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クラブツーリズムの情報漏えいの可能性|インターネット会員 約432万件 氏名・住所・生年月日・緊急連絡先 対象と確かめること 2026

@SOHO編集部
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クラブツーリズムの情報漏えいの可能性|インターネット会員 約432万件 氏名・住所・生年月日・緊急連絡先 対象と確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓クラブツーリズムの情報漏洩について
  • ✓2026年10月31日の第1信をもとに整理
  • ✓インターネット会員 約432万件の氏名や住所

クラブツーリズムの情報漏洩について、クラブツーリズム株式会社は2026年10月31日、同社のサーバの一部が外部から不正アクセスを受け、インターネット予約システムにインターネット会員として登録している人の情報が外部に流出した可能性があると発表しました。対象件数は約432万件で、氏名、国籍、性別、生年月日・年齢、住所、電話番号、メールアドレス、会員ID、緊急連絡先が含まれます。ログインパスワード、パスポート(旅券)情報、クレジットカード情報、金融機関口座番号は含まれていないと明記されています。 インターネット会員に登録したことがある人がまずすることは、クラブツーリズムと同じパスワードを他のサービスで使っていればそれを変えること、そして旅行会社や航空会社を装った電話・SMS・メール・郵便に注意することです。 緊急連絡先に家族などの名前や電話番号を登録していた人は、その家族にも一声かけておきます。

この記事は、2026年11月1日時点でクラブツーリズムの公式発表「不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫びとお知らせについて(第1信)」を開き直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。2024年10月30日に起きた別の不正アクセスの件とは中身が違うため、後半の節で分けて説明します。

クラブツーリズムの不正アクセスで何が起きたのか

クラブツーリズムは、国内外のツアーを企画して販売する旅行会社です。企業情報のサイトには「旅の通信販売と『旅の友』」の案内があり、公式発表でも店頭や電話窓口に触れているとおり、インターネット以外の申し込みの窓口もあります。今回の発表で対象とされたのは、このうちインターネット予約システムに、インターネット会員として登録している人の情報です。

発表の骨子は次のとおりです。

  • 2026年10月30日5時45分に、外部からの不正なアクセスを検知した
  • 調査の結果、会社が持つお客様情報の一部が外部に漏えいした可能性があると確認した
  • 対象はインターネット会員として登録している情報で、対象件数は約432万件
  • ログインパスワード、パスポート(旅券)情報、クレジットカード情報、金融機関口座番号は含まれていない
  • インターネット会員に登録したことがない客の情報に影響はない
  • 2026年10月31日の発表の時点で、本件に起因すると考えられる具体的な二次被害は確認されていない

「流出した可能性」「漏えいした可能性」という言い方は、会社の発表そのものの表現です。情報が実際に外へ持ち出されたと確定したわけではなく、その可能性があると確認した段階だということです。ただ、可能性の段階であっても、利用者の側でできる備えは先に済ませておくほうが安全です。

件数の「約432万件」は、会員として登録された情報の件数として示されています。人数と同じとは限らないため、この記事でも件数として書きます。旅行の申し込みが何回あったか、いつ登録したかといった区切りは、第1信には書かれていません。

公表の経緯と第1信で分かったこと

2026年11月1日時点で公式に出ているのは、2026年10月31日付の第1信だけです。題に「第1信」とあるので、調査が進めば続報が出ると考えられますが、いつ出るかは示されていません。

日付 出来事 分かったこと
2026年10月30日 5時45分 外部からの不正なアクセスを検知 直ちに調査を開始し、不正アクセスを受けた箇所の通信を遮断
2026年10月30日以降 調査 お客様情報の一部が外部に漏えいした可能性を確認
2026年10月31日 第1信を公表 対象はインターネット会員の情報、約432万件。含まれない情報と窓口を案内

第1信の時点で会社が「実施済み」としている対応は、サーバの隔離、攻撃元からの通信の遮断、侵入経路と手段の特定、問題点の修正、影響範囲と同様の事象の点検です。また、被害の拡大を防ぐことと調査のために、会社のホームページを停止しており、安全性を再確認しだい再開する予定だと書かれています。

