お問い合わせフォームの確認画面は必要か|入力ミスを減らす作り方


この記事のポイント
- ✓お問い合わせフォームの確認画面は必要かを
- ✓法律で確認の表示が求められる通信販売の申込みとの違いから整理します
- ✓確認画面を設けるかどうかの判断の基準
お問い合わせフォームを作るとき、入力のあとに確認画面を挟むかどうかで迷う人は多くいます。確認画面があれば入力ミスに気づいてもらえそうですが、手順が1つ増える分、途中でやめてしまう人が出るかもしれません。結論から言うと、すべてのフォームに確認画面が要るわけではありません。短い問い合わせのフォームなら、入力欄ごとのチェックと、送信後の自動返信のメールで、確認画面がなくても入力ミスを十分に減らせます。一方で、申し込みや予約、金額がかかわるフォームでは、確認の表示を丁寧にする意味が大きくなります。この記事では、お問い合わせフォームの確認画面を設ける利点と欠点、判断の基準、入力ミスを減らす作り方、送信後の受付と返信の回し方まで順に説明します。届いた問い合わせの管理まで含めて見直したい場合は、フォームと受付の管理をまとめて扱えるHalictのような道具もあります。
お問い合わせフォームの確認画面とは
お問い合わせフォームの確認画面とは、入力した内容を送信する前に、一覧にして見せる画面のことです。一般的なフォームは、次の3つの画面で組み立てられます。
- 入力画面:名前、メールアドレス、問い合わせの内容などを入力する
- 確認画面:入力した内容を一覧で表示し、「送信する」と「修正する」のボタンを並べる
- 完了画面:送信が終わったことを伝え、次に何が起こるかを案内する(サンクスページとも呼ばれる)
確認画面を設けない場合は、入力画面の「送信する」ボタンを押すと、すぐに送信されて完了画面に進みます。
確認画面は、日本のWebサイトのフォームでよく見かける作りです。会員登録や商品の注文のフォームでは、確認画面を挟むのが当たり前のように扱われてきました。そのため、お問い合わせフォームにも同じように確認画面を設けるものだと考えている人も少なくありません。ただ、フォームの目的によって、確認画面が役に立つ場面と、かえって邪魔になる場面があります。次の節から、それぞれを見ていきます。
確認画面を設ける利点
確認画面を設けることには、主に次のような利点があります。
入力ミスに気づいてもらえる
入力した内容が一覧で表示されるので、メールアドレスの打ち間違いや、電話番号の桁の抜け、問い合わせの内容の書き漏れに気づいてもらえることがあります。特に、スマートフォンで入力すると、画面が小さく、入力した内容の全体を見渡しにくいので、確認画面で一覧になると見直しやすくなります。
送信してよいかを落ち着いて判断してもらえる
入力画面の「送信する」ボタンを押すと、すぐに送信されてしまう作りでは、まだ書きかけのつもりだった人が、誤って送ってしまうことがあります。確認画面があれば、送る前に一度立ち止まってもらえます。
入力した人に安心してもらえる
自分が何を送ったのかを確かめられることは、入力した人の安心につながります。個人情報や、込み入った相談の内容を書いたときほど、送る前に内容を確かめたいと考える人は多くいます。
これらの利点は、入力する項目が多いフォームや、送った内容の間違いが大きな問題になるフォームで、特に大きくなります。
確認画面を設ける欠点
一方で、確認画面には欠点もあります。
手順が1つ増える
確認画面を設けると、送信までに押すボタンが1つ増え、画面の読み込みも1回増えます。短い問い合わせを送りたいだけの人にとっては、この1手間が面倒に感じられることがあります。確認画面で内容を読まずに、すぐに「送信する」を押す人も多いので、確認の効果が思ったほど出ないこともあります。
確認画面で送信を忘れてしまう人がいる
確認画面を見て、もう送信が終わったと勘違いし、画面を閉じてしまう人がいます。確認画面の見出しやボタンの書き方が分かりにくいと、この勘違いが起きやすくなります。問い合わせを送ったつもりなのに届いていない、という行き違いの原因になります。
修正しようとすると入力が消える
確認画面で「修正する」を押したり、ブラウザの戻るボタンを押したりしたときに、入力した内容が消えてしまう作りのフォームがあります。長い文章を書いたあとに入力が消えると、その人はもう一度書く気をなくしてしまいます。確認画面を設けるなら、入力した内容が残る作りにすることが欠かせません。
