在宅でイラストの副業を始める|仕事の探し方と納品までの流れ


この記事のポイント
- ✓イラスト在宅副業の仕事の種類と単価相場
- ✓ラフから納品までの進め方を整理しました
- ✓著作権の扱いや二次利用の取り決め
イラストで在宅の副業を始めたい。そう考えて調べ始めると、「未経験でも稼げる」という記事と「イラストは供給過多で単価が低い」という記事の両方が出てきて、判断に困ります。結論から言うと、どちらも部分的に正しいです。イラストの仕事は募集の数そのものは多く、同時に応募する人も多い。だから重要なのは、需要が多いのに描ける人が少ない領域を選ぶことです。この記事では、在宅で受けられるイラストの仕事を発注の形で分類し、単価の相場、案件の探し方、ラフから納品までの流れ、そして契約と税金の実務までを順に整理します。
イラストの在宅副業は、発注の形で3つに分かれる
まず仕事の分類です。絵柄やジャンルで分けると数が多すぎて把握できないので、お金の入り方で分けます。この3つです。
1つ目は受注制作です。依頼者から「こういうイラストを描いてほしい」と指定を受けて、1点ずつ納品する形。アイコン、立ち絵、挿絵、商品パッケージ、広告用のイラストなどが該当します。副業として始める人の大半がここから入ります。収入が読みやすく、実績も積み上がります。
2つ目はストック販売です。素材サイトやスタンプの販売プラットフォームに作品を登録し、使われた回数や販売数に応じて収入が発生する形。1点あたりの単価は低く、最初の数か月はほとんど収入になりません。半面、作れば資産として残るので、受注の合間に積み上げていける性質があります。
3つ目は継続運用です。SNS用の画像を月に何枚、ゲームのキャラクターを毎月数点、といった形で継続的に発注を受ける契約。収入が安定するのでもっとも有利ですが、実績のない状態では入りにくい領域です。
副業として現実的な進み方は、1つ目で実績を作りながら2つ目を積み、依頼者との関係ができたら3つ目に移る、という順番です。逆から入ろうとすると時間がかかります。
募集の総量については、大手のクラウドソーシングが公開している数字が参考になります。
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案件の数だけ見れば、確かに豊富です。ただし正直なところ、この数字を「取れる仕事が2万件ある」と読むのは危険です。募集の多くは応募が集中し、単価の低い案件ほど競争が激しくなる傾向があります。数ではなく、どこに応募するかが結果を左右します。
単価の相場を、用途別に把握する
金額の話をします。イラストの単価は用途と使用範囲で大きく変わるため、「イラスト1枚いくら」という平均値には意味がありません。用途ごとに見ていきます。
SNSで使うアイコンは、個人からの依頼だと1点3,000円から1万円程度が多い水準です。簡単な線画のみなら数千円、塗りと背景まで入ると1万円を超えます。
挿絵や図解は、1点5,000円から3万円程度の幅があります。記事や資料に使う小さな挿絵は安く、書籍や教材で使うものは高くなります。
キャラクターの立ち絵は、表情差分や衣装の枚数で金額が積み上がる仕事です。1体2万円から10万円程度の幅があり、ゲームや配信で使う用途では権利の範囲も含めて交渉になります。
広告や商品パッケージに使うイラストは、単価の上限が大きく上がります。1点数万円から数十万円になることもありますが、要求される品質と修正の回数も増えます。
スタンプや素材の販売は、1点あたりの収入が数十円から数百円という単位です。1セット作って終わりではなく、数を積んで初めて意味が出ます。
この幅を見て混乱した方に、判断の軸を1つ渡します。単価は「絵の難しさ」ではなく「使われる範囲の広さ」で決まります。同じ1枚でも、個人が趣味で使うのと、全国に配る広告に使うのでは価格が違って当然です。だから見積もりのときは、まず用途と使用範囲を聞いてください。ここを聞かずに金額を答えるのが、安く受けてしまう最大の原因です。
制作系の職種全体でどの程度の年収分布になっているのかはWebデザイナー 年収のリアル:30代フリーランスが語る稼ぎ方とキャリアパスで近い職種の実像を確認できます。イラスト単体ではなく、制作全体の中での位置を知っておくと目標の置き方が変わります。
必要なソフトと機材は、思っているより幅がある
始める前に環境を整えたくなりますが、高価なものを最初に揃える必要はありません。
