Claudeの利用規約と利用ポリシー|2026年11月12日の改定で変わることと、アカウント停止になる使い方


この記事のポイント
- ✓Claudeの利用規約と利用ポリシー(Usage Policy)の関係
- ✓2026年10月8日発表・11月12日適用の改定で変わる点
- ✓仕事での禁止と許される使い方
Claudeの利用規約は「Anthropicとの契約」で、利用ポリシー(Usage Policy)はその契約に組み込まれた「使い方のルール集」です。利用規約に同意すると、利用ポリシーにも従う約束をしたことになります。 Anthropicは2026年10月8日に利用ポリシーの改定を発表し、新しい版は2026年11月12日に適用されます。 変わるのは、偽アカウントややらせ投稿などの欺瞞的な活動をまとめた新しい節の追加、選挙・武器・監視の節の書き直し、医療や金融など高リスクな用途での人の確認とAIを使っていることの通知の書き直し、機器を動かす場合の停止の要件の追加、AIへの執拗で無意味な暴言の禁止、対応地域ポリシーの明確化です。
この記事では、Anthropicが公開している規約、発表、ヘルプセンターの記事だけを根拠に、仕事でClaudeを使う人が何に気を付ければよいかを整理します。英語の原文には日本語の意味を添えます。個別の法的な判断は、原文を読んだうえで専門家に確認してください。
Claudeの利用規約と利用ポリシーの関係
「claude 利用規約」と検索すると、利用規約(Terms of Service)、利用ポリシー(Usage Policy)、プライバシーポリシーと、似た名前の文書がいくつも出てきます。まずはこの3つの役割を分けて理解すると、どこを読めばよいかがはっきりします。
利用規約は、Anthropicと利用者の間の契約そのものです。アカウント、料金と解約、入力と生成物の権利、サービスを止める条件などが書かれています。利用ポリシーは、Claudeを「何に使ってはいけないか」「どんな用途なら追加の手当てが必要か」を定めた文書です。プライバシーポリシーは、個人情報をどう集めて使うかの説明です。
消費者向け利用規約の冒頭には、この関係がはっきり書かれています。
These Terms are a contract between you and Anthropic, PBC ("Anthropic") (and not our Providers), and they include our Acceptable Use Policy. By accessing our Services, you agree to these Terms. 出典: anthropic.com(Consumer Terms of Service)
日本語にすると「この規約はあなたとAnthropic, PBCの間の契約であり、利用ポリシー(Acceptable Use Policy)を含みます。サービスにアクセスした時点で、この規約に同意したことになります」という意味です。Acceptable Use Policyは利用ポリシーの旧称で、現在の利用ポリシーの冒頭にも「Acceptable Use Policy、AUPとも呼ぶ」と書かれています。
つまり、利用ポリシーに違反することは、同時に利用規約に違反することでもあります。消費者向け利用規約では、Anthropicは規約違反があると判断した場合に、予告なくサービスへのアクセスを停止または終了できるとされています。有料のプランに入っていても、規約違反による終了なら返金の対象にならないと明記されています。利用ポリシーの改定は「規約は変わっていないから関係ない」とは言えず、契約の中身が実質的に更新されることだと捉えておくのが安全です。
なお、2026年11月12日に適用されるのは利用ポリシーの改定です。消費者向け利用規約の現在の版は2025年10月8日から有効、商用の利用規約の現在の版は2025年6月17日から有効と、それぞれのページに表示されています。今回の発表は利用ポリシーと対応地域ポリシーについてのもので、利用規約の本文が書き換わるという発表ではありません。
Free・Pro・MaxとAPI・Team・Enterpriseで適用される規約の違い
Claudeには、個人向けのプランと法人向けのプランがあり、適用される利用規約が違います。どちらの場合も利用ポリシーは共通して適用されます。
個人向けのClaude.ai(Free、Pro、Max)には消費者向け利用規約が適用されます。消費者向け利用規約は、自らを「Claude.ai、Claude Pro、その他の個人向けの製品とサービス」に適用されるものと説明し、APIキーやAnthropic Consoleには商用の利用規約が適用されると書いています。
一方、Team と Enterprise のプラン(Anthropicのヘルプでは「Claude for Work」と呼ばれています)とAPIは商用の扱いです。ヘルプセンターの記事は、Team・Enterpriseのアカウントについて次のように説明しています。
The use of your Claude for Work plan account is governed by the agreement between Anthropic and your organization. 出典: support.claude.com(Who owns and manages the data of my team?)
