岩井コスモ証券のお客様情報漏洩|委託先トレードワークス 4,975名 確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓岩井コスモ証券の情報漏洩を調べた人へ
- ✓2026年10月16日の初報で4,611名
- ✓10月20日の第2報で4,975名に増えたお客様情報の漏洩と
「岩井コスモ証券 情報漏洩」と調べた人への答えを先に書きます。 岩井コスモ証券は2026年10月16日、インターネット取引のシステム運用と保守を委託している株式会社トレードワークス(以下、トレードワークス)のシステムが第三者による不正アクセスを受け、一部のインターネット取引のお客様情報が外部へ漏洩したことが判明したと発表しました。 初報の対象は4,611名でしたが、10月20日の第2報で364名が加わり、対象は4,975名になりました。 漏洩した内容は「氏名、メールアドレス他」で、取引暗証番号は含まれておらず、この情報では証券口座へのログインや各種取引はできないと同社は書いています。
2026年11月1日時点で公式に出ている報は、岩井コスモ証券の10月16日の初報、10月20日の第2報、ネット取引サイト「コスモ・ネットレ」の10月21日の報告、それにトレードワークスが10月23日に出した開示(開示事項の経過)です。 第2報では、10月14日に売買管理システムへの攻撃もあり、7口座でお客様の意図しない売買注文が発注され、そのうち5口座で約定したことも公表されました。 対象の口座はすでに取引前の状態に戻され、お客様の負担は生じていないと発表されています。 お詫びの品や金銭の支払いについては、11月1日時点の発表に記載はありません。
利用者がまずすることは3つです。
- 岩井コスモ証券から個別の連絡(ログイン後のお知らせ画面、またはメール)が届いていないかを確かめる
- 登録しているメールアドレスに届く、岩井コスモ証券を名乗る不審なメールや電話に応じない
- パスキーと多要素認証をまだ設定していなければ設定する
以下、公式発表で確かめられた範囲だけで、経緯、項目、原因、対応、確かめ方を順に整理します。 報道の件数や推測は書いていません。
岩井コスモ証券の発表で分かっていること(2026年11月1日時点)
最初に、2026年11月1日時点で公式発表から確かめられる事実を短く並べます。 細かい経緯は次の節で日付順に書きます。
- 発表した会社:岩井コスモ証券株式会社(委託先は株式会社トレードワークス)
- 初報の日付:2026年10月16日(ニュースリリース「外部委託先への不正アクセスに伴うお客様情報の漏洩について」)
- 不正アクセスを検知した日:2026年10月14日
- 漏洩した情報の対象:4,975名(第2報。初報の4,611名に364名を追加)
- 漏洩した内容:氏名、メールアドレス他(第2報で「前回お知らせした内容の範囲内」と明記)
- 含まれないもの:取引暗証番号
- 不正取引:10月14日に7口座で意図しない売買注文が発注され、うち5口座で約定。取引前の状態に戻す措置は完了し、お客様の負担は生じていない
- 不正取引と情報漏洩の関係:今回の不正取引は漏洩した個人情報が利用されたものではないと発表
- 原因(委託先の開示):システムの一部の管理機能の設定上の不備により、本来は限定された環境からのみ利用されるべき機能が外部から利用できる状態にあったこと
- 二次被害:初報の時点で「二次被害は確認されておりません」と発表
ここで押さえておきたいのは、件数と表現が会社によって少し違うことです。 岩井コスモ証券は「漏洩したことが判明」と書き、トレードワークスの開示は「漏洩した可能性のある情報の対象は4,975名」と書いています。 どちらも4,975名という数字は同じで、言い方の違いは発表した立場の違いと読めます。 この記事では、利用者に向けた岩井コスモ証券の表現を中心に使い、委託先の開示を引くときはその表現のまま書きます。
もう1つ押さえておきたいのは、対象が岩井コスモ証券の全顧客ではないことです。 発表では「一部のインターネット取引のお客様情報」とされており、対面やコールセンターでの取引だけをしている人が対象かどうかについて、特別な記載はありません。 対象の人には個別に連絡済みと発表されているので、まずは自分に連絡が届いているかを見るのが最短の確かめ方です。
