「パスワードが漏洩しました」と出たら|Chrome・パスワードチェックアップの警告の意味と対処 2026


この記事のポイント
- ✓Chromeで「パスワードが漏洩しました」と出たときの意味と対処を
- ✓Googleの公式ヘルプで確かめて解説します
- ✓本物の警告と偽の警告の見分け方
Chrome やスマホに「パスワードが漏洩しました」という趣旨の警告が出たとき、それが Chrome の画面の中や Google パスワード マネージャーに出たものなら、本物の警告です。意味は「パソコンやスマホがウイルスに感染した」ではなく、「保存しているユーザー名とパスワードの組み合わせが、どこかのサイトのデータ侵害(情報漏洩)で出回っているものと一致した」という知らせです。今すぐすることは、警告が出たサイトのパスワードを変えること、同じパスワードを使い回している他のサイトも変えること、の2つです。
一方で、ウェブページの中に突然出て「電話をかけてください」「アプリを入れてください」と迫る画面は、Chrome の警告ではありません。この記事では、2026年11月1日時点の Google の公式ヘルプを開いて確かめた画面の名前と手順で、本物と偽物の見分け方、パスワード チェックアップの使い方、パスワードを変える順番をまとめます。
「パスワードが漏洩しました」は何を知らせているのか
Chrome には、保存したパスワードが過去のデータ侵害で漏れたものと一致するかを調べる仕組みがあります。Google の「Chrome でのパスワード保護の仕組み」のページには、確かめ方が次のように書かれています。
認証情報を確認する際、Chrome ではまずユーザー名とパスワードが暗号化されます。こうして暗号化された認証情報が Google に送信され、既知の侵害されたデータの暗号化リストと照合されます。暗号化されたデータセットに一致するものがある場合は、パスワードの変更を促す警告が表示されます。このプロセスでユーザー名やパスワードが Google に記録されることはありません。 出典: Google Chrome ヘルプ「Chrome でのパスワード保護の仕組み」
つまり警告は「Google から漏れた」「Chrome が漏らした」という意味ではありません。どこか別のサイトやアプリが過去に不正アクセスを受け、そのときに流出したユーザー名とパスワードの組み合わせの一覧に、あなたが保存している組み合わせが入っていた、という意味です。漏れた元のサイトが、警告が出たサイトと同じとは限りません。別のサイトで漏れたパスワードを、警告が出たサイトでも使い回している場合にも一致します。
Chrome ヘルプの「Chrome でパスワードを管理する」には、この警告について「第三者のウェブサイトやアプリのデータ漏洩で流出したパスワードとユーザー名の組み合わせを使用している場合、Chrome でアラートが表示されることがあります」とあり、流出した組み合わせは「ウェブ上で公開されているため安全ではありません」と説明されています。漏れた組み合わせは、他人がログインを試すための材料として使われる恐れがあるということです。
警告の文言は場面によって違う
検索では「パスワードが漏洩しました」という言い回しが多く使われていますが、画面の文言は出る場面によって違います。Google の公式ヘルプで確かめられた文言は次のとおりです(2026年11月1日時点)。
| 出る場面 | 公式ヘルプに載っている文言・項目名 |
|---|---|
| 漏洩したパスワードでサイトにログインしたとき(パソコン) | 「一般に報告されているデータ侵害であなたのパスワードが検出されました」 |
| Google パスワード マネージャーの確認結果 | 「不正使用されたパスワード」 |
| Chrome の設定の項目 | 「データ侵害によりパスワードが漏洩した場合に警告する」 |
「漏洩」「不正使用」「データ侵害」と言葉は違っても、指しているのは同じ「出回っている組み合わせと一致した」という状態です。表示が英語の「Checkup」になっている画面もありますが、日本語の「チェックアップ」と同じ機能です。
本物の警告と偽の警告の見分け方
