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SIMスワップ詐欺とは|手口と各携帯会社の対策、電話が急につながらなくなったとき 2026

@SOHO編集部
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SIMスワップ詐欺とは|手口と各携帯会社の対策、電話が急につながらなくなったとき 2026

この記事のポイント

  • ✓第三者があなたになりすましてSIMを再発行させ
  • ✓電話番号を乗っ取る手口です
  • ✓急に圏外になったときの連絡先

SIMスワップ詐欺とは、第三者があなたの名前や生年月日などを使って携帯電話会社にSIMの再発行をさせ、あなたの電話番号を自分の端末で使えるようにしてしまう手口のことです。 電話番号が乗っ取られると、SMSで届く認証コードが相手の端末に届くようになり、銀行や証券、メールのアカウントに入られるおそれがあります。 スマートフォンが急に圏外になり、Wi-Fiにつないでも電話とSMSだけが使えない、契約している携帯電話会社から身に覚えのないSIM再発行の通知が届いた、というときは、すぐに別の電話から携帯電話会社の紛失・盗難の窓口に電話して回線を止めてもらうのが最初の一手です。

この記事では、2026年11月1日時点で各社と公的機関の公式ページに書かれている内容を確かめて、次のことを順番に説明します。

  1. SIMスワップの仕組みと、乗っ取られたときに起きること
  2. 疑ったときの見分け方と、急に電話がつながらなくなったときの確かめ方
  3. ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの回線停止の窓口と、各社の再発行の手続き
  4. 回線を止めたあとに、メール・銀行・証券などで続けてすること
  5. 被害を防ぐために今日から変えておく設定

SIMスワップとはどんな手口か

SIMとは、スマートフォンに電話番号と契約の情報を結び付けるための部品のことです。 カードの形で差し込む「SIMカード」と、端末に組み込まれていて書き換えて使う「eSIM」があります。 SIMを新しく発行し直すと、古いSIMは使えなくなり、新しいSIMを入れた端末でその電話番号の電話とSMSを使えるようになります。 機種変更や紛失のときに欠かせない手続きですが、この仕組みを悪用するのがSIMスワップです。

警察庁の令和6年版警察白書は、SIMスワップを次のように説明しています。

実在する人物になりすまして店舗に来店し、本人確認資料として偽造した運転免許証等を用い、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)又はSIMカードの再発行を行うことで、携帯電話番号を乗っ取る手口 出典: 警察庁「令和6年版 警察白書 第1項 サイバー事案への対策」

MNPとは、電話番号を変えずに別の携帯電話会社へ乗り換える手続きのことです。 つまり、相手はあなた本人のふりをして、あなたの番号を「乗り換え」させるか「再発行」させるかのどちらかで、番号を自分の手元に移します。

同じ白書によると、令和4年(2022年)7月から8月にかけてSIMスワップによる不正送金が急に増え、警察は総務省と連携して、同年9月に大手携帯電話事業者へ販売店での本人確認を強めるよう求めました。 その結果、各社で本人確認が強化され、令和5年上半期のSIMスワップによる不正送金の被害は大きく減ったと書かれています。

ただし、手口がなくなったわけではありません。 店舗で偽の身分証を見せる方法が難しくなった一方で、オンラインの会員IDとパスワードを盗んでSIMやeSIMを再発行させる手口が、携帯電話会社や金融機関の注意喚起に出てきています。 楽天証券は2026年4月6日付で「SIMスワップ詐欺に関する注意喚起」を出し、手口を次のように説明しています。

第三者がフィッシングサイトやSNS等を通じて入手したお客様の個人情報を悪用し、お客様が利用中の携帯電話会社にSIMの再発行を行うことで、お客様の電話番号を第三者の端末で不正に利用する手口です。 電話番号が乗っ取られると、SMSや電話番号を利用した追加認証が突破され、不正ログインや不正利用等につながるおそれがあります。 出典: 楽天証券「SIMスワップ詐欺に関する注意喚起」

