イメージコンサルタントの資格|取り方と仕事


この記事のポイント
- ✓イメージコンサルタントの資格の取り方を
- ✓民間の養成講座と協会の認定の仕組み
- ✓パーソナルカラーや骨格の診断との関係
イメコン資格を調べている人の多くは、「イメージコンサルタントになりたいが、どの資格を取ればよいか分からない」「講座の費用が高く、本当に仕事につながるのか不安」という状況にあります。イメージコンサルタント、略してイメコンには、国が決めた資格がありません。名乗るだけなら資格はいりませんが、お客様からお金をいただいて診断や助言をするには、色や服装、話し方についての体系的な知識と、人に伝える練習が欠かせません。この記事では、イメコンの資格の仕組み、主な講座と認定の例、費用と期間、講座の選び方、資格を取ったあとの仕事の形と始め方までを順に説明します。
イメージコンサルタントとはどんな仕事か
イメージコンサルタントとは、お客様の「なりたい印象」や「人からどう見られたいか」に合わせて、服装、色、髪型、メイク、表情、立ち居振る舞いなどを総合的に助言する仕事です。
養成スクールによる説明
イメージコンサルタントを養成するスクールは、仕事の内容を次のように説明しています。
イメージコンサルタント養成のパイオニア、ラピスは創業34年。20万人を指導した業界トップレベルの実践的な教育プログラムで、あなたをプロに育てます。 出典: lapis234.com
同じページでは、イメージコンサルタントを、パーソナルカラーの診断やパーソナルスタイリングだけでなく、職業やライフスタイルにふさわしい服装、ヘアスタイル、メイクアップ、表情、姿勢、立ち居振る舞い、コミュニケーション、マナーまでを含めて、お客様の目的をかなえる「トータル・イメージプロデュース」をする仕事と説明しています。
主な依頼の例
イメコンに依頼する人の目的はさまざまです。
- 自分に似合う色や服を知りたい
- 就職活動や転職の面接で、よい印象を持ってもらいたい
- 管理職になったので、立場にふさわしい装いにしたい
- 人前で話す機会が増え、話し方や立ち居振る舞いを整えたい
- 結婚式や撮影など、特別な場面に向けて準備したい
1回の診断で終わる依頼もあれば、買い物に同行して服を選ぶ、数か月にわたって継続して助言する、といった依頼もあります。
よく使われる診断の手法
イメコンの仕事では、いくつかの診断の手法が組み合わせて使われます。
- パーソナルカラー診断:肌、目、髪の色から、似合う色の傾向を見つける方法
- 骨格診断:体の骨格や筋肉の付き方から、似合う服の形や素材を見つける方法
- 顔立ちの診断:顔の形やパーツの特徴から、似合う髪型やメイク、柄を見つける方法
診断の分け方や呼び方は、講座や団体によって違います。4つの季節に分ける方法もあれば、より細かく16のタイプに分ける方法もあります。
診断の手法をもう少し詳しく
講座を選ぶ前に、それぞれの診断の手法が何を見ているのかを知っておくと、講座の説明が理解しやすくなります。ここでは、多くの講座で扱われている考え方を紹介します。細かな分け方や呼び方は講座ごとに違うため、あくまで全体の見取り図として読んでください。
パーソナルカラー診断の考え方
パーソナルカラー診断では、まず、肌や目、髪の色が、黄みを帯びた温かい色の側か、青みを帯びた冷たい色の側かを見ます。次に、明るさ、鮮やかさ、色の濃さの違いを見て、似合う色の傾向を絞り込みます。よく知られているのが、似合う色の傾向を春、夏、秋、冬の4つの季節の名前で分ける方法です。
診断では、色の付いた布をお客様の顔の下に当てて、顔色が明るく見えるか、くすんで見えるか、肌のむらが目立つかを比べていきます。照明の色や明るさで見え方が変わるため、自然光に近い照明の下で行うのが基本です。
骨格診断の考え方
骨格診断では、体の骨の太さや関節の大きさ、筋肉や脂肪の付き方、体の厚みなどを見て、似合う服の形や素材、丈の長さの傾向を見つけます。体の重心の位置や、首や肩の形も手がかりにします。よく使われる分け方として、体の特徴を3つほどのタイプに分ける方法があります。
骨格診断は、やせているか太っているかを判断するものではありません。同じ体重の人でも、骨格の特徴が違えば似合う服は違います。お客様には、体型の良しあしではなく、「どの形の服がその人のよさを引き出すか」を伝えることが大切です。
顔立ちの診断の考え方
顔立ちの診断では、顔の輪郭、目や鼻や口の大きさと形、パーツの配置などを見て、似合う髪型、メイク、アクセサリー、服の柄を見つけます。顔立ちが子どもっぽい印象か大人っぽい印象か、直線的か曲線的かといった見方を使う講座もあります。