この警告で迷いやすいのは、本物の警告とよく似た偽の画面があるためです。偽の画面は、閲覧中のウェブページが出しているもので、Chrome の機能とは関係がありません。Google の「望ましくない広告、ポップアップ、マルウェアを削除する」のページでは、「ウイルスやデバイスの感染に関する警告が表示される」ことを、望ましくないソフトウェアが入っている可能性がある兆候の1つとして挙げています。
| 見る点 | 本物(Chrome の警告) | 偽の画面の典型 |
|---|---|---|
| 出る場所 | Chrome のアドレスバーの下に出る小さな画面、または Google パスワード マネージャーの中 | ウェブページの中いっぱいに出る、音が鳴る、閉じにくい |
| 求めること | そのサイトでパスワードを変える、チェックアップで確かめる | 電話をかける、アプリやソフトを入れる、カード番号を入れる |
| 急がせ方 | 早めの変更を勧める | 「あと何分で削除」のように時間で脅す |
| 確かめ方 | 自分で Chrome の設定から Google パスワード マネージャーを開くと同じ内容が出る | 設定から開いても何も出ない |
いちばん確実なのは、警告の画面の中のボタンを押さず、自分で Chrome のメニューから Google パスワード マネージャーを開き直すことです。そこで「チェックアップ」を開き、同じサイトが「不正使用されたパスワード」に並んでいれば本物です。並んでいなければ、出ていた画面はウェブページが出した偽物と考えて、そのタブを閉じます。
メールやショートメッセージで「パスワードが漏洩しました」と届いた場合も、本文のリンクから開かないでください。Google のアカウントのページは、ブラウザのアドレス欄に自分で入力するか、ブックマークから開きます。偽のメールの見分け方そのものは フィッシング詐欺メールの見分け方 にまとめてあります。
警告が出たらすぐにすること
本物の警告だと分かったら、次の順番で進めます。全部を一度に終わらせる必要はありませんが、上の2つは当日のうちに済ませます。
- 警告が出たサイトに、そのサイトの正しい入口からログインし、パスワードを変更する。
- 同じパスワード(または少し変えただけのパスワード)を使っている他のサイトを洗い出し、それぞれ別のパスワードに変える。
- Google パスワード マネージャーの「チェックアップ」を開き、他にも「不正使用されたパスワード」がないかを確かめる。
- 変えたサイトで、ログイン履歴や登録しているメールアドレス・電話番号に覚えのない変更がないかを確かめる。
- そのサイトが二段階認証やパスキーに対応していれば、設定する。
順番に意味があります。先にパスワードを変えておかないと、他人がそのパスワードでログインし、メールアドレスや電話番号を書き換えてしまう恐れが残ります。連絡先を書き換えられると、パスワードの再設定のメールがあなたに届かなくなり、取り戻すのが難しくなります。
使い回しの洗い出しは、メールアドレスのパスワードを最優先にします。多くのサイトは、パスワードを忘れたときの再設定のメールをメールアドレスに送ります。メールが乗っ取られると、そこから他のサイトのパスワードを次々に再設定される恐れがあるからです。次にネットバンキング、クレジットカード、通販、決済のアプリのようにお金に直結するもの、その次に SNS や仕事で使うサービス、と進めます。どのサイトで同じパスワードを使っているか思い出せないときも、Chrome が手助けしてくれます。Chrome ヘルプには、警告が出たときは Chrome の手順に沿って、そのパスワードを使用したサイトでパスワードを変更し、パスワードが保存されている他のサイトでそのパスワードが使用されていないか確認できる、と書かれています。チェックアップの「パスワードの使い回し」の一覧も合わせて見れば、変えるべきサイトの抜け漏れを減らせます。手帳やメモにパスワードを書いている人は、その中に同じものがないかも見直してください。
変える順番の考え方は パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 で詳しく扱っています。
パスワード チェックアップで漏洩したパスワードを一覧で確かめる
警告は、漏洩したパスワードを使ってログインした瞬間に出ます。逆に言えば、しばらくログインしていないサイトのパスワードが漏れていても、警告は出ていないかもしれません。保存しているパスワードをまとめて確かめるには「チェックアップ」を使います。以下は Google の公式ヘルプに載っている2026年11月1日時点の手順です。
