【重要】PHPの重大な脆弱性について

PHP8技術者認定初級試験|試験の範囲と勉強の進め方

@SOHO編集部
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PHP8技術者認定初級試験|試験の範囲と勉強の進め方

この記事のポイント

  • ✓PHP8技術者認定初級試験の問題数
  • ✓申し込みから合格証までの流れを公式の案内で整理し
  • ✓範囲に沿った勉強の進め方と

PHPを学び始めて、自分の理解がどこまで正しいのかを確かめたい。Webの制作や開発の仕事に応募するときに、PHPの基礎を身に付けていることを示したい。そう考えて、PHP8技術者認定初級試験を調べている人は多いはずです。一方で、試験の範囲がどこまでなのか、どの教材を使えばよいのか、どれくらいの準備が必要なのかは、公式の案内を読まないと分かりにくいところです。

先に結論を書くと、PHP8技術者認定初級試験は、60分で40問の選択式の問題に答え、7割正解で合格するコンピューターの試験です。出題は主教材の『独習PHP 第4版』の章ごとに割合が決まっていて、オブジェクト指向の構文、制御構文、PHPの基本の3つで全体の4割を超えます。この記事では、試験の概要、出題の範囲と割合、教材、申し込みから合格証までの流れを公式の案内に沿って整理したうえで、範囲に沿った勉強の進め方と、合格を仕事につなげる考え方を説明します。

PHP8技術者認定初級試験とは

PHP8技術者認定初級試験は、PHP技術者認定機構が主催している、PHPのプログラミングの基本の知識を問う試験です。PHPとは、Webサイトの問い合わせのフォームや会員のページ、ブログのシステムなど、サーバーの側で動く仕組みを作るためのプログラミング言語のことです。WordPressもPHPで作られています。

PHP技術者認定機構のPHP8初級試験のページでは、この試験の概要を「PHPプログラミングの基本知識を問う試験」と説明しています。PHPの技術者の認定には、初級のほかに、上級と準上級の試験があります。

試験 内容 問題数と時間 合格の基準
PHP8技術者認定初級試験 PHPのプログラミングの基本の知識 40問、60分 7割正解
PHP8技術者認定上級試験 言語の仕様から実用的なプログラミングの技術 30問、2時間 7割以上の正解
PHP8技術者認定準上級試験 上級と同じ試験で、5割以上7割未満の正解 30問、2時間 5割以上7割未満の正解

上級と準上級は同じ試験を受け、正解の割合によって上級か準上級かが決まります。機構のページによると、上級試験で8割5分以上の正解をした人は、PHP技術者認定ウィザードの呼び名を使えます。初級は、こうした上位の試験の入り口にあたります。

機構のページでは、初級試験は、経済産業省が定めたITスキル標準(ITSS)のキャリアの枠組みの中で、ソフトウェアの開発の応用ソフトの分野のレベル1に位置づけられていると案内されています。ITスキル標準とは、IT分野の仕事に必要な力を、職種と段階ごとに整理した指針のことです。レベル1は、上位の人の指導のもとで仕事をこなせる段階を指します。

試験の概要

試験を実施しているオデッセイコミュニケーションズの案内から、初級試験の概要を整理します。

項目 内容
問題数 40問
出題の形式 選択式(単一の選択、または複数の選択)
試験の方式 コンピューター上で解答するCBT方式
試験時間 60分
合格の基準 7割正解
受験料 一般 13,200円(税込)、学割 6,600円(税込)
試験会場 全国のCBTのテストセンター

CBT方式とは、決まった試験の日に一斉に受けるのではなく、テストセンターのパソコンで、予約した日時に受ける方式のことです。機構のページによると、試験は会場でほぼ一年中実施されています。仕事や学校の予定に合わせて、受ける日を選べます。

合格の基準は7割正解なので、40問のうち28問以上に正解すれば合格です。1問あたりにかけられる時間は平均で1分30秒です。コードを読んで実行の結果を答える問題もあるため、問題によってかかる時間に差が出ます。

受験料と学割

受験料は、一般が13,200円(税込)です。学生と教員は学割で6,600円(税込)になります。学割の対象は、小学校から大学院、高等専門学校、専修学校、専門学校などに在籍する人と教員で、試験の当日に学生証か教員証を見せる必要があります。機構のページでは、2026年9月14日から職業訓練の受講者も学割で受験できるようになると案内されています。条件は、オデッセイコミュニケーションズに直接確かめます。

