課題管理表のテンプレートに入れる項目と、表で回らなくなったときの次の手

@SOHO編集部
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課題管理表のテンプレートに入れる項目と、表で回らなくなったときの次の手

この記事のポイント

  • ✓課題管理表のテンプレートに入れるべき項目を
  • ✓ExcelやGoogleスプレッドシートでそのまま作れる形で整理します
  • ✓期限切れを色で知らせる設定

課題管理表のテンプレートを探している人の多くは、「どんな項目を入れればよいのか」と「作ったあと、どうすれば放置されずに使われ続けるのか」の2つで迷っています。ダウンロードしたテンプレートをそのまま使い始めても、項目が多すぎて誰も書かなくなったり、反対に少なすぎて誰が何をしているのか分からなくなったりするのはよくある話です。

この記事では、課題管理表に入れるべき項目を、必ず入れるものと必要に応じて加えるものに分けて整理し、ExcelやGoogleスプレッドシートで作る手順を説明します。そのうえで、表を使い続けるための運用のルールと、表では回らなくなったときに検討する次の手までをまとめました。

課題管理表とは何か。タスク管理表との違い

課題管理表とは、仕事を進めるうえで起きた問題や、決めなければならない事柄を一覧にして、解決するまでを追いかけるための表です。「課題」とは、放っておくと仕事の進行に影響する問題や懸念のことで、たとえば「取引先から仕様の変更を求められた」「必要なデータがまだ届いていない」「担当者が休職して作業が止まっている」といったものが当てはまります。

似たものにタスク管理表があります。タスク管理表は「やるべき作業」の一覧で、最初から何をするかが分かっているものを並べます。これに対して課題管理表は、途中で発生した「まだ答えの決まっていない問題」を並べるのが特徴です。課題を解決するために作業が生まれ、その作業がタスクになる、という関係です。

この違いを意識しないと、課題管理表に作業の一覧が混ざり、本当に対応が必要な問題が埋もれてしまいます。課題管理表には「原因」や「対応方針」を書く欄があり、タスク管理表には「作業の手順」や「所要時間」を書く欄がある、と考えると、2つの表の役割を分けやすくなります。

課題管理表が役に立つのは、システムの導入、Webサイトの制作、イベントの準備、社内の業務改善など、複数の人が関わり、期間が数週間から数か月にわたる仕事です。関わる人が多いほど「あの件はどうなった」という確認が増えるので、表で状態を共有すると、確認のための会議や連絡を減らせます。

テンプレートに必ず入れる9つの項目

課題管理表の項目は、多すぎると書かれなくなり、少なすぎると役に立ちません。まずは次の9つを基本にして、足りないと感じたものだけを加えるのが確実です。

項目 書く内容 書き方の例
番号 課題を呼ぶための通し番号 001、002
登録日 課題を表に書いた日 2026/10/07
起票者 課題を見つけて書いた人 山田
件名 一目で内容が分かる短い題 請求書の宛名の変更依頼
内容 何が起きていて、何が問題か 取引先の社名が変わり、請求書の宛名を直す必要がある
担当者 解決まで責任を持つ人(1人) 佐藤
期限 いつまでに解決するか 2026/10/20
状態 今どの段階にあるか 対応中
対応内容 何をしたか、何を決めたか 10/9 経理と確認。来月分から新しい宛名で発行

この中で特に大事なのが「番号」「担当者」「状態」の3つです。番号があれば、会議やチャットで「課題の15番」と呼ぶだけで話が通じます。担当者は必ず1人に決めます。「営業部」や「山田・佐藤」のように複数にすると、互いに相手がやると思い込み、誰も手を付けないまま期限を迎えることがよくあります。状態は、次の節で説明するように、あらかじめ決めた言葉の中から選ぶ形にします。

件名と内容を分けるのも大切です。件名は表を眺めたときに一目で分かる短さにし、詳しい経緯は内容の欄に書きます。件名に長い説明を書くと、表の幅が広がって一覧で見渡せなくなります。

必要に応じて加える項目

基本の9項目で回らなくなったら、次の項目を加えます。すべてを最初から入れる必要はありません。

優先度

課題が10件を超えると、どれから手を付けるかで迷うようになります。優先度の欄を加え、「高・中・低」の3段階で書きます。段階を5つや10個に細かくすると、付ける人によって判断がばらつき、かえって比べにくくなります。