パソコンの Chrome
- パソコンで Chrome を開きます。
- 右上の「その他アイコン」(縦に3つの点)を選び、「パスワードと自動入力」、「Google パスワード マネージャー」の順に選びます。
- 左側の「チェックアップ」を選びます。
確認が終わると、データ侵害で漏洩したパスワードや、推測されやすいパスワードの詳細が表示されます。
Android の Chrome
- Android のスマホで Chrome を開きます。
- 「その他アイコン」から「設定」をタップします。
- 「自動入力とパスワード」、「Google パスワード マネージャー」、「チェックアップ」の順にタップします。
iPhone・iPad の Chrome
- iPhone または iPad で Chrome を開きます。
- 「その他アイコン」から「設定」をタップします。
- 「自動入力とパスワード」、「パスワード マネージャー」の順にタップします。
- 「パスワード チェックアップ」で「今すぐ確認」をタップします。「今すぐ確認」が出ていないときは「もう一度確認」をタップします。
iPhone・iPad の Chrome では、一度チェックアップを実行すると、それ以降はパスワード マネージャーを開いたときに自動で確認が行われると公式ヘルプに書かれています。なお、iPhone の「パスワード」アプリ(Apple のパスワード管理)に保存したパスワードは、Chrome のチェックアップの対象ではありません。どちらに保存しているかを先に確かめてください。
Chrome を使っていないとき
Chrome 以外のブラウザでも確かめられます。ブラウザで passwords.google.com を開き、「パスワード チェックアップに移動」、「パスワードを確認」の順に選びます。ログインを求められることがあります。この方法で確かめられるのは、Google アカウントに保存したパスワードです。Google アカウントにログインせずに Chrome を使っていて、パスワードがその端末にだけ保存されている場合は、その端末の Chrome で確かめます。
チェックアップの3つの結果の読み方
Google アカウント ヘルプの「Google アカウントの不正使用されたパスワードを変更する」によると、チェックアップの結果は3種類に分かれて表示されます。漏洩している、脆弱である、複数のアカウントで使用されている、の3つです。急ぐ順番もこの並びです。
| 結果 | 意味 | すること |
|---|---|---|
| 不正使用されたパスワード | 漏洩した組み合わせと一致した | 早急に変更する(公式も「早急に変更することをおすすめします」と案内) |
| パスワードの使い回し | 複数のアカウントで同じパスワード | サイトごとに別のパスワードにする |
| 脆弱なパスワード | 推測されやすい | 長く、推測されにくいものに変える |
漏洩したパスワードが1件でもあれば、それがいちばんの急ぎです。使い回しは、今は漏れていなくても、どこか1つが漏れた時点で全部が危うくなる状態です。脆弱なパスワードは、誰でも思いつく言葉や、キーボードの並びをなぞっただけのもの、1つの単語だけのものを指すと公式に書かれています。
件数が多くて手が止まりそうなときは、お金とメールに関係するものから片付けます。何年も使っていないサイトは、パスワードを変えるより、退会してアカウントごとなくしたほうが早い場合があります。使っていないアカウントは、漏れても気づきにくいからです。
警告が出ない・チェックアップに何も出ないとき
「知人のパソコンでは警告が出たのに、自分のものでは何も出ない」「チェックアップを開いても何も表示されない」という場合は、次の点を順に確かめます。
- 警告の設定がオンになっているか。パソコンの Chrome では「設定」、「プライバシーとセキュリティ」、「セキュリティ」の順に開き、「データ侵害によりパスワードが漏洩した場合に警告する」がオンかを見ます。この項目は「セーフ ブラウジング」がオンのときだけ使えます。
- パスワードを Chrome に保存しているか。チェックアップが調べるのは、Google パスワード マネージャーに保存したパスワードだけです。毎回手で入力しているパスワードや、別のパスワード管理アプリに保存しているパスワードは対象になりません。