2026年11月1日時点で、クラブツーリズムの旅行サイトは開けない状態です。一方で、会社概要やニュースリリースを載せている企業情報のサイトは開けて、第1信もそこに掲載されています。旅行サイトのログイン画面から自分の登録内容を確かめることは、再開までできません。

続報を確かめるときは、検索結果に出てくる記事ではなく、クラブツーリズムの第1信のページと、企業情報のサイトのニュースリリースの一覧を見てください。第2信が出た場合も、同じ企業情報のサイトに載るはずです。

漏えいした可能性がある情報と含まれない情報

発表では、漏えいした可能性がある情報と、含まれない情報がはっきり分けて書かれています。

区分 項目
漏えいした可能性がある情報 氏名(漢字・カナ)
漏えいした可能性がある情報 国籍
漏えいした可能性がある情報 性別
漏えいした可能性がある情報 生年月日、年齢
漏えいした可能性がある情報 住所
漏えいした可能性がある情報 電話番号
漏えいした可能性がある情報 メールアドレス
漏えいした可能性がある情報 会員ID
漏えいした可能性がある情報 緊急連絡先
含まれていない情報 ログインパスワード
含まれていない情報 パスポート(旅券)情報
含まれていない情報 クレジットカード情報
含まれていない情報 金融機関口座番号

発表の該当部分は次のとおりです。

なお、ログインパスワード、パスポート(旅券)情報、クレジットカード情報、金融機関口座番号は含まれておりません。 出典: club-tourism.co.jp

お金に直結するカード番号と口座番号、海外旅行で使う旅券の情報、そしてログインのパスワードは対象外です。そのため、クレジットカードの再発行や、旅券の手続きが今回の件で必要になると発表は示していません。

一方で、氏名、生年月日、住所、電話番号、メールアドレスがそろっている点には注意が要ります。これらは、なりすましの連絡をする側にとって、本物らしく見せるための材料になります。とくに旅行会社の会員情報には、国籍や緊急連絡先のように、ふだんの通販サイトでは登録しない項目が入っています。「あなたの国籍と生年月日を知っている相手」からの連絡は、本物の旅行会社や役所からのものに見えやすくなります。

メールアドレスと会員IDが含まれている点にも触れておきます。会員IDは、旅行サイトにログインするときに使う番号や文字列です。パスワードは対象外なので、会員IDだけで旅行サイトにログインされるわけではありません。ただ、会員IDを本文に書き添えたメールは、受け取った側に「本物の会員向けの案内だ」と思わせやすくなります。メールの本文に自分の会員IDや氏名が正しく書かれていても、それだけで本物と判断しないでください。メールアドレスが出回った場合、今後しばらくは旅行やキャンペーンを装った迷惑メールが増えることも考えられます。迷惑メールの報告機能を使い、身に覚えのない案内のURLは開かないようにします。

住所が出回ったときに起きやすいことと備えの順番は、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番で詳しく説明しています。郵便で届く請求書や案内状の見分け方も、そちらにまとめています。

緊急連絡先が含まれることの意味

今回の項目の中で、ほかの漏えいの件ではあまり見かけないのが「緊急連絡先」です。旅行の申し込みでは、旅行中に事故や急病があったときに会社が連絡する相手として、家族などの連絡先を登録することがあります。

第1信には「緊急連絡先」とだけ書かれていて、そこにどの項目(名前、続柄、電話番号など)が含まれていたかは示されていません。そのため、どこまでが対象かはこの記事でも決めつけられません。ただ、自分が登録した緊急連絡先の欄に、家族など本人以外の人の名前や電話番号を書いていた場合は、その人の情報も含まれている可能性があると考えておくほうが安全です。

ここで大事なのは、緊急連絡先として登録された家族は、自分がクラブツーリズムの会員だという意識がないかもしれない点です。会社が「漏えいした可能性のあるお客さま」へ順次連絡するとしているのは、会員本人への連絡だと考えられます。家族のところに旅行会社を名乗る電話が来ても、家族はそれが本件と関係する連絡だと気づけないおそれがあります。

