プレスリリースの書き方|構成とテンプレート、そのまま使える例文 2026


この記事のポイント
- ✓プレスリリースの書き方を
- ✓初めて書く中小企業・個人事業主向けに整理
- ✓タイトル・リード文・本文・会社概要・問い合わせ先の構成
プレスリリースの書き方で押さえることは3つだけです。 1つ目は、発表の中身を「誰が、いつ、何を始めるのか」の1文に縮めてタイトルにすること。 2つ目は、タイトル、リード文、本文、会社概要、問い合わせ先の5つを、この順番で上から書くこと。 3つ目は、書き上げたら自社サイトに掲載し、配信サービスやメディアへの直接の送付で記者に届けることです。
この記事では、初めてプレスリリースを書く中小企業や個人事業主、フリーランスの担当者に向けて、5つの構成それぞれに何を書くのか、どのくらいの長さにするのか、どこで書き損じやすいのかを順に説明します。 後半には、空欄を埋めるだけで形になるテンプレートと、新サービスの開始、イベントの告知、受賞や実績の到達という題材の違う例文を3つ用意しました。 配信サービスの料金は、2026年10月に各社の公式ページで確かめた時点の数字で書いています。
プレスリリースとは何か、小さな会社が出す意味
プレスリリースとは、会社や団体が新しい取り組みを発表するときに、新聞、雑誌、テレビ、Webメディアの記者に向けて書く公式の発表文のことです。 広告と違うのは、記事にするかどうかを決めるのが記者だという点です。 記者はプレスリリースを読み、読者に伝える価値があると判断したときに取材をしたり、記事の材料に使ったりします。
大企業だけのものと思われがちですが、実際には社員が数人の会社や、1人で事業をしている個人事業主も出しています。 配信サービスの中には、設立から日の浅い会社向けに無料で配信できる仕組みを用意しているところもあります。 たとえば PR TIMES は、会社の設立から2年が経つまで、毎月1件、合計10件まで無料で配信できる「スタートアップチャレンジ」を案内しています(PR TIMES MAGAZINE のスタートアップチャレンジの解説)。
小さな会社がプレスリリースを出す意味は、記事に取り上げられることだけではありません。 発表の内容を決まった型で文章にしておくと、自社サイトのお知らせ、取引先への案内、営業資料、採用ページにそのまま使い回せます。 「いつ、何を始めた会社なのか」が公開の記録として残るため、初めて取引を検討する相手が会社の名前で検索したときの手がかりにもなります。
一方で、出せば必ず記事になるわけではありません。 記者のもとには毎日多くのプレスリリースが届きます。 タイトルとリード文の数行で「何の発表なのか」が分からないものは、本文まで読まれないまま終わります。 だからこそ、文章の上手さより先に、決まった構成に沿って要点を上から並べることが大切になります。 次の節から、その構成を1つずつ見ていきます。
プレスリリースの構成は5つ、上から順に書く
プレスリリースの構成は、どの配信サービスを使う場合でもおおむね同じです。 上から順に、タイトル、リード文、本文、会社概要、問い合わせ先の5つで組み立てます。 記者は上から読み、途中で読むのをやめることが多いため、大事なことほど上に書くのが基本です。
| 構成 | 書くこと | 長さの目安 |
|---|---|---|
| タイトル | 誰が、何を始めるのかを1文で | 50字前後(媒体の上限の中で) |
| リード文 | 5W1Hを使って発表の全体を要約 | 3文から5文、200字前後 |
| 本文 | 背景、具体的な内容、今後の予定 | A4用紙1枚から2枚 |
| 会社概要 | 会社名、所在地、代表者、設立、事業内容、URL | 5行から7行 |
| 問い合わせ先 | 担当者名、電話、メールアドレス | 3行から4行 |
この表で一番大事なのは、上の2つです。 タイトルとリード文だけを読めば発表の全体が分かる、という状態を目指して書きます。 本文はその裏付けで、会社概要と問い合わせ先は記者が記事を書くときや、確認の連絡をするときに使う情報です。