- どこに保存しているか。Chrome にログインしていない場合、パスワードはその端末の中にだけ保存されます。この場合、別のパソコンやスマホで確かめても出てきません。保存した端末の Chrome で確かめます。
- iPhone の「パスワード」アプリに保存していないか。iPhone や Mac で Safari を使っている人は、パスワードを Apple の「パスワード」アプリに保存していることが多く、その場合は Apple 側の確認機能を使います。
何も出ないのは、多くの場合「漏洩した組み合わせと一致したものがなかった」という意味です。ただし、これは「どのパスワードも安全」という意味ではありません。チェックアップが照合できるのは、すでに知られているデータ侵害の一覧だけです。まだ公表されていない漏洩や、ねらわれて推測されたパスワードまでは分かりません。結果が空でも、使い回しをやめておくことが大切です。
パスワードを変えるときにやってはいけないこと
急いで変えようとして、かえって危ない状態を作ってしまうことがあります。次の4つは避けてください。
- 警告に関係するメールやショートメッセージのリンクから、変更の画面を開く。偽のサイトに新しいパスワードまで入れてしまう恐れがあります。変更は、ブックマークや公式アプリなど、いつもの入口から行います。
- 古いパスワードの最後の数字だけを変える。漏れたパスワードを元に、少しずつ変えた組み合わせを試される恐れがあるため、まったく別のパスワードにします。
- 新しいパスワードを、ロックのかかっていないメモアプリや、パソコンの画面に貼った付箋に書いておく。パスワード マネージャーに保存すれば、覚える必要も書き写す必要もなくなります。
- 面倒だからと二段階認証をオフにする。ログインのたびに確認の手間が増えますが、パスワードが漏れたときに守ってくれるのはこの仕組みです。
パスワードの変更が終わったら、そのサイトに登録しているメールアドレスと電話番号が自分のものかを、変更の画面と同じ設定画面で確かめておきます。ここが他人のものに書き換えられていると、パスワードを変えても、次にパスワードを忘れたときの再設定の連絡が他人に届いてしまいます。
「自動で変更」と「サイトで変更」
パソコンの Chrome には、漏洩したパスワードを新しいものに変える手助けをする機能があります。Chrome ヘルプの「不正使用されたパスワードを自動的に変更する」によると、使える条件は次の3つです。
- Chrome で Google アカウントにログインしていること
- Google パスワード マネージャーに1つ以上のパスワードが保存されていること
- Google パスワード マネージャーでパスワードの保存をオンにしていること
条件を満たしていると、漏洩したパスワードでサイトにログインしたときに「一般に報告されているデータ侵害であなたのパスワードが検出されました」と表示されます。手順は次のとおりです。
- 表示された画面で「自動で変更」を選びます。
- 更新が終わると「パスワードを変更しました」と表示されます。新しいパスワードは、パスワードを表示するボタンで確かめられます。
- 更新されなかった場合は「サイトで変更」を選び、そのサイトの画面で自分で変更します。
公式ヘルプには、変更の途中でタブやウィンドウを閉じるとパスワードが更新されないことがある、とも書かれています。変更が終わるまで画面を閉じないでください。また、すべてのサイトで自動の変更が使えるわけではありません。「自動で変更」が出ないときは、そのサイトの設定画面からパスワードの変更を探します。多くのサイトでは「アカウント設定」「ログインとセキュリティ」「会員情報」のような名前の画面にあります。
自動で変えたあとも、他のサイトで同じパスワードを使い回していれば、そちらは古いままです。自動の変更は警告が出たサイト1つだけに効く、と考えて、使い回しの洗い出しは別に行ってください。
Google アカウントそのもののパスワードが警告されたとき
警告の対象が Google アカウント(Gmail のパスワード)だった場合は、他のサイトより急ぎます。Google アカウントには、メール、写真、ドライブのファイル、保存したパスワードそのものまで入っているからです。Google は、チェックアップを使っていない人にも、Google アカウントのパスワードが安全ではないと考えられる場合はパスワードの変更を勧める通知を送ると案内しています。