そこで、会員本人から家族へ一声かけておくのが有効です。伝えておくとよい点は次のとおりです。

  • クラブツーリズムの会員情報が流出した可能性があり、緊急連絡先として名前や電話番号を登録していたこと
  • 旅行会社、航空会社、警察、役所を名乗る電話でも、お金やカード番号の話が出たら、その場で答えずに切ってよいこと
  • 「旅行先で事故にあった」「急いでお金が要る」といった連絡が来たら、まず本人に直接電話して確かめること
  • 不審な連絡が来たら、本人に知らせてもらうこと

高齢の親を緊急連絡先にしている人、逆に子どもが高齢の親の緊急連絡先になっている人は、とくに早めに話しておくと安心です。電話番号が出回った場合の迷惑電話やSMSへの備えは、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備え 2026にまとめています。

原因について発表で分かっていること

第1信に書かれている原因は、同社のサーバの一部に対する外部からの不正アクセスです。不正アクセスとは、権限のない第三者が、他人のシステムに勝手に入り込むことを指します。

会社は侵入経路と手段を特定し、問題点を修正したと書いています。ただ、その経路や手段が具体的に何だったのか(どのサーバの、どの部分の弱点が使われたのか)は、第1信には書かれていません。外部の委託先が関わっていたかどうか、どの調査機関が調べているかも示されていません。この記事でも、書かれていないことは推測しません。

発表には「調査機関や関係機関の協力を受けながら調査を継続」するとあります。原因の詳しい内容や、対象件数の内訳が変わることがあれば、続報で示されると考えられます。続報が出たら、件数や項目が変わっていないかをもう一度確かめてください。

クラブツーリズムの対応と今後の連絡

発表に書かれている会社の対応を、すでに済んだものと、これからのものに分けると次のようになります。

区分 内容
実施済み 不正アクセスを受けた箇所の通信遮断と、必要なセキュリティ対策
実施済み 不正アクセスを受けたサーバの隔離、攻撃元からの通信の遮断
実施済み 侵入経路と手段の特定、問題点の修正、影響範囲と同様の事象の点検
実施済み 警察への相談、個人情報保護委員会と監督官庁への報告
実施中 被害拡大の防止と調査のため、ホームページを停止(安全性を再確認しだい再開)
これから 情報が漏洩した可能性のある客へ、順次連絡
これから 調査を継続し、被害拡大の防止と再発防止に取り組む

本人への連絡について、発表は、情報が漏洩した可能性のある客へ順次連絡するとしています。

連絡がメールで来るのか、郵便で来るのか、いつまでに届くのかは、第1信には書かれていません。補償やお詫びの品についての記載もありません。発表にないことは、この記事でもあるとは書きません。ほかの会社の事案で、補償の考え方がどう扱われてきたかを知りたい人は、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026が参考になります。今回の件でどうなるかは、会社の続報を待つしかありません。

自分が対象かを確かめる方法

対象になるのは、クラブツーリズムのインターネット予約システムで、インターネット会員として登録している人です。発表は「インターネット会員に登録をされたことがないお客様の情報に影響はございません」としています。

自分が対象かどうかを考えるときの目安は次のとおりです。

  • クラブツーリズムの旅行サイトで会員登録をして、ログインしたことがある人は、対象に入る可能性がある
  • インターネット会員に登録したことがない人の情報は、影響がないと発表されている
  • 登録したかどうか覚えていない人は、クラブツーリズムから届いた会員登録の完了メールや、会員IDの案内が残っていないかを探す

メールの受信箱で「クラブツーリズム」「会員登録」「会員ID」などの語で検索すると、登録したときの案内が見つかることがあります。家族の旅行をまとめて申し込むために、家族の誰かの名義で会員登録をしていた場合は、その名義の人と、緊急連絡先として書いた人の両方が関係します。過去に別のメールアドレスで登録し直したことがある人や、家族がそれぞれ会員登録をしている家庭では、登録が複数ある可能性もあります。思い当たるメールアドレスを一つずつ検索し、見つかった登録を書き出しておくと、窓口に確かめるときにも役立ちます。

