インク革命の情報漏えいの可能性|クレジットカード情報 24,166名 セキュリティコード・氏名・電話番号 対象と確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓インク革命の情報漏えいについて
- ✓運営する株式会社シー・コネクトの2026年7月29日の公式発表で整理
- ✓2025年4月8日から12月10日にカード情報を入力した24,166名のセキュリティコードを含むカード情報と
インク革命の情報漏えいは、互換インクやトナーの通販サイト「インク革命」を運営する株式会社シー・コネクトが、2026年7月29日に公表した「弊社が運営する「インク革命」への不正アクセスによる個人情報漏えい懸念に関するお詫びとお知らせ」の事案です。第三者による不正アクセスでペイメントアプリケーション(決済の仕組み)が改ざんされ、2025年4月8日から2025年12月10日までにインク革命でクレジットカード情報を入力した24,166名のカード情報(会員番号、会員氏名、有効期限、セキュリティコード)と、氏名・電話番号・生年月日・メールアドレス・パスワードハッシュが漏えいした可能性があると発表されました。 2026年11月1日時点では、2026年9月15日にサイトのリニューアルが告知されています。7月29日の発表のあと、漏えいの件数や項目を改めた続報は、公式のお知らせ一覧に掲載されていません。 この期間にインク革命でカードを使った人がまずすることは、カードの利用明細に身に覚えのない請求がないかを確かめることです。カードの差し替えを希望する場合、再発行の手数料を利用者が負担しないよう、会社がカード会社に依頼していると発表されています。
この記事は、2026年11月1日時点でインク革命の公式サイトに掲載されている発表を開き直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。
インク革命で何が起きたのか
7月29日の発表によると、インク革命は第三者による不正アクセスを受け、利用者の個人情報(24,166件)とクレジットカード情報(24,166件)が漏えいした可能性があることが分かりました。
原因について、発表は次のように書いています。
弊社が運営する「インク革命」のシステムの一部の脆弱性をついたことによる第三者の不正アクセスにより、ペイメントアプリケーションの改ざんが行われたため。 出典: インク革命「弊社が運営する「インク革命」への不正アクセスによる個人情報漏えい懸念に関するお詫びとお知らせ」(2026年7月29日)
脆弱性とは、システムの設計や作りの弱いところのことです。攻撃者はその弱いところを突いて入り込み、決済の仕組みを書き換えました。決済の画面や仕組みが書き換えられると、利用者が入力したカード番号などが、攻撃者に送られるようになることがあります。今回は、カード会社からの連絡で懸念が分かり、調査で漏えいの可能性が否定できないと確認されたという流れです。
インク革命は、エプソンやキヤノン、ブラザーなどのプリンターに使える互換インクとトナー、ラベルのテープなどを売る通販サイトです。プリンターの型番から合うインクを探して注文する使い方ができ、公式サイトには個人向けのほかに法人向けのプランの案内もあります。インクやトナーは使い切るたびに買い足す品なので、決まったサイトで続けて注文する人が少なくありません。同じ人がくり返し注文することが多いサイトなので、対象期間に何度も注文した人もいるはずです。注文の回数にかかわらず、期間中にカード情報を入力していれば対象に含まれる可能性があります。注文のたびにカード番号を入力していた人も、登録したカードで支払っていた人も、期間中に入力したかどうかで考えます。入力したかどうか思い出せないときは、窓口で確かめるのが確実です。
発表は「漏えいした可能性がある」という言い方です。また、一部の利用者について不正利用の可能性があることを確認したとも書かれています。
なお、発表のページのアドレスには「info-2026-07-15」とありますが、ページに書かれた日付と公式のお知らせ一覧の日付は、どちらも2026年7月29日です。この記事では7月29日の発表として扱います。
公表の経緯と2026年11月1日時点の状況
インク革命の公式サイトには、この件に関係するお知らせが複数掲載されています。日付の順に並べます。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2025年12月9日 | 一部のカード会社から、インク革命の利用者のカード情報に関する懸念について連絡を受けた |