Google アカウント ヘルプの「ハッキングまたは不正使用された Google アカウントを保護する」では、次のことを確かめるよう案内されています。
- Google アカウントにログインします。ログインできない場合は、アカウント復元のページで質問にできる限り答えます。
- 「セキュリティとログイン」の「最近のセキュリティ イベント」で「セキュリティ イベントを確認」を選び、覚えのない操作がないかを見ます。覚えのない操作には「いいえ、リクエストしていません」を選び、画面の手順に沿って進めます。
- 「お使いのデバイス」の「デバイスを管理」で、見覚えのない端末がないかを見ます。見覚えのない端末があれば「デバイスに心当たりがない場合」を選びます。
- 再設定用の電話番号、再設定用のメールアドレス、アカウントの氏名、アクセス権のあるアプリに、覚えのない変更がないかを確かめます。
- 2段階認証プロセスを有効にします。
Gmail については、自分で作っていないラベル、フィルタ、転送の設定がないかも確かめるよう書かれています。転送の設定を勝手に追加されると、パスワードを変えたあとも届いたメールが他人に送られ続けるからです。仕上げに Google アカウントの「セキュリティ診断」 を開くと、ログインしている端末や、連絡先の設定をまとめて見直せます。
2段階認証プロセスを有効にしておくと、パスワードが漏れても、それだけではログインできなくなります。
警告を閉じる・通知を止める・何度も出るとき
一度変えたのに警告が消えない
パスワードを変えたのに、チェックアップに同じサイトが残っていることがあります。よくある原因は、サイトの側でパスワードを変えたのに、Google パスワード マネージャーに保存しているパスワードが古いままになっていることです。Chrome が保存しているパスワードの更新を尋ねてきたら画面の案内に沿って更新するか、Google パスワード マネージャーでそのサイトを開き、保存しているパスワードを新しいものに書き換えてから、もう一度チェックアップを実行します。
警告を閉じる、元に戻す
漏洩しているのを承知のうえで、どうしても今は変えられないサイト(すでに使っていないが退会の方法が分からない、など)の警告は、閉じることができます。パソコンの Chrome では次の手順です。
- 「Google パスワード マネージャー」の「チェックアップ」を開きます。
- 「不正使用されたパスワード」の右側にある矢印を選びます。
- 警告を止めたいサイトの「その他アイコン」から「警告を閉じる」を選びます。
閉じた警告は「閉じた警告」の一覧に残り、「警告を復元」で元に戻せます。閉じても漏洩している事実は変わらないので、閉じるのは変更の予定が決まっているサイトだけにしてください。
通知そのものを止める、または入れる
ログインのたびに出る警告は、Chrome の設定で切り替えます。パソコンでは「その他アイコン」、「設定」、「プライバシーとセキュリティ」、「セキュリティ」の順に開き、「標準保護機能」の下にある「データ侵害によりパスワードが漏洩した場合に警告する」をオンまたはオフにします。この機能は「セーフ ブラウジング」がオンのときだけ使えます。「保護強化機能」を選んでいる場合は、最初からオンになっています。Android と iPhone の Chrome でも、「設定」、「プライバシーとセキュリティ」、「セーフ ブラウジング」、「標準保護機能」の順に開くと同じ項目があります。
Google アカウントに保存したパスワードの通知は、passwords.google.com の右上の設定で「パスワード アラート」をオンまたはオフにします。公式ヘルプには、アラートをオフにしてもパスワードの確認そのものは続くこと、オフにしたあとも最大48時間はアラートが届くことがあると書かれています。止めた直後に通知が来ても、設定が効いていないわけではありません。
警告を止めることはお勧めしません。漏洩に気づく手段が1つ減るだけで、パスワードが安全になるわけではないからです。家族で同じパソコンを使っていて、他の人のアカウントの警告が出て困る場合も、通知を止めるのではなく、その人に知らせてパスワードを変えてもらうほうが、家族全員のアカウントを守ることにつながります。
