大学生がCRM・メルマガ運用を引き受けるとき、無理なく回る配信本数の目安


この記事のポイント
- ✓CRM・メルマガ運用を大学生が副業として引き受けるとき
- ✓月に何本まで無理なく回せるのか
- ✓1通あたりの作業時間の内訳
「CRM・メルマガ運用の仕事、やってみたいんです。でも、何本くらいなら学業と両立できるんでしょうか」
大学生の方からこういうご相談を受けることが、この一年でぐっと増えました。焦る気持ちも、不安な気持ちも、どちらもよくわかります。
大丈夫ですよ。この仕事でつまずく学生さんの多くは、スキルが足りなかったわけではありません。引き受けた本数と、自分が使える時間の量が、最初から合っていなかっただけです。
この記事では、CRM・メルマガ運用を大学生が引き受けるとき、月に何本までなら無理なく回るのかを、時間の内訳から順番に考えていきます。数字の目安と、その数字をどう自分の時間割に当てはめるか。そこまでお話しします。
CRM・メルマガ運用という仕事が、いま学生にも回ってくる理由
まず、この仕事がどういうものかを整理させてください。
CRMは顧客関係管理と訳されます。企業が持っている顧客の名簿を、購入履歴や問い合わせ履歴と一緒に管理する仕組みのことです。メルマガ運用は、その名簿に向けてメールを送る仕事を指します。
昔のメルマガは、全員に同じ文面を一斉に送るものでした。いまは違います。CRMに入っている情報を条件にして、「先月買った人だけ」「3か月動きのない人だけ」と分けて送るのが当たり前になりました。
実際に、CRMを活用したメルマガ配信をしたことで「今まで1%の開封率だったところが、4%まで向上した」「メルマガからのエンゲージメントが高く、リード(見込み客)獲得が増加した」というような成果を実感している企業も増えています。 出典: hubspot.jp
こういう成果が知られるようになって、中小企業や個人商店までがメルマガに手を出し始めました。ところが、社内に担当者を置く余裕はありません。そこで外部に頼む流れが生まれています。
そして、この仕事は在宅で完結します。ツールにログインして、原稿を書いて、配信予約を入れる。ここまでの工程に、出社も対面も必要ありません。だから学生にも回ってくるのです。
もうひとつ、大事な背景があります。メール配信ツールの多くが、一定の登録件数までは無料で使えるようになりました。企業側は初期費用をほとんどかけずに始められますし、学生側も自分の練習用に無料枠でツールを触ることができます。この「無料で触れる」という条件が、経験のない人の入り口を広げました。
ただし、忘れないでほしいことがあります。無料で始められるということは、参入する人も増えるということです。ツールを触れるだけでは差がつきません。差がつくのは、約束した日に、約束した本数を、きちんと出し続けられるかどうか。ここです。
だからこそ、最初に本数の話をします。
1通のメルマガに、実際どれくらいの時間がかかるのか
「メール1通なら30分くらいでしょう」と考えている方が、本当に多いです。ここが最初のズレになります。
こういうご相談がよくあります。「週1本なら余裕だと思って引き受けたのに、気づいたら土日が全部つぶれていました」と。原因はいつも同じで、1通の中に含まれる工程を数え落としているのです。
工程は書くことだけではありません
1通のメルマガが読者に届くまでには、少なくとも6つの工程があります。
1つ目は、題材を決めることです。今回は何を伝えるのか。新商品なのか、季節の案内なのか、読み物なのか。ここは依頼側と相談して決めます。
2つ目は、原稿を書くことです。件名、本文、リンク先の案内。ここがいちばん時間を使うと思われがちですが、実際は違います。
3つ目は、配信ツールへの流し込みです。原稿をコピーして貼るだけに見えて、見出しの大きさ、リンクの貼り方、画像の差し込み位置と、細かい調整が必ず発生します。
4つ目は、送る相手を絞り込む作業です。CRMの中から条件で名簿を切り出します。ここを間違えると、送ってはいけない人に送ってしまいます。
5つ目は、テスト配信と確認です。自分宛てに一度送って、スマートフォンとパソコンの両方で開いて確認します。リンクを全部クリックして、飛び先が合っているかを見ます。
6つ目は、配信後の数字の確認です。何人が開いたか、何人がリンクを押したか。これを記録して依頼側に伝えます。
書く工程は6分の1でしかありません。ここを見落とすと、見積もりが必ず狂います。
慣れてきたときの所要時間の目安
