エステサロンで無料の予約システムを使うときに確かめたい機能

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エステサロンで無料の予約システムを使うときに確かめたい機能

この記事のポイント

  • ✓エステサロンで無料の予約システムを使いたい人向けに
  • ✓無料プランの範囲の違い
  • ✓カウンセリングと施術の時間設定

エステサロンで無料の予約システムを探している人は、開業したばかりで費用を抑えたい、1人で施術と受付を両方こなしていて電話に出られない、紙の予約表での管理に限界を感じている、といった事情を抱えていることが多いはずです。無料で使える予約システムは数多くありますが、エステサロンには、カウンセリングの時間、ベッドや個室の数、コース契約といった、ほかの業種とは違う事情があります。

この記事では、無料の予約システムを選ぶときにエステサロンが確かめたい機能を、順を追って整理します。各社の無料プランの範囲は公式ページの記載で比べ、コース契約に関わる特定商取引法のルールは条文で確かめます。まず小さく試し、合わなければ見直す。その進め方で失敗しないための材料をそろえることが、この記事の目的です。

エステサロンの予約が複雑になりやすい理由

エステサロンの予約は、美容室やネイルサロンと比べても、いくつかの点で複雑になりやすい特徴があります。

1つ目は、初回と2回目以降で所要時間が大きく違うことです。初回はカウンセリングや肌の状態の確認、施術の説明に時間を使うため、同じメニューでも2回目以降より長い時間が必要になります。初回と2回目以降を同じ枠で受けていると、初回の客の後に予約が押してしまいます。

2つ目は、施術の場所が限られていることです。ベッドや個室の数が決まっているため、スタッフの手が空いていても、部屋が空いていなければ予約を受けられません。逆に、部屋が空いていても、その施術ができるスタッフがいなければ受けられません。人と場所の両方を管理する必要があります。

3つ目は、コースや回数券の契約が多いことです。数回から十数回の施術をまとめて契約する形では、残りの回数の管理や、契約に関する法律のルールにも気を配る必要があります。

4つ目は、施術の前に確認したいことが多いことです。肌の状態、アレルギー、体調などを事前に把握しておくと、当日の施術がスムーズになり、トラブルも防げます。

こうした事情から、エステサロンでは、無料というだけで予約システムを選ぶと、後から「この機能が足りなかった」と気づくことになりがちです。次の節から、確かめたい機能を順に見ていきます。

主な予約システムの無料プランの範囲

まず、無料から使える主な予約システムの範囲を、2026年10月時点の公式ページの記載で比べます。

サービス 無料プランの主な範囲 有料プラン(公式の表示) 確かめたい点
Airリザーブ 予約管理、顧客管理、予約確認メール、オンライン決済 ベーシック月額5,500円(税込)から リマインドメールと予約項目のカスタマイズはベーシックから
Square 予約 予約管理、自動リマインダー。1アカウント1店舗まで プラス月額3,000円、プレミアム月額8,000円(店舗ごと) 部屋や設備を管理するリソース管理はプレミアム
freee予約 公式に「予約数制限・手数料なし」と記載 Business 月払いで月額3,980円 事前決済を使う場合は手数料6%
STORES 予約 月間予約50件、予約ページ2つ スモール月額12,980円(税込)から 回数券・月謝を使った予約受付はフリーでは使えない

STORES 予約の公式の料金ページには、プランの上限の決まり方について次のように書かれています。

各プランは「月間予約件数」「予約ページ公開数」「登録スタッフ数」を基準に上限が設定されています。 出典: stores.fun

このように、無料プランの範囲は「件数」「ページ数」「スタッフ数」「機能」のどこで線を引くかが会社ごとに違います。エステサロンの場合、特に差が出やすいのは、予約フォームで聞ける項目、ベッドや個室の管理、回数券やコースの扱いの3つです。料金は改定されることがあるので、契約の前に公式の料金ページで最新の条件を確かめてください。

表の中で比べるときに見落としやすいのが、無料プランの「上限に達したとき」の扱いです。月の予約件数に上限があるシステムでは、上限を超えると予約を受けられなくなるもの、追加料金で受け続けられるものがあります。繁忙期に予約が止まると、取りこぼした客は他店へ流れてしまいます。今の月の予約件数を数え、繁忙期でも上限に収まるか、収まらない場合はどうなるかを、公式の料金ページやよくある質問で確かめておいてください。