診断を組み合わせる理由
色、骨格、顔立ちは、それぞれ見ているものが違います。似合う色が分かっても、服の形が合っていなければ印象はまとまりません。イメコンの講座で複数の診断を学ぶのは、組み合わせて初めて「その人に合った装い」を提案できるからです。
1回の診断の流れの例
イメコンの仕事が具体的にどう進むのかを、個人で提供する診断の例で紹介します。
事前の聞き取り
予約を受けたら、診断の前に、お客様がどんな目的で依頼したのかを聞いておきます。「仕事で信頼される印象にしたい」「普段の服がいつも同じになってしまう」のように、目的がはっきりしていると、診断の結果をどう伝えるかが決まります。普段よく着る服や、好きな色、苦手な色も聞いておきます。
当日の診断
当日は、メイクを落とした状態や、白っぽい服を着た状態で来てもらうように頼むことが多くあります。色の布を順番に当てて似合う色の傾向を確かめ、骨格や顔立ちを見て、似合う服の形や柄を確かめます。診断の途中で、お客様自身にも鏡で違いを見てもらい、「なぜ似合うのか」を一緒に確かめていくと、納得してもらいやすくなります。
結果の説明と資料
診断が終わったら、似合う色の見本や、似合う服の形の例をまとめた資料を渡します。資料があると、お客様が買い物に行ったときに見返せます。手持ちの服の中で、どれをどう組み合わせればよいかを助言すると、すぐに生かせる提案になります。
診断のあとの連絡
診断から少したった頃に、「似合う色の服を選べましたか」と連絡すると、お客様の満足が高まり、買い物の同行や別の診断の依頼につながることがあります。
イメコンに向いている人と求められる力
イメコンの仕事には、色や服が好きという気持ちに加えて、いくつかの力が求められます。
相手の話を聞く力
お客様の「なりたい印象」は、最初から言葉になっているとは限りません。仕事のこと、普段の生活のこと、好きなものを聞きながら、本当に求めていることを探り当てる力が求められます。
伝え方を選ぶ力
診断の結果には、お客様が好きな色が似合わない、と伝えなければならない場面もあります。否定するのではなく、「この色は顔から離れた場所に使うと生きる」のように、前向きな言い方で伝える工夫が必要です。体型や顔立ちについては、相手が気にしていることもあるため、言葉の選び方に特に気を配ります。
学び続ける力
服の流行や化粧品は毎年変わります。診断の理論そのものは変わらなくても、お客様に提案する具体的な服や色の名前は変えていく必要があります。店に足を運び、新しい商品を見て回る習慣がある人は、この仕事を長く続けやすくなります。
働きながら学ぶ計画の立て方
イメコンの講座を受ける人の多くは、会社に勤めながら、あるいは家事や子育てをしながら学びます。
学ぶ期間を決める
総合的に学ぶコースは、週2日で3か月、週1日で半年ほどかかる例があります。自分が1週間にどのくらいの時間を学びに使えるかを先に書き出し、その時間で終えられる講座を選びます。平日の夜や土日に開かれるクラスがあるか、欠席したときに振り替えができるかも確かめます。
復習と練習の時間を取る
講座の時間だけでは、診断の練習は足りません。講座の日以外に、家族や友人に協力してもらって練習する時間を、1週間に数時間は確保しておくと、修了の試験に向けて力がつきます。
費用の計画を立てる
高額の講座は、分割で支払える場合もありますが、分割の手数料がかかるかどうかを確かめます。講座の費用だけでなく、修了後に必要になる道具の代金や、サロンを借りる費用、発信のための費用も含めて、仕事を始めてから費用を回収するまでの見通しを立てておくと安心です。
イメコンの資格は国家資格ではない
最初に押さえておきたいのは、イメコンの資格は、すべて民間の団体や会社が独自に作った資格だという点です。
名乗るのに資格はいらない
イメージコンサルタントは、医師や美容師のように国の免許が必要な仕事ではありません。そのため、資格を持っていなくても、イメージコンサルタントを名乗って仕事をすることはできます。
それでも資格を取る人が多い理由
それでも多くの人が講座を受けて資格を取るのは、次のような理由からです。
- 色や体型の診断には、体系だった知識と、多くの人を診た経験が必要になる
- お客様に診断の結果を説明するとき、決まった方法と道具(色の布など)があると説明しやすい
- 講座を修了したことが、お客様にとって安心材料になる