工程ごとの時間を、経験を積んだ状態で見積もると次のようになります。
題材決めと構成に20分から40分。原稿の執筆に60分から90分。ツールへの流し込みと体裁の調整に30分。名簿の絞り込みに15分。テスト配信と確認に20分。配信後の数字の確認と報告に20分。
合わせると、1通あたり3時間前後です。
慣れていない最初の数か月は、この1.5倍から2倍を見ておいてください。ツールの操作を調べる時間、書き直しの時間、依頼側とのやり取りの時間が乗ってきます。つまり最初は1通で5時間前後かかると考えるのが現実的です。
この数字を持ってから、自分の時間割を見てください。景色が変わるはずです。
定型の配信と、ゼロから考える配信は別物です
同じ「1本」でも、中身によって重さがまったく違います。
定型の配信というのは、毎回同じ骨組みを使うものです。新着案内、今週のおすすめ、営業日のお知らせ。中身の情報を差し替えるだけで形になります。慣れれば1時間台で終わることもあります。
一方、ゼロから考える配信は違います。読者に何かを納得してもらう読み物、初めての商品の紹介、キャンペーンの案内。構成から考えるので、4時間を超えることも珍しくありません。
引き受けるときは、必ずこの内訳を聞いてください。「月4本」と言われても、定型4本と読み物4本では、必要な時間が倍近く違います。
学年別に見た、無理なく回る本数の目安
ここからが本題です。時間割の実情に合わせて考えます。
前提として、学生の副業に使える時間は週10時間前後が上限だと考えてください。それ以上を継続的に削ると、睡眠か授業か人間関係のどれかが必ず削れます。
1年生と2年生の時期
必修科目が多く、時間割が詰まっている時期です。語学や実習が週に何コマも入っていて、自由になる曜日が少ない。
この時期の目安は月2本から3本です。定型の配信であれば月4本まで届く方もいますが、最初の契約では欲張らないでください。
この時期に無理をして本数を積むと、単位を落とします。単位は取り返すのに一年かかることがありますが、案件は増やすのがいつでもできます。取り返しがつかない方を守るのが先です。
もうひとつ。この時期はツールに慣れる期間だと割り切ってください。月2本でも、半年続ければ12本の実績になります。実績の数え方は、本数ではなく継続月数です。
3年生の時期
ゼミが始まり、就職活動の準備が重なる時期です。この学年がいちばん難しいと感じます。
夏までは月4本程度まで持てます。ただし、秋以降のインターンシップや説明会が入り始める時期には、いったん減らす前提で契約してください。
ご相談でよく聞くのは、「就活が本格化したときに、どう伝えればいいかわからなくて、そのまま連絡を止めてしまった」という話です。これがいちばんもったいない終わり方です。
契約の時点で「3年生の冬から春は本数を減らす可能性があります」と伝えておけば、それだけで済みます。伝えていないから言い出せなくなるのです。
4年生の時期
卒業論文と、入社前の準備が重なります。研究室の拘束が強い学部だと、週の予定が読めません。
一方で、必修が減って授業のコマ数自体は少なくなる方も多い時期です。この差が大きいので、一律の目安は出しにくいのですが、卒論の中間発表と提出の前後1か月ずつは動けないと考えて設計してください。
つまり年間で見ると、動ける月が8か月、動けない月が4か月という形になります。この前提を先に共有できるかどうかで、依頼側の受け止め方はまるで違います。
長期休みは別枠で考えてください
春休みと夏休みは、使える時間が学期中の倍以上になります。ここで本数を増やすのは合理的です。
ただし、増やした本数をそのまま学期中に持ち越さないでください。「夏に月8本できたから、秋も8本で」という約束が、いちばん危ない形です。
おすすめは、長期休みに増やすのは本数ではなく、書き溜める量にすることです。この考え方は後の章で詳しく触れます。
試験期間とレポート期間を、先にカレンダーへ入れる
学生の副業でいちばん効くのは、この作業です。
大学の年間予定は、だいたい決まっています。前期の試験、後期の試験、レポートの締切が集中する時期。ここは動きません。動かないものを先に置いてしまうのです。
年間の動けない週を洗い出す
紙でもスプレッドシートでも構いません。4月から翌年3月までの週を並べて、動けない週に印を付けてください。
試験期間の2週間。その直前の準備期間が1週間。レポートが重なる時期が学期に1回か2回。学園祭や実習で拘束される週。就職活動の説明会が集中する時期。
