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大起水産アプリの個人情報漏えいのおそれ|174,933人 住所・生年月日 確かめること 2026

@SOHO編集部
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大起水産アプリの個人情報漏えいのおそれ|174,933人 住所・生年月日 確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓大起水産の情報漏洩について
  • ✓2026年10月5日の公式発表と10月6日の更新を整理
  • ✓公式アプリ登録者174,933人の氏名・電話番号・住所・生年月日などが漏えいした可能性の範囲

大起水産の情報漏洩について、大起水産株式会社は2026年10月5日、「大起水産公式アプリ」のシステムが第三者による不正アクセスを受け、2024年11月1日から2026年9月15日までにアプリに登録した174,933人(退会した人を含む)の氏名、電話番号、メールアドレス、性別、郵便番号、住所、生年月日が漏えいした可能性があると発表しました。 会社は、実際に外部へ漏えいした事実と不正利用は確認されていないとしており、パスワードは別のサーバーで管理されていたため対象に含まれないと説明しています。 登録したことがある人がまずすることは、10月5日に届いた会社からのメールを確かめることと、この件に便乗した不審なメール・SMS・電話に応じないことの2つです。

2026年11月1日時点で、同社サイトのお知らせ一覧に、10月5日の発表に続く第2報や確定件数の報告は出ていません。10月6日に、任意で登録する項目と対象者への案内メールについての追記がありました。補償やお詫びの品についての記載は、発表にありません。この記事は、2026年11月1日に大起水産の公式発表を開き直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。

大起水産の公式アプリで何が起きたのか

大起水産株式会社は大阪府堺市に本社がある会社で、回転寿司や鮮魚店などを運営しています。「大起水産公式アプリ」は、2024年11月11日のお知らせで「アプリが新しくなりました」と案内された会員向けのアプリです。2026年10月22日のお知らせでは、アプリの機能として会員証、ポイント、クーポン、チェックインが挙げられています。

今回の発表の骨子は次のとおりです。

  • 大起水産公式アプリのシステムが、第三者による不正アクセスを受けたことが判明した
  • 2026年9月15日に本件を確認し、外部からの不正アクセスを防ぐ対策を講じた
  • 対象は2024年11月1日から2026年9月15日までにアプリに登録した174,933人(退会者を含む)
  • 実際に外部へ漏えいした事実と、本件に起因する不正利用は確認されていない
  • ただし、漏えいした可能性を否定できないため公表した
  • パスワードは別のサーバーで管理されており、対象に含まれない
  • 個人情報保護委員会へ報告・相談のうえ対応を進めている

会社の表現は「漏えいのおそれ」「漏えいした可能性」です。漏えいしたと確定した書き方ではありません。この記事でも、題と見出しを含めて「おそれ」「可能性」の言い方に合わせます。

発表の冒頭は次のとおりです。

現時点では、個人情報が実際に外部へ漏えいした事実および本件に起因する個人情報の不正利用は確認されておりませんが、個人情報が漏えいした可能性を否定できないことから、以下のとおりお知らせいたします。 出典: 大起水産株式会社「不正アクセスによる個人情報漏えいのおそれに関するお詫びとお知らせ」

「漏えいした事実は確認されていない」と「漏えいした可能性を否定できない」は、同時に成り立ちます。外にデータが出たという証拠は見つかっていないものの、出ていないとも言い切れない、という状態です。そのため会社は、登録者全員を対象として知らせる形を取っています。登録したことがあるなら、自分も対象に含まれる前提で動くのが現実的です。

対象の期間の始まりが2024年11月1日になっている点にも意味があります。同社のお知らせ一覧には、2024年11月11日付けで「アプリが新しくなりました」という案内があり、時期は近いものの、両者の関係は発表に書かれていません。それより前のアプリで登録していた人がどう扱われるかも、発表には書かれていません。分からない場合は、後で紹介する専用窓口に聞くのが確実です。