| 2025年12月10日 | インク革命でのカード決済を停止し、第三者調査機関による調査を始めた |
| 2025年12月11日 | 個人情報保護委員会に報告、所轄の警察署に届出 |
| 2025年12月18日 | 「不正アクセスによるシステム侵害発生懸念に関するお詫びとお知らせ」を掲載 |
| 2025年12月22日 | 検出された不正なプログラム(バックドア)の除去と、改ざん箇所の修正 |
| 2026年3月18日 | 第三者調査機関が、対応が適切に完了し、新たな侵害が確認されていないことを確認 |
| 2026年7月29日 | 漏えいの可能性がある件数と項目を公表し、対象者に電子メールで個別に連絡を始めた |
| 2026年9月15日 | セキュリティを強化したサイトへのリニューアルを告知 |
2025年12月18日の最初のお知らせの時点では、不正アクセスの有無や原因、流出の有無や範囲について、具体的な事実関係は確認されていないと書かれていました。7月29日の発表で、件数と項目、期間、原因が明らかになりました。
バックドアとは、攻撃者が後からまた入り込めるように、こっそり作っておく出入り口のことです。発表では、2025年12月22日にその除去と改ざん箇所の修正を行ったとされています。
2026年11月1日時点で、公式のお知らせ一覧には、7月29日の発表のあと、10月22日に「PHPに関する報道についてのご案内」、10月26日に「安心してお買い物いただくためのセキュリティ強化について」が掲載されています。どちらも、漏えいの件数や項目を改めたものではありません。
懸念の連絡から公表まで時間がかかった理由
カード会社からの連絡は2025年12月9日、件数と項目を明らかにした発表は2026年7月29日で、7か月以上の間があります。この点について、会社は7月29日の発表の中で項目を立てて説明しています。
発表によると、本来であれば疑いがある時点で利用者に連絡し、注意を呼びかけるところだったとしたうえで、不確定な情報を公開すると混乱を招くおそれがあり、利用者への迷惑を最小限に食い止める対応の準備を整えてから知らせることが欠かせないと判断した、と書かれています。そのため、調査会社の調査結果と、カード会社との連携を待ってから発表したとしています。
なお、カード決済は懸念の連絡の翌日の2025年12月10日に停止されており、12月18日には「システム侵害発生懸念」についての最初のお知らせが掲載されています。最初のお知らせでは、クレジットカードで支払った人に、念のため利用明細を確かめるよう呼びかけていました。
利用者の立場で大切なのは、懸念が分かった時点から、カードの明細を見る理由があったということです。12月18日のお知らせを見ていなかった人も、今からでも明細を見直す意味があります。カード会社の会員サイトでは、過去の明細をさかのぼって見られることが多いので、2025年4月以降の明細を一度確かめておくとよいでしょう。
漏えいした可能性がある情報
7月29日の発表は、カード情報とそのほかの個人情報を分けて書いています。どちらも、2025年4月8日から2025年12月10日までの期間中に入力した人が対象で、人数は24,166名です。
| 区分 | 項目 |
|---|---|
| クレジットカード情報 | 会員番号 |
| クレジットカード情報 | 会員氏名 |
| クレジットカード情報 | 有効期限 |
| クレジットカード情報 | セキュリティコード |
| そのほかの個人情報 | 氏名 |
| そのほかの個人情報 | 電話番号 |
| そのほかの個人情報 | 生年月日 |
| そのほかの個人情報 | メールアドレス |
| そのほかの個人情報 | パスワードハッシュ |
カード情報の「会員番号」は、一般にクレジットカードの表面に書かれたカード番号のことを指します。セキュリティコードは、カードの裏面などに書かれた3桁または4桁の番号で、ネットでの買い物のときに本人確認として入力を求められる番号です。カード番号、名義、有効期限、セキュリティコードがそろうと、ネットの買い物で使われるおそれがあります。
パスワードハッシュとは、パスワードをそのまま保存せず、元に戻しにくい形に変換して保存したもののことです。ハッシュから元のパスワードを割り出すのは簡単ではありませんが、短いパスワードや単純なパスワードは割り出されることがあります。そのため、同じパスワードをほかのサービスでも使っている人は変えておくのが安全です。
