アエナのECアプリ お客様情報流出の可能性|最大817,215人 カード下4桁ほか 確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓アエナの情報漏洩について
- ✓2026年10月14日の公式発表と10月20日のサービス再開のお知らせをもとに整理
- ✓ECアプリ会員 最大817,215人のマイページで閲覧された可能性がある住所・電話番号・お届け先・カード下4桁などの範囲
アエナの情報漏洩について、株式会社アエナは2026年10月14日、同社が運営する「ECアプリ」で第三者による不正アクセスが発生し、アプリ会員のマイページ情報が不正に閲覧されたことが判明したと発表しました。閲覧された可能性のある会員数は最大817,215人(本会員)で、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、登録されたお届け先、登録済みクレジットカードの下4桁・有効期限・カード名義などが閲覧された可能性があります。カード番号の全桁とセキュリティコード、ログインパスワードは閲覧・流出していないと発表されています。
2026年11月1日時点で、アエナのニュース一覧には、この件に関連して10月16日に「ECアプリ会員 退会専用ページ」の開設とサービス再開予定のお知らせ、10月20日にサービス再開のお知らせが掲載されています。ECアプリは10月19日の正午に再開し、再開後の初回起動時にパスワードの変更画面が表示されると案内されています。件数や項目を更新する続報は出ておらず、お詫びの品や補償については発表に記載がありません。会員がまずすることは、アプリを開いてパスワードを新しいものに変えることと、アエナを名乗るメール・SMS・電話のリンクを押さないことです。
この記事では、公式の発表に書かれた事実だけをもとに、閲覧された可能性がある項目と含まれない項目、自分が対象かを確かめる方法、届くかもしれない偽の連絡への備え方を順に整理します。
アエナの発表の要点
最初に、発表の中身を短く並べます。細かい説明は後の節で一つずつ見ていきます。
- 発表した会社:株式会社アエナ(本社は東京都世田谷区。「ECアプリ」を運営)
- 発表日:2026年10月14日
- 対象のサービス:ECアプリ
- 対象の人:アプリに個人情報を登録しているアプリ会員。最大817,215人(本会員)
- 対象外の人:LINE会員、Amazonや楽天などで利用した人
- 閲覧された可能性がある項目:基本情報、お届け先情報、設定情報、クレジットカードに関する情報の一部
- 閲覧・流出していないと確認された項目:カード番号の全桁とセキュリティコード、ログインパスワード
- 会員情報の変更、退会手続き、購入の確定操作:行われていないことを確認
- 原因:不正アクセスを通じて機械的な連続アクセスが行われたこと。詳しいことは調査中
- 対象者への連絡:順次、個別のメールで案内
- 問い合わせ:お客様専用フリーダイヤル 0120-532-565、メール [email protected]
発表の題は「外部からの不正アクセスによるお客様情報流出の可能性について」です。本文では、マイページ情報が「不正に閲覧されたことが判明」したと書き、項目の節では「閲覧された可能性のある個人情報の項目」と書いています。不正な閲覧があったことは判明していて、817,215人という数字は、その中に自分が含まれる可能性がある人の上限です。会員全員の情報が確実に見られたという意味ではありません。
発表は同社サイトの外部からの不正アクセスによるお客様情報流出の可能性についてで読めます。
公表の経緯と2026年11月1日時点の状況
発表とその後のお知らせに書かれた出来事を、日付の順に並べます。
| 日付 | 公式に書かれている出来事 |
|---|---|
| 2026年10月13日 5時58分 | システムログの解析結果から、会員マイページが不正に閲覧されていたことが判明 |
| 2026年10月14日 | 「外部からの不正アクセスによるお客様情報流出の可能性について」を公表。ECサイトのアクセスを遮断し、再発防止策を構築中と発表 |
| 2026年10月16日 | 「ECアプリ会員 退会専用ページ」を開設。サービス再開予定のお知らせで、再開予定日時を10月19日の午後と案内 |
| 2026年10月19日 正午 | ECアプリのサービスを再開 |
| 2026年10月20日 | 「サービス再開のお知らせ」を公表。初回起動時にパスワードの変更画面が表示されると案内 |