分類

「仕様」「不具合」「問い合わせ」「社内手続き」のように、課題の種類を書く欄です。種類ごとに絞り込めるようになり、たとえば月末に「不具合が何件あって、何件解決したか」を数えるときに役立ちます。

影響範囲

その課題が解決しないと、何に影響するかを書く欄です。「公開日が遅れる」「請求が止まる」のように具体的に書くと、優先度を決めるときの根拠になります。

完了日

状態を「完了」にした日を書きます。期限と完了日を比べると、期限どおりに解決できた割合が分かり、次の計画の見積もりに生かせます。

関連資料

課題に関わる資料の保存場所や、やりとりしたメールの件名を書きます。資料のファイルそのものを表に貼り付けるのではなく、保存場所のリンクを書くと、表が重くならずに済みます。

状態と優先度は、言葉の定義を先に決める

課題管理表が使われなくなる原因のうち、意外に多いのが「状態」の言葉が人によって違うことです。ある人は「確認中」と書き、別の人は「調査中」と書き、また別の人は「対応予定」と書く。こうなると、絞り込みも集計もできません。

状態は、次のように5つ程度に絞り、それぞれの意味を表の上部や別のシートに書いておきます。

状態 意味
未着手 登録されたが、まだ誰も手を付けていない
対応中 担当者が解決に向けて作業している
確認待ち 担当者の作業は終わり、依頼者や上長の確認を待っている
保留 外部の回答待ちなどで、今は進められない
完了 解決し、依頼者も確認した

ポイントは「確認待ち」と「完了」を分けることです。担当者が「直しました」と言っただけで完了にすると、依頼者が確かめたら直っていなかった、ということが起きます。完了にするのは依頼者が確認したとき、と決めておくと、同じ課題が何度も戻ってくる事態を防げます。

状態の数を増やしたくなったときは、本当に別の状態として扱う必要があるかを考えます。たとえば「調査中」と「修正中」を分けたくなっても、どちらも担当者が手を動かしている段階なら「対応中」にまとめ、細かい段階は対応内容の欄に書けば十分です。

優先度も同じように、言葉の定義を決めます。たとえば「高は、今週中に解決しないと納期や売上に影響するもの」「中は、今月中に解決すればよいもの」「低は、余裕があるときに対応するもの」のように、期限や影響と結びつけて定義すると、人によるばらつきが減ります。

ExcelやGoogleスプレッドシートで作る手順

ここからは、基本の9項目を使って、ExcelやGoogleスプレッドシートで課題管理表を作る手順を説明します。どちらでもほぼ同じ手順で作れます。

手順1:1行目に項目名を並べる

1行目に、番号、登録日、起票者、件名、内容、担当者、期限、状態、対応内容の順に項目名を入れます。1行目は見出しとして固定しておくと、下にスクロールしても項目名が見えたままになります。Excelでは「表示」の「ウィンドウ枠の固定」、Googleスプレッドシートでは「表示」の「固定」から設定します。

手順2:状態と担当者はプルダウンで選ぶ形にする

状態の列は、手で入力させずにプルダウンで選ぶ形にします。Excelでは「データ」の「データの入力規則」、Googleスプレッドシートでは「データ」の「データの入力規則」から、選択肢として未着手、対応中、確認待ち、保留、完了を登録します。担当者の列も同じように、関わる人の名前を選択肢にしておくと、表記の揺れがなくなります。

手順3:期限切れの行に色を付ける

期限を過ぎたのに完了していない課題に、自動で色が付くようにしておくと、見落としが減ります。条件付き書式で「期限の列が今日より前で、かつ状態が完了ではない」という条件を設定し、背景を薄い赤にします。Excelでも Googleスプレッドシートでも、条件付き書式の「数式を使用」で、期限が今日より前で状態が完了でない行を指定すれば設定できます。

手順4:完了した行は灰色にする

状態が「完了」の行は文字を灰色にしておくと、まだ対応が必要な課題が目立ちます。こちらも条件付き書式で設定します。完了した行を削除してしまうと、あとで経緯を確かめられなくなるので、行は削除せずに残しておきます。

手順5:フィルタを付ける

見出しの行にフィルタを付けると、担当者ごとや状態ごとに絞り込めます。毎週の打ち合わせでは「完了以外」に絞り込んだ一覧を全員で見るだけで、確認すべき課題がそろいます。