意味は「Claude for Workプランのアカウントの利用は、Anthropicとあなたの組織の間の契約に従います」です。同じ記事には、消費者向け利用規約とプライバシーポリシーは、AnthropicがデータのProcessor(処理を受託する側)として動くClaude for Workには適用されないとも書かれています。会社のTeamプランで使う会社員は、契約の当事者が会社であり、細かい条件は社内の管理者(Primary Owner)に確認することになります。
仕事の上で特に違いが大きいのは、入力した内容の学習への利用です。商用の利用規約には「Anthropic may not train models on Customer Content from Services」とあり、意味は「Anthropicはサービスから得た顧客のコンテンツでモデルを学習させてはならない」です。消費者向け利用規約では、入力と出力を学習に使うことがあり、アカウントの設定で止められるとされています。ただし止めていても、フィードバック(親指のボタンなど)を送った会話や安全確認の対象になった会話は学習に使われることがあります。
生成物の権利は、どちらの規約でも利用者側に渡す書き方です。消費者向け利用規約は規約を守ることを条件に出力に関する権利をAnthropicから利用者へ譲り、商用の利用規約は顧客が入力の権利を持ち続け、出力を所有すると書いています。
見落としやすいのが、勤め先のメールアドレスで個人向けのアカウントを作った場合です。消費者向け利用規約には、組織のドメインのメールアドレスを使うと、アカウントが組織のEnterpriseアカウントに結び付けられ、管理者が会話などを見られる場合があると書かれています。副業の作業に本業の会社のアドレスのアカウントを使うのは避けたほうが無難です。
2026年11月12日の改定で変わること(発表の章立てどおり)
Anthropicは2026年10月8日に「2026 Usage Policy update」という発表を公開しました。冒頭で、今回の改定の多くは既存のルールを明確にするためのもので、Claudeがより長く自律的な仕事をこなすようになったことを受けて、新しい能力にルールがどう当てはまるかの例を加えたと説明しています。
The updated policy takes effect on November 12. 出典: anthropic.com(2026 Usage Policy update)
意味は「改定された利用ポリシーは11月12日に効力を持ちます」です。利用ポリシーのページにも「Effective November 12, 2026」と表示され、1つ前の版は2025年9月15日から有効だったものとして保管されています。以下、発表の見出しの順に中身をまとめます。
欺瞞的な活動の新しい節
新しく「Do Not Engage in Deceptive Campaigns or Artificial Activity」(欺瞞的なキャンペーンや人工的な活動に関わらないこと)という節ができました。発表によると、これまで選挙、詐欺、プライバシー、偽情報の節に散らばっていたルールを1か所にまとめたもので、政治目的か商業目的かを問わず適用されます。禁止の例として、出どころを偽る偽アカウントや偽のメディア、いわゆるサクラ(自作自演の別アカウント)、やらせ投稿、偽のレビュー、人間を名乗るボットが挙げられています。検索エンジンやAIが答えの情報源にするところへ、出どころを偽ったコンテンツを流し込むことも新しく明記されました。
選挙の節の絞り込み
選挙の節は「Do Not Undermine Democratic Processes」(民主的なプロセスを損なわないこと)に改名され、有権者をだますことや選挙の妨害に焦点を絞りました。個人ごとに投票や選挙運動を狙い撃ちする行為の一律禁止は外されました。非営利団体が他言語で有権者向けの情報を書くといった正当な仕事まで禁止に入っていたためと説明されています。だましや個人データの悪用による狙い撃ちは、ほかの節で引き続き禁止されます。
武器の禁止の明確化
武器の開発の禁止は以前からありましたが、武器を動かす誘導や制御のソフトウェアと部品、ドローンや自律走行の乗り物への武器の搭載も含むと明記されました。発表は、これまでの運用を文章に反映したものだと説明しています。
