ホームページの移行方法|ドメインを変えずに引っ越す手順と転送の設定 2026


この記事のポイント
- ✓ホームページの移行方法を
- ✓旧住所からの301リダイレクト
- ✓Googleのサイト移転の公式の手引きと
ホームページの移行方法は、「移行先で新しいサイトを完成させる」「ドメインのDNSを移行先に切り替える」「旧住所から新しい住所へ301リダイレクトで転送する」「利用者と取引先に移行を告知する」の4段階で進めます。ドメインを変えずに引っ越せば、名刺やチラシに印刷した住所はそのまま使えます。まずやることは、いまのサイトのページの一覧と、ドメインを管理している会社のログイン情報を手元にそろえることです。この記事では、Googleが公開しているサイト移転の手引き(2026年11月5日時点の内容)に沿って、移行の全体の流れ、DNSの切り替え、転送の設定、告知の出し方を順に説明し、サービス終了が発表されたAmeba Owndから移る場合の注意点も1節で取り上げます。
ホームページの移行は「住所が変わるか」で手順が分かれる
ホームページの移行と一口に言っても、何が変わるかで必要な作業が違います。Googleの検索の公式ドキュメントも、住所(URL)が変わらない移転と、住所が変わる移転を別のページで説明しています。
| 移行の種類 | 例 | 住所の変化 | 転送の設定 |
|---|---|---|---|
| サーバーだけを替える | レンタルサーバーA社からB社へ | 変わらない | 不要 |
| サービスを替え、ドメインは同じ | ホームページ作成サービスからWordPressへ | ドメインは同じ、ページの住所の後ろが変わる | 必要 |
| ドメインを替える | example.com から example.jp へ | すべて変わる | 必要 |
| httpからhttpsへ | 暗号化通信への切り替え | 先頭だけ変わる | 必要 |
住所が変わらない移転について、Googleの「ホスティングの変更」のページは、新しいサーバーにサイトのコピーを用意してテストし、DNSの設定を新しいサーバーに向け、トラフィックを見守り、最後に古いサーバーを止める、という流れを示しています。このとき、読者が見る住所は何も変わらないので、検索への影響は小さく済みます。
一方、ホームページ作成サービスを乗り換える場合は、ドメインを引き継いでも、ページの住所の後ろの部分(/posts/123 や /about.html など)が新しいサービスの形に変わるのが普通です。Googleの「サイトを移転する方法」のページは、URLのパスの変更も住所が変わる移転の例に挙げています。つまり、ドメインを変えない引っ越しでも、多くの場合は「住所が変わる移転」として転送の準備が要ります。
自分の移行がどれに当たるかを最初に決めておくと、やるべき作業が過不足なく決まります。迷ったら、いまのサイトの住所と、移行先で同じページを作ったときの住所を並べて書き、1文字でも違えば転送が必要、と判断してください。
ホームページの移行方法を7つのステップで整理する
移行の全体の流れを、Googleの手引きの順番に沿って7つのステップにまとめます。
- 棚卸し:いまのサイトのページ・画像・フォーム・契約を一覧にする
- 移行先の準備:新しいサイトを作り、仮の住所で表示を確かめる
- 住所の対応表:旧住所と新住所を1行ずつ対応させる
- 転送の準備:移行先で301リダイレクトを登録できるようにする
- DNSの切り替え:ドメインの向き先を移行先に変える
- 公開後の確認:転送、表示、Search Consoleの状態を見る
- 告知と後片付け:利用者と取引先に知らせ、リンクを張り替えてもらう
Googleの手引きは、一度に行う変更を1つだけにすることを勧めています。たとえばドメインの変更とデザインの全面変更を同じ日に行うと、問題が起きたときに原因を切り分けにくくなります。また、トラフィックの少ない時間帯に移転すること、移転中は検索の順位が一時的に変動すると想定しておくことも書かれています。
小規模から中規模のサイトについては、区分ごとに分けるより、一度にすべての住所を移すことが勧められています。店舗や個人事業のホームページの多くはこの規模に当たるので、切り替えの日を1日決めて、その日にまとめて移すのが基本の形です。