このように、確認画面は設ければよいというものではなく、作り方が悪いと、かえって問い合わせを減らす原因になります。
法律で確認の表示が求められる場面
お問い合わせフォームに確認画面を設けることは、法律で義務になっているわけではありません。ただし、フォームの種類によっては、申し込みの前に表示しなければならない内容が法律で決まっている場合があります。代表的なのが、ネットでの通信販売の申し込みです。
特定商取引法という法律では、通信販売の申し込みを受ける画面について、次のように定めています。
販売業者又は役務提供事業者は、特定申込みに係る書面又は手続が表示される映像面において、次に掲げる表示をしてはならない。 一 当該書面の送付又は当該手続に従つた情報の送信が通信販売に係る売買契約又は役務提供契約の申込みとなることにつき、人を誤認させるような表示 出典: e-Gov法令検索(特定商取引法)
これは特定商取引法の第12条の6の一部です。同じ条文の第1項では、通信販売の申し込みを受ける画面に、商品やサービスの分量、価格や支払いの時期と方法、引き渡しの時期、申し込みの撤回や解除についての決まりなどを表示しなければならないとしています。言い換えると、ネットで商品やサービスを売る申し込みのフォームでは、送信すると申し込みになることがはっきり分かり、大事な条件が確かめられる画面を用意する必要がある、ということです。
消費者庁は、この決まりについて「通信販売の申込み段階における表示についてのガイドライン」を公表しています。くわしくは消費者庁の特定商取引法のページから確かめられます。
一般のお問い合わせフォームは、この決まりの対象ではありません。ただ、「お問い合わせ」という名前のフォームでも、有料のサービスの申し込みを受け付けているなら、この決まりがかかる可能性があります。フォームの名前ではなく、送信したときに何が起きるのかで考えることが大切です。判断に迷う場合は、消費者庁のガイドラインを読み、必要なら専門家に確かめます。
確認画面を設けるかどうかの判断の基準
確認画面を設けるかどうかは、フォームの目的と、入力する項目の多さで判断します。目安を整理すると、次のようになります。
確認画面があったほうがよいフォーム
- 有料のサービスの申し込みや、商品の注文のフォーム
- 予約のフォーム(日時や人数を間違えると困るもの)
- 見積もりの依頼のフォーム(条件の書き漏れがあると見積もりが出せないもの)
- 入力する項目が多く、住所や生年月日などの個人情報を多く入力するフォーム
確認画面がなくてもよいフォーム
- 名前、メールアドレス、問い合わせの内容の3項目程度の短いフォーム
- 資料の請求や、メールマガジンの登録など、送った内容の間違いがすぐに大きな問題にならないフォーム
短いフォームで確認画面を省く場合は、次の節で説明する方法で、入力画面の中で入力ミスを防ぐ工夫をします。確認画面を設けないことと、入力ミスを気にしないことは別の話です。
どちらにするか迷う場合は、フォームを使う人の立場で、実際に入力してみるのがいちばんです。スマートフォンで入力してみて、確認画面があると安心か、面倒に感じるかを確かめます。
入力する項目を減らすという考え方
入力ミスを減らすいちばん確かな方法は、入力してもらう項目そのものを減らすことです。項目が少なければ、間違える場所も減り、確認画面がなくても見直しやすくなります。
項目を見直すときは、1つずつ「この項目は、最初の返信をするために本当に必要か」を考えます。お問い合わせフォームによくある項目のうち、次のようなものは、最初の段階では要らないことが多くあります。
- 住所(郵送で何かを送る予定がなければ、最初の返信には要らない)
- 電話番号(メールで返信するなら、任意の項目にできる)
- 会社の部署名や役職
- 問い合わせを知ったきっかけ
こうした項目は、やりとりが進んで必要になった時点で聞けば足ります。必要かどうか迷う項目は、必須ではなく任意の項目にしておくと、入力する人の負担を減らせます。
問い合わせの種類によって必要な項目が違う場合は、入口を分ける方法もあります。たとえば、「サービスについての質問」「見積もりの依頼」「取材の申し込み」のように、最初に種類を選んでもらい、種類ごとに必要な項目だけを表示します。1つのフォームにすべての項目を並べるより、入力する人が迷いにくくなります。
