Googleフォームの使い方と、問い合わせの受け口として使うときに足りない点

@SOHO編集部
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Googleフォームの使い方と、問い合わせの受け口として使うときに足りない点

この記事のポイント

  • ✓Googleフォームの使い方を
  • ✓回答の確認と通知までの手順で解説します
  • ✓問い合わせや申し込みの受け口として使うときに足りない点と

Googleフォームの使い方を調べている人の多くは、「アンケートを作りたい」「申し込みを受け付けたい」「問い合わせの窓口を作りたい」のどれかを目的にしています。Googleフォームは無料で、Googleアカウントさえあれば数分でフォームを作れる便利な道具です。ただ、集めるところまでは得意でも、集めた後の返信や対応の管理までは面倒を見てくれません。

この記事では、Googleフォームの基本の使い方を、作成から公開、回答の確認までの手順で説明します。そのうえで、問い合わせや申し込みの受け口として使うときに足りない点と、その補い方を整理します。2026年9月から適用されている回答数と容量の新しい上限にも触れます。

Googleフォームでできることと、向いている用途

Googleフォームは、Googleが無料で提供しているフォーム作成の道具です。公式ヘルプでは、次のように説明されています。

Google フォームを使用すると、オンライン アンケートやテスト、フォームを作成して他のユーザーに送信し、回答をリアルタイムで分析できます。 出典: support.google.com

具体的には、次のようなことができます。

できること 内容
質問の作成 記述式、段落、ラジオボタン、チェックボックス、プルダウン、ファイルのアップロード、日付、時刻など
条件による分岐 回答に応じて次に表示するセクションを変える
テストの作成 正解を設定して自動で採点する
回答の集計 質問ごとのグラフ、回答者ごとの表示、スプレッドシートへの保存
共有と埋め込み リンクの送付、メールでの送信、ウェブサイトへの埋め込み

向いている用途は、社内のアンケート、研修や勉強会の出欠の確認、イベントの参加申し込み、簡単なテストなどです。共通しているのは、集めた後にやることが「集計して眺める」で終わる用途だということです。

一方で、問い合わせの窓口や、申し込みを受けた後に個別に連絡が必要な用途では、Googleフォームだけでは足りない場面が出てきます。この点は後半の節で詳しく説明します。

フォームの利用が広がっている背景

紙の申込書や電話での受付を、フォームに置き換える動きは、業種を問わず広がっています。背景にあるのは、人手不足と働き方の変化です。

介護の現場を例にとると、事業所の見学の申し込み、家族からの相談、研修の出欠、職員のシフトの希望など、日々さまざまな情報を集める必要があります。これを電話と紙で受けていると、受けた職員が不在のときに内容が伝わらない、紙が回覧の途中で行方不明になる、といったことが起きます。電話の対応に追われる時間は、本来は利用者さんと向き合うための時間です。

フォームで受け付けると、受けた内容が自動で一覧になり、誰でも同じ情報を見られます。ある介護事業所では、研修の出欠を紙の回覧からフォームに切り替えたところ、集計と催促にかかっていた時間が、月に数時間から数十分に縮まりました。数字の大小よりも大切なのは、浮いた時間をケアの質を上げることに回せるかどうかです。道具を変える目的は、効率化そのものではなく、人が人に向き合う時間を取り戻すことにあります。

テレワークの広がりも、フォームの利用を後押ししています。オフィスに集まらなくても情報を集められるので、在宅で働く職員がいる組織ほど、フォームの出番が増えます。在宅勤務の環境づくりに使える制度は、テレワーク 助成金 2026で紹介しています。

フォームへの置き換えで大切なのは、紙や電話をすべてなくすことではありません。高齢のご家族のように、電話のほうが話しやすい人も確実にいます。フォームは選択肢の1つとして用意し、電話の受付も残しておくと、誰も取り残さずに受付の手間を減らせます。

Googleフォームの基本的な使い方

ここからは、Googleフォームでフォームを作り、回答を集めるまでの基本の手順を説明します。初めて使う人がつまずきやすいのは、どこから作り始めればよいかという最初の一歩です。フォーム作成ツールを提供する会社の解説でも、次のように書かれています。

フォームを作成したいと考えたとき、まず思い浮かぶのはGoogleフォームではないでしょうか。 無料で手軽に使える便利なツールですが、初めて使う方にとってどのように作成すれば良いか戸惑ってしまうこともありますよね。 出典: form.run