公表の経緯と2026年11月1日時点で分かっていること

発表に書かれた日付と、同社サイトのお知らせ一覧で確かめられる日付を並べると、次の順番になります。

日付 出来事 出典
2026年9月15日 不正アクセスを確認し、防止の対策を講じる 10月5日の発表
2026年10月5日 「不正アクセスによる個人情報漏えいのおそれに関するお詫びとお知らせ」を公表。対象者へ案内メールを送付 同上
2026年10月6日 発表を更新。任意で登録する項目と、案内メールの送付について追記 同上(更新部分)
2026年10月21日 22時から、緊急のサーバーメンテナンスのためアプリを一時停止 10月22日のお知らせ
2026年10月22日 予定を繰り上げてメンテナンスが完了し、すべての機能が通常どおり使えると案内 10月22日のお知らせ

確認から公表まで、およそ3週間あります。発表の中で会社は、確認後に外部からの不正アクセスを防ぐ対策を講じ、システムのセキュリティ対策と監視体制を強めたと説明しています。公表までの間に何を調べていたかの詳しい説明は、発表にはありません。

10月6日の更新で追記されたのは2点です。1つ目は、端末によって住所や生年月日が任意で登録する項目になっていること。2つ目は、対象者には10月5日に、アプリに登録したメールアドレス宛てに案内を送ったことです。次の節で詳しく扱います。

2026年10月21日から22日の緊急メンテナンスについて、お知らせには「緊急のサーバーメンテナンスのため」とだけ書かれています。今回の不正アクセスと関係があるかどうかは、お知らせに書かれていません。この記事でも関係があるとは扱いません。メンテナンスの間は、アプリの起動と利用ができず、会員証、ポイント、クーポン、チェックインなどのすべての機能が使えなかったと案内されています。完了のお知らせでは、予定の10月23日0時頃より前に終わり、すべての機能が通常どおり使えるとされています。

2026年11月1日時点で、同社サイトの新着情報の一覧には、10月22日の2件のお知らせより新しいものはありません。第2報、調査結果の報告、確定件数の発表は出ていません。会社は「今後、新たにお知らせすべき事項が判明した場合には、大起水産ホームページおよびアプリ等を通じて改めてご案内いたします」と書いています。外部の専門調査会社による調査が続いていると発表されているので、後から報告が出る可能性があります。登録している人は、同社サイトの新着情報を時々開いて確かめるのが確実です。新着情報の一覧には、イベントやプレスリリースのお知らせも並んでいます。本件に関するお知らせは「【重要】」や「不正アクセス」の語が付いた題で出ているので、題を目印に探すと見つけやすくなります。

漏えいした可能性のある項目と含まれない項目

発表に書かれた項目を、漏えいした可能性があるものと、会社が含まれないと明記したものに分けると次のとおりです。

区分 項目
漏えいした可能性のある情報 氏名、電話番号、メールアドレス、性別、郵便番号、住所、生年月日
端末によって任意で登録する項目 iOS版は住所と生年月日、Android版は生年月日
含まれないと明記された情報 パスワード(別のサーバーで管理)

クレジットカード番号や銀行口座については、発表に記載がありません。発表に無いことは、含まれるとも含まれないとも、この記事では書きません。

任意で登録する項目の扱いには注意が要ります。10月6日の更新で、会社は「すべてのお客様について、上記すべての情報が登録されているものではございません」と書いています。たとえばiOS版で住所と生年月日を登録しなかった人は、その2つはそもそもアプリに保存されていないことになります。逆に言えば、登録した項目はすべて対象に含まれる前提で考えます。

自分が何を登録したか思い出せない場合は、アプリの会員情報の画面を開くと確かめられることが多いです。アプリの画面の作りは発表に書かれていないので、画面の名前はここでは挙げません。分からないときは専用窓口に聞いてください。

パスワードが対象に含まれない理由として、会社は「別のサーバーで管理されて」いたことを挙げています。不正アクセスを受けたシステムとは別の場所に保存されていたため、今回の対象には入らない、という説明です。そのため、発表の中でアプリのパスワードを変えるようには求められていません。

