予約フォームとカレンダーを連携させる方法と、二重予約を防ぐ考え方


この記事のポイント
- ✓予約フォームとカレンダーを連携させる方法を
- ✓Googleカレンダーの予約スケジュール
- ✓フォームとカレンダーを手で結ぶ運用
予約をフォームで受け付けるようにしたのに、届いた予約をカレンダーに書き写すのが手間、書き写し忘れて同じ時間に2件入ってしまった、電話やDMの予約と重なった。予約フォームとカレンダーの連携で困る人の悩みは、たいてい「二重予約」と「書き写しの手間」の2つに行き着きます。
この記事では、予約フォームとカレンダーを連携させる方法を、Googleカレンダーの予約スケジュール、フォームとカレンダーを手で結ぶ運用、予約システムの3つに分けて解説し、二重予約を防ぐための考え方を整理します。結論を先に書くと、空いている枠を相手に選んでもらう形ならカレンダーの予約機能や予約システム、希望の日時を聞いてから調整する形ならフォームと受付の管理をきちんと組む、のが基本です。どちらの形でも、二重予約を防ぐ決め手は「予定の正本を1つのカレンダーに決める」ことです。希望を受けてから調整する受付で、届いた予約を担当と状況つきで管理し、返信まで同じ画面で送りたい人には、フォームのHalictも選択肢になります。
予約フォームとカレンダーを連携させる3つの形
予約フォームとカレンダーの組み合わせ方は、大きく分けて3つあります。どれが合うかは、予約の受け方と、予約の件数で決まります。
| 形 | 仕組み | 向いている受付 |
|---|---|---|
| カレンダーの予約機能 | カレンダーの空き時間から予約ページを作り、相手が枠を選ぶ | 1人で受ける面談、相談、打ち合わせ |
| フォームとカレンダーを手で結ぶ | フォームで希望を受け、受け手がカレンダーに入れて確定の連絡をする | 希望を聞いてから調整する受付、件数の少ない受付 |
| 予約システム | 枠の管理、予約の受付、リマインドまでを1つのサービスで行う | 店舗の予約、複数のスタッフや部屋を割り振る受付 |
1つ目は、カレンダーの側に予約を受ける機能がある形です。予約が入ると自動でカレンダーに予定が入るので、書き写しの手間がありません。2つ目は、フォームで希望を受け、受け手が日程を決めてカレンダーに入れる形です。柔軟に調整できる代わりに、人の手が入る分、書き写しの漏れが起きやすくなります。3つ目は、予約の受付から枠の管理までを専用のサービスに任せる形です。機能は豊富ですが、月額の費用がかかることが多く、設定にも手間がかかります。
小さな事業者や個人で受付をしている人の場合、最初から3つ目を選ぶ必要はありません。予約の件数や、受付にかけられる手間に合わせて、1つ目か2つ目から始め、苦しくなってから3つ目を検討する、という順番が無理のない進め方です。
二重予約はなぜ起きるのか
二重予約を防ぐには、まず、なぜ起きるのかを知っておくことが近道です。現場で起きる二重予約の原因は、ほとんどが次の3つのどれかです。
1つ目は、予定の正本が2つ以上あることです。フォームの予約は表計算のシート、電話の予約は紙の手帳、プライベートの予定はスマートフォンのカレンダー、というように、予定があちこちに分かれていると、どれか1つに書き忘れた瞬間に二重予約が起きます。
2つ目は、確定までの時間差です。フォームで希望を受けてから確定の連絡をするまでの間に、同じ枠に別の予約が入ることがあります。受け手が1件ずつ確かめているつもりでも、確定の連絡を送る前にカレンダーへ入れていないと、同じ枠を2人に約束してしまいます。
3つ目は、受け付ける人が複数いることです。2人以上で予約を受けていると、互いに相手が入れた予定を見ないまま、同じ枠を埋めてしまうことがあります。
この3つを見ると、二重予約を防ぐ考え方が見えてきます。予定の正本を1つのカレンダーに決めること、希望を受けたらすぐにその枠を仮に押さえること、受け付ける人全員が同じカレンダーを見ること、です。どの道具を選ぶかは、その次の話です。
Googleカレンダーの予約スケジュールで受け付ける
1人で面談や相談を受けている人にとって、もっとも手軽なのが、Googleカレンダーの予約スケジュールです。カレンダーの空き時間から予約ページを作り、そのURLを相手に送ると、相手は空いている枠を選んで予約できます。予約が入ると、自分のカレンダーに予定が自動で入ります。