以下では、公式ヘルプの手順に沿って、作成から回答の確認までを6つの手順で進めます。

手順1. 新しいフォームを作る

パソコンでforms.google.comを開き、空白のフォームのアイコンをクリックします。無題のフォームに名前を付ければ、作成の準備は完了です。Googleドライブの「新規」からGoogleフォームを選んで作ることもできます。

Googleスプレッドシートから作る方法もあります。スプレッドシートを開き、「ツール」から新しいフォームを作成すると、スプレッドシートに新しいシートが追加され、回答がそこに保存されるようになります。すでに管理用のスプレッドシートがある場合は、この方法が便利です。

手順2. 質問を作る

右側の追加のアイコンから質問を追加し、質問のタイトルの右側で質問の形式を選びます。主な形式と使い分けは次のとおりです。

形式 使う場面
記述式 名前、電話番号など短い答え
段落 相談内容など長い答え
ラジオボタン 選択肢から1つだけ選ぶ
チェックボックス 選択肢から複数選ぶ
プルダウン 選択肢が多いときに1つ選ぶ
ファイルのアップロード 書類や写真を受け取る
日付・時刻 希望日や希望時間

答えてもらわないと困る質問は「必須」をオンにします。記述式と段落の質問では、文字数などの入力のルールを設定でき、電話番号の欄に文字が入るといった入力の誤りを減らせます。

手順3. 見た目と確認のメッセージを整える

テーマの色やフォント、見出しの画像を設定できます。また、設定の「プレゼンテーション」から、送信した後に表示される確認のメッセージを変更できます。「内容を確認のうえ、3営業日以内にご連絡します」のように、次に何が起きるかを書いておくと、送った人の不安が減ります。

手順4. 回答の設定を決める

設定の「回答」から、メールアドレスを集めるかどうか、回答を1回に限るかどうか、送信後の編集を許可するかどうかを決めます。公式ヘルプによると、回答を1回に限る設定にすると、回答者はGoogleアカウントにログインしないとフォームにアクセスできなくなります。外部の人に広く答えてもらうフォームでは、この設定が回答の妨げにならないか注意が必要です。

手順5. 公開して共有する

右上の「公開」をクリックすると、回答者がフォームにアクセスできるようになります。共有の方法は、リンクをコピーして送る、メールで送る、ウェブサイトやブログにHTMLで埋め込む、の3つが代表的です。公式ヘルプによると、ファイルのアップロードの質問や、質問・選択肢に画像を含むフォームは、メールの本文に埋め込むことができません。

手順6. 回答を確認する

上部の「回答」タブで、質問ごとのグラフと、回答者ごとの内容を確認できます。スプレッドシートへのリンクのアイコンをクリックすれば、すべての回答を表の形で見られます。CSV形式でダウンロードすることもできます。

使い方の幅を広げる設定

基本の手順に加えて、知っておくと便利な設定をいくつか紹介します。

回答に応じて質問を分ける

フォームをセクションに分け、ラジオボタンやプルダウンの回答に応じて、次に表示するセクションを変えられます。たとえば「ご用件」で「見学の申し込み」を選んだ人には希望日の質問を、「ご相談」を選んだ人には相談内容の質問を表示する、といった使い方です。関係のない質問を飛ばせるので、答える人の負担が減ります。

回答の受付を自動で締め切る

公式ヘルプによると、公開の設定から、回答の受付を終了する日時や、受け付ける回答数の上限を設定できます。定員のあるイベントや、締切のある申し込みで便利です。ただし、複数の人が同時に回答した場合は、上限に関係なく回答が受け付けられると書かれているので、定員ぎりぎりの申し込みでは、超過の可能性を見込んでおきます。

回答のコピーを回答者に送る

メールアドレスを集める設定にしている場合、回答のコピーを回答者に送るように設定できます。申し込みの控えとして役立ちます。ただし公式ヘルプでは、迷惑メールのフィルタなどにより、回答のコピーが届かない場合があるとも案内されています。

新しい回答の通知を受け取る

「回答」タブのその他のアイコンから、新しい回答についてのメール通知を受け取る設定ができます。問い合わせの受付に使うなら、必ずオンにしておきます。

事前に一部を入力したフォームを送る

「フォームに事前入力する」の機能を使うと、一部の欄があらかじめ入力されたフォームのリンクを作れます。たとえば、事業所名が入った状態のリンクを事業所ごとに配れば、入力の手間と書き間違いを減らせます。

