ENEOSでんきの情報漏洩|ENEOS Powerのシステムへの不正アクセスで57名分 ログインIDとパスワードを含む 対象と確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓ENEOSでんきの情報漏洩について
- ✓2026年10月28日のENEOS Powerの公式発表をもとに整理
- ✓不正アクセスで57名分の氏名
ENEOS Power株式会社は2026年10月28日、家庭向けの電気「ENEOSでんき」と「でんきサービス」に関わるシステムが第三者の不正アクセスを受け、57件(57名分)の個人情報が漏洩したことが判明したと発表しました。 漏洩した項目には、氏名と住所に加えて、お客さまページのログインIDとパスワード、お客さま番号、供給地点特定番号、使用量、請求金額などの契約と料金の情報が含まれます。 利用者がまずすることは、同じパスワードをほかのサービスで使っていないかを確かめて変えること、そしてENEOS Powerからの個別の連絡を待ちつつ、それを装った連絡に注意することです。
この記事では、ENEOSの情報漏洩について検索した人が知りたい「自分は対象なのか」「何をすればよいのか」を、2026年10月29日時点のENEOS Powerの公式発表だけをもとに整理します。 報道には推測を交えた説明もありますが、ここでは発表に書かれていることと、書かれていないことを分けて書きます。 対象は57名と限られていますが、ログインIDとパスワードが含まれているため、対象の人にとっては早めの対応が意味を持ちます。
2026年10月29日時点で分かっていることの全体像
最初に、ENEOS Powerの発表に書かれている事実を表で整理します。 言葉と数字は発表のとおりです。
| 項目 | 発表に書かれていること |
|---|---|
| 発表した会社 | ENEOS Power株式会社 |
| 対象のサービス | 低圧顧客向けの「ENEOSでんき」と「でんきサービス」に関わるシステム |
| 何が起きたか | 第三者による不正アクセスを受け、お客さまの個人情報が漏洩したことが判明 |
| 不正アクセスを受けた期間 | 2026年10月19日19時4分から10月20日5時11分 |
| 判明した日時 | 2026年10月27日1時30分頃 |
| 件数 | 57件(57名分) |
| 会社の対応 | お客さま向けページ等の一部Webサイトへの外部アクセスを遮断。原因と影響範囲の詳細を調査中。該当する客には個別に連絡 |
| 問い合わせ | お客さまからのお問い合わせ専用窓口 0120-36-8704(IP・国際電話などからは 03-6627-1763) |
「低圧」とは、一般の家庭や小さな店舗が使う電圧の区分のことです。 工場やビルのような大口の契約ではなく、家庭で電気を使っている人の契約が今回の対象のシステムです。
発表の冒頭は次のとおりです。
10月27日(火)午前1時30分頃、ENEOS Power株式会社(以下、当社)が提供している低圧顧客向け「ENEOSでんき」および「でんきサービス」に関わるシステムが、第三者による不正アクセスを受け、お客さまの個人情報が漏洩したことが判明いたしました。 出典: eneos-power.co.jp
ENEOS Powerは、漏洩を「おそれ」や「可能性」ではなく「判明」と書いています。 件数も57件と具体的に示されています。 一方で、原因と影響範囲については「詳細に関する調査を進めております」とあり、57件という数字が今後変わるかどうかは2026年10月29日時点では分かりません。
公表の経緯(10月27日と10月28日の2つのお知らせ)
ENEOS Powerは、2日続けてお知らせを出しています。 順番に並べると、何がいつ分かったかが見えます。
| 日付 | 出来事 | 出どころ |
|---|---|---|
| 2026年10月18日夜から19日朝 | 予定されていたシステムメンテナンスでウェブの一部機能を停止 | 同社のお知らせ一覧 |
| 2026年10月19日19時4分から20日5時11分 | 第三者による不正アクセスを受けた期間 | 10月28日の発表 |
| 2026年10月27日1時30分頃 | 不正アクセスと個人情報の漏洩が判明 | 10月28日の発表 |