印を付けると、年間52週のうち12週から16週くらいが埋まる方が多いです。つまり、動ける週は36週から40週。
この数字を持って初めて、月に何本かという話ができます。
減らすのではなく、前に倒す
ここが大事なところです。
試験期間だから配信を止めます、という提案は、依頼側にとって受け入れにくい提案です。メルマガは読者との約束でもあるので、突然2週間止まると読者が離れます。
だから、止めるのではなく前に倒します。試験の前の月に、試験期間中に出す分の原稿まで書いておく。ツールに下書きとして入れて、配信予約まで済ませておく。
こうすれば、試験期間中の作業は「予約どおり出たかの確認」だけになります。15分で終わります。
前倒しができるのは、定型の配信や、季節に左右されない読み物です。「今週入荷した商品」のような、直前でないと書けない内容は前倒しできません。だから引き受ける前に、その配信が前倒しできる種類かどうかを見ておいてください。
私が現場で見て気づいたこと
キャリアの相談を受ける仕事をしていて、学生の副業の話を聞く機会がよくあります。
以前、ある学生さんの相談に乗ったとき、私は「忙しい時期は思い切って休みましょう」と伝えました。優しさのつもりでした。でもその方は、休んだあと戻れなくなってしまったのです。
一度離れると、ツールの操作を忘れます。原稿の勘も鈍ります。何より、依頼側との連絡の間隔が空いて、切り出しにくくなる。休むという選択が、そのまま終わりになってしまいました。
そのとき学びました。休むのではなく、量を減らして続ける。月4本を0本にするのではなく、月1本に落として続ける。この違いが、あとで大きな差になります。
いまは、そうお伝えするようにしています。
本数を約束する前に、依頼側と決めておきたいこと
契約の前に確認しておくことで、後の負担が大きく変わる項目があります。
配信の曜日と、原稿の締切日
「月4本」だけでは足りません。何曜日に配信するのか、原稿はその何日前までに出すのか。ここまで決めてください。
たとえば毎週火曜の朝10時配信で、原稿の締切が前週の金曜だとします。すると作業ができるのは月曜から金曜のどこか。自分の時間割で、その週のどこに3時間が取れるかを確認できます。
締切が「配信の前日」だと、平日の夜に作業が固定されます。学生には厳しい条件です。締切を前倒ししてもらえないか、契約前に聞いてみる価値があります。
承認にかかる日数
見落としやすいのがここです。
原稿を書いて送ったあと、依頼側が確認して「OK」を出すまでに何日かかるのか。中小企業だと、社長が最終確認をしていて、返事が3日後ということもあります。
承認が遅い相手だと、自分の作業が終わっていても配信できません。締切から逆算するときは、この承認の日数も足してください。
差し替えと緊急配信の扱い
「明日、急に告知を出したい」という連絡が来ることがあります。
学生にとって、これがいちばん危険です。試験の前日にこの連絡が来たらどうするか。受けられないときにどう断るか。ここを最初に決めておいてください。
「緊急の配信は月1回までなら対応できます。それ以上は別料金になります」と書いておくだけで、ずいぶん違います。
数字の報告をどこまでやるか
配信後の開封率やクリック率を、どの形式で、いつまでに報告するのか。
ツールの画面のスクリーンショットを送るだけでいいのか、表にまとめる必要があるのか。表にまとめるなら、それだけで毎回30分かかります。本数の見積もりに入れてください。
無料で使えるツールと、学生が触っておくべき範囲
ツールの話をします。実務で使われるものは、大きく2種類あります。
ひとつは、メール配信に特化したツールです。名簿を入れて、原稿を作って、送る。機能が絞られていて操作が覚えやすいのが特徴です。
もうひとつは、CRMとメール配信が一体になったツールです。顧客の情報、商談の履歴、問い合わせの記録が全部入っていて、その条件でメールを送り分けます。企業が本格的に運用しているのはこちらです。
しかし、実際にCRMを活用したメルマガ配信の流れや活用方法のイメージは、利用前にはなかなかつき辛いものです。 出典: hubspot.jp
このとおりで、使ったことがないと流れがつかめません。だから触っておくことに意味があります。
多くのツールには無料のプランがあります。登録件数が少ないうちは費用がかからない設計です。自分のアドレスと家族のアドレスだけを入れた練習用の名簿を作って、実際に送ってみてください。