Googleのヘルプ「予約スケジュールを作成する」によると、予約スケジュールは、個人のGoogleアカウントでも作れます。ただし、作成はパソコンのブラウザから行い、AndroidやiPhone、iPadのカレンダーのアプリでは作成できません。作り方は、パソコンでGoogleカレンダーを開き、左上の「作成」から「予約スケジュール」を選び、予約の長さや空き時間を設定していく流れです。
設定の項目のうち、二重予約を防ぐうえで大切なものは次のとおりです。
| 設定 | 役割 |
|---|---|
| カレンダーで空き情報を確認する | すでに予定が入っている時間を予約ページに出さない |
| 準備時間 | 予約と予約の間に時間を空ける |
| 1日あたりの予約件数の上限 | 1日に受け付ける件数を絞る |
| 予約受付期間 | どれだけ先まで、どれだけ直前まで予約を受けるかを決める |
とくに「カレンダーで空き情報を確認する」は、Googleのヘルプでもスケジュールの重複を避けるために選ぶよう案内されています。設定した直後に予約ページを確かめたとき、当日の枠が表示されないことがありますが、これは故障ではありません。Googleのヘルプには次のように書かれています。
デフォルトでは、予約の受付終了時間は予定開始時間の 4 時間前までとなっています。このため、設定直後に予約ページを確認すると、当日の空き時間が表示されないことがあります。 出典: Google カレンダー ヘルプ「予約スケジュールを作成する」
直前の予約を受けたくない場合は、この締め切りをそのまま使えます。逆に、当日の空きを埋めたい場合は、「予約受付期間」で締め切りの時間を短くします。これをオンにしておくと、手で入れたほかの予定と重なる枠は、予約ページに表示されません。電話で受けた予約も同じカレンダーに入れておけば、フォームの予約と重なる心配が減ります。
予約フォームの項目も設定できます。メールアドレスは必須の項目で、ほかの項目を追加できます。確認メールとリマインダーも設定でき、Googleのヘルプでは最大5件のリマインダーを送れると案内されています。
無料で使える範囲と、有料の機能
Googleのヘルプ「予約スケジュールのプレミアム機能を比較する」によると、個人のGoogleアカウントやWorkspace Business Starterプランでは、予約ページを1つ作成できます。次の機能は、対象となるGoogle WorkspaceのプランやGoogle Oneのメンバーシップが必要です。
・複数の予約スケジュールの作成
・リマインダーメールの自動送信
・複数カレンダーでの空き状況の確認
・予約に対する支払いの受け付け
・スパム予約を防ぐためのメールアドレスの確認
・予備のカレンダーへの予約スケジュールの追加
・最大20人の共同主催者の追加
1人で1種類の面談を受けるだけなら、無料の範囲で始められます。面談の種類ごとに予約ページを分けたい、仕事用とプライベートの2つのカレンダーの空き状況を両方見て予約を受けたい、といった使い方をするなら、有料のプランの機能が要ります。料金は各プランの公式の案内で確かめてください。
フォームで希望を受けて、カレンダーに入れる運用
カレンダーの予約機能は、「空いている枠を相手に選んでもらう」形の受付です。ところが実際の受付では、枠を選んでもらう形が合わない場面も多くあります。メニューによって所要時間が違う、当日の状況を見てから時間を決めたい、出張や訪問で移動の時間を読んで組みたい、といった場面です。この場合は、フォームで希望の日時を聞き、受け手が日程を決めて確定の連絡をする形になります。
たとえば、Googleフォームで受ける場合、Googleのヘルプによると、届いた回答はGoogleスプレッドシートに保存するよう設定できます。フォームの「回答」から、回答の送信先として新しいスプレッドシートか既存のスプレッドシートを選ぶ手順です。届いた予約の希望がシートに1行ずつ並ぶので、それを見ながらカレンダーに予定を入れ、確定の連絡をメールで送ります。
この運用で二重予約を防ぐには、次の流れを決まりとして守ります。
- 希望が届いたら、確定の連絡を送る前に、カレンダーの正本で空きを確かめます。
- 空いていれば、その場でカレンダーに「仮」と付けて予定を入れます。
- 確定の連絡を送ります。
- 連絡を送ったら、カレンダーの予定から「仮」を外し、シートの状況の欄を「確定」にします。
- 希望の日時が空いていなければ、第2希望を確かめるか、空いている候補を返信で示します。
大切なのは2番目です。確定の連絡を送る前にカレンダーへ入れておけば、その間に別の希望が届いても、空いていないことがすぐに分かります。