項目の組み合わせで見ると、今回の対象には「本人に連絡を取れる情報」がそろっています。氏名、電話番号、メールアドレスに加え、登録していれば住所も入っています。生年月日と性別もあるため、本人らしく装った連絡を作るための材料になりえます。お金を直接動かせる情報は発表に含まれていませんが、連絡先の情報がまとまって外に出たおそれがある、というのが今回の特徴です。

原因と会社の対応

原因について、発表は「大起水産公式アプリのシステムにおいて、第三者による不正アクセスを受けた」と書いています。不正アクセスとは、許可されていない人がシステムに入り込むことです。どの部分の弱点を突かれたのか、どういう手口だったのかは、2026年11月1日時点の発表には書かれていません。外部の専門調査会社による調査を進めていると発表されているので、原因の詳しいところは調査中と読むのが正確です。

会社の対応として発表に書かれているのは、次のとおりです。

  • 個人情報保護委員会へ報告・相談のうえ対応を進めている
  • 2026年9月15日の確認後、外部からの不正アクセスを防ぐ対策を講じた
  • システムのセキュリティ対策と監視体制を強めた
  • 外部の専門調査会社による調査を進めている
  • 調査結果を踏まえて、必要な対策を追加する
  • 対象者に、10月5日に登録メールアドレス宛てで案内を送った
  • 専用の問い合わせ窓口を設けた
  • アプリは通常どおり使える

お詫びのポイントや金券などの補償について、発表に記載はありません。今後どうなるかは分からないので、この記事では推測しません。情報漏えいのときに会社が補償を出す例と出さない例、利用者が確かめる点は、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026で整理しています。

個人情報保護委員会への報告について補足します。個人情報保護委員会は、個人情報の扱いを見守る国の機関です。委員会のページでは、不正な目的で行われたおそれがある行為による漏えい等(又はそのおそれ)や、本人の数が1,000人を超える漏えい等(又はそのおそれ)が起きた場合、事業者に報告が義務付けられていると説明されています。不正アクセスによる漏えいは、その例として挙げられています。今回、会社が委員会に報告・相談したと書いているのは、この仕組みに沿った対応です。

アプリが通常どおり使えるという点も、会社の発表に書かれています。アプリの利用を続けるかやめるかは、利用者が決めることです。続ける場合も、退会する場合も、すでに登録した情報が今回の対象に含まれる可能性がある点は変わりません。

自分が対象かを確かめる方法

対象かどうかは、次の3つで確かめます。

  1. 2024年11月1日から2026年9月15日までに、大起水産公式アプリに登録したかを思い出す
  2. 2026年10月5日に、アプリに登録したメールアドレス宛てに会社からの案内が届いているかを見る
  3. 分からなければ、専用の問い合わせ窓口に電話で聞く

この期間に登録した人は、退会していても対象です。退会したからといって安心はできません。

案内のメールについて、会社は10月6日の更新で次のように書いています。

メールが確認できない場合は、アプリにご登録いただいているメールアドレスが現在受信可能な状態であるかご確認ください。また、迷惑メールフォルダ等に振り分けられている可能性もございますので、あわせてご確認くださいますようお願いいたします。 出典: 大起水産株式会社「不正アクセスによる個人情報漏えいのおそれに関するお詫びとお知らせ」

届いていないときに見るところは次のとおりです。

  • 迷惑メールのフォルダ、プロモーションのタブなど、自動で振り分けられる先
  • アプリに登録したメールアドレスが、今も使っているものか(昔のアドレスで登録していないか)
  • 受信を拒否する設定や、キャリアメールの迷惑メールの設定で止められていないか

ここで気をつけたいのは、届いたメールが本物かどうかです。この件を知って、会社を装ったメールが届く可能性があります。会社は発表で「当社が本件に関して、パスワードや認証コード等の入力をお願いすることはありません」と書いています。パスワードや認証コードの入力を求めるメールやSMSは、この件の正式な案内ではありません。