10名以上で受ける法人には、団体の割引(10%引き)があります。会社の研修として受けたい場合は、勤め先に制度があるかを確かめます。

試験の前提

試験の案内には、問題の前提も書かれています。

特に明記がない場合、使用しているPHPのバージョンは「8.0.*」であるとします 出典: cbt.odyssey-com.co.jp

同じ案内では、php.ini(PHPの動きを決める設定のファイル)はすべて初期の値が設定されているものとし、問題文のコードはPHP 8.0.0で動作を確かめていると書かれています。マニュアルの引用は、PHPの公式マニュアルの日本語版からとされています。PHPの新しい版では動きが変わった機能もあるため、勉強のときに自分のパソコンで試す場合は、PHP 8.0の動きを前提に考えます。

出題の範囲と割合

初級試験の出題の範囲は、主教材の『独習PHP 第4版』の章ごとに、割合が決まっています。試験の案内に載っている割合を、多い順に並べ替えて整理します。

章 出題の割合
第10章 オブジェクト指向構文 17.5%
第4章 制御構文 13.8%
第2章 PHPの基本 12.5%
第3章 演算子 10.0%
第8章 リクエスト情報 10.0%
第5章 組み込み関数 8.8%
第6章 ユーザー定義関数 7.5%
第7章 標準クラスライブラリ 7.5%
第9章 データベース連携 5.0%
第11章 高度なプログラミング 5.0%
第1章 イントロダクション 2.5%

40問の試験なので、割合から問題数のおおよその目安が分かります。オブジェクト指向構文は7問前後、制御構文は5問から6問、PHPの基本は5問、演算子とリクエスト情報はそれぞれ4問ほどです。上位の5つの章で、全体の6割を超えます。

割合の高い章で問われやすいこと

オブジェクト指向構文の章は、最も割合が高い章です。オブジェクト指向とは、データと、そのデータを扱う処理をひとまとめにした「クラス」を作り、それを組み合わせてプログラムを組み立てる考え方のことです。クラスの定義、インスタンスの作り方、継承、アクセス修飾子(public、protected、private)、インターフェースなどが含まれます。PHPを学び始めたばかりの人がつまずきやすい分野でもあるので、早めに取りかかります。

制御構文の章は、if、switch、match、for、foreach、whileなど、処理の流れを決める書き方です。PHP 8で加わったmatch式のように、新しい書き方も含まれます。

PHPの基本の章は、変数、データの型、配列、文字列の書き方などです。演算子の章では、比較の演算子の違い(==と===の違いなど)が問われることがあります。値の比べ方の細かな違いは、実際にコードを動かして確かめると理解しやすくなります。

リクエスト情報の章は、フォームから送られたデータの受け取り方や、クッキー、セッションの扱いです。Webのアプリを作るときに欠かせない部分で、実務とのつながりも強い章です。

そのほかの章の勉強のポイント

割合が10%未満の章も、合わせると全体の4割近くになります。章ごとに押さえておきたい点を整理します。

組み込み関数の章(8.8%)は、PHPに最初から用意されている関数の使い方です。文字列の長さを数える、文字列を置き換える、配列を並べ替える、日付を扱うといった関数が含まれます。すべての関数を覚える必要はありませんが、よく使う関数の名前と、引数の順番、戻り値(関数が返す結果)の形は確かめておきます。

ユーザー定義関数の章(7.5%)は、自分で関数を作る方法です。引数の初期値、型の指定、可変長の引数、無名関数などが含まれます。PHP 8で加わった、引数の名前を指定して渡す書き方(名前付き引数)のように、新しい書き方にも目を通します。

標準クラスライブラリの章(7.5%)は、日付や時刻、ファイル、正規表現などを扱うために、PHPに用意されているクラスの使い方です。オブジェクト指向の章と関係が深いので、両方を行き来しながら読むと理解しやすくなります。

データベース連携の章(5.0%)は、PHPからデータベースに接続して、データを読み書きする方法です。SQL(データベースを操作するための言語)の基本と、PDOという仕組みを使った接続の方法が中心です。利用者が入力した値をそのままSQLに組み込むと、不正な操作を許す危険があるため、安全な書き方(プリペアドステートメント)も合わせて学びます。

高度なプログラミングの章(5.0%)と、イントロダクションの章(2.5%)は割合が小さいものの、問われる内容は基本的なものが中心です。イントロダクションの章では、PHPの動く仕組みや、開発の環境の用意の仕方が扱われます。