住所が対象に含まれるかどうかは、発表に書かれていません。発表に挙がっている項目は上の表のとおりです。
対象となる期間と人
対象は、2025年4月8日から2025年12月10日までの期間中に、インク革命でクレジットカード情報を入力したことがある人、または顧客情報を入力したことがある人です。
| 確かめること | 対象に含まれる可能性 |
|---|---|
| 2025年4月8日から12月10日の間に、インク革命でカードで買い物をした | カード情報とそのほかの個人情報の両方が対象の可能性 |
| 同じ期間に、会員登録や登録情報の変更をした | そのほかの個人情報が対象の可能性 |
| 2025年4月7日以前にだけ買い物をした | 発表の期間の外 |
| 2025年12月10日より後に買い物をした | 発表の期間の外。12月10日にカード決済は停止されている |
カード決済は2025年12月10日に停止されているので、それより後にカードで買い物をすることはできませんでした。期間の外に買い物をした人は、発表の対象には入っていません。
会社は、対象の24,166名に、7月29日から電子メールで個別にお詫びとお知らせを送っていると発表しています。
家族のカードや会社のカードで買い物をした場合
インクやトナーは、家族の誰かがまとめて注文することが多い消耗品です。対象期間に、自分ではなく家族のカードで注文した場合や、会社のカードで注文した場合は、確かめる相手が変わります。
| 注文のしかた | 確かめること |
|---|---|
| 自分の会員アカウントで、家族のカードで払った | カードの持ち主の家族に、明細を見てもらう。会員アカウントのパスワードは自分で変える |
| 家族の会員アカウントで、自分のカードで払った | 自分のカードの明細を見る。家族に会員アカウントのパスワードを変えてもらう |
| 勤め先の会員アカウントと会社のカードで払った | 勤め先の経理や総務の担当者に、この件を知らせる |
| 自分で事業をしていて、事業用のカードで払った | 事業用のカードの明細を見る。差し替えるなら、そのカードで払っているものを先に洗い出す |
カード情報と、そのほかの個人情報は、別々の人のものであることがあります。カードの持ち主には明細の確認を、会員アカウントの持ち主にはパスワードの変更を、とそれぞれに伝えるのがポイントです。
会社からの個別のメールは、登録されたメールアドレスに届きます。家族の会員アカウントで注文した場合、そのメールは家族の受信箱に届いているかもしれません。家族で注文を分担している家庭では、一度声をかけて確かめておくと安心です。
会社の対応
7月29日の発表に書かれている会社の対応をまとめます。
- カード会社と連携し、漏えいした可能性のあるカードによる取引のモニタリング(見張り)を続けている
- カードの差し替えを希望する人の再発行手数料について、利用者が負担しないようカード会社に依頼している
- 対象者に電子メールで個別に連絡している
- システムのセキュリティ対策と監視体制を強化し、再発防止を図る
- 個人情報保護委員会に2025年12月11日に報告し、所轄の警察署にも同じ日に届出をしている
発表には、公表が遅れた経緯についての説明もあります。疑いの段階で知らせるべきところだったとしたうえで、不確定な情報の公開は混乱を招くと考え、調査会社の調査結果とカード会社との連携を待ってから発表することにしたと書かれています。
お詫びの品やポイントについては、発表に記載がありません。ほかの会社の事案で補償の考え方がどう扱われてきたかは、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026が参考になります。今回の件でどうなるかは、会社の発表を見るしかありません。
9月15日のリニューアルと、パスワードの扱い
7月29日の発表では、改修後のインク革命の再開日は決まりしだい知らせるとされていました。公式のお知らせ一覧では、2026年9月15日に「セキュリティを強化してより安心・安全なサイトへリニューアルしました」と告知されています。
リニューアルの案内のページには、ログインについて次のように書かれています。
現在ご利用いただいているメールアドレスとパスワードは、リニューアル後も引き継がれます。新たにパスワードを設定し直す必要はありません。 出典: インク革命「サイトリニューアルとセキュリティアップデートのお知らせ」