ここまで設定すれば、基本の課題管理表は完成です。作るのにかかる時間は、慣れていない人でも30分ほどです。

記入例で見る、課題管理表の使い方

項目の意味が分かっても、実際にどう書けばよいかは例を見たほうが早く理解できます。小さな会社のWebサイトを新しくする仕事を例に、課題管理表の記入例を示します。

番号 件名 担当者 期限 状態 対応内容
001 トップページの写真の差し替え素材が未着 依頼元の広報担当 10/14 保留 10/7 素材の提出を依頼。10/10 撮影の日程が決まり次第提出と回答
002 お問い合わせフォームの送信先アドレスが未確定 依頼元の総務担当 10/10 確認待ち 10/8 候補を2つ提示。総務の確認待ち
003 スマートフォンでメニューが重なって表示される 制作担当 10/12 対応中 10/8 原因を特定。10/9 修正版を準備中
004 会社概要の住所表記の確認 制作担当 10/9 完了 10/8 登記の住所と照合し修正。10/9 依頼元が確認

この例では、課題の担当者が制作側だけでなく、依頼元の人にもなっています。素材の提供や確認のように、依頼元が動かないと進まない課題も同じ表に並べることで、遅れの原因がどちらにあるかが一目で分かります。

001番は、依頼元からの素材が届かないため「保留」になっています。保留の課題は放っておくと忘れられやすいので、週1回の確認の時間に「いつ再開できるか」を必ず確かめます。004番は、制作担当が修正したあと、依頼元が確認した日付まで書かれているので、完了の根拠が残ります。

このように、対応内容の欄に日付と一緒に経緯を書き足していくと、表を見るだけで話の流れが追えるようになります。打ち合わせのたびに「前回どこまで話しましたっけ」と確かめる時間が減り、本題に早く入れます。

用途別に見るテンプレートの型

課題管理表は、使う場面によって必要な項目が少しずつ違います。テンプレートを紹介している記事でも、目的に合わせて選ぶことが大切だと書かれています。

結論から言うと、課題管理表テンプレートは「目的」に合わせて選ぶことが最も重要です。なぜなら、管理したい内容(進捗管理・リスク管理・会議記録など)によって最適なフォーマットが異なるためです。 出典: edraw.wondershare.jp

代表的な4つの場面について、基本の9項目に加えるとよい項目を挙げます。

システムの導入やWebサイトの制作

発注者と制作者の間で、仕様の確認や不具合の報告が行き来する場面です。「分類(仕様・不具合・質問)」と「影響範囲」を加えると、公開前に必ず直すものと、公開後でもよいものを分けて話し合えます。発注者側と制作者側のどちらが対応するかを書く「ボール」の欄を設ける会社もあります。

会議で出た課題の管理

定例会議で出た宿題を追いかける場面です。「発生した会議の日付」を加えると、何回前の会議で出た課題が残っているかが分かります。会議のたびに表を開き、前回からの変化を確認するところから始める、という使い方をすると定着しやすくなります。

顧客からの問い合わせや要望の管理

お客様から寄せられた要望や苦情を追いかける場面です。「顧客名」と「受付の方法(電話・メール・チャット)」を加えます。同じ内容の要望が何件来ているかを数えると、商品やサービスの改善の優先順位を決める材料になります。

社内の業務改善

社員から挙がった業務の困りごとを集める場面です。「提案者」と「期待される効果」を加えると、どの改善から手を付けるべきかを比べやすくなります。

製造や品質管理の現場

工場や作業場で起きた不具合や、改善の提案を追いかける場面です。「発生した工程」と「再発防止の対策」を加えると、同じ問題が繰り返されていないかを確かめられます。紙の帳票から表計算に移し、さらに生産管理のシステムへ移るという段階を踏む会社も多く、その流れは中小製造業のDX推進|生産管理SaaS比較2026|補助金活用の完全ガイドでも紹介されています。課題管理表は、こうしたシステムを入れる前の段階で、現場の困りごとを洗い出す道具としても役に立ちます。

課題管理表を放置させない運用のルール

テンプレートがよくできていても、更新されなければ意味がありません。表を使い続けるためのルールを4つ紹介します。

書く人と更新する人を決める

課題を見つけた人は誰でも書いてよい、ただし状態と対応内容を更新するのは担当者だけ、と決めます。誰でも何でも書き換えられる状態にすると、知らないうちに状態が変わっていて混乱します。

週に1回、全員で表を見る時間を作る

毎週決まった曜日に15分だけ時間を取り、完了以外の課題を上から順に確認します。期限を過ぎているもの、担当者が決まっていないもの、2週間以上状態が変わっていないものを重点的に見ます。この時間が無いと、表は1か月ほどで更新されなくなるのが普通です。

対応内容は日付と一緒に書き足す

対応内容の欄は上書きせず、「10/9 経理に確認」「10/12 取引先から回答あり」のように、日付を付けて書き足していきます。経緯が残るので、担当者が替わっても引き継ぎがしやすくなります。

完了の判断は依頼者がする

状態の定義のところで書いたとおり、完了にするのは依頼者が確認してからです。担当者が自分で完了にしない、というルールを最初に共有しておきます。

課題の書き方の良い例と悪い例

項目がそろっていても、書き方があいまいだと課題管理表は役に立ちません。よくある書き方を、良い例と悪い例で比べます。

件名は「何が」「どうなっているか」まで書く

悪い例は「請求書の件」「ログインについて」のような件名です。後から表を見た人には、何が問題なのかが分かりません。良い例は「請求書の宛名が旧社名のまま」「スマートフォンからログインできない」のように、対象と状態が1行で分かる件名です。件名を読んだだけで、担当者が何を調べればよいかの見当がつくのが理想です。

内容には「事実」と「困っていること」を分けて書く

悪い例は「ログインできないと連絡があった。至急対応お願いします」のように、事実と要望が混ざった書き方です。良い例は「10/7 午前、取引先のA社から、iPhoneのSafariでログイン画面が表示されないと連絡あり。パソコンでは表示される。A社は今週中に月次の報告を入力する必要がある」のように、いつ、誰から、何が起きているか、何に困っているかを分けて書きます。事実が具体的に書かれていると、担当者が原因を調べる時間が短くなります。

期限は「なるべく早く」ではなく日付で書く

「至急」「なるべく早く」は、人によって受け取り方が違います。「10月20日まで」のように日付で書くと、担当者は自分の予定の中で優先順位を付けられます。期限が決められない場合は、「10月10日までに期限を決める」という形で、期限を決める日を書いておきます。

課題管理表を取引先と共有するときの注意

業務委託や受託の仕事では、課題管理表を取引先と共有する場面がよくあります。社内だけで使う場合とは違う注意点が3つあります。

見せてよい情報だけを載せる

社内の事情や、ほかの取引先の名前、社内での評価などを課題管理表に書いていると、共有したときにそのまま相手に見えてしまいます。取引先と共有する表には、その取引先との仕事に関わる情報だけを書くと決め、社内向けの表とは分けて管理します。

編集できる範囲を決める

Googleスプレッドシートで共有する場合は、相手に編集を許すのか、閲覧だけにするのかを決めます。双方が課題を書き込む形にするなら、状態の列は担当する側だけが変える、といった決まりを最初に合意しておくと、知らないうちに状態が変わる混乱を防げます。

共有のリンクの扱いに気をつける

「リンクを知っている全員が閲覧可」の設定は手軽ですが、リンクが転送されると関係のない人にも見えてしまいます。共有する相手のメールアドレスを指定して招待する形にしておくと、仕事が終わったときに閲覧の権限を外すこともできます。

課題を集計して、振り返りに生かす

課題管理表は、日々の対応のためだけでなく、仕事の振り返りの材料としても役立ちます。プロジェクトが終わったときや月末に、次の3つを数えてみてください。

1つ目は、分類ごとの件数です。「仕様の確認」が多ければ、最初の打ち合わせで決めきれていなかったことが分かります。「不具合」が多ければ、確認の手順を見直す余地があります。

2つ目は、期限どおりに完了した割合です。期限と完了日を比べ、期限内に終わった課題の割合を出します。割合が低いなら、期限の付け方が楽観的すぎるか、担当者に仕事が集中している可能性があります。

3つ目は、担当者ごとの件数です。特定の人に課題が集中していると、その人が休んだときに仕事全体が止まります。集計の結果をもとに、次のプロジェクトでは担当の割り振りを見直します。

ExcelやGoogleスプレッドシートなら、ピボットテーブルを使うと、分類や担当者ごとの件数を数分で集計できます。数字で振り返ると、感覚だけで話し合うよりも、次に何を変えるべきかがはっきりします。

よくある失敗と、その直し方

最後に、課題管理表でよく起きる失敗と、その直し方をまとめます。

項目を増やしすぎて、誰も書かなくなる

最初から20項目以上ある立派なテンプレートを使うと、1件書くのに時間がかかり、課題を見つけても書くのを後回しにするようになります。基本の9項目で始め、足りないと感じたものだけを加えていくのが確実です。

完了した課題を削除してしまう

表をすっきりさせたくて完了した行を削除すると、似た問題が起きたときに過去の対応を確かめられなくなります。完了した行は灰色にして残すか、別のシートに移して保管します。

担当者が決まらないまま放置される

担当者の欄が空のままの課題は、誰も手を付けません。週1回の確認の時間に、担当者が空欄の課題を最初に確認し、その場で担当者を決める習慣をつけます。

表で回らなくなったときの5つのサイン

ExcelやGoogleスプレッドシートの課題管理表は手軽ですが、仕事の規模が大きくなると限界が来ます。次のようなサインが出てきたら、表から専用のツールへの切り替えを考える時期です。

1つ目は、同じファイルを複数の人が同時に編集して、上書きや入力の衝突が起きるようになったときです。Excelのファイルをメールで送り合っていると、どれが最新か分からなくなります。

2つ目は、課題が増えて、1つのシートを見渡せなくなったときです。行数が100件を超えると、絞り込みや並べ替えを毎回やり直す手間が目立ってきます。

3つ目は、課題についての話し合いが表の外で行われるようになったときです。チャットやメールでやりとりした内容を、表に書き写す作業が負担になり、結局どちらにも中途半端にしか残らない状態です。

4つ目は、担当者に課題が割り当てられたことを、別の手段で知らせているときです。表に書いただけでは担当者は気づかないので、毎回「表に書いたので見てください」と連絡しているなら、通知の仕組みが必要です。

5つ目は、期限の重なりや担当者ごとの負担を見たくなったときです。表では、誰に課題が集中しているか、どの週に期限が重なっているかを一目で見るのが難しくなります。

専用のツールに移るときの比較の観点

表から専用のツールに移るときは、料金だけでなく、次の3つの観点で比べると失敗が減ります。

1つ目は、無料でどこまで使えるかです。多くのツールは、人数やボードの数、保存できる容量で無料の範囲を区切っています。2つ目は、表の形で一覧できるかどうかです。課題管理表に慣れた人にとって、カード型の画面だけでは全体を見渡しにくいことがあります。3つ目は、社外の人を招待できるかどうかです。取引先と課題を共有したい場合は、社外の人の招き方と、その人の分の料金がかかるかを確かめます。

代表的なツールの無料の範囲を、各社の公式の料金ページで確かめました。

Trelloは、カードを列に並べて動かすカンバン形式のツールです。無料のFreeプランは、ワークスペースあたり10人のコラボレーター(共同で作業する人)まで、ボードは最大10枚までと案内されています。有料のStandardは、年払いで1ユーザーあたり月額5米ドル(月払いなら6米ドル)です。表の形で一覧するテーブルビューは、さらに上のPremiumで使える機能として案内されています。

Backlogは、課題管理を中心にした日本のプロジェクト管理ツールで、課題という単位で仕事を管理する考え方が課題管理表と近いのが特徴です。現在の料金ページでは、最大10ユーザー・1プロジェクトまで使えるフリープランがあり、有料のスタータープランは月額2,700円(税抜)からです。ただし、Backlogは2027年1月1日からプランを改定すると公式ブログで告知しています。

2027年1月1日から、Backlogのプランが新しくなります。既存のお客様については、2027年1月1日以降の最初の契約更新日に、新しいプランでの契約更新になります。 出典: backlog.com

告知によると、現在のプランの新規契約は2026年12月31日で終わり、新しいプランはエコノミー・ビジネス・プロフェッショナルの3つになります。いちばん安いエコノミーは月払いで月額21,000円(税抜)、ユーザー数15人・30プロジェクトまでと案内されています。フリープランのユーザーの上限は、10名から5名に変わります。すでに6〜10名で使っている場合はそのまま使えますが、新しくユーザーを追加できなくなります。これからBacklogを検討する場合は、改定後の料金と上限で比べるのが確実です。

ほかのSaaSの費用全体をどう抑えるかについては、中小企業のSaaS費用管理術2026|サブスクコストを30%削減する方法で、契約の棚卸しの考え方が紹介されています。課題管理のツールも、ほかの道具と重なる機能がないかを確かめてから選ぶと無駄がありません。

無料から試せる選択肢

表の手軽さを残したまま、通知やチャットの機能も使いたい場合の候補の1つが、Pinateca(ピナテカ)です。

Pinatecaは、ボードの形で仕事を進めるプロジェクト管理のツールです。公式サイトの記載では、カンバン、ガントチャート、カレンダー、リストなど8種類のボードがあり、そのうちリストボードは、表で全件を並べて絞り込み、まとめて直せる形です。課題管理表に慣れた人でも、表の見た目のまま移りやすい作りになっています。カードに顧客名や優先度などの項目を自由に加えられるカスタムフィールド、カードごとのコメントとワークスペースごとのチャット、自分宛ての担当割り当てや締め切りをまとめて受け取る受信箱の機能もあります。Trelloのエクスポートファイルを読み込んで移る機能もあります。

料金は、5人までのチームなら期限なく無料で、ボードは10個まで、ファイル容量は1GBです。クレジットカードの登録は要りません。6人目、または11個目のボードからは有料のスタンダードプランになり、1人あたり月額500円(年払いなら月額400円、税抜)で、機能はフリープランと同じと案内されています。

Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

課題が月に数件で、関わる人が2〜3人なら、この記事で作り方を紹介したExcelやGoogleスプレッドシートの表で十分です。表で回らなくなるサインが2つ以上当てはまるようになってから、ツールを試しても遅くありません。

在宅の仕事の現場から見える、課題管理の力の生かし方

フリーランスや在宅ワークの市場を長く見てきた運営者の立場から言えば、課題管理表をきちんと回せる人は、どの職種でも重宝されます。業務委託で仕事を受ける側にとって、発注者と課題を共有し、期限と状態を正しく保てることは、それだけで「任せて安心な人」という評価につながります。

とくに、中小企業のシステム導入や業務の見直しを手伝う仕事では、課題の整理そのものが成果物になることがあります。AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、現場の困りごとを聞き取り、課題として並べ、どの道具で解決するかを提案する役割が求められています。アプリやシステムを作る側でも、発注者との課題のやりとりは毎日の仕事です。アプリケーション開発のお仕事やソフトウェア作成者の年収・単価相場を見ると、技術だけでなく進行の管理まで担える人ほど、任される範囲が広がる傾向が分かります。

文章の仕事でも同じです。記事の制作や編集の仕事では、原稿ごとの修正の指示や確認の依頼が次々に発生し、課題管理表の考え方がそのまま使えます。著述家,記者,編集者の年収・単価相場を見ると、編集の仕事は進行の管理を含めて任されるほど条件が上がりやすい分野だと分かります。

また、長く続いている人ほど、課題を自分の頭の中だけで抱えず、表に書いて相手と共有しています。「この件は相手の回答待ちです」と表に書いてあれば、遅れの理由を説明する手間も省けます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、発注者と受注者が同じ表を見ながら話を進められるため、行き違いが減り、受け手の手取りも守られます。今日紹介した9つの項目から始めて、自分の仕事に合う形に育ててください。

よくある質問

Q. 課題管理表とタスク管理表は何が違いますか?

タスク管理表は、最初からやることが分かっている作業の一覧です。課題管理表は、仕事の途中で起きた問題や、まだ答えの決まっていない事柄を並べて、解決するまでを追いかける表です。課題を解決するために作業が生まれ、それがタスクになるという関係なので、2つの表を分けて使うと、対応が必要な問題が埋もれにくくなります。

Q. 課題管理表に最低限必要な項目は何ですか?

番号、登録日、起票者、件名、内容、担当者、期限、状態、対応内容の9つが基本です。特に、通し番号、1人に決めた担当者、あらかじめ定義した言葉から選ぶ状態の3つが大切です。優先度や分類、完了日などは、課題が増えて必要になってから加えると、書く手間が増えすぎずに済みます。

Q. ExcelとGoogleスプレッドシートのどちらで作るのがよいですか?

複数の人が同時に見たり書いたりするなら、Googleスプレッドシートのほうが向いています。ファイルを送り合わずに同じ表を共有できるため、どれが最新か分からなくなる心配がありません。社内の決まりでExcelを使う場合は、共有フォルダに保存して同時編集できる形にすると、上書きの衝突を減らせます。

Q. 課題管理表が使われなくなるのを防ぐにはどうすればよいですか?

週に1回、全員で表を見る時間を決めるのが最も効果的です。あわせて、状態の言葉を5つ程度に絞って意味を決める、担当者を必ず1人にする、対応内容は日付を付けて書き足す、完了の判断は依頼者がする、といったルールを最初に共有しておくと、表が放置されにくくなります。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年6月15日最終更新:2026年10月10日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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