構成の順番を守ると、書く側にも利点があります。 初めて書くときは「何から書けばいいのか」で手が止まりがちですが、5つの枠を先に作って、タイトルの仮の案と、リード文に入れる5W1Hを埋めてしまえば、残りは本文の肉付けだけになります。 最初からきれいな文章にしようとせず、箇条書きでよいので枠を埋めることから始めると進めやすくなります。
全体の文字数は、紙で配ることを前提にした場合、A4用紙1枚から2枚に収めるのが一般的です。 Web の配信サービスにはそれぞれ入力の上限があります。 PR TIMES の場合、本文の入力は最大8,000文字までと案内されています。 上限いっぱいまで書く必要はなく、記者が数分で読み終えられる長さに絞るほうが、伝わりやすいリリースになります。
タイトルの付け方:文字数、数字と固有名詞、記者がまず見るところ
タイトルは、プレスリリースの中で最も読まれる部分です。 記者は届いたメールの件名や、配信サイトの一覧に並んだタイトルを見て、本文を開くかどうかを決めます。 PR TIMES の公式ガイドは、タイトルの見え方について次のように書いています。
PR TIMESのトップページでは、サムネイル画像の左にタイトルのみが表示されます。トップページで見えるタイトルは、全角50文字前後です。 出典: PR TIMES MAGAZINE
同じガイドでは、入力できる文字数はリリースタイトルとサブタイトルともに全角100文字までとされています(PR TIMES MAGAZINE の入稿の必須項目の解説)。 つまり、100字まで入力はできても、一覧で読まれるのは前半の50字前後です。 タイトルは50字前後に収め、どうしても入りきらない補足はサブタイトルに回すのが実務的な考え方です。 メールで配信される場合は件名として表示されるため、冒頭の数語で「何の発表か」が伝わる並びにしておきます。
タイトルを作るときの手順は次のとおりです。
- 発表の主語(会社名や商品名)を決める
- 何が起きるのか(開始、発売、開催、受賞、到達)を動詞で決める
- 具体的な数字か固有名詞を1つ入れる
- 50字前後に収まるか数え、はみ出した分をサブタイトルに回す
数字と固有名詞が効くのは、記者が「どれくらいの規模の話なのか」「どこの話なのか」を一目で判断できるからです。 「新サービスを開始」より「〇〇市の飲食店向けに予約受付の代行サービスを開始」のほうが、地域の媒体の記者にも、飲食の業界紙の記者にも、自分に関係のある話だと伝わります。 「累計〇件を達成」「〇月〇日に開催」のように、日付や件数が入るだけでも、事実を伝える発表であることがはっきりします。
書き損じやすいのは、気持ちの入った言葉をタイトルに並べてしまうことです。 「画期的な」「業界初の」「ついに」といった言葉は、根拠が本文で示されていなければ記者には響きません。 特に「業界初」「日本一」のような言い切りは、裏付けとなる調査の範囲を本文で示せる場合だけにします。 もう1つは、会社名だけが長くて中身が後ろに押し出される並びです。 正式な会社名が長い場合は、タイトルでは略称や商品名を主語にし、正式名称は本文の冒頭に書く方法もあります。
リード文の書き方:最初の3文で全体を伝える
リード文とは、タイトルのすぐ下に書く要約の段落のことです。 新聞記事の最初の段落と同じ役割で、ここだけ読めば発表の全体が分かるように書きます。 長さは3文から5文、200字前後が目安です。
リード文には、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)を詰め込みます。 書き出しは「株式会社〇〇(本社:〇〇県〇〇市、代表取締役:〇〇〇〇)は、〇〇年〇月〇日より、〇〇を開始します。」という形が定番です。 この1文に、誰が、いつ、何をするのかが入ります。 続く1文から2文で、なぜ始めるのか(背景や目的)と、どのように提供するのか(対象、料金、方法)を補います。
リード文で書き損じやすい点は3つあります。
- 背景の説明から書き始めてしまう。「近年、〇〇の需要が高まっています」から入ると、発表の中身が3文目以降に押し出される
- タイトルの言い換えだけで終わる。タイトルに無い情報(日付、対象、料金など)を必ず加える
- 主語が途中で変わる。会社が主語で始めたら、リード文の中では会社を主語のまま通す