所要期間の目安は、ページ数が数十ページ程度のサイトで、準備に1週間から2週間、切り替えの当日に半日、その後の見守りに数週間です。Googleは、小規模から中規模のサイトで大半のページの移転が検索に反映されるまで数週間かかると書いています。
移行前の棚卸し:保存するものと契約の確認
移行で起きる失敗の多くは、作業の当日ではなく、準備の段階での確認漏れが原因です。棚卸しでは、次の4つの一覧を作ります。
ページの一覧
サイトの全ページの題名と住所を表計算ソフトに書き出します。Googleの手引きは、重要な住所を見つける方法として、サイトマップ(サイト内のページの住所を並べたファイル)を調べる、アクセス解析でトラフィックの多い住所を調べる、Search Consoleでリンクの多いページを確かめる、の3つを挙げています。画像やPDFなどのファイルの住所も、移転の計画に含めるよう書かれています。
保存するデータ
文章、画像、PDF、問い合わせの控えを、移行先とは別の場所(パソコンや外部の保存先)に保存します。移行先への取り込みに失敗しても、手元に元のデータがあればやり直せます。
契約とログイン情報
ドメイン管理会社、DNSを管理しているサービス、いまのホームページのサービス、メールのサービスについて、契約者の名義とログイン情報を確かめます。制作会社に作ってもらったサイトでは、ドメインの契約が制作会社の名義になっていて、持ち主が自分で操作できないことがあります。名義と権限の整理の仕方は ドメイン・サーバーの管理権限を発注者側に残す方法|制作会社変更時に困らない準備 で詳しく説明しています。
サイトにつながっている外部の仕組み
お問い合わせフォーム、予約システム、ネットショップ、アクセス解析、地図の埋め込み、SNSの投稿の埋め込みなど、サイトの外のサービスとつながっている部分を書き出します。これらは移行先で設定し直す必要があります。とくにメールは、ホームページと同じドメインを使っていることが多く、DNSの切り替えで誤って止めてしまう事故が起きやすい部分です。
DNSの切り替え手順と、表示が止まる時間を短くするコツ
DNSは、ドメイン名とサーバーの住所を結びつけるインターネットの仕組みです。ホームページの移行では、ドメイン管理会社やDNSのサービスの管理画面で、ホームページ用のレコードの向き先を移行先に書き換えます。
書き換えるレコードの種類
| レコード | 意味 | 移行での扱い |
|---|---|---|
| Aレコード | ドメイン名をサーバーのIPアドレス(数字の住所)に結びつける | 移行先が指定するIPアドレスに書き換える |
| CNAMEレコード | ドメイン名の表示を、別の名前のサーバーに任せる | 移行先が指定する名前に書き換えるか、削除してAレコードにする |
| MXレコード | メールの届け先を指定する | 書き換えない |
| TXTレコード | ドメインの所有確認やメールの送信元の証明に使う | 原則として書き換えない |
移行先のサービスがどの種類のレコードで何の値を指定しているかは、移行先の公式の手順を見て確かめます。同じ名前(たとえば www)に、CNAMEとAレコードを両方登録することはできません。CNAMEからAレコードに変える場合は、先にCNAMEを削除します。
切り替えの手順
- 移行先で新しいサイトを完成させ、仮の住所で表示を確かめる
- 移行先の管理画面に、使うドメイン名を登録する
- 切り替えの1週間以上前に、ホームページ用のレコードのTTL(設定を覚えておく時間)を短くする(できる場合)
- 切り替えの日に、ホームページ用のレコードを移行先の指定の値に書き換える
- 移行先で、暗号化通信(https)の証明書が発行されたかを確かめる
- スマートフォンの通信回線とパソコンなど、複数の環境で新しいサイトが表示されるかを確かめる
TTLは、各地のDNSのサーバーが設定を覚えておく時間です。Googleの「ホスティングの変更」のページは、DNSのキャッシュの更新を速くするため、移転の少なくとも1週間前にはTTLの値を数時間などに下げることを検討するよう書いています。ドメイン管理会社によってはTTLを変えられないこともあるので、その場合は反映に時間がかかる前提で、切り替えの日を余裕のある日に決めます。
