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生涯学習開発財団の認定コーチ|資格の取り方

@SOHO編集部
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生涯学習開発財団の認定コーチ|資格の取り方

この記事のポイント

  • ✓生涯学習開発財団認定コーチ資格の取り方を
  • ✓受講料・受験料・更新料の総額
  • ✓公式の案内をもとに整理しました

生涯学習開発財団認定コーチ資格は、部下や相手の考えを引き出して行動につなげる「コーチング」を、仕事の中で使えることを示す民間資格です。名前に財団が入っているため公的な資格のように見えますが、実際の講座と試験は株式会社コーチ・エィが運営し、財団が後援する形で認定しています。この記事では、3つある資格の違い、受験までの道のり、受講料から更新料までの総額、国際的なコーチング資格との違いを、公式の案内で確かめた事実をもとに整理します。読み終えるころには、自分が受講に踏み切るべきか、どのコースを選ぶべきかを判断できるはずです。

生涯学習開発財団の認定コーチとはどんな資格か

まず仕組みを押さえておくと、資格の価値を正しく見積もれます。一般財団法人生涯学習開発財団は、1983年から生涯学習の推進に取り組んできた財団で、企業や団体が独自に行う資格認定を、第三者機関として審査したうえで後援する「資格認定後援事業」を続けています。財団のサイトでは、後援する資格の条件を「仕事を創出する資格」であることとしています。

この後援の枠組みの中で、コーチングの分野を担っているのが株式会社コーチ・エィです。コーチ・エィの社内に置かれた「コーチ認定委員会」が審査と授与を行い、合格者には財団名の入った認定証が発行されます。つまり、学ぶ場所も受験する場所もコーチ・エィで、財団は認定の後ろ盾になっている、という関係です。

「コーチとしてのマネージャー」のための資格

コーチ・エィの案内は、この資格の目的を次のように説明しています。

(一財)生涯学習開発財団認定コーチ資格は、コーチングを活かし、仕事やマネジメントの中で部下や相手の主体性を引き出しながら、目標達成や成長を促すことのできることを証明する「コーチとしてのマネージャー」のための資格です。マネージャーとして、自身のキャリアップ、組織内外の人とのコミュニケーションに活かすなど、活用の場面は多岐に渡ります。 出典: coachacademia.com

ここで大事なのは、プロのコーチとして個人のお客様から報酬を得ることだけを想定した資格ではない、という点です。コーチングとは、質問と対話によって相手が自分で答えを見つけ、行動に移せるよう支える関わり方のことです。この資格は、その関わり方を管理職の1on1や会議、社内の人材育成に持ち込める人を認定する、という性格が強くなっています。

歴史と取得者の規模

コーチ・エィの案内によると、認定コーチ資格は1998年に始まった日本で最初のコーチ認定制度で、取得者は延べ12,000人以上(2024年12月末現在)です。コーチ認定委員会の沿革では、1998年1月に委員会が発足し、同年10月に第1回の認定コーチ試験、2001年2月に認定プロフェッショナルコーチ、2002年1月に認定マスターコーチの第1回試験が行われています。

財団の位置づけについては、コーチ・エィの案内では「文部科学省の外郭団体」、財団自身のサイトでは「内閣府所管の財団」と表現が分かれています。履歴書や名刺に書くときは、所管の説明を付け足さず、資格名だけを正確に書くのが無難です。

コーチング資格の広がりと、この資格の位置づけ

コーチングの資格は、国家資格ではありません。誰でも「コーチ」と名乗って活動できますし、資格がないと受けられない仕事もありません。そのため、資格の価値は「どこが認定しているか」「どれだけ学んだ証になるか」「周りがその名前を知っているか」で決まります。

国内のコーチング資格は、大きく2つの系統に分かれます。1つは国際コーチング連盟(ICF)のように、世界共通の基準でコーチの力量を認定するもの。もう1つは、国内のスクールが独自の基準で認定するものです。生涯学習開発財団認定コーチ資格は後者に入りますが、第三者の財団が後援している点と、歴史と取得者の多さで、国内の独自資格の中では知名度の高い部類に入ります。