教材の選び方

初級試験の教材は、試験の案内に、主教材と公式の問題集が示されています。

主教材

主教材(認定の市販の教材)は、山田祥寛さんの『独習PHP 第4版』(翔泳社)です。試験の案内によると、定価は3,740円(税込)、664ページの本で、2021年6月14日に発売されています。前の節で見たように、出題の割合はこの本の章立てに沿って決まっているので、勉強の中心はこの本になります。

公式の問題集

公式の問題集は、PHP技術者認定機構が発行している『PHP8 技術者認定初級試験公式問題集A』です。試験の案内には、次のように紹介されています。

書籍名:PHP8 技術者認定初級試験公式問題集A、発行:PHP技術者認定機構、著者:野田貴子 監修:古庄道明、発売日:2024/05/04、サイズ:A5判(オンデマンド)、定価:2,178円(税込) 出典: cbt.odyssey-com.co.jp

主教材で知識を身に付けた後に、問題集で問題の形式に慣れる、という順番で使います。問題集は、解説を読んで納得したら終わりにせず、間違えた問題の番号を控えておき、数日後に解き直します。

機構の模擬問題とコラム

PHP技術者認定機構のWebサイトでは、機構のCTOによる初級の模擬問題と解説のコラムが公開されています。配列などのテーマごとに、実際の試験に近い形の問題が出されているので、問題集と合わせて使うと、問われ方の幅に慣れられます。機構のサイトには合格した人の体験記も載っていて、勉強の期間や使った教材を知る手がかりになります。

公式マニュアル

試験のマニュアルの引用は、PHPの公式マニュアルの日本語版からとされています。本で分からなかった関数や構文は、公式マニュアルで確かめる習慣を付けておくと、試験の後の実務でも役立ちます。

受ける前に身に付けておきたいこと

PHP8技術者認定初級試験は、プログラミングを全く学んだことがない人が、いきなり受けるには少し難しい試験です。主教材を読み進めやすくするために、次のような前提の知識があると助けになります。

HTMLの基本

PHPは、Webページを作るために使われることが多い言語です。PHPで作った結果は、HTMLとしてブラウザに表示されます。見出しや段落、リンク、フォームの書き方など、HTMLの基本を知っておくと、リクエスト情報の章で扱うフォームの送信の仕組みが理解しやすくなります。

プログラミングの基本の考え方

変数、条件による分岐、繰り返しといった、プログラミングに共通する考え方は、ほかの言語で学んだことがあれば、そのまま生かせます。JavaScriptやPythonを少し学んだことがある人は、PHPの書き方の違いに注意しながら読み進められます。全く初めての人は、無料の学習のサイトなどで、簡単なプログラムを書く経験を先に積んでおくと、主教材の前半が読みやすくなります。

パソコンの基本の操作

PHPを自分のパソコンで動かすには、ファイルの保存の場所を理解し、コマンドを入力する画面(ターミナルやコマンドプロンプト)を少し使う必要があります。最初は戸惑うかもしれませんが、主教材の手順に沿って進めれば、決まった操作を覚えるだけで済みます。

勉強の時間の目安

勉強に必要な時間は、それまでの経験によって大きく変わります。公式の案内には勉強時間の目安は示されていません。ほかの言語の経験がある人は、この記事で示す6週間の計画を短くでき、全く初めての人は、主教材を読む前の準備に1か月ほどかけてから計画を始めると無理がありません。1日に1時間ずつでも、毎日コードに触れることが、短い時間で知識を定着させるこつです。まとまった時間が取れない日は、前の日に書いたコードを読み返し、1か所だけ書き換えて動かすだけでもかまいません。勉強を途切れさせないことが、最後まで続けるうえで何より大切です。

勉強の進め方

初級試験の勉強は、主教材を読んで終わりにせず、コードを動かしながら進めるのが効率的です。PHPを少し触ったことがある人を想定して、6週間の計画の例を示します。

期間 すること
1週目 PHPを動かす環境を用意し、第1章から第3章を読んでコードを書く
2週目 第4章から第6章(制御構文と関数)を読み、例のコードを自分で書き換える
3週目 第7章から第9章(クラスライブラリ、リクエスト情報、データベース)を読む
4週目 第10章と第11章(オブジェクト指向と高度なプログラミング)を読む
5週目 公式の問題集を1周解き、間違えた問題の章を読み直す
6週目 問題集の2周目と、機構の模擬問題で仕上げる