公表の経緯:10月16日の初報から10月23日の委託先の開示まで
この件は、10日ほどの間に4回の公表がありました。 それぞれで何が分かったかを日付順に整理します。
2026年10月14日:不正アクセスを検知
初報によると、岩井コスモ証券は2026年10月14日に第三者による不正アクセスを検知し、直ちにトレードワークスに連絡してアクセス制限などの緊急措置を講じました。 トレードワークスの開示でも、同社は10月14日に不正なアクセスを検知し、速やかに遮断したため、それ以降は不正なアクセスによる侵入と不正な取引は発生していないと書いています。
2026年10月16日:初報(4,611名)
岩井コスモ証券のニュースリリースで、一部のインターネット取引のお客様情報が外部へ漏洩したことが公表されました。 この時点の対象は4,611名、内容は「氏名、メールアドレス他」です。 同社は、漏洩した個人情報では証券口座への不正ログインや各種不正取引のリスクはないと書き、4,611名には既に個別に報告したとしています。 あわせて、同社を装った電話やメールが発生する可能性があるとして注意を呼びかけ、お客様相談室を窓口として案内しました。
2026年10月20日:第2報(4,975名と、7口座の不正取引)
第2報では、トレードワークスと連携して、アクセス記録に加えて通信記録も改めて精査した結果、新たに364名の情報が漏洩したことが判明したと発表されました。 対象は合計4,975名になりました。 この364名は初報で知らせた不正アクセスの際に生じていたものを再調査で新たに把握したもので、その後に新たな不正アクセスや漏洩が起きたものではないと書かれています。
対象:4,975名(今回判明した364名を追加) 内容:氏名、メールアドレス他(前回お知らせした内容の範囲内) 前回お知らせしたお客様を含め、漏洩した情報に、取引暗証番号は含まれておりません。 出典: 岩井コスモ証券「外部委託先への不正アクセスに伴うお客様情報の漏洩について(第2報)」
同じ第2報で、10月14日に売買管理システムへの攻撃も発生し、7口座分でお客様の意図しない売買注文が発注され、そのうち5口座で約定していたことが公表されました。 初報の時点では、同様の被害を防ぐ対策を段階的に進めていたため、手口につながる情報の公表を控えていたと同社は説明しています。
2026年10月21日:コスモ・ネットレでの報告
ネット取引サイト「コスモ・ネットレ」のお知らせに、「不正アクセスによる個人情報漏洩および不正取引に関するご報告」が掲載されました。 ここでは、今回の不正取引はパスキー認証が突破されたものではないこと、4,975件のお客様情報は攻撃を遮断するまでの間に攻撃者から閲覧可能な状態になっていたことが書かれています。 パスキーとは、パスワードの代わりにスマートフォンなどの端末に保存した鍵で本人を確かめる仕組みのことです。
2026年10月23日:トレードワークスの開示
委託先のトレードワークスは、東京証券取引所の適時開示で「(開示事項の経過)当社が提供するシステムへの不正アクセスに関するお知らせ」を出しました。 原因、対象人数、損害の見込額、他の金融機関に提供するシステムへの影響がここで示されています。 内容は後の「原因」の節で詳しく書きます。
2026年11月1日時点で、岩井コスモ証券のお知らせ一覧とニュースリリース一覧に、第2報より後の第3報は見当たりません。 同社は第2報で「新たに判明した事実につきましては、速やかにお知らせいたします」と書いているので、続報が出る可能性はあります。
初報と第2報で変わったこと
初報から第2報で変わった点を、表で並べます。
| 項目 | 初報(10月16日) | 第2報(10月20日) |
|---|---|---|
| 漏洩した情報の対象 | 4,611名 | 4,975名(364名を追加) |
| 漏洩した内容 | 氏名、メールアドレス他 | 氏名、メールアドレス他(前回の範囲内) |
| 取引暗証番号 | 記載なし | 含まれないと明記 |
| 意図しない売買注文 | 記載なし | 7口座で発注、うち5口座で約定 |
| 対象者への連絡 | 4,611名に個別に報告済み | 364名にお知らせ画面とメールで連絡 |