企業の中で求められる場面が増えている

コーチングが話題になる背景には、管理職と部下の1対1の面談、いわゆる1on1を制度として取り入れる会社が増えたことがあります。指示を出して確認するだけの面談では部下が育たず、話を聞いて考えを引き出す力が管理職に求められるようになりました。財団の後援団体紹介のページでも、近年は企業内の人事や管理職だけでなく、医療関係者、会計士、弁護士、社会保険労務士など、専門分野の付加価値を高めるために受講する人が増えていると紹介されています。

一方で、コーチングだけを売り物にして独立し、安定した収入を得るのは簡単ではありません。名乗るのに資格が要らない分、競争相手が多く、価格も幅があります。資格を取る目的が「社内で役立てる」なのか「副業や独立で報酬を得る」なのかで、選ぶコースも、取得後の動き方も変わってきます。この記事では両方の視点を分けて書いていきます。

財団が後援するほかの資格との関係

財団の資格一覧(2026年9月現在)を見ると、ビジネス分野は4団体6資格で、その中にコーチ・エィの3資格(認定コーチ、認定プロフェッショナルコーチ、認定マスターコーチ)が入っています。ほかにはワークショップデザイナーやライフシフト・プランナーなどがあり、カウンセリング・セラピー分野、文化・創造分野まで含めると、後援を受ける資格は分野をまたいで並んでいます。「生涯学習開発財団の資格」とひとまとめにせず、「コーチ・エィの認定コーチ」と把握しておくと、調べものが迷子になりません。

3つの資格の違い

認定は3段階に分かれています。いずれも資格の有効期間は2年で、更新が必要です。

資格名 対象 資格の定義(公式の表現) 主な受験条件
認定コーチ 初級者向け コーチングマネジメントの基礎知識と経験を有する 講座のモジュール01から08を履修、1対1のコーチを10回以上受ける、3名以上に各10回以上コーチングを実践
認定プロフェッショナルコーチ 中級者向け コーチングマネジメントの知識と経験を有する 認定コーチ資格を持つ、モジュール01から20を履修
認定マスターコーチ 上級者向け 知識と経験に加え、組織での活用の知識と経験を有する 認定プロフェッショナルコーチ資格を持つ、モジュール01から30を履修、1対1のコーチを20回以上受ける、認定コーチ取得後に3名以上へ各10回以上コーチングを実践

表のとおり、上の資格を受けるには下の資格を持っていることが条件です。いきなり上級を目指すことはできず、認定コーチから順に積み上げます。

どこまで目指すかの目安

社内の1on1を良くしたい管理職であれば、まずは認定コーチで十分に役立ちます。人事部で社内コーチの制度を作る立場や、外部のクライアントにコーチングを提供していきたい人は、認定プロフェッショナルコーチまで視野に入れると、学ぶ量と実践の量が名刺に書ける水準になります。認定マスターコーチは、組織全体へのコーチングの浸透までを扱う資格なので、研修の企画や組織開発を仕事にしている人向けです。

講座のコースとの対応も重要です。後で詳しく書きますが、1年のリーダー向けコースで受験できるのは認定コーチと認定プロフェッショナルコーチまでで、認定マスターコーチを受けるには1年半のプレミアムコースが必要になります。

資格の取り方:受講から受験までの流れ

資格の取り方は一本道で、コーチ・エィが運営する学習プログラム「コーチ・エィ アカデミア」を受講し、その受講生か卒業生向け会員制度の会員として受験します。講座を受けずに試験だけを受ける道は、公式の案内には書かれていません。