ソフトは、国内の仕事では広く使われているペイントソフトが複数あり、買い切りのものと月額のものがあります。依頼者からファイル形式を指定されることもありますが、多くの場合は書き出した画像を納品するため、使うソフト自体は自由です。レイヤーを分けたデータを求められる案件では、指定のソフトが必要になることがあります。
機材は、液晶タブレットか板タブレット、あるいはタブレット端末とスタイラスの組み合わせが一般的です。板タブレットは価格が低く、慣れれば十分に仕事ができます。最初から液晶タブレットを買う必要はありません。
意外に重要なのが、色の見え方です。納品した色が依頼者の画面で違って見える、という行き違いは起きます。安いディスプレイでも、明るさとガンマの設定を標準に寄せておくだけで差は小さくなります。印刷物に使うイラストを受けるなら、色の指定についても事前に確認が必要です。
作業環境の話でもう1つ。データのバックアップだけは最初に用意してください。納品前にファイルが壊れて描き直す事故は、実際に起きています。クラウドと外付けの2か所に置く運用にしておけば、最悪の事態は避けられます。
始め方の手順は、ポートフォリオが先
順番を間違える人が多い領域です。案件を探すのが先ではなく、見せるものを用意するのが先です。
用意するのは3点から10点です。多ければよいわけではなく、受けたい仕事に近いものだけを並べます。アイコンの仕事を受けたいなら、アイコン形式で並べる。挿絵の仕事を受けたいなら、文章と組み合わせた状態で見せる。使われる形で見せるのが要点です。
そして、載せるべきものを絞ってください。趣味で描いた自由な絵を10点並べるより、依頼に応える形の絵を3点並べたほうが通ります。採用する側が見ているのは、技術の上限ではなく「指示どおりに描けるか」です。
公開する場所は、イラストの投稿サイトとSNS、そしてスキルを販売するサービスのプロフィールが基本です。ここに加えて、簡単な受注条件を書いておくと問い合わせが変わります。対応できる形式、納期の目安、修正の回数、受けられない題材。これを明記しておくと、条件の合わない依頼が減ります。
もう1つ、募集に応募するときの文面です。「よろしくお願いします」だけのメッセージは通りません。依頼内容を読んだうえで、どう描くつもりかを2行、納期の見込みを1行。この3行があるだけで、返信率は明らかに変わります。私が編集の現場で採用側にいたときも、選んだのは絵が一番上手い人ではなく、何をどう進めるつもりか書いてきた人でした。
単価を上げていく考え方は、文章の仕事で整理されたものが応用できます。Webライターが文字単価を上げる方法【2026年版】|1円→5円のステップにある「単価は交渉で上げるより、受ける仕事の種類を変えることで上がる」という構造は、イラストでもそのまま当てはまります。
案件の探し方は4つ、それぞれ性質が違う
探す場所によって、取れる仕事の種類も単価も変わります。4つに分けて整理します。
クラウドソーシングは、実績がゼロでも応募できる点が最大の利点です。支払いの仕組みが用意されているので、報酬が支払われない事故も起きにくい。半面、応募が集中し、単価が抑えられやすい傾向があります。最初の実績を作る場所と割り切るのが現実的です。
スキルマーケットは、自分でメニューと価格を決めて出品する形です。応募しなくても問い合わせが来る点が楽ですが、出品してすぐに売れるわけではありません。検索で見つけてもらえるように、題材と用途を具体的に書いたメニューにするのが要点です。
SNSからの依頼は、単価が高くなりやすいルートです。投稿を見て依頼してくる相手は、すでに絵柄を気に入っている状態なので、価格の交渉が楽になります。ただし個人間のやりとりになるため、条件の取り決めを自分で行う必要があります。
そして4つ目が、企業や制作会社との直接取引です。継続の依頼につながりやすく、金額も安定します。入口は、実績を公開しておくこと、制作会社の募集に応募すること、そして紹介です。副業で受けるなら、最初は小さな案件から関係を作っていく形になります。
どのルートでも共通して効くのは、対応できる範囲を明記しておくことです。「動物のイラストが得意」「医療系の図解に対応できる」といった具体性があると、探している側に見つけてもらえます。絵柄の幅を広く見せるより、特定の領域で見つかるほうが依頼につながります。SNSの運用や広告に関わる仕事を扱うAI・マーケティング・セキュリティのお仕事のような分野では、イラストとあわせて発信そのものを任される募集もあります。描く以外の役割を持てると、単価の交渉で有利になります。
ラフから納品まで、事故が起きにくい進め方
