千葉ロッテマリーンズのメールアドレス漏えい|パ・リーグ球団公式サイトのメール配信 アララ経由 2026


この記事のポイント
- ✓ロッテの情報漏洩について
- ✓2026年11月6日のパ・リーグ6球団とPLMの連名の発表をもとに整理
- ✓千葉ロッテマリーンズの試合速報メルマガのメールアドレス2,618件と
ロッテの情報漏洩について、株式会社千葉ロッテマリーンズは2026年11月6日、パシフィックリーグマーケティング株式会社(PLM)とパ・リーグ6球団の連名で「不正アクセスによるお客様メールアドレス等流出のお詫びとお知らせ」を発表しました。千葉ロッテマリーンズでは、メール配信サービス「アララメッセージ」経由で試合速報メルマガのメールアドレス2,618件が、球団公式サイトへの不正アクセスで公式スマートフォンサイト有料会員登録者のメールアドレス11,875件とニックネーム37,070件が流出しました。 流出が確認されたのはメールアドレスとニックネームだけで、氏名やクレジットカードなどの決済情報の流出はないと書かれています。各球団のファンクラブ会員情報は対象外です。 ファンがまずすることは、球団やチケット、グッズの販売を名乗る不審なメールのURLや添付ファイルを開かず、個人情報を入力しないことです。
この記事は、2026年11月7日時点で掲載されている連名の発表と、アララ株式会社の第3報(2026年11月6日)を開き直し、その記載だけをもとに書いています。報道の丸めた数字や、公式に書かれていない推測は入れていません。
千葉ロッテマリーンズの発表で何が起きたのか
「ロッテ 情報 漏洩」と調べている人の多くは、千葉ロッテマリーンズの試合速報メルマガを受け取っていた人や、公式スマートフォンサイトの有料会員に登録していた人でしょう。知りたいのは「自分のアドレスは入っているのか」「ファンクラブの情報やカード番号は大丈夫なのか」「何に気をつければいいのか」だと思います。最初に、発表の骨子を整理します。
- PLM が管理する球団公式サイトで、パ・リーグ5球団がメール配信に使っていた「アララメッセージ」が第三者からの不正アクセスを受け、アララ株式会社から客のメールアドレスが外部に流出したとの報告があった
- それとは別に、球団公式サイトの一部が第三者からの不正アクセスを受け、千葉ロッテマリーンズの客のメールアドレスと登録したニックネームが外部に流出したことも判明した
- 流出が確認された個人情報はメールアドレスとニックネームのみで、氏名やクレジットカードなどの決済情報の流出はない
- 各球団のファンクラブ会員情報は対象外
- 千葉ロッテマリーンズでは、マリーンズ ID 会員と TEAM26 会員の情報の流出は、現時点で確認されていない
- 現時点で、流出した情報の悪用による二次被害は確認されていない
PLM とは、パ・リーグ6球団が共同で出資している会社で、各球団の公式サイトを管理しています。今回の発表は、PLM と6球団の連名で出され、同じ文面が各球団の掲載先に載っています。
千葉ロッテマリーンズの件で特徴的なのは、流出の経路が2つあることです。1つはメール配信サービスのアララメッセージ経由、もう1つは球団公式サイトそのものへの不正アクセスです。2つの経路は、対象の人も件数も違います。この記事では、2つを分けて説明します。
2つの経路と、それぞれの件数
千葉ロッテマリーンズの分について、発表に書かれている内容を経路ごとに整理します。
| 経路 | 対象サービス | 流出した項目と件数 |
|---|---|---|
| ① メール配信サービス(アララメッセージ)からの流出 | 試合速報メルマガ | メールアドレス(2,618件) |
| ② 球団公式サイトからの流出 | 公式スマートフォンサイト有料会員登録者(退会者も含む) | メールアドレス(11,875件)、登録したニックネーム(37,070件) |
①の対象は、球団公式サイトの有料会員で、試合速報メルマガの配信を希望し、かつ球団が2026年7月1日以降にこのサービスからメールを配信したアドレスです。
②の対象は、公式スマートフォンサイトの有料会員に登録した人で、すでに退会した人も含まれます。メールアドレスとニックネームで件数が違うのは、それぞれ別に数えられているためです。発表は2つの件数を合計した数字を出していないので、この記事でも合計しません。