- 一緒に学んだ仲間や講師とのつながりが、仕事を始めたあとの相談先になる
同じ名前でも中身が違う
民間の資格のため、「イメージコンサルタント」「パーソナルカラーアナリスト」のような似た名前の資格が、いくつもの団体から出ています。名前が同じでも、学ぶ時間、学ぶ内容、試験の有無、費用は大きく違います。資格の名前だけで選ばず、何をどれだけ学べるかを比べることが大切です。
イメコンの資格を取るまでの流れ
民間の資格のため、取り方は講座ごとに違いますが、多くは次のような流れになります。
ステップ1:講座を選ぶ
養成スクールの通学の講座、オンラインの講座、通信の講座の中から、学びたい内容と予算、通える日程に合うものを選びます。多くのスクールが、無料の説明会や体験のレッスンを開いています。
ステップ2:講座を受ける
講義で理論を学び、実技で診断の練習をします。パーソナルカラーの講座であれば、色の理論を学んだあと、色の布を当てて似合う色を見分ける練習を、講師や受講生どうしで繰り返します。
ステップ3:修了の課題や試験を受ける
講座の最後に、筆記の試験や実技の試験、課題の提出があり、合格すると修了の証書や認定の資格が出る形が多くなっています。講座を修了するだけで資格が出るものもあります。
資格を取るまでの期間の目安
かかる期間も講座によって違います。1つの科目だけを学ぶ講座は数日から数週間で終わるものがあり、総合的に学ぶコースは3か月から半年ほどかけるものが多くなっています。仕事として受けられる自信がつくまでには、講座を終えたあとの練習の期間も見込んでおきます。申し込む前に、修了までの期間と、受講の期限(いつまでに修了しなければならないか)の両方を確かめます。
ステップ4:協会の認定や上級の資格に進む
スクールによっては、修了と同時に、提携する協会の認定の資格が出ます。さらに上の級を目指す講座や、講師として教える側になるための講座が用意されていることもあります。
養成講座の内容と費用の例
講座の内容と費用の例として、イメージコンサルタントの養成スクールの公式ページに書かれている内容を紹介します。
総合的に学ぶコースの例
ラピスアカデミーのイメージコンサルタント養成コースは、パーソナルカラー、スタイル、コスメ、メイク、色彩心理、身のこなし、パーソナルブランディングの7つの科目で構成されています。公式ページの料金の表では、受講時間は158時間に申し込みの特典の研修12時間が加わる形で、受講の期間は週2日の場合で3か月、週1日の場合で約6か月とされています。
費用は、受講料が910,300円(税込)、教材費が52,855円(税込)、入学金が11,000円(税込)と書かれており、料金は2026年1月15日に改定されたとあります。修了時には、スクールのディプロマに加えて、提携する3つの協会の認定の資格が出ると説明されています。
科目ごとに学ぶ方法もある
同じスクールでは、パーソナルカラーだけ、スタイルの診断だけ、というように科目ごとに受けられる講座も用意されています。最初から総合のコースを申し込むのではなく、まず1つの科目を学び、仕事として続けられそうか確かめてから次の科目に進む方法もあります。
費用の幅は大きい
イメコンの講座の費用は、オンラインで基礎だけを学ぶ数万円ほどのものから、総合的に学ぶ数十万円から100万円近くのものまで、大きな幅があります。費用の差は、学ぶ時間、実技の練習の量、少人数で指導を受けられるか、修了後の支援があるかなどの違いから生まれます。表示されている受講料のほかに、教材費、入学金、診断に使う色の布の代金、上級の資格の受験料や登録料がかかるかどうかも確かめます。
色の知識を確かめる検定
イメコンの講座とは別に、色の知識を確かめる検定を受ける人もいます。代表的なものの1つが、公益社団法人色彩検定協会が実施する色彩検定です。
色彩検定の級と日程
色彩検定協会の公式サイトによると、色彩検定には3級、2級、1級、UC級があります。UC級は、色の見え方の違いに配慮した配色を学ぶ級です。2026年度の日程は、夏期の検定が6月28日(3級、2級、UC級のみ)、冬期の検定が11月8日(全級)で、1級の2次試験は12月13日と案内されています(色彩検定協会)。冬期の検定の個人の申し込みは、10月5日に受付を終えたと告知されています。
イメコンの資格との違い
色彩検定は、色の理論や配色の知識を筆記で確かめる検定で、お客様を診断する実技の資格ではありません。一方で、色の理論を体系的に学べるため、イメコンの講座で学ぶパーソナルカラーの理解が深まります。講座を受ける前の基礎固めや、講座を受けたあとの知識の整理に使う人が多い検定です。