答えてもらえる質問を作るコツ

フォームの使い方を覚えても、質問の作り方が悪いと、途中でやめてしまう人が増えたり、使えない回答が集まったりします。答える人の立場で質問を組み立てるためのコツを整理します。

質問の数は必要な分だけに絞る

聞きたいことを全部並べると、質問はすぐに20を超えます。答える人にとって、スマートフォンで20問を埋めるのは大きな負担です。「この情報がないと次の行動に移れないか」を基準に1問ずつ見直し、なくても困らない質問は思い切って削ります。後から聞けば済むことは、返信のときに聞けば十分です。

答えやすい順番に並べる

最初に名前や連絡先を聞くと、答える人は身構えてしまいます。まず用件や希望を聞き、最後に連絡先を聞く順番にすると、途中でやめる人が減ります。また、関係する質問は同じセクションにまとめ、セクションのタイトルで何について聞いているかを示すと、答える人が迷いません。

選択肢に「その他」と「分からない」を用意する

ラジオボタンやチェックボックスの選択肢が、答える人の状況に当てはまらないと、無理にどれかを選ぶか、答えるのをやめてしまいます。ラジオボタンとチェックボックスには「その他」を追加でき、短い答えを書いてもらえます。介護の相談のように、答える人自身が状況を整理できていない場面では、「分からない」の選択肢も用意しておくと、正直な回答が集まります。

必須の質問を最小限にする

すべての質問を必須にすると、1か所でも答えられない質問があった時点で送信できなくなります。必須にするのは、名前や連絡先など、ないと返信できない項目だけにします。

専門用語を使わない

事業所の中では当たり前の言葉も、外の人には通じないことがあります。「サービス担当者会議」「区分変更」のような用語は、「ケアマネジャーとの打ち合わせ」「介護度の見直し」のように言い換えるか、質問の説明欄で1文の補足を加えます。

個人情報を扱うときに確かめたい設定

問い合わせや申し込みのフォームでは、名前、電話番号、住所、相談の内容など、個人情報を集めることになります。公式ヘルプの記載から、とくに気を付けたい設定を挙げます。

1つ目は、結果の概要の表示です。設定の「プレゼンテーション」で「結果の概要を表示する」をオンにすると、フォームに入力した人に結果へのリンクが表示され、各質問に対する回答の全文やグラフを閲覧できるようになります。公式ヘルプにも、フォームに回答できるすべてのユーザーがこの概要を閲覧できると書かれています。アンケートの結果を共有したい場面では便利ですが、個人情報を集めるフォームでは必ずオフのままにしておきます。

2つ目は、共同編集者の扱いです。公式ヘルプによると、フォームを共同編集者と共有している場合、共同編集者はフォームにつながっているスプレッドシートにもアクセスできます。そのため、共同編集者を外すときは、フォームとスプレッドシートの両方から外す必要があります。異動や退職で担当が変わったときに、外し忘れがないよう注意します。

3つ目は、回答者のメールアドレスの集め方です。「確認済み」を選ぶと、回答者のGoogleアカウントのメールアドレスが記録され、回答者はそのことを確認するよう求められます。「回答者からの入力」を選ぶと、回答者が自分でメールアドレスを入力します。外部の人から広く受け付けるなら、Googleアカウントへのログインを求めない「回答者からの入力」のほうが答えてもらいやすくなります。

あわせて、フォームの冒頭か説明欄に、集めた情報を何に使うのか、誰が見るのかを短く書いておきます。答える人の安心につながるだけでなく、事業所として個人情報を適切に扱っていることを示すことにもなります。

公開する前に確かめたいこと

フォームは公開した瞬間から、誰かが答え始めます。公開した後に質問を大きく変えると、変更の前と後で回答の形がそろわず、集計が面倒になります。公開の前に、次の点を確かめておきます。

まず、プレビューで自分が答えてみます。右上のプレビューから、実際に回答する人と同じ画面でフォームを開けます。パソコンだけでなく、スマートフォンでも開いて、文字の大きさや選択肢の押しやすさを確かめます。外部の人に答えてもらうフォームは、スマートフォンで答える人のほうが多いと考えておくのが無難です。

次に、テストの回答を送ってみます。送信した後の確認のメッセージが意図どおりか、スプレッドシートに正しく記録されるか、通知のメールが届くかを確かめます。確認が済んだら、テストの回答は削除しておきます。