楽天銀行も2026年5月19日付のお知らせで、楽天グループを装ったフィッシングメールで盗んだ楽天会員IDを使って携帯電話番号を乗っ取る手口が確認されていると注意を呼びかけています。 入口の多くは、偽のメールやSMSで会員IDとパスワード、あるいは住所や生年月日を入力させることです。

電話番号を乗っ取られると何が起きるか

SIMスワップが怖いのは、電話が使えなくなること自体よりも、電話番号を「本人である証拠」として使っているサービスが多いことです。 ネットバンキング、証券口座、キャッシュレス決済、メール、SNSの多くは、ログインや送金、パスワードの再設定のときに、登録した電話番号へSMSで認証コードを送ります。 番号が相手の端末に移ると、そのコードも相手に届きます。

想定される流れは、おおむね次のとおりです。

  1. 偽のメールやSMS、偽サイトで、会員ID・パスワード・氏名・生年月日・住所などが盗まれる
  2. 盗んだ情報で、携帯電話会社にSIMやeSIMの再発行が申し込まれる
  3. 本人のスマートフォンが圏外になり、電話番号は相手の端末で使われる
  4. 相手はメールや銀行のサイトで「パスワードを忘れた」を選び、SMSで届くコードを受け取ってパスワードを変える
  5. ログインした先で送金、カードの再発行、登録情報の変更、別のサービスへの申し込みが行われる

楽天証券の注意喚起でも、乗っ取った電話番号やメールアドレスを使って、複数の金融サービスで不正なログインやサービスの申し込み・変更が行われる例が挙げられています。 1つの番号で多くのサービスの鍵を開けられてしまうため、気づいてから回線を止めるまでの時間がそのまま被害の大きさにつながります。

もう1つ見落とされやすいのが、メールアカウントです。 メールのパスワードを再設定されると、各サービスから届く「ログインがありました」「パスワードが変更されました」の通知も相手に読まれ、本人は気づくのが遅れます。 楽天証券の注意喚起も、被害の疑いがあるときは携帯電話会社への連絡と並んで、メールアドレスのパスワードの変更を挙げています。

SIMスワップを疑うサイン

楽天証券の注意喚起には、SIMスワップが疑われる主な例として次の4つが挙がっています。

  • スマートフォンが突然圏外になり、通話やSMSの送受信ができなくなる
  • 金融機関などから、身に覚えのないログイン・取引・出金などの通知が届く
  • 携帯電話会社から、身に覚えのないSIM再発行などの通知が届く
  • 本人がメールサービスにログインできない状態になる

このうち1つでも当てはまり、しかも思い当たる理由がないときは、SIMスワップを疑って動きます。 特に「圏外」と「身に覚えのない通知」が重なったときは、様子を見ずにすぐ携帯電話会社に連絡します。

一方で、圏外になる理由はSIMスワップだけではありません。 電波の届きにくい場所にいる、通信障害が起きている、端末の設定で機内モードになっている、料金の支払いが遅れて回線が止まっている、SIMカードの接触が悪い、といったこともあります。 次の節で、短い時間で切り分ける方法を説明します。

電話が急につながらなくなったときの確かめ方

急に圏外になったときに確かめる順番は、次のとおりです。

  1. 端末の機内モードがオフになっているか、モバイルデータ通信がオンになっているかを見る
  2. 端末を再起動する
  3. 同じ携帯電話会社を使っている家族や同僚の端末も圏外になっていないかを聞く
  4. Wi-Fiにつながるなら、契約している携帯電話会社の公式サイトや公式アプリで、通信障害やメンテナンスのお知らせが出ていないかを見る
  5. 契約している携帯電話会社の会員ページ(My docomo、My au、My SoftBank、my 楽天モバイル)にログインできるか、身に覚えのない手続きの履歴がないかを見る

周りの人も同じ会社で圏外なら、通信障害の可能性が高くなります。 auは、よくあるご質問に「急にインターネット/通話ができなくなったので原因と対処方法を知りたい」という項目を設けており、各社とも急に通信できなくなったときの確かめ方を公式サイトで案内しています。 料金の未払いで回線が止まることもあり、楽天モバイルの公式ページでも、未払い料金が発生して利用停止された場合は支払いを済ませて利用再開を待つよう案内されています。 会員ページにログインできるなら、支払いの状況も一緒に確かめておくと、原因を早く絞り込めます。 SIMカードを使っている端末なら、電源を切ってSIMカードを差し直すと戻ることもあります。 自分だけが圏外で、再起動しても戻らず、会員ページにログインできない、あるいは身に覚えのないSIMやeSIMの再発行の手続きが見えるなら、SIMスワップを疑って回線の停止を急ぎます。