海外の団体の認定
イメージコンサルタントには、国際的な団体もあります。アメリカに本部があるAICI(Association of Image Consultants International)は、イメージコンサルタントの国際的な団体として知られています。海外のお客様を相手にする仕事や、英語での発信を考えている人は、こうした団体の会員制度や認定の仕組みを調べてみるのも1つの方法です。
講座の選び方
講座の数が多く、費用の幅も大きいため、選び方を決めてから比べることが大切です。
実技の練習の量を確かめる
イメコンの仕事で最も大切なのは、実際にお客様を前にしたときの診断と説明の力です。講座の時間のうち、実技の練習がどのくらいあるか、何人を相手に練習できるかを確かめます。講義を動画で見るだけの講座は、知識は得られても、診断の練習が足りないことがあります。
診断の方法と道具を確かめる
講座で学ぶ診断の方法(4つの季節に分ける方法か、より細かく分ける方法か)と、使う道具(色の布、サンプル)が、自分が提供したいサービスに合っているかを確かめます。独自の診断の方法を教える講座では、修了後にその方法を使ってよい範囲や、名前を名乗る条件が決まっていることもあります。
修了後の支援を確かめる
講座を修了したあと、補講を受けられるか、相談会があるか、仕事を始めるための助言があるかを確かめます。修了生どうしの交流の場があるかどうかも、仕事を始めたあとの支えになります。
体験のレッスンで講師との相性を見る
多くのスクールが、無料の説明会や、診断を体験できるレッスンを開いています。講師の教え方、受講生の雰囲気、教室の場所と通いやすさを、申し込む前に自分の目で確かめます。
契約の前に書面で確かめる
高額の講座を申し込む前には、総額、支払いの方法、途中でやめたときの返金の条件、受講の期限を、書面で確かめます。説明会で「今日申し込めば割引になる」と急がされても、その場で決めずに持ち帰って考えます。契約や勧誘で困ったときは、消費者ホットラインの188番に電話すると、近くの消費生活センターなどの相談窓口を案内してもらえます(消費者庁 消費者ホットライン)。
資格を取ったあとの仕事の形
イメコンの資格を取ったあとの働き方には、いくつかの形があります。
個人で診断のサービスを提供する
自宅やレンタルのサロンで、パーソナルカラーや骨格の診断、買い物への同行などのサービスを提供する形です。自分で料金を決め、集客もすべて自分で行います。予約の受付、当日の診断、結果をまとめた資料の作成、アフターフォローまでを1人で担います。
美容やアパレルの仕事に生かす
美容室、化粧品の売り場、アパレルの販売、ブライダルの仕事などで、接客に診断の知識を生かす形です。会社に勤めながら知識を生かせるため、収入の面での不安が少ないのが利点です。
企業や学校で研修をする
企業の新人研修や管理職の研修、大学の就職活動の講座などで、身だしなみや第一印象についての講座を担当する形です。人前で話す力と、相手の組織に合わせた内容を組み立てる力が求められます。
研修の内容の例
企業の新人研修で身だしなみの講座を担当する場合、例えば次のような90分ほどの構成が考えられます。
- 第一印象が決まる仕組みと、仕事の場で見られている点(20分)
- 職場の服装の基本と、業種ごとの違い(20分)
- 色の与える印象と、スーツやシャツの色の選び方(20分)
- 表情、姿勢、あいさつの練習(20分)
- 質問への回答と振り返り(10分)
研修では、個人の診断のように一人ひとりの似合う色を細かく見る時間はとれません。全員に役立つ原則を伝え、相手の会社の服装の決まりや業種の雰囲気に合わせて内容を変えることが求められます。研修を依頼する会社は、担当者の経歴や、これまでに担当した研修の内容を見て判断するため、実績を説明できる資料を用意しておきます。
文章や動画で発信する
診断の知識を生かして、色や服装についての記事を書く、動画で発信する、といった形もあります。在宅でできる仕事として、ファッションや美容のメディアの記事の執筆を請け負う人もいます。
複数の形を組み合わせる
実際には、1つの形だけで仕事をするより、いくつかを組み合わせる人が多くいます。平日は会社に勤めて接客に知識を生かし、週末に個人の診断を受ける、個人の診断を続けながら年に数回の企業の研修を担当する、といった組み合わせです。収入の柱が1つに偏らないため、お客様の数が少ない時期があっても続けやすくなります。どの形から始めるかは、今の仕事と生活の中で、学びと練習にどれだけ時間を使えるかで決めます。
