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ビジュアルアーツの情報漏えいの可能性|VA STOREの購入者・応募者ほか7区分 氏名・メールアドレス・マイナンバー 対象と確かめること 2026

@SOHO編集部
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ビジュアルアーツの情報漏えいの可能性|VA STOREの購入者・応募者ほか7区分 氏名・メールアドレス・マイナンバー 対象と確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓ビジュアルアーツの情報漏洩について
  • ✓2026年6月4日の第1報から10月30日の最終報までの公式発表をもとに整理
  • ✓VA STOREの購入者や抽選の応募者

ビジュアルアーツの情報漏洩について、株式会社ビジュアルアーツは2026年6月4日、第三者に社内のクラウドストレージの認証情報を盗まれ、保管していた個人情報が外部に漏えいした可能性があると発表しました。対象は公式通販サイト「VA STORE」の購入者や抽選・アンケートの応募者、採用に応募した人、取引先、従業員(退職者を含む)の7つの区分に分かれ、氏名とメールアドレスのほか、区分によって住所、電話番号、生年月日、個人番号(マイナンバー)、一部の本人確認書類の画像データが含まれます。 対象になりうる人がまずすることは、身に覚えのない電話・メール・郵便物に応じないこと、金融機関の明細を確かめること、そしてマイナンバーが含まれる区分の人は住んでいる市区町村の窓口に相談できると知っておくことです。 2026年10月30日の第3報(最終報)では、漏えいの可能性がある範囲は6月4日の発表から増えておらず、外部での公開・拡散や二次被害も確認されていないと報告されています。

この記事は、2026年11月1日時点でビジュアルアーツの公式サイトのニュース一覧を開き、第1報、第2報、VA STOREの営業再開のお知らせ、第3報(最終報)の4本を読み直して確かめた内容だけで書いています。報道の件数や推測は入れていません。会社は合計の件数を示していないため、この記事でも区分ごとの件数だけを書きます。

ビジュアルアーツの不正アクセスで何が起きたのか

ビジュアルアーツは、大阪に本社を置き、ゲーム、アニメーション、音楽、ソーシャルアプリ、キャラクターグッズ、ライブやイベントを手がける会社です。今回の件は、ゲームのデータが外部に出たことから発覚しました。

第1報によると、経緯は次のとおりです。

  • 発売前だったゲームタイトル「anemoi」のマスターデータが、2026年4月19日に海外のWebサイトへ会社の許諾なくアップロードされているのを確認した
  • 原因を調べたところ、第三者が、社内ポータルシステムで使っているクラウドストレージの認証情報を盗み、そのクラウドストレージに保存されていた「anemoi」のマスターデータを含む社内情報を外部に持ち出した可能性が高いと分かった
  • 不正アクセスによる情報漏えいの事案と認識し、2026年5月11日に個人情報保護委員会へ速報を提出した
  • その後の調査で、クラウドストレージに個人情報を含むファイルがあり、外部に流出した痕跡が確認された

認証情報とは、サービスにログインするためのIDとパスワード、またはそれに代わる鍵のような情報のことです。これを盗まれると、盗んだ人は正規の利用者と同じようにクラウドストレージの中身を見たり、持ち出したりできてしまいます。

会社が個人情報の範囲として示したのは、このクラウドストレージに保存されていた情報です。ゲームのデータの流出が先に見つかり、調べた結果として個人情報も対象になりうると分かった、という順番を押さえておくと、発表の読み違いを防げます。公式の発表は一貫して「漏えいの可能性がある」「持ち出した可能性が高い」という言い方をしており、すべての情報が外に出たと確定させた表現ではありません。

公表の経緯と各報で分かったこと

ビジュアルアーツは、2026年6月から10月にかけて4本のお知らせを出しています。どの時点で何が分かったかを並べると、次のとおりです。

公表日 題 主に分かったこと
2026年6月4日 不正アクセスによる社内情報および個人情報漏えいの可能性に関するお知らせとお詫び(第1報) 経緯、7区分の範囲と件数、VA STOREの新規注文の一時停止、特別対応窓口(電話とメール)
2026年7月31日 同(第2報) 範囲に新たな対象なし。6月29日付で個人情報保護委員会へ確報を提出。電話での対応は7月31日で終了し、8月1日からメールのみ
2026年8月24日 公式通販サイト「VA STORE」の営業再開に関するお知らせ(第3報) 9月1日から新規注文の受付を再開。客の特別な手続きは不要
2026年10月30日 不正アクセスによる社内情報および個人情報漏えいの可能性に関するお知らせとお詫び(第3報 最終報) 外部専門機関のフォレンジック調査の結果。認証情報が盗まれた経路は特定に至らず。定期的な報告は今回で終了