リード文を書き終えたら、タイトルとリード文だけを声に出して読んでみてください。 初めてこの会社を知った人が聞いても、何の発表なのかが分かれば合格です。 分からなければ、足りない要素が5W1Hのどれなのかを確かめて書き直します。 リード文がしっかりしていれば、本文はその詳しい説明として書くだけなので、全体の手間も減ります。
本文の書き方:背景、内容、今後の順に並べる
本文は、リード文で要約した内容を詳しく説明する部分です。 長さはA4用紙1枚から2枚、Web の配信なら1,500字から3,000字ほどに収めるのが読みやすい分量です。 並べ方は、次の順番にすると迷いません。
- 背景:なぜ今この取り組みを始めるのか。顧客の困りごと、地域や業界の事情
- 内容:サービスや商品、イベントの具体的な中身。名前、対象、料金、日時、場所、申し込み方法
- 特徴:ほかとどこが違うのか。数字や事例で示す
- 今後の予定:対象の拡大、次の展開、目標の時期
- 担当者や代表者のコメント(入れる場合)
内容の部分は、見出しや箇条書きを使って整理すると、記者が必要な情報を拾いやすくなります。 特に、料金、日時、場所、申し込み先のような事実は、文章の中に埋め込まず、項目ごとに1行ずつ書くのが親切です。 記者は記事を書くときにこの部分をそのまま確認に使います。
画像は、伝わり方を大きく変えます。 新しい商品なら商品の写真、サービスなら利用している場面や画面、イベントなら会場や過去の開催の様子を1枚から3枚添えます。 記者がそのまま記事に使えるよう、明るく、ピントが合っていて、文字を重ねていない写真を選びます。
本文で書き損じやすいのは、会社の思いや沿革を長く書いてしまうことです。 創業の経緯や理念は、発表の中身と直接関係がある場合だけ短く触れ、詳しくは会社のサイトへ案内します。 もう1つは、専門用語や社内でしか通じない呼び名をそのまま使うことです。 業界紙の記者でも、すべての分野の用語を知っているわけではありません。 用語を出すときは、その場で1文で言い換えてから先に進むと、記者がそのまま記事の文章に使えます。
代表者や担当者のコメントを入れる場合は、2文から4文の短いものにします。 「お客様に喜んでいただけるよう努めてまいります」のような決まり文句より、なぜこの取り組みを始めたのか、誰のどんな困りごとを解決したいのかを具体的に語るほうが、記事に引用されやすくなります。
会社概要と問い合わせ先:記者が連絡するための情報
本文の後には、会社概要と問い合わせ先を書きます。 ここは記者が記事を書くときの確認や、取材の申し込みの連絡に使う情報です。 目立つ部分ではありませんが、抜けや誤りがあると、記事にしようとした記者が連絡を取れずに見送ることになります。
会社概要に書く項目は次のとおりです。
- 会社名(正式名称)
- 所在地
- 代表者名
- 設立年月
- 事業内容(1行から2行)
- 会社のサイトの URL
個人事業主の場合は、屋号、事業主の氏名、所在地(市区町村までにするかどうかは事業の形に合わせて決める)、開業の時期、事業内容、サイトの URL を書きます。 自宅で事業をしていて住所を公開したくない場合は、公開しても差し支えのない連絡先と、市区町村までの所在地にとどめる方法もあります。
問い合わせ先には、次の3つを必ず書きます。
- 担当者の部署と氏名
- 電話番号(つながる時間帯を添える)
- メールアドレス
書き損じやすいのは、問い合わせ先を代表電話だけにしてしまうことです。 記者が電話をかけても、発表の内容を知っている担当者につながらなければ、確認が進みません。 メールアドレスも、問い合わせの総合窓口ではなく、発表の担当者が直接読めるものにします。 発表の当日から数日は、記者からの連絡が入りやすい時期です。 担当者が不在になる日を避けて配信日を決めておくと、せっかくの連絡を逃さずに済みます。
PR TIMES には、メディア関係者だけが閲覧できる情報を追加できる機能もあります。 担当者の携帯電話の番号のように、一般には公開したくない連絡先は、こうした限定公開の欄を使う方法があります。 使える機能は配信サービスごとに違うため、利用するサービスの入稿画面で確かめてください。
