インテリアアドバイザーの資格|内容と取り方


この記事のポイント
- ✓インテリアアドバイザー資格の内容と取り方を
- ✓主催団体の公式の受験概要に沿って解説します
- ✓在宅で受ける試験の流れ
インテリアアドバイザーの資格は、家具や照明、カーテンなど、部屋づくりに関わる商品の知識と提案の基本を学んだことを示す民間資格です。受験の条件がなく、自宅で試験を受けられるため、インテリアの仕事に興味を持ち始めた人や、家具店や住宅の会社で働きながら知識を固めたい人が最初の一歩として選ぶことが多い資格です。
ただ、検索するとインテリアコーディネーターやインテリアデザイナーなど似た名前の資格が並び、どれを取ればよいのか迷う人も少なくありません。この記事では、インテリアアドバイザー資格の内容と取り方を主催団体の公式ページの記載に沿って整理し、インテリアコーディネーターとの違い、勉強の進め方、取った後の仕事への生かし方まで順に説明します。受験料などの数字は2026年10月時点の公式ページで確かめたものです。申し込む前には最新の案内を確認してください。
インテリアアドバイザー資格とはどんな資格か
インテリアアドバイザー資格は、日本デザインプランナー協会が認定する民間資格です。国や自治体が与える国家資格ではなく、協会が独自に試験を行い、合格した人を認定する仕組みになっています。協会の公式ページでは、試験の目的が次のように説明されています。
インテリアアドバイザーとしての知識・技術とそれを実務で活用できる技能を有していることを認定します。これからインテリアアドバイザーとして働きたい方はもちろん、現在インテリア・建築関連の企業で働いている方も対象とした試験です。 出典: 日本デザインプランナー協会(インテリアアドバイザー資格認定試験)
つまり、これからインテリアの仕事に就きたい人と、すでに関連の会社で働いている人の両方を想定した資格です。問われるのは、家具や照明などの商品知識に加えて、販売や技術に関する幅広い基礎知識だと案内されています。インテリアアドバイザーという仕事は、住まいやお店の空間に合う家具や照明、カーテンなどを選び、お客さまの暮らし方や予算に合わせて提案する役割を指すことが多く、この資格はその土台になる知識を確かめるものと考えると分かりやすいでしょう。
ここで押さえておきたいのは、インテリアアドバイザーという仕事そのものに資格は必要ないという点です。家具店やインテリアショップの販売員、住宅会社の営業担当として働くのに、この資格を持っていることが条件になるわけではありません。資格は、学んだ知識を客観的に示す手段の1つであり、仕事の入り口で「基礎は学んでいます」と伝える材料として使われます。
公式ページには、資格を取った後は自宅やカルチャースクールなどで講師活動ができるとも書かれています。協会が講師としての活動を認めているという意味で、資格を名乗って教室を開く道が示されているのも、この資格の特徴の1つです。
インテリアアドバイザーに向いている人
インテリアアドバイザーの資格を取って仕事に生かしている人には、いくつかの共通点があります。自分に当てはまるかを考えてみると、資格を取るかどうかの判断材料になります。
- 人の話を聞くのが苦にならない人。部屋の提案は、お客さまの暮らし方を聞き取るところから始まります。好みや悩みを丁寧に聞ける人ほど、的確な提案ができます
- 街の空間に興味がある人。お店やカフェ、ホテルのロビーなど、出かけた先の照明や家具の配置に目が行く人は、日々の観察がそのまま勉強になります
- 予算の中で工夫するのが好きな人。インテリアの提案は、限られた予算の中で最大の効果を出すことが求められます。高い商品を勧めるより、手持ちの家具を生かす工夫を考えられる人が喜ばれます
- 新しい商品や流行を追いかけるのが好きな人。家具や照明の商品は入れ替わりが早く、新しい情報を集め続ける姿勢が欠かせません
反対に、決まった正解を覚えることが得意で、人によって答えが変わる提案は苦手という人は、資格の勉強は楽に進んでも、実際の仕事で戸惑うことがあります。それでも、インテリアの知識は自分の住まいを整えるのに役立つので、仕事にするかどうかを決める前に、まず自分の部屋で試してみるのも良い方法です。
受験資格・受験料・試験の形
インテリアアドバイザー資格の受験概要は、公式ページで次のように案内されています。ここは申し込みの前に必ず確かめておきたい部分です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験資格 | 特になし |