「第3報」という言葉が2本あることに注意が要ります。8月24日のものはVA STOREの営業再開についての第3報で、10月30日のものは不正アクセスの件そのものについての第3報(最終報)です。検索で片方だけを見た人が「調査が終わった」「まだ途中だ」と食い違った受け取り方をしないよう、題をよく見て区別してください。

第2報で知らされた個人情報保護委員会への確報とは、速報のあとに、調べて分かった内容をまとめて出す正式な報告のことです。会社は6月29日付で確報を出したと書いています。

10月30日の最終報で、会社は定期的な報告を終えると明記しました。ただし、新たにお知らせすべきことが分かった場合は、すみやかに公表するとしています。今後の動きは、ビジュアルアーツのニュース一覧で確かめられます。

漏えいした可能性がある個人情報の範囲

第1報が示した範囲は、次の7つの区分です。件数はすべて公式の表現どおり「約」が付いています。

区分 件数 主な情報の内容
個人のお客様に関する情報 約6,017件 氏名(ハンドルネームを含む)、メールアドレス
個人のお客様に関する情報 約2,626件 氏名、住所、電話番号、メールアドレス
個人のお取引先様に関する情報 約1,859件 氏名、住所、電話番号、メールアドレス
個人番号(マイナンバー)を含む個人のお取引先様に関する情報 約484件 氏名、住所、電話番号、メールアドレス、個人番号(マイナンバー)
法人のお取引先様に関する情報 約1,452件 担当者の氏名、メールアドレス
採用応募者様に関する情報 約1,007件 氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日
弊社従業員(退職者を含む)に関する情報 約114件 氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、個人番号(マイナンバー)、一部の本人確認書類の画像データ

第1報には、件数や対象者の数はまだ調査中であり、分かりしだい知らせるという注記がありました。その後、第2報、VA STOREの営業再開のお知らせ、最終報のいずれでも、6月4日に案内した範囲について新たに対象となる情報は確認されていないと書かれています。2026年11月1日時点では、この7区分が会社の示している範囲のすべてです。

個人のお客様の区分については、第1報のよくある質問の欄に補足があります。VA STOREでの購入者、または抽選の応募者のうち一部と、アンケートや抽選に参加した客の氏名とメールアドレスの一部が対象になる、という説明です。同じ「個人のお客様」でも、氏名とメールアドレスだけの区分(約6,017件)と、住所と電話番号まで含む区分(約2,626件)に分かれています。どちらに当たるかで気をつける連絡の種類が変わりますが、分かれ方の基準は公式に書かれていません。自分がどちらの区分かは、会社からの個別の通知か窓口で確かめるのが確実です。

公式の発表に書かれていないこと

クラブツーリズムなど他社の発表では「クレジットカード情報は含まれない」といった、対象外の項目がはっきり書かれることがあります。ビジュアルアーツの4本のお知らせには、そうした「含まれない項目」の記載がありません。クレジットカード情報やログインパスワードについても、含まれるとも含まれないとも書かれていません。

この記事では、書かれていないことを推測で補いません。カード情報が気になる人は、後の節で紹介する特別対応窓口に、自分の登録がどの区分に当たり、どの項目が含まれるかを問い合わせてください。会社自身が、利用者に向けて金融機関の明細の確認を勧めているので、あわせて明細を見ておくと安心です。

マイナンバーと本人確認書類の画像が含まれることの意味

今回の範囲で目を引くのは、個人番号(マイナンバー)を含む区分が2つあることです。1つは個人の取引先(約484件)、もう1つは従業員と退職者(約114件)で、従業員の区分には一部の本人確認書類の画像データも含まれます。