もう1つ、無料プランでは予約ページに提供元の表示が入ることがあります。店の雰囲気を大切にしたいサロンでは気になる点なので、実際の予約ページの見え方もデモや無料登録で確かめておくと安心です。

確かめたい機能1:初回とリピートでメニューと時間を分けられるか

エステサロンで最初に確かめたいのは、初回の客とリピートの客で、メニューと所要時間を分けて設定できるかです。

例えば、フェイシャルの施術が60分でも、初回はカウンセリングと肌の確認に20分から30分かかるなら、初回用のメニューを90分で作り、2回目以降は60分で受ける、という設定が必要です。予約システムによっては、メニューごとに所要時間を自由に決められるため、「初回フェイシャル」「フェイシャル(2回目以降)」のようにメニューを分ければ対応できます。

さらに、施術と施術の間の準備時間も大切です。ベッドのシーツを替える、タオルを交換する、部屋の換気をする、といった準備には、施術の種類にもよりますが一定の時間がかかります。予約と予約の間に自動で空き時間を確保できる機能があれば、準備の時間が削られて施術が慌ただしくなるのを防げます。

初回の客が予約ページで迷わないよう、メニューの説明文に「初めての方はこちら」とはっきり書いておくことも大切です。初回の客が2回目以降のメニューで予約してしまうと、当日に時間が足りなくなります。

開業したばかりの時期は、時間の見積もりの甘さで予約が押しやすくなります。予約の枠には余裕を持たせ、実際の施術時間を数週間記録してから調整するくらいの慎重さで、ちょうどよいと考えてください。

確かめたい機能2:ベッドや個室の数を管理できるか

ベッドや個室が複数あるサロン、あるいは機器が1台しかない施術があるサロンでは、人だけでなく場所や設備の空きも管理する必要があります。この機能は、予約システムによって「リソース管理」「設備管理」などと呼ばれています。

例えば、ベッドが2台、スタッフが3人のサロンでは、スタッフが3人とも空いていても、同時に受けられる施術は2件までです。スタッフの空きだけで予約を受けていると、部屋が足りずに客を待たせることになります。

Square 予約の場合、公式の料金ページでは、リソース管理はプレミアムプランの機能とされています。ほかの予約システムでも、設備の管理は有料プランからの機能であることが少なくありません。

1人で営んでいて、ベッドも1台しかないサロンであれば、人の空きと場所の空きが同じなので、この機能は必要ありません。無料プランで十分に運用できます。スタッフやベッドが増えてきた段階で、有料プランへの切り替えを検討すればよいでしょう。

確かめたい機能3:施術前に知りたいことを予約フォームで聞けるか

エステの施術では、事前に知っておきたい情報が多くあります。肌の状態、敏感肌かどうか、使っている化粧品で合わなかったもの、アレルギーの有無、当日の体調などです。こうした情報を予約の時点で聞けると、当日のカウンセリングが短くなり、施術の準備もしやすくなります。

予約フォームの項目を自由に追加できるかどうかは、システムやプランによって違います。Airリザーブの場合、公式ページでは予約項目のカスタマイズはベーシックプランからの機能とされています。無料プランで予約フォームの項目を増やせない場合は、予約完了メールにカウンセリングシートの記入をお願いする案内を入れる、来店時に紙のシートを書いてもらう、といった方法で補います。

なお、肌や体調の情報は、個人情報の中でも慎重に扱うべきものです。必要以上の情報を聞かない、聞いた情報は施術のためだけに使う、予約システムにログインできる人を限る、といった基本を守ってください。個人情報の扱いについては、個人情報保護委員会が事業者向けの解説を公開しています。

確かめたい機能4:リマインドと変更・取り消しの受付

エステサロンでは、1件の施術時間が長く、単価も比較的高いため、無断キャンセルの影響が大きくなります。予約システムで備えておきたいのが、リマインドと、お客様自身による変更・取り消しの受付です。

前日のリマインドメールは、日時の勘違いや予約の忘れを減らす効果があります。無料プランで使えるかどうかはシステムによって違い、例えばAirリザーブではリマインドメールはベーシックプランからの機能です。無料のまま使う場合は、前日に自分で確認の連絡を送る運用になります。