確かめたいときは、届いたメールの中のリンクや電話番号を使わず、同社サイトのお知らせや、この記事で紹介する専用窓口の番号から確かめるのが安全です。窓口の番号は、会社の公式発表に書かれたものだけを使います。

利用者がすること

漏えいした可能性のある項目に合わせて、することを分けます。パスワードは対象に含まれないので、今回の件だけを理由にアプリのパスワードを変える必要は、発表上はありません。中心は、連絡先の情報を使った不審な連絡への備えです。

不審なメールに応じない

メールアドレスが対象に含まれるので、会社を名乗るメールや、ポイントやクーポンを装うメールに注意します。とくに次のような内容は、正式な案内ではない可能性が高いです。

  • 「お詫びのポイントを付与します」と書き、リンク先で会員情報やカード番号の入力を求める
  • 「アカウントの確認が必要です」と書き、パスワードや認証コードの入力を求める
  • 期限を区切って「本日中に手続きしないと会員資格が停止します」と急がせる

会社はパスワードや認証コードの入力を求めないと発表しています。入力を求める連絡が来たら、リンクを開かず、そのまま削除するか、窓口に確かめます。メールの見分け方の基本は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処で説明しています。

不審なSMSと電話に応じない

電話番号が対象に含まれるので、SMSと電話にも注意します。発表でも、不審なメールやSMS、電話などに十分注意し、身に覚えのない連絡を受けた場合は記載されたURLへのアクセスや個人情報の入力をしないよう求めています。

SMSのリンクを開いた先で、ログイン画面や支払い画面が出てきたら、入力せずに閉じます。電話で「大起水産の者ですが、情報漏えいの件で本人確認をさせてください」と言われても、その場で生年月日や住所を答える必要はありません。いったん切って、公式発表に書かれた専用窓口の番号にかけ直して確かめます。電話番号が流出したおそれがあるときの迷惑電話とSMSへの備えは、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備え 2026にまとめています。

身に覚えのない認証コードがSMSで届いた場合は、誰かが別のサービスであなたの電話番号を使って登録やログインを試みている可能性があります。そのコードを他人に伝えないことが大事です。

住所と生年月日を登録していた人

住所と生年月日を登録していた人は、郵便物や訪問にも気を配ります。住所が分かると、会社や役所を装った郵便物が届くことがあります。封書に書かれた電話番号やURLにすぐ連絡せず、差出人の公式サイトの連絡先から確かめます。住所が漏れたおそれがあるときに起きうることと、防ぎ方の順番は、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番で扱っています。

生年月日は、ほかのサービスで本人確認や暗証番号のヒントに使われることがあります。生年月日をそのまま暗証番号にしている銀行のカードやスマートフォンのロックがあれば、別の番号に変えておくと安心です。

同じパスワードの使い回しを見直す

今回、アプリのパスワードは対象に含まれていません。ただ、メールアドレスと氏名が対象に含まれる以上、そのメールアドレスを使ったほかのサービスへのログインの試みが増える可能性はあります。普段から同じパスワードを複数のサービスで使っている人は、この機会に、大事なサービス(メール、ネット銀行、通販)から順に別のパスワードに変えておくと、被害の広がりを抑えられます。

アプリの登録情報を見直す

アプリを使い続ける人は、登録している情報が今の自分の情報と合っているかを見直します。とくにメールアドレスは、今後の案内を受け取るために、今使っているアドレスにしておくのが確実です。

便乗した連絡の見分け方

情報漏えいが報じられると、その件に便乗した連絡が出回ることがあります。正式な案内かどうかを見分けるとき、手がかりになるのは会社が発表で書いていることです。

今回の発表から読み取れる、正式な案内の特徴は次のとおりです。

  • 対象者への案内は、10月5日に、アプリに登録したメールアドレス宛てに送られた
  • 会社は、パスワードや認証コードの入力を求めない
  • 問い合わせは、専用窓口(0120-811-266)で受け付ける
  • ホームページのお問い合わせフォーム、代表電話、各店舗では、本件の個別の案内や対応はしない