会社の案内では、パスワードを設定し直す必要はないとされています。ただ、7月29日の発表では、対象者のパスワードハッシュが漏えいした可能性があるとされています。対象期間に会員情報を入力した人は、会社が求めていなくても、自分の判断でパスワードを変えておくと安心です。リニューアルの案内には、ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」から再設定できると書かれています。
インク革命と同じパスワードをほかのサービスで使っている場合は、そちらも変えます。変える順番は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で詳しく説明しています。
リニューアルの案内には、ポイントや有効なクーポン、会員情報、購入履歴、マイプリンター情報が引き継がれることも書かれています。
自分が対象かを確かめる方法
対象かどうかは、次の順で確かめます。
- 2025年4月8日から12月10日の間に、インク革命で買い物や会員登録をしたかを思い出す
- その期間の注文確認のメールが、受信箱に残っていないか探す。「インク革命」で検索すると見つけやすい
- 2026年7月29日以降に、インク革命から個別のお詫びとお知らせのメールが届いていないか確かめる
- 迷惑メールのフォルダも見る。会社からのメールが振り分けられていることがある
- 分からなければ、インク革命のお客様相談窓口に問い合わせる
個別のメールが届いていても、そのメールのリンクから個人情報やカード番号を入力しないようにします。会社のお知らせを装った偽のメールが送られることもあるからです。お知らせの中身は、インク革命の公式サイトのお知らせ一覧から開いて確かめます。
対象かもしれない人がすること
漏えいした可能性がある項目に合わせて、要ることを順に挙げます。
カードの利用明細を確かめる
いちばん大事なのは、カードの利用明細の確認です。発表でも、利用明細に身に覚えのない請求項目がないかを確かめるよう求めています。対象期間から時間が経っていても、カード情報は後から使われることがあるので、これからもしばらく明細を見続けます。
- カード会社のアプリや会員サイトで、最近の利用を1件ずつ見る
- 少額の請求も見逃さない。少額で試してから大きく使う手口もある
- 海外のサイトや、聞いたことのない店名の請求がないかを見る
身に覚えのない請求があったら、カードの裏面に書かれたカード会社の電話番号に連絡します。明細の見方と、身に覚えのない請求への対処は、クレジットカードの不正利用の確認方法|明細の見方と身に覚えのない請求への対処 2026で詳しく説明しています。
カードの差し替えを考える
カードの番号を変えたい人は、カード会社に差し替え(再発行)を申し込みます。発表では、再発行の手数料を利用者に負担させないよう、会社からカード会社に依頼しているとしています。申し込むときに、インク革命の件で差し替えたいと伝えると話が早く進みます。
差し替えると、カード番号が変わります。公共料金やサブスクリプションなど、カードで自動で払っているものは、新しい番号に登録し直す必要があります。
電話とメールで届く偽の連絡に備える
氏名、電話番号、生年月日、メールアドレスが対象に含まれるので、インク革命やカード会社を装う電話やメール、SMSに注意します。
- 「インク革命のお詫びの返金です」とカード番号や口座番号を聞かれる
- 「カード会社の不正利用対策の担当です」と暗証番号を聞かれる
- 「お詫びのクーポンです」と偽のログイン画面に誘導される
暗証番号は、電話やメールで聞かれても伝えないようにします。少しでも迷ったら電話を切り、カードの裏面の番号にかけ直して確かめます。電話番号が出回った場合の迷惑電話やSMSへの備えは、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備え 2026にまとめています。偽のメールの見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処で説明しています。
メールアドレスが他の漏えいに含まれていないか調べる
インク革命のほかにも、自分のメールアドレスが過去の漏えいに含まれていないかを調べておくと、偽のメールが届きやすい状態かの目安になります。調べ方は、Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩で説明しています。
カード会社から連絡が来たとき