そのまま使えるプレスリリースのテンプレート
ここまでの構成を、空欄つきのテンプレートにしました。 〇〇の部分を自社の内容に置き換え、不要な行は削って使ってください。 文書作成ソフトやメールの本文にそのまま貼り付けられる形にしています。
報道関係者各位
プレスリリース
〇〇〇〇年〇月〇日
株式会社〇〇
【タイトル】〇〇(商品名・サービス名)が、〇〇向けに〇〇を〇月〇日から開始
【サブタイトル】〇〇の困りごとを、〇〇で解決。初回〇〇は無料
株式会社〇〇(本社:〇〇県〇〇市、代表取締役:〇〇〇〇)は、〇〇〇〇年〇月〇日より、〇〇向けのサービス「〇〇」の提供を開始します。〇〇という困りごとに対し、〇〇の方法で〇〇できるようにするものです。
■ 背景
〇〇の現場では、〇〇という課題があります。〇〇のため、〇〇が難しいという声が寄せられていました。
■ サービスの概要
名称:〇〇
対象:〇〇
提供開始日:〇〇〇〇年〇月〇日
料金:〇〇円(税込)から
申し込み方法:〇〇(URL:〇〇)
■ 特徴
1. 〇〇
2. 〇〇
3. 〇〇
■ 今後の予定
〇〇〇〇年〇月までに、〇〇へ対象を広げる予定です。
■ 代表者のコメント
〇〇〇〇(株式会社〇〇 代表取締役)
「〇〇」
■ 会社概要
会社名:株式会社〇〇
所在地:〇〇県〇〇市〇〇
代表者:代表取締役 〇〇〇〇
設立:〇〇〇〇年〇月
事業内容:〇〇
URL:〇〇
■ 本件に関するお問い合わせ先
株式会社〇〇 〇〇部 担当:〇〇
電話:〇〇(平日〇時から〇時)
メール:〇〇
テンプレートを使うときの注意は2つです。 1つは、見出しの記号(■や【】)を配信サービスの入稿画面に貼るときは、そのサービスの装飾機能に置き換えたほうが読みやすくなる場合があることです。 もう1つは、空欄を埋めたあとに〇〇が残っていないかを必ず確かめることです。 配信の直前に検索機能で「〇」を探すだけで、埋め忘れを防げます。
例文1:新しいサービスの開始を知らせる
1つ目の例文は、もっとも多い題材である新しいサービスの開始です。 会社名や数字はすべて架空のものです。
タイトルとリード文
タイトル:株式会社〇〇、〇〇市の飲食店向けに電話予約の受付代行サービス「〇〇」を〇月〇日から開始
リード文:株式会社〇〇(本社:〇〇県〇〇市、代表取締役:〇〇〇〇)は、〇〇〇〇年〇月〇日より、〇〇市内の飲食店を対象に、営業時間外の電話予約を代わりに受け付けるサービス「〇〇」の提供を開始します。 仕込みや接客の最中に予約の電話を取れず、予約を逃してしまう店舗の困りごとに応えるものです。 料金は1店舗あたり月額〇〇円(税込)からで、開始から〇か月間は初期費用を無料とします。
本文の組み立て
背景の段落では、少人数で営業する店舗ほど、ランチの仕込みやディナーの接客と電話の対応が重なりやすいこと、取れなかった電話がそのまま予約の取り逃しになることを書きます。 自社で店舗に聞き取りをした結果があれば、「〇店舗に聞いたところ、〇店舗が電話を取れずに予約を逃した経験があると答えた」のように、調べた範囲を添えて数字で示します。
サービスの概要は、名称、対象の地域と業種、受付の時間帯、料金、申し込み方法を1行ずつ並べます。 特徴は3つまでに絞り、「予約の内容を〇分以内にメールで店舗に知らせる」「店舗ごとの決まり(人数の上限、貸し切りの可否)に合わせて受け付ける」のように、利用する店舗の目線で書きます。
今後の予定には、対象の地域を広げる時期や、受付の時間帯を延ばす計画を書きます。 まだ決まっていないことは書かず、決まっている範囲だけにとどめます。
例文2:イベントの告知をする
2つ目は、セミナーや展示会、体験会などのイベントの告知です。 イベントの告知では、日時、場所、参加の方法、定員、参加費といった事実が記者にとって最も大事な情報になります。
タイトルとリード文
タイトル:〇〇市の〇〇工房、親子で参加できる木工の体験会を〇月〇日に開催 定員〇組
リード文:〇〇工房(所在地:〇〇県〇〇市、代表:〇〇〇〇)は、〇〇〇〇年〇月〇日(〇)に、小学生とその保護者を対象とした木工の体験会「〇〇」を〇〇市〇〇公民館で開催します。 地元で切り出した木材を使い、親子で小さな椅子を1脚作るもので、定員は〇組、参加費は1組〇〇円(税込)です。 申し込みは〇月〇日まで、工房のサイトで受け付けます。