ここで迷いやすいのが「どこから電話するか」です。 自分のスマートフォンは圏外なので使えません。 固定電話、家族や同僚の携帯電話、公衆電話などから、次の節に載せた各社の窓口へ電話します。 会員ページに別の端末からログインできるなら、Webで回線を止められる会社もあります。

何より大事なのは、届いたメールやSMSに書かれた電話番号ではなく、各社の公式サイトに載っている番号にかけることです。

携帯電話会社ごとの回線停止の窓口

ここでは、大手4社の公式ページに2026年11月1日時点で載っている、紛失・盗難のときの回線停止の窓口をまとめます。 SIMスワップ専用の窓口ではありませんが、回線を一時的に止める手続きは、この窓口で受け付けています。 電話番号は変わることがあるので、かける前に各社の公式ページで確かめてください。

会社 Webでの手続き 電話の窓口(公式ページの記載) 受付時間
ドコモ My docomoにログインして利用中断 一般電話などから 0120-524-360、ドコモの携帯電話から 15712 24時間(年中無休)
au My auにログインして緊急通話停止 携帯電話・一般電話から 0077-7-113、つながらない場合 0120-925-314 24時間365日
ソフトバンク My SoftBankから回線停止 ソフトバンク携帯電話から 113、一般電話などから 0800-919-0113 24時間(年中無休)
楽天モバイル my 楽天モバイルから利用停止 紛失・盗難専用ダイヤル 0800-600-0500 24時間(年中無休)

ドコモは、よくあるご質問の「スマートフォンを紛失した時どうしたらいいですか?」で、My docomoとドコモ インフォメーションセンター、ドコモショップ/d gardenを手続きの場所として案内しています。 利用中断の間も基本使用料などはかかると書かれています。

auは「緊急通話停止・解除」のページで、My auと電話の2つの窓口を案内しています。 停止の手数料は無料ですが、停止中も基本使用料などは請求されること、停止すると端末を探す機能が使えなくなることが書かれています。 停止できる期間は停止の翌月から数えて3か月目の月末までで、それまでに解除しないと回線は一時休止に移ると書かれています。

ソフトバンクは、よくあるご質問の「USIMカードだけを盗難・紛失した場合、どうしたらいいですか?」で、My SoftBankまたは電話で24時間、手数料なしで回線を止められると案内しています。 電話がつながったら「1」「1」と押すこと、暗証番号が分からないときはそのまま待つとオペレーターにつながることも書かれています。

楽天モバイルは「ご利用回線(Rakuten最強プラン)の停止・再開について」で、my 楽天モバイルからの手順と、紛失・盗難専用ダイヤルを案内しています。 アプリでは「盗難紛失時などのお手続き」の「利用停止(紛失・盗難時など)」を選び、「SIMカード・eSIMを一時利用停止する」を選んで「利用停止する」を押すと、すぐに止まると書かれています。

電話で伝えるときは、「身に覚えのないSIMの再発行がされたかもしれないので、回線を止めてほしい」と、起きていることをそのまま伝えます。 停止とあわせて、いつ、どの窓口で、どんな手続きがされたかを調べてもらえるかも尋ねます。 聞いた内容と、電話した日時、担当者の名前は、あとで銀行や警察に説明するときのために書き留めておきます。

楽天モバイルが案内している「身に覚えのないeSIM再発行」への対応

4社の中で、オンラインでのeSIMの不正な再発行について、具体的な注意喚起と対応の順番を公式に出しているのが楽天モバイルです。 楽天モバイルは2024年4月23日に「(更新)【重要】身に覚えのないeSIMの再発行にご注意ください」を出し、同年5月22日に更新しています。