PHPを動かす環境を用意する

本を読むだけでは、コードの動きは身に付きません。自分のパソコンにPHPを入れるか、ブラウザで動かせる練習用の環境を使って、本の例のコードを実際に動かします。PHPには、パソコンの中で簡単なWebサーバーを動かす機能もあり、フォームの送信のようなリクエスト情報の章の内容も試せます。

例のコードを書き換える

本の例のコードをそのまま写して動かすだけでなく、値を変えたり、条件を変えたりして、結果がどう変わるかを確かめます。「この値を文字列にしたらどうなるか」「この条件を逆にしたらどうなるか」と自分で問いを立てて試すと、選択式の問題で迷う場面が減ります。試験には、コードを読んで実行の結果を選ぶ問題があるためです。

間違えた問題は章に戻る

問題集で間違えた問題は、正解を覚えるのではなく、主教材のどの章の内容かを確かめて読み直します。間違えた理由を「知らなかった」「知っていたが読み違えた」「似た機能と混同した」の3つに分けて記録すると、自分の弱いところが見えてきます。

割合の高い章から固める

時間が限られている場合は、割合の高い章を優先します。オブジェクト指向構文、制御構文、PHPの基本、演算子、リクエスト情報の5つの章で、全体の6割を超えるためです。7割の正解が合格の基準なので、この5つの章を確実に解けるようにしたうえで、残りの章で上乗せを狙います。

申し込みから合格証までの流れ

試験の申し込みから合格証が届くまでの流れを、試験の案内に沿って整理します。

  1. オデッセイIDを登録する:受験には、無料のオデッセイIDの登録が必要
  2. 試験会場を探して申し込む:会場ごとに試験の日や申し込みの方法が違うので、会場に直接申し込む
  3. 受験料を支払う
  4. 試験の当日に受ける:オデッセイIDとパスワード、写真付きの身分証明書、受験票(発行される会場の場合)を持っていく
  5. 結果を受け取る:合否は試験が終わった直後に判定され、試験結果のレポートが渡される
  6. 合格証を受け取る:合格した人には、4週間から6週間以内に合格証が郵送される

オデッセイIDの登録には、有効なメールアドレスが必要です。登録したIDは繰り返し使えるので、同じ人が複数のIDを作らないように案内されています。未成年の人は、保護者の同意を得てから申し込みます。

写真付きの身分証明書を忘れると受験できません。運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど、会場で認められる身分証明書を、試験の前日までに確かめておきます。

再受験のルール

不合格だった場合の再受験には、ルールがあります。試験の案内によると、同じ科目の2回目の受験には制限がありませんが、3回目以降は、前回の試験日から7日間(168時間)は受験できません。ルールに違反した場合は、取得した資格の認定が取り消されることもあると案内されています。

履歴書への書き方

試験の案内には、履歴書の書き方の例として「PHP8技術者認定初級試験 合格」が示されています。配信を終えた試験でも合格が無効になることはなく、履歴書に引き続き書けるとされています。

試験の当日の流れと注意点

CBT方式の試験は、紙の試験と勝手が違うところがあります。当日に慌てないように、流れを確かめておきます。

会場には、予約した時刻の少し前に着くようにします。受付で、オデッセイIDと写真付きの身分証明書を確かめられ、荷物は決められた場所に預けます。試験の部屋には、筆記用具や参考書を持ち込めないのが一般的です。メモ用の紙やボードを貸してくれる会場もあるので、受付で確かめます。

試験が始まると、パソコンの画面に問題が1問ずつ表示されます。解答を選んで次の問題に進み、後で見直したい問題には印を付けておけます。試験画面の操作は、オデッセイコミュニケーションズのサイトにある試験画面のガイドで、事前に確かめられます。

試験時間が終わるか、すべての問題に答えて終了の操作をすると、すぐに合否が判定されます。試験結果のレポートが渡されるので、分野ごとの正解の傾向を確かめ、不合格だった場合は次の勉強に生かします。

当日の注意点を整理します。

  • 写真付きの身分証明書を必ず持っていく
  • オデッセイIDとパスワードを控えておく
  • 会場の場所と、そこまでの時間を前日に確かめる
  • 試験の直前に新しいことを覚えようとせず、間違えやすかった問題を見直す程度にする