不正な閲覧が判明してから公表まで1日です。10月16日のお知らせでは再開予定を「10月19日の午後」としていましたが、実際の再開は10月19日の正午と、10月20日のお知らせに書かれています。停止していた期間、アプリでの買い物や退会の手続きはできませんでした。そのため、退会を希望する人向けに、アプリとは別の退会専用ページが用意されました。再開のお知らせでは、停止期間中にシステムのセキュリティ強化と改修作業を進め、すべての安全確認が完了したため再開したと書かれています。
2026年11月1日にアエナのニュース一覧を開いて確かめたところ、10月20日の再開のお知らせより後に掲載されているのは、新しい店舗の開店のお知らせで、この件の件数や項目を更新する続報は見当たりませんでした。10月14日の発表には「新たにお知らせすべきことが判明した場合には、速やかに公表いたします」とあるので、原因の調査が進めば追加の発表があるかもしれません。
閲覧された可能性がある情報と含まれない情報
発表に書かれた項目を、閲覧された可能性があるものと、閲覧・流出していないと確認されたものに分けて表にしました。
| 区分 | 項目 |
|---|---|
| 閲覧された可能性がある情報(基本情報) | 氏名、フリガナ、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、性別、職業 |
| 閲覧された可能性がある情報(お届け先情報) | 登録されているお届け先の住所・氏名・電話番号(第三者宛を含む) |
| 閲覧された可能性がある情報(設定情報) | お気に入り店舗、メール配信設定 |
| 閲覧された可能性がある情報(クレジットカードに関する情報の一部) | 登録済みクレジットカードの下4桁、有効期限、カード名義 |
| 閲覧・流出していないと確認された情報 | クレジットカード番号の全桁、セキュリティコード、ログインパスワード |
| 行われていないと確認された操作 | 会員情報の変更、退会手続き、購入の確定操作(決済) |
発表のカード情報についての部分は次のとおりです。
クレジットカード情報の全桁およびセキュリティコード 当社のデータベースおよびサーバー内ではカード情報の全桁およびセキュリティコードを保持しておりません。 そのため、クレジットカード番号全桁やセキュリティコードの流出はございません。 出典: aena.co.jp
この表から分かることは、大きく3つあります。
1つ目は、閲覧された可能性がある情報が「会員マイページに表示される情報」だという点です。発表は、マイページに表示される情報が閲覧された可能性があると書いています。マイページに表示されないカード番号の全桁やパスワードは、もともと会社が保持していない、または閲覧・流出していないと確認されています。
2つ目は、住所と電話番号と生年月日がそろっている点です。氏名と住所があれば郵便物を送ることができ、電話番号があれば電話やSMSが届きます。住所が漏れたときの全体の備えは、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番で詳しく説明しています。
3つ目は、お届け先として登録した家族や知人の情報も含まれる点です。この件は後の「お届け先に登録した家族や知人のこと」の節で詳しく書きます。
会員の範囲と対象外の人
発表は、対象となる会員を次のように説明しています。
ご対象となるお客様は、アエナのアプリ会員様(アプリに個人情報をご登録されている方)です。LINE会員様、Amazonや楽天などでご利用いただいたお客様は対象外となります。 出典: aena.co.jp
自分が対象の範囲に入るかを整理すると、次のようになります。
| 利用のしかた | この件の範囲 |
|---|---|
| アエナのECアプリに個人情報を登録している | 対象になりうる(最大817,215人の中に含まれうる) |
| アエナのLINE会員だけ | 対象外 |
| Amazonや楽天など、ほかの通販サイトでアエナの商品を買った | 対象外 |
| 店舗で買い物をしただけで、アプリに登録していない | 発表の説明では、アプリに個人情報を登録している人が対象 |
数字に付いている「本会員様」という書き方について、発表はそれ以上の説明をしていません。アプリに個人情報を登録している人を指すと読めますが、自分がどの区分か分からない場合は、問い合わせ窓口で確かめるのが確実です。
Amazonや楽天でアエナの商品を買った人は、この件の対象外と明記されています。その場合、この件を理由に手当てをする必要はありません。ただし、アエナの名前を使った偽の連絡は、対象外の人にも届くことがあります。後の節に書く見分け方は、対象外の人にも役立ちます。