手順1:無料の説明会に参加する

コーチ・エィ アカデミアは、Zoomを使った無料説明会を随時開いています。カリキュラムの中身、受講の進め方、資格取得までの見通しを直接聞ける場です。入学は学期ごとで、本記事を書いている時点の案内では「2027年冬学期入学」の二次締切が11月25日と表示されていました。締切は学期ごとに変わるので、公式ページで最新の日程を確かめてください。

手順2:コースを選んで申し込む

コースは「リーダー向けコース」と「プレミアムコース」の2つです。認定マスターコーチや国際コーチング連盟の資格まで考えているならプレミアムコース、まずは認定コーチと認定プロフェッショナルコーチを取りたいならリーダー向けコースが基本の選び方です。リーダー向けコースで入学し、途中で追加料金を払ってプレミアムコースに変える道も用意されています。

手順3:オンラインクラスで学ぶ

授業は1回50分のオンラインクラスで、1つのテーマ(モジュール)を4週間で4回受けて修了します。1学期は10週間で、毎週2クラスずつ、計20クラスを受けるのが標準のペースです。平日の朝・昼・夜に開講されていて、半年前から予約でき、直前の振り替えもできるため、出張や異動がある会社員でも続けやすい作りになっています。予習としてマニュアルと宿題を読み、クラスのあとは職場で実践して振り返る、という流れを繰り返します。

手順4:自分もコーチを受ける

受講生には資格を持つコーチが1人つき、1回30分の1対1のコーチングを受けます。リーダー向けコースは10回(約5か月)、プレミアムコースは20回で、2クール目はメンターコーチング(自分がコーチ役になり、コーチから講評を受ける形)が中心です。頻度は2から3週間に1回で、日程は担当コーチと相談して決めます。

手順5:実践の相手を見つけて記録を残す

認定コーチの受験には、3名以上のクライアントそれぞれと10回以上コーチングを続けた経験が必要です。ここが一番時間のかかるところで、後の節で詳しく扱います。

手順6:メンバーページから受験を申請する

条件がそろったら、受講生・会員専用のメンバーページから受験を申請します。試験時期は決まっておらず、条件が整い次第、通年で申請できます。コーチ・エィの案内では、講座で学びながらコーチを受け、実践に活かしていくことで、半年から1年ほどで受験できるとされています。

受験の条件を詳しく読む

受験条件の文面は短いのですが、読み違えやすい点がいくつかあります。申し込む前に確かめておくと、受講中に慌てずに済みます。

「1対1のコーチを受けた経験」の数え方

認定コーチの受験には、1対1のコーチを1クール(10回)以上受けた経験が必要です。ここで数えられるのは、コーチ・エィのコーチか、国際コーチング連盟の認定資格を持つコーチから受けたコーチングです。講座に含まれる10回のセッションをきちんと受け終えれば条件を満たせますが、日程の都合で間が空くと、その分だけ受験が遅れます。最初の数か月で日程を詰めておくのが現実的です。

「3名以上に各10回以上」の実践例

実践の条件は、3名以上のクライアントと、それぞれ継続して10回以上のコーチングを行ったことです。対象になるのは、講座の受講を始めてから行ったコーチングだけです。公式の案内には、実施例として次の3つが挙がっています。

  • 15分のセッションを1週間に2回、3か月間
  • 30分のセッションを2週間に1回、半年間
  • 60分のセッションを月1回、1年間

1回あたりの時間は問われていません。15分でも数えられるので、職場の部下との短い1on1を実践の場にできます。逆に、月1回のペースだと3名それぞれに10回行うまで1年近くかかるため、受験を急ぐなら週1回程度のペースで組む必要があります。

クライアントの情報を出す準備

実践の証明として、クライアントの氏名、連絡先、コーチングの期間と回数を提出します。クライアントには事前に、受験者本人の責任で、これらの情報を認定委員会に伝えることの了承を得ておかなければなりません。部下や同僚を相手にする場合でも、最初のセッションの時点で「資格の受験に使う記録として、氏名と回数を提出してよいか」を確認しておくと、後から頼みにくくなる事態を避けられます。