制作の流れを決めておくと、修正の回数が減ります。標準的な進め方は5段階です。
第1段階は要件の確認です。用途、サイズ、色の指定、納品形式、使用範囲、締切、修正の回数。この7項目を着手前にすべて文字で確認します。口頭やチャットで流すのではなく、こちらから箇条書きにして送り返し、相手に確認してもらう形にしてください。
第2段階はラフの提出です。ここで構図と大まかな配置を確認します。ラフを飛ばして線画まで進めるのが、修正地獄に入る最大の原因です。荒い状態で見せるのは不安ですが、この段階の修正はいちばん安く済みます。
第3段階は線画です。ここでの修正は構図ではなく、細部の指示に絞ってもらいます。「全体のイメージを変えたい」という要望が来た場合は、追加費用の対象になることを伝えてください。
第4段階は着彩と仕上げです。色の指定があるなら第1段階で確認済みのはずですが、印刷に使う場合はここで色の扱いを再確認します。
第5段階が納品です。形式は事前の取り決めどおりに。透過が必要か、解像度はいくらか、レイヤーを分けたデータも渡すのか。ここで「思っていたものと違う」と言われるのは、確認漏れが原因です。
納品後の対応についても決めておきましょう。納品してから数か月後に「少し直してほしい」と連絡が来ることがあります。応じるかどうかは自由ですが、無償で受け続けると負担が増えます。「納品から2週間以内の軽微な修正は無償、それ以降は別途」といった線を自分の中に持っておくと判断が早くなります。
著作権と使用範囲は、金額より先に決める
イラストの仕事でもっとも揉めるのが権利の話です。ここを曖昧にしたまま納品すると、あとから取り返しがつきません。
まず、著作権は原則として描いた人に発生します。そのうえで、依頼者に対してどこまでの利用を認めるかを取り決めます。よくある形は3つです。1つは特定の用途に限って使用を許す形。2つ目は用途を限定せず幅広い利用を許す形。3つ目は著作権そのものを譲渡する形です。
著作権を譲渡すると、以後は自分の作品として実績に掲載することすら制限される場合があります。譲渡を求められた場合は、その前提で金額を見直すのが妥当です。同じ絵でも、用途を限定した使用許諾と全面的な譲渡では、価値が違います。
あわせて確認したいのが二次利用です。ウェブサイト用に描いたイラストが、翌年にチラシや商品に使われる。これを認めるかどうか、認めるなら追加の費用が発生するかどうか。着手前に決めておけば、あとで気を悪くすることもありません。
もう1つ、近年増えている確認項目があります。納品したイラストを学習データとして使うかどうかです。制作の現場ではこの点を契約に書き込むケースが増えています。気にする場合は、こちらから条件として申し出て構いません。言い出しにくい話題ですが、後から知るよりはるかに良いです。
なお、発注の条件を書面や電子メールで明示することについては、2024年11月に施行されたフリーランス・事業者間取引適正化等法に定めがあります。制度の内容は公正取引委員会や厚生労働省の公表資料で確認できます。条件を文字で残してほしいとお願いするのは、特別な要求ではありません。見積書や請求書の書き方に不安がある方はビジネス文書検定のように、書類の型を体系的に学べる資格が実務の助けになります。
生成AIが入ってきた市場で、どこに需要が残るのか
この話題を避けると現実的な記事になりません。画像生成の技術が広まり、簡単な挿絵やイメージ画像の一部は、依頼せずに済むようになりました。この変化は実際に起きています。
ただし、需要がなくなった領域と、むしろ増えた領域があります。減っているのは、内容の指定が緩く、誰が描いても構わない用途です。ブログの飾り、資料の背景、雰囲気を出すためのイメージ画像などが該当します。
一方で、残っている、あるいは増えているのは次のような仕事です。既存のキャラクターと同じ絵柄で描き足す仕事。指定が細かく、何度も修正が入る仕事。権利の所在をはっきりさせる必要がある商用の仕事。人物の姿勢や表情が意味を持つ仕事。そして、生成した画像を整えて実用に耐える状態まで仕上げる仕事です。
最後の1つは、これから増える領域だと見ています。生成した画像は、指の形が崩れる、文字が読めない、線の整合が取れないといった問題を抱えることが多く、実際の商品に載せるには人の手で直す工程が必要です。この修正を請け負える人は、まだ多くありません。