| 2026年10月27日 | 「セキュリティ対応に伴う当社ウェブサイトの一部コンテンツの閲覧停止について」を掲載 | 10月27日のお知らせ |
| 2026年10月28日 | 「当社システムへの不正アクセス発生および個人情報漏洩について」を掲載 | 10月28日の発表 |
10月18日から19日のメンテナンスは、お知らせ一覧に以前から載っていた定期的な作業の告知です。 発表はこのメンテナンスと不正アクセスの関係には触れていないので、つながりがあるとは言えません。 表には、時期の近い出来事として並べただけです。
10月27日のお知らせは、理由を「セキュリティ対応のため」とだけ書き、ウェブサイトの一部コンテンツの閲覧を一時的に止めたと知らせるものでした。 この時点では、不正アクセスや漏洩の言葉は使われていません。 再開については「必要な対応および安全性の確認が完了次第、閲覧を再開いたします」とあります。
セキュリティ対応のため、現在、当社ウェブサイトの一部コンテンツの閲覧を一時的に停止しております。 必要な対応および安全性の確認が完了次第、閲覧を再開いたします。 出典: eneos-power.co.jp
同じ10月27日には、ENEOS都市ガス側のお知らせにも、同じ題の閲覧停止の告知が載っています。 ただし、10月28日の漏洩の発表が対象にしているのは「ENEOSでんき」と「でんきサービス」に関わるシステムで、都市ガスの契約情報が漏洩したとは書かれていません。 都市ガスだけを契約している人について、発表は何も述べていないということです。
不正アクセスを受けた期間(10月20日の朝まで)と、判明した日時(10月27日の深夜)のあいだには約1週間あります。 発表は、この間に何が分かったのか、どうやって気づいたのかを説明していません。 ここを推測で埋めることはせず、続報を待つのが妥当です。
漏洩した項目と、含まれないと明記された項目
今回の発表で最も大事なのは、漏洩した項目の中身です。 発表に並んでいる項目を、性質ごとに分けて表にします。
| 分類 | 漏洩した項目 |
|---|---|
| 本人を特定する情報 | 氏名、住所 |
| ログインに使う情報 | お客さまページのログインID・パスワード |
| 契約を特定する番号 | お客さま番号、使用場所契約番号、供給地点特定番号 |
| 契約の内容 | 使用期間、使用場所名義、料金プラン、契約容量 |
| 使い方と料金 | 使用量、請求金額、振替予定日、利用明細 |
| 支払いの区分 | 支払方法(口座振替、クレジットカード払い等の区分のみ) |
発表が「含まれていない」とはっきり書いているのは、次の2つです。
| 含まれないと明記された項目 | 発表の書き方 |
|---|---|
| 銀行口座情報 | 支払方法は区分のみで、銀行口座情報は含まれていない |
| クレジットカード情報 | 支払方法は区分のみで、クレジットカード情報は含まれていない |
電話番号、メールアドレス、生年月日は、漏洩した項目の一覧にありません。 ただし、発表は「含まれていない」とも書いていないので、この記事でも「一覧に無い」という書き方にとどめます。
項目ごとの意味
聞き慣れない項目が多いので、1つずつ短く説明します。
- お客さま番号は、ENEOS Powerが契約者ごとに振っている番号です。問い合わせのときに本人確認に使われます。
- 使用場所契約番号は、電気を使う場所ごとの契約を識別する番号です。
- 供給地点特定番号は、電気を受け取る場所ごとに付いている番号で、検針票やマイページに載っています。
- 使用場所名義は、その場所の契約の名義人です。
- 契約容量は、契約しているアンペアなどの大きさです。
- 振替予定日は、口座振替やカードで料金が引き落とされる予定の日です。
- 利用明細は、月ごとの使用量と料金の内訳です。
ENEOS Powerの「お申し込み・お手続き方法」のページは、ほかの電力会社から切り替えて申し込むときに必要なものとして、次の項目を挙げています。
ご契約中の電力会社名・ガス会社名 ご契約中の電力会社・ガス会社のお客さま番号 ご契約名義 電力・ガスの供給地点特定番号 ご利用中のアンペア容量 出典: eneos-power.co.jp
今回漏洩した項目は、この一覧と重なる部分があります。 だからといって、それだけで契約が勝手に切り替えられると決まるわけではありません。 ただ、電気の契約先を変える手続きで使う番号が含まれていることは事実なので、身に覚えのない「契約先の変更」や「解約」の案内が届いたときには、内容を確かめずに進めないことが大切です。 この点は後の節で具体的に書きます。