初報の時点で「対象ではない」と思っていた人でも、第2報で加わった364名に入っている可能性があります。 10月16日の時点で連絡が無かった人も、10月20日以降にお知らせ画面やメールが届いていないかを見直してください。 初報の全文は、岩井コスモ証券のニュースリリース「外部委託先への不正アクセスに伴うお客様情報の漏洩について」で読めます。
漏洩した情報と、含まれないと発表された情報
項目は、発表の表現をそのまま表にします。 公式は「氏名、メールアドレス他」と書いており、「他」に何が入るかは2026年11月1日時点の発表に具体的な記載がありません。
| 区分 | 項目 | 根拠となる発表 |
|---|---|---|
| 漏洩した情報 | 氏名 | 初報、第2報 |
| 漏洩した情報 | メールアドレス | 初報、第2報 |
| 漏洩した情報 | その他(公式は「他」とだけ記載) | 初報、第2報 |
| 含まれない情報 | 取引暗証番号 | 第2報 |
| 閲覧できない状態だった情報 | 取引に必要なパスワード等の重要情報(マスキング処理) | コスモ・ネットレの10月21日の報告 |
マスキング処理とは、画面やデータの一部を伏せて、見えても中身が分からない形にすることです。 同社は10月21日の報告で、取引に必要なパスワード等の重要情報はマスキング処理されており、攻撃者からは閲覧できない状態になっていると書いています。 あわせて、ログイン時には多要素認証が必須になっていること、ログイン時のセキュリティ強化を実施済みであることを挙げ、2025年に各証券会社で起きたような「口座の乗っ取り」は行えない状態だと説明しています。
攻撃を遮断するまでの間に、今回発表した4,975件のお客様情報が攻撃者から閲覧可能な状態となっておりました。しかしながら、当社では以下の対策を講じているため、昨年来、各証券会社で発生したような「口座の乗っ取り」は行えない状態となっております。 出典: コスモ・ネットレ「不正アクセスによる個人情報漏洩および不正取引に関するご報告」
この表から読み取れるのは、ログインや取引に直接つながる情報は出ていないと発表されている一方で、氏名とメールアドレスの組み合わせは外に出たということです。 氏名とメールアドレスがそろうと、宛名入りの「それらしい」メールを送ることができます。 利用者が一番気をつけたいのは、口座そのものよりも、このメールアドレスに届く偽の連絡です。
なお、住所、電話番号、生年月日、口座番号、保有銘柄などが漏洩したかどうかについて、発表に個別の記載はありません。 記載が無いものは「漏れていない」とも「漏れた」とも言えません。 この記事でも、表に載せた以外の項目については判断を書いていません。
原因:委託先トレードワークスのシステムの管理機能の設定上の不備
原因については、委託先のトレードワークスが10月23日の開示で次のように書いています。
原因は、システムの一部の管理機能の設定上の不備により、本来は限定された環境からのみ利用されるべき機能が外部から利用できる状態にあったことです。 出典: トレードワークス「(開示事項の経過)当社が提供するシステムへの不正アクセスに関するお知らせ」
管理機能とは、システムを運用する側が設定の変更や確認に使う機能のことです。 本来は社内など限られた場所からしか使えないはずの機能が、インターネット側から使える状態になっていたことが原因だと発表されています。 同じ開示では、本件は第三者がこの不備を突いてシステムに不正にアクセスし、その機能を利用して不正な取引をしたものだと書かれています。
岩井コスモ証券の10月21日の報告では、悪意ある第三者がシステムの脆弱性を突き、総当たり攻撃を仕掛けてきたものだと説明されています。 総当たり攻撃とは、考えられる組み合わせを機械的に次々と試して、入り口を探し当てる攻撃のことです。 脆弱性とは、システムの作りや設定にある弱点のことです。
再発防止策として、トレードワークスは次の対策を挙げています。
- 当該機能を外部から利用できないよう恒久的に是正
- 接続元の制限
- 不正なアクセスの検知と遮断の強化
- 監視体制の拡充
- 第三者機関の知見も活用したシステム全体の点検とセキュリティ対策の強化
- セキュリティに係る報告基準と情報共有の仕組みの見直し
岩井コスモ証券の第2報でも、トレードワークスで管理機能のセキュリティ強化(アクセス制限)、不正な通信を遮断する仕組みの強化とログインに関する異常を即時に検知する仕組みの追加、監視体制の強化(定時の点検と異常時の即時対応)が追加で実施されたことを確認したと書かれています。 強化後、新たな情報の漏洩は確認されていないとのことです。