報酬は決まっていない
イメコンの報酬は、診断の内容、地域、経験、集客の力によって大きく違い、決まった相場はありません。資格を取ればすぐに安定した収入が得られるわけではなく、最初は知人や家族を相手にした練習から始め、少しずつお客様を広げていく人が多い仕事です。
イメコンとして仕事を始める手順
個人でイメコンの仕事を始める場合の、おおまかな手順を紹介します。
ステップ1:練習のモデルを集める
資格を取った直後は、家族や友人、知人に協力してもらい、診断の練習を重ねます。何十人と診るうちに、色の見分け方や説明の仕方が安定してきます。協力してくれた人に感想をもらい、説明の分かりにくかったところを直します。
ステップ2:メニューと料金を決める
パーソナルカラー診断だけ、骨格診断だけ、両方をまとめた診断、買い物の同行など、提供するメニューと、それぞれの時間と料金を決めます。料金は、同じ地域で同じようなサービスを提供している人の料金を調べ、自分の経験に合わせて決めます。
ステップ3:場所と道具をそろえる
自宅で行う場合は、色を正しく見分けられる明るさの照明と、鏡、色の布を用意します。自宅以外で行う場合は、時間単位で借りられるレンタルのサロンや会議室を探します。
ステップ4:発信の場を作る
診断の実例(お客様の許可を得たもの)、色や服装の知識、予約の方法をまとめたページを作ります。SNSで発信する人も多くいます。どんな人に、どんな変化を届けたいのかをはっきり書くと、自分に合うお客様が集まりやすくなります。発信に使う実績のまとめ方は、Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】で説明している作り方が参考になります。
ステップ5:開業の届けを出す
個人で事業として続ける場合は、税務署に開業の届けを出します。国税庁の案内では、個人事業の開業届は、事業を始めた日の属する年分の確定申告期限までに提出するとされています(国税庁 個人事業の開業届出)。収入と経費の記録は、仕事を始めた日からつけておきます。
お客様との約束ごとを決めておく
個人で仕事をすると、お客様とのやり取りもすべて自分で決めることになります。トラブルを防ぐために、次のような約束ごとを前もって決めておきます。
予約の取り消しの決まり
予約の取り消しを何日前までなら無料にするか、当日の取り消しに料金がかかるかを決め、予約の時点でお客様に伝えます。
写真の使い方
診断の前後の写真を発信に使いたい場合は、使う場所と範囲を説明して、お客様の許可を書面やメッセージで得ておきます。許可のない写真は使いません。
体や健康についての助言をしない
診断の場では、お客様の体型や肌の悩みを聞くことがあります。イメコンの仕事は見た目の印象の助言であり、病気や治療についての判断はできません。肌のトラブルや体の不調について相談されたときは、医療機関に相談するよう勧めます。
独学でできることと講座で学ぶこと
講座の費用が大きいため、独学で始められないかと考える人もいます。独学でできることと、講座で学んだほうがよいことを分けて考えると、判断しやすくなります。
独学でできること
色の理論、配色の基本、服の形や素材の名前、流行の移り変わりといった知識は、本や検定のテキストで学べます。先に紹介した色彩検定のテキストは、色の理論を順を追って学べる教材の1つです。知識を先に身につけておくと、講座の時間を実技の練習に多く使えます。
講座で学んだほうがよいこと
一方で、実際の人を前にして色を見分ける力、骨格や顔立ちを見極める力は、講師に見てもらいながら練習しないと身につきにくいものです。自分では似合うと思った色が、講師から見ると違う、ということは珍しくありません。何十人と診るうちに、見分けの基準が少しずつそろってきます。また、お客様への説明の仕方、診断の進め方、資料の作り方も、講座で型を学ぶと早く身につきます。
組み合わせて学ぶ
まず本や検定で色の理論を学び、自分に合うと感じた講座で実技を学ぶ、という順番にすると、費用を抑えつつ、学ぶ内容の重なりも減らせます。
オンラインで提供する診断
近年は、ビデオ通話を使ったオンラインの診断を提供するイメコンもいます。
オンラインでできること
服装や着こなしの助言、手持ちの服の組み合わせの提案、買い物の前の相談などは、ビデオ通話でも提供しやすい内容です。お客様に手持ちの服の写真を送ってもらい、通話で組み合わせを一緒に考える、という形があります。