上位資格の条件

認定プロフェッショナルコーチは、認定コーチ資格を持ち、モジュール01から20を履修していることが条件です。リーダー向けコースの全20モジュールを終えれば、条件の大半はそろいます。認定マスターコーチは、モジュール01から30の履修と、2クール(20回)以上のコーチを受けた経験、さらに認定コーチ取得後に3名以上へ各10回以上のコーチングを実践した経験が求められます。最初の受験で使った実践とは別に、新しく実践を積み直す必要がある点に注意してください。

費用の全体像

コーチング資格の中でも、この資格は受講料が高い部類に入ります。受講料だけを見て判断せず、更新まで含めた総額で考えるのが大切です。以下はコーチ・エィの公式ページで確かめた金額です(いずれも税込)。

項目 金額 補足
リーダー向けコースの受講料 1,100,000円 約12か月(4学期)+振替期間約3か月、80クラス、1on1コーチ10回
プレミアムコースの受講料 1,650,000円 約18か月(6学期)+振替期間約3か月、120クラス、1on1コーチ20回
リーダー向けからプレミアムへの変更 715,000円 入学後に追加料金を払って変更できる
受験料 16,500円 全資格共通。認定コーチと認定プロフェッショナルコーチは各1回分が受講料に含まれる
更新料 16,500円 全資格共通、2年ごと
卒業後の会員制度の年会費 11,000円(1年)/22,000円(2年) 受験や更新の申請に会員資格が必要

受講料の高さは、1年以上にわたる講座と、資格を持つコーチによる1対1のコーチングがまとめて含まれていることによります。分割払いは12回払いかボーナス3回払いまでなら手数料0円で、クレジットカードと銀行振込(一括)に対応しています。

受験料が実質かからないケースと、かかるケース

講座の受講生は、認定コーチと認定プロフェッショナルコーチの受験料が1回ずつ受講料に含まれているので、1回で合格すれば追加の受験料はかかりません。かかるのは、不合格で再受験する場合と、認定マスターコーチを受ける場合です。

更新までの5年間で考える

受講料に加えて、資格を保つための費用も見ておきましょう。リーダー向けコースの場合、受講開始から1年半後までは会員期間が付いています。その後も更新を続けるなら、年会費と2年ごとの更新料、更新条件を満たすための継続講座の費用がかかります。継続講座は有料のものがあるため、正確な額は説明会で確認してください。受講料だけで判断すると、数年後に「思ったより維持費がかかる」と感じることになります。

会社に費用を出してもらう道

管理職の育成の一環として受講するなら、会社の研修費で受講できないか、まず人事に相談する価値があります。会社が社員に訓練を受けさせる場合に、国の助成金を使える制度もあります。福祉用具貸与事業所のスキルアップ助成金2026|人材開発支援助成金の活用法では、人材開発支援助成金の仕組みと申請の流れを、介護の事業所を例に解説しています。対象になるかは訓練の中身や会社の条件で変わるため、会社の担当者が労働局に確認する流れになります。

更新の条件と2年ごとの手間

この資格は、取ったら終わりではありません。3つの資格とも有効期間は2年で、期間中に更新の条件を満たして申請しないと失効します。

更新に必要な3つの条件

公式の案内に書かれている更新条件は、全資格共通で次の3つです。

  1. コーチング学習ポイントを8ポイント以上取得している
  2. 同じクライアントと、定期的に続けて6時間以上のセッションを行っている
  3. 1対1のコーチングを3回以上受けた経験がある

学習ポイントは、継続学習プログラムの集合講座(Zoom開催で1回2ポイント)を4日程受けるか、オープンクラス(4ポイント)を2モジュール受けることで満たせます。講座の再受講でも満たせます。

更新を前提に資格を選ぶ

更新の申請も、受講生か会員制度の会員であることが条件です。卒業後に会員を続けない場合、資格を保てなくなります。2年ごとに6時間以上のセッションを続ける相手を確保し、学び直しの講座に参加し、自分もコーチを受ける。これを続けられるかどうかが、この資格を持ち続けられるかどうかの分かれ目です。

更新の手間は、裏を返せば、資格を持っている人が学び続けていることの証明にもなります。財団のサイトで紹介されている利根川さんの事例でも、認定試験の準備そのものが継続学習の一部になっていると語られています。

以前の職場の部下と会った時に、その部下がまったく成長していないことに気づきコーチングに目覚めたという利根川さん。人事総務本部の部長としての実務をこなしながら、上位資格の認定プロフェッショナルコーチの資格を取得。その後、社内にコーチングを隅々まで定着させた結果、「会社の生産性が上がり、社員の決断力や行動力にも成長を感じている」そうです。 出典: gllc.or.jp

インフラの資格でも同じことが言えますが、更新のある資格は、更新の負担を受け入れられる人にとっては信用の材料になり、負担に感じる人にとっては途中で手放すことになる資格です。申し込む前に、2年後と4年後の自分が更新を続けているかを具体的に想像しておくと、迷いが減ります。

国際コーチング連盟の資格との違い

コーチング資格を調べていると、国際コーチング連盟(ICF)の名前が必ず出てきます。コーチ・エィは、ICFの認定を受けたトレーニング機関でもあり、プレミアムコースを受講するとICF資格の受験に必要なトレーニング基準を満たせます。

ICF資格の3段階

コーチ・エィの案内によると、ICFの資格は次の3段階で、それぞれ求められるコーチングの実績時間が大きく違います。

  • アソシエイト認定コーチ(ACC):100時間のコーチング実績など
  • プロフェッショナル認定コーチ(PCC):500時間のコーチング実績など
  • マスター認定コーチ(MCC):2,500時間のコーチング実績など

コーチ・エィ経由でICF資格を目指す場合は、プレミアムコースの30モジュールをすべて履修したうえで、受講開始後に8人以上のクライアントを通算100時間以上コーチし(うち無料のコーチングは25時間以内)、年2回行われる修了認定試験に合格する必要があります。

2027年4月からの制度変更

ICFは2026年4月に、資格取得時の評価方法を変える制度変更を発表しています。コーチ・エィの案内によると、2027年4月からは1回の実技試験で評価する方法から、継続的に成長を確認する方法に変わります。ICF資格を視野に入れている人は、入学の時期と受験の時期が制度変更の前後どちらになるかを、説明会で必ず確認してください。

どちらを目指すべきか

生涯学習開発財団の資格は、管理職として社内で使うことに重点があり、日本の企業での知名度があります。ICF資格は世界共通の基準で、外資系企業や海外のクライアントと仕事をする人、プロのコーチとして独立したい人に向いています。必要な実績時間はICFのほうが重く、ACCでも100時間です。最初は財団の認定コーチを取り、プロとして続けると決めた段階でICFに進む、という順番で考える人が多いのはこのためです。

メリットとデメリット

ここまでの事実を、取る側の目線で整理します。

メリット

  • 1998年から続く制度で取得者が多く、人事や研修の担当者に名前が通じやすい
  • 第三者の財団の後援があり、スクールが自分で名乗るだけの資格より説明がしやすい
  • 受験の条件に「実際にコーチングを続けた回数」が入っているため、知識だけでなく実践の証明になる
  • 授業がオンラインで、平日の朝・昼・夜から選べるので、会社員でも続けやすい
  • 2年ごとの更新で学び直しが組み込まれていて、自己流に崩れにくい

デメリット

  • 受講料がリーダー向けコースで1,100,000円と高く、個人で払うには大きな決断になる
  • 講座を受けないと受験できないため、独学や他のスクールで学んだ人は最初からやり直しになる
  • 3名以上に各10回の実践が必要で、相手を見つけられないと受験が遅れる
  • 更新には会員制度への加入と継続学習が必要で、維持にも時間と費用がかかる
  • 国家資格ではないため、資格がないとできない仕事があるわけではない