それでも分からない場合は、後で紹介するお客様特設窓口に電話で確かめます。旅行サイトが停止している間は、ログインして登録内容を見ることができないためです。窓口に電話するときは、登録したと思われる氏名、生年月日、電話番号、メールアドレスを手元に用意しておくと話が早く進みます。ただし、会社の側から電話をかけてきて、こうした情報を確認させてほしいと言われた場合は、その場で答えずに、自分から窓口の番号にかけ直してください。

会社からの個別の連絡は、順次届くとされています。連絡が来ていないからといって対象外とは限りませんし、連絡が来たように見えても、それが本物とは限りません。連絡の真偽は、届いた案内に書かれた番号ではなく、公式発表に載っている窓口の番号で確かめます。

インターネット会員だった人がすること

漏えいした可能性がある項目に合わせて、やることを絞ると次の4つになります。カード番号や口座番号は含まれていないため、カードの停止や口座の手続きは、今回の発表を理由には求められていません。

同じパスワードを使っているサービスを変える

クラブツーリズムのログインパスワードは、今回の対象に含まれていません。それでも会社は、同じパスワードを他のサービスでも使っている場合は、念のため変更を検討するよう呼びかけています。メールアドレスと会員IDが出回った可能性があるため、他のサービスで同じ組み合わせを試される場面に備える意味があります。

変える順番は、被害が大きいものからです。

  • メールアドレスのアカウント(ここを乗っ取られると、他のサービスのパスワードの再設定まで奪われる)
  • ネット銀行、証券、クレジットカードの会員サイト
  • 通販サイト、航空会社や他の旅行会社の会員サイト
  • SNSやその他のサービス

パスワードは、サービスごとに違う、推測されにくいものにします。会社も「サービスごとに異なる推測困難なパスワード」を勧めています。変える順番と作り方は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で詳しく説明しています。

多要素認証を設定する

会社は、多要素認証が使える場合は設定するよう求めています。多要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届く確認コードや指紋などの別の手段も使ってログインする仕組みのことです。パスワードが知られても、もう一つの手段がなければログインできないため、乗っ取りを防ぎやすくなります。

まずはメールアドレスのアカウントと、お金を扱うサービスから設定します。認証アプリ、SMSのコード、パスキーなど、選べる手段はサービスごとに違います。仕組みの違いと選び方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版にまとめています。

便乗した連絡に備える

第1信で会社は、本件に関連して電話、メール、SMS、郵便などでクレジットカード番号、銀行口座情報、暗証番号、ID・パスワード、マイナンバーなどを尋ねることは一切ないと明記しています。つまり、こうした情報を聞いてくる連絡は、クラブツーリズムを名乗っていても、会社からのものではないと判断できます。

会社は、会社を装った不審な電話やメール、SMSに十分注意し、不審なURLへのアクセス、添付ファイルの開封、個人情報や認証情報の入力をしないよう求めています。届いた連絡が本物かどうか迷ったときに、連絡に書かれたURLや番号を使わないことが、いちばん確かな守り方です。

判断に迷うときは、会社の店頭や電話窓口、公式サイトなどで事実を確かめるよう案内されています。旅行サイトが停止している間は、電話窓口で確かめるのが確実です。

家族に一声かける

前の節で説明したとおり、緊急連絡先として家族の情報を登録していた人は、その家族にも今回の件を伝えておきます。家族の側でも、旅行会社や役所を名乗る連絡に、すぐにお金やカードの話で応じないよう決めておくと安心です。

本人を名乗る電話への備えとして、家族の間だけで通じる確かめ方を決めておく方法もあります。たとえば「電話番号が変わった」と言われたら、元の番号にかけ直して確かめる、と決めておくだけでも、なりすましに気づきやすくなります。緊急連絡先は、旅行中に本当に何かあったときに使われる大事な情報です。登録を外すのではなく、家族と連絡の確かめ方をそろえておくことが、いちばん現実的な備えになります。