原因として発表されていること
原因について、発表に書かれているのは次の範囲です。
- 低圧顧客向けのシステムが、第三者による不正アクセスを受けた
- 不正アクセスを受けた期間は、2026年10月19日19時4分から10月20日5時11分
- 不正アクセスを認識した後、お客さま向けページ等の一部Webサイトへの外部アクセスを遮断した
- 原因と影響範囲の詳細は調査中
どのような手口で入られたのか、どのシステムのどの部分が狙われたのか、パスワードがどのような形で保存されていたのかは、発表に書かれていません。 報道や解説記事には、手口についての見立てを書いているものもありますが、会社が発表していない以上、この記事では原因を「調査中と発表」とだけ書きます。
ログインIDとパスワードが漏洩した項目に含まれていると聞くと、「パスワードがそのまま見える形で保存されていたのでは」と考える人もいるかもしれません。 しかし、発表は保存の形について何も述べていません。 暗号化されていたかどうかが分からない以上、利用者の側は「パスワードが知られた」と考えて動くのが確実です。 次の節以降で、その具体的な手順を書きます。
会社の対応と、発表に書かれていないこと
ENEOS Powerの発表から読み取れる会社の対応は、次の4つです。
- お客さま向けページ等の一部Webサイトへの外部アクセスを遮断した
- 原因と影響範囲の詳細を調査している
- 該当する客に個別に連絡する
- お客さまからの問い合わせ専用窓口を設けた
反対に、2026年10月29日時点の発表に書かれていないことも整理しておきます。
| 発表に無いこと | 読み方 |
|---|---|
| 個別の連絡の手段(郵便、メール、電話のどれか) | 手段は書かれていない。届いた連絡が本物かは窓口で確かめる |
| パスワードの初期化や変更のお願い | 書かれていない。お客さまページの再開時の案内を待つ |
| 不正利用や二次被害の有無 | 書かれていない |
| 個人情報保護委員会や警察への報告 | 書かれていない |
| 補償やお詫びの品 | 書かれていない |
| お客さまページの再開時期 | 安全性の確認が完了次第再開とだけ書かれている |
補償やお詫びについて、この記事で予想することはしません。 発表に無いことは、窓口で聞くか、続報を待つしかありません。
個人情報保護委員会は、漏洩などが起きたときに事業者が委員会へ報告しなければならない場合の基準を公開しています。 不正の目的で行われたおそれがある漏洩は、件数にかかわらず報告の対象になると説明されています。 ENEOS Powerが報告したかどうかは発表に無いので、ここでは制度の説明にとどめます。 詳しくは個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページにあります。
自分が対象かを確かめる方法
対象は57名です。 ENEOSでんきを契約している人の大部分は対象ではありませんが、自分がどちらかを知る方法は限られています。
個別の連絡を待つ
発表は「該当するお客さまには個別にご連絡いたします」と書いています。 対象の57名には、ENEOS Powerから連絡が来るということです。 連絡の手段は書かれていないので、郵便、メール、電話のどれで届いても慌てずに、内容を確かめてください。
窓口に問い合わせる
連絡を待つあいだに不安があれば、専用窓口に電話で問い合わせられます。 問い合わせのときは、手元の検針票や請求の明細にあるお客さま番号を用意しておくと話が早く進みます。 窓口の番号は、ENEOS Powerの公式サイトに載っている発表のPDFで確かめてから電話をかけてください。 メールやSMSに書かれた番号にかけるのは避けます。
お客さまページで確かめようとしない
2026年10月29日時点で、お客さま向けページ等の一部Webサイトへの外部アクセスは遮断されていると発表されています。 「お客さまページで対象かどうかを確認できます」と書かれたメールやSMSが届いても、それは発表の内容と合いません。 リンクを押さず、公式サイトのトップから「お知らせ」を開いて、本当にそのような案内が出ているかを確かめてください。
ENEOSでんきを契約していない人