| 受験料 | 10,000円(消費税込み) |
| 申し込み | インターネットから |
| 受験方法 | 在宅受験 |
| 合格基準 | 70%以上の評価 |
| 試験日程 | 試験期間・申込期間はなく、いつでも受けられる |
受験資格がないので、年齢や学歴、実務経験に関係なく誰でも受けられます。以前は試験の期間と申し込みの期間が決まっていましたが、現在はそれがなくなり、いつでも申し込めるようになったと公式ページに書かれています。仕事や家事の都合に合わせて、準備ができた時期に受けられるのは大きな利点です。
受験料とは別に、合格した後の認定証と認定カードの発行には費用がかかります。公式ページのよくある問い合わせでは、認定カードと認定証は有料で、それぞれ5,500円で発行していると案内されています。受験料だけで資格のすべてが手に入るわけではないので、費用を考えるときは合格後の発行費用まで含めておくと安心です。
もう1つ確かめておきたいのが、協会はテキストを販売していないという点です。公式ページには、協会は試験を実施しており、テキストの販売は行っていないと書かれています。独学で受ける人は、インテリアの基礎を扱った市販の本で準備することになります。協会の指定の認定講座として、通信教育の講座が公式ページで紹介されているので、教材を体系的にそろえたい人はそちらを検討する方法もあります。
申し込みから合否が分かるまでの流れ
在宅で受ける試験は、会場で受ける試験とは流れが違います。公式ページに書かれた手順を、順番に整理します。
- 公式ページの「受験申し込み」から申し込む。インターネットで手続きを済ませます
- 1週間以内に試験問題が郵送で届く。自宅で受けるための問題用紙が送られてきます
- 試験を解いて、備え付けの封筒に入れて送り返す。答案を同封の封筒で返送します
- 答案が届いてから10日前後で、合否結果照会で合否を確認できる
申し込みからおよそ3週間前後で結果が分かる計算です。会場まで出かける必要がなく、試験時間に追われることもないので、落ち着いて取り組めます。
ここで気をつけたいのは、在宅で受けられるからといって準備をおろそかにしないことです。在宅の試験は、会場の試験のように監督する人がいないため、時間の使い方も確かめ方も自分で管理することになります。知識があいまいなまま取りかかると、1問ごとに調べ直すことになり、答えが中途半端になりがちです。試験問題が届く前に、自分のノートやテキストに目印を付け、すぐに引ける状態にしておくことが合格への近道です。
答案を送り返すときは、記入漏れがないかを最後に見直してから封をしてください。郵送の試験は、送った後に書き直すことができません。返送前の見直しは、会場の試験の見直しの時間と同じくらい大切です。
インテリアコーディネーター資格との違い
インテリアアドバイザーと並んでよく比べられるのが、インテリアコーディネーターの資格です。名前は似ていますが、主催団体も試験の形も大きく違います。インテリアコーディネーター資格は、公益社団法人インテリア産業協会が実施する試験です。協会の公式ページでは、インテリアコーディネーターを次のように説明しています。
インテリアコーディネーターは、住まい手にとって快適な住空間を作るために適切な提言・助言を行う当協会が資格認定する専門職です。 出典: 公益社団法人インテリア産業協会(インテリアコーディネーター資格試験)
両者の違いを、公式ページの受験概要をもとに表にすると次のようになります。
| 項目 | インテリアアドバイザー | インテリアコーディネーター |
|---|---|---|
| 主催 | 日本デザインプランナー協会 | 公益社団法人インテリア産業協会 |
| 受験資格 | 特になし | 年齢・性別・国籍・学歴・職業・経験を問わない |
| 試験の形 | 在宅受験 | 一次試験はテストセンターでのCBT方式、二次試験はプレゼンテーションと論文の筆記 |
| 日程 | いつでも受けられる | 年1回(2026年度の一次試験は9月15日から10月15日) |
| 受験料(税込) | 10,000円 | 一次と二次を続けて受ける基本タイプで14,850円 |
CBT方式とは、テストセンターのパソコンで問題に答える試験のことです。インテリアコーディネーターの一次試験は120分で、全国47都道府県のテストセンターで受けられます。二次試験はプレゼンテーションと論文によるインテリア計画の提案の試験で、公式の受験概要には、色鉛筆や三角スケール、製図用の定規などの持ち込める用具が細かく書かれています。手で描いて提案を伝える力が求められる試験です。一次試験に合格した人は、次の年度から3年間は一次試験が免除される仕組みもあります。