しなくてよいこと

発表の内容から見て、今回の件だけを理由に次のことをする必要はありません。

  • クレジットカードの停止や再発行(カード情報は含まれていない)
  • 銀行口座の変更(口座番号は含まれていない)
  • 旅券の再発行(旅券の情報は含まれていない)

ただし、カードの明細に身に覚えのない請求があった場合は、今回の件と関係があるかどうかにかかわらず、カード会社にすぐ連絡します。

予約中の旅行がある人が気をつけること

今回の件の時点で、すでにツアーを予約していて出発を待っている人もいるはずです。第1信には、予約済みの旅行の扱いや、旅行サイトの停止中の予約の確認方法についての記載はありません。そのため、予約が取り消されるといった話は、発表からは読み取れません。

予約中の人が注意したいのは、予約の変更や取り消し、追加の支払いを装った連絡です。出発が近い人ほど「このままでは旅行に参加できません」と言われると慌てやすく、確かめる前に入力や振り込みをしてしまうおそれがあります。

予約の内容を確かめたいときは、届いた連絡に書かれたURLや電話番号ではなく、申し込みのときに受け取った書面や確認メールに載っている連絡先、または公式発表に載っているお客様特設窓口を使います。旅行サイトが停止している間に「サイトにログインして予約を確認してください」と案内してくる連絡は、それだけで疑う理由になります。旅行代金の支払いについて連絡が来た場合も、その場で支払わず、自分から公式の連絡先にかけ直して確かめてください。

旅行会社を装う連絡の具体例と見分け方

氏名、国籍、生年月日、住所、電話番号がそろうと、なりすましの連絡は本物らしく見えやすくなります。2026年10月31日の発表の時点で、具体的な二次被害は確認されていないと会社は書いています。それでも、どんな形の連絡がありうるかを先に知っておくと、届いたときに落ち着いて判断できます。以下は、起こりうる例として挙げるもので、実際に確認された被害ではありません。

電話の場合

  • 「ツアーの代金の返金があるので、振込先の口座とカード番号を教えてください」
  • 「キャンセル料の精算のため、カードの暗証番号が必要です」
  • 「情報流出の件で本人確認をします。会員IDとパスワードを口頭で伝えてください」
  • 航空会社や空港を名乗り、「旅券の情報に不備があるので、マイナンバーを教えてください」
  • 警察や役所を名乗り、「あなたの情報が悪用されている。捜査のために口座の情報が必要」

どれも、会社が「尋ねることは一切ない」とした情報を聞いています。相手がこちらの生年月日や住所を正しく言い当てても、それは本物の証拠になりません。漏えいした可能性がある情報を、相手が手にしているだけかもしれないからです。その場では答えずに電話を切り、自分から公式の窓口の番号にかけ直してください。

SMSとメールの場合

  • 「ご予約の旅行に変更があります。こちらから確認してください」とURLを送ってくる
  • 「返金の手続きはこちら」として、カード番号の入力画面に誘導する
  • 「会員情報の再登録が必要です」として、ログインIDとパスワードを入力させる
  • 請求書や旅程表に見せかけた添付ファイルを開かせる

旅行サイトが停止している時期に「旅行サイトにログインしてください」と案内してくる連絡は、それだけで疑う理由になります。届いたURLは開かず、添付ファイルも開かないでください。SMSで届く偽の案内の見分け方は、電話番号の流出についての先ほどの記事でも説明しています。

郵便の場合

住所と氏名がそろっているため、封書やはがきで偽の案内が届く可能性もあります。たとえば、ツアーの返金や会員の更新を装って、振込用紙を同封したり、QRコードを読み込ませて入力画面へ誘導したりする形です。印刷物がきれいに作られていても、書かれた電話番号やURLをそのまま使わず、公式発表の窓口で確かめます。

入力してしまったとき

カード番号を入力した、または電話で伝えてしまった場合は、すぐにカード会社に連絡して利用を止めてもらいます。パスワードを入力した場合は、そのサービスと、同じパスワードを使っている他のサービスのパスワードをすぐに変えます。口座の情報を伝えた場合は、銀行に連絡します。そのうえで、クラブツーリズムの窓口にも、どんな連絡が来たかを知らせてください。会社は、会社を名乗る不審な連絡を受けた場合や、本件に関係すると考えられる被害や異常に気づいた場合は、窓口へ連絡するよう求めています。

2024年10月30日の別の事案との違い

クラブツーリズムでは、2024年にも不正アクセスによる情報漏えいの可能性が公表されています。その件の不正アクセスの確認日も「10月30日」でした。検索すると2024年の記事が先に出てくることがあるため、混同しないよう、ここで分けておきます。

項目 2026年の件(今回) 2024年の件(別の事案)
公表日 2026年10月31日(第1信) 2024年11月1日(初報)、2024年11月26日(第2信)、2024年12月6日(説明)
対象のサーバ 同社のサーバの一部 サービス提供前の新規構築中のサーバ
対象 インターネット会員として登録している情報 海外ツアーの航空券手配のログに含まれる情報、写真コンテストの応募の情報
旅券の情報 含まれない 旅券(パスポート)番号、有効期限を含む

2024年の件は、システムの構築を委託している外部の業者が、構築中のサーバに適切なセキュリティ対策を講じなかったために侵入されたと、2024年12月6日の説明で書かれています。同じ説明では、漏えいの可能性のある情報として、海外ツアーの航空券手配に関するログ(操作履歴)に含まれる情報 3,349件と、写真の募集に応募した人の情報 5,078件が挙げられています。また、専門の調査会社の調査で、情報が閲覧できる状態にあったものの、情報が送出された明確な痕跡は確認されなかったと書かれています。

2024年の件の詳細は、2024年11月1日のお知らせと、2024年12月6日の説明(PDF)に載っています。今回の2026年の件は、対象も項目も別です。2024年の件で連絡を受けた人が、今回も対象かどうかは、2024年の連絡からは判断できません。今回の件については、2026年10月31日の第1信と、今回の窓口で確かめてください。

問い合わせ窓口

今回の件の問い合わせ先は、第1信に次のとおり載っています。

名称 電話番号 受付時間
クラブツーリズム株式会社 お客様特設窓口 0120-335-255(フリーダイヤル) 平日(月曜から金曜)9時30分から17時00分。11月中は土曜・日曜・祝日も同じ時間で受付

2024年の件では、初報の時点で別の番号の窓口が案内されていました。検索で古い記事を見て、その番号にかけてしまわないよう、今回の第1信に載っている番号を使ってください。

電話をかける前に、次の点をメモにしておくと話がまとまりやすくなります。

  • インターネット会員に登録した名義の氏名と、登録したメールアドレス
  • 緊急連絡先として登録した人がいるかどうか
  • 不審な電話やSMS、郵便が届いていれば、その日時と内容
  • 確かめたいこと(自分が対象か、どの項目を登録していたか、など)

窓口に電話するときも、パスワードやカード番号を伝える必要はありません。会社はそれらを尋ねることはないと明記しているため、もし電話口で聞かれたら、その番号が本当に公式の窓口かを確かめ直してください。

在宅で仕事をする人が気をつけること

旅行会社の会員には、在宅で業務委託の仕事を受けている人もいるはずです。在宅で働く人は、取引先から顧客の名簿、原稿、デザインのデータなどを預かる立場になることがあります。自分のメールやクラウドのアカウントが乗っ取られると、預かった取引先の情報まで外に出るおそれがあります。

個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、事業者に委員会への報告が義務づけられる場合として、要配慮個人情報(病歴など、とくに慎重に扱う情報)を含む漏えい等、不正に使われるとお金の被害が出るおそれがある漏えい等、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等、本人の数が1,000人を超える漏えい等が挙げられています。不正アクセスによる漏えいは、不正の目的で行われたおそれがある例として示されています。報告は発覚したら速やかに行い、不正の目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。