監視と法執行の書き直し
本人の同意なく人を追跡することは、リアルタイムでも、過去に集めたデータの分析でも禁止だと明記されました。法執行や刑事司法の手続きで、誰を捜査し、逮捕し、起訴するかをClaudeに決めさせたり勧めさせたりすることも禁止です。一方で、本人が同意した追跡(不正利用の監視など)、コンテンツの監視、報道、法律の調査などは引き続き認められると、原文に書かれています。
高リスクな用途、機器、暴言、対応地域
残りのうち、高リスクな用途の要件の書き直し、機器を動かす場合の停止の要件、AIへの暴言の禁止は次の節以降で扱います。対応地域ポリシーは、対応していない地域にいる人、その地域で設立された企業や本社がある企業、その地域の者が過半数を所有または支配する企業は使えないと、運用の仕方が明確にされました。日本は対応地域の一覧に入っています。
高リスクな用途で求められる、人の確認とAIを使っていることの通知
改定後の利用ポリシーは、人の健康、法的な権利、お金、生計、住まい、教育、必要不可欠なサービスに影響しうる用途を「高リスクな用途」として、追加の要件を課しています。発表は、この要件そのものは変わっていないものの、「自分の使い方は対象か」という問い合わせが多かったため、対象になる推奨と対象にならない推奨を列挙する形に書き直したと説明しています。
A qualified person is someone with the training or experience to evaluate the output in that field, and who holds a license where applicable law requires one for the underlying activity. 出典: anthropic.com(Usage Policy)
意味は「資格のある人とは、その分野で出力を評価できる訓練や経験を持ち、法律が免許を求める業務であれば免許を持っている人のこと」です。要件は大きく2つです。1つ目は、AIが出した推奨を、変更する権限を持った資格のある人が中身を見て確認してから、相手に助言として届けたり決定に使ったりすること。いわゆる「ヒューマン・イン・ザ・ループ」で、人が判断の流れの中に入るという意味です。2つ目は、その助言や決定を受ける本人に、AIを使って作ったことをはっきり伝えることです。伝える際に、AnthropicやClaudeの名前、使ったモデルまで示す必要はないと書かれています。
対象になる分野は、法律、医療、金融(特定の投資商品の売買の勧めや、個人の税金の申告内容の助言、申告書の作成)、与信、保険、住まい、雇用(応募者の選考、採用、シフトや給与の変更、勤務評価など)、教育と資格、医療へのアクセス、公的な給付、法的な地位と裁定の11分野です。
仕事で使う人にとって大事なのは、対象外の例です。原文は、法律や治療や投資の仕組みを一般論として説明すること、睡眠やストレスなどの健康づくりの情報、資格のある人がすでに出した助言を本人が理解するのを手伝うこと、最終的な推奨にならない社内での下書き・調査・要約・分析、人がすでに下した決定の実行、特定の個人について助言も決定もしない業務を、要件の対象外として挙げています。
1つ前の版(2025年9月15日から有効)では、高リスクな用途の一覧に「メディアや報道のコンテンツ(コンテンツを自動で作って外部向けに公開する用途)」が入っていました。11月12日に適用される版の11分野の一覧には、この項目は見当たりません。記事の制作に関わる人は、新旧の版を見比べておくとよいでしょう。
機器を動かす場合の停止の要件
今回新しく加わったのが、Claudeを物理的な動作をするハードウェアにつなぐ場合の要件です。発表は、Anthropicが定めたModel Hardware Standardの公開を受けたものだと説明しています。
要件がかかるのは、Claudeの出力を人の承認なしにハードウェアが実行し、その機器が人のいる場所で乗り物やドローンを動かす、人にけがをさせうる機械や高電圧・危険物を扱う、人の体に薬や電気刺激を与える、非常停止などの安全装置を操作する、工場の工程を制御する、といった場合です。