整理すると、インテリアアドバイザーは基礎を学んだことを手軽に示せる資格、インテリアコーディネーターは住宅やインテリアの業界で広く知られた、より難しい資格という位置づけです。業界への転職を本気で考えているなら、インテリアアドバイザーで基礎を固めてから、インテリアコーディネーターに挑戦する順番も考えられます。
状況ごとに考えると、選び方はもう少しはっきりします。いま家具店や住宅会社で働いていて、日々の接客の知識を整理したい人は、いつでも受けられるインテリアアドバイザーで、空いた時期に基礎を確かめるのが手軽です。これから業界に転職したい人は、応募のときに知名度のある資格のほうが伝わりやすいので、インテリアコーディネーターの受験の日程から逆算して準備を始めるのが現実的です。インテリアコーディネーターの申し込みの期間は年に1回で、2026年度は7月15日から8月31日まででした。この時期を逃すと1年待つことになるので、受けると決めたら早めに予定を立ててください。在宅でインテリアの記事や相談の仕事を受けたい人は、資格の種類よりも見本の成果物が重視されるので、手軽な資格で基礎を固めて、早く見本づくりに時間を回すほうが近道になることもあります。
試験で問われる知識と勉強の進め方
公式ページでは、インテリアアドバイザーの試験で問われるのは、家具や照明などのインテリアに関する商品知識のほか、販売や技術などの幅広い基礎知識だと案内されています。具体的な出題の内容は公開されていないため、インテリアの基礎を扱う本や講座で、次のような分野をひととおり学んでおくのが確実です。
- 家具の種類と素材。木材や金属、布や革など、素材ごとの特徴と手入れの方法
- 照明の基本。部屋全体を照らす照明と、手元や一部を照らす照明の使い分け、光の色の違い
- 窓まわりの商品。カーテンやブラインドの種類と、部屋の用途に合った選び方
- 色の組み合わせ。部屋の印象を決める色の割合や、色が人に与える感じ方の違い
- 住まいの基本の寸法。人が動くのに必要な通路の幅や、家具の配置の考え方
- 販売の基本。お客さまの要望の聞き取り方、提案の進め方、予算に合わせた商品の選び方
ここが試験で差がつくところですが、商品の名前を覚えるだけでは足りません。「この部屋の使い方なら、なぜこの照明を選ぶのか」と、理由を説明できる形で理解しておくと、説明を求められる問題にも答えやすくなります。
働きながら準備する人は、次のような進め方が無理なく続けられます。
- 最初の2週間で、インテリアの入門書を1冊通して読む。全体の地図をつかむことが目的です
- 次の2週間で、分野ごとにノートを作る。家具、照明、窓まわり、色、寸法、販売の6つに分け、要点と自分の言葉での説明を書きます
- 次の1週間で、身の回りの空間を観察する。自宅や家具店、カフェなどで、照明の種類や家具の配置を学んだ知識で説明してみます
- 最後の1週間で、ノートに目印を付け、すぐに引けるように整える。試験問題が届いたら、この状態で取り組みます
1日あたり30分から1時間ほどの時間を確保できれば、1か月半ほどで準備が整う目安です。インテリアの知識がまったくない人は、入門書を読む期間を長めに取ってください。
独学と講座のどちらで準備するか
インテリアアドバイザーの試験は受験資格がなく、講座の受講も条件になっていないので、独学でも講座でも受けられます。どちらが合うかは、使える時間とお金、そして学び方の好みで決まります。
独学の利点は、費用を抑えられることです。市販のインテリアの入門書や、色の組み合わせ、照明の基本を扱った本を数冊そろえれば、準備に必要な知識はひととおり学べます。自分のペースで進められるので、仕事が忙しい時期は少なめに、余裕がある時期は多めに、と調整しやすいのも独学の良さです。一方で、何を、どの順番で、どこまで学べばよいかを自分で決めなければならず、範囲の広さに途中で迷う人もいます。
講座の利点は、学ぶ範囲と順番が決まっていることです。協会の公式ページでは、指定の認定講座として通信教育の講座が紹介されており、教材がそろっているので、何から手を付けるかで迷う時間を減らせます。添削や質問の仕組みがある講座なら、独学では気づきにくい理解の誤りも直せます。その代わり、受講料がかかり、講座によっては複数の資格をまとめて取る形になっていて、受けたい資格以外の分も費用に含まれていることがあります。