ENEOSのガソリンスタンドやENEOSカードを使っているだけの人や、都市ガスだけを契約している人は、今回の発表で対象として挙げられていません。 発表が対象にしているのは、あくまで「ENEOSでんき」と「でんきサービス」に関わるシステムです。 ENEOSグループの別の会社や別のサービスで起きた過去の事案と混同しないよう、社名とサービス名を確かめてから情報を読むことが大切です。
いますること1:パスワードの使い回しを見直す
漏洩した項目にログインIDとパスワードがあるため、利用者がまず手を付けたいのはパスワードの見直しです。 対象かどうかがまだ分からない人も、同じ手順を踏んでおいて損はありません。
同じパスワードを使っているサービスを洗い出す
ENEOSでんきのお客さまページで使っていたパスワードと同じもの、または少し変えただけのものを、ほかのサービスで使っていないかを確かめます。 銀行、クレジットカード、ネット通販、SNS、メール、携帯電話会社のマイページは、特に先に確かめたい先です。 同じIDとパスワードの組み合わせが知られると、ほかのサービスに順番にログインを試される手口があるためです。
警察庁は、パスワードの使い回しについて次のように呼びかけています。
複数のサイトで同じID、パスワードを登録していると、一つでもID、パスワードを盗まれたら、銀行やSNS、インターネット通信販売サービスなど全てのサービスが乗っ取られる被害に遭ってしまいます。 出典: npa.go.jp
変える順番
変える順番は、被害が大きくなりやすい先からがよいです。
- メールアカウント(ほかのサービスのパスワード再設定に使われるため最初に)
- 銀行、証券、クレジットカード、決済アプリ
- ネット通販、携帯電話会社のマイページ
- SNS、その他の会員サイト
ENEOSでんきのお客さまページ自体は、2026年10月29日時点で外部からのアクセスが遮断されています。 再開したときにパスワードの変更を求める案内が出るかどうかは、発表に書かれていません。 再開の案内が公式サイトに出たら、その指示に従って変更してください。
新しいパスワードの作り方
新しいパスワードは、サービスごとに違うものにします。 覚えきれない場合は、パスワード管理アプリや、ブラウザとスマートフォンに組み込まれたパスワードの保存機能を使う方法があります。 長さを十分に取り、名前や誕生日、電話番号のような推測しやすい情報を入れないことが基本です。
二段階認証を有効にする
ほかのサービスでは、パスワードに加えて、SMSやアプリに届く確認コードを入れないとログインできない設定(二段階認証)を有効にしておくと、パスワードが知られた場合の被害を抑えられます。 銀行や通販のサービスの多くは、設定画面からこの機能を有効にできます。 仕組みと製品の選び方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で詳しく説明しています。
自分のメールアドレスが、今回とは別の漏洩に含まれていないかを調べる方法は、メールアドレスの漏えいを調べる方法で紹介しています。
いますること2:契約と料金の情報を使った連絡に備える
今回の漏洩で特徴的なのは、氏名と住所に加えて、使用量や請求金額、振替予定日といった、本人しか知らないはずの契約の中身が含まれている点です。 こうした情報を知っている相手からの連絡は、本物らしく見えやすくなります。 ここでは、怖がるためではなく、確かめる手順を決めておくために、ありうる連絡の形を整理します。
本物らしく見える連絡の例
- 「先月の請求金額は○○円でした。お支払いに不備があったため、こちらから再度お手続きください」というメールやSMS
- 「振替予定日の引き落としができませんでした」と、実際の振替予定日を示して支払いを促す連絡
- 「料金プランの見直しで電気代が安くなります」と、現在の契約容量や料金プランを言い当てたうえで、別の会社への切り替えを勧める電話や訪問
- 「お客さまページのパスワードの再設定が必要です」と、リンク先でIDとパスワードの入力を求めるメール
例に「○○円」と書いた部分には、実際の請求金額が入ることがありえます。 金額が合っていることは、本物の連絡である証拠になりません。
確かめる手順
- 連絡に書かれたリンクや電話番号は使わない
- 公式サイトのトップを自分で開き、お知らせに同じ内容の案内があるかを見る