反映には、数分から24時間程度かかることがあります。反映の途中は、見る人の環境によって古いサイトと新しいサイトのどちらかが表示されます。そのため、古いサイトは切り替え後もしばらく残しておくのが安全です。Googleの手引きも、すべての利用者とGooglebot(Googleの巡回プログラム)が新しいサーバーから内容を受け取っていることを確かめてから、古いサーバーを止めるよう書いています。
旧住所からの転送(301リダイレクト)の設定方法
301リダイレクトは、「このページは恒久的に新しい住所に移った」とブラウザと検索エンジンに伝える転送の方法です。旧住所に来た人を新しいページに自動で案内し、検索エンジンにも評価を新しい住所に引き継ぐよう伝えます。
Googleの手引きは、転送について次の点を勧めています。
- 技術的に可能なら、サーバー側の恒久的なリダイレクト(301や308)を使う
- 転送を何段も重ねず、最終的な行き先に直接転送する。重ねる場合も5回未満、理想は3回以下にする
- 多数の旧住所をすべてトップページに転送するような、関連性の低い転送をしない
- 転送は、できるだけ長く残す
Googleは、転送を残す期間について次のように書いています。
リダイレクトをできるだけ長く保持します(一般的には 1 年以上)。 出典: developers.google.com
同じページで、301などの恒久的な転送によってページの評価(PageRank)が失われることはない、とも説明されています。転送を正しく設定すれば、移行で検索の評価を手放す必要はありません。
住所の対応表の作り方
棚卸しで作ったページの一覧の隣に、新しい住所の列を加えます。旧住所1つに対して、内容がいちばん近い新しいページを1つ選びます。移さないと決めたページは、新しい住所の欄を空けておき、移行先では「見つからない」の表示(404)か「削除済み」の表示(410)を返すようにします。Googleの手引きも、削除または統合したコンテンツの住所は404や410を返すよう書いています。複数のページを1つにまとめた場合は、まとめた先のページに転送して構いません。
転送をどこで設定するか
転送は、旧住所に来たアクセスを受けるサーバーで設定します。ドメインを変えずに移行する場合、DNSを切り替えたあとに旧住所へのアクセスを受けるのは移行先のサーバーなので、移行先のサービスで転送を登録します。WordPressなら転送用のプラグイン、Apacheのサーバーなら .htaccess というファイルの設定、ホームページ作成サービスなら管理画面の転送の機能を使うのが一般的です。移行先に転送の機能があるか、旧住所の形をそのまま登録できるかは、移行先を決める前に確かめておきます。
サーバー側で転送を設定できない場合の最後の手段として、ページの中に書く転送(クライアント側のリダイレクト)もあるとGoogleは説明していますが、まずはサーバー側の301を設定できる移行先を選ぶのが確実です。
Search Consoleと計測の引き継ぎ
Search Consoleは、Googleが提供する無料の管理ツールで、サイトが検索にどう表示されているかや、問題が起きていないかを確かめられます。移行の前後で次の作業をします。
移行の前
いまのサイトと新しいサイトの両方を、Search Consoleで所有者として確認しておきます。所有者の確認にHTMLのファイルやmetaタグを使っている場合は、新しいサイトにも同じものを入れておかないと、移行後に確認が外れることがあります。Googleの手引きは、この点を忘れないよう注意しています。
移行の当日から数週間
新しい住所を並べたサイトマップをSearch Consoleで送信します。Googleは、サイトマップを送信すると新しい住所の検出が速くなると書いています。旧住所を並べたサイトマップも一緒に送ると、旧住所の登録が減り、新しい住所の登録が増えていく様子を比べられます。旧住所のサイトマップに転送の警告が出ることがありますが、Googleは移行中の正常な状態だと説明しています。
アドレス変更ツールが要る場合と要らない場合