上級と準上級に進むとき

初級試験に合格したら、次の目標として上級と準上級の試験があります。機構のページによると、上級と準上級は同じ試験で、受験料は15,000円(税抜)、問題は30問、試験時間は2時間です。7割以上の正解で上級、5割以上7割未満の正解で準上級の合格になります。

上級の試験は、PHPの言語の仕様から、実用的で高度なプログラミングの技術までを問う試験です。機構のページでは、ITスキル標準のレベルとして、準上級がレベル2、上級がレベル3に位置づけられていると案内されています。初級の範囲を確実に理解したうえで、実務の経験を積んでから挑むと、勉強の内容が仕事と結び付き、理解が深まります。

合格のメリットと限界

PHP8技術者認定初級試験に合格すると、どのような場面で役立つのでしょうか。メリットと、資格だけでは補えないところの両方を整理します。

メリット

1つ目は、PHPの基本を体系的に学べることです。独学では、自分が使った機能だけを覚え、使わなかった機能を知らないままになりがちです。試験の範囲に沿って学ぶと、知識の抜けを埋められます。

2つ目は、基本の知識を客観的に示せることです。実務の経験がまだない人が、Webの制作や開発の仕事に応募するとき、学んだことを示す材料の1つになります。

3つ目は、上位の試験への足がかりになることです。上級と準上級の試験は、言語の仕様から実用的な技術までを問うため、初級で基本を固めてから挑むと、勉強の負担が軽くなります。

限界

一方で、初級試験の合格だけで、仕事として開発ができることの証明にはなりません。実際の仕事では、要件に合わせてプログラムを設計する力、ほかの人が書いたプログラムを読んで直す力、不具合の原因を調べる力、データベースやセキュリティの知識が必要になります。採用する側は、資格と合わせて、実際に作ったものを見たいと考えることが多くなります。

資格の勉強で得た知識を使って、小さなものを1つ作っておくと、資格と実力の両方を示せます。お問い合わせのフォーム、簡単な掲示板、会員の登録とログインの仕組みなど、初級の範囲の知識で作れるものから始めます。

ほかのITの資格との組み合わせ

PHP8技術者認定初級試験は、PHPという1つの言語の知識を問う試験です。Webの開発の仕事では、PHPのほかにも、データベース、ネットワーク、セキュリティなど、幅広い知識が求められます。PHPの資格と組み合わせると、仕事の幅が広がる資格や試験を整理します。

分野 資格や試験の例 組み合わせる意味
ITの基礎 基本情報技術者試験(IPA) アルゴリズム、データベース、ネットワーク、セキュリティの基礎を広く学べる
Webのセキュリティ ウェブ・セキュリティ基礎試験(PHP技術者認定機構) Webのアプリの弱点と対策を学べる
ネットワーク CCNA サーバーやネットワークの仕組みを学べる

PHP技術者認定機構は、PHPの試験のほかに、ウェブ・セキュリティの基礎試験と実務の知識の試験も実施しています。PHPで作ったフォームやログインの仕組みは、作り方を誤ると、情報の漏えいや不正な操作につながります。初級で基本の書き方を学んだ後に、セキュリティの知識を身に付けると、安心して任せられる開発者に近づけます。

資格の勉強は、目的を決めて選ぶことが大切です。Webの制作の会社に応募したいならPHPとセキュリティ、社内のシステムの担当を目指すならITの基礎とネットワーク、というように、目指す仕事から逆算して選びます。資格の数を増やすことより、1つの資格の範囲を実際に使える知識にすることを優先します。

教育訓練給付の扱い

PHP技術者認定機構のページでは、PHP8技術者認定初級試験が、厚生労働省の一般教育訓練給付の指定資格になったと案内されています。教育訓練給付とは、働く人が仕事のための講座を受けたときに、費用の一部が雇用保険から支給される制度のことです。

給付の対象になるのは、厚生労働大臣が指定した講座を受講し、修了した場合です。受験料そのものが対象になるわけではなく、指定を受けた講座かどうか、本人が雇用保険の条件を満たしているかによって変わります。講座を選ぶ前に、厚生労働省の教育訓練給付制度のページと、住んでいる地域のハローワークで条件を確かめます。

つまずきやすい点と対策

初級試験の勉強で、つまずきやすい点と対策を整理します。

似た機能を混同する

PHPには、名前や働きが似た関数や書き方が多くあります。配列を扱う関数、文字列を扱う関数、比較の演算子などです。似たものは、表にして違いを並べると覚えやすくなります。たとえば、==は値を比べ、===は値と型の両方を比べる、という違いを、実際にコードで試して確かめます。