さらに、別の人に答えてもらいます。作った本人は質問の意図を知っているので、分かりにくい点に気付けません。職場の同僚や家族に答えてもらい、迷った質問がないかを聞くと、思わぬ書き方の不備が見つかります。

最後に、公開の範囲を確かめます。組織のGoogle Workspaceで作ったフォームは、設定によっては組織の中の人しか回答できないことがあります。外部の人に答えてもらうフォームなら、組織の外のアカウントや、ログインしていない状態で開けるかを、別のブラウザで確かめておきます。

2026年9月から適用されている上限

Googleフォームは無料で使えますが、無制限ではありません。公式ヘルプでは、2026年9月から新しい上限が適用されると案内されています。

1つは容量の上限で、1つのフォームにつき合計の保存容量は最大1GBです。この上限には、フォームそのもののファイルサイズと回答のデータが含まれますが、回答者がアップロードしたファイルは対象外とされています。

もう1つは回答数の上限で、1つのフォームにつき最大50万件です。上限に達した後も回答を受け付け続けるには、フォームの持ち主が既存の回答をダウンロードして削除する必要があります。公式ヘルプでは、削除の前に新しい回答の受付を止めておくことが勧められています。また、フォームから回答を削除しても、添付ファイルは削除されないと書かれています。

小さな事業所のアンケートや申し込みで50万件に届くことはまずありませんが、何年も同じフォームを使い続ける問い合わせの窓口では、長い目で見て意識しておきたい数字です。年度ごとにフォームを分ける、古い回答を定期的に書き出して整理する、といった運用を決めておくと安心です。詳しくはフォームの回答を表示、管理するで確かめられます。

集めた回答を活用する方法

回答を集めた後の活かし方にも、知っておくと手間が減る機能があります。

まず、回答の保存先です。フォームの回答は、フォームの中に記録されるだけでなく、Googleスプレッドシートに保存するよう選べます。スプレッドシートに保存しておけば、並べ替えや絞り込み、関数を使った集計が自由にできます。毎月の研修の出欠のように同じ形の回答を繰り返し集める場合は、1つのスプレッドシートに集約しておくと、月ごとの比較がしやすくなります。

次に、グラフの再利用です。公式ヘルプによると、「回答」タブで作られるグラフはコピーして、Googleドキュメントやスライドに貼り付けられます。貼り付けたグラフは、編集の権限があれば、そのドキュメントやスライドから直接更新できます。会議の資料に満足度のグラフを載せておけば、回答が増えたときに貼り直す手間がかかりません。

さらに、CSVでの書き出しです。回答はCSV形式でダウンロードでき、表計算ソフトや他のシステムに取り込めます。ただし公式ヘルプでは、ダウンロードした回答はタイムスタンプの順に並んでいないと案内されています。取り込んだ後に、タイムスタンプの列で並べ替えてから使います。

回答の数字を眺めるだけでなく、自由記述の回答を読み込む時間を取ることも大切です。満足度の平均点より、1件の具体的な声のほうが、次の改善につながることがよくあります。

用途別に見るフォームの組み立て例

基本の使い方と設定が分かったところで、よくある3つの用途について、どんな質問を並べるとよいかの例を示します。

事業所の見学の申し込み

質問は「見学を希望される方とのご関係(ご本人、ご家族、ケアマネジャーなど)」「希望日の第1候補と第2候補」「希望の時間帯」「ご本人の状況で事前に伝えておきたいこと」「お名前」「連絡先の電話番号またはメールアドレス」の6つ程度に絞ります。希望日は日付の質問、時間帯はラジオボタンにして、「午前」「午後」「どちらでもよい」から選んでもらうと、日程の調整がしやすくなります。確認のメッセージには「担当者から2営業日以内にお電話またはメールでご連絡します」のように、次の流れを書いておきます。

職員研修の出欠の確認

質問は「お名前」「所属のユニットや部署」「出欠」「欠席の場合の理由(任意)」の4つで足ります。所属はプルダウンにし、名前の書き方がばらつかないよう、職員名もプルダウンにする方法があります。回答の受付の終了日を研修の前日に設定しておけば、締切の後に慌てて回答が届くこともありません。