つまり、生成の技術を敵とみなすか道具とみなすかで、受けられる仕事が変わります。自分の制作に取り込むかどうかは判断が分かれますが、依頼者側がどう使っているかを知っておくことは必要です。業務の中でどう使われているかを扱うAIコンサル・業務活用支援のお仕事の募集を見ると、現場で何が求められているかの手がかりがあります。
つまずきやすい5つの点
在宅でイラストの副業を始めた人が実際に詰まる場所を挙げておきます。
1つ目は、単価が低い案件で時間を使い切ってしまうことです。1点3,000円の仕事に8時間かけていたら、時間あたり375円です。最初の数件は経験として割り切ってよいのですが、3件目以降は必ず時間を記録して、単価を見直してください。
2つ目は、修正の回数が決まっていないことです。回数の取り決めがない案件は、終わりが相手の満足度で決まります。受注時に必ず回数を決め、超えたぶんは追加費用の対象にすると伝えてください。
3つ目は、指示された参考資料の扱いです。「この絵のような感じで」と渡された参考が、他人の著作物である場合があります。似せすぎると権利の問題になり得ます。参考は方向性の確認に使い、構図や表現をそのまま写さないでください。この判断は自分の責任になります。
4つ目は、納期の見積もりです。本業がある人は、突発的な残業で1日分の作業が飛びます。自分の見積もりに1.5倍のバッファを掛けた日付を伝えてください。早く終われば前倒しで納品すればよく、信頼はそれで積み上がります。
5つ目は、報酬の支払いです。個人間の直接取引では、納品後に支払いが滞る事例があります。初めての相手なら、着手金を先に受け取る形か、支払いの仕組みがあるサービスを経由する形にするのが安全です。金額が大きい案件では、分割して支払ってもらう取り決めも有効です。
税金と記録は、最初の1件から始める
収入が出たら申告の話が付いてきます。参考になる記述を引用します。
イラスト副業で一定の所得額を超えた際には、確定申告が必要です。原則、副業による収入が20万円を超えるケースでは確定申告が必要になります。 出典: freelance-hub.jp
正確には、給与を1か所から受けている人の場合、給与以外の所得の合計が20万円を超えるときに原則として確定申告が必要になります。ここでいう所得は受け取った金額そのものではなく、そこから必要経費を引いた後の金額です。要件や例外は毎年の案内が更新されるので、国税庁の情報で確認してください。
イラストの仕事で経費になり得るものは、タブレットやパソコン、ペイントソフトの利用料、資料として買った書籍、講座の受講料、素材やフォントの購入費などです。私用と兼用の機材は按分が必要になります。
記録は、最初の1件から始めてください。案件名、依頼者、金額、入金日、かかった時間の5項目です。時間を記録しておくと単価の判断にも使えるので、二重に役立ちます。
もう1つ、源泉徴収について。個人に支払われるデザインの報酬は源泉徴収の対象となる場合があります。支払明細に控除があるときは、その根拠と金額を必ず記録してください。年度末に精算するとき、この記録がないと納める税額の計算が合わなくなります。
住民税についても触れておきます。確定申告をすれば住民税の申告は原則不要ですが、所得が20万円以下で確定申告をしない場合は、住民税の申告が別途必要になるケースがあります。自治体ごとに案内が違うので、居住地の窓口で確認するのが確実です。
描く題材の選び方で、競争の激しさが変わる
冒頭に書いた「需要が多いのに描ける人が少ない領域を選ぶ」という話に戻ります。ここが収入の差につながるので、具体的に整理します。
応募が集中しやすいのは、若い女性キャラクターのイラスト、SNS用のかわいい系のアイコン、汎用的なイメージ画像です。描ける人が多く、しかも新しく始める人が最初に目指す領域なので、常に混み合っています。技術が高くても、比較される相手の数が多すぎます。
逆に、募集はあるのに応募が少ない領域がいくつかあります。医療や介護の説明図、建築や設備の図解、業務の手順を示すフロー、高齢の方が読む冊子向けの挿絵、子ども向けの教材、食品の調理工程の図、機械の構造を示す図。共通しているのは、描く前に対象を理解する手間がかかることです。この手間を嫌う人が多いので、競争が緩くなります。
そして、こうした領域は単価が下がりにくい傾向があります。依頼者は「わかる人に頼みたい」と考えているため、価格より正確さを優先します。医療や建築の知識がなくても、資料を読んで図に落とせる人なら入れます。前職の業界知識がある方は、そこを軸にするのが最短です。
もう1つの選び方として、納品形式で差別化する方法があります。静止画だけでなく、簡単な動きを付けた素材を出せる、複数サイズを同時に納品できる、指定の形式で書き出せる。この対応幅は絵柄と違って学習で身につくため、始めて数か月の人でも差を作れます。