フォームで希望を受ける形の弱点は、件数が増えると、シート、カレンダー、メールソフトの3つを行き来する手間が大きくなることです。どの予約に確定の連絡を送ったか、どの予約が日程の調整中か、を覚えておくのが難しくなり、連絡の漏れが起きやすくなります。
希望日時を受けて調整する受付を、1つの画面で回す
フォームで希望を受ける運用で、シートとメールソフトの行き来が苦しくなってきたら、フォームと受付後の管理と返信が一体になった道具を使う方法があります。その選択肢の1つが、フォームを作り、届いた回答を担当・ステージ・タグつきで管理し、同じ画面から返信まで送れるHalictです。
Halictの公式サイトでは、来店や面談の予約受付の使い方として、希望のメニューと第2希望までの日時を聞くフォームが紹介されています。届いた予約は、ステージごとに札が並ぶボードで管理でき、「申込」「日程調整中」「確定」といった段階をそのまま列にできます。一件を開くと、回答、ステージの変更、担当者の割り当て、メモ、メールの送信が時系列で残るので、確定の連絡を送ったかどうかを記憶に頼らずに確かめられます。日付で並べ替えて、重なりをその場で見つけられることも、公式サイトに書かれています。
ほかに、公式サイトに書かれている主な機能は次のとおりです。
・作りたいフォームをひと言で伝えると、AIが質問と選択肢の下書きを作る
・回答する人には1画面に1問だけを表示する形にできる
・テキスト・選択肢・評価・日付・メール・電話・住所・ファイル提出など12種類の項目
・送信直後の自動返信
・Googleスプレッドシートへの追記(ステージを変えると同じ行が更新される)
・Teams・Slack・Chatwork・Discordへの新着通知、Zapierとの連携
料金ページによると、フリープランは0円でメンバー1人まで、フォームの数と回答の数は無制限で、ステージ管理・自動返信・CSVの書き出しが使えます。3人で共有するスタータープランは1か月あたり2,980円(税抜)で、Googleスプレッドシート連携はこのプランからです。チャットへの通知、一斉メールと開封の計測、メールのひな形はチームプラン(1か月あたり7,800円、税抜)からです。
注意したいのは、Halictはフォームと受付後の管理の道具であって、カレンダーの空き枠を自動で閉じる予約システムではないことです。空いている枠を相手に選んでもらい、自動でカレンダーに入れたい場合は、前の節で書いたカレンダーの予約機能や予約システムのほうが合います。希望を受けてから調整する受付、受付のあとの連絡や記録で手が回らなくなっている受付に向いた道具です。カレンダーの正本は、引き続きカレンダーの側で持ちます。自分の受付の形に合うかは、Halictの機能と料金で確かめてみてください。
Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
電話やDMの予約を、同じカレンダーに集める手順
フォームやカレンダーの予約機能を入れても、電話やSNSのメッセージで予約を受ける習慣はすぐにはなくなりません。常連の相手ほど、電話やメッセージで「来週の火曜、空いてますか」と聞いてきます。この入口を放っておくと、予定の正本が2つになり、二重予約の原因が残ります。
入口が複数あっても二重予約を起こさないための手順は、次のとおりです。
- 予定の正本にするカレンダーを1つ決め、スマートフォンのホーム画面のすぐ押せる場所に置きます。紙の手帳を使う場合も、正本はカレンダーの側にします。
- 電話やメッセージで予約を受けたら、相手との話が終わる前に、正本のカレンダーで空きを確かめます。
- 空いていれば、その場でカレンダーに予定を入れてから「お取りしました」と返事をします。あとで入れようとすると、忘れます。
- 予定のタイトルには、相手の名前と、どの入口から来た予約か(電話、メッセージ、フォームなど)を書きます。あとで連絡の手段を迷わずに済みます。
- 1日の終わりに、その日に受けた予約が全部カレンダーに入っているかを、通話の履歴やメッセージと突き合わせます。
カレンダーの予約機能で「カレンダーで空き情報を確認する」をオンにしていれば、3番目で入れた予定の枠は、予約ページから自動で消えます。電話の予約とフォームの予約が、同じ正本でぶつからずに管理できるわけです。
5番目の突き合わせは、慣れれば数分で終わります。それでも、書き忘れを当日ではなく前日までに見つけられるので、二重予約の謝罪と調整に追われる事態を防げます。