本文の組み立て
イベントの告知では、本文の冒頭に開催の概要を項目で並べます。 名称、日時、会場(住所と最寄り駅)、対象、定員、参加費、持ち物、申し込み方法と締め切りの順です。 記者は掲載するときにこの部分をそのまま使うため、表記の揺れ(午前と AM の混在など)が無いように整えます。
背景の段落では、なぜこのイベントを開くのかを書きます。 「地元の木材を使う機会が少なくなっている」「子どもが道具に触れる場が限られている」のように、地域や参加者にとっての意味を書くと、地域の媒体が取り上げる理由になります。 過去に同じイベントを開いたことがあれば、そのときの参加者数や様子を写真とともに添えます。
イベントの告知は、配信する時期も大切です。 開催日の直前では、記者が掲載の予定に組み込めません。 開催の数週間前に1回目を出し、申し込みの状況や当日の内容が固まった段階で、取材の案内を個別に送るという2段階にすると、記者が予定を立てやすくなります。
例文3:受賞や実績の到達、新しい事業の開始を知らせる
3つ目は、資金調達や大きな提携がなくても、小さな会社や個人事業主が出せる題材です。 受賞、利用者数や取引件数の到達、新しい事業の開始は、どれも会社の歩みを示す発表になります。
タイトルとリード文(実績の到達の場合)
タイトル:〇〇市の〇〇事務所、地元の中小企業向けのホームページ制作で累計〇件を達成
リード文:〇〇事務所(所在地:〇〇県〇〇市、代表:〇〇〇〇)は、〇〇〇〇年〇月〇日、〇〇県内の中小企業と個人店を対象としたホームページ制作の累計の件数が〇件に達したことをお知らせします。 〇〇〇〇年の開業から、作ったあとの更新まで請け負う形で取引を重ねてきました。 これを機に、〇月〇日から、更新作業を毎月定額で請け負う新しいプランの受付を始めます。
題材ごとの書き方の違い
受賞を知らせる場合は、賞の正式名称、主催者、受賞した部門、受賞の理由(主催者が公表している講評など)を正確に書きます。 主催者の発表より前に配信してよいかは、主催者の決まりを確かめてから日程を決めます。
実績の到達を知らせる場合は、数字の数え方をはっきりさせることが大切です。 「累計」なのか「年間」なのか、「契約の件数」なのか「利用者の人数」なのかを書き分け、いつ時点の数字なのかを添えます。 到達の報告だけで終わらせず、例文のように次の取り組みとあわせて発表すると、記者にとって記事にする理由が増えます。
新しい事業の開始を知らせる場合は、これまでの事業との関係を書きます。 「本業の〇〇で培った〇〇を生かし、〇〇の分野に事業を広げる」のように、なぜこの会社がその事業を始めるのかが分かると、読み手が納得しやすくなります。
どの題材でも、数字は社内で確かめられる記録に基づくものだけを使います。 記者に「この数字はどう数えたのですか」と聞かれたときに、すぐに答えられる状態にしておきます。
書き損じやすい失敗と、出す前の点検
プレスリリースを出したあとに誤りに気づくと、訂正の手間がかかるうえ、記者からの信用にも関わります。 初めて書く人がつまずきやすい失敗と、配信の前に確かめたい項目を整理します。
よくある失敗は次のとおりです。
- 宣伝の文句が多く、事実が少ない。「最高の」「圧倒的な」のような言葉は記者には判断の材料にならない
- 発表の中身が1つに絞れていない。新サービスと採用の告知と決算の報告を1本に詰め込むと、どれも伝わらない
- 日付や曜日、料金の表記が本文と概要の項目で食い違っている
- 問い合わせ先がつながらない、または担当者が配信の当日に不在
- 画像の権利を確かめていない。他人が撮った写真や、利用の条件がある素材をそのまま使ってしまう
出す前の点検の項目は次のとおりです。
- タイトルとリード文だけで、何の発表か分かるか
- 5W1Hがリード文の中にそろっているか
- 日付、曜日、時刻、料金、URL が本文と概要の項目で一致しているか
- 会社名、代表者名、商品名の表記が全体でそろっているか
- 「業界初」のような言い切りに、根拠となる調査の範囲を示しているか
- 画像はすべて自社で撮影したもの、または利用の許可を得たものか