トレードワークスは他の金融機関にもシステムを提供していますが、開示では他の金融機関に提供するシステムについて点検を実施し、2026年11月1日時点の開示の内容として本件と同様の事象は確認されていないとしています。 ほかの証券会社の利用者が、この件だけを理由に自分の口座を心配する根拠は、発表の範囲では示されていません。
7口座の意図しない売買注文と、情報漏洩との関係
この件では、情報漏洩とは別に、意図しない売買注文が成立したことも公表されています。 2つは同じ日に起きていますが、発表の上では区別されています。
第2報によると、不正アクセスが行われた2026年10月14日に売買管理システムへの攻撃も発生し、7口座分でお客様の意図しない売買注文が発注され、そのうち5口座で約定しました。 約定とは、注文が成立して売買が確定することです。 対象のお客様には10月14日に個別に連絡し、取引前の状態に戻す措置を完了しており、お客様の負担は生じていないと同社は書いています。
トレードワークスの開示でも、同社のお客様の口座で意図しない売買注文が成立したが、同日中に取引前の状態に復元されており、お客様に金銭的な負担は生じていない、お客様の資金の不正な流出は確認されていないと書かれています。
ここで大事なのは、同社が「今回の不正取引は漏洩した個人情報が利用されたものではありません」と明記していることです。 10月21日の報告でも、情報漏洩に起因して不正取引の被害が拡大したものではないとしています。 つまり、4,975名に入っていることと、意図しない注文が出たことは、発表の上では別の話です。 4,975名に入っている人が、それだけで勝手に売買されるわけではありません。
一方で、意図しない注文の対象になった7口座の人には、10月14日に個別の連絡が行われています。 取引の履歴を見て、10月14日に自分が出していない注文があれば、すでに連絡が来ているはずです。 連絡が無いのに身に覚えのない取引がある場合は、後の節で書くお客様相談室に問い合わせてください。
トレードワークスは開示で、本件に起因する損失を現時点で約50百万円と見込み、2026年12月期第4四半期に特別損失として計上する見込みだと書いています。 これは委託先の会社の決算に関する見込みで、確定した額ではないと明記されています。 利用者への補償額を示したものではありません。
岩井コスモ証券の対応
公式発表に書かれている対応を、時系列でまとめます。 発表に無い対応は書いていません。
- 10月14日:不正アクセスを検知し、直ちにトレードワークスに連絡してアクセス制限などの緊急措置
- 10月14日:意図しない売買注文の対象のお客様に個別に連絡し、取引前の状態に戻す措置
- 10月16日まで:初報の対象4,611名に個別に報告
- 10月16日:ホームページなどで注意を呼びかけ、お客様相談室を窓口として案内
- 10月20日:新たに対象となった364名に、ログイン後のお知らせ画面とメールで個別に連絡
- 脆弱性のある箇所の特定と修正を完了し、トレードワークスに再点検とセキュリティ管理体制の強化を要求
- トレードワークスと連携して監視と点検を継続
あわせて、コスモ・ネットレでは2026年10月29日に「日本国外からのログイン制限に関するお知らせ」が出ています。 セキュリティ強化の一環として、2026年11月1日から原則として日本国外からのログインを制限するという内容です。 国外からのアクセスと判定されると、ログインボタンを押したときに「403エラー(Forbidden)」が表示され、ログインできなくなります。 日本国内からでも、VPNを使っていると国外からのアクセスと判定されることがあると書かれています。 VPNとは、通信を別のサーバーを経由させて暗号化する仕組みのことで、仕事で会社のネットワークにつなぐときによく使われます。 国内なのに403エラーが出たときは、VPN接続を一時的に解除してから再度ログインするよう案内されています。 このお知らせは、今回の件との関係を明記していませんが、同じ時期のセキュリティ強化として知っておくと、ログインできないときに慌てずに済みます。