触るときに見ておいてほしいのは、次の4つです。
1つ目は、名簿の取り込み方です。表計算ソフトのファイルから読み込む手順を覚えてください。
2つ目は、条件での絞り込みです。「登録日が3か月以内」「前回のメールを開いた人」といった条件を作ってみます。
3つ目は、配信予約です。日時を指定して出す操作は、前倒し作業の要になります。
4つ目は、結果の画面です。開封率とクリック率がどこに表示されるかを確認しておきます。
この4つが操作できれば、実務の入り口としては足ります。全機能を覚える必要はありません。
なお、この仕事の全体像をもう少し広く知りたい方は、依頼側がどんな作業をまとめて外部に出しているかを見ておくと参考になります。配信の設計から効果の測定までを一連の業務として整理したCRM・メルマガ・自動化施策のお仕事には、依頼される範囲と求められる役割がまとまっています。
報酬の形と、本数との関係
本数を考えるうえで、報酬の決まり方も知っておいてください。
形はおおむね2つです。1通いくらの本数課金と、月にいくらの固定です。
本数課金は、書いた分だけ収入になります。試験期間に本数を減らせば収入も減りますが、学生にとってはこの方が調整しやすい形です。
月額固定は、収入が読めます。ただし「今月は忙しいので1本にします」がやりにくくなります。固定額に対する期待値が決まっているためです。
どちらが良い悪いではありません。学期の波が大きい学生には、本数課金の方が合う場面が多いというだけです。
単価の相場については、依頼の内容によって大きく開きます。原稿だけを書く仕事と、名簿の設計から数字の分析まで含む仕事では、同じ「メルマガ1本」でも性質が違うためです。文章を書く仕事全般の水準を知っておきたいときは、著述家,記者,編集者の年収・単価相場が参考になります。職種としての報酬水準が整理されていて、自分の見積もりが極端にずれていないかを確かめる材料になります。
ひとつ注意してほしいのは、単価だけで判断しないことです。単価が高くても、承認の往復が多くて実作業が倍になる案件があります。時間あたりで見て初めて、その仕事が自分に合っているかがわかります。
学生のうちにこの仕事をやる意味
本数の話から少し離れて、意味の話をさせてください。
この仕事で身につくものは、3つあります。
1つ目は、締切を守る習慣です。配信日は動きません。動かない締切に向けて逆算する経験は、社会に出てから直接効きます。
2つ目は、数字を見る癖です。開封率が下がったら件名を変える、クリックが伸びないならリンクの位置を変える。仮説を立てて試して確かめる。この流れを体で覚えます。
3つ目は、他人の言葉で書く力です。メルマガは自分の日記ではありません。依頼主の会社が、その会社の読者に向けて話す言葉を作る仕事です。自分の好みを引っ込めて書く経験は、就職してからも役に立ちます。
学生の副業には、時給で働くものと、スキルが残るものがあります。この仕事は後者です。時給だけで比べると割に合わない時期もありますが、残るものが違います。
隣接する分野に興味が出たときの広げ方も知っておくと便利です。メール以外の顧客接点をどう扱うかを含めて、依頼側の全体像を見たいときはAI・マーケティング・セキュリティのお仕事が参考になります。近い領域でどんな仕事が動いているかがわかると、次に何を学ぶかを決めやすくなります。
同じように在宅で始められる仕事を横に並べて比べたい方には、大学生におすすめの副業15選|バイトより稼げる在宅ワークランキング【2026年版】が向いています。時間の使い方や必要なスキルが仕事ごとに整理されているので、自分の時間割に合う形を探せます。
SNSの運用と迷っている方も多いと思います。更新の頻度や求められる反応の速さがまったく違うので、大学生のSNSマーケティング副業|Instagram・TikTok運用代行の始め方と読み比べてみてください。メルマガは配信日が決まっている分、予定を立てやすいという特徴があります。
案件の探し方そのものに不安がある方は、大学生がクラウドソーシングで稼ぐ方法|バイトよりも将来に役立つスキルが身につくに、応募から契約までの流れがまとまっています。最初の一件をどう取るかの手順を知っておくと、動き出しが早くなります。
文章の基本に不安がある方は、書き方の型を学ぶ資格から入るのも手です。ビジネスの場で使う文書の作法を体系的に扱うビジネス文書検定は、メルマガの原稿にも通じる部分があります。敬語の使い方や、要点を先に出す構成の型は、そのまま実務で使えます。
運営者として市場を見てきた立場からの観察
在宅ワークとフリーランスの市場を20年見てきた立場から、ひとつお伝えしたいことがあります。
長く仕事が続いている人と、途中で消えていく人の差は、成果の大きさではありません。予定どおりに出せるかどうかです。
依頼する側の立場になるとよくわかります。開封率を1ポイント上げてくれる人よりも、毎月決まった日に必ず出してくれる人の方が、はるかにありがたい。前者は運の要素もありますが、後者は完全に信頼の問題だからです。
学生であることは、この点でむしろ有利に働きます。時間割という決まった枠がある分、いつ動けていつ動けないかを説明しやすいのです。会社員の副業だと、急な残業で予定が崩れることが多い。学生の方が予定の見通しは立てやすいのです。
もうひとつ、20年見てきて感じることがあります。
間に入る事業者への手数料が引かれない直接の取引では、同じ予算でも依頼側はより多く頼めますし、受ける側は手元に残る額が厚くなります。手数料0%の形が意味を持つのは、金額そのものよりも、この「手取りが厚い」という質の部分です。
学生にとってこれは、思っている以上に大きな意味を持ちます。同じ3時間を使った仕事で、手元に残る額が違えば、続けられる期間も変わってくるからです。無理な本数を積まなくても成り立つようになる。それが、時間の少ない学生にとっていちばんの助けになります。
数字で見る、自分に合った本数の決め方
最後に、自分の本数を決める手順を整理します。
第1に、1週間で副業に使える時間を書き出してください。授業、通学、アルバイト、サークル、睡眠を引いた残りです。この時点で週10時間を超えていたら、たいてい睡眠を削った計算になっています。見直してください。
第2に、その時間を1通あたりの所要時間で割ります。最初の3か月は1通5時間、慣れてきたら3時間で計算します。週10時間で慣れていない時期なら、週2本が限界です。
第3に、その本数から2割を引きます。急な体調不良、レポートの追加、依頼側からの差し替え。必ず何かが起きます。余白を持たない設計は必ず崩れます。
第4に、その数字を月に直します。週2本から2割引いて、月6本から7本。ここが上限です。実際に契約するときは、この上限の半分から始めることをおすすめします。
半分から始めて、3か月続いたら増やす。この順番なら失敗しません。逆に、最初から上限で契約して減らす交渉をするのは、精神的にとても消耗します。
こういうご相談を受けるとき、私はいつも同じことをお伝えしています。増やすのは簡単です。減らすのは難しい。だから最初は少なく。
焦らなくて大丈夫ですよ。月2本を1年続けた人は、月8本を2か月でやめた人より、ずっと確かな実績を持っています。
その1年が、次の仕事につながります。
よくある質問
Q. 大学生がCRM・メルマガ運用を始めるとき、最初の月は何本から引き受けるべきですか?
月2本から3本をおすすめします。慣れていない時期は1通に5時間前後かかるためです。週に副業へ回せる時間を書き出し、1通あたりの所要時間で割った数から2割を引いた本数が上限です。その上限の半分から始めて、3か月続いたら増やすと無理がありません。
Q. 試験期間は配信を休んでもよいのでしょうか?
休むより、前倒しをおすすめします。試験前の月に原稿を書いて配信予約まで済ませておけば、試験期間の作業は配信されたかの確認だけになります。一度離れると操作の勘が鈍り、依頼側とも連絡が取りにくくなります。止めるのではなく本数を落として続ける方が安全です。
Q. 実務経験がなくてもツールは触れますか?
多くのメール配信ツールには無料のプランがあり、登録件数が少ないうちは費用がかかりません。自分と家族のアドレスだけの練習用名簿を作り、取り込み、条件での絞り込み、配信予約、結果画面の確認という4つの操作を試してください。この範囲が押さえられれば入り口としては足ります。
Q. 就職活動が始まったら、どう伝えればよいですか?
契約の時点で「3年生の冬から春は本数を減らす可能性があります」と先に伝えておくのが最善です。事前に共有していれば、実際に減らすときも一言で済みます。伝えていないと切り出しにくくなり、連絡を止めてしまう形で終わるのがいちばんもったいない結末です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
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