①と②の件数も、合計して読まないでください。同じ人が①と②の両方に含まれていることも考えられ、合計した数は人数を表しません。数字は発表のとおり「①メールアドレス2,618件」「②メールアドレス11,875件、ニックネーム37,070件」として読むのが正確です。
流出した情報と、含まれないと書かれた情報
発表に書かれている内容を、流出が確認された情報と、含まれない、または確認されていないと書かれた情報に分けて整理します。
| 区分 | 発表に書かれている内容 |
|---|---|
| ①で流出が確認された情報 | メールアドレス |
| ②で流出が確認された情報 | メールアドレス、登録したニックネーム |
| 流出はないと書かれた情報 | 氏名、クレジットカードなどの決済情報 |
| 対象外と書かれた情報 | 各球団のファンクラブ会員情報 |
| ①で現時点で流出が確認されていない情報 | メールアドレス以外の個人情報 |
| ②で現時点で流出が確認されていない情報 | メールアドレスと登録したニックネーム以外の個人情報 |
| ①②ともに現時点で流出が確認されていない情報 | マリーンズ ID 会員と TEAM26 会員の情報 |
発表は、氏名や決済情報について「流出はございません」とはっきり書いています。一方、それ以外の個人情報については「現時点で」確認されていない、という書き方です。調査は続いているので、新しい事実が分かれば続報が出るはずです。
ニックネームは、本名ではない呼び名として登録したものでしょう。ただ、ニックネームに本名の一部や誕生日、住んでいる地域を入れていた人は、それが外に出たことになります。自分がどんなニックネームを登録していたかを思い出しておくと、偽のメールに自分のニックネームが書かれていたときに、慌てずにすみます。
公表の経緯と分かっていること
発表は、2つの経路ごとに経緯を書いています。①のアララメッセージの経緯は、次のとおりです。
10 月 28 日(水) アララ社より第三者による不正アクセスが発生した旨の一報が入る。ただしパ・リーグ 6 球団のお客様の情報漏えいは確認されていない旨の報告を合わせて受領する。 11 月 2 日(月) アララ社よりその後の調査の結果、パ・リーグ球団のお客様メールアドレスの情報流出の報告を受領。ただしこの時点ではどの球団の情報が流出したか不明の状況。 出典: パシフィックリーグマーケティング株式会社・パ・リーグ6球団「不正アクセスによるお客様メールアドレス等流出のお詫びとお知らせ」(北海道日本ハムファイターズの掲載先)
2つの経路の日付を、まとめて表にします。
| 日付 | 経路 | 出来事 |
|---|---|---|
| 2026年7月1日以降 | ① | この日以降に試合速報メルマガを配信したアドレスが対象 |
| 2026年10月28日(水) | ① | アララ社から不正アクセス発生の一報。パ・リーグ6球団の客の情報漏えいは確認されていないとの報告も受ける |
| 2026年10月30日(金) | ② | 球団公式サイトに第三者による不正アクセス。メールアドレスとニックネームを含むファイルがダウンロードされた |
| 2026年11月2日(月) | ① | アララ社から、パ・リーグ球団の客のメールアドレスが流出したとの報告。どの球団かはこの時点で不明 |
| 2026年11月4日(水) | ② | 千葉ロッテマリーンズが、球団公式サイトの管理システム内に身に覚えのないページが作られているのを確認。PLM の調査で10月30日の不正アクセスを確認 |
| 2026年11月5日(木) | ① | アララ社から、パ・リーグ5球団がメール配信に使った客のメールアドレス13,711件が流出したとの報告 |
| 2026年11月6日(金) | ② | メールアドレス11,875件と登録したニックネーム37,070件の流出が判明。連名で発表 |
①では、10月28日の時点で「漏えいは確認されていない」とされていたものが、11月2日に「流出」へ変わっています。最初の報告で「漏えいなし」と聞いていても、後の調査で結論が変わることがある、という点は覚えておいてください。
②では、異変に最初に気づいたのは千葉ロッテマリーンズでした。管理システムの中に、作った覚えのないページがあることを11月4日に見つけ、PLM が調べたところ、10月30日に不正アクセスがあったと分かりました。
原因として発表に書かれていること