10月23日には、岩井コスモ証券のお知らせに「ホームページの不具合お詫び」も出ています。 システムの脆弱性対策に伴うメンテナンスの影響で、一時的に一部のページが閲覧できない状態が発生したという内容です。
お詫びの品、ポイント、金銭の支払いについては、2026年11月1日時点の発表に記載はありません。 ほかの会社の事例で補償がどう扱われてきたかは、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026で整理しています。 ただし、岩井コスモ証券が同じ対応をするかどうかは、発表が無い以上分かりません。
自分が対象かを確かめる方法
対象かどうかを一番確実に確かめられるのは、岩井コスモ証券からの個別の連絡です。 発表に書かれている連絡の形は次のとおりです。
- 初報の4,611名:10月16日の時点で「既に個別にご報告を実施」と発表
- 第2報で加わった364名:ログイン後のお知らせ画面とメールで個別に連絡
- 意図しない売買注文の7口座:10月14日に個別に連絡
確かめる手順は次のとおりです。
- 公式のアプリか、ブックマークしておいた公式サイトからコスモ・ネットレにログインする
- ログイン後のお知らせ画面に、本件についての個別の連絡が出ていないかを見る
- 登録しているメールアドレスの受信箱で、10月14日以降に届いた岩井コスモ証券からのメールを探す
- 迷惑メールのフォルダも確認する
ここで注意したいのは、メールに書かれたリンクからログインしないことです。 本物の連絡かどうかを見分けるには、メールのリンクではなく、自分で公式サイトを開いてログインし、お知らせ画面に同じ内容があるかを見るのが確実です。
ログイン後のお知らせにもメールにも何も無い場合は、2026年11月1日時点の発表の範囲では、対象ではない可能性が高いと考えられます。 それでも不安がある場合や、対面とインターネットの両方で取引していて判断がつかない場合は、お客様相談室に問い合わせて確かめてください。
対象の人と、対象かもしれない人がすること
漏洩した項目に合わせて、要ることだけを書きます。 発表では取引暗証番号は含まれず、ログインや取引はできないとされているので、慌てて口座を解約する必要を示す情報はありません。
1. 不審なメールと電話に応じない
氏名とメールアドレスが外に出ているので、岩井コスモ証券や証券会社、金融庁、警察などを名乗るメールが届く可能性があります。 同社も初報で、同社を装った電話やメールが発生する可能性があるとして注意を呼びかけています。 「お客様の口座で不正な取引がありました」「本人確認のため再ログインしてください」といった文面で、偽のログイン画面に誘導する手口が考えられます。 メールのリンクは押さず、公式アプリか自分で開いた公式サイトから確かめてください。 偽のメールの見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処にまとめています。
2. 取引の履歴を見る
ログインして、10月14日以降の取引の履歴と注文の履歴を見てください。 自分が出していない注文が無ければ、意図しない売買注文の対象ではありません。 もし身に覚えのない注文がある場合は、お客様相談室に連絡してください。
3. パスキーと多要素認証を設定する
同社は10月21日の報告で、安全のためにパスキーの設定と多要素認証(未設定の方)の利用を強く求めています。 多要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届くコードなど別の手段でも本人を確かめる仕組みのことです。 パスキーを設定すると、偽のサイトにパスワードを入力してしまう被害を防ぎやすくなります。 仕組みと設定方法はパスキーとは|仕組みをわかりやすく、iPhone・Android・Windowsでの設定方法 2026で説明しています。
4. 同じメールアドレスを使うほかのサービスを見直す
漏洩したのはメールアドレスで、パスワードではありません。 それでも、同じメールアドレスでほかのサービスにも登録している場合、そのメールアドレスを狙った攻撃が増えることは考えられます。 ほかのサービスで同じパスワードを使い回しているなら、この機会に別々のパスワードに変えておくと安心です。 自分のメールアドレスが過去にどこで漏れているかを調べる方法は、Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩で紹介しています。