マイナンバーとは、住民票のある人に1人1つずつ割り当てられた12桁の番号で、税や社会保障、災害対策の手続きに使われます。一般に、会社が従業員や個人の取引先のマイナンバーを預かるのは、給与や報酬を支払ったときに税務署へ出す書類に、支払先の番号を書く必要があるためです。ただし、今回の取引先の区分にどんな取引の人が含まれるかは公式に書かれていません。自分が当たるかどうかは、会社からの通知と窓口で確かめてください。

マイナンバーは、番号だけで他人がすぐに手続きをできるものではありません。手続きの多くでは、番号に加えて本人確認書類による確認が求められます。一方で、従業員の区分のように、番号と本人確認書類の画像が同じ場所に保存されていた場合は、なりすましに使われないかを、より慎重に見ておく必要があります。

会社は、マイナンバーについて、不正利用を防ぐ観点から住んでいる市区町村の窓口に相談することもできると案内しています。番号の変更ができるかどうかや、どんな手続きが要るかは、事情によって変わるので、市区町村の窓口で確かめてください。マイナンバーが漏れたときに起きうることと、番号の変更の手続きの考え方は、マイナンバーが漏洩したらどうなる|番号の変更の手続きと悪用の範囲 2026で詳しく整理しています。

原因について発表で分かっていること

原因について、会社が示しているのは「クラウドストレージの認証情報が第三者に盗まれた」という点です。どうやって盗まれたかは、最終報の時点でも特定できていません。

最終報によると、会社は外部の専門機関にフォレンジック調査を頼みました。フォレンジック調査とは、パソコンなどの端末に残った記録を解析して、いつ、何が起きたかを確かめる調査のことです。調査の期間は2026年9月15日から10月21日までで、会社は10月21日に報告書を受け取っています。

今回の調査で確認できた範囲では、対象端末に、本件に関連する不正アクセスやマルウェア感染などの侵害を示す明確な痕跡は確認されませんでした。ただし、一部の記録には本件の発生当時の情報が残っていないなど、調査上の制約がありました。 出典: 株式会社ビジュアルアーツ 第3報(最終報)

調査の対象になったのは、認証情報が保存されていた可能性のある開発用の端末と、開発に関わる処理を動かす端末です。そこには侵害の明確な痕跡は見つからなかったものの、当時の記録が一部残っていなかったため、会社は「今回の調査結果をもって、対象端末への不正アクセスや、当該端末を通じた認証情報の窃取がなかったと判断することはできません」と書いています。

つまり、2026年11月1日時点で分かっているのは、認証情報が盗まれてクラウドストレージから社内情報が持ち出された可能性が高いということまでで、その認証情報がどこから、どうやって盗まれたかは分かっていない、ということです。この記事でも、経路についての推測は書きません。

ビジュアルアーツの対応とVA STOREの再開

4本のお知らせに書かれている会社の対応を、時期ごとに並べます。

  • 対象となる可能性のある人に、順次個別に連絡している。連絡先が分からないなどで個別に案内できない人には、公表をもって案内に代えるとしている
  • 個人情報保護委員会に、2026年5月11日に速報、6月29日付で確報を提出した
  • 公式通販サイトVA STOREの新規注文の受付を、第1報の時点で一時停止した
  • VA STOREは、2026年9月1日(火)に新規注文の受付を再開した
  • 外部専門機関によるフォレンジック調査を行い、10月21日に報告書を受け取った
  • 外部での公開・拡散と二次被害の監視を続けている

VA STOREの再開にあたって、会社は第1報で示した条件を満たしたと説明しています。管理者のアクセスについて認証の方式と権限を見直し、多要素認証を含む強化をしたこと、不審なアクセスを見つけて監視する仕組みを動かし始めたこと、外部の機関を交えて、客の個人情報を新しく預かる環境として問題がないと確かめたこと、の3つです。多要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届く確認コードなど別の手段も使ってログインを確かめる仕組みのことです。

再開にあたり、客が特別な手続きをする必要はなく、これまで登録したアカウントのまま使えるとされています。

会社全体の再発防止策として、最終報では次の取り組みが報告されています。

  • 社内システムを24時間体制で監視するサービス(MDR)を全社に導入し終えた
  • 社内で使うクラウドとIDの仕組みの設定を、外部の専門家の支援で点検し、認証の方式と権限を見直している
  • 社内ネットワークの構成やファイアウォールなどの守りを、専門業者と相談して強化しており、一部は実施している
  • 経営層への定期的な報告の体制を強め、対策の進み具合を見ている
  • 予定していた全従業員向けの情報セキュリティ教育を実施した