Search Consoleには「アドレス変更」のツールがあります。Googleによると、このツールが必要なのは、あるドメインやサブドメインから別のドメインやサブドメインへ移る場合(example.com から example.net、a.example.com から b.example.com など)だけです。httpからhttpsへの移転、同じドメインでのwwwあり・なしの切り替え、同じドメインの中でのパスの変更には必要ありません。ドメインを変えずにサービスだけ乗り換える移行なら、アドレス変更のツールは使わず、転送とサイトマップで対応します。
アクセス解析
Googleアナリティクスなどの計測のタグを、新しいサイトにも入れます。同じ計測のIDを使うと、移行の前後の訪問数を1つの画面で比べられます。Googleの手引きは、元のサイトのトラフィックが減り、新しいサイトのトラフィックが増えていくのが理想の形だと書いています。
移行の告知:いつ、どこで、何を知らせるか
検索エンジン向けの作業と同じくらい大事なのが、人に向けた告知です。常連の客や取引先は、ブックマークやSNSのプロフィールからサイトに来ています。
告知のタイミング
告知は3回に分けると伝わりやすくなります。
- 切り替えの1週間から2週間前:いまのサイトのお知らせ欄とSNSで、切り替えの予定日を知らせる
- 切り替えの当日:新しいサイトの公開を知らせる
- 切り替えの数週間後:住所が変わったページ(予約ページなど)を改めて知らせる
告知の文例
お知らせ欄やSNSに出す文面の例です。
- 題:ホームページの移行のお知らせ
- 1行目:〇月〇日(〇)に、ホームページの運用先を変更します。
- 2行目:ドメイン(www.〇〇〇.jp)は変わりません。
- 3行目:切り替えの前後数時間は、表示が不安定になることがあります。
- 4行目:予約ページとお問い合わせフォームの住所が変わります。ブックマークに登録されている方は、新しいホームページから登録し直してください。
文面は短くし、読者が何かをする必要があるのか(ブックマークの登録し直しなど)を最後に書きます。何もしなくてよい読者には「操作は必要ありません」と一言添えると、問い合わせが減ります。
リンクの張り替えを頼む先
Googleの手引きは、移転を始めたらすぐに、できるだけ多くのリンクを更新するよう勧めています。自分で直せるものと、相手に頼むものに分けて一覧にします。
| 種類 | 例 | 誰が直すか |
|---|---|---|
| 自分のプロフィール | Instagram、X、Facebook、LINE公式アカウント | 自分 |
| 地図と店舗の情報 | Googleビジネスプロフィール | 自分 |
| 印刷物 | 名刺、チラシ、ショップカード | 次の印刷のときに自分 |
| 取引先のサイト | 取引先の紹介ページ、団体の会員一覧 | 相手に依頼 |
| 広告 | 検索広告、SNS広告の行き先 | 自分 |
ドメインを変えない移行では、トップページへのリンクはそのまま使えます。張り替えが必要なのは、個別のページ(予約、メニュー、ブログの記事など)を指しているリンクです。転送を設定していればリンク切れにはなりませんが、Googleは転送が利用者にとって遅いことも指摘しており、アクセスの多いリンクから新しい住所に張り替えてもらうのが確実です。
Ameba Owndから移る場合の移行の事例
ここからは、具体的な事例として、サービス終了が発表されたAmeba Owndから移る場合を取り上げます。Ameba Owndは、2026年12月24日(木)11:00(11月5日時点。延長を検討中と発表)にサービスを終了します。2026年11月2日(月)13:00から閲覧の機能だけが使える状態で、記事やページの投稿・更新はできません。データを書き出すエクスポート機能は11月中に提供開始の予定で、書き出しの形式は11月5日時点で発表されていません。公式は11月5日の追記で、移行期間の延長と、サイト上での移転先の案内を検討していると書いていますが、どちらも決定の発表ではありません。
独自ドメインを使っている場合
Owndの独自ドメインは、プレミアムプランで「www」などを付けたサブドメインの形で設定するものでした。DNSではCNAMEレコードで custom-domain.amebaowndme.com に向けています。公式のヘルプは、終了までにこのCNAMEを移行先のサービスが指定する内容に変更するよう案内しています。
DNS設定の反映には、24時間程度かかる場合があります。サイトが表示されない時間を短くするため、移行先の準備が整ってから変更してください。 出典: help.amebaownd.com
同じヘルプには、同じドメインでメールを使っている場合はMXレコードなどを変更・削除しないこと、Owndの管理画面で独自ドメインを解除する操作は不要なこと、Amebaブログでは独自ドメインを使えないことも書かれています。この記事の前半の手順に当てはめると、ドメインは同じでページの住所の後ろが変わる移行に当たります。Owndの記事の住所は「/posts/」のあとに数字が続く形なので、移行先で新しい住所との対応表を作り、移行先の転送の機能で登録できるかを確かめます。Owndの旧住所の形を移行先で受けられるかどうかは、移行先ごとに確かめる必要があります。
独自ドメインを使っていない場合
○○.amebaownd.com の住所で公開している場合、その住所はOwndのものです。11月5日時点で、Owndの側で旧住所から新しい住所への転送を設定する方法は案内されていません。この場合は、新しい住所で公開したうえで、告知とリンクの張り替えで利用者を案内することが中心になります。移行を機に自分のドメインを取得しておくと、次にサービスを乗り換えるときは転送とDNSの切り替えで住所を守れます。
Owndから移る人が当面進める順番
Owndの場合、書き出しの機能が出るまでは管理画面に入れないので、一般のホームページの移行と順番が少し変わります。2026年11月5日時点で進められる順番は次のとおりです。
- 閲覧ができるうちに、全ページの題名と住所の一覧を作り、重要な文章と画像をパソコンに保存する
- ドメイン管理会社の管理画面にログインできるかを確かめ、www のCNAMEレコードとメール用のレコードを控える
- 移行先を決め、新しいサイトを仮の住所で作り始める
- 11月中の書き出しの案内を待ち、出たらすぐにデータを書き出して2か所に保存する
- 移行先にデータを移し、住所の対応表と転送の登録を進める
- 移行先の準備が整ってから、CNAMEを移行先の指定に書き換える
プレミアムプランの料金は、運営が解約を行い、対象の料金は2026年12月中に支払ったクレジットカードへ返金されると公式が案内しています。利用者による解約や返金の申し込みは不要です。移行先の費用を考えるときは、Owndの料金がこの時点で止まっていることも前提にできます。
移行先を選ぶときに確かめる5つの点
ドメインを変えずに引っ越すには、移行先のサービスが次の5つに対応しているかを、契約の前に公式のページで確かめます。料金やデザインより先にここを見ておくと、移行の途中で行き詰まることを防げます。
1. 独自ドメインをどのレコードで向けるか
移行先がAレコードを指定するのか、CNAMEを指定するのかを確かめます。ドメインそのもの(example.jp)で公開するのか、www付き(www.example.jp)で公開するのかによって、使えるレコードが違うことがあります。いまのサイトと同じ形で公開できるかを見ます。
2. 旧住所からの転送を登録できるか
転送の機能があるか、旧住所の形(/posts/123 や /page.html など)をそのまま登録できるか、何件まで登録できるかを確かめます。転送が登録できない移行先では、検索からの訪問とリンクが新しいページにつながりません。
3. 暗号化通信(https)の証明書をどう用意するか
証明書が自動で発行されるのか、管理画面で申し込む必要があるのかを確かめます。証明書が発行されるまでの間は、ブラウザに「保護されていない通信」と表示されることがあります。
4. データを取り込めるか、将来書き出せるか
いまのサイトのデータを取り込む機能があるか、取り込める形式は何かを確かめます。あわせて、移行先から将来データを書き出せるかも見ておきます。書き出せないサービスを選ぶと、次の移行のときに同じ苦労をすることになります。
5. 維持にかかる費用と手間
月額の料金だけでなく、サーバー代、ドメインの更新料、証明書の費用、本体やプラグインの更新の手間を合わせて比べます。料金は各社の公式の料金ページで、比べる日の記載を確かめます。
移行先の例:Aレコード1つで独自ドメインを向けるLynxPress
移行先の選び方の1つの例として、LynxPress の独自ドメインの設定を紹介します。LynxPressは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