題材を決めたら、その領域の作品をポートフォリオの先頭に置いてください。全部の絵柄を並べると、何を頼める人なのかが伝わりません。1つに寄せたほうが依頼は増えます。
依頼者が見ているのは、絵の外側にもある
採用する側の視点を1つ補足します。依頼者がイラストレーターを選ぶとき、絵と同じくらい見ているのは、進行の見通しです。
具体的には3点です。返信がどのくらいで返ってくるか。ラフの提出予定日を自分から示してくれるか。途中で状況を1行報告してくれるか。この3つが揃っている人は、絵の巧拙に関係なく次も声をかけられます。逆に、上手いのに連絡が取れない人は、社内で「またあの人に頼もう」とは言われません。
依頼する側は、多くの場合その先に締切を抱えています。進行が読めることは、それ自体が価値です。副業で受ける人はここで差を付けやすい立場にあります。本業で報告や段取りを日常的にやっているぶん、専業の人より進行管理が得意な場合も珍しくありません。
受注の形を変えると、残る金額が変わる
最後に、稼ぎ方の構造の話をします。
イラストの副業は、1点あたりの単価を上げる道と、同じ単価で効率を上げる道の2つがあります。多くの人は前者だけを考えますが、実際に収入が伸びるのは後者を組み合わせた人です。テンプレートを整える、確認事項を定型化する、ラフの段階で合意を取る。この積み上げで、同じ1点にかかる時間が半分になることは普通にあります。
そして、受注の経路です。ここで、在宅の働き方を20年見てきた運営者の立場から観察を書いておきます。長く続いている人は、必ず複数の経路を持っています。仲介のあるサービスで実績を作りながら、SNSで見つけてもらう入口を用意し、継続してくれる相手を2社か3社持つ。1つの経路に依存している人は、その経路の仕様変更や単価の下落で一気に苦しくなります。
もう1つ、額面と手取りの話です。仲介の入る取引では、依頼者が支払った金額から手数料が引かれ、受け手に届く額が薄くなります。仲介のない直接の取引なら、同じ予算で依頼者はより多く頼めますし、受け手には引かれない金額が残ります。運営者として見てきた限りでは、この構造に気づいた人は、実績をつくる場と本命の取引先を意識して分けています。最初は仲介のある場で評価を積み、続く相手とは直接やりとりする形に移していく。手数料0%という条件の価値は、金額の大小ではなく、同じ時間働いたときに手元に残る厚みで測るのが正確です。
文章や企画まで含めて受けられるようになると、依頼する側の手間が減るため、継続の確率が上がります。文章側の相場感は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確認できます。イラストだけで戦うのか、周辺まで引き取るのか。この選択が、3年後の収入の形を決めます。
よくある質問
Q. イラストの在宅副業は未経験でも始められますか?
始められます。ただし最初はアイコンや簡単な挿絵のように、指定が明確で作業量の読める仕事から入るのが現実的です。応募の前に、受けたい仕事と同じ形式の作品を3点用意してください。技術の上限より、指示どおりに描けることが評価される領域です。
Q. イラスト1枚の単価はどのくらいですか?
用途で大きく変わります。SNSのアイコンは3,000円から1万円程度、挿絵や図解は5,000円から3万円程度、キャラクターの立ち絵は差分の数によって2万円から10万円程度が目安です。単価は絵の難しさではなく、使われる範囲の広さで決まると考えてください。
Q. 納品したイラストの著作権はどうなりますか?
著作権は原則として描いた人に発生します。依頼者にはどこまでの利用を認めるかを取り決める形が一般的です。著作権そのものを譲渡する場合は実績として公開できなくなることもあるため、譲渡を求められたときは前提が変わったものとして金額を見直してください。
Q. 修正が何度も来るのを防ぐ方法はありますか?
着手前に修正の回数を決め、超えた分は追加費用の対象になると伝えておくことです。加えて、ラフの段階で構図の合意を取ってください。線画や着彩まで進めてから構図の変更が入ると、作業時間が倍になります。要件は必ず箇条書きで送り返して確認しましょう。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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