このお知らせによると、フィッシングサイトなどで楽天IDとパスワードを入手した第三者が、利用中のSIMをeSIMとして再発行し、モバイル通信サービスを不正に使う事案が起きています。 すでに身に覚えのないeSIMの再発行が行われている場合の対応として、次の順番が示されています。

  1. 楽天モバイル回線の利用停止
  2. 楽天ID・パスワードの変更(「アカウントとセキュリティ」から手続き)
  3. 楽天モバイル回線の利用再開
  4. eSIMの再発行
  5. eSIMプロファイルのダウンロード

先に回線を止めてから楽天IDのパスワードを変える、という順番に意味があります。 パスワードを変えないまま回線を再開してeSIMを再発行しても、相手がまた同じIDで手続きできてしまうからです。

同じお知らせでは、防ぐための注意として、パスワードを使い回さないこと、ログイン通知機能を使ってログイン履歴を定期的に確かめること、楽天IDを「メールアドレス以外をユーザIDとして使用する」設定にすることが勧められています。 また、被害を防ぐため、eSIMの再発行を申し込んだときに楽天モバイルから確認の連絡をしたり、再発行を保留したりすることがある、とも書かれています。 楽天を名乗るメールが本物かどうかの見分け方は、楽天市場からのメールは本物かで、公式の案内をもとにまとめています。

ドコモ・au・ソフトバンクの再発行の手続きで確かめられること

SIMスワップに直接触れた注意喚起は、2026年11月1日時点でドコモ・au・ソフトバンクの公式サイトには見つかりませんでした。 ここでは、各社が公式に案内している再発行の手続きのうち、本人確認にかかわる部分だけを紹介します。 自分の契約で、どこから、どんな確認を経て再発行できるのかを知っておくと、身に覚えのない手続きに気づきやすくなります。

ドコモは、よくあるご質問の「eSIMの発行・再発行方法を知りたい」で、申し込む機種がSMSやパスキー認証に対応していない場合、オンラインでのeSIMのみの再発行は対象外となり、ドコモショップ/d gardenでの手続きが必要になると案内しています。 パスキーとは、パスワードの代わりに端末の顔認証や指紋認証でログインする仕組みのことです。 仕組みはパスキーとはで詳しく説明しています。

auは、よくあるご質問の「eSIMの再発行はいつでも手続きできますか?」で、受付時間は0時5分から23時55分までとしています。 契約している回線以外からのeSIMの再発行や、eSIMを誤って削除した場合、端末を紛失・故障した場合の再発行は、カメラ撮影で本人を確かめる「eKYC認証」で手続きが必要と書かれています。 SIMカードの再発行は店舗での手続きで、本人確認書類が必要と案内されています。

ソフトバンクは、eSIMを誤って削除したときの再発行はMy SoftBankかソフトバンクショップで手続きでき、My SoftBankへのログインが必要と案内しています。 USIMカードの再発行はソフトバンクショップでの手続きで、契約者の運転免許証などの本人確認書類が必要とされています。

どの会社でも、オンラインの再発行は会員ページへのログインが入口になっています。 会員IDのパスワードを他のサービスと別にしておくこと、届いたメールやSMSのリンクから会員ページにログインしないことが、自分でできるいちばん大きな対策になります。

SIMのPINコードとSIMスワップの違い

SIMの守りとしてよく挙がるものに「SIMのPINコード」があります。 SIMのPINコードとは、SIMカードやeSIMそのものにかける暗証番号のことで、端末の電源を入れたときやSIMを別の端末に差したときに入力を求められます。

ドコモの「SIM/eSIMについて」のページによると、ドコモUIMカード/ドコモeSIMカードには「PIN1コード」「PIN2コード」という暗証番号があり、初期値は「0000」に設定されていて、変更できます。 PINコードを一定回数間違えるとロックされ、解除には「PUKコード」が必要で、PUKコードも一定回数間違えると完全にロックされて使えなくなると書かれています。 ロックされたときは、UIMカードまたはeSIMと本人確認書類を持ってドコモショップに行くよう案内されています。