求められるのは、機器の動きを見ていていつでも止められる資格のある人を配置すること、その人が介入したときやAnthropicのサービスとの接続が切れたときに機器が止まるか安全な状態を保つこと、速度・力・温度・圧力・電圧などの安全の上限を、モデルの出力とは独立した機器や制御装置の側で守らせることです。
対象外として、メーカーの安全の範囲内で動き最悪でも不便で済む家庭用の機器、資格のある人が実行前に確認する計画やコードを作ること、機器を制御せずに監視や報告だけをすることなどが挙げられています。たとえばClaudeに産業用ロボットの制御プログラムを書かせ、担当者がそれを読んで確認してから機械に入れる流れは、原文の対象外の例に当たります。機器にClaudeを直接つなぐ仕事を受けるなら、この節は必ず読んでおいてください。
AIへの執拗な暴言の禁止と、会話を終える機能
話題になりやすいのが、「心理的に有害な行為」の節に加わった「Engage in sustained and needless abusive or cruel behavior toward our models」です。意味は「Claudeのモデルに対して、執拗で無意味な暴言や残酷な振る舞いを続けること」の禁止です。
発表は、この禁止が当てはまるのは、何の目的もなくモデルに繰り返し残酷に振る舞う極端な場合だけだと説明しています。思いどおりの答えが出ずにいら立つこと、強く反論すること、暗い題材の創作、モデルのテストや研究は対象外です。「この答えは違う、やり直して」と強い口調で何度も指示しても、それだけで違反になるとは原文には書かれていません。
この禁止と結び付いているのが、Claudeが自分から会話を終える機能です。Anthropicは2025年8月15日の発表で、執拗に有害または虐待的なやり取りが続く、ごくまれで極端な場合に、Claude.aiでClaudeが会話を終えられるようにしたと説明しました。今回の発表では、Claude.aiとClaude Codeでこの機能がすでに使われていること、今回の禁止の主な対象はこうした虐待であり、執行の主な手段は今後も会話を終える機能であることが書かれています。
When Claude chooses to end a conversation, the user will no longer be able to send new messages in that conversation. However, this will not affect other conversations on their account, and they will be able to start a new chat immediately. 出典: anthropic.com(Claude Opus 4 and 4.1 can now end a rare subset of conversations)
意味は「Claudeが会話を終えると、その会話では新しいメッセージを送れなくなります。ただしアカウントのほかの会話には影響せず、すぐに新しいチャットを始められます」です。過去のメッセージを編集して送り直せば、別の流れとして続けられるとも書かれています。また、自分や他人を傷つける差し迫った危険がありそうな場面では、Claudeはこの機能を使わないよう指示されているとされています。
会話の終了とアカウントの停止・利用制限は別物
会話の終了は、1つの会話が閉じられるだけの仕組みです。アカウントの停止や終了は、Claudeそのものが使えなくなる措置で、重さがまったく違います。
利用ポリシーの冒頭には、AnthropicのSafeguards(安全対策)チームが検知と監視で利用ポリシーを執行していること、違反の疑いがあれば警告、利用速度の制限、機能の制限、一時停止、利用の終了のいずれかの措置を取りうることが書かれています。同時に、製品にはリアルタイムで一部の出力を止める仕組みがあり、出力が止められたこと自体は利用ポリシー違反を意味しないとも明記されています。
ヘルプセンターの「Safeguards warnings and appeals」によると、アカウントの利用停止(ban)の理由として挙げられているのは、利用ポリシーへの繰り返しの違反、対応していない地域からのアカウント作成、利用規約の違反の3つです。また、利用者のプロンプトが利用ポリシーに違反していると判断した場合に警告を出すこと、APIの利用者には、アカウント全体での違反の度合いの基準と結び付いた警告が出ることが書かれています。