迷ったときは、まず入門書を1冊読んでみて、続けられそうなら独学、範囲の広さに不安を感じたら講座、と決める方法があります。最初の1冊は、写真や図が多く、部屋の例が豊富な本を選ぶと、全体の感覚をつかみやすくなります。どちらを選んでも、学んだことを身の回りの部屋で確かめる習慣が、知識を使える形に変えてくれます。
資格を取るとどんな仕事に生かせるか
インテリアアドバイザーの資格で身につく知識は、次のような仕事で生かせます。どれも資格がなくても就ける仕事ですが、基礎を学んでいることを示せると、応募のときや、お客さまに提案するときの説得力が増します。
- 家具店・インテリアショップの販売員。お客さまの部屋の広さや使い方を聞き取り、合う商品を提案します
- 住宅会社・リフォーム会社の営業や提案の担当。内装や設備の色や素材の選び方をお客さまと決めていきます
- 住宅展示場やモデルルームのスタッフ。部屋の見せ方や家具の配置の意図を説明します
- 賃貸物件の内装の提案。空室を魅力的に見せる家具や小物の配置を考えます
- カルチャースクールや自宅での講師。公式ページにあるとおり、資格を生かして教室を開く道もあります
すでにこうした仕事に就いている人にとっては、資格は自分の知識を整理し直すきっかけにもなります。日々の接客で感覚的に行っていた提案に理由を付けて説明できるようになると、お客さまからの信頼が厚くなり、提案の幅も広がります。
一方で、この資格だけで設計や施工の仕事ができるわけではありません。壁を取り払うような間取りの変更や、電気の配線を伴う照明の工事などは、建築士や電気工事士といった別の資格や専門の業者が担う領域です。インテリアアドバイザーとして提案するときは、自分が提案できる範囲と、専門家に任せるべき範囲を分けて考えることが大切です。
接客の場面で知識をどう使うか
資格で学ぶ知識が実際の仕事でどう役立つのかを、家具店での相談を例に考えてみます。お客さまから「6畳の寝室で使う照明を探している。部屋が暗く感じる」と相談された場面です。
知識がないと、明るい照明を勧めて終わりがちです。インテリアの基礎を学んでいると、まず部屋の使い方を聞き取ります。寝る前に本を読むのか、着替えや身支度をする場所なのか、部屋の壁や家具の色は明るいか暗いか。そのうえで、部屋全体を照らす照明と、枕元を照らす小さな照明を組み合わせる提案や、眠る前には落ち着いた光の色を選ぶ提案ができます。壁の色が暗い部屋では、同じ照明でも暗く感じやすいので、カーテンやベッドカバーの色を明るめにする工夫を添えることもできます。
このように、学んだ知識は「商品を説明する力」より「お客さまの暮らしから必要なものを組み立てる力」として生きてきます。お客さまにとっては、勧められた理由が分かる提案のほうが納得しやすく、買った後の満足にもつながります。
もう1つ大切なのは、分からないことを分からないと伝えることです。照明を天井に取り付ける工事が必要か、今の配線で使えるかといった判断は、電気の工事の専門家に確かめる必要があります。基礎の知識があると、自分で答えられることと、専門家に確かめるべきことの区別がつき、お客さまに正確な案内ができるようになります。
インテリアの知識を在宅の仕事につなげる方法
インテリアの知識は、店舗や現場での仕事だけでなく、在宅でできる仕事にもつながります。代表的なのは次のような仕事です。
- インテリアや住まいの記事の執筆。家具や照明の選び方、部屋づくりのコツを伝える記事は、住宅会社やインテリアのメディア、通販サイトで求められています。資格で学んだ知識は、記事の正確さを支えます
- 通販サイトの商品説明。家具やインテリア雑貨の素材や寸法、手入れの方法を正しく書ける人は、通販の運営で頼りにされます
- オンラインでの部屋づくりの相談。お客さまから部屋の写真や間取り図を送ってもらい、家具の配置や色の組み合わせを提案する形です
- インテリアの写真や画像の制作。部屋の雰囲気が伝わる写真の撮影や、家具の配置を示す画像の作成です
在宅の仕事を受けるときに、依頼する側が見るのは、資格の名前よりも「どんなものを作れるか」です。記事の執筆を受けたい人は、自分で書いたインテリアの記事を見本としてまとめておくと、力量が伝わりやすくなります。Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】では、見本記事の選び方と見せ方を紹介しています。インテリアのように専門分野を持つ書き手は、Webライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】で紹介しているとおり、単価の高い依頼につながりやすくなります。