①の原因は、メール配信サービスのアララメッセージが第三者からの不正アクセスを受けたことです。球団が自分で管理していたシステムではなく、メールの配信を任せていたサービスの側で起きた件です。
②の原因は、球団公式サイトの一部が第三者からの不正アクセスを受けたことです。発表によると、10月30日に不正アクセスがあり、メールアドレスとニックネームを含むファイルがダウンロードされていました。どのようにして入り込まれたのかは、発表に書かれていません。外部の専門調査機関と連携して、詳しい調査と脆弱性(システムの弱いところ)への対応を進めているとしています。
分かっていない点を推測で埋めず、続報を待つのが確実です。発表の時点で言えるのは、次のことだけです。
- ①はアララメッセージへの不正アクセスで、パ・リーグ5球団が対象。オリックス・バファローズはアララのサービスを使っていない
- ②は球団公式サイトの一部への不正アクセスで、千葉ロッテマリーンズの客が対象
- ②の侵入の経路や、ほかに見られた情報があるかどうかは調査中
①と②は、同じ時期に起きていますが、発表は2つを別の経路として書いています。2つが関係しているかどうかは、発表からは分かりません。②で千葉ロッテマリーンズが気づいたきっかけは、管理システムの中に身に覚えのないページが作られていたことでした。サイトを運営する側にとっては、自分たちが作っていないページやファイルが増えていないかを見ることが、不正アクセスに早く気づく手がかりになるという例でもあります。
球団の対応
発表に書かれている対応は、経路ごとに次のとおりです。
①のアララメッセージからの流出について。
- パ・リーグ5球団は、アララのメール配信サービスの利用を停止している
- メール配信の再開は、アララのサービスのセキュリティ上の安全性が確認できるまで行わない
- アララと連携してさらに調査を進め、関係当局へ報告する
②の球団公式サイトからの流出について。
- 不正アクセスの検知後、球団公式サイトで緊急メンテナンスを実施している
- 外部の専門調査機関と連携して、詳しい調査と脆弱性への対応をしている
- 現時点で、球団公式サイトの復旧の目途は立っていない
- さらに調査を進め、関係当局へ報告する
②の緊急メンテナンスのため、千葉ロッテマリーンズの球団公式サイトは、2026年11月7日時点でお詫びのページへ案内される状態になっています。試合速報メルマガも、①の対応でアララのサービスの利用が止まっているので、しばらく届かないとみられます。
対象の人への個別の連絡や、お詫びの品、補償については、発表に書かれていません。発表に無いことを推測で判断せず、続報を確かめてください。
パ・リーグ6球団とPLMの発表の全体
今回の発表は、PLM とパ・リーグ6球団の連名です。①のアララメッセージからの流出について、各球団の件数は発表で次のように書かれています。
| 球団 | 対象サービス | 項目(件数) |
|---|---|---|
| 北海道日本ハムファイターズ | 速報メルマガ | メールアドレス(3,575件) |
| 東北楽天ゴールデンイーグルス | 試合速報メルマガ | メールアドレス(1,165件) |
| 埼玉西武ライオンズ | 試合速報メルマガ | メールアドレス(2,693件) |
| 千葉ロッテマリーンズ | 試合速報メルマガ | メールアドレス(2,618件) |
| オリックス・バファローズ | 該当なし | 該当なし |
| 福岡ソフトバンクホークス | 試合速報メール | メールアドレス(3,660件) |
オリックス・バファローズは、アララのサービスを使っていないと発表に書かれています。連名には加わっていますが、①の流出の対象はありません。
②の球団公式サイトからの流出は、千葉ロッテマリーンズの公式スマートフォンサイト有料会員登録者だけが対象です。ほかの球団の公式サイトについて、②と同じ流出は発表に書かれていません。
複数の球団のメルマガを受け取っていた人は、それぞれの球団の分に自分のアドレスが含まれている可能性があります。問い合わせ先は球団ごとに分かれているので、気になる球団の窓口に確かめてください。北海道日本ハムファイターズの掲載先はF VILLAGEのお知らせで、問い合わせ先も同じサイトに載っています。
アララメッセージの件の全体像
①の経路となったアララメッセージについて、アララ株式会社は2026年11月6日に第3報を出しています。そこに書かれた全体像のうち、背景として知っておきたい点は次のとおりです。