利用ポリシーの「プラットフォームの悪用」の節では、停止を逃れるために別のアカウントを作ること、すでにある別のアカウントを使うこと、停止された人や組織に使わせることも禁止されています。停止されたからといって新しいアカウントを作ると、それ自体が違反になります。個人向けの定額プランを経由して他人にClaudeを使わせるなど、許可のない再販や中継も禁止と明記されています。
会話が終わっただけなら、アカウントの状態には直接関係しません。ログインしたときに利用制限の画面が出たり、警告を受けたりした場合が、アカウント側の措置です。
アカウントが停止されたときの異議申し立ての窓口
停止に納得できない場合の窓口は、ヘルプセンターに案内があります。
If you feel your account has been wrongly suspended or terminated, please go to claude.ai, log in with your banned account, and fill out the appeal form linked below. 出典: support.claude.com(Safeguards warnings and appeals)
意味は「アカウントが誤って停止または終了されたと思う場合は、claude.aiに停止されたアカウントでログインし、案内されている異議申し立てのフォームに記入してください」です。フォームはログインしていないと開けないと書かれています。同じ記事では、手順を次のように案内しています。
- 停止されたアカウントでclaude.aiにログインする
- 表示された画面から異議申し立てのフォームを開き、事情を書いて送る
- Free、Pro、Maxのアカウントであれば、同じ画面からデータの書き出しやアカウントの削除もできる(違反の内容によっては書き出せるデータが限られる)
- 自分のアカウントには問題がなく、所属する組織が一時保留になっている場合は、その組織の「Request a review」を押して見直しを依頼する
警告が誤りだと思う場合は、状況とアカウントの情報を添えて [email protected] にメールするよう案内されています。また記事の冒頭には、現在は問い合わせが増えていて返信に通常より時間がかかっているという注意書きがあります。
消費者向け利用規約でも、監視と執行の仕組みや、アカウントの停止・終了に対する異議申し立ての方法はT&S(信頼と安全)のサポートセンターで案内していると書かれています。仕事で使っている人は、会話の履歴や作ったファイルを日ごろから手元に保存しておくと、万一のときも作業を続けられます。
仕事でClaudeを使うときの禁止と、禁止ではない使い方
ここからは、在宅で仕事をするフリーランスや会社員がよく使う場面ごとに、利用ポリシーの原文に照らして整理します。原文が線を引いていないところは断定せず、「原文ではこう書かれている」にとどめます。
文章の下書きと、AIを使ったことの扱い
記事、メールの返信、企画書の下書きにClaudeを使うこと自体は、利用ポリシーのどこにも禁止とは書かれていません。注意したいのは、詐欺や欺瞞の節にある「Plagiarize or submit AI-assisted work without proper permission or attribution」です。意味は「適切な許可や出典の表示なしに、盗用したり、AIの支援を受けた成果物を提出したりすること」の禁止です。この項目は1つ前の版にもありました。どこまでが「適切な許可や表示」かは原文に細かく書かれていないため、納品先がAIの利用を禁止していないか、表示を求めていないかを契約や発注の条件で確かめてから使うのが確実です。
AIの下書きを納品物に仕上げるには、文書を自分で直せる力が要ります。書き方の基準を学べる資格として、ビジネス文書検定の内容をまとめたページもあります。
翻訳と、資料の要約