お客様が予約ページから変更や取り消しをできる機能もあると便利です。電話をかけるのが気まずくて連絡しないまま当日を迎える、というケースを減らせます。変更・取り消しの受付期限を「前日の何時まで」と決めて、予約ページと予約完了メールに明記しておくと、トラブルを防げます。

キャンセル料を設ける場合は、金額と条件を予約時に必ず示しておきます。消費者契約法では、契約の解除に伴う違約金のうち、同じ種類の契約で事業者に生じる平均的な損害の額を超える部分は無効とされています。高すぎる金額を決めても、全額を請求できない可能性がある点に注意してください。

確かめたい機能5:コースや回数券をどう扱うか

エステサロンでは、数回分の施術をまとめて契約するコースや回数券を用意しているところが多くあります。予約システムで回数券の残りを管理できると便利ですが、無料プランでは使えないことが少なくありません。STORES 予約の場合、公式ページでは回数券・月謝を使った予約受付はフリープランでは使えないとされています。

無料プランで回数券の管理ができない場合は、顧客ごとのメモ欄に「コース残り◯回」と記録する、表計算ソフトで別に管理する、といった方法で補います。ただし、管理が二重になると記録の食い違いが起きやすくなるので、来店のたびに必ず更新する習慣が欠かせません。

コースの契約には、予約システムの機能とは別に、法律のルールも関わってきます。次の節で詳しく見ます。

確かめたい機能6:施術の記録を顧客ごとに残せるか

エステでは、同じ客に何度も施術を重ねていく中で、肌の変化や施術の反応を記録しておくことが大切です。前回どの施術をしたか、どの化粧品を使ったか、施術後に赤みが出なかったか、客が気にしていた点は何か。こうした記録があると、次の施術の内容を決めやすくなり、担当が替わっても同じ品質で対応できます。

予約システムの顧客管理では、来店履歴が自動で残るものが多く、顧客ごとに自由に書けるメモ欄を持つものもあります。確かめたいのは、メモをどこから見られるかです。予約の一覧から客の名前を押すだけで前回のメモが見られると、施術の直前に確認する習慣がつけやすくなります。

写真を記録したい場合は、予約システムに写真を保存できるかも確かめます。肌の状態の写真は、客の同意を得たうえで、施術の経過を確かめるためだけに使います。写真の保存に対応していないシステムでは、別の場所に保存して、客の名前と日付で整理する方法があります。いずれの場合も、端末の紛失に備えて、ロックや保存先の管理に気を配ってください。

カナで検索できるかどうかも、地味ですが大事な点です。漢字の読み方が分からない客の名前でも、電話で聞いた読みから素早く探せると、電話予約の対応が楽になります。

確かめたい機能7:次回予約と御礼でリピートを支えられるか

エステサロンの売上を安定させる近道は、来てくれた客に次も来てもらうことです。予約システムには、リピートを支える機能がいくつかあります。

1つ目は、会計のときに次回の予約を入れやすいことです。施術の周期に合わせて次の日付を一緒に決め、その場で予約システムに入れておけば、前日のリマインドが自動で届きます。先の予約でも忘れられにくくなります。

2つ目は、来店後の御礼メールです。施術の翌日に、お礼とホームケアのポイントを短く送ると、店の印象が残ります。御礼メールの中に予約ページのリンクを入れておけば、次の予約にもつながります。

3つ目は、会員登録やマイページの機能です。2回目以降の予約で名前や連絡先を入力し直す手間がなくなると、客は気軽に次の予約を入れてくれます。

こうした機能が無料の範囲で使えるかどうかは、システムによって違います。リピートの多いエステサロンでは、無料の範囲を比べるときに、予約の受付だけでなく、来店後の連絡まで含めて確かめておくと、後から機能が足りなくなるのを防げます。

コース契約と特定商取引法:5万円と1か月の線

エステのコース契約は、条件によって特定商取引法の「特定継続的役務提供」にあたります。特定継続的役務提供とは、長い期間にわたって続くサービスで、契約金額が高くなりやすいものについて、消費者を守るための特別なルールが定められている取引のことです。

対象になるエステの施術は、特定商取引法の施行令で次のように定められています。

人の皮膚を清潔にし若しくは美化し、体型を整え、又は体重を減ずるための施術を行うこと 出典: laws.e-gov.go.jp

施行令では、エステの場合、契約の期間が1か月を超え、金額が5万円を超える契約が対象とされています。この条件にあたるコースを販売するときは、契約前に概要を書いた書面を渡す、契約後に契約内容を書いた書面を渡す、といった義務があります。