項目を減らすと、受け付ける側が知りたい情報が足りなくなるのではないか、と心配になるかもしれません。ただ、最初の問い合わせのハードルを下げ、返信のやりとりの中で必要な情報を聞くほうが、結果として多くの問い合わせを受けられることがあります。どこまで減らすかは、後の節で説明するように、数字を見ながら調整していきます。
確認画面なしで入力ミスを減らす作り方
確認画面を設けなくても、入力画面の作り方を工夫すれば、入力ミスは減らせます。主な方法を挙げます。
入力欄ごとに形式を確かめる
メールアドレスの欄に「@」が入っていない、電話番号の欄に数字以外の文字が入っている、といった誤りを、入力した直後や送信ボタンを押したときに知らせる仕組みです。誤りがある欄のすぐ近くに、何が違うのかを具体的に表示します。「入力に誤りがあります」とだけ表示するより、「メールアドレスに@が入っていません」と表示するほうが、すぐに直してもらえます。
入力の例を示す
入力欄に「半角英数字で、@を含めて入力してください」のような案内を薄く表示しておくと、どんな形で入力すればよいかが伝わります。電話番号のハイフンを入れるかどうかなど、迷いやすい点は、入力欄の近くに書いておきます。
必須の項目をはっきり示す
どの項目が必須なのかを、項目名の横に分かりやすく表示します。必須の項目を入れないまま送信しようとしたときは、どの項目が足りないのかを知らせます。
選べるものは選択肢にする
問い合わせの種類や、希望する連絡の方法など、答えが決まっている項目は、自由に入力させるより、選択肢から選んでもらうほうが、入力ミスが起きません。届いた問い合わせを分ける作業も楽になります。
送信後に自動返信のメールで控えを送る
送信が終わったら、入力した内容を載せた自動返信のメールを送ります。入力した人は、自分が送った内容を手元に残せるうえ、メールが届かなければ、メールアドレスを間違えたことに気づけます。確認画面を省くフォームでは、この自動返信のメールが、確認画面の代わりの役割を果たします。
メールアドレスの2回入力は慎重に
メールアドレスを2回入力させる作りは、打ち間違いを防ぐ方法としてよく使われます。ただ、入力の手間が増えるうえ、1回目に入力した内容をそのまま貼り付ける人も多く、効果は限られます。自動返信のメールと組み合わせれば、2回入力がなくても間違いに気づいてもらえることが多いので、手間とのつり合いで判断します。
スマートフォンで入力しやすくする工夫
お問い合わせフォームは、パソコンよりスマートフォンから使われることが多くなっています。スマートフォンでの入力のしやすさは、確認画面の有無と同じくらい、入力ミスと途中でやめる人の数に影響します。
スマートフォン向けに気をつけたい点を挙げます。
- 入力欄の種類を正しく設定する:メールアドレスの欄ではメール用のキーボード、電話番号の欄では数字のキーボードが出るようにすると、打ち間違いが減る
- 自動入力が働くようにする:名前や住所、メールアドレスの欄が、ブラウザの自動入力に対応していると、入力の手間が大きく減る
- 入力欄とボタンを大きくする:指で押しやすい大きさにし、隣の項目を誤って押さないよう、間隔をあける
- 文字を小さくしすぎない:項目名や案内の文が小さいと、読み飛ばされて入力ミスにつながる
- 1行に1つの項目を並べる:横に2つの入力欄を並べると、スマートフォンでは押し間違えやすい
入力欄の種類の設定は、フォームを作る仕組みの設定で選べることが多い部分です。メールアドレスの欄を、ただの文字の欄として作ってしまうと、スマートフォンでは日本語の入力の状態で始まり、全角の文字が入ってしまうことがあります。
スマートフォンでの確認画面は、パソコンより縦に長くなります。項目が多いと、送信のボタンが画面の下のほうに隠れ、見つけにくくなります。確認画面を設ける場合は、スマートフォンで最後まで見て、送信のボタンが分かりやすい場所にあるかを確かめます。
確認画面の効果を数字で確かめる
確認画面を設けるかどうかは、作る側の思い込みで決めるより、実際の数字で確かめるほうが確実です。アクセス解析の道具を使えば、入力画面を見た人のうち、何人が確認画面に進み、何人が完了画面までたどり着いたかを数えられます。
見ておきたいのは、次のような数字です。
- 入力画面を開いた人の数
- 確認画面まで進んだ人の数(確認画面を設けている場合)
- 完了画面までたどり着いた人の数
- 届いた問い合わせのうち、メールアドレスの誤りなどで返信できなかった件数
確認画面に進んだ人は多いのに、完了画面までたどり着く人が少ない場合は、確認画面で送信を忘れている人や、修正しようとしてやめてしまった人がいると考えられます。確認画面の見出しやボタンの文言を見直すきっかけになります。
反対に、確認画面を設けていないフォームで、返信できない問い合わせが多い場合は、入力欄ごとのチェックを強めるか、確認画面を設けることを考えます。
数字を比べるときは、ある程度の期間をとって見ることが大切です。問い合わせの数は、曜日や季節、広告の出し方によって変わります。確認画面の有無を切り替えて比べる場合は、同じくらいの期間で比べ、ほかの条件をできるだけそろえます。
確認画面を作るときの設計
確認画面を設けると決めた場合は、次の点に気をつけて作ります。
まだ送信していないことをはっきり伝える
確認画面の見出しには、「入力内容の確認」と書き、その下に「まだ送信は完了していません。内容を確かめて、下の送信ボタンを押してください」のように、次にすることを書きます。確認画面を完了画面と勘違いして閉じてしまう人を減らせます。
ボタンの文言を具体的にする
送信のボタンは「この内容で送信する」、修正のボタンは「入力画面に戻って修正する」のように、押したら何が起こるのかが分かる文言にします。2つのボタンの色や大きさを変えて、送信のボタンが目立つようにします。
修正しても入力が消えないようにする
修正のボタンを押して入力画面に戻ったときに、入力した内容がそのまま残っている作りにします。ブラウザの戻るボタンを押した場合にも、できるだけ入力が残るようにしておきます。
個人情報の利用目的を示す
フォームで名前やメールアドレスなどの個人情報を受け取る場合は、その使い道を示しておく必要があります。個人情報保護法の第21条では、本人から直接、書面(電子的な記録を含む)に書かれた個人情報を受け取る場合は、あらかじめ本人に利用目的をはっきり示さなければならないとしています。フォームの入力画面に、プライバシーポリシーへのリンクと、受け取った情報を何に使うのかを書いておきます。くわしくはe-Gov法令検索の個人情報保護法で確かめられます。
フォームの案内の文を書くときのこつ
入力画面や確認画面に書く案内の文も、入力ミスを減らす大事な要素です。案内の文が分かりにくいと、入力する人は迷い、誤った内容を入れたり、途中でやめたりします。
案内の文を書くときは、次の点に気をつけます。
- 何を書けばよいかを具体的に書く:「お問い合わせ内容」とだけ書くより、「ご質問の内容と、お使いの環境(パソコンかスマートフォンか)をお書きください」と書くほうが、必要な情報がそろいやすい
- 誤りの知らせは責める言い方にしない:「入力が間違っています」より、「メールアドレスの形式をご確認ください」のように、直し方が分かる言い方にする
- 返信までの流れを先に書く:フォームの冒頭に、返信の方法とおおよその日数を書いておくと、入力する人が安心して進められる
- 専門用語を使わない:社内でしか通じない言葉や、サービスの中の機能名だけで項目を書かない
確認画面の案内の文も同じです。「以下の内容でよろしければ、送信ボタンを押してください。修正する場合は、入力画面に戻るボタンを押してください」のように、次にすることを1文ずつ書きます。
案内の文は、作った人には分かりきったことでも、初めてフォームを見る人には分からないことがあります。社内の人や知人に、何も説明せずにフォームを使ってもらい、迷った場所を聞いてみると、直すべき文が見つかります。
完了画面と自動返信のメールで伝えること
確認画面を設けるかどうかにかかわらず、送信が終わったあとの完了画面と自動返信のメールは、入力した人の安心に大きくかかわります。
完了画面には、次のような内容を書きます。
- 送信が完了したこと
- 返信のおおよその目安(「2営業日以内にご返信します」など、実際に守れる範囲で)
- 自動返信のメールが届くこと、届かない場合の確かめ方(迷惑メールのフォルダを見てほしい、など)
- 急ぎの場合の連絡先(電話の窓口などがあれば)
自動返信のメールには、入力した内容の控えに加えて、受付の番号や日時を入れておくと、あとで問い合わせの件を特定しやすくなります。返信の目安も、完了画面と同じ内容を書いておきます。
返信の目安を書いたら、必ず守ることが大切です。目安を過ぎても返信が来ないと、問い合わせた人は不安になり、もう一度送ったり、別の窓口に連絡したりします。同じ問い合わせが重なって届くと、受け付ける側の手間も増えます。
送信のあとの受付と返信までを1つの流れで考える