契約書や取扱説明書の翻訳、長い資料の要約も、利用ポリシーで禁止された用途ではありません。高リスクな用途の節でも、最終的な推奨にならない下書き、調査、要約、分析は対象外の例に挙がっています。ただし、翻訳する文書に他社の機密や個人情報が含まれる場合は、プライバシーの節(本人の同意なく個人情報を共有しない、非公開の連絡先や健康のデータを無断で集めない)と、発注元との秘密保持の約束の両方に気を付ける必要があります。
コードを書かせる
アプリやWebサイトのコードを書かせること、既存のコードを直させることは、ごく一般的な使い方です。禁止されているのは、持ち主の許可なくシステムの弱点を探す、不正に入り込む、マルウェアを作るといった使い方です。原文には、自分が所有または運用するシステム、持ち主の許可を得たシステム、認められたバグ報奨金制度の範囲で行うセキュリティの調査は禁止しないと書かれています。セキュリティの診断の仕事を受けるなら、許可を得た範囲を書面で残しておくことが前提になります。開発の仕事の種類や必要な技術は、アプリケーション開発のお仕事のページで整理されています。
顧客対応の自動化
Claudeを組み込んだチャットボットで問い合わせに答える仕組みを作る場合は、追加のガイドラインがかかります。外部の利用者と直接やり取りするチャットボットやAIエージェントは、相手がAIと話していることを、少なくとも各チャットの冒頭か製品の画面で伝えなければなりません。この場合も、AnthropicやClaudeの名前まで出す必要はないと書かれています。さらに、問い合わせの内容が保険金の支払いや融資の可否など高リスクな分野の判断に踏み込む場合は、高リスクな用途の節で触れた人の確認とAIの使用の通知も必要です。エージェントが道具やブラウザやつないだシステムを通じて取る行動も含めて、利用ポリシーを守る責任は作った側にあると明記されています。
広告文とSNSの投稿
広告のキャッチコピーや商品説明、SNSの投稿文の下書きは、それ自体は禁止されていません。一方で、新しい欺瞞的な活動の節が禁止しているのは、出どころを偽るための偽アカウントやサクラ、偽のレビュー、スポンサーを隠した世論への働きかけ、同じ発信元であることを隠した複数のサイトやアカウントでの拡散です。スパムの作成と配信を手伝うことも禁止です。「クライアントの商品に好意的な口コミを、別々の利用者を装って大量に書いてほしい」という依頼は、原文の例にそのまま当てはまります。こうした依頼は受けないのが安全です。広告やマーケティングの仕事の幅は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事のページで紹介されています。
税や法律の相談に答える仕事
個人の確定申告の中身を助言したり、申告書を作ったりする用途は、高リスクな用途の金融の分野に入ります。法律の分野も、特定の人の権利や義務を助言したり、本人が署名や提出をする書類を作ったりする場合が対象です。こうした場面でClaudeを使うなら、資格のある人が中身を確認してから届けることと、AIを使ったことを本人に伝えることが求められます。法律や税の一般的な仕組みを解説する記事を書くことは、原文の対象外の例に当たります。
仕事で使う前に確かめる手順と注意
改定が適用される2026年11月12日までに、次の順で確認しておくと、後から慌てずに済みます。
- 自分の契約を確かめる。個人のFree、Pro、Maxなら消費者向け利用規約、会社のTeamやEnterprise、APIなら商用の契約が適用されます。会社のプランなら、社内の管理者が定めた使い方のルールも確認します
- 利用ポリシーの原文を読む。共通の禁止、高リスクな用途の要件、チャットボットなどの追加の指針の3部構成を押さえると読みやすくなります
- 自分の仕事を当てはめる。顧客対応のチャットボット、税や法律や医療に関わる助言、人の採用や評価への利用、機器の制御のどれかに当たるなら、該当する節を重点的に読みます
- 学習の設定を確かめる。個人向けのプランで仕事の資料を扱うなら、アカウントの設定でモデルの学習への利用を止めておくことを検討します
- 納品先の条件を確かめる。AIの利用の可否、表示の要否、機密情報の扱いを、契約書や発注の条件で確認します
- 履歴と成果物を手元に保存する。アカウントに問題が起きても作業を続けられるようにします
利用ポリシーの冒頭には、特定の業界や職種での利用を一律に禁止するものではなく、使い方が利用ポリシーに沿っているかで判断すると書かれています。どれだけ一般的な職種でも、偽アカウントでの拡散や不正アクセスの手伝いに使えば違反になります。