LynxPressの独自ドメインの設定は、DNSにAレコードを1つ登録する形です。名前は @(ドメインそのもの。www付きで公開するなら www)、値は 162.43.90.201 です。同じ名前のA・AAAA・CNAMEのレコードがほかにあれば削除します。暗号化通信(https)の証明書はLynxPressが自動で用意し、反映までは数分から数時間かかることがあります。Owndの独自ドメイン(www の形)を引き継ぐ場合は、www のCNAMEを削除してから、名前 www のAレコードを追加することになります。手順は LynxPressの独自ドメインの設定方法 にあります。
料金は、すべてのプランでサーバー代が不要で、Freeプランは0円(サブドメインで公開、クレジットカードの登録は不要)、独自ドメインはStarterプラン(月額2,980円、税込)からです。WordPressの書き出しファイル(.xml)の取り込みに全プランで対応し、データの書き出しも全プランでできます。解約しても記事とデータを書き出して持ち出せるので、将来また移行するときの備えにもなります。
転送については、LynxPressの公式ページに、WordPressからの取り込みで「元の住所から新しい住所への転送」を移せると書かれています。これはWordPressからの移行の場合の機能です。Owndの書き出しファイルを読めるかどうかは、Owndのエクスポートの形式が発表されてから確かめる必要があります。移行先を比べるときは、どのサービスについても「旧住所の転送をどう登録できるか」を同じ物差しで確かめてください。
ホームページの移行でよくある失敗5つ
Googleの手引きのトラブルシューティングと、移行の現場でよく見られる事例から、避けたい失敗を5つ挙げます。
失敗1:メールが届かなくなる
DNSの切り替えで、ホームページ用のレコードと一緒にMXレコードまで書き換えたり消したりしてしまう失敗です。書き換えるのはホームページ用のAレコードやCNAMEだけ、と手順表に書いておきます。
失敗2:検索エンジンをブロックしたまま公開する
仮の住所で作業している間に、検索エンジンに登録させない設定(noindex)やrobots.txtでのブロックを入れ、公開後に外し忘れる失敗です。Googleの手引きも、移行のためだけに入れたnoindexやrobots.txtのブロックは必ず削除するよう書いています。
失敗3:転送先が存在しない住所になっている
対応表の書き間違いで、転送先が新しいサイトにない住所になっている失敗です。Googleの手引きは、新しいサイトで存在しない住所に転送している例がよくあると書いています。公開後に、対応表の旧住所を全部ブラウザで開いて確かめます。
失敗4:すべての旧住所をトップページに転送する
手間を省くために、すべての旧住所をトップページに転送する失敗です。読者は探していたページにたどり着けず、Googleからは「見つからない」の扱い(soft 404)とみなされることがあります。
失敗5:古いサイトを早く止めすぎる
DNSの反映が終わる前に古いサイトの契約を解約し、一部の人にサイトが表示されない時間が生まれる失敗です。古い契約は、反映と転送の確認が終わってから解約します。解約の日は、切り替えの日から少なくとも数日あけ、その間にスマートフォンの通信回線、自宅や事務所の回線など、複数の環境で新しいサイトが表示されることを確かめておきます。契約の更新日が近い場合は、1か月分の料金が余計にかかっても、確認の期間を優先するほうが結果的に損が少なくなります。
自分で移行するか、制作者に依頼するか
ページ数が数十ページまでで、DNSの管理画面にログインでき、移行先に転送の機能があるなら、ここまでの手順で自分で移行できます。予約やネットショップの仕組みがつながっているサイト、数百ページあるサイト、ドメインの名義が制作会社にあるサイトは、制作者に依頼するほうが安全です。依頼するときは、棚卸しの一覧と住所の対応表を自分で作って渡すと、見積もりの精度が上がり、作業の範囲のずれも防げます。