この特徴に合わない連絡は、まず疑ってかかるのが安全です。たとえば、10月5日より後に初めて届いた「漏えいのお知らせ」のメールで、リンク先でログインを求めるものは、正式な案内とは形が違います。会社名を名乗るSMSでリンクが付いているものも、発表に書かれた案内の形ではありません。

見分けに迷ったときの手順は次のとおりです。

  1. 届いた連絡のリンクや電話番号を使わない
  2. 同社サイトの新着情報を自分で開き、同じ内容のお知らせが出ているかを見る
  3. 出ていなければ、専用窓口に電話して確かめる

店舗で直接聞きたくなる人もいるかもしれませんが、会社は各店舗では本件の個別の対応をしないと書いています。専用窓口に電話するのが早道です。

不審な連絡に応じてしまったときの対処

注意していても、本物らしいメールやSMSのリンクを開いてしまうことはあります。開いただけで直ちに被害が出るとは限りません。大事なのは、その後に何を入力したかに合わせて、早めに手を打つことです。

入力した内容ごとの対処は次のとおりです。

入力してしまったもの すること
どこかのサービスのIDとパスワード そのサービスの公式アプリか公式サイトから、すぐにパスワードを変える。同じパスワードを使っているほかのサービスも変える
クレジットカードの番号 カードの裏面に書かれた番号でカード会社に連絡し、利用の停止や再発行を相談する
SMSで届いた認証コード コードを使われたサービスのパスワードを変え、ログインの履歴や登録情報が書き換えられていないかを見る
氏名や住所、生年月日だけ 新たにお金が動く情報は渡していないが、この後の不審な連絡が増えることを前提に、郵便や電話にも気を配る

カード会社への連絡は、明細に身に覚えのない請求が出ていなくても早めにするのが安全です。明細の見方と、身に覚えのない請求があったときの手順は、クレジットカードの不正利用の確認方法|明細の見方と身に覚えのない請求への対処 2026にまとめています。

スマートフォンにアプリを入れるよう求められて入れてしまった場合は、そのアプリを削除し、スマートフォンのOSを最新の状態にします。見覚えのない構成プロファイル(設定をまとめて変える仕組み)を入れてしまった場合も、設定の画面から削除します。

被害が出たかどうか分からないときは、記録を残しておくと後の相談がしやすくなります。届いたメールやSMSの画面、開いたページのアドレス、入力した日時を、スクリーンショットなどで保存しておきます。会社の専用窓口に連絡するときも、こうした記録があると話が早く進みます。

なお、この件について大起水産を名乗る連絡に応じてしまった場合は、その内容も専用窓口に伝えておくと、会社が同じ手口の注意喚起を出す手がかりになります。

退会した人やアプリを使っていない人が考えること

対象には退会した人も含まれます。アプリを消したり、退会の手続きをしたりしていても、2024年11月1日から2026年9月15日までに登録していれば、その時に登録した情報が対象になりえます。

退会した人が案内メールを受け取れているかは、登録していたメールアドレスが今も使えるか次第です。昔のメールアドレスで登録していて、今は使っていない場合、案内が届いていない可能性があります。その場合は、専用窓口に電話して、自分が対象かどうかを聞くのが確実です。電話で聞くときは、登録していたと思われる時期、氏名、電話番号を手元に用意しておくと話が早く進みます。

アプリを入れてはいるものの、しばらく使っていない人も同じです。登録した時期が対象の期間に入っていれば、対象に含まれます。

また、家族の誰かがアプリに登録していた場合、家族の連絡先に便乗の連絡が届くこともありえます。家族で「大起水産を名乗る連絡が来たら、リンクを開かずに相談する」と一言共有しておくと、慌てずに済みます。とくに高齢の家族は、電話での確認に応じてしまうことがあるので、気にかけておくと安心です。

退会した人の情報が会社にどの程度残るかは、会社ごとの決まりによります。今回の発表に、退会者の情報の保存期間についての説明はありません。退会したら情報が削除されるのか、削除を求めるにはどうするのかは、退会したら個人情報は削除されるのか|消してもらう請求の方法と確かめ方 2026で整理しています。