文章で提案を伝える力を固めたい人は、ビジネス文書検定を組み合わせるのも1つの方法です。オンラインの相談では、提案の内容を文章で分かりやすく伝える力が欠かせません。インテリアの知識と文章の力の両方を示せると、在宅でも仕事を受けやすくなります。
オンラインで部屋づくりの相談を受けるときの段取り
在宅でインテリアの相談を受ける場合、お客さまの部屋を直接見られないため、情報の集め方がとても大切になります。相談を受けるときは、次のような段取りで進めると、行き違いを減らせます。
- 事前に質問票を送る。部屋の広さと間取り、窓の位置と向き、今ある家具とその寸法、部屋で過ごす時間帯と目的、好きな雰囲気、予算をたずねます
- 写真をもらう。部屋の四隅から全体を撮った写真と、窓まわりや気になる場所の写真を送ってもらいます。昼と夜の写真があると、光の入り方が分かります
- 提案の方向を短く確認する。いきなり完成した提案を出すより、「落ち着いた色でまとめる方向でよいか」と方向を先にすり合わせると、作り直しが減ります
- 提案書を作る。家具の配置の図、色の組み合わせの見本、勧める商品とその理由、予算の内訳を1つにまとめます
- 質問に答える期間を決めておく。提案後の質問にいつまで、何回まで答えるかを最初に決めておくと、お互いに安心できます
料金を決めるときは、相談1回あたりの金額と、提案書に含める内容の範囲をはっきりさせておくことが大切です。家具の購入の代行や、現地での設置の立ち会いまで含めるのか、提案書だけなのかで、かかる時間は大きく変わります。最初は範囲を絞った小さな相談から始め、受けた相談の内容と提案書を見本として残していくと、次の依頼につながりやすくなります。
合格した後に知識を広げる方法
インテリアアドバイザーの資格は基礎を学ぶ入り口なので、合格した後にどの方向へ知識を広げるかで、仕事の幅が変わってきます。広げ方は大きく3つに分けられます。
1つ目は、インテリアの専門性を深める方向です。業界で広く知られたインテリアコーディネーターの資格に挑戦し、住まい全体の計画を提案できる力を身につけます。二次試験ではプレゼンテーションと論文による提案が求められるので、提案を形にする練習にもなります。
2つ目は、隣の分野の知識を重ねる方向です。部屋の印象を大きく左右する色の知識や、図面を描くためのCADの技能、商品写真の撮影などを身につけると、提案を目に見える形で伝えられるようになります。オンラインの相談や、通販サイトの仕事では、こうした技能が特に役立ちます。
3つ目は、伝える力を高める方向です。記事の執筆や講師の仕事をしたい人は、文章や話し方の力を磨くことで、学んだ知識を人に伝わる形にできます。
どの方向に進むにしても、学んだことを実際の部屋で試し、その結果を記録しておくことが大切です。自分の部屋の模様替えの前と後の写真、友人の部屋の相談に乗った記録などは、そのまま仕事の見本になります。
履歴書への書き方と、資格を伝えるときの注意
合格したら、履歴書の資格欄やプロフィールに書くことで、学んだことを相手に伝えられます。書くときは、次の点を押さえておくと誤解を招きません。
- 資格の正式な名称を書く。公式ページの表記に合わせ、「インテリアアドバイザー資格」と書きます
- 主催団体の名前を添える。「日本デザインプランナー協会認定」と書くと、相手が調べやすくなります
- 取得した年月を書く。認定証の日付に合わせます
インテリアの業界では、インテリアコーディネーターの資格がよく知られているため、面接でインテリアアドバイザーとの違いを聞かれることがあります。そのときは、「基礎の知識を学んだことを示す資格で、在宅で受ける試験でした」と事実をそのまま伝え、次にどの資格を目指しているかを添えると、学ぶ意欲が伝わります。資格の格を大きく見せようとするより、学んだ知識を仕事でどう使えるかを具体的に話すほうが、相手の印象に残ります。
また、名刺やSNSのプロフィールで「インテリアアドバイザー」と名乗るときは、民間資格であることが分かる書き方を心がけてください。国家資格と誤解されるような書き方は、信頼を損ねる原因になります。仕事の依頼を受ける場面では、資格名の後に「家具の配置と照明、色の組み合わせの提案ができます」と、できることを一言添えておくと、依頼する側が何を頼めるかを思い描きやすくなります。資格の名前だけを並べるより、その資格で身につけた力を具体的に書くほうが、問い合わせにつながりやすくなります。