- 第1報と第2報で出していたクラウド環境とは別のクラウド環境から、メールアドレス3,249,492件が外部に持ち出されていたことが判明した。2026年10月28日から31日までの一連の不正アクセスの期間中のもので、新たな不正アクセスによるものではない
- 区分の間の重複を除いた、持ち出されたメールアドレスの件数は81,329,467件。件数はメールアドレスの数で、人数ではない
- アララメッセージは2026年10月31日から停止しており、再開の時期は未定
- アララから、パスワードやクレジットカード情報等の入力をお願いするメールを送ることはない
アララ株式会社の第3報は、こうした内容を区分ごとの表で示しています。また、11月2日の第2報では、10月28日から30日にかけてアララメッセージが不正に使われ、送信元「[email protected]」、件名「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」等の不審なメールが最大約713万通送られたことが書かれています。この期間にそうしたメールを受け取った人は、本文のURLを開かずに削除してください。
ここで気をつけたいのは、アララの数字は全体の数字で、千葉ロッテマリーンズの件数ではないということです。千葉ロッテマリーンズの件数は、連名の発表にある①2,618件と②の件数だけです。アララメッセージを使っていた企業と自治体の発表の一覧は、アララの情報漏洩|アララメッセージへの不正アクセス 第2報でメールアドレス約77百万件(精査中)最大約380社 公表した企業と自治体 2026で整理しています。
自分が対象かを確かめる方法
自分が対象かどうかを、サイトの上で調べる方法は発表に書かれていません。確かめる手がかりは次のとおりです。
- 試合速報メルマガを受け取っていたかを、受信箱で探す。2026年7月1日以降に千葉ロッテマリーンズの試合速報メルマガが届いていれば、①に含まれている可能性がある
- 公式スマートフォンサイトの有料会員に登録したことがあるかを思い出す。すでに退会していても、②に含まれている可能性がある
- 登録したときの確認メールや、会員の更新のお知らせのメールが残っていないかを探す
- それでも分からないときは、後に書く千葉ロッテマリーンズの窓口に問い合わせる
マリーンズ ID 会員と TEAM26 会員の情報は、①②ともに、現時点で流出が確認されていません。各球団のファンクラブ会員情報も対象外です。ただ、同じメールアドレスで有料会員やメルマガにも登録していれば、そのアドレスは①や②に含まれている可能性があります。会員の種類ではなく、メールアドレスごとに考えてください。
球団公式サイトは緊急メンテナンス中なので、いまはサイトで自分の登録内容を確かめることはできません。
注意したいのは、すでに使っていない古いアドレスで有料会員に登録していた場合です。②は退会者も含むので、何年も前に登録して退会したときのアドレスが含まれていることも考えられます。そのアドレスに偽のメールが届いても、誰も気づかないかもしれません。古いアドレスから今のアドレスへ転送する設定が残っていれば、偽のメールが今の受信箱に届くこともあります。
古いアドレスが携帯電話会社のメールなど、すでに解約したものであれば、そのアドレスに届く偽のメールを心配する必要はあまりありません。一方で、今も使えるフリーメールのアドレスであれば、そのアドレスで登録しているほかのサービスのパスワードを見直しておくと安心です。
ファンがすること
流出したのはメールアドレスとニックネームです。氏名や決済情報の流出はないと書かれているので、カードを止めたり、口座の手続きをしたりする必要はありません。必要なのは、偽のメールに反応しないための備えです。
すぐにすること
- 球団、チケット、グッズの販売、ファンクラブを名乗るメールのURLを開かない。添付ファイルも開かない
- メールで個人情報やカード番号、パスワードの入力を求められても応じない
- 2026年10月28日から30日に「[email protected]」から届いた「利用内容確認のご依頼」などのメールは、開かずに削除する
念のためにすること
- 公式スマートフォンサイトのパスワードをほかのサービスでも使っていた場合は、ほかのサービスのほうのパスワードを変えておく