もう1つは、規約の原文が英語だという点です。ヘルプセンターには日本語の記事もありますが、利用ポリシー本体は英語の版が正です。日本語の解説だけを読んで判断せず、迷ったら原文の該当の節を確認してください。
AIを使う仕事の探し方と、規約を読んでおく意味
Claudeの規約を確かめておくことは、AIを使う仕事を受けるときの信用にもつながります。発注する側は、機密の扱いやAIを使った成果物の権利を説明できる人を求めるようになっています。「個人向けのプランなので学習の設定を止めています」「顧客対応のボットには、AIであることを冒頭に表示します」と説明できれば、それだけで任せる側の不安は減ります。
2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた@SOHO編集部が見てきた限りでも、新しい道具が広がる時期に長く仕事を続ける人は、道具の使い方だけでなく、その道具の約束ごとを先に確かめています。AIの導入の相談や業務への組み込みを手伝う仕事の例は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事のページにまとまっています。
具体的な活用の方法は、Claude活用術|フリーランスの仕事を効率化する方法で紹介しています。ChatGPTやGeminiと比べて道具を選びたい場合は、AIライティングツール最新比較2026|ChatGPT・Claude・Gemini【2026年版】が参考になります。デザインの仕事でAIを取り入れる人は、デザイナーの年収・単価相場で、案件の単価の幅を先に把握しておくと、AIで短くなった作業時間をどう見積もりに反映するかを考えやすくなります。
利用ポリシーの冒頭には、技術とリスクの変化に合わせて更新していくと書かれており、今回の発表も毎年の見直しの1つです。新しい版が出たら、発表のページで変更点の要約を読み、自分の仕事に関わる節だけでも原文を確かめておくと安心です。
よくある質問
Q. Claudeの利用規約と利用ポリシーはどちらを読めばよいですか?
両方です。利用規約はAnthropicとの契約で、利用ポリシーはその契約に含まれる使い方のルールです。消費者向け利用規約は、利用ポリシーを含むと明記しています。利用ポリシーに違反すると利用規約の違反にもなり、警告や利用の停止の対象になります。まずは自分のプランに適用される利用規約を確かめ、次に利用ポリシーの該当する節を読むと効率的です。
Q. 2026年11月12日の改定で、普段の文章作成に影響はありますか?
文章の下書き、翻訳、要約、コードの作成といった一般的な使い方を禁止する改定ではありません。変更の中心は、偽アカウントややらせ投稿などの欺瞞的な活動の禁止の整理、高リスクな用途の要件の書き直し、機器の停止の要件、AIへの執拗な暴言の禁止です。ただし、サクラの口コミ作成やスパムの配信など、原文の例に当たる依頼は受けないようにしてください。
Q. Claudeに会話を終えられたら、アカウントは停止されますか?
会話の終了とアカウントの停止は別の仕組みです。Anthropicの説明では、Claudeが会話を終えてもアカウントのほかの会話には影響せず、すぐに新しいチャットを始められます。過去のメッセージを編集して送り直すこともできます。アカウントの停止は、利用ポリシーへの繰り返しの違反などを理由にAnthropicが行う措置で、ログインしたときの画面などで知らされます。
Q. アカウントが停止されたら、どこに異議を申し立てればよいですか?
ヘルプセンターの案内では、停止されたアカウントでclaude.aiにログインし、表示される異議申し立てのフォームから送ります。フォームはログインしないと開けません。Free、Pro、Maxのアカウントなら、同じ画面でデータの書き出しや削除もできます。警告が誤りだと思う場合は、状況とアカウント情報を添えて [email protected] にメールするよう案内されています。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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