補償やお詫びの品について、4本のお知らせには記載がありません。この記事でも、補償の有無は推測しません。漏えいの補償が一般にどう扱われているかを知りたい人は、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026が参考になります。

自分が対象かを確かめる方法

第1報のよくある質問の欄では、対象になりうる人として次の5つが挙げられています。

  • VA STOREを利用したことがある人
  • ビジュアルアーツが主催するアンケートや抽選などの応募フォームに登録したことがある人
  • ビジュアルアーツの採用に応募したことがある人
  • ビジュアルアーツと取引のある企業の担当者
  • ビジュアルアーツの従業員と元従業員

このどれかに当てはまる人は、まず会社からの個別の通知が届いていないかを確かめます。会社は通知の手段を具体的に書いていません。VA STOREや応募フォームに登録したメールアドレスの受信箱を迷惑メールのフォルダも含めて見るとともに、登録した住所あての郵便にも目を通しておくと見落としを防げます。

大事なのは、会社が「通知が届いていない場合であっても対象外と確定したものではない」と明記していることです。調査を続けている段階で出された説明ですが、最終報でも範囲の見直しは示されていないため、通知が見当たらないから安心、とは言い切れません。不安がある人は、後の節の特別対応窓口にメールで問い合わせ、自分が対象かどうかと、どの区分に当たるかを確かめてください。

届いた通知が本物かを確かめる

こうした事案のあとには、会社を装って「お詫び」「確認のお願い」を名乗るメールが届くことがあります。届いた通知が本物かどうかは、次の点で確かめます。

  • 本文にあるリンクを押さず、ビジュアルアーツの公式サイトのニュース一覧から、同じ内容のお知らせが出ているかを確かめる
  • パスワード、カード番号、口座の暗証番号を入力させる画面に進ませる通知は、その時点で疑う
  • 返信先や問い合わせ先が、公式に載っている特別対応窓口のメールアドレス([email protected])と同じかを見る

会社は、身に覚えのない電話・メール・郵便物で、お金を求めたり個人情報の確認を求めたりするものが届いたら、応じずに窓口へ連絡するよう呼びかけています。

対象になりうる人がすること

会社がよくある質問の欄で勧めているのは、不審な連絡への注意、金融機関の明細の確認、マイナンバーについての市区町村への相談の3つです。漏れた可能性のある項目に合わせて、具体的に何をするかを整理します。

氏名とメールアドレスが含まれる人

氏名とメールアドレスは、7つの区分すべてに含まれています。この2つがそろうと、名前を呼びかける形の本物らしいメールを送りやすくなります。たとえば「VA STOREをご利用のお客様へ」「抽選の当選のお知らせ」「グッズの発送先の確認」といった件名で、偽のログイン画面に誘導するメールが考えられます。

メールに書かれたリンクからログインせず、ブックマークや検索から公式サイトを開いて確かめる習慣をつけてください。偽のメールを短時間で見分ける手順は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処にまとめています。

住所と電話番号が含まれる人

住所と電話番号まで含まれる区分(個人のお客様の約2,626件、個人の取引先、採用応募者、従業員)の人は、電話と郵便にも気を配ります。会社の担当者や、グッズの配送業者、役所を名乗る電話で、カード番号や口座番号を聞かれても答えないでください。会社は窓口を電話からメールに切り替えているので、「ビジュアルアーツの窓口です」と名乗る電話がかかってきた場合は、いったん切って、公式に載っているメールの窓口で確かめるほうが安全です。

住所が漏れたときに起こりうることと備えの順番は、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番で詳しく扱っています。

金融機関の明細を確かめる

会社は、金融機関の明細を確かめ、身に覚えのない取引があればすぐ取引先の金融機関に相談するよう勧めています。銀行口座、クレジットカード、スマートフォンの決済の明細を、少なくとも月に1回は見ておくと、早く気づけます。