費用に見合うかの判断軸

個人で受講するなら、「受講料を回収できるか」ではなく、「この1年でコーチングの型を体に覚えさせる価値が自分にあるか」で考えるほうが現実的です。管理職であれば、部下の育成がうまくいくかどうかは自分の評価に直結しますし、独立を考えている人なら、コーチングの技術は商談や顧客との関係づくりにもそのまま効きます。資格そのものより、身につく関わり方に投資するという感覚で判断すると、後悔が少なくなります。

取得後の活かし方:社内、副業、独立

資格を取ったあとの使い方は、大きく3つに分かれます。

社内で活かす

一番多いのは、管理職として部下との1on1や会議の進め方に活かす使い方です。コーチ・エィの案内に載っている資格取得者の声でも、部下との1on1の質が上がった、社内の幹部候補をコーチする立場になった、昇進につながった、という例が挙がっています。人事部や研修担当であれば、社内コーチ制度の設計や、管理職向け研修の講師役にもつながります。

副業で活かす

会社員のまま、社外の人にコーチングを提供する道もあります。この場合、資格は「きちんと学んだ人」であることを伝える材料になりますが、それだけでお客様が集まるわけではありません。どんな悩みを持つ人を、どんな結果に導けるのかを言葉にし、文章で発信する力が必要です。Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】は文章の仕事向けの記事ですが、「自分にできることを実例で見せる」という考え方は、コーチングのサービス紹介ページを作るときにも役立ちます。

副業を始めるときは、勤務先の就業規則で副業がどう扱われているかを先に確認してください。所得が出た場合の確定申告や住民税の扱いは、金額や働き方で変わるため、国税庁の案内や住んでいる自治体の窓口で確かめるのが確実です。

独立して活かす

コーチングを本業にする場合、個人向けのコーチングだけで生計を立てるのは難しく、企業研修の講師や、人材育成の支援、組織づくりのコンサルティングと組み合わせる人が目立ちます。生成AIを業務に取り入れる支援など、別の専門と掛け合わせると、話を聞いて相手の課題を引き出す力がそのまま武器になります。AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、企業の業務にAIを取り入れる支援の仕事内容と、求められる力を紹介しています。ヒアリングで現場の困りごとを引き出す場面が多い仕事なので、コーチングの経験が活きる分野の1つです。

申し込む前に説明会で確かめたいこと

受講料が大きい資格だからこそ、申し込む前に疑問をつぶしておきましょう。無料説明会で聞いておきたい項目を挙げます。

  1. 自分の働き方(出張の多さ、勤務時間)で、週2クラスのペースを保てるか。振り替えの上限はあるか
  2. 受講期間を過ぎても条件を満たせなかった場合、受験の権利はどうなるか
  3. 実践の相手を社内で見つけにくい場合、どう探す人が多いか
  4. 卒業後に会員制度を続けない場合、資格はいつ失効するか
  5. 更新に必要な学習ポイントを取る講座は、1回あたりいくらかかるか
  6. ICF資格を目指す場合、2027年4月の制度変更の前後で何が変わるか

説明を聞いたら、その場で申し込まず、聞いた内容を家族や上司と共有してから判断するくらいの慎重さでちょうどよい金額です。特に会社に費用を出してもらう場合は、受講中の時間の使い方や、途中で異動になった場合の扱いまで、人事と合意しておくと安心です。

公式ページで確かめる順番

情報を集めるときは、次の順で公式ページを見ると全体像がつかみやすくなります。まずコーチ・エィ アカデミアの資格の説明ページで3つの資格の定義を確認し、次に認定試験の概要と申請条件のページで受験条件と受験料、受講コース・受講料のページで総額、最後に更新手続きのページで維持の負担を確認します。財団のサイト(gllc.or.jp)では、後援している資格の一覧と、資格取得者の活躍例を読めます。