2人以上で予約を受けるときの決まり
家族で営む店や、2〜3人の小さなチームで予約を受けている場合は、1人で受けるときとは別の決まりが要ります。
まず、全員が同じカレンダーを見ることです。それぞれのスマートフォンのカレンダーで別々に予定を管理していると、互いの予約が見えません。共有のカレンダーを1つ作り、予約は必ずそこに入れる、と決めます。Googleカレンダーなら、カレンダーをほかの人と共有し、予定の変更の権限を渡しておけば、誰が入れた予約も全員の画面に表示されます。
次に、誰が確定の連絡を送るかを決めることです。フォームで希望を受ける形の場合、2人が同じ希望を見て、2人とも確定の連絡を送ってしまう、あるいは互いに相手が送ったと思って誰も送らない、ということが起きます。届いた希望ごとに担当を決め、担当が決まったことを全員が分かる場所に記録しておきます。
そして、仮押さえの扱いを決めることです。「仮」と付けた予定がいつまでも残っていると、その枠は埋まって見えるのに、実際には確定していない、という状態になります。仮押さえは、たとえば翌日までに確定しなければ外す、と期限を決めておきます。
担当とステージを一件ずつ記録できる道具を使うと、こうした決まりを守りやすくなります。表計算のシートで管理する場合も、「担当」と「状況」の列を作り、連絡を送ったら必ず更新する、と決めておけば、同じことができます。
よくある失敗と、その防ぎ方
予約フォームとカレンダーの連携で、現場でよく起きる失敗を挙げておきます。
1つ目は、予約ページの公開を急ぎ、休みの日を設定し忘れることです。祝日や臨時の休みが空き時間として表示されたまま、予約が入ってしまいます。Googleカレンダーの予約スケジュールなら、「臨時の空き時間」で特定の日付の空き情報を変更できます。休みが決まったら、その日のうちに予約ページの側にも反映させます。
2つ目は、移動や準備の時間を見込まないことです。予約と予約を隙間なく詰めると、前の予約が少し延びただけで次の予約に遅れます。「準備時間」の設定で、予約と予約の間に時間を空けておきます。
3つ目は、確定の連絡の文面を毎回手で書くことです。日時や場所の書き間違いが起きやすく、時間もかかります。確定の連絡、リマインド、キャンセルの受付の3つは、定型文を用意しておき、日時と名前だけを差し替えて送ります。
4つ目は、予約フォームのテストをしないまま公開することです。公開する前に、自分で一度予約を入れ、カレンダーに予定が入るか、確認のメールが届くか、キャンセルの手順が分かりやすいかを、相手の立場で確かめます。テストの予約は確かめたらすぐに削除します。
自分の受付に合う形を決める3つの問い
ここまで3つの形を紹介しましたが、どれを選べばよいか迷う人も多いはずです。次の3つの問いに順に答えると、自分の受付に合う形が見えてきます。
1つ目の問いは、「相手に枠を選んでもらってよいか」です。所要時間がほぼ一定で、空いている時間ならいつでも受けられるなら、枠を選んでもらう形が向いています。カレンダーの予約機能や予約システムが候補になります。内容によって所要時間が大きく違う、相手の事情を聞いてから時間を決めたい、移動の時間を読んで組みたい、という場合は、希望を聞いて調整する形が向いています。
2つ目の問いは、「受け付ける人が何人いるか」です。1人なら、カレンダーの予約機能か、フォームとカレンダーを手で結ぶ運用で回せます。2人以上なら、共有のカレンダーと、担当と状況を記録する仕組みが必要になります。スタッフや部屋を割り振るなら、予約システムが現実的です。
3つ目の問いは、「1か月に何件の予約を受けるか」です。件数が少ないうちは、手で結ぶ運用でも負担は大きくありません。件数が増え、確定の連絡やリマインドの手間が本業の時間を圧迫するようになったら、自動で送る仕組みや、受付後の管理をまとめる道具を検討する時期です。
この3つの答えを書き出してから道具を探すと、「機能は多いが自分の受付には合わない」サービスを選んでしまう失敗を避けられます。
オンラインの面談で予約を受けるとき
相談や打ち合わせをオンラインで行う場合は、予約と同時に面談のURLを相手に届ける段取りも考えておきます。
Googleカレンダーの予約スケジュールでは、Googleのヘルプによると、会議の方法として、Google Meetのビデオ会議、対面、電話、なし(後で指定)から選べます。Google Meetを選ぶと、予約が入ったときに会議の情報が予定に付くので、URLを手で送る手間がありません。ほかの会議サービスを使う場合は、「なし / 後で指定」を選び、予約が入ったあとに予定を編集して、会議のリンクを加えるよう案内されています。