利用者さんのご家族へのアンケート

満足度を聞く質問は、均等目盛や評価の形式を使うと、答える人が直感的に選べます。最後に自由に書ける段落の質問を1つ置き、「ご意見やご要望があればお書きください」とします。匿名で答えてもらいたい場合は、メールアドレスを集めない設定にし、フォームの冒頭で「お名前を記入いただく必要はありません」と明記すると、率直な意見が集まりやすくなります。

3つの例に共通するのは、質問を少なく保ち、答えた後に何が起きるかを答える人に伝えていることです。この2点を守るだけで、フォームの回答率は目に見えて変わります。

問い合わせの受け口として使うときに足りない点

ここまで見てきたとおり、Googleフォームは集めることには強い道具です。しかし、問い合わせや申し込みの受け口として使うと、集めた後の段階でいくつかの不足が見えてきます。

誰が対応しているかが分からない

Googleフォームの回答には、「担当者」や「対応状況」を記録する仕組みがありません。複数の人で問い合わせを受けていると、同じ問い合わせに2人が返信してしまったり、逆に誰も返信しないまま放置されたりします。

返信は別の道具で送る

問い合わせに返信するには、回答の内容を見ながら、Gmailなどのメールソフトで別に返信を書く必要があります。どの問い合わせに返信を送ったか、いつ送ったかは、フォームの側には残りません。

自動返信は「回答のコピー」まで

回答のコピーを送る機能はありますが、「お問い合わせありがとうございます。担当者から3営業日以内にご連絡します」といった文面の自動返信を自由に作ることは、標準の機能ではできません。公式ヘルプでも、カスタマイズしたフォローアップのメールを送るにはアドオンを使うよう案内されています。

ファイルを受け取るにはログインが必要

ファイルのアップロードの質問に答えるには、回答者がGoogleアカウントにログインする必要があると、公式ヘルプに明記されています。お客様や利用者さんのご家族など、Googleアカウントを持っていない人から書類を受け取りたい場合には向きません。

同じ相手とのやり取りを追いにくい

同じご家族から何度も相談が届くことは珍しくありません。Googleフォームでは、回答は1件ずつ独立して記録されるので、「この方は先月も相談してきて、そのときはこう答えた」という経緯を追うには、スプレッドシートで名前や連絡先を検索して、過去の行と返信のメールを突き合わせる必要があります。相談の経緯を知らずに返信すると、前回と違う説明をしてしまい、相手を戸惑わせる原因になります。

スプレッドシートで補うと管理が複雑になる

これらの不足は、回答が保存されるスプレッドシートに「担当者」「対応状況」「返信日」の列を追加し、手で埋めていくことで、ある程度は補えます。ただ、フォームの質問を後から変えると列の位置がずれる、複数人が同時に編集して上書きしてしまう、といった問題が起きやすく、件数が増えるほど管理が複雑になります。

スプレッドシートで対応を管理するときのコツ

それでもGoogleフォームとスプレッドシートで受付を回す場合は、次の工夫をしておくと事故が減ります。

まず、回答が保存されるシートとは別に、対応の管理用のシートを作ります。回答のシートに直接列を追加すると、フォームの質問を変えたときに列がずれる原因になります。管理用のシートでは、回答のシートの内容を参照しながら、「担当者」「対応状況」「返信日」「メモ」を記録します。

次に、対応状況の選択肢を決めます。「未対応」「対応中」「返信済み」「完了」のように、入力のルールでプルダウンから選ぶ形にしておくと、人によって書き方がばらつきません。条件付き書式で「未対応」の行に色を付ければ、放置されている問い合わせが一目で分かります。

さらに、担当の振り分けのルールを決めます。「平日の午前は誰」「見学の申し込みは誰」のように、問い合わせの種類や時間帯で担当を決めておくと、二重の返信や返信漏れを防げます。

最後に、週に1回、未対応の行がないかを確認する時間を決めます。問い合わせへの返信が遅れると、それだけで相手の信頼を失います。介護の事業所で言えば、見学の申し込みへの返信が1週間遅れれば、ご家族は別の事業所を探し始めます。受付の仕組みは、返信までをひとつながりで考えることが大切です。

受付から返信までを1か所で扱える選択肢

スプレッドシートでの管理が回らなくなってきたら、受付から対応までを1つの道具で扱えるフォームの道具を検討する時期です。選ぶときは、担当者と対応状況を記録できるか、同じ画面から返信できるか、回答者にログインを求めないか、の3点を確かめます。