- チケットの購入やファンクラブのログインは、メールのリンクからではなく、公式のアプリやブックマークから行う
- 登録したニックネームに本名の一部を使っていた場合は、ほかのサービスで同じニックネームを使っていないかを見直す
パスワードの使い回しをやめ、もう1つの手段で本人を確かめる仕組みを使うことは、どのサービスでも有効な備えです。小さな会社や個人事業主が取り組める対策の全体像は、中小企業のサイバーセキュリティ対策2026|IT導入補助金で防御力を強化する方法で整理しています。
球団を名乗る偽のメールの型
プロ野球のファンのアドレスがまとまって外に出ると、それを宛先にした偽のメールが届くおそれがあります。発表も、不審なメールや心当たりのないメールのURLをクリックしたり、添付ファイルをダウンロードしたり、個人情報を入力したりしないよう呼びかけています。ファンに届きやすい偽メールの型を、確かめ方と一緒に整理します。
| 偽メールの型 | よくある文面の例 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| チケットの当選 | 「来季の先行販売に当選しました。期限内に決済を」 | 公式のアプリや販売サイトを自分で開き、同じ案内があるかを見る |
| 有料会員の更新 | 「会員の更新に失敗しました。カード情報の再登録を」 | 球団公式サイトは緊急メンテナンス中。更新の案内が届くこと自体を疑う |
| グッズの特典 | 「限定グッズのプレゼントにご登録ください」 | 公式に同じキャンペーンがあるかを確かめる |
| 今回の件に便乗 | 「情報流出のお詫び。補償の受け取りに口座の登録を」 | 発表に無い補償や手続きを求めるものは疑う |
| ニックネーム入り | 「○○様(登録したニックネーム)へ大切なお知らせ」 | ニックネームが書かれていても本物とは限らない |
特に注意したいのは、②で流出したニックネームを宛名に使った偽のメールです。自分が登録したニックネームで呼びかけられると、本物の球団からのメールだと思い込みやすくなります。ニックネームが書かれていることは、本物の証拠にはなりません。
シーズンの終わりから来季に向けた時期は、チケットや会員の案内のメールが増えることが多いものです。本物の案内と偽のメールが混ざりやすいので、ふだん以上に、メールのリンクを使わず公式のアプリやサイトを自分で開く習慣を守ってください。
メールアドレスとニックネームの漏えいで起こりうること
「メールアドレスだけなら、たいしたことはない」と考える人もいるかもしれません。確かに、カード番号やパスワードが漏れた場合と比べれば、直接お金をだまし取られる危険は小さいと言えます。ただ、今回のアドレスには「千葉ロッテマリーンズの有料会員やメルマガの読者のもの」という性格があります。この点が、ただのアドレスの流出と違うところです。
起こりうることとして、次のようなものが考えられます。
- 球団やチケットの販売を名乗る偽のメールが、本物のファンのアドレスに届く。宛先が本物のファンなので、文面が少し雑でも信じてしまいやすい
- ニックネームを宛名にして、本物らしさを高めた偽のメールが届く
- ほかのサービスで漏れたパスワードと組み合わせて、同じアドレスで登録しているサービスへのログインを試される
3つ目は、同じパスワードを使い回している場合に起こりやすいものです。今回の件でパスワードの流出は発表されていませんが、ほかの件で漏れたパスワードがあれば、それと今回のアドレスを組み合わせて試される可能性はあります。使い回しをやめるだけで、この危険は大きく下げられます。
逆に、今回の流出だけで、カードが不正に使われたり、自宅に何かが届いたりすることは、発表の内容からは考えにくい状況です。氏名と決済情報の流出はないと書かれているからです。
試合速報メルマガが止まっている間の情報の受け取り方
①の対応で、パ・リーグ5球団はアララのメール配信サービスの利用を停止しています。メール配信の再開は、アララのサービスのセキュリティ上の安全性が確認できるまで行わないと書かれています。試合速報メルマガを頼りに試合の結果や球団のお知らせを受け取っていた人は、しばらくメールが届かない状態になるとみられます。
また、②の対応で球団公式サイトは緊急メンテナンス中で、2026年11月7日時点では、球団公式サイトを開くとお詫びのページへ案内されます。復旧の目途は立っていないと発表に書かれています。