オンラインで難しいこと
パーソナルカラーの診断は、画面越しでは、照明やカメラの色の写り方で見え方が変わるため、対面と同じ精度を出すのは難しいとされています。オンラインで色の診断を提供する場合は、その限界をお客様に先に説明し、対面の診断とは別のメニューとして扱います。
資格を取ったあとによくある失敗
最後に、資格を取って仕事を始めた人がつまずきやすい点を紹介します。
料金を安くしすぎる
自信がないからと料金を極端に安くすると、診断の準備や資料づくりにかかる時間に見合わず、続けられなくなります。最初の練習の期間と、本格的に仕事として受ける期間を分け、練習の期間が終わったら、時間と手間に見合った料金に改めます。
診断の結果を押し付ける
診断の結果どおりの服を勧めるだけでは、お客様の好みや生活に合わないことがあります。似合う色が分かっても、仕事の決まりで着られる服が限られている人もいます。結果は「選ぶときの手がかり」として伝え、最後に選ぶのはお客様だという姿勢を持つことが、満足につながります。
発信を続けられない
お客様を広げるには、診断の例や知識の発信を続けることが欠かせませんが、診断の仕事に追われて発信が止まる人もいます。1週間に1回など、無理のない回数を決めて続けます。
イメコンの知識を生かせる周辺の仕事
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、色や見た目の印象の知識は、イメコンの診断そのもの以外の仕事にも生かされています。長く続く人ほど、診断を1回で終わらせず、「この人に相談すると楽になる」という関係づくりに時間を使っている印象があります。
デザインの仕事
色の知識は、デザインの仕事と深く重なります。配色の理論を学んだ人が、チラシやSNSの画像のデザインを請け負うこともあります。デザインの仕事の報酬の目安はデザイナーの年収・単価相場で確かめられます。
文章を書く仕事
ファッションや美容のメディアでは、色や服装の選び方を説明できる書き手が求められます。文章の仕事で単価を上げる考え方はWebライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】で紹介しています。
企業向けの研修の資料づくり
企業の研修を担当するときは、分かりやすい資料と案内の文書を作る力も求められます。ビジネスの文書の書き方を確かめる検定についてはビジネス文書検定で、試験の内容と級の違いを説明しています。イメコンの資格を検討している人は、まず無料の説明会や体験のレッスンに参加し、実技の練習の量と費用の総額を確かめるところから始めてください。
よくある質問
Q. イメージコンサルタントに国家資格はありますか?
ありません。イメージコンサルタントの資格は、すべて民間の団体やスクールが独自に作った資格です。資格がなくても名乗って仕事をすることはできますが、色や体型の診断には体系的な知識と多くの練習が必要なため、養成講座を受けて資格を取る人が多くいます。似た名前の資格が多いので、学ぶ時間と内容で比べます。
Q. イメコンの資格を取るには費用はどのくらいかかりますか?
講座によって大きく違います。オンラインで基礎を学ぶ数万円ほどの講座から、通学で総合的に学ぶ数十万円から100万円近くの講座まであります。受講料のほかに、教材費、入学金、色の布などの道具代、上級の資格の受験料や登録料がかかることもあるため、申し込む前に総額を書面で確かめます。
Q. 色彩検定を持っていればイメコンとして働けますか?
色彩検定は色の理論や配色の知識を筆記で確かめる検定で、お客様を診断する実技の資格ではありません。色の理論の理解は深まりますが、パーソナルカラーや骨格の診断をするには、実際に人を診る練習が必要です。色彩検定で基礎を固めてから、実技のあるイメコンの講座に進む人もいます。
Q. イメコンの資格を取ればすぐに仕事になりますか?
資格を取っただけで、すぐに安定した仕事になるわけではありません。報酬には決まった相場がなく、診断の内容や地域、集客の力で大きく違います。最初は家族や知人を相手に練習を重ね、メニューと料金を決め、発信の場を作って少しずつお客様を広げていく人が多い仕事です。美容やアパレルの仕事に知識を生かす道もあります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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