5. 海外へ行く予定があれば、ログイン制限を頭に入れる
2026年11月1日から、コスモ・ネットレは原則として日本国外からのログインを制限しています。 海外旅行や出張の前に、必要な取引や確認を済ませておくと困りません。
岩井コスモ証券を装う連絡の見分け方
この件では、偽の連絡への備えが一番大きな意味を持ちます。 発表と一般的な手口から、見分けるときの確認点を並べます。
- 公式は、対象者へのお知らせを「ログイン後のお知らせ画面」と「メール」で行うと書いています。メールの内容がログイン後のお知らせ画面に無ければ、まず疑う
- 漏洩した情報では口座へのログインや取引はできないと発表されています。「漏洩のため再ログインが必要」「暗証番号の再登録が必要」と急がせるメールは、発表の内容と合わない
- 「本日中」「24時間以内」など期限で急がせる文面は、偽のメールでよく使われる
- 電話で暗証番号やパスワード、認証コードを聞かれても答えない。証券会社が電話でこれらを聞くことはない前提で動く
- 折り返しの電話番号は、メールや電話で言われた番号ではなく、公式サイトに載っている番号を自分で調べる
- SMS(ショートメッセージ)で届くリンクも同じ扱いにする
身に覚えのない連絡が来たときの窓口として、同社はお客様相談室を開設したと初報で書いています。 判断に迷う連絡は、自分で公式の番号に電話して確かめるのが確実です。
偽のメールの中には、本物そっくりのロゴや差出人名を使うものもあります。 差出人の表示名は誰でも自由に設定できるので、表示名だけで判断しないことが大切です。 メールアドレスの@より後ろの部分(ドメイン)を見る習慣をつけると、見分けやすくなります。
問い合わせ窓口
公式発表に載っている窓口は次のとおりです。
- 窓口:岩井コスモ証券 お客様相談室
- 電話:0120-405-546
- 受付時間:平日9時から17時
この窓口は、初報と第2報の両方に「本件に関するお問い合わせ先」として載っています。 問い合わせるときは、口座番号や暗証番号を電話口で求められても、まず相手が公式の窓口であることを自分で確かめてから答えてください。 自分から公式の番号にかけた場合でも、取引暗証番号やパスワードそのものを伝える必要はありません。
ネット取引の操作方法などは、コスモ・ネットレのネットサポートセンター(0120-318-611、受付時間 平日8時から17時)が案内しています。 本件についての問い合わせは、発表で窓口とされたお客様相談室が先です。
個人情報の扱いについて一般的な相談をしたいときは、国の個人情報保護委員会の「個人情報保護法相談ダイヤル」(03-6457-9849、受付時間9時30分から17時30分、土日祝日と年末年始を除く)があります。 詳しくは個人情報保護法相談ダイヤルのページに載っています。 ここは個別の会社の調査結果を教える窓口ではなく、個人情報保護法の考え方や相談先を案内する窓口です。
在宅で仕事をする人が気をつけたいこと
在宅で仕事を受けている人の中には、証券口座の登録メールアドレスを、仕事用のメールアドレスと同じにしている人もいます。 その場合、この件で外に出たメールアドレスは、取引先とのやり取りに使うアドレスでもあります。 偽のメールが届くのは証券会社を名乗るものだけとは限りません。 取引先を名乗る請求書のメールや、ファイル共有の通知を装うメールに、普段以上に気をつけてください。
仕事で取引先の個人情報を預かっている人は、自分が漏えいを起こしたときの扱いも知っておく必要があります。 個人情報保護委員会は「漏えい等の対応とお役立ち資料」のページで、漏えい等の報告が義務付けられる場合を示しています。 その中には、不正の目的をもって行われたおそれがある行為による漏えい等(例として不正アクセスによる漏えい)や、本人の数が1,000人を超える漏えい等が挙げられています。 報告の期限については、発覚したらまずは速やかに報告すること、不正な目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内と書かれています。 詳しくは漏えい等の対応とお役立ち資料で確かめてください。 個人事業主でも、事業で個人情報を扱っていれば個人情報取扱事業者に当たることがあります。 自分の場合に報告が必要かどうかは、このページと相談ダイヤルで確かめるのが確実です。