さらに、客は契約の書面を受け取った日から数えて8日以内であれば、理由を問わず契約を解除できます。これがいわゆるクーリング・オフです。8日を過ぎた後でも、客は将来に向かって契約を中途で解約でき、サロンが請求できる損害の額には上限があります。エステの場合、施術を始めた後の中途解約では、2万円または契約の残りの額の10%のいずれか低い額が上限と定められています。

1回ごとの予約で支払う形や、5万円以下のコースであれば、このルールの対象にはなりません。ただし、複数のコースを組み合わせた結果、合計が5万円を超えるといったケースもあるため、販売するコースの内容と金額を一度整理しておくことが大切です。具体的な契約が対象になるかどうかは、契約の内容によって判断が変わるため、迷う場合は消費者庁の特定商取引法のページを確かめ、経済産業局の窓口などに相談してください。

予約システムとの関係でいえば、コースを販売するサロンは、予約システムの顧客メモにコースの契約日と書面を渡した日を記録しておくと、後から確認が必要になったときに困りません。

無料のまま使える範囲と、有料にしたほうがよい場面

ここまでの機能を踏まえて、エステサロンが無料のまま使える範囲と、有料プランに移ったほうがよい場面を整理します。

無料のまま十分に使えるのは、1人で営み、ベッドも1台、メニューの数も多くないサロンです。予約件数が無料の上限に収まり、リマインドが無料で使えるシステムを選べば、予約の受付と確認の多くを仕組みに任せられます。

有料プランを検討したほうがよいのは、次のような場面です。

・スタッフが2人以上になり、指名予約やシフトの管理が必要になった
・ベッドや個室が複数あり、場所の空きも管理する必要が出てきた
・予約フォームの項目を増やして、施術前の情報を事前に集めたい
・回数券やコースの残りを予約システムで管理したい
・予約件数が無料の上限に近づいてきた

有料プランの費用は、月額だけでなく年間で比べると判断しやすくなります。月額5,500円なら年間66,000円です。この金額と、電話対応や確認の連絡に使っている時間を比べ、時間を施術に回したほうが売上が伸びるかどうかで判断します。

開業当初から有料プランを契約しても、実際に使う機能はごく一部にとどまることがよくあります。最初から全部をそろえようとせず、無料で始めて足りない機能が見えてから有料に移る。この順序のほうが、無駄な出費を避けられます。

予約ページに載せておきたい情報

予約システムを選んだら、予約ページの中身を整えます。エステサロンの予約ページで、初めての客が知りたいことはおおむね決まっています。次の情報をそろえておくと、問い合わせが減り、予約までの迷いも少なくなります。

・メニューごとの内容、料金、所要時間(初回のカウンセリングを含むかどうか)
・初回の流れ(カウンセリング、施術、施術後の説明)
・施術を受けられない場合や、事前に相談してほしい場合の案内
・変更・取り消しの受付期限と、キャンセル料を設ける場合はその条件
・コースや回数券がある場合は、その内容と金額、契約の流れ
・支払い方法(現金、カード、電子マネーなど)
・最寄り駅やおおまかな場所、駐車場の有無

特に、料金と所要時間、コースの扱いは、後のトラブルを防ぐうえで大切です。初回の施術の後でコースを勧めるサロンでは、予約ページの段階で「コースのご案内をすることがあります」と書いておくと、客が身構えずに来店できます。強引な勧誘と受け取られないよう、案内の仕方にも気を配ってください。

自宅や小さな部屋で営むサロンでは、詳しい住所は予約が確定した客にだけメールで伝える形にすると、防犯の面でも安心です。予約完了メールの文面を自由に編集できるシステムなら、確定した客にだけ住所と道順を送れます。

スマートフォンだけで管理できるかを確かめる

1人で営むエステサロンでは、施術の合間にパソコンを開く時間はほとんどありません。予約の確認や変更をスマートフォンだけで済ませられるかは、使い続けられるかどうかを左右します。

確かめたいのは、今日と明日の予約が一目で分かるか、電話で受けた予約をその場で入力できるか、臨時休業の日をすぐに閉じられるか、客のメモを施術の前に見られるか、の4点です。専用のアプリがあるシステムもあれば、ブラウザで管理画面を開く形のシステムもあります。無料プランで数日使ってみて、自分の手になじむかを確かめてから本格的に使い始めると、途中で乗り換える手間を避けられます。