発表では、会社がカード会社と連携し、漏えいした可能性のあるカードの取引を見張っているとしています。そのため、対象のカードを持っている人には、カード会社から連絡が来ることがあります。たとえば、不審な利用が見つかったので確かめたい、カードの番号を変えるために新しいカードを送る、といった連絡です。
本物のカード会社からの連絡かどうか分からないときは、次の順で確かめます。
- 連絡に書かれた電話番号やリンクは使わない
- カードの裏面に書かれたカード会社の電話番号に、自分からかける
- 「インク革命の件で連絡を受けたが、本当にカード会社からの連絡か」と尋ねる
- 本物だと分かったら、カード会社の案内に従って、利用の確認や差し替えの手続きをする
カード会社から新しいカードが届いた場合は、古いカードの扱いをカード会社の案内で確かめます。古いカードを捨てるときは、番号が読めないように切ってから捨てます。
カードが差し替えられたあとに、古い番号での請求が来ることがあります。毎月の支払いを古い番号で登録したままのサービスがあると、支払いが止まったという連絡が来ることがあるので、その連絡が本物かどうかも、サービスの公式サイトから確かめます。
明細を見続ける期間と習慣
カード情報は、漏れてからすぐに使われるとは限りません。しばらくたってから使われることもあるので、対象期間に買い物をした人は、これからもしばらく明細を見続けます。どのくらいの期間見ればよいかは、発表には書かれていません。カードを差し替えるまでは、毎月の明細を見る習慣を続けるのが確実です。
明細を見る手間を減らすには、次のような工夫があります。
- カード会社のアプリで、カードが使われるたびに通知が届く設定にする
- 毎月、明細が確定する日を予定表に登録して、その日に見る
- ネットの買い物で使うカードを1枚に絞り、見る明細を減らす
身に覚えのない請求を見つけたら、日にちが経たないうちにカード会社に連絡します。カード会社によって、申し出の期限や手続きは違うので、会員規約や会員サイトの案内で確かめます。
対象期間の外に買い物をした人
2025年4月7日以前や、2025年12月11日以降にだけインク革命を使った人は、7月29日の発表の対象には入っていません。それでも、念のため確かめておくとよいことがあります。
まず、自分の注文がいつだったかを正確に確かめます。思い違いで、実際は対象期間に注文していたということもあるので、注文確認のメールの日付を見ます。次に、インク革命と同じパスワードをほかのサービスで使っていないかを見直します。今回の件に関係なく、使い回しはやめておくのが安全です。
インク革命を装う連絡の具体例と見分け方
今回の件で偽の連絡が実際に確認されたという発表はありません。ここでは、通販サイトの事案のあとに一般に届きやすい連絡を、今回の項目に当てはめて例を挙げます。
| 届きやすい連絡の例 | 見分けるときに見るところ |
|---|---|
| 「インク革命のお詫びとして返金します。返金先のカード番号を入力してください」 | 返金や補償は発表に書かれていない。カード番号の入力を求めていないか |
| 「不正アクセスの件で本人確認が必要です。生年月日とセキュリティコードを入力してください」 | セキュリティコードの入力を求めるのは、買い物の画面だけのはず |
| 「リニューアルに伴い、パスワードの再登録が必要です」 | リニューアルの案内では、パスワードを設定し直す必要はないと書かれている |
| 「カードの不正利用を検知しました。カードを止めるには下のリンクから手続きを」 | カードの裏面の番号に自分からかけて確かめたか |
| 電話で「インク革命の相談窓口です。カードの番号を確認させてください」 | 公式の窓口は0120-761-109。かかってきた電話ではなく、自分からかける |
公式のお知らせと食い違う内容が書かれていれば、それだけで偽物を疑う理由になります。たとえば、リニューアルの案内ではパスワードの再設定は必要ないとされているので、「再登録が必要」とせかす連絡は、公式の案内と合いません。自分でパスワードを変えるときは、メールのリンクではなく、インク革命の公式サイトのログイン画面から手続きします。
決済の仕組みが改ざんされる手口
今回の原因は、決済の仕組みの改ざんです。ネットの買い物で、こうした手口がどう働くかを知っておくと、ほかのサイトの事案のニュースも読みやすくなります。ここで説明するのは一般的な仕組みで、今回の件の細かい手口を示すものではありません。