問い合わせ窓口

発表に書かれている専用の問い合わせ窓口は次のとおりです。

項目 内容
名称 大起水産公式アプリ 不正アクセスに関するお問い合わせ窓口
電話 0120-811-266
受付時間 9:00から18:00(土日祝を含む)

10月22日のお知らせでは、同じ番号が「大起水産 お客様相談窓口」として案内されています。会社は、ホームページのお問い合わせフォーム、代表電話、各店舗では本件の個別の案内や対応をしないとしているので、本件の問い合わせはこの番号にかけます。

電話で聞くとよいことは次のとおりです。

  • 自分が対象に含まれるか
  • 自分の登録情報のうち、どの項目が対象になっているか(住所や生年月日を登録していたか)
  • 案内メールが届いていない場合、どう扱われるか
  • 2024年11月1日より前に登録した場合の扱い

会社の対応全般について相談したいときや、事業者の対応に疑問があるときは、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤルもあります。委員会のページでは、電話番号03-6457-9849、受付時間9:30から17:30(土日祝日及び年末年始を除く)と案内されています。相談は電話でだけ受け付けていると書かれています。

在宅で仕事をする人が気をつけること

在宅で仕事をする人の中には、仕事用の電話番号やメールアドレスで、こうしたアプリに登録している人もいます。個人事業主として連絡先を名刺やウェブサイトに出している人なら、仕事の連絡先と個人の買い物の連絡先が同じになっていることも珍しくありません。今回の対象に含まれる電話番号とメールアドレスが仕事でも使っているものなら、取引先を装った連絡にも気を配る必要があります。

たとえば、取引先の担当者を名乗って「請求書を送りました」「振込先が変わりました」というメールが届く手口があります。漏えいした可能性のある氏名とメールアドレスが組み合わさると、宛名が正しいため、本物らしく見えやすくなります。宛名が正しいからといって信用せず、振込先の変更などお金が絡む連絡は、以前から使っている電話番号に電話して確かめます。

もう1つ大事なのが、在宅で仕事をする人は、自分も取引先の個人情報を預かる立場になりうることです。顧客の名簿を作る、問い合わせの対応を受ける、発送の手配をする、といった仕事では、他人の氏名や住所を自分のパソコンで扱います。個人情報保護委員会の個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)では、個人データを扱う事業者が講じる安全管理措置として、組織的、人的、物理的、技術的な措置が説明されています。技術的な措置の例としては、パソコンのソフトウェアを最新の状態に保つこと、ウイルス対策ソフトを入れること、個人データの含まれるファイルを送るときにパスワードで保護することなどが挙げられています。

また同じガイドラインでは、個人データの扱いを外部に委託する場合、委託元が委託先を監督しなければならないと説明されています。在宅で仕事を受ける人は、その委託先になることがあります。取引先から「個人情報の扱いについての確認書」などを求められたときは、自分がどう管理しているかを説明できるようにしておくと、取引がスムーズに進みます。

具体的には、次のような点から整えます。

  • 仕事用のパソコンとスマートフォンのOSを最新の状態に保つ
  • 仕事で使うサービスには、使い回しのないパスワードを設定する
  • ログインに2つ目の確認を求める多要素認証を設定する
  • 取引先の名簿などのファイルを、個人用のクラウドに保存しない
  • 仕事が終わったら、預かったデータを取引先の指示どおりに削除する

多要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届く番号や認証アプリなど別の手段でも本人であることを確かめる仕組みです。仕組みと選び方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で説明しています。

情報漏えいの発表を読むときの見方

今回のような発表を読むとき、知っておくと役に立つ見方がいくつかあります。

1つ目は、言葉の違いです。「漏えいした」と「漏えいしたおそれ」「漏えいした可能性」は意味が違います。会社が「漏えいした」と書くのは、外にデータが出たことを確認できた場合です。「おそれ」「可能性」は、出たとは確認できていないものの、出ていないとも言い切れない場合に使われます。今回の大起水産の発表は後者です。ただ、利用者がすることはどちらでも大きくは変わりません。連絡先の情報が対象なら、不審な連絡に備えることが中心になります。