- 問い合わせ先の電話とメールが、配信の当日に担当者へ届くか
- テンプレートの〇〇が残っていないか
点検は、書いた本人だけでなく、社内のもう1人、または家族や知人に読んでもらうと誤りが見つかりやすくなります。 発表の中身を知らない人が読んで分かるかどうかが、記者が読んで分かるかどうかの目安になります。 景品やキャンペーンを含む発表では、表示の決まりにも注意が要ります。 景品表示法の考え方は消費者庁の表示対策のページで確かめられます。
出したあとの流れ:自社サイト、配信サービス、メディアへの直接の送付
プレスリリースは、書き上げたら終わりではありません。 記者に届けて、読んでもらって、はじめて意味を持ちます。 届け方は大きく3つあり、組み合わせて使うのが一般的です。
自社サイトに掲載する
まず、自社サイトの「お知らせ」や「ニュース」のページに掲載します。 配信サービスやメールで送ったリリースを読んだ記者は、会社のサイトを開いて、その発表が本当に会社から出たものかを確かめることがあります。 自社サイトに同じ内容があれば、確認がすぐに済みます。 過去の発表が並んでいると、会社がどのような歩みをしてきたのかも伝わります。
配信サービスを使う
配信サービスとは、登録している媒体や記者にプレスリリースを一斉に届け、自社のサイトにも掲載してくれるサービスのことです。 2026年10月に各社の公式の料金ページで確かめた時点の主な料金は次のとおりです。
| サービス | 主な料金 | 確かめた公式ページ |
|---|---|---|
| PR TIMES | 従量課金プランは1件3万円(税抜)。定額プランは年間契約で1か月あたり7万円(税抜)から | PR TIMES 料金プラン |
| @Press | スマート配信のショットが1回25,000円。原稿の校正がつくサポート配信のライトプラスは1配信39,800円(税抜) | @Press スマート配信 |
| ValuePress | エコノミーは1配信30,000円(税抜)。お試しのフリーは0円で、配信先は20媒体まで | valuepress 料金プラン |
料金だけでなく、配信先の数、原稿の確認をしてくれるかどうか、画像を何枚まで添えられるかなど、できることもサービスごとに違います。 初めてなら、まずは1回ごとに支払う形で使い、配信の回数が多くなってから定額のプランを検討する順番が無理のない進め方です。 どのサービスも登録の際に審査があり、内容によっては掲載できない場合があると案内しています。 配信したい日の数日前には登録を済ませておきます。
メディアに直接送る
配信サービスとあわせて、取り上げてほしい媒体の記者や編集部に直接送る方法もあります。 地域の新聞社の支局、業界紙、地域の情報誌、ラジオ局などは、サイトにプレスリリースの送り先(メールアドレスや問い合わせフォーム)を載せていることがあります。 送るときは、件名にタイトルを入れ、本文の冒頭に2行から3行で要点を書き、リリースの全文は PDF の添付か、自社サイトの掲載ページの URL で伝えます。 同じ文面を大量に送るより、その媒体がこれまでに扱ってきた記事に合わせて、なぜその媒体に送るのかを1文添えるほうが読まれやすくなります。
配信したリリースを@SOHOのプレスリリースにも掲載する
配信サービスで出したプレスリリースは、ほかの場所にも掲載して、目に触れる機会を広げることができます。 在宅ワークと業務委託の仲介サイトの@SOHOでは、会員企業のプレスリリースをプレスリリースの一覧に掲載しています。 配信サービスで出したリリースを、そのまま@SOHOにも載せる、という使い方ができます。
掲載の決まりは次のとおりです。
- 掲載は無料で、@SOHOの会員登録(無料)とログインが要る
- 掲載の前に事務局が内容を確認し、公開したら登録のメールアドレスへ連絡が届く
- 掲載ページから自社のサイトへリンクできる
- 掲載したリリースは、マイページの「プレスリリース」で確認や編集ができる