ネットの買い物でカードを使うとき、利用者は購入の画面でカード番号やセキュリティコードを入力します。本来、その情報は決済の会社に送られて、店は番号そのものを保存しない作りになっていることが多くあります。ところが、攻撃者が店のサイトの弱いところから入り込んで、決済の画面や仕組みを書き換えると、入力された番号が決済の会社に送られるのと同時に、攻撃者のところにも送られるようになります。
利用者から見ると、画面は普段と変わらず、買い物も普通にできます。そのため、カード会社が不正利用の傾向に気づいて店に連絡するまで、誰も気づかないことがあります。今回の件でも、最初に懸念を伝えたのはカード会社でした。
利用者の側でできる備えとしては、次のようなものがあります。
- カードの利用通知をアプリやメールで受け取る設定にして、使われたらすぐ気づけるようにする
- ネットの買い物用に、利用限度額を低くしたカードを分けて使う
- カード会社が用意している本人認証の仕組みがあれば設定する
どれも、カード番号が漏れたとしても被害を小さくするための工夫です。
退会を考えている人へ
今回の件をきっかけに、インク革命の会員を続けるかどうか考える人もいるでしょう。退会するかどうかは、それぞれの判断です。退会を考える場合に、先に確かめておくとよいことを挙げます。
- 退会の前に、パスワードを変えておく。退会の手続きが終わるまでの間も、アカウントは使える状態にあるため
- 購入履歴が必要なら、退会の前に控えておく。経費の記録などで使う人は、注文の日付と金額を手元に残しておく
- 残っているポイントやクーポンがどう扱われるかを、公式の案内で確かめる
- 退会の手続きの方法は、公式サイトの案内か、お客様相談窓口で確かめる
退会しても、すでに漏えいした可能性がある情報が取り消されるわけではありません。カードの明細の確認や、偽の連絡への注意は、退会しても続けます。
退会したあとに個人情報がどう扱われるか、削除を求める方法は、サービスごとに違います。考え方は、退会したら個人情報は削除されるのか|消してもらう請求の方法と確かめ方 2026で詳しく説明しています。
問い合わせ窓口
この件の問い合わせ先は、7月29日の発表に次のとおり載っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 窓口 | インク革命 お客様相談窓口 |
| 電話番号 | フリーダイヤル 0120-761-109 |
| メールアドレス | [email protected] |
| 受付時間 | 10:00から17:00(土曜・日曜・祝日を除く) |
問い合わせるときは、注文した時期と、登録しているメールアドレスを伝えると、話が早く進みます。カードの不正利用の調査や、利用の取り消しは、インク革命ではなくカード会社に申し出ます。
問い合わせ先を装った偽の連絡が出回ることもあります。電話番号やメールアドレスは、インク革命の公式サイトのお知らせで確かめてから使います。2025年12月18日の最初のお知らせはインク革命「不正アクセスによるシステム侵害発生懸念に関するお詫びとお知らせ」(2025年12月18日)で読めます。
在宅で仕事をする人が気をつけること
インクやトナーは、在宅で仕事をする人がよく買う消耗品です。仕事用のプリンターのインクを、個人のカードや仕事用のカードで買っている人もいるでしょう。今回の件の対象期間に仕事の経費としてインク革命で買い物をした人は、個人としての対応に加えて、次の点も確かめます。
仕事用のカードの明細も見る
仕事用と個人用でカードを分けている人は、インク革命で使ったのがどちらのカードかを確かめ、そのカードの明細を見ます。仕事用のカードは、取引先への支払いや広告の出稿など、普段から金額の大きい請求が多いことがあり、不正な請求が紛れると気づきにくくなります。
カードを差し替えると、仕事で使っているサービスの支払いの登録も変える必要があります。クラウドのサービスやドメインの更新などの支払いが止まると、仕事に影響が出ることがあるので、差し替える前に、そのカードで払っているものの一覧を作っておきます。
経費の記録と照らし合わせる
インクやトナーを仕事の経費として記録している人は、帳簿や会計ソフトの記録と、カードの明細を照らし合わせると、身に覚えのない請求に気づきやすくなります。会計ソフトにカードの明細を取り込んでいる人は、取り込んだ明細の中に、自分が記録していない取引が混ざっていないかを見ます。
不正な請求をカード会社に申し出て取り消しになった場合は、帳簿の記録も合わせて直しておきます。経費として計上したあとで取り消しになった取引をどう扱うかは、事情によって変わるので、税理士や税務署の案内で確かめます。