PINコードが役に立つのは、スマートフォンやSIMカードそのものを盗まれた場合です。 盗んだ人がSIMを別の端末に差しても、PINコードが分からなければ電話番号を使えません。 初期値のままだと意味が薄いので、設定するなら自分だけが分かる番号に変えます。

一方で、SIMスワップは手元のSIMを盗むのではなく、携帯電話会社に新しいSIMを発行させる手口です。 新しく発行されたSIMには、あなたが設定したPINコードは引き継がれません。 そのため、PINコードだけではSIMスワップを防げず、守るべきなのは携帯電話会社の会員IDのパスワードと、本人確認に使われる個人情報のほうです。 PINコードを変えるときは、間違え続けるとSIMが使えなくなることを覚えておき、番号を忘れない形で控えておきます。

被害に気づいたときに記録しておくこと

SIMスワップの被害は、携帯電話会社、メール、銀行、証券、カード会社と、いくつもの窓口にまたがります。 窓口ごとに同じことを説明する場面が多いため、気づいた時点から時系列の記録を残しておくと、説明が早くなり、言い漏れも防げます。

記録しておくとよいのは、次のような項目です。

  • 圏外に気づいた日時と場所
  • 携帯電話会社から届いた通知の内容と日時(スクリーンショットがあれば保存する)
  • 金融機関やサービスから届いた、ログイン・出金・設定変更の通知の内容と日時
  • 回線停止を依頼した窓口、日時、担当者の名前、受付の番号
  • 銀行やカード会社に連絡した日時と、言われた内容
  • 直前に開いたメールやSMS、入力した覚えのあるサイト

最後の項目は、どこから情報が盗まれたかを探る手がかりになります。 偽のメールやSMSは消したくなりますが、警察や金融機関に見せる場面があるので、すぐには消さずに残しておきます。 フィッシング対策協議会の公式サイトでは、フィッシングメールの報告を受け付けています。

記録は紙でもメモのアプリでも構いません。 スマートフォンが使えない時間があるので、まずは紙に書き始め、あとからまとめ直すと無理がありません。

回線を止めたあとに続けてすること

回線を止めたら、相手がすでに入っているかもしれないアカウントを、影響の大きい順に守ります。 楽天証券の注意喚起も、被害の疑いがあるときの対応として、携帯電話会社への連絡、メールアドレスのパスワードの変更、金融機関への連絡を挙げています。 順番の目安は次のとおりです。

  1. メールのパスワードを変える。ログインできないときは、そのメールサービスのアカウントの復旧の手続きを始める
  2. 銀行・証券・カード会社に電話して、不正な取引がないかを確かめ、必要ならログインや取引を止めてもらう
  3. キャッシュレス決済のアプリで、利用履歴と登録しているカードを確かめる
  4. 携帯電話会社の会員IDのパスワードを変える
  5. SNSなど、電話番号でログインできるサービスのパスワードを変え、ログイン中の端末の一覧から知らない端末を外す

金融機関への電話は、カードの裏面や公式サイト、通帳に書かれている番号にかけます。 不正な送金が見つかったときに補償を受けられるかどうかは、各金融機関の規定と、連絡までの日数などで変わります。 ネットバンキングの不正送金の補償の考え方は、ネットバンキングの不正送金の補償で、公表されている基準をもとに説明しています。

メールにログインできず、パスワードの再設定もSMSのコードが前提になっている場合は、回線を再開して新しいSIMやeSIMを手元で使えるようになってから、もう一度再設定を試します。 回線の再開や新しいSIMの発行は、ショップに本人確認書類を持って行くのがいちばん確実です。

被害が出たとき、出たかどうか分からないけれど不安なときは、警察相談専用電話「#9110」にも相談できます。 政府広報オンラインの「警察に対する相談は警察相談専用電話「#9110」番へ」によると、#9110は全国どこからでも、電話をかけた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながる番号で、受付時間は平日の午前8時30分から午後5時15分(都道府県警察本部によって異なる)です。 実際にお金が引き出されていたら、最寄りの警察署に被害を届け出ます。 携帯電話会社や金融機関とのやり取りで困ったときは、消費者庁の「消費者ホットライン」188に電話すると、近くの消費生活センターなどにつながります。