資格を選ぶ前に考えておきたいこと
インテリアアドバイザー資格を受けるかどうかを決める前に、次の3つを考えておくと、取った後に「思っていたのと違った」とならずに済みます。
1つ目は、資格を取る目的です。自分の住まいを整えたい、今の仕事の知識を固めたい、インテリアの業界に転職したい、在宅でインテリアの仕事を受けたい、と目的によって、この資格で十分か、別の資格も必要かが変わります。業界への転職を考えるなら、インテリアコーディネーターのように業界で広く知られた資格も視野に入れてください。
2つ目は、費用の総額です。受験料の10,000円に加えて、合格後の認定証と認定カードの発行費用、独学なら市販の本の費用、講座を使うなら受講料がかかります。全部を合わせて考えると、ほかの資格との比べ方も変わってきます。
3つ目は、資格を取った後に何をするかです。資格は取った瞬間がゴールではなく、学んだ知識を使い続けることで価値が出ます。家具店で働く、記事を書く、相談を受ける、と取った後の行動を1つ決めておくと、勉強の段階から必要な知識に重点を絞れます。
在宅ワークの仲介を続けてきた立場から見えるインテリアの仕事
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、インテリアやデザインの分野で長く仕事を続けている人は、資格の数よりも「見せられる成果物」で信頼を得ています。部屋の提案であれば、配置図とイメージ画像、選んだ商品とその理由を1枚にまとめた提案書がある人ほど、依頼する側が仕事を任せやすくなります。資格は知識の土台として役立ちますが、仕事の決め手になるのは、その知識を形にしたものです。
デザインの分野の報酬は、扱う範囲と技能によって幅があります。デザイナーの年収・単価相場を見ると、同じデザインの仕事でも、提案から制作まで任せられる人と、作業の一部だけを受ける人とで報酬の差が大きいことが分かります。インテリアの知識に、画像の作成や文章での提案といった技能を重ねていくと、受けられる仕事の範囲が広がります。
もう1つ、仲介の手数料がかからない直接のやり取りで仕事を受けている人ほど、受け取った報酬を次の学びに回しやすいという実感があります。中間のマージンが乗らない取引は、依頼する側が同じ予算でより多くを頼め、受ける側の手取りも厚くなるので、次の資格の勉強や道具への投資に使える余裕が生まれます。インテリアアドバイザーの資格は、インテリアの仕事に関わる入り口です。取った後に作った提案書や記事を積み重ねていくことが、仕事を広げるいちばんの近道になります。
よくある質問
Q. インテリアアドバイザー資格は国家資格ですか?
国家資格ではなく、日本デザインプランナー協会が認定する民間資格です。受験資格はなく、自宅で受ける試験に合格すると認定されます。家具店や住宅会社で働くのにこの資格が必須になるわけではありませんが、インテリアの基礎を学んだことを示す材料として使えます。
Q. インテリアアドバイザー資格の受験料はいくらですか?
公式ページの受験概要では、受験料は10,000円(消費税込み)です。合格後に認定証と認定カードを発行する場合は、それぞれ5,500円の費用がかかると案内されています。テキストは協会では販売していないため、独学なら市販の本、講座を使うなら受講料も考えておく必要があります。
Q. インテリアアドバイザーとインテリアコーディネーターはどちらを取るべきですか?
目的によって変わります。基礎を手軽に学んで示したいなら、いつでも在宅で受けられるインテリアアドバイザーが取り組みやすいです。住宅やインテリアの業界への転職を本気で考えるなら、業界で広く知られたインテリアコーディネーターも視野に入れてください。基礎を固めてから挑戦する順番もあります。
Q. 試験はいつ受けられますか?
現在は試験期間と申込期間がなくなり、いつでも申し込めると公式ページに書かれています。申し込むと1週間以内に試験問題が郵送で届き、解いた答案を返送すると、到着後10日前後で合否を確認できます。準備ができた時期に受けられるので、仕事や家事の都合に合わせやすい資格です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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