また、取引先にインクやトナーの代金を立て替えて請求している人は、請求の根拠になる注文の記録を手元に残しておきます。退会やカードの差し替えで履歴が見にくくなる前に、必要な分を控えておくと安心です。
取引先の情報を扱うアカウントと分けて考える
在宅で仕事をする人は、取引先から顧客名簿や原稿などの情報を預かる立場になることがあります。インク革命で使っていたメールアドレスやパスワードを、取引先とのやり取りに使うアカウントでも使っていた場合は、そちらのパスワードを先に変えます。自分のアカウントが乗っ取られると、取引先の情報まで見られるおそれがあるからです。
個人情報保護委員会は、漏えい等の対応とお役立ち資料のページで、ECサイトからクレジットカード番号を含む個人データが漏えいした場合を、報告が必要な場合の例として挙げています。自分がネットショップを運営していたり、取引先の販売サイトの運用を請け負っていたりする人は、決済の仕組みの更新や点検を後回しにしないことが大切です。
アカウントを守る力を仕事に生かす
今回の件のように、通販サイトの決済の仕組みが狙われる事案は、店の規模にかかわらず起きています。サイトの仕組みを最新に保つ、管理画面のパスワードと多要素認証を整える、利用者向けの注意の案内を作る、といった仕事は、在宅で受けられる仕事としても依頼されています。
まずは自分のカードとアカウントの管理を整え、事案の発表を正確に読む習慣をつけるところから始められます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
よくある質問
Q. インク革命の件で対象になるのは誰ですか?
株式会社シー・コネクトの発表では、2025年4月8日から2025年12月10日までの期間中に、インク革命でクレジットカード情報を入力したことがある人、または顧客情報を入力したことがある人が対象で、人数は24,166名です。対象者には2026年7月29日から電子メールで個別に連絡しているとされています。
Q. セキュリティコードも対象ですか?
はい。発表では、漏えいした可能性があるカード情報として、会員番号、会員氏名、有効期限、セキュリティコードが挙げられています。そのほかの個人情報として、氏名、電話番号、生年月日、メールアドレス、パスワードハッシュも挙げられています。
Q. カードを再発行すると手数料はかかりますか?
発表では、カードの差し替えを希望する場合、再発行の手数料を利用者が負担しないよう、会社からカード会社に依頼していると書かれています。具体的な手続きは、カードの裏面に書かれたカード会社の窓口で確かめます。
Q. リニューアル後もパスワードはそのままで大丈夫ですか?
リニューアルの案内では、パスワードはそのまま引き継がれ、設定し直す必要はないとされています。ただ、7月29日の発表ではパスワードハッシュも漏えいした可能性があるとされているため、対象期間に会員情報を入力した人は、自分の判断で再設定しておくと安心です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
関連記事

いまでや(IMADEYA)の個人情報流出の可能性|注文客の名前・メールアドレス フィッシングメールに注意 2026

徳島大学病院の不正アクセス|検体検査の患者16,945件 氏名・生年月日などに漏えいの可能性 2026

穴吹ハウジングサービスのランサムウェア被害|個人情報 207,773件が漏えいした可能性 確定件数と対象の確かめ方 2026

ダイワロイネットホテルの情報流出の可能性|Booking.com上のアカウントに不正アクセス 偽メッセージに注意 2026

住友林業クレストの情報漏えいのおそれ|サポート詐欺で端末を遠隔操作 製品納入先の氏名・住所・図面 2026

Edv Pathのランサムウェア被害|生徒のメールアドレスと回答データに流出の可能性 学校と保護者が確かめること 2026

富士フイルムメディカルの不正アクセス|医療従事者など約59万人分の個人情報が流出した可能性 2026

LASSICの不正アクセス|サーバー内の個人情報の漏えいを確認 対象者と問い合わせ窓口 2026
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却
会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方