クレジットカードの下4桁と有効期限が見られたことの意味
今回の項目で気になる人が多いのは、クレジットカードに関する情報です。閲覧された可能性があるのは、登録済みカードの下4桁、有効期限、カード名義の3つです。カード番号の全桁とセキュリティコード(カードの裏面などにある3桁または4桁の番号)は、会社がもともと保持しておらず、流出はないと発表されています。
下4桁と有効期限と名義だけでは、ネットでの買い物に必要なカード番号の全桁がそろいません。そのため、この情報だけでカードを使われることは考えにくいといえます。個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでも、事業者が委員会への報告を求められる場合の説明の中で、クレジットカード番号の下4桁とその有効期限の組み合わせの漏えいであれば、ただちに報告の対象にはならないと示されています。
一方で、下4桁と有効期限は、偽の連絡を本物らしく見せる材料にはなります。たとえば「下4桁が1234のカードの有効期限が切れています。更新の手続きをしてください」と、自分のカードと合う数字が書かれたメールやSMSが届くと、本物だと思いこみやすくなります。数字が合っていることは、本物である証拠にはなりません。
カードについて会員ができることは、次のとおりです。
- カードの利用明細を、ネットの会員ページや紙の明細で毎月確かめる
- 身に覚えのない請求があれば、カードの裏面に書かれたカード会社の電話番号に連絡する
- カード番号の全桁やセキュリティコードを入力させるメールやSMSに応じない
発表の内容からは、この件だけを理由にカードを作り直す必要は読み取れません。明細の見方と、身に覚えのない請求があったときの手順は、クレジットカードの不正利用の確認方法|明細の見方と身に覚えのない請求への対処 2026で説明しています。
お届け先に登録した家族や知人のこと
発表の項目には、「登録されているお届け先住所・氏名・電話番号(第三者宛を含む)」が含まれています。贈り物を送るために、家族や友人、知人をお届け先として登録していた会員もいるはずです。その場合、会員本人だけでなく、お届け先として登録した人の住所・氏名・電話番号も閲覧された可能性があります。
お届け先の人は、自分がアエナのアプリに登録されていることを知らない場合もあります。アエナからの個別の案内は会員にメールで届くので、お届け先の人には直接の連絡が届かないことも考えられます。
お届け先に家族や知人を登録していた場合は、次のように声をかけておくと安心です。
- アエナのアプリでお届け先として登録していたこと
- 住所・氏名・電話番号が閲覧された可能性があると発表されたこと
- アエナや配送業者を名乗る不審な電話、SMS、郵便物が届いても応じないでほしいこと
伝えるときは、怖がらせる必要はありません。閲覧された可能性があるのは住所・氏名・電話番号で、お届け先の人のカード情報やパスワードは含まれていません。気をつけてほしいのは、偽の連絡に応じないことだけです、と伝えれば十分です。
贈り物の届け先として登録していると、「お届けした商品について確認したいことがある」「ご注文者様からのプレゼントの受け取りに手続きが必要」といった形の偽の連絡が届く可能性もあります。お届け先の人が自分で注文したものではない分、事情が分からず応じてしまうこともあるので、とくに伝えておきたい点です。
原因について発表で分かっていること
原因について、発表は「不正アクセスを通じて、機械的な連続アクセスが行われたことが原因です」と書いています。機械的な連続アクセスとは、人が画面を操作するのではなく、プログラムを使って短い時間に大量の接続を繰り返すことです。その結果、会員のマイページの情報が不正に閲覧されたという説明です。
どのような方法でマイページにたどり着いたのか、いつから続いていたのかといった詳しいことは、発表に書かれていません。発表では「詳しいことは現在調査を進めております」としています。分かっていないことを推測で埋めると誤った理解につながるので、この記事でもそれ以上は書きません。
発表に書かれた対策は次のとおりです。
- 不正アクセスの遮断の緊急対策を実施した
- 根本的な原因追究と改修を進めている
- ECサイトのアクセスを遮断し、再発防止策を構築している
- 今後も監視を続ける
10月20日の再開のお知らせでは、停止期間中にシステムのセキュリティ強化と改修作業を進め、情報セキュリティ体制のさらなる強化と監視システムの見直しを図ると書かれています。
アエナの対応
発表と再開のお知らせに書かれた会社の対応を、項目ごとにまとめます。
| 対応 | 公式の内容 |