予約が入ったときの通知の受け取り方も確かめておきます。メールで届くのか、アプリの通知で届くのかによって、気づくまでの時間が変わります。施術中は通知を見られないので、施術の合間に確認する時間を決めておくと、見落としを防げます。

導入の手順:まず小さく試す

予約システムの導入は、いきなりすべての予約を移すより、小さく試してから広げるのが安全です。

まず、メニューを整理し、初回用とリピート用に分けて所要時間を決めます。次に、営業時間、休憩時間、施術と施術の間の準備時間を設定します。設定が終わったら、自分のスマートフォンから客の立場でテスト予約をし、予約ページの見やすさ、予約完了メールの文面、リマインドの届き方を確かめます。

その後、関係のできている常連客に「次回からはこちらで予約できます」と案内し、使ってみた感想を聞きます。常連客の声をもとに改善してから、Instagram、Googleビジネスプロフィール、LINE公式アカウントなど、新規客が店を知る場所に予約ページのリンクを載せます。

1か月ほど使ったら、予約件数、無断キャンセルの数、予約の押しの有無を振り返り、無料の範囲で足りているかを判断します。足りない機能が見えてきたら、その機能がある有料プランや、ほかのシステムを検討します。

予約システムを入れたあとに起きやすい失敗

予約システムは入れれば終わりではなく、使い方によっては新しい問題が生まれます。エステサロンでよく見られる失敗と、その防ぎ方を整理します。

空き枠を出しすぎて休む時間がなくなる

24時間予約を受けられるようになると、空いている時間がすべて埋まっていきます。1人で営むサロンでは、休憩や事務作業の時間まで予約で埋まり、疲れがたまって施術の質が落ちることがあります。1日に受ける件数の上限を決める、休憩の時間を予約できない枠として確保する、といった設定で、自分の働き方を守ってください。

メニューが多すぎて客が迷う

店側としては細かくメニューを分けたほうが正確に時間を管理できますが、客から見るとメニューが多すぎると選べなくなります。よく選ばれるメニューを上に並べ、迷ったときのための「おまかせ」や「初めての方向け」のメニューを用意すると、予約までの迷いが減ります。

予約完了メールの文面を変えないまま使う

予約完了メールやリマインドの文面は、初期設定のままだと店の雰囲気が伝わりません。来店時の持ち物、駐車場、当日の注意点など、客が知りたいことを自分の言葉で加えておくと、当日の問い合わせが減ります。

紙の予約表を捨てきれない

予約システムを入れた後も紙の予約表を併用していると、どちらかへの記入漏れで予約が重なります。切り替えの日を決め、それ以降は予約の記録を予約システムに一本化してください。

予約システムの費用は年単位で比べる

無料で始めても、店が育てば有料プランに移る可能性があります。そのときに慌てないよう、有料プランの費用は年単位で比べておくと判断しやすくなります。

例えば、月額3,000円のプランなら年間36,000円、月額7,700円なら年間92,400円になります。年契約で割引のあるシステムもあるので、月払いと年払いの両方で計算します。この金額を、電話対応や確認の連絡にかかっている時間と比べてみてください。1日30分使っているなら、1か月でおよそ15時間です。その時間を施術に回せるなら、有料プランの費用が見合う場合は多いはずです。

決済の手数料は、売上に比例して増える費用です。事前決済をすべての予約で使うと、売上の数%が毎月差し引かれます。月額の安さだけでなく、決済を使う割合も含めて年間の費用を見積もると、実態に近い比較ができます。

電話予約と予約システムを併用するときの注意

予約システムを入れても、電話で予約したいという客は一定数います。年配の客や、ネットでの予約に慣れていない客には、電話での予約も引き続き受けると安心です。

併用するときに一番気をつけたいのは、予約の重なりです。電話で受けた予約は、必ずその場で予約システムに入力してください。紙の予約表と予約システムを並行して使うと、同じ時間に2件の予約が入る原因になります。予約の記録は、どの経路から入ったものでも、1か所にまとめることが基本です。

施術中に電話に出られない場合は、留守番電話で用件を残してもらい、施術の合間に折り返す形にします。留守番電話のメッセージで予約ページの存在を案内しておくと、ネットで予約してくれる客が少しずつ増えていきます。