SMSの認証コードに頼りすぎない設定にする

SIMスワップの被害を小さくするために効くのは、電話番号を奪われても入られない状態にしておくことです。 多くのサービスでは、SMSの認証コードの代わりに、またはそれに加えて、次のような方法を選べます。

  • パスキー(端末の顔認証や指紋認証でログインする)
  • 認証アプリ(Google AuthenticatorやMicrosoft Authenticatorなど、端末のアプリが6桁のコードを出す)
  • ログインのたびに登録済みの端末へ届く確認の通知

これらは、電話番号が相手に移っても、手元の端末がなければ使えません。 銀行や証券会社、メールのサービスで選べるなら、SMSよりもこちらを優先して設定します。 二段階認証の方式の違いと選び方は、二段階認証とはで、それぞれの長所と注意点を並べて説明しています。

ただし、パスキーや認証アプリにも、機種変更のときに引き継ぎを忘れるとログインできなくなる、という注意点があります。 SMSを完全にやめるのではなく、予備の確認方法(バックアップコードや、別の端末)を用意したうえで、ふだんのログインには端末を使う方法を選ぶ、と考えると無理がありません。

あわせて、次のことも見直しておきます。

  • 携帯電話会社の会員IDのパスワードを、他のどのサービスとも違うものにする
  • 携帯電話会社の会員IDに二段階認証やパスキーを設定できるなら設定する
  • 銀行や証券会社の、ログインや出金のときの通知メールを有効にしておく
  • 楽天IDのように、ログインIDをメールアドレス以外にできるサービスでは、そうしておく
  • SNSのプロフィールに、生年月日や住所が分かる情報を書かない

楽天証券の注意喚起も、個人情報(氏名・生年月日、住所、電話番号など)を不用意に公開しないこと、金融機関などの取引時や設定変更時の通知を有効にして内容を確かめることを挙げています。

本人確認のルールはどう変わっているか

携帯電話の契約やSIMの発行の本人確認は、詐欺に悪用されないよう、ここ数年で段階的に厳しくなっています。 総務省の特殊詐欺等対策サイトの「よくあるご質問」には、次のように書かれています。

オンラインで携帯電話やSIMを契約する際は、令和8年4月1日から、原則本人確認書類に記録されたICチップの情報の送信を受ける方法とするよう、本人確認ルールが変更になっています。 本人確認書類のコピーを送る方法や顔写真がある本人確認書類の画像を送信する方法は廃止されていますので、ICチップが搭載された本人確認書類をご準備の上、契約手続きを行ってください。 出典: 総務省 特殊詐欺等対策サイト「よくあるご質問」

ICチップの情報とは、マイナンバーカードや運転免許証に埋め込まれた電子的な情報のことで、券面の写真よりも偽造しにくいものです。 同じページでは、店舗での契約の本人確認ルールの見直しは令和9年4月1日からで、通信事業者によってはそれより前に店舗での運用を変えている場合があると書かれています。

このルールの変更に合わせて、すでに契約している携帯電話やSIMにも、通信事業者から本人確認の案内が順に届くことがあります。 総務省のページは、通信事業者を装った相手に本人確認書類の情報を送ってしまうと悪用されるおそれがあるとして、送信元を確かめること、届いたメールやSMSのリンクからではなく自分で通信事業者のマイページなどにアクセスすることを勧めています。 送信元が確かめられないときは、すぐに情報を送らず、契約している通信事業者に問い合わせるよう書かれています。

本物の案内が届く時期と、偽の案内が増える時期が重なるため、「本人確認をしないと回線が止まる」という連絡を受けたときほど、リンクを押さずに会員ページから確かめることが大切です。

SIMスワップの入口になる偽のメールとSMS

SIMスワップの多くは、相手があなたの会員IDやパスワード、個人情報を手に入れるところから始まります。 楽天証券が把握した手口の例として、注意喚起には次のようなものが挙がっています。

  • 「不正ログイン」などの嘘の通知メールを送り、その後カード会社の担当者を名乗る人から電話があり、メールの確認やリンク先での操作に誘導される
  • 「本人確認」「手続き確認」などを装うメールが届き、リンク先で認証情報や口座情報などの入力を求められる
  • 乗っ取った電話番号やメールアドレスを使い、複数の金融サービスで不正なログインやサービスの申し込み・変更が行われる