|---|---|
| アクセスの遮断 | 不正アクセスの遮断の緊急対策を実施。ECサイトのアクセスを遮断 |
| 対象者への連絡 | 対象となる可能性のある会員に、順次個別のメールで案内 |
| 窓口 | お客様専用フリーダイヤルと、問い合わせ用のメールアドレスを設置 |
| 退会 | 10月16日に「ECアプリ会員 退会専用ページ」を開設 |
| サービスの再開 | 10月19日の正午にECアプリを再開 |
| パスワード | 再開後の初回起動時にパスワードの変更(再設定)画面を自動で表示 |
お詫びの品や金銭の補償については、発表にもその後のお知らせにも記載がありません。今後の発表で示されるかどうかは、現時点では分かりません。
発表は、本件に起因する会員情報の悪用や二次被害は、発表の時点では確認されていないと書いています。
自分が対象かを確かめる方法
自分が対象かどうかを確かめる方法として、発表に書かれているのは、会社からの個別のメールと、問い合わせ窓口です。
確かめる手順は、次のとおりです。
- まず、自分がアエナのECアプリに個人情報を登録しているかを思い出す。LINE会員だけの人や、Amazonや楽天で買っただけの人は対象外
- アプリに登録しているメールアドレスの受信箱を開き、アエナからの個別の案内を探す。迷惑メールのフォルダも見る
- 届いていれば、本文の案内を読む。ただし、本文のリンクからパスワードやカード情報を入力しない
- 届いていないが心配な場合は、お客様専用フリーダイヤルか、問い合わせ用のメールアドレスに問い合わせる
発表は、会社がメール、SMS、電話でパスワードやクレジットカード情報を尋ねることはないと書いています。
当社から、メール、SMS、電話でパスワードやクレジットカード情報をお伺いすることはございません。 出典: aena.co.jp
この一文を判断の物差しにしてください。パスワードやカード情報の入力を求めるメールやSMSは、表示上の送信元が何であっても、アエナからの正規の連絡ではないと考えられます。なお、発表には、個別の案内のメールがどのアドレスから送られるかは書かれていません。送信元のアドレスだけで本物かどうかを決めつけず、中身で判断することが大切です。
会員がすること
閲覧された可能性がある項目には、住所、電話番号、生年月日、お届け先、カードの下4桁が含まれます。パスワードとカード番号の全桁は流出していないので、必要な手当ては、パスワードの再設定と、偽の連絡に引っかからないことが中心になります。優先度の高い順に並べます。
- ECアプリを開き、表示されるパスワードの変更画面で新しいパスワードを設定する
- アエナと同じパスワードをほかのサービスで使っていれば、ほかのサービスのほうも別々のパスワードに変える
- アエナを名乗るメール・SMS・電話のリンクを押さず、パスワードやカード情報を答えない
- お届け先に家族や知人を登録していた場合は、その人にも声をかける
- カードの利用明細を毎月確かめる習慣を続ける
1つ目について、再開のお知らせは次のように案内しています。
再開後の初回アプリ起動時に、パスワードの変更(再設定)画面が自動的に表示されます。 出典: aena.co.jp
パスワードはいつでも、アプリの「会員証」から「会員情報の確認・変更」、「会員情報の変更」の順に進んで変更できると案内されています。変更するときは、スマートフォンに入っているアプリを自分で開いてください。メールやSMSのリンクから開いた先が偽物だと、新しいパスワードがそのまま盗まれます。
2つ目について補足します。今回、パスワードは閲覧・流出していないと確認されています。それでも、メールアドレスは閲覧された可能性があるので、同じメールアドレスとパスワードの組み合わせをほかのサービスで使っていると、どこか別の場所で漏れたパスワードと組み合わされる危険があります。パスワードの変え方の順番は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で詳しく説明しています。
再開後にアプリを使うときの確かめ方
ECアプリは10月19日の正午に再開しています。再開後に初めてアプリを使うときは、次の点を確かめておくと安心です。
- アプリは、スマートフォンにすでに入っているものを開く。メールやSMSのリンクから新しくアプリを入れ直さない
- 初回起動時に表示されるパスワードの変更画面で、ほかのサービスと違う新しいパスワードを設定する
- 会員情報の画面を開き、登録している住所、電話番号、メールアドレスに見覚えのない変更がないかを見る
- 登録済みのクレジットカードとお届け先の一覧を見て、覚えