が届き、カレンダーからもタスクを確かめられるようになります。作ったタスクはマイカレンダーのタスクの欄にも表示されます。
タイトルは一覧で目に入る部分なので、「何を」「どこまで」が分かる書き方にしておくと、後から見返したときに迷いません。「見積もり」だけでなく「B社の外壁の見積もりを作って送る」のように、終わりの状態まで書くのがこつです。
トークの内容からタスクを登録する
LINE WORKSのタスクで便利なのは、トークルームのやり取りからそのままタスクを作れる点です。チャットで頼んだ仕事は、ほかの話題に押し流されて見えなくなりがちですが、その場でタスクにしておけば一覧に残ります。
公式ヘルプでは、トークルームからタスクを作成して送る手順が次のように書かれています。
- トークルームの一覧から、対象のトークルームを開く
- トークの入力欄の左側(ブラウザ版とPC版アプリでは入力欄)のアイコンを押す
- [タスク]を選ぶ
- タスクの内容を入力し、[保存]を押す
トークルームのメンバーは、こうして作られたタスクの詳細を見たり、修正したりできます。タスクの作成画面でトークルームを選んだ場合は、そのトークルームのタスクとして登録され、トークルームに通知を送るかどうかを選べます。
さらに、トークの1件をタスクにコピーする機能や、メールの内容をタスクに追加する機能もヘルプに載っています。取引先からのメールで依頼が届いたとき、その場でタスクにしておけば、メールの受信箱を何度も見返す必要がなくなります。
この「その場でタスクにする」習慣は、現場のチームほど効果があります。移動中にスマートフォンで指示を受けた人が、事務所に戻ってから思い出してメモする、という流れでは抜けが出ます。トークで指示を出した人が、その指示をそのままタスクにして担当者を指定すれば、受けた側は自分のタスクの一覧を見るだけで済みます。
複数の担当者と完了条件の使い分け
1つのタスクに複数の担当者を指定できるのも、LINE WORKSのタスクの特徴です。担当者を2人以上にしたときは、完了条件を次の2つから選べます。
- 担当者のうち誰か1人が完了:担当者のうち1人が完了にすれば、タスク全体が完了になる
- 担当者全員の完了が必要:すべての担当者が完了にしてから、タスク全体が完了になる
初期設定は「担当者のうち誰か1人が完了」です。
使い分けの例を挙げます。「店舗の入口の電球を交換する」のように、誰か1人がやれば済む仕事は「誰か1人が完了」にします。手の空いた人が引き受け、終わったら完了にすれば、ほかの担当者の一覧からも未完了の印が消えます。
一方で、「新しい衛生の手順書を全員が読んで確認する」「全員が今月の勤務の希望を出す」のように、一人ひとりが終える必要がある仕事は「全員の完了が必要」にします。この場合、各担当者は自分の分だけを完了にでき、ほかの担当者の状態はそのまま残ります。依頼者は、誰がまだ終えていないかを確かめて声をかけられます。
完了条件を選び間違えると、「1人が終えた時点で全体が完了になり、ほかの人がやり忘れた」ということが起きます。全員にやってもらう仕事を頼むときは、保存の前に完了条件を必ず見直す決まりにしておくと安心です。
期限とリマインド通知、カレンダーでの確認
タスクに期限を決めると、期限の前に知らせてくれるリマインド通知を受けられます。公式ヘルプの記載では、リマインド通知を設定すると、担当者は「自分のタスク」の進行中のタスクについて、期限の1日前か当日の午前9時に通知を受け取れます。初期設定は「期限の1日前(午前9時)」です。
リマインド通知の設定はモバイル版では次の順で開きます。
- 画面下部の[ホーム]をタップし、画面右上の設定のアイコンをタップする
- [通知設定]から[各サービスの通知設定]をタップし、[タスク]をタップする
- 「自分のタスクが未完了の場合にリマインド通知」を有効にし、受け取る時間を選ぶ
ブラウザ版では、画面右上のアイコンから「各サービスの通知設定」の下にある[タスク]を開きます。
同じ画面では、タスクの依頼、完了、変更の通知を受け取るかどうかも決められます。タスクを頼まれたとき、件名や期限や担当者が変わったとき、タスクが完了や進行中に変わったとき、タスクが削除されたときに、依頼者と担当者に通知が届きます。
通知は多すぎても少なすぎても困ります。頼まれたことに気づけないのは困りますが、全部の変更が届くと、肝心の通知が埋もれます。現場の担当者は「依頼」と「リマインド」を必ず受け取り、細かな変更の通知は依頼者だけが受け取る、といった形で役割に合わせて調整するとよいでしょう。
期限を決めたタスクは、カレンダーからも確かめられます。予定とタスクを同じ画面で見られるので、「明日は午前に現場、午後に見積もりの締め切り」のように1日の段取りが組みやすくなります。
カテゴリーと並べ替えで一覧を整理する
タスクが増えてくると、一覧が長くなって目当てのものを探しにくくなります。LINE WORKSには、一覧を整理するための機能がいくつかあります。
並べ替えの基準を選ぶ
マイタスクの一覧は、次の基準で並べ替えられます。初期設定はカテゴリー順です。
- カテゴリー順:自分で作ったカテゴリーごとに分けて並べる
- 期限日順:期限切れ、今日、明日、7日以内、それ以降、期限なしの順に並べる
- 重要度順:重要の印を付けたタスクを上に並べる
毎朝の確認には期限日順が向いています。期限切れと今日のタスクが一番上に出るので、その日に手を付けるものがすぐ分かります。
カテゴリーを作る
カテゴリーは最大100個まで作れます。マイタスクのカテゴリーは自分だけのもので、ほかの人とは共有されません。一方、トークルームのタスクのカテゴリーは、そのトークルームのメンバーと共有されます。なお「未分類のタスク」のカテゴリーは一覧の上部に表示され、名前の変更や削除はできません。
カテゴリーの分け方は、仕事の種類に合わせると使いやすくなります。たとえば「見積もり」「発注」「現場作業」「事務」のように分けておけば、月末に事務の仕事だけを片付けたいときに迷いません。
複数のタスクを一度に動かす
カテゴリー順で並べているときは、複数のタスクを選んで別のカテゴリーにまとめて動かしたり、期限をまとめて変えたりできます。期限日順で並べているときは、タスクを押したまま別の期限の位置に動かすと、期限を変えられます。雨で現場が1日ずれたときなどに、関係するタスクの期限をまとめて動かせるのは便利です。
完了したタスクを一覧に表示するかどうかも選べます。終わった仕事を見返す必要がなければ非表示にしておくと、一覧がすっきりします。
現場のチームで使うときの決めごと
機能を知っていても、使い方がメンバーごとにばらばらだと、タスクの一覧はすぐに信用されなくなります。現場のチームでLINE WORKSのタスクを使うときに、最初に決めておきたいことを挙げます。
何をタスクにするかを決める
すべてのやり取りをタスクにすると、一覧が細かすぎて誰も見なくなります。「期限があるもの」「自分以外の人に頼むもの」「終わったことを誰かが確かめる必要があるもの」の3つのどれかに当てはまる仕事だけをタスクにする、と決めておくと、量がちょうどよくなります。その場で終わる短い頼みごとは、トークの返事で済ませます。
タイトルの書き方をそろえる
タイトルの先頭に現場名や取引先名を入れる、という決まりだけでも、一覧の見やすさは大きく変わります。「【A邸】足場の解体の立ち会い」「【B社】請求書の送付」のように書けば、並べ替えをしなくても目で追えます。
完了にするタイミングを決める
「作業が終わったら完了」なのか、「報告を送ったら完了」なのかを決めておきます。ここがあいまいだと、作業は終わったのに報告がない、報告はあったのに完了になっていない、というずれが起きます。報告を伴う仕事は、トークで報告してから完了にする、と決めておくのが分かりやすい形です。
見直す日を決める
週に1回、たとえば月曜の朝礼の前に、チームのトークルームのタスクを全員で見直す時間を作ります。期限切れのものは期限を引き直すか、不要になったものは削除します。タスクを削除すると、そのタスクを見られるほかのメンバーの一覧からも消え、元に戻せません。削除する前に、依頼者に一言確かめる決まりにしておくと安全です。
履歴を確かめる
タスクの詳細画面では、タスクの変更の履歴を確かめられます。内容や期限、担当者の変更、ファイルの追加と削除、完了と進行中の切り替えなどが記録されます。「いつ期限が変わったのか」「誰が完了にしたのか」を後から確かめられるので、言った言わないのもめごとを減らせます。
業種ごとのタスクの使い方の例
同じタスクの機能でも、仕事の形によって向いている使い方は変わります。ここでは、LINE WORKSがよく使われる現場の仕事を例に、タスクの登録の仕方を考えてみます。
建設やリフォームの現場
現場ごとにトークルームを作り、その現場の段取りをトークルームのタスクとして登録します。「資材の発注」「近隣へのあいさつ」「立ち会いの日程の連絡」のように、現場監督が頼む仕事を担当者つきで残します。カテゴリーを「発注」「連絡」「書類」に分けておくと、事務所の担当者が書類の仕事だけを拾いやすくなります。写真の報告が必要な仕事は、完了にする前にトークに写真を送る、と決めておくと確認の手間が減ります。
店舗や飲食店
店舗のトークルームで、開店前と閉店後の作業をタスクにします。「冷蔵庫の温度の記録」「釣り銭の準備」のように毎日くり返す作業は、毎回タスクにすると一覧が埋まってしまうので、掲示板やトークのお知らせ機能で手順を共有し、タスクには「今週だけの作業」や「特定の人に頼む作業」を登録する、と分けるのが現実的です。全員に確認してほしい新しい決まりは、完了条件を「担当者全員の完了が必要」にして、誰が読んだかを確かめます。
介護や福祉の事業所
利用者ごとの細かな記録は専用の記録のシステムで行い、LINE WORKSのタスクには「書類の提出」「家族への連絡」「備品の補充」のような事務の仕事を登録する形がよく合います。個人の情報をタスクの本文やファイルに書き込む場合は、事業所の決まりに沿っているかを必ず確かめてください。
少人数の事務所
5人から10人ほどの事務所なら、マイタスクで個人の仕事を管理し、部署全体の仕事だけを部署のトークルームのタスクにする、という2段の形が分かりやすくなります。毎月の締め日の仕事(請求書の送付、経費の取りまとめなど)は、期限を入れてタスクにし、リマインド通知を受け取れるようにしておくと抜けを防げます。
どの業種でも共通するのは、「タスクにする仕事」と「トークや掲示板で済ませる情報」を分けることです。全部をタスクにしようとすると、一覧の確認そのものが仕事になってしまいます。
導入して最初の2週間の進め方
新しい機能をチームで使い始めるときは、最初の2週間の進め方で定着するかどうかが決まります。いきなり全員に「今日からタスクで管理します」と伝えるより、小さく始めて形を固めるほうがうまくいきます。
1週目:1つのトークルームで試す
まず、仕事の量がそれほど多くない班や部署のトークルームを1つ選び、そこでだけトークルームのタスクを使います。トークルームの設定で「タスクを表示」を有効にし、タスクの画面からも見えるようにしておきます。この週は、頼みごとをする人(班長や事務の担当者)がタスクを作る役を引き受け、ほかのメンバーは完了の印を付けるだけにします。操作に慣れていない人がいても、印を付けるだけなら負担が少なく済みます。
2週目:決めごとを文字にする
1週目に使ってみて出てきた迷いを集め、決めごとを短い文にしてトークルームのお知らせに表示します。「期限のある仕事だけをタスクにする」「タイトルの先頭に現場名を入れる」「報告してから完了にする」の3つ程度で十分です。決めごとが10個も20個もあると誰も覚えられません。
3週目以降:広げるかどうかを決める
2週間使ってみて、頼みごとの抜けが減ったか、確認の手間が減ったかを班のメンバーに聞きます。効果があれば、ほかのトークルームにも同じ決めごとで広げます。逆に「タスクを作るのが面倒で結局トークで済ませている」という声が多い場合は、タスクにする仕事の範囲が広すぎる可能性があります。範囲を狭めてもう一度試します。
通知の設定は、メンバーごとに見直してもらう時間を作ると親切です。リマインド通知の時間を「期限の当日」にするか「1日前」にするかは、仕事の段取りの仕方で人によって向き不向きがあります。
タスク機能だけでは足りなくなる場面
LINE WORKSのタスクは、連絡の流れの中で仕事を残すには十分な機能です。ただし、仕事の形によっては、この機能だけでは回しにくくなる場面があります。
工程が前後でつながっているとき
リフォームの工事やイベントの準備のように、「この作業が終わらないと次に進めない」という工程が何十も並ぶ仕事では、期限を1件ずつ見るだけでは全体の遅れに気づきにくくなります。工程を期間の横棒で並べるガントチャートがあると、どこが詰まっているかが一目で分かります。
複数の案件の進み具合を見比べたいとき
LINE WORKSのタスクの一覧は、カテゴリーと期限で並べる形です。「受付」「作業中」「確認待ち」「完了」のように段階ごとに列を分け、案件を列の間で動かして見る使い方はできません。案件が10件、20件と並行するようになると、段階ごとに並べて見られる道具が欲しくなります。
社外の協力者と同じ一覧を見たいとき
担当者には他の会社のメンバーを選べない、とヘルプに書かれています。外部の職人やフリーランスの協力者と同じタスクの一覧を見ながら進めたい場合は、社外のゲストを招待できる道具を別に用意することになります。
こうした場面で検討されるのが、プロジェクト管理ツールです。プロジェクト管理ツールとは、仕事を案件ごとに分け、担当者と期限と進み具合を表やボードで管理するための道具のことです。連絡はLINE WORKSで続けながら、案件の進み具合だけを別の道具で管理する、という組み合わせもよく見られます。
案件の段階と工程を並べて見たいときの候補
案件ごとに段階を並べて見たい、工程をガントチャートで確かめたい、というときの選択肢の1つが、チームのプロジェクト管理ツールのPinatecaです。公式サイトの記載によると、カンバン、ガント、カレンダー、リスト、ディスカッション、グリッド、時間割、リソースの8種類のボードとチャットが無料プランから使えます。カンバンでは列にカードを並べて進み具合を動かし、ガントではカードの期間が横棒で並ぶので、締め切りの重なりを確かめられます。
料金ページでは、5人までのチームなら無料で、クレジットカードの登録も要らないと案内されています。6人目以降やボードが11個を超える場合は、スタンダードプラン(1人あたり月額500円、年払いなら月額400円、いずれも税抜)になります。社外のゲストの招待にも対応しているので、外部の協力者を交えた案件の管理にも使えます。なお、公式サイトの連携の一覧にLINE WORKSは載っていないため、LINE WORKSとの自動の連携を前提にせず、連絡と進み具合の管理を分けて使う形になります。
Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
どの道具を選ぶにしても、最初から全部を移す必要はありません。まずは工程の多い案件を1つだけ別の道具で管理し、日々の連絡と短い頼みごとはLINE WORKSのタスクで続ける、という形で試すと、チームの負担を抑えながら合う形を見つけられます。
外部の協力者と仕事を分けるときに見てきたこと
在宅ワークやフリーランスの仲介を20年続けてきた運営者として見てきた限りでは、仕事を外に頼む会社と、頼まれる側の協力者のどちらにとっても、「頼んだ内容が後から確かめられる形で残っているか」がやり取りの質を大きく左右します。トークで「あれ、お願いできますか」と頼み、相手が「承知しました」と返しただけでは、期限や終わりの状態があいまいなまま進み、納品のときに食い違いが起きがちです。タスクの機能でも、共有の表でも、期限と終わりの状態を文字で残しておくことが、長く続く関係の土台になっています。
もう1つ見てきたのは、仲介の手数料が乗らない直接のやり取りほど、こうした取り決めを自分たちで整える必要があるという点です。手数料0%で直接取引できる形は、同じ予算で依頼する側はより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなるという、双方にとって得のある構造です。その分、進み具合の確認や連絡の段取りは当事者に委ねられます。LINE WORKSのタスクのような身近な機能で頼みごとを残す習慣は、直接のやり取りを気持ちよく続けるための備えにもなります。
事務や連絡の取りまとめを受け持つ側に回る働き方もあります。依頼主の予定や連絡、タスクの管理を在宅で引き受ける仕事の内容は、オンライン秘書・アシスタントのお仕事で紹介しています。チャットツールやタスク管理の道具を使い慣れていることは、この仕事でそのまま強みになります。また、事業者側が予約や顧客の管理まで含めて道具を見直すときの考え方は、美容・サロン業界のDX2026|予約管理 × 顧客管理 × 決済のSaaS一括導入で、道具が増えたときの月々の費用の見直し方は中小企業のSaaS費用管理術2026|サブスクコストを30%削減する方法で整理しています。
よくある質問
Q. LINE WORKSのタスク機能は無料で使えますか?
はい、使えます。料金ページでは、タスクはトーク、掲示板、カレンダー、アンケート、アドレス帳と並ぶ基本機能として、30人まで無料のフリープランに含まれています。タスクの作成、マイタスク、トークルームのタスクは、公式ヘルプで全プランで使えると案内されています。一部の設定は上位プランのみのため、使いたい操作のヘルプで対象プランを確かめてください。
Q. 社外の人をタスクの担当者にできますか?
公式ヘルプでは、タスクの担当者に他の会社のメンバーは選べないと書かれています。外部の協力者と同じタスクの一覧を見ながら進めたい場合は、トークで依頼の内容を残したうえで、社外のゲストを招待できるプロジェクト管理ツールや共有の表を別に用意するのが一般的です。
Q. タスクのリマインド通知はいつ届きますか?
通知設定で「自分のタスクが未完了の場合にリマインド通知」を有効にすると、担当者は進行中のタスクについて、期限の1日前か当日の午前9時に通知を受け取れます。初期設定は期限の1日前です。期限を決めていないタスクには届かないので、忘れたくない仕事には必ず期限を入れておきます。
Q. 削除したタスクは元に戻せますか?
公式ヘルプでは、タスクを削除すると、そのタスクを閲覧できるほかのメンバーのタスクの一覧からも削除され、復元できないと書かれています。チームで使う場合は、削除の前に依頼者に確かめる、不要になったものはまず完了にしておく、といった決まりを作っておくと安全です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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