決済機能が要らないサロンの選択肢

エステサロンの中には、支払いは来店時の現金やカードで足りていて、予約の段階での決済は要らないという店もあります。そうしたサロンの候補の1つが、Rizaflow(リザフロー)です。

公式ページによると、Rizaflowのフリープランは初期費用・月額とも0円で、予約は1か月あたり50件・スタッフ1名まで使えます。フリープランでも、予約カレンダー、予約フォームのカスタマイズ、予約完了・前日のリマインダー・来店後の御礼メールの自動送信、お客様自身で変更や取り消しができるキャンセルURL、会員マイページ、来店履歴やメモを残せる顧客管理が使えます。メニューごとに所要時間と料金を設定できるため、初回とリピートでメニューを分ける使い方にも対応できます。

スタッフが増えた場合は、スタッフ指名とシフト管理、スタッフ本人のログインが使えるスタンダードプランが月額7,700円(税込、年契約なら1か月あたり6,600円)です。事前決済は上位のプロプランで、使いたい人だけが選ぶ形になっています。今使っているシステムから書き出した顧客のCSVを取り込めるので、乗り換えの手間も抑えられます。詳しい機能と料金はRizaflowで確認できます。

Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

編集部の考察:予約の仕組みは、施術と接客の時間を守るもの

フリーランスや小さな事業者の働き方を長く見てきた立場から言えば、1人で事業を続けられる人ほど、本業以外の作業を早めに仕組みに任せています。エステティシャンにとっての本業は、施術とカウンセリングです。予約の受付や確認の連絡は欠かせない作業ですが、そこに時間を取られるほど、本業に使える時間が減っていきます。

運営者として見てきた限りでは、長く続く人ほど、単発の新規客を集めることより、「この人に任せると安心」と感じてもらえる関係づくりに時間を使っています。予約の連絡が早く、当日の案内が分かりやすく、施術後の御礼や次回の提案が自然にできる。そうした積み重ねが、広告に頼らなくても予約が埋まる状態をつくります。中間に入る場所への支払いが少ないほど手元に残る売上は厚くなり、その分を設備や技術に回せます。無料の予約システムは、その第一歩として、費用をかけずに客と直接つながる窓口を持つための道具だと考えると、選ぶ基準もはっきりします。

サロン業界の業務のデジタル化については、美容・サロン業界のDX2026|予約管理 × 顧客管理 × 決済のSaaS一括導入でも整理しています。開業や設備の費用に使える制度は、美容室・サロン向け補助金2026年版|設備投資・内装リフォームに使える制度が参考になります。予約ページの作り込みや業務の仕組み化を外部に相談したい場合は、Web・業務システム開発のお仕事で、どのような依頼ができるかを確かめてみてください。

よくある質問

Q. エステサロンでも無料の予約システムで十分に運用できますか?

1人で営み、ベッドが1台、メニューの数も多くないサロンなら、無料プランで予約の受付と確認の多くを仕組みに任せられます。スタッフが増えた、個室が複数ある、回数券を管理したい、といった場面では有料プランの機能が必要になることが多いので、必要になった時点で見直してください。

Q. 初回のカウンセリングの時間はどう設定すればよいですか?

初回用のメニューを別に作り、カウンセリングと肌の確認に必要な時間を含めた所要時間で登録する方法が分かりやすいです。2回目以降のメニューは施術の時間だけで登録し、メニューの説明文に「初めての方はこちら」と明記して、初回の客が迷わないようにします。

Q. コース契約にはどのような法律のルールがありますか?

エステのコースで、期間が1か月を超え、金額が5万円を超える契約は、特定商取引法の特定継続的役務提供にあたります。契約前後の書面の交付が必要で、客は書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフができます。判断に迷う場合は消費者庁の案内を確かめ、公的な窓口に相談してください。

Q. 施術前の肌や体調の情報を予約時に聞いてもよいですか?

施術に必要な範囲で聞くことは問題ありませんが、肌や体調の情報は慎重に扱う必要があります。必要以上の項目を聞かない、施術以外の目的に使わない、予約システムにログインできる人を限る、といった基本を守ってください。予約フォームで聞けない場合は、来店時の記入シートで補えます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年6月2日最終更新:2026年10月4日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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