- 支払いの不備や引き落としの失敗を言われたら、通帳やカードの明細で実際の引き落としを確かめる
- 判断がつかなければ、公式サイトに載っている窓口に自分から電話をかける
切り替えや解約の案内が届いたとき
前の節で書いたとおり、漏洩した項目には、電気の契約先を変える手続きで使う番号が含まれています。 身に覚えのない「契約先が変わります」「解約の手続きを受け付けました」という案内が、ENEOS Powerやほかの電力会社から届いた場合は、そのままにせずENEOS Powerの窓口に連絡して、契約の状態を確かめてください。 訪問や電話で切り替えを勧められた場合も、その場で契約せず、書面と会社名を確かめてから家族と相談するくらいの慎重さで構いません。
訪問販売や電話勧誘の契約で困ったときは、消費生活センターに相談できます。 消費者ホットラインの188に電話すると、住まいの地域の窓口につながります。 相談の窓口は消費者庁の消費者ホットラインのページで案内されています。
住所が含まれていることへの備え
住所が漏洩した項目にあるため、郵便物を装った連絡にも気を配ります。 電気料金の督促状を装った封書や、検針や点検を名目にした訪問がありえます。 電気の検針や点検で訪問を受けたときは、身分証の提示を求め、名乗った会社に自分で電話して確かめると安心です。 住所が漏れたときの考え方と対処は、住所が漏れたときにすることで詳しく書いています。
偽のメール・SMS・電話の見分け方
ENEOSを名乗る連絡が届いたときに、本物かどうかを見分ける目安を整理します。 どれか1つで判断せず、複数を重ねて確かめるのが確実です。
| 確かめる点 | 注意したい形 |
|---|---|
| 差出人のアドレス | 社名に似せた別のドメイン。見た目が似ていても1文字違うものがある |
| リンク先 | 公式サイトと違うドメイン。短縮URLで行き先が見えないもの |
| 求められる操作 | IDとパスワードの入力、カード番号の入力、口座情報の入力 |
| 急がせる言葉 | 「本日中に」「24時間以内に」「停止されます」 |
| 電話の番号 | 公式サイトに載っていない番号。折り返しを求める留守電 |
今回の発表は、銀行口座情報とクレジットカード情報は含まれていないと明記しています。 そのため、漏洩した情報だけでは、口座やカードから直接お金を動かすことはできないはずです。 それでも、カード番号や口座番号を「確認のため」と言って聞き出そうとする連絡は、相手がその情報を持っていないから聞いてくるものと考えられます。 電話やメールでカード番号や暗証番号を答えないことが一番の守りになります。
家族と共有する
電気の契約は世帯で1つのことが多く、契約者以外の家族が電話を受けることもあります。 「電力会社を名乗る電話で、料金の未払いや契約の変更を言われたら、その場で答えずに折り返すと伝える」と家族で決めておくと、契約者が不在のときにも対応がぶれません。 高齢の家族がいる場合は、特に共有しておきたい点です。
問い合わせ窓口
ENEOS Powerが発表に載せている窓口は次のとおりです。
| 窓口 | 電話番号 | 受付時間 |
|---|---|---|
| お客さまからのお問い合わせ専用窓口 | 0120-36-8704 | 午前9時から午後5時(日曜・祝日・年末年始を除く) |
| 同上(IP電話・国際電話などから) | 03-6627-1763 | 同上 |
発表には報道機関向けの窓口も載っていますが、そちらは報道関係者のための窓口です。 利用者の問い合わせは、上の専用窓口を使います。
電話をかける前に、手元に用意しておくとよいものは次のとおりです。
- 検針票や請求の明細(お客さま番号が分かるもの)
- 契約者の氏名と、電気を使っている場所の住所
- 届いた連絡が本物かを確かめたい場合は、その連絡の内容(日時、差出人、文面)
受付時間外や日曜、祝日はつながりません。 急ぎの不安があっても、メールやSMSに書かれた番号には電話せず、公式サイトの番号で受付時間を待つほうが安全です。
在宅で仕事をする人が気をつけたいこと
在宅で仕事をしている人の中には、自宅を事業の場所としても使い、電気の契約を事業の経費の管理と結びつけている人もいます。 今回の漏洩そのものは家庭向けの電気の契約の情報ですが、仕事の面からも確かめておきたいことがあります。
仕事のアカウントとパスワードを分ける