メールが届かない間に気をつけたいのは、「メルマガの再開のため、登録の手続きをしてください」「新しい速報サービスに切り替えました。こちらから再登録を」といった偽のメールです。メルマガの再開や配信の方法の変更は、球団の掲載先に載るお知らせで確かめてください。メールのリンクから再登録の手続きをしないことが大切です。
試合の情報を受け取る方法を一時的に変える場合も、球団が公式に案内しているものだけを使ってください。検索で出てきた見慣れないサイトやアプリに、メールアドレスやカード情報を登録するのは避けたほうが安全です。
家族や友人に伝えるときのポイント
家族で同じメールアドレスを使って有料会員に登録していた人や、友人に試合速報メルマガを勧めていた人は、相手にも事情を伝えておくと安心です。伝えるときは、次の点を押さえると誤解が生まれにくくなります。
- 流出したのはメールアドレスと登録したニックネームで、氏名や決済情報の流出はないと発表されていること
- ファンクラブ会員情報は対象外とされていること
- 球団やチケットの販売を名乗るメールのリンクを開かず、公式のアプリやサイトを自分で開いて確かめること
- 件数は経路ごとに分かれていて、発表は合計を出していないこと
「ロッテの情報が全部漏れたらしい」といった大づかみな伝え方をすると、相手が必要以上に不安になったり、反対に対象外の情報まで心配して余計な手続きをしたりすることがあります。発表の言葉のまま、短く伝えるのが確実です。
問い合わせ窓口
発表に載っている千葉ロッテマリーンズの窓口は次のとおりです。受付時間は、発表に書かれていません。
| 窓口 | 内容 |
|---|---|
| メールアドレス | [email protected] |
| 電話 | 0120-510-808 |
ほかの球団の窓口は、それぞれの球団の掲載先に載っています。オリックス・バファローズの窓口は、メール [email protected] と電話 0570-01-8862 です。北海道日本ハムファイターズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、埼玉西武ライオンズ、福岡ソフトバンクホークスは、問い合わせのフォームを案内しています。
千葉ロッテマリーンズの窓口には、メールと電話の両方が載っています。対象が多い件では、発表の直後に電話が集中してつながりにくくなることも考えられます。急ぎでない確認は、メールで送っておくと記録も残り、後から返信を見直せます。
問い合わせるときは、登録したメールアドレス、試合速報メルマガを受け取っていたかどうか、公式スマートフォンサイトの有料会員だったかどうか(退会した場合はおおよその時期)を伝えると、やり取りの回数を減らせます。パスワードやカード番号は伝えないでください。
電話をかけるときは、メールに書かれた番号ではなく、発表に載っている番号を使ってください。偽のメールの中には、本物に似せた問い合わせ番号を書いて、電話口で個人情報を聞き出そうとするものもあります。
続報で確かめたいこと
2026年11月7日時点の発表では、まだ分かっていないことがあります。続報が出たときは、次の点を確かめるとよいでしょう。
- ②の侵入の経路と、ほかに見られた情報があるかどうか
- 流出した情報の範囲に変化がないか。メールアドレスとニックネーム以外は「現時点で」確認されていないとされている
- 球団公式サイトの復旧の時期
- 試合速報メルマガの配信の再開と、配信の方法
- 対象の人への個別の連絡があるかどうか
続報を追うときは、報道の見出しではなく、球団の掲載先に載る発表そのものを見てください。報道では、球団ごとの件数が合計されていたり、別の球団の件と一緒に扱われたりすることがあります。家族や友人に伝えるときも、発表の日付と件数、含まれないと書かれた項目を、発表の言葉のまま伝えるのが確実です。
在宅で仕事をする人が気をつけること
在宅で仕事をする人の中には、スポーツの記事を書いたり、ファン向けのコミュニティを運営したりする仕事を受けている人もいるでしょう。球団のメルマガや有料会員に仕事用のアドレスで登録していた場合は、偽のメールが取引先からの依頼のメールと同じ受信箱に届きます。仕事のメールと紛れやすいので、ふだんより慎重に扱う必要があります。