申し込みの画面で入力するのは、タイトル(120字まで)、会社名、発表日、本文(20,000字まで、改行はそのまま掲載)、会社のサイトの URL、元のリリースの URL、画像1枚(JPEG・PNG・WebP)です。 元のリリースの URL には、PR TIMES などで配信したページがあれば、その URL を入れます。 配信サービスに入稿した原稿をそのまま貼り付ければよいので、新しく書き直す必要はありません。 タイトルと本文はこの記事のテンプレートで作ったものがそのまま使えます。
掲載を申し込むときは、プレスリリースを掲載するの画面から手続きします。 自社サイトへのリンクがつくため、リリースを読んだ人が会社のサイトを訪れる入口が1つ加わります。
書く時間が取れないときと、発表の中身を磨きたいとき
ここまで読んで、自分で書くのは難しいと感じた人もいるはずです。 プレスリリースの原稿は、広報やライティングを専門にするフリーランスに頼むこともできます。 依頼したときの費用の目安や、頼むまでの流れはプレスリリース作成代行をフリーランスに頼む相場で詳しく整理しています。 原稿だけを頼むのか、配信先の選定まで頼むのかで費用が変わるため、頼む範囲を先に決めておくと見積もりを比べやすくなります。
仲介の場を20年以上運営してきた立場から見ると、発表がうまく伝わる会社には共通点があります。 文章の上手さより、「誰のどんな困りごとを、どう解決するのか」を1文で言える状態になってから書き始めていることです。 この1文が決まらないまま書き始めると、タイトルもリード文もぼやけ、何度書き直しても形になりません。 反対に、この1文が決まっていれば、テンプレートの空欄はほとんど迷わずに埋まります。 外部の書き手に頼む場合も、この1文を渡せるかどうかで、仕上がりと費用が大きく変わります。
発表の中身そのものを磨きたい場合は、事業の進め方を相談できる専門家の力を借りる方法もあります。 新しいサービスや事業の計画を整理したいなら、経営の診断と助言を行う国家資格の中小企業診断士に相談する選択肢があります。 販路を広げる取り組みに補助金を使えるかどうかを調べたいなら、小規模事業者持続化補助金2026|採択率を上げる事業計画書の書き方で、計画書に何を書くのかを確かめられます。 広報やデジタルの集客を外部の専門家と一緒に進めたい場合は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、どのような専門家がどのような支援を請け負っているのかを確かめられます。
よくある質問
Q. プレスリリースの文字数はどのくらいが適切ですか?
紙で配る場合はA4用紙1枚から2枚、Web の配信なら本文1,500字から3,000字ほどが読みやすい分量です。PR TIMES の本文の入力の上限は8,000文字ですが、上限まで書く必要はありません。タイトルは一覧で読まれる50字前後に収め、入りきらない補足はサブタイトルに回します。
Q. 個人事業主やフリーランスでもプレスリリースを出せますか?
出せます。新しいサービスの開始、イベントの開催、受賞、実績の到達などは、個人で事業をしている人でも発表の題材になります。配信サービスには登録の審査があるため、事業の内容が分かる自社サイトを用意しておくと手続きが進みやすくなります。自社サイトへの掲載とメディアへの直接の送付は費用をかけずに始められます。
Q. プレスリリースのテンプレートを使うときに気をつけることは?
空欄を埋めたあとに「〇〇」が残っていないかを必ず確かめます。日付、曜日、料金、URL が本文と概要の項目で一致しているかも点検します。見出しの記号は、配信サービスの入稿画面に貼るときにそのサービスの装飾機能へ置き換えると読みやすくなる場合があります。
Q. 配信したプレスリリースを、ほかのサイトにも掲載してよいですか?
自社が発表した内容であれば、自社サイトや、会員企業のリリースを掲載している別のサイトにも載せられます。ただし、配信サービスの利用規約で扱いが決まっている場合があるため、利用しているサービスの規約を確かめてから掲載します。元の配信ページの URL を添えておくと、読み手が出どころを確かめられます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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