新しいパスワードの決め方と、使い回しをやめる方法
パスワードを変えるときは、次の3つを守ります。
- サイトごとに別のパスワードにする
- 長くする(短い単語をつなげるより、長さを優先する)
- 名前、誕生日、電話番号、サイト名など、あなたやサイトから推測できる語を入れない
サイトごとに別のパスワードを覚えるのは現実的ではないので、パスワード マネージャーに作らせて保存するのが近道です。Chrome では、新しいアカウントを作るときやパスワードを変えるときに、推測されにくいパスワードを提案してくれます。Google パスワード マネージャーの基本の使い方は Chromeのパスワードマネージャーの使い方 で順を追って説明しています。
パスワードを保存したパソコンやスマホを家族と共有している場合は、画面ロックを設定しておきます。パソコンの Chrome では、Google パスワード マネージャーの「設定」で、Windows なら「Windows Hello を使用してパスワードを入力する」、Mac なら「パスワードの入力時に画面ロックを使用する」をオンにすると、パスワードを自動入力するときや表示するときに本人の確認が求められるようになります。公式ヘルプによると、この設定は初めはオフになっています。
さらに守りを固めるなら、二段階認証やパスキーに対応しているサイトでは設定します。二段階認証とは、パスワードのほかに、スマホに届く確認コードなど別の手段でも本人であることを確かめる仕組みです。パスワードが漏れても、それだけではログインできなくなります。仕組みの全体像は MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版 が参考になります。
パスワードを変えたあと、しばらく気をつけること
パスワードを変えれば、漏れた古いパスワードではログインできなくなります。ただ、漏れたのがパスワードだけとは限りません。同じ事件で、メールアドレス、氏名、電話番号なども一緒に漏れていることがあります。そうした情報は、パスワードを変えたあとも、偽のメールや電話の材料として使われ続けます。変更が終わってから数週間は、次のような連絡に特に気をつけてください。
- 「不正なログインがありました」「本人確認が必要です」と、ログインや入力を急がせるメール
- 「パスワードの変更が完了していません」と、変更の続きをさせようとするメッセージ
- 漏洩を知らせる会社や公的機関を名乗って、補償の手続きのためにカード番号や口座番号を聞き出そうとする連絡
本物のお知らせかどうかは、メールのリンクや電話で伝えられた番号ではなく、その会社の公式サイトやアプリを自分で開いて確かめます。公式サイトに同じお知らせが出ていなければ、届いた連絡には応じないでください。
あわせて、変えたサイトから届く「パスワードが変更されました」「新しい端末からログインがありました」といった通知メールにも目を通します。自分が操作した直後に届くものは問題ありませんが、心当たりのない時刻に届いたものは、他人がログインを試しているサインかもしれません。その場合は、もう一度パスワードを変え、ログインしている端末の一覧から見覚えのないものをログアウトさせます。
どこで漏れたかを知りたいとき
Chrome の警告は「一致した」ことは教えてくれますが、どのサイトの事件で漏れたかまでは表示しません。漏れた元を知りたいときは、次の2つの方法があります。
1つ目は、利用しているサービスからのお知らせを確かめることです。不正アクセスを受けた会社は、利用者にメールで知らせたり、公式サイトにお知らせを出したりします。届いたお知らせが本物かどうかは、メールのリンクからではなく、その会社の公式サイトを自分で開いて確かめます。
2つ目は、漏洩したメールアドレスを調べられる海外のサービスを使うことです。登録しているメールアドレスが、過去にどの事件で漏れた一覧に入っているかを調べられます。使い方と注意点は Have I Been Pwnedの使い方 にまとめています。
ただ、どこで漏れたかが分からなくても、すべきことは同じです。漏れた組み合わせを使っているサイトのパスワードを変え、使い回しをやめることが、被害を防ぐ手段そのものです。原因を探すことに時間を使うより、先にパスワードを変えてください。
パスワードを入れてしまった・ログインされたかもしれないとき
警告をきっかけに確かめてみたら、すでに次のようなことが起きていた、という場合は、パスワードの変更だけでは足りません。