マイナンバーが含まれる人

個人の取引先(約484件)と従業員(約114件)の区分の人は、前の節で触れたとおり、住んでいる市区町村の窓口に相談できます。相談のときは、会社からの通知があればその内容を見せられるよう用意しておくと、話が早く進みます。

パスワードについて

4本のお知らせには、パスワードが含まれるかどうかの記載がありません。それでも、メールアドレスが出回った可能性がある以上、VA STOREと同じパスワードを他のサービスで使っている人は、別々のものに変えておくと安心です。自分のメールアドレスが過去の漏えいに含まれていないかは、Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩の手順で調べられます。

しなくてよいこと

慌てて次のようなことをする必要はありません。

  • 会社から求められていないのに、VA STOREのアカウントを削除する。会社は再開後も登録済みのアカウントをそのまま使えると案内している
  • 不安だからと、知らない番号からの電話に折り返す
  • 会社のお詫びを名乗るメールのリンクから、個人情報を入力し直す

立場ごとの確かめ方

対象になりうる人の立場は、客、応募者、取引先、従業員とさまざまです。立場ごとに、確かめておくことを整理します。

VA STOREの購入者と、抽選・アンケートの応募者

VA STOREで買い物をした人、抽選やアンケートに応募した人は、個人のお客様の区分(約6,017件と約2,626件)のどちらかに当たる可能性があります。会社の説明では、対象になるのは購入者や抽選の応募者のうち一部です。まず通知を確かめ、届いていなければ窓口に問い合わせてください。VA STOREは2026年9月1日に再開しているので、これから買い物をする場合も、登録済みのアカウントでそのまま使えます。

採用に応募した人

採用応募者の区分(約1,007件)には、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日が含まれます。生年月日まで含まれるため、本人確認の質問に答えるふりをさせる連絡に注意してください。他社の選考や転職サービスを名乗って、面接の日程の確認やアンケートへの回答を求める連絡が来たときも、その会社の公式の連絡先で確かめるようにします。

個人で取引をしていた人と、法人の取引先の担当者

個人の取引先の区分(約1,859件、マイナンバーを含むものは約484件)の人は、自分が報酬を受け取る立場で登録されていたかを思い出してください。法人の取引先の担当者の区分(約1,452件)は、担当者の氏名とメールアドレスです。仕事のメールアドレスが含まれるため、ビジュアルアーツや同業の会社を装って、請求書の振込先の変更や、ファイルの共有のリンクを送ってくるメールに注意が要ります。振込先の変更の連絡は、メールだけで受けず、以前から知っている連絡先で確かめるのが基本です。

従業員と退職者

従業員の区分(約114件)には、マイナンバーと一部の本人確認書類の画像データが含まれます。会社からの通知の内容を確かめたうえで、市区町村の窓口への相談を考えてください。退職して連絡先が変わっている人には、会社からの個別の連絡が届いていない可能性もあります。

ゲームのデータの流出と個人情報の件を分けて考える

今回の件は、未発売のゲーム「anemoi」のマスターデータが海外のWebサイトに上がっていたことで世に知られました。そのため、ゲームのデータの流出の話題と、個人情報の漏えいの可能性の話題が、同じものとして語られることがあります。

公式の発表では、この2つの扱いが分かれています。ゲームのマスターデータは、海外のWebサイトに許諾なくアップロードされたことが確認されています。一方、個人情報について会社が確認しているのは、外部に流出した痕跡があることと、漏えいの可能性がある範囲までです。最終報の時点で、「anemoi」のマスターデータ以外の情報が外部サイトなどで公開・拡散されている事実は確認されていない、とされています。

ゲームのデータが出回っているからといって、自分の個人情報も同じようにどこかで公開されている、とは言えません。反対に、公開が確認されていないからといって、気をつけなくてよいわけでもありません。会社は監視を続けており、新たにお知らせすべきことが分かった場合はすみやかに公表するとしています。

なお、許諾なくアップロードされたファイルを探して開くことは、勧められません。こうしたファイルは出どころが分からず、中に何が仕込まれているかを確かめる手段がないためです。

2026年11月1日時点で分かっていることと分かっていないこと

最終報が出たことで、この件は一区切りを迎えました。ただ、すべてが明らかになったわけではありません。公式の発表で分かっていることと、分かっていないことを分けて整理します。