在宅やフリーランスの仕事でコーチングを活かす視点

最後に、在宅ワークとフリーランスの仕事を長く見てきた立場から、コーチングの資格を仕事につなげる視点を整理します。

在宅やフリーランスの仕事を2004年から仲介してきた運営者として見てきた限りでは、長く仕事が続く人ほど、納品物の質だけでなく、依頼する側の「本当は何に困っているのか」を引き出す会話がうまい傾向があります。要件があいまいなまま始まった仕事でも、最初の打ち合わせで相手の考えを整理して言葉にできる人は、次の仕事も指名で頼まれます。これはまさにコーチングの技術で、資格の有無にかかわらず、受注者の手取りを厚くする力です。

また、仲介の手数料が乗らない直接取引では、同じ予算で依頼者はより多くの仕事を頼め、受け手の手元に残る金額も厚くなります。仲介に頼らず直接の関係を続けるには、相手との信頼を自分で積み上げるしかありません。話を聴き、相手が自分で決められるように支える力は、その信頼づくりの土台になります。

相場の数字と、掛け合わせの考え方

コーチング単体の報酬は、個人の実績や対象によって幅が大きく、公的な統計で相場を示すのは難しいのが実情です。一方で、職種ごとの収入の目安は公開データから確認できます。たとえば研究者の年収・単価相場では、専門性を軸に働く研究職の収入の目安をまとめています。調査やインタビューの設計など、人の話を引き出す専門性が問われる仕事の相場感をつかむ参考になります。

文章で発信する力をあわせて伸ばしたい人は、Webライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】も参考になります。専門分野を持ったライターの単価が上がりやすい理由を解説していて、コーチングの知識を記事の執筆や取材に活かす道を考えるきっかけになります。

資格を名乗るときの注意

資格を持っていることを発信するときは、正式名称と区分を正確に書きましょう。「(一財)生涯学習開発財団認定コーチ」のように、認定した団体と資格名をそのまま書き、更新していない資格を現役のように書かないことが信頼につながります。ビジネス文書の書き方を体系的に学びたい人には、ビジネス文書検定の資格ガイドが参考になります。提案書やサービス紹介の文面を整える力は、コーチングの仕事を外に向けて説明する場面で必ず必要になります。

よくある質問

Q. 生涯学習開発財団認定コーチ資格は独学で取れますか?

公式の案内では、受験できるのはコーチ・エィ アカデミアの受講生(履修有効期間中の人)と、卒業生向けの会員制度「メンバーズ」の会員です。講座のモジュール履修やコーチを受けた回数が受験条件に入っているため、独学や他のスクールの学習だけで受験する方法は案内されていません。

Q. 資格を取るまでにどのくらいの期間がかかりますか?

コーチ・エィの案内では、講座で学びながらコーチを受け、職場などで実践していくことで、半年から1年ほどで認定コーチの試験を受けられるとされています。3名以上のクライアントそれぞれに10回以上のコーチングを行う条件があるため、実践のペースによって前後します。

Q. 受講料以外にかかる費用はありますか?

受講生は認定コーチと認定プロフェッショナルコーチの受験料が1回ずつ受講料に含まれています。再受験や認定マスターコーチの受験は1回16,500円(税込)です。資格は2年ごとの更新制で、更新料16,500円(税込)と、卒業後の会員制度の年会費、更新条件を満たす講座の費用がかかります。

Q. 国際コーチング連盟(ICF)の資格とどちらを取るべきですか?

社内の管理職として部下の育成や1on1に活かすなら、国内で知名度のある生涯学習開発財団の認定コーチが合っています。外資系企業や海外のクライアントと仕事をする人、プロのコーチとして独立したい人はICF資格も視野に入ります。ICFは2027年4月から評価方法が変わるため、時期を説明会で確認してください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月1日最終更新:2026年11月3日
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