| 起きていること | すること |
|---|---|
| 通販サイトで覚えのない注文がある | そのサイトの問い合わせ窓口に連絡し、カードを登録していればカード会社にも連絡する |
| クレジットカードに覚えのない請求がある | カードの裏面にある番号でカード会社に連絡し、利用を止めてもらう |
| SNS から勝手に投稿されている | パスワードを変え、ログインしている端末を確かめてログアウトさせる |
| メールアドレスや電話番号を書き換えられた | サイトのアカウント復旧の手続きに進む |
カードの明細は、カード会社のアプリや会員サイトで、ここ数か月分をさかのぼって確かめます。乗っ取られたアカウントの取り戻し方は、サービスごとに窓口が違うので、それぞれのサービスの公式ヘルプを開いて進めてください。
在宅で働く人が仕事のアカウントで見直すこと
在宅で仕事をしている人は、私用のアカウントと仕事のアカウントを同じパソコンの同じ Chrome に保存していることがあります。クラウドソーシングや業務委託の仲介サイト、取引先から招待されたチャットやファイル共有のサービス、報酬の振込先を登録した決済のサービスなどです。チェックアップの結果に仕事のアカウントが入っていたら、私用のものより先に変えてください。乗っ取られると、取引先に偽の請求書や偽のリンクを送られるなど、自分だけでなく相手にも被害が広がるからです。
次の点も合わせて見直します。
- 取引先から借りているアカウントのパスワードが警告された場合は、自分で勝手に変えず、まず取引先の担当者に知らせて、変え方を相談する
- 仕事用のメールアドレスのパスワードは、私用のメールアドレスと別にする
- 報酬の振込先を登録しているサービスは、振込先の口座が書き換えられていないかを確かめる
セキュリティの知識は、それ自体が仕事にもなります。中小企業のパスワード管理や二段階認証の導入を手伝う仕事、社員向けの注意喚起の資料を作る仕事などがあり、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事 で、どのような依頼があるかをまとめています。自分のアカウントを守る手順を一通り身につけておくことは、こうした仕事を受けるときの土台にもなります。
よくある質問
Q. 「パスワードが漏洩しました」と出たら、パソコンがウイルスに感染しているのですか?
Chrome や Google パスワード マネージャーの中に出た警告なら、ウイルスの感染を知らせるものではありません。保存しているユーザー名とパスワードの組み合わせが、どこかのサイトのデータ侵害で出回っているものと一致した、という意味です。警告が出たサイトのパスワードを変え、同じパスワードを使っている他のサイトも変えてください。
Q. 警告が本物かどうかはどう確かめればよいですか?
警告の画面のボタンを押さずに、自分で Chrome のメニューから「パスワードと自動入力」、「Google パスワード マネージャー」を開き、「チェックアップ」で同じサイトが「不正使用されたパスワード」に並んでいるかを見ます。並んでいれば本物です。電話やアプリのインストールを求める画面は、ウェブページが出した偽物と考えてタブを閉じます。
Q. パスワードを変えたのに警告が消えないのはなぜですか?
サイトの側でパスワードを変えても、Google パスワード マネージャーに保存しているパスワードが古いままだと、警告が残ることがあります。保存しているパスワードを新しいものに書き換えてから、もう一度チェックアップを実行してください。同じ古いパスワードを別のサイトでも使っている場合は、そちらも変える必要があります。
Q. 警告の通知をオフにしても大丈夫ですか?
設定から「データ侵害によりパスワードが漏洩した場合に警告する」をオフにできますが、お勧めはしません。漏洩に気づく手段が減るだけで、パスワードが安全になるわけではないからです。Google の公式ヘルプによると、Google アカウントのパスワード アラートをオフにしても、最大48時間はアラートが届くことがあります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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