2つ目は、件数の数え方です。今回の174,933人は、登録した人の数で、退会した人を含みます。今使っている人の数ではありません。また、全員がすべての項目を登録しているわけではないので、「174,933人の住所が対象」とは言えません。住所を登録した人の数は、発表に書かれていません。

3つ目は、続報の有無です。調査が続いているときは、後から対象の範囲や項目が変わることがあります。最初の発表の数字だけで判断せず、会社のお知らせ一覧を時々開いて、新しい報が出ていないかを見ます。2026年11月1日時点では、大起水産からの第2報は出ていません。

4つ目は、出どころです。会社の発表と、それを伝える報道やまとめ記事では、書き方が変わることがあります。「おそれ」が「流出」と書かれたり、件数が丸められたりすることもあります。判断の元にするのは、会社自身の発表です。

5つ目は、会社が利用者に何を求めているかです。発表には、会社がすでに取った対策と、利用者へのお願いが分けて書かれていることが多くあります。今回の大起水産の発表で利用者へのお願いとして書かれているのは、不審なメールやSMS、電話に注意すること、身に覚えのない連絡のURLを開かず個人情報を入力しないこと、の2点です。パスワードの変更や退会の手続きは求められていません。利用者がすることを考えるときは、まずこのお願いの部分を読み、そのうえで自分が登録した項目に合わせて備えを加えるのが、むだのない進め方です。

6つ目は、問い合わせ先の決まりです。今回は専用窓口が設けられ、ホームページのお問い合わせフォームや店舗では対応しないと書かれています。事案ごとに窓口が分けられることはよくあるので、発表の末尾にある問い合わせ先を必ず確かめ、その番号以外には連絡しないようにします。

こうした読み方は、セキュリティの仕事でも基本になります。事案の発表を正確に読み、取引先に分かりやすく伝えられることは、在宅で受けられる仕事の土台にもなります。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。まずは自分のアカウントの管理を整え、今回のような発表を落ち着いて読めるようにしておくことが、仕事で他人の情報を預かるときの備えにもなります。

よくある質問

Q. 大起水産の情報漏洩で、自分が対象かどうかはどうすれば分かりますか?

2024年11月1日から2026年9月15日までに大起水産公式アプリに登録した人が対象で、退会した人も含まれます。会社は2026年10月5日に、アプリに登録したメールアドレス宛てに案内を送ったと発表しています。届いていなければ迷惑メールのフォルダを確かめ、それでも分からなければ専用窓口0120-811-266(9:00から18:00、土日祝を含む)に電話で聞くのが確実です。

Q. 大起水産公式アプリのパスワードは変える必要がありますか?

会社の発表では、パスワードは別のサーバーで管理されており、漏えいした可能性のある情報に含まれないとされています。今回の件だけを理由にアプリのパスワードを変えるようには求められていません。ただし、同じパスワードをほかのサービスで使い回している人は、メールやネット銀行など大事なサービスから順に別のパスワードに変えておくと安心です。

Q. 住所や生年月日は全員分が対象ですか?

漏えいした可能性のある情報には住所と生年月日が含まれますが、10月6日の更新で、iOS版は住所と生年月日、Android版は生年月日が任意で登録する項目だと説明されています。登録しなかった項目は保存されていないため、全員の住所や生年月日が対象になっているわけではありません。自分が何を登録したかは、アプリの会員情報や専用窓口で確かめます。

Q. 大起水産から補償やお詫びのポイントはもらえますか?

2026年11月1日時点の発表には、補償やお詫びのポイントについての記載はありません。今後の扱いは発表を待つ必要があります。お詫びのポイントを付与すると書いたメールやSMSでリンク先にカード番号やパスワードの入力を求めるものは、会社が入力を求めないと発表しているため、正式な案内ではないと考えて応じないでください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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