フォームで希望を受ける形の場合は、確定の連絡に会議のURLを必ず書きます。URLを送り忘れると、当日の開始の時間になってから相手が待ちぼうけになります。確定の連絡の定型文に、URLを書く欄をあらかじめ作っておくと、送り忘れを防げます。
オンラインの面談では、相手の通信の環境によって、開始が数分遅れることもあります。予約と予約の間に準備時間を取っておくと、前の面談が少し延びても次の面談に響きません。
予約システムを選ぶときに見ておきたい点
店舗の予約のように、複数のスタッフや部屋、席を割り振る受付では、予約システムを使うのが現実的です。予約システムを選ぶときは、機能の多さより、次の点が自分の受付に合っているかを見ます。
1つ目は、予約の入口をまとめられるかです。自社のフォーム、予約サイト、電話、SNSのメッセージなど、予約の入口が複数ある場合、それぞれの予約を1つの予定表に集められるかが、二重予約を防ぐ決め手になります。入口ごとに別々の予定表があると、結局は人の手で突き合わせることになります。
2つ目は、手で入れた予定と自動の予約が同じ画面で見られるかです。電話で受けた予約を手で入れたとき、その枠がフォームの側で自動的に埋まるかを確かめます。
3つ目は、キャンセルと変更の扱いです。相手が自分でキャンセルや変更をできるか、キャンセルの期限を決められるか、空いた枠がすぐに予約できる状態に戻るかを見ます。
4つ目は、費用の形です。月額の固定費、予約1件ごとの手数料、決済の手数料など、費用の形はサービスによって違います。予約の件数が多い月と少ない月で、どれだけ費用が変わるかを試算してから選びます。料金は改定されることがあるので、各サービスの公式の料金ページで今日時点の金額を確かめます。
サロンや美容室のように、予約の管理と顧客の管理、決済をまとめて見直したい業種では、IT化の補助制度を使える場合もあります。美容・サロン業界のDX2026|予約管理 × 顧客管理 × 決済のSaaS一括導入では、予約管理を含むサービスの導入の考え方を整理しています。設備や内装と合わせて考えたい場合は、美容室・サロン向け補助金2026年版|設備投資・内装リフォームに使える制度も参考になります。
予約フォームに入れる項目の決め方
どの形で受け付けるにしても、予約フォームに入れる項目は、受付のあとの作業から逆算して決めます。項目が多すぎると相手が途中でやめてしまい、少なすぎると確認のやり取りが増えます。
最低限入れたいのは、次の項目です。
| 項目 | 理由 |
|---|---|
| 名前 | 予約を特定する |
| 連絡先(メールアドレス、必要なら電話番号) | 確定の連絡と、当日の急な連絡のため |
| 希望の内容(メニュー、相談の種類など) | 所要時間と準備を決める |
| 希望の日時(第2希望まで) | 第1希望が埋まっていたときのやり取りを減らす |
| 備考 | 事前に伝えたいことを受ける |
枠を選んでもらう形なら、日時は予約ページで選ぶので、フォームの項目には入りません。その代わり、内容によって所要時間が違う場合は、予約ページを内容ごとに分けるか、所要時間のいちばん長い内容に合わせて枠を作ります。
希望を聞く形なら、「第2希望まで」を必ず入れます。第1希望だけを聞くと、埋まっていたときに候補を出し直すやり取りが1往復増えます。希望の日時を「午前」「午後」「夕方」のように幅で聞く方法もあり、受け手の側で調整しやすくなります。
初めての人の予約では、「この予約が初めてか」を聞く項目も役立ちます。初めての人には説明の時間を長めに取る、事前に案内を送る、といった準備ができます。
確定の連絡とリマインドの流れを決める
二重予約と並んで多いのが、無断のキャンセルや、日時の勘違いです。これを減らすのは、確定の連絡とリマインドの流れです。
確定の連絡には、日時、場所(またはオンラインのURL)、所要時間、キャンセルや変更の方法と期限を必ず書きます。相手が予約の内容を自分のカレンダーに入れやすいよう、日付と時刻は曜日まで書きます。
リマインドは、前日に1回送るだけでも、日時の勘違いを大きく減らせます。カレンダーの予約機能や予約システムには、リマインドを自動で送る機能があるものが多くあります。Googleカレンダーの予約スケジュールでは、リマインダーメールの自動送信は有料のプランの機能です。無料の範囲で使う場合は、前日に手で送るか、相手のカレンダーに入る招待の通知に任せるかを決めておきます。