項目 2026年11月1日時点の状況
漏えいの可能性がある範囲 6月4日の7区分のまま。新たな対象は確認されていない
件数の合計 公式には示されていない(区分ごとの件数だけ)
認証情報が盗まれた経路 外部専門機関の調査でも特定に至らず
外部での公開・拡散 「anemoi」のマスターデータ以外は確認されていない
二次被害 確認されていない
VA STORE 2026年9月1日に新規注文の受付を再開
問い合わせの方法 特別対応窓口のメールのみ(電話は7月31日で終了)
補償やお詫びの品 公式の発表に記載なし
今後の報告 定期的な報告は終了。新たな事項があれば公表

分かっていないことの中で、利用者の行動に関わるのは経路が特定されていない点です。経路が分からないということは、同じ手口がもう使えなくなったと会社が言い切れる状態ではない、ということでもあります。会社は監視の体制や認証の見直しを進めていますが、利用者の側でも、不審な連絡への注意は当面続けておくのが無難です。

逆に、範囲が増えていないこと、二次被害が確認されていないことは、6月の第1報から10月の最終報まで監視を続けたうえでの報告です。必要以上に怖がって、アカウントの削除や番号の変更を急ぐ必要はありません。会社の案内に沿って、通知の確認、明細の確認、市区町村への相談という順番で進めれば十分です。

問い合わせ窓口

今回の件の問い合わせ先は、2026年11月1日時点で次のとおりです。

名称 連絡方法
株式会社ビジュアルアーツ 特別対応窓口 メールアドレス:[email protected]

第1報には、特別対応窓口のフリーダイヤルと受付時間も載っていました。しかし第2報で、体制の移行に合わせて2026年7月31日で電話での対応を終え、8月1日からはメールで受け付けると案内されています。検索で6月の報道や第1報だけを見た人が、古い電話番号にかけてしまわないよう注意してください。

メールで問い合わせるときは、次の点を書いておくと、やりとりの回数を減らせます。

  • VA STOREや応募フォームに登録した氏名と、登録したメールアドレス
  • 自分の立場(VA STOREの利用者、抽選・アンケートの応募者、採用応募者、取引先、従業員・元従業員のどれか)
  • 会社からの通知が届いているかどうか
  • 不審な電話やメール、郵便が届いていれば、その日時と内容
  • 確かめたいこと(自分が対象か、どの区分か、どの項目が含まれるか、など)

問い合わせのメールに、パスワードやカード番号、マイナンバーそのものを書く必要はありません。

在宅で仕事をする人が気をつけること

今回の件は、クラウドストレージの認証情報が盗まれたことから始まっています。在宅で仕事をする人にとっても、人ごとではない形です。在宅で働く人は、取引先から原稿、デザインのデータ、顧客の名簿などを預かり、それをクラウドストレージで受け渡すことがよくあります。自分のクラウドストレージやメールの認証情報が盗まれると、自分のファイルだけでなく、預かった取引先の情報まで持ち出されるおそれがあります。

個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、事業者に委員会への報告が義務づけられる場合として、要配慮個人情報(病歴など、とくに慎重に扱う情報)を含む漏えい等、不正に使われるとお金の被害が出るおそれがある漏えい等、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等、本人の数が1,000人を超える漏えい等が挙げられています。不正の目的の主体には、従業者だけでなく第三者も含まれると書かれています。報告は発覚したらまず速やかに行い、不正の目的で行われたおそれがある場合は、発覚日から60日以内とされています。

業務委託で個人情報を扱う人が、自分のアカウントから預かった情報を漏らしてしまった場合、まず対応を迫られるのは委託元の取引先です。どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるため、ここでは断定できません。ただ、気づいた時点ですぐ取引先に伝えることが、取引先が必要な手続きを進めるうえで欠かせない点は変わりません。