業務委託で個人情報を扱う人が、自分の端末やアカウントから預かった情報を漏らしてしまった場合、まず対応を迫られるのは委託元の取引先です。どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるので、ここでは断定できません。ただ、気づいた時点ですぐ取引先に伝えることが、取引先が必要な手続きを進めるうえで欠かせない点は変わりません。

今回の件をきっかけに、仕事で使うアカウントについて次の点を見直しておくと安心です。

  • 仕事のメール、クラウドストレージ、チャットのパスワードが、旅行サイトや通販サイトと同じになっていないか
  • 仕事で使うアカウントに多要素認証を設定しているか
  • 取引先から預かったデータを、必要がなくなったあとも手元に残していないか
  • 自分の端末で不審な動きに気づいたとき、取引先の誰に、どの手段で連絡するかを決めているか
  • 仕事用の電話番号に、取引先を名乗る不審なSMSが届いたときの確かめ方を決めているか

フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、納品物の質だけでなく、預かった情報の扱い方で信頼を得ています。パスワードの使い回しをやめる、仕事と個人のアカウントを分ける、といった地味な手当てが、そのまま取引先からの評価につながっていきます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま次の依頼と手取りの厚さに結びつきます。

アカウントを守る力を仕事に生かす

情報の守り方は、自分の身を守る知識であると同時に、仕事として求められる力でもあります。企業の中には、社員向けのセキュリティの研修資料の作成、顧客向けの注意喚起の文面づくり、社内のアカウントの棚卸しの手伝いなどを、外部の人に頼むところがあります。今回のような事案を、公式の発表から正確に読み取り、「何が含まれて何が含まれないか」「利用者は何をすればよいか」を整理する作業も、その一つです。

セキュリティの仕事を在宅で受けたい場合、いきなり専門的な診断の仕事を目指す必要はありません。まずは自分のアカウントの管理を整え、事案の発表を正確に読む習慣をつけるところから始められます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。

クラブツーリズムの件は、2026年11月1日時点で旅行サイトが停止したまま、調査が続いている段階です。インターネット会員に登録したことがある人は、同じパスワードの変更、旅行会社などを装った連絡への注意、緊急連絡先に登録した家族への一声の3つを先に済ませ、続報はクラブツーリズムの企業情報のサイトで確かめてください。

よくある質問

Q. クラブツーリズムで旅行を申し込んだことがあれば、必ず対象になりますか?

対象はインターネット予約システムにインターネット会員として登録している人の情報です。会社は、インターネット会員に登録したことがない客の情報に影響はないと発表しています。登録したか覚えていない場合は、会員登録の完了メールや会員IDの案内を探し、分からなければお客様特設窓口(0120-335-255)に確かめてください。

Q. クレジットカードを止める必要はありますか?

2026年10月31日の第1信では、クレジットカード情報と金融機関口座番号は含まれていないと明記されています。そのため、今回の件だけを理由にカードを止める必要は示されていません。ただし、明細に身に覚えのない請求があれば、今回の件と関係があるかにかかわらず、すぐにカード会社へ連絡してください。

Q. パスワードは漏れていないのに、変えたほうがよいのですか?

ログインパスワードは対象に含まれていません。それでも会社は、同じパスワードを他のサービスで使っている場合は念のため変更を検討し、多要素認証が使える場合は設定するよう呼びかけています。メールアドレスと会員IDが出回った可能性があるため、メールのアカウントやお金を扱うサービスから見直すと安心です。

Q. 緊急連絡先に登録した家族には、何を伝えればよいですか?

緊急連絡先が漏えいした可能性がある情報に含まれていることを伝えます。そのうえで、旅行会社や警察、役所を名乗る電話でカード番号や口座の話が出たら答えずに切ること、「旅行先で事故にあった」などの連絡はまず本人に直接確かめることを決めておくと、なりすましの連絡に落ち着いて対応できます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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