在宅の仕事でできる備えを並べます。
- 仕事用と個人用(証券口座や買い物)のメールアドレスを分ける
- 取引先から受け取った名簿やファイルは、作業が終わったら決めたルールで削除する
- 取引先のシステムにログインするアカウントには、多要素認証を設定する
- 証券会社やネット銀行のアカウントは、仕事用の端末と共有しない設定にする
今回の件のように、利用している会社ではなく、その委託先で問題が起きることもあります。 自分が委託先の立場で仕事を受けている場合、預かった情報が自分の端末から漏れれば、発注元が利用者に向けて発表することになります。 在宅で仕事をする人ほど、自分の作業環境の守りが取引先の信用に直結します。
委託先で起きる漏えいに備える習慣(運営者の視点)
フリーランスと在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から見ると、今回のような「委託先で起きた漏えい」は、利用者の側からは防ぎようがない一方で、被害を小さくする習慣は持てるという種類の出来事です。 利用者にできるのは、漏れても困らない形で登録しておくことと、漏れたあとに偽の連絡に乗らないことの2つです。
長く在宅の仕事を続けている人を見ていると、アカウントの守りを「事件が起きてから考える」のではなく、普段の段取りに組み込んでいる人が多いと感じます。 メールアドレスを用途ごとに分ける、パスキーを使えるところでは必ず使う、取引先からの連絡はリンクではなく自分で開いたページで確かめる、といった小さな習慣です。 こうした習慣は、取引先から「この人に任せると安心」と思われる理由にもなります。
セキュリティの知識は、自分を守るだけでなく仕事にもつながります。 在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方は、@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。 中間マージンの乗らない直接の取引では、守りの知識があることを示せる人ほど、同じ予算でも取引先から長く頼まれやすくなります。
岩井コスモ証券は第2報で、新たに判明した事実は速やかに知らせると書いています。 2026年11月1日時点では第3報は出ていないので、対象の人も対象でない人も、当面はログイン後のお知らせ画面と同社のお知らせ一覧をときどき確かめておくと安心です。
よくある質問
Q. 岩井コスモ証券の口座を持っている人は全員対象ですか?
全員ではありません。発表では対象は一部のインターネット取引のお客様4,975名で、初報の4,611名と第2報で加わった364名です。対象の人には、個別の報告、またはログイン後のお知らせ画面とメールで連絡済みと発表されています。連絡が無く不安な場合は、お客様相談室(0120-405-546、平日9時から17時)で確かめてください。
Q. 漏洩した情報で口座にログインされたり、勝手に取引されたりしますか?
岩井コスモ証券は、漏洩した情報に取引暗証番号は含まれず、この情報では証券口座へのログインや各種取引はできないと発表しています。10月14日に7口座で意図しない売買注文がありましたが、同社はこれは漏洩した個人情報が利用されたものではないとし、取引前の状態に戻す措置を完了したと書いています。
Q. パスワードを変える必要はありますか?
発表では、取引に必要なパスワード等の重要情報はマスキング処理されており、攻撃者からは閲覧できない状態だったとされています。そのため変更を求める案内は出ていません。同社が求めているのは、パスキーの設定と、未設定の人の多要素認証の利用です。ほかのサービスで同じパスワードを使い回している場合は、別々のものに変えておくと安心です。
Q. お詫びの品や補償はありますか?
2026年11月1日時点の岩井コスモ証券の発表に、お詫びの品やポイント、金銭の支払いについての記載はありません。意図しない売買注文の対象になった7口座については、取引前の状態に戻す措置が完了し、お客様の負担は生じていないと発表されています。今後の対応は同社のお知らせで確かめてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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