メールと電話を組み合わせて信じ込ませる手口があることに注意が必要です。 電話の相手が会社の担当者を名乗っても、こちらから公式サイトの番号にかけ直して確かめるまでは、何も入力せず、認証コードも読み上げません。

身に覚えのない認証コードがSMSで届いたときは、誰かがあなたのアカウントにログインしようとしている可能性があります。 その場合の考え方と対処は、身に覚えのない認証コードが届いたときでまとめています。 フィッシングメールの見分け方の基本は、フィッシング詐欺メールの見分け方を参考にしてください。

家族や職場で確かめておきたいこと

SIMスワップは、本人よりも先に周りの人が異変に気づくことがあります。 「電話しても電波が届かないという案内が続く」「SMSを送っても返事がない」という状態が続くときは、本人に別の手段で知らせると、気づくまでの時間を縮められます。

家族で決めておくとよいことは、次のとおりです。

  • 自分の携帯電話会社の紛失・盗難の窓口の番号を、紙や家族の端末にも控えておく
  • 圏外が続いたら、家族の電話から窓口に電話する、と決めておく
  • 銀行や証券口座の問い合わせ先も、同じ紙に控えておく

高齢の家族がいる場合は、携帯電話会社の会員IDのパスワードを他のサービスと分けているか、届いたメールのリンクからログインしていないかを、一緒に確かめておくと安心です。

職場で業務用の携帯電話を使っている場合は、会社の情報システムの担当者や管理部門に、圏外になったときの連絡先を確かめておきます。 業務用のメールやクラウドのサービスがSMSの認証に頼っていると、1台の乗っ取りが会社全体の問題になることがあります。 企業の多要素認証の考え方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較で扱っています。

在宅で働く人が電話番号を守る意味

在宅で仕事を受けている人にとって、携帯電話の番号は、取引先との連絡、仕事で使うクラウドのサービス、報酬の振込先の銀行のログインをつなぐ要の部分です。 番号を奪われると、仕事用のメールやチャットのアカウントまで入られ、取引先に偽の請求書や連絡が送られるおそれもあります。

@SOHO編集部は2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきました。その中で見てきたのは、仕事の道具が増えるほど、どこか1つの守りの弱さが仕事全体の弱点になるということです。仕事で使うメールと銀行だけでも、SMS以外の確認方法を設定し、携帯電話会社の窓口の番号を控えておくと、いざというときに取引先への説明に追われる時間を減らせます。セキュリティの知識を生かせる仕事に関心がある人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、どのような依頼があるかを確かめられます。

よくある質問

Q. SIMスワップ詐欺とは何ですか?

第三者があなたの個人情報や会員IDを使って携帯電話会社にSIMやeSIMの再発行をさせ、あなたの電話番号を自分の端末で使えるようにする手口です。番号が移るとSMSの認証コードも相手に届くため、銀行やメールのアカウントに入られるおそれがあります。

Q. スマホが急に圏外になったらSIMスワップを疑うべきですか?

機内モードや再起動、周りの人も圏外かどうか、通信障害のお知らせを先に確かめます。自分だけ圏外が続き、身に覚えのないSIM再発行の通知やログインの通知が届いているなら、別の電話から携帯電話会社の紛失・盗難の窓口に電話して回線を止めてもらいます。

Q. 自分のスマホが使えないとき、どこから携帯電話会社に連絡しますか?

固定電話や家族の携帯電話から、各社の公式サイトに載っている紛失・盗難の窓口に電話します。別の端末から会員ページにログインできれば、Webで回線を止められる会社もあります。届いたメールやSMSに書かれた番号にはかけないでください。

Q. SIMスワップを防ぐために何を設定すればよいですか?

携帯電話会社の会員IDのパスワードを他と別にし、銀行やメールではSMSよりもパスキーや認証アプリを選びます。ログインや出金の通知を有効にし、届いたメールやSMSのリンクから会員ページにログインしないことも大切です。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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