CMS(ホームページを管理画面から更新する仕組み)の乗り換えを伴うリニューアルを発注するときの注意点は CMS移行を伴うリニューアルの注意点|STUDIOやWordPressへの切り替え発注 で、ドメインを別の会社に移す手順は お名前.com から Cloudflare にドメイン移管する手順|.jp は移せない?料金と注意点 2026 で整理しています。
フリーランス・在宅ワークの市場を長く運営してきた立場から見ると、移行の依頼で評価される制作者は、作業の速さよりも、切り替えの日程と止まる時間、メールへの影響を事前に説明できる人です。移行は一度きりの作業に見えて、ドメインと転送の管理はその後も続きます。依頼する側も受ける側も、移行後に誰が転送とドメインの更新を見るかまで決めておくと、あとで困りません。
ホームページの制作や移行を仕事として受けたい人は、ホームページ・ブログ制作のお仕事 で依頼の傾向と求められる技能を、検索の評価を守る作業に関心がある人は SEO対策・MEO・LPOのお仕事 で仕事の内容を確かめられます。
移行を終えるまでにやることの整理
最後に、ホームページの移行でやることを時期ごとに並べます。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 切り替えの2週間以上前 | ページ・データ・契約・外部の仕組みの棚卸し、移行先の決定 |
| 切り替えの1週間以上前 | 新しいサイトの完成と確認、住所の対応表、TTLの短縮、Search Consoleの所有者確認、事前の告知 |
| 切り替えの当日 | ホームページ用のレコードの書き換え(MXはそのまま)、転送の有効化、noindexの解除、サイトマップの送信、公開の告知 |
| 切り替えの後の数週間 | 転送と表示の確認、Search Consoleの見守り、リンクの張り替えの依頼 |
| 1年以上 | 転送を残す。古い契約はすべての確認が終わってから解約 |
Ameba Owndから移る人は、この表の最後の期限が12月24日(木)11:00になります。終了後はOwndのサイトが表示されなくなり、データも復元できないので、書き出したデータの保存とCNAMEの書き換えをそれより前に終えておきます。独自ドメインをAレコード1つで向けられ、サーバーの管理が要らない移行先を探している場合は、LynxPress のFreeプランで操作を試してから決める方法もあります。どの移行先を選ぶ場合も、旧住所の転送をどう登録できるかを事前に確かめることが、ドメインを変えずに引っ越すための要点です。
よくある質問
Q. ドメインを変えずにホームページを移行すると、検索の順位は下がりますか?
移行の直後は、Googleがサイトを巡回し直す間に順位が一時的に変動することがあると、Googleの公式の手引きに書かれています。ページの住所が変わる場合は、旧住所から新住所へ301リダイレクトを設定し、新しいサイトマップを送信します。301などの恒久的な転送では、ページの評価は失われないと説明されています。
Q. DNSの切り替えはどれくらいで反映されますか?
数分で反映されることもあれば、24時間程度かかることもあります。各地のDNSのサーバーが古い設定を覚えている時間(TTL)によるためです。Googleは、移転の1週間以上前にTTLを短くしておくことを検討するよう勧めています。反映の途中は古いサイトが表示されることもあるので、古いサイトはしばらく残します。
Q. 301リダイレクトはいつまで残せばよいですか?
Googleの手引きは、転送をできるだけ長く、一般的には1年以上残すよう書いています。この期間に、他のサイトからのリンクの評価が新しい住所に引き継がれます。利用者のためには無期限に残すことも検討するよう書かれています。転送の設定を消す前に、アクセスの多いリンクを新しい住所に張り替えてもらいます。
Q. ホームページの移行を告知するときは何を書けばよいですか?
切り替えの予定日、ドメインが変わるかどうか、切り替えの前後に表示が不安定になる時間があること、住所が変わるページ(予約ページやお問い合わせフォームなど)の4点です。サイトのお知らせ欄、SNS、Googleビジネスプロフィールで知らせ、取引先には紹介ページのリンクの張り替えを個別に依頼します。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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