ENEOSでんきのお客さまページと同じパスワードを、仕事で使うメールやクラウドのサービス、取引先とのやり取りに使うツールで使っていた場合は、そちらを最優先で変えてください。 仕事のアカウントが乗っ取られると、取引先に偽のメールが送られたり、預かっているデータが見られたりするおそれがあり、影響が自分だけで済まなくなります。
取引先に知らせる必要があるか
今回漏洩したのは、利用者本人の電気の契約に関する情報で、取引先の情報ではありません。 そのため、今回の件だけで取引先に知らせる必要は通常ありません。 ただし、同じパスワードを仕事のアカウントでも使っていて、そのアカウントに取引先の個人情報が入っている場合は話が変わります。 不審なログインの記録がないかを確かめ、もし取引先の情報が見られたおそれがあるなら、取引先に早めに相談するのが筋です。
個人情報保護委員会の案内では、事業者が預かった個人データの漏洩などが起き、要件に当たる場合には、委員会への報告と本人への通知が必要とされています。 個人で仕事を請けている人も、取引先から預かった顧客名簿などを扱う場合は、この考え方の外にいるわけではありません。 報告が必要かどうかは個別の事情で変わるので、迷ったときは取引先の担当者や、委員会の相談窓口で確かめてください。
社員教育の材料として
会社勤めの人や、小さな事業を営む人にとっては、今回の件は社内でパスワードの使い回しを見直すきっかけにもなります。 偽のメールを見分ける訓練の進め方は、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで紹介しています。 小さな事業者が使える支援制度は、中小企業のサイバーセキュリティ対策2026|IT導入補助金で防御力を強化する方法にまとめています。
発表を読むときに区別したい言葉
情報漏洩の発表は、言葉の選び方で意味が大きく変わります。 今回のENEOS Powerの発表を読むときに区別しておきたい言葉を整理します。
「漏洩したことが判明」と「漏洩のおそれ」
ENEOS Powerは「漏洩したことが判明」と書いています。 これは、会社が漏洩を事実として認めているという意味です。 ほかの会社の発表で「漏洩のおそれ」「漏洩の可能性」と書かれている場合は、漏洩したかどうかがまだ確定していないという意味になります。 ニュースの見出しでは両者が同じように扱われることがあるので、元の発表の言葉を確かめる習慣を持つと、情報に振り回されにくくなります。
「57件(57名分)」の意味
発表は件数を「57件(57名分)」と書いています。 1人について1件という数え方で、57人の情報が対象ということです。 「延べ」や「最大」といった言葉は付いていません。 ただし、影響範囲の調査は続いているため、続報で数字が変わる可能性はあります。
「外部アクセスを遮断」の意味
お客さま向けページ等の一部Webサイトへの外部アクセスを遮断したというのは、インターネットからそのページに入れないようにしたということです。 これは被害の広がりを止めるための対応で、続いているあいだは、遮断の対象になったページに外から入れません。 再開の時期は発表に書かれていません。
電気の契約の情報を自分で守るためにできること
今回の件をきっかけに、電気やガス、携帯電話など、生活の契約の情報の扱い方を見直しておくと、次に別の会社で漏洩が起きたときにも落ち着いて動けます。
検針票と請求の明細の扱い
検針票や請求の明細には、お客さま番号や供給地点特定番号、使用量が載っています。 紙で届く場合は、捨てるときに番号の部分を塗りつぶすか、細かく裁断してから捨てます。 写真に撮ってSNSに載せるときも、番号や住所が写り込んでいないかを確かめます。
マイページのパスワードを使い回さない
電力会社やガス会社のマイページは、使う頻度が低いため、ほかのサービスと同じパスワードで登録しがちです。 今回のように、そこから漏れると、ほかのサービスにも影響が及びます。 生活の契約のマイページこそ、ほかと違うパスワードにしておく価値があります。
通知の手段を決めておく
電力会社からの連絡を、郵便で受け取るのか、メールで受け取るのかを把握しておくと、いつもと違う手段で連絡が来たときに気づきやすくなります。 メールで受け取っている場合は、差出人のアドレスを連絡先に登録しておくと、似せたアドレスとの違いが見分けやすくなります。