仕事のアドレスに届いた偽のメールのリンクを開いて端末が悪意のあるプログラムに感染すると、取引先から預かったファイルや顧客の連絡先まで危険にさらすことがあります。フリーランスや個人事業主も、取引先や顧客の個人情報を扱って事業に使っていれば、個人情報保護法の「個人情報取扱事業者」にあたる場合があります。
個人情報保護法は、個人データの安全管理のために必要で適切な措置(第23条)と、個人データの取り扱いを外に任せるときの委託先の監督(第25条)を求めています。さらに第26条では、個人の権利利益を害するおそれが大きい漏えいなどが起きたときに、個人情報保護委員会への報告と本人への通知を求めています。条文はe-Gov法令検索の個人情報の保護に関する法律で確かめられます。自分の仕事がこれにあたるかどうかは、扱う情報の種類や量で変わるので、気になる人は個人情報保護委員会の相談ダイヤル(03-6457-9849)で確かめると確実です。
今回の①の件は、メールの配信を任せていたサービスの側で起きました。自分の仕事でもメールマガジンや顧客への一斉配信を外部のサービスに任せている人は、どの会社のサービスに、どの項目を登録しているかを見直す機会になります。②の件のように、サイトの管理システムに身に覚えのないページが作られていないかを定期的に確かめることも、サイトを運営する人には大切な点検です。自分のサイトに弱いところがないかを確かめる方法は、オープンソースで始めるWebサイト脆弱性診断|OWASP ZAPの使い方ガイドで紹介しています。
アカウントを守る力を仕事に生かす
今回の件は、メール配信サービスと球団公式サイトという2つの経路で、ファンのメールアドレスとニックネームが外に出たものでした。利用者の側で防げる範囲は限られていますが、偽のメールに反応しない、パスワードを使い回さない、ログインは公式のアプリやブックマークから行うという基本を押さえておけば、二次被害の多くは避けられます。
2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた中で見えてきた傾向として、取引先から長く任される人ほど、預かった情報の扱い方と、不審な連絡の確かめ方を仕事の最初に決めています。情報セキュリティの基礎を体系的に学ぶ手段の1つに、基本情報技術者試験があります。
セキュリティの知識は、それ自体を仕事にすることもできます。AI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
よくある質問
Q. 千葉ロッテマリーンズの件で、ファンクラブの情報やカード番号も漏れたのですか?
2026年11月6日の連名の発表では、流出が確認されたのはメールアドレスとニックネームのみで、氏名やクレジットカードなどの決済情報の流出はないとされています。各球団のファンクラブ会員情報は対象外で、マリーンズ ID 会員と TEAM26 会員の情報の流出も、現時点で確認されていないと書かれています。
Q. 2つの経路の件数を合わせると何件ですか?
発表は合計を出していません。千葉ロッテマリーンズの分は、アララメッセージ経由の試合速報メルマガのメールアドレス2,618件と、球団公式サイトからの公式スマートフォンサイト有料会員登録者のメールアドレス11,875件、ニックネーム37,070件です。同じ人が両方に含まれることもあるので、足さずに発表のとおり読んでください。
Q. 有料会員を退会していても対象になりますか?
公式スマートフォンサイト有料会員登録者の分は、退会者も含むと発表に書かれています。退会していても、登録していたメールアドレスとニックネームが含まれている可能性があります。気になる場合は、千葉ロッテマリーンズの窓口([email protected]、0120-510-808)に問い合わせてください。
Q. アララの81,329,467件という数字は千葉ロッテマリーンズの件数ですか?
違います。81,329,467件は、アララ株式会社が第3報で示した、区分の間の重複を除いた持ち出されたメールアドレスの全体の数で、人数でもありません。千葉ロッテマリーンズの件数は、連名の発表にある試合速報メルマガ2,618件と、公式スマートフォンサイト有料会員登録者の件数だけです。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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