今回の件を踏まえて、仕事で使うクラウドのアカウントについて、次の点を見直しておくと安心です。

  • クラウドストレージ、メール、チャットのアカウントに多要素認証を設定しているか
  • 仕事のアカウントのパスワードが、通販サイトやゲームのサービスと同じになっていないか
  • 取引先から預かったデータを、仕事が終わったあともクラウドに残し続けていないか
  • 共有のリンクを「リンクを知っている人は誰でも見られる」設定のまま放置していないか
  • 開発や制作に使う端末に、ログインの情報を平文のまま保存していないか
  • 自分のアカウントで不審なログインに気づいたとき、取引先の誰に、どの手段で連絡するかを決めているか

多要素認証の仕組みと、仕事で使う場面での選び方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で詳しく比べています。VA STOREが再開にあたって管理者のアクセスに多要素認証を含む強化をしたのと同じ考え方で、個人の仕事のアカウントにも一手間かけておくと、認証情報が盗まれたときの被害を小さくできます。

ビジュアルアーツの最終報が示したように、あとから原因を調べようとしても、記録が残っていなければ経路を特定できないことがあります。個人で仕事をする人も、使っているクラウドサービスのログイン履歴の画面がどこにあるかを一度確かめておくと、いざというときに慌てずにすみます。

フリーランスと在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、納品物の質だけでなく、預かった情報の扱い方で信頼を得ています。多要素認証を設定する、仕事と個人のアカウントを分ける、終わった案件のデータを片づける、といった地味な手当てが、そのまま取引先からの評価につながっていきます。

アカウントを守る力を仕事に生かす

情報の守り方は、自分の身を守る知識であると同時に、仕事として求められる力でもあります。企業の中には、社員向けのセキュリティ研修の資料づくり、顧客向けの注意喚起の文面づくり、社内のクラウドのアカウントや共有設定の棚卸しの手伝いを、外部の人に頼むところがあります。今回のような事案を公式の発表から正確に読み取り、「どの区分に何が含まれるか」「利用者は何をすればよいか」を整理する作業も、その一つです。

セキュリティの仕事を在宅で受けたい場合、いきなり専門的な診断の仕事を目指す必要はありません。まず自分のアカウントの管理を整え、事案の発表を正確に読む習慣をつけるところから始められます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。@SOHOは、発注する人と仕事を受ける人が手数料0%で直接やりとりできる仕組みなので、預かった情報の扱い方で得た信頼が、そのまま次の依頼につながります。

ビジュアルアーツの件は、2026年10月30日の最終報で定期的な報告が終わり、漏えいの可能性がある範囲は6月4日の7区分のまま、二次被害も確認されていない段階です。VA STOREの利用者、抽選やアンケートの応募者、採用応募者、取引先、従業員だった人は、通知の確認、不審な連絡への注意、金融機関の明細の確認を先に済ませ、マイナンバーが含まれる区分の人は市区町村の窓口への相談も考えてください。続報はビジュアルアーツのニュース一覧で確かめられます。

よくある質問

Q. VA STOREで買い物をしたことがあれば、必ず対象になりますか?

必ずとは言えません。第1報の説明では、個人のお客様として対象になるのは、VA STOREでの購入者または抽選の応募者のうち一部と、アンケートや抽選に参加した客の氏名とメールアドレスの一部です。会社は対象になりうる人に順次個別の通知を送っていますが、通知が届いていなくても対象外と確定したものではないとしています。気になる人は特別対応窓口([email protected])にメールで確かめてください。

Q. 第1報に載っていた電話番号にかけてもよいですか?

特別対応窓口の電話での対応は、2026年7月31日で終わっています。8月1日からは、メールアドレス [email protected] で問い合わせを受け付けています。第1報や6月の報道に載っている電話番号ではなく、メールで問い合わせてください。

Q. 調査は終わったのですか?

会社は2026年10月30日の第3報(最終報)で、外部専門機関の調査結果を報告し、定期的な報告を終えると書いています。認証情報が盗まれた経路は特定に至らず、漏えいの可能性がある範囲は6月4日の発表から増えていません。今後、新たにお知らせすべきことが分かった場合は、すみやかに公表するとしています。

Q. マイナンバーが含まれる区分だった場合、番号は変えるべきですか?

会社は、マイナンバーについて、不正利用を防ぐ観点から住んでいる市区町村の窓口に相談できると案内しています。番号の変更ができるかどうかや手続きは事情によって変わるため、会社からの通知の内容を持って、住んでいる市区町村の窓口で確かめてください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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