在宅ワークの現場から見た、アカウントの守り方
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた中で、仕事のトラブルの入口が、本人のアカウントの乗っ取りであることは珍しくありません。 生活の契約のマイページと仕事のアカウントでパスワードを分けている人ほど、どこかの会社で漏洩が起きたときの影響が小さく済んでいます。
在宅で働く人は、自宅のパソコン1台で、家計の契約も、取引先とのやり取りも、報酬の受け取りも済ませることが多くなります。 1つのパスワードが知られると、そのすべてに影響が及ぶ構造になりやすいということです。 今回のENEOSでんきの件は対象が57名と限られていますが、自分のパスワードの使い方を棚卸しするきっかけとしては、対象かどうかにかかわらず役に立ちます。
セキュリティの知識を生かした在宅の仕事に関心がある人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で仕事の内容を紹介しています。 発注する人と直接やり取りしながら在宅の仕事を探すときは、@SOHO 求人一覧から案件を探せます。
よくある質問
Q. ENEOSでんきを契約していれば、全員が今回の情報漏洩の対象ですか?
対象ではありません。ENEOS Powerが2026年10月28日に発表した漏洩の件数は57件(57名分)で、該当する人には個別に連絡すると書かれています。ENEOSでんきの契約者の大部分は対象ではありませんが、不安な場合は専用窓口 0120-36-8704 に問い合わせてください。
Q. クレジットカードや銀行口座の情報は漏洩しましたか?
発表によると含まれていません。漏洩した項目にある支払方法は、口座振替やクレジットカード払いといった区分のみで、銀行口座情報やクレジットカード情報は含まれていないと明記されています。カード番号や口座番号を聞き出そうとする電話やメールには答えないでください。
Q. お客さまページのパスワードはどうすればよいですか?
2026年10月29日時点で、お客さま向けページ等の一部Webサイトへの外部アクセスは遮断されています。再開時の案内は公式サイトのお知らせで確かめてください。それより先に、同じパスワードをほかのサービスで使っていないかを確かめ、使っていれば変更するのが確実です。
Q. ENEOSを名乗るメールやSMSが届いたら、どうすればよいですか?
メールやSMSのリンクや電話番号は使わず、公式サイトを自分で開いて同じ案内があるかを確かめてください。請求金額や振替予定日が合っていても本物の証拠にはなりません。判断がつかないときは、公式サイトに載っている窓口に自分から電話して確かめます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
関連記事

ベネフィット・ワンの情報漏洩|委託先への不正アクセスで「トク買」会員 29,465人 対象と確かめること 2026

ツクツク!!!の情報漏洩の可能性|不正アクセスでクレジットカード情報 19,115件(セキュリティコードを含む) 対象と確かめること 2026

ドン・キホーテの情報漏洩の可能性|時計修理の委託先がランサムウェア被害 2025年9月以降に修理を頼んだ人が確かめること 2026

東京都水道局の情報漏洩のおそれ|外付けHDD4台(1,932名)と家屋調査の書類(84軒)の紛失 対象者が確かめること 2026

TBSショッピングの情報漏洩|委託先のメール配信システムへの不正アクセスで最大49,995人分(延べ)のメールアドレス等 確かめること 2026

花キューピットの情報漏洩|不正アクセスで会員情報 4,238,242件(ID・暗号化パスワード・メールアドレス) 対象と確かめること 2026

ライフカードの情報漏洩の可能性|メール配信サービスへの不正アクセスで339,610契約 ETCカード番号の一部60件 対象と確かめること 2026

南魚沼市の情報漏洩の可能性|メール配信サービス「ワイメール」への不正侵入でフィッシングメール 防災メールの件と対象者が確かめること 2026
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却
会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方