オブジェクト指向が後回しになる

オブジェクト指向構文の章は主教材の後半にあり、割合が最も高いにもかかわらず、時間が足りなくなって後回しになりがちです。前半の章の理解に時間がかかりそうなら、先にオブジェクト指向の章に目を通し、全体の構成をつかんでおく方法もあります。

古い版の情報で勉強する

インターネットには、PHP5やPHP7の試験の情報や問題が多く残っています。PHP 8で書き方や動きが変わった部分もあるので、PHP 8.0を前提とした教材で勉強します。古い版の問題を使う場合は、PHP 8で同じ結果になるかを自分で確かめます。

本番で時間が足りなくなる

1問あたりの平均の時間は1分30秒です。長いコードを読む問題で時間をかけすぎると、後の問題に使う時間がなくなります。分からない問題には印を付けて先に進み、最後に戻って見直す、という解き方を、問題集の段階から練習しておきます。

合格を仕事につなげる

PHPの基本を身に付けたら、仕事の中で使う経験を積む段階です。PHPは、Webサイトの制作や、業務のシステムの開発で広く使われているため、在宅で受けられる仕事も見つけやすい言語です。

最初の仕事としては、WordPressのサイトの修正、問い合わせのフォームの設置、既存のシステムの小さな機能の追加など、範囲がはっきりした仕事が向いています。アプリやシステムの開発の仕事にどのような役割があるかは、アプリケーション開発のお仕事で整理しています。Webのマーケティングやセキュリティに関わる仕事に広げたい人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で募集の傾向を確かめられます。PHPで作る仕組みをAIと組み合わせて業務の改善に生かす仕事もあり、その内容はAIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。

応募するときは、資格の合格と一緒に、自分で作ったものを見せられるようにしておきます。作ったものの紹介のまとめ方は、文章の仕事の例ですが、Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】の考え方が参考になります。サーバーやネットワークの知識も身に付けたい人には、CCNA(シスコ技術者認定)のような資格もあります。

フリーランスと在宅ワークの仲介を長く運営してきた立場から見ると、プログラミングの仕事で最初の依頼を得やすいのは、資格の名前より、「何を作れるか」を具体的に書いている人です。「PHP8技術者認定初級試験に合格し、問い合わせのフォームとログインの仕組みを作った経験がある」のように、資格と作ったものを並べて書くと、依頼する側は任せられる仕事を想像しやすくなります。仲介の手数料がかからない直接の取引では、依頼する側は同じ予算で頼める範囲が広がり、受ける側は手取りが厚くなります。小さな仕事を丁寧に納めることが、次の依頼につながる近道です。

まずは、試験の案内で出題の割合を確かめ、主教材の目次と照らし合わせて、6週間の勉強の計画を立ててみてください。

よくある質問

Q. PHP8技術者認定初級試験の合格基準は何点ですか?

試験の案内によると、合格の基準は7割正解です。問題は40問なので、28問以上に正解すれば合格になります。試験時間は60分で、選択式の問題に答えるCBT方式です。合否は試験が終わった直後に判定され、合格した人には4週間から6週間以内に合格証が郵送されます。

Q. 受験料はいくらですか?

試験の案内によると、一般の受験料は13,200円(税込)、学生と教員の学割は6,600円(税込)です。学割で受ける場合は、試験の当日に学生証か教員証を見せる必要があります。10名以上で受ける法人には団体の割引もあります。料金は変わることがあるので、申し込みの前に公式の案内で確かめます。

Q. どの教材で勉強すればよいですか?

主教材は『独習PHP 第4版』(翔泳社)で、出題の割合はこの本の章ごとに決まっています。公式の問題集として『PHP8 技術者認定初級試験公式問題集A』もあります。主教材で知識を身に付け、コードを動かして確かめた後に、問題集で問題の形式に慣れる順番が効率的です。

Q. 不合格だった場合、すぐに再受験できますか?

同じ科目の2回目の受験には制限がありません。3回目以降は、前回の試験日から7日間(168時間)は受験できないルールがあります。ルールに違反すると、取得した資格の認定が取り消されることもあると案内されています。間違えた分野を主教材で読み直してから受け直します。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月7日最終更新:2026年10月22日
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