フォームの改善というと、入力画面や確認画面の作りに目が向きがちです。しかし、問い合わせた人にとって本当に大事なのは、送ったあとに、きちんと返事が来るかどうかです。確認画面をどれだけ丁寧に作っても、届いた問い合わせが見落とされたり、返信が遅れたりすれば、フォームの意味は薄れてしまいます。
届いた問い合わせの管理でよくあるのが、フォームの回答を表計算ソフトに集め、担当者や対応の状況の列を手で埋めて、返信はメールソフトから送る、という回し方です。件数が少ないうちはこれで回りますが、件数が増えたり、複数の人で対応したりするようになると、誰がどの件を担当しているのか、どの件に返信したのかが分かりにくくなります。
このような場面では、フォームの作成から、届いた回答の管理、返信までを1つにまとめた道具を使う方法があります。たとえばHalictは、公式サイトで、届いた1件ごとに担当と状況が残り、返信も同じ画面から送れて、開封まで記録されると説明しています。フォームの作り方の面では、AIで質問の構成の下書きを作れること、回答者に1画面に1問だけを見せる対話型の表示、テキストや選択肢、日付、メールなど12種類の項目、自動返信、Slack・Teams・Chatwork・Discordへの新着の通知などが紹介されています。公式の料金のページでは、フォームの数も受け取る回答の数も、どのプランでも無制限とされ、よくある質問のページでは、フリープランは1人で使え、フォームにHalictの表記が入ると説明されています。
1画面に1問だけを見せる形は、確認画面とは別の考え方で入力の負担を軽くする方法です。1問ずつ答えてもらうので、入力の途中で全体の長さに圧倒されにくくなります。確認画面の有無を考えるときに、こうした入力の形もあわせて検討してみるとよいでしょう。
Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
見積もりの依頼を受けるフォームの例
確認画面を設ける意味が大きいフォームの例として、小さな事業者やフリーランスが、見積もりの依頼を受けるフォームを考えてみます。見積もりの依頼では、条件の書き漏れがあると見積もりが出せず、やりとりが何往復も必要になります。
見積もりの依頼のフォームには、たとえば次のような項目を設けます。
- 名前と会社名
- メールアドレスと、希望する連絡の方法
- 依頼したい内容の種類(選択肢から選ぶ)
- 依頼の内容の詳しい説明
- 希望する納期
- 予算の目安(選択肢から選ぶ)
- 参考になる資料やWebサイトの住所
3と6を選択肢にしておくと、届いた依頼を分けやすく、受け付ける側が見積もりの目安をつけやすくなります。4の詳しい説明の欄には、「目的、数量、使う場面などを書いていただくと、見積もりが早くなります」のように、書いてほしい内容の例を添えます。
このようなフォームでは、確認画面で入力した内容を一覧にすると、依頼する人が書き漏れに気づきやすくなります。送信後の自動返信のメールには、入力した内容の控えと、見積もりを返すまでのおおよその日数を書いておきます。
見積もりの依頼を受けたあとは、誰が対応するか、いつまでに返すかを決め、返したかどうかを記録しておくことが大切です。依頼の数が増えてきたら、前の節で説明したような、受付から返信までを1つにまとめた道具を使うと、取りこぼしを防ぎやすくなります。
迷惑な送信への備え
お問い合わせフォームを公開すると、宣伝や迷惑な内容の送信が届くようになることがあります。こうした送信は、機械で自動的に送られてくるものも多く、放っておくと本当の問い合わせが埋もれてしまいます。
迷惑な送信への備えとしては、機械による送信を見分ける仕組みを入れる方法が一般的です。ただし、見分けるための操作(画像を選ばせる、文字を入力させる、など)が重すぎると、本当に問い合わせたい人の手間が増え、入力ミスや途中でやめる人を増やすことになります。確認画面と同じく、手間と効果のつり合いで選びます。
届いた送信の中から迷惑なものを分ける作業も必要です。問い合わせの種類を選択肢にしておくと、迷惑な送信は種類の選び方や内容がちぐはぐになりやすく、見分けの手がかりになります。
公開する前の点検
フォームを作ったら、公開する前に、実際に使う人の立場で点検します。点検したい項目を挙げます。
- パソコンとスマートフォンの両方で、最初から最後まで入力して送信してみる
- 必須の項目を空にしたまま送信して、知らせの表示が分かりやすいかを確かめる
- メールアドレスをわざと間違えて入力し、誤りの知らせが出るかを確かめる
- 確認画面がある場合は、修正のボタンで戻ったときに入力が残っているかを確かめる
- 自動返信のメールが届くか、迷惑メールのフォルダに入っていないかを確かめる
- 受け付ける側に、問い合わせが届いているかを確かめる
6は見落としやすい点です。入力した人の側では送信できたように見えても、受け付ける側のメールの設定の誤りで、問い合わせが届いていないことがあります。公開したあとも、定期的にテストの送信をして、届いているかを確かめる習慣をつけておくと安心です。
運営者として見てきた、問い合わせの窓口で信頼を得る会社
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、問い合わせの窓口で信頼を得ている会社や個人には、共通点があります。それは、フォームの見た目よりも、届いた問い合わせに確実に、決めた期間のうちに返事をすることを大事にしていることです。
確認画面の有無は、フォームの使いやすさの一部にすぎません。問い合わせた人が覚えているのは、フォームの画面よりも、返事が来たかどうか、その返事が丁寧だったかどうかです。返事が早く、聞いたことにきちんと答えてくれる窓口は、問い合わせた人にとって「ここに頼めば安心」と感じられる存在になります。
フォームの制作や改善を仕事として受ける人にとっても、この視点は大切です。依頼主にとって価値があるのは、きれいな入力画面だけでなく、問い合わせが確実に届き、取りこぼしなく返信できる仕組みです。手数料のかからない直接のやりとりでは、依頼する側は同じ予算でより多くの作業を頼め、受ける側は手取りが厚くなります。フォームの制作のように、公開したあとの改善まで継続して頼まれやすい仕事は、こうした直接の関係が長く続く分野です。
Webのフォームや業務の仕組みづくりの仕事に関心があれば、アプリケーション開発のお仕事で、どんな依頼があるかを確かめられます。業務の流れの見直しまで手伝う仕事は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。
よくある質問
Q. お問い合わせフォームに確認画面は必ず必要ですか?
一般のお問い合わせフォームに確認画面を設けることは、法律で義務になっているわけではありません。名前、メールアドレス、問い合わせの内容の3項目程度の短いフォームなら、入力欄ごとのチェックと送信後の自動返信のメールで、確認画面がなくても入力ミスを減らせます。申し込みや予約、見積もりの依頼のように、間違いが大きな問題になるフォームでは、確認画面を設ける意味が大きくなります。
Q. 有料サービスの申し込みフォームでは何に気をつければよいですか?
ネットでの通信販売の申し込みを受ける画面には、特定商取引法の第12条の6で、分量や価格、支払いの時期と方法などを表示することや、送信が申し込みになることを誤認させる表示をしないことが定められています。消費者庁の「通信販売の申込み段階における表示についてのガイドライン」を確かめて作ってください。
Q. 確認画面を設けずに入力ミスを減らすにはどうすればよいですか?
メールアドレスなどの形式を入力欄ごとに確かめて誤りをすぐ知らせる、入力の例を示す、必須の項目をはっきり示す、答えが決まっている項目は選択肢にする、といった方法があります。送信後に入力内容の控えを自動返信のメールで送れば、メールが届かないことでアドレスの誤りにも気づいてもらえます。
Q. 確認画面で入力内容を修正すると内容が消えてしまいます。どうすればよいですか?
修正のボタンで入力画面に戻ったときに、入力した内容が残る作りにすることが大切です。長い文章を書いたあとに入力が消えると、問い合わせをやめてしまう人が出ます。使っているフォームの仕組みの設定や作り方を見直し、パソコンとスマートフォンの両方で戻ったときの動きを確かめてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
関連記事
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ
サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却
会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方