無料から試せる選択肢の1つとして、Halictがあります。公式サイトによると、届いた1件ごとに担当と状況が残り、返信も同じ画面から送れて、開封まで記録されると案内されています。公式の料金ページでは、フォームの数と回答の数はどのプランでも無制限で、料金は使うメンバーの人数で決まります。メンバー1人までのフリープランは0円で、ステージ管理、自動返信、CSVの書き出しが使えます。チームで使う場合は、メンバー3人までのスタータープランが月額2,980円、10人までのチームプランが月額7,800円、30人までのビジネスプランが月額16,800円です(いずれも税抜、年払いは2か月分が無料)。チームプランからは一斉メールと開封・クリックの計測、メールのひな形、ファイル提出などが加わります。

Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

社内のアンケートや出欠の確認のように、集めて集計すれば終わる用途なら、Googleフォームで十分です。外部からの問い合わせや申し込みで、返信や対応の管理に時間を取られていると感じたときに、比べてみてください。

フォームを設計する力を仕事に活かす

最後に、フォームを使いこなす力が、在宅ワークや業務委託の仕事でどう活きるかを考えます。

フォームの設計は、思っている以上に奥が深い仕事です。質問の順番、選択肢の作り方、必須にする項目の選び方ひとつで、回答の数も質も変わります。答える人が迷わない言葉を選ぶ力は、文章を書く仕事の力そのものです。文章を書く仕事の収入の目安は、著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確かめられます。

介護や福祉、医療の事業所では、紙の受付をフォームに置き換えたいという需要が多くあります。ただ、現場の職員には設定に時間を割く余裕がないことがほとんどです。現場の業務を聞き取り、フォームと管理の仕組みを作って渡す仕事は、業務改善の支援として依頼されています。こうした仕事の内容はAIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。事業所のIT化に使える補助金は、福祉・介護事業所の補助金一覧2026|IT導入と処遇改善を同時に叶えるで整理しています。

在宅ワークの市場を長く見てきた運営者の立場から言えば、業務改善の仕事で長く続く人ほど、作って終わりにせず、使い始めてからの困りごとに付き合っています。フォームを作るだけなら誰でもできますが、「この人に頼むと受付が回るようになる」と思ってもらえるかどうかは、その後の伴走で決まります。仲介の手数料がかからない直接取引なら、依頼者は同じ予算で長く相談でき、受け手の手取りも厚くなります。

フォームや業務の仕組みづくりから、さらに本格的なシステムの開発に関わりたい人は、アプリケーション開発のお仕事でどんな案件があるかを確かめられます。まずは身近な受付の業務を1つ選び、Googleフォームで作り直してみることから始めてみてください。

よくある質問

Q. Googleフォームは無料で使えますか?

Googleアカウントがあれば無料で使えます。フォームの作成、回答の集計、スプレッドシートへの保存まで追加の費用はかかりません。ただし、2026年9月から1つのフォームにつき保存容量は合計1GB、回答数は50万件という上限が適用されています。長く使う受付のフォームは、古い回答を定期的に書き出して整理すると安心です。

Q. Googleフォームの回答者はGoogleアカウントが必要ですか?

通常のフォームなら、回答者はGoogleアカウントがなくても答えられます。ただし、回答を1回に限る設定にした場合や、ファイルのアップロードの質問がある場合は、回答者がGoogleアカウントにログインする必要があります。外部の人から広く回答を集めるフォームでは、これらの設定が回答の妨げにならないか確認してください。

Q. 新しい回答が届いたことをメールで知る方法はありますか?

フォームの「回答」タブを開き、その他のアイコンから新しい回答についてのメール通知を受け取る設定をオンにします。問い合わせの受付に使う場合は必ずオンにしておきます。複数人で受付を担当する場合は、誰が対応するかの振り分けのルールもあわせて決めておくと、返信漏れや二重の返信を防げます。

Q. Googleフォームで送信した人に自動返信を送れますか?

メールアドレスを集める設定にしていれば、回答のコピーを回答者に送る設定ができます。ただし、お礼や今後の流れを書いた文面を自由に作る自動返信は標準の機能にはなく、公式ヘルプではアドオンの利用が案内されています。迷惑メールのフィルタなどで回答のコピーが届かない場合もあるため、確認のメッセージにも次の流れを書いておきます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年5月27日最終更新:2026年10月6日
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この記事を書いた人

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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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