キャンセルの扱いも、最初に決めておきます。キャンセルの期限、期限を過ぎたときの扱い、キャンセルの連絡の方法を、確定の連絡と予約ページの両方に書いておくと、あとでもめることが少なくなります。キャンセル料を取る場合は、金額や条件を事前に分かりやすく示しておきます。
予約の記録を、次の受付に活かす
予約をカレンダーやシートに集めておくと、あとから見返して受付を改善する材料になります。月に一度、次の3つを数えてみます。
1つ目は、予約が集中する曜日と時間帯です。予約が埋まりやすい時間帯が分かれば、その時間帯の枠を増やす、逆に空きがちな時間帯を休みや準備の時間に回す、といった判断ができます。
2つ目は、キャンセルと無断のキャンセルの件数です。件数が多いなら、リマインドの送り方やキャンセルの期限の書き方を見直します。どの入口から来た予約でキャンセルが多いかを見ると、手を打つべき場所が分かります。
3つ目は、第1希望が通らなかった件数です。希望を聞く形の受付で、第1希望が埋まっていて調整が必要になった件数が多いなら、空いている時間帯を予約フォームやページに先に示しておくと、やり取りの往復を減らせます。
数えるのに凝った道具は要りません。カレンダーの予定とシートを見ながら、紙に正の字を書くだけでも十分です。記録を見返す習慣があると、受付の仕組みを感覚ではなく数字で直していけるようになります。
受付の仕組みと、小さな事業の時間の使い方
最後に、受付の仕組みづくりを、小さな事業や個人で仕事を受ける立場から考えます。
フリーランスや在宅の仕事の市場を長く見てきた立場から言えば、小さな事業で時間を奪っているのは、本業の作業より、予約や問い合わせのやり取りであることが少なくありません。1件の予約に、確認のメールが3往復、カレンダーへの書き写し、リマインドの連絡と、細かな作業が積み重なります。受付の仕組みを整えることは、そのまま本業に使える時間を取り戻すことにつながります。二重予約を一度起こすと、相手への謝罪と調整で、その何倍もの時間を失います。
予約の受付や業務の流れを整える手伝いを仕事にしている人もいます。仕事の内容は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。小さな事業の経営の相談に乗る立場を目指す人には、中小企業診断士の資格の情報もまとめています。
依頼する人と手数料0%で直接取引できる形なら、受付の仕組みづくりのような仕事も、相手の事情を直接聞いて組み立てられます。まずは手元の予定が何か所に分かれているかを数え、予定の正本を1つのカレンダーに決めるところから始めてください。
よくある質問
Q. 予約フォームとカレンダーを無料で連携させる方法はありますか?
Googleカレンダーの予約スケジュールは、個人のGoogleアカウントでも使え、予約ページを1つ作成できます。予約が入ると自分のカレンダーに予定が自動で入ります。複数の予約ページの作成やリマインダーメールの自動送信などは、対象となるGoogle WorkspaceのプランやGoogle Oneのメンバーシップが必要です。
Q. 二重予約を防ぐためにまずやることは何ですか?
予定の正本を1つのカレンダーに決めることです。フォームの予約、電話の予約、自分の予定が別々の場所にあると、書き忘れたときに二重予約が起きます。Googleカレンダーの予約スケジュールを使う場合は、「カレンダーで空き情報を確認する」をオンにし、電話の予約も同じカレンダーに入れます。
Q. Googleフォームで予約を受けることはできますか?
希望の日時を聞く形の受付なら、Googleフォームでも受けられます。回答はGoogleスプレッドシートに保存できるので、それを見ながらカレンダーに予定を入れ、確定の連絡を送ります。空いている枠を自動で閉じる機能は無いので、確定の連絡の前にカレンダーへ仮の予定を入れる決まりを守ります。
Q. 予約フォームには第2希望まで聞いたほうがよいですか?
希望の日時を聞いてから調整する形なら、第2希望まで聞くのがおすすめです。第1希望だけだと、埋まっていたときに候補を出し直すやり取りが1往復増えます。空いている枠を選んでもらう形の予約ページなら、相手が空いている枠から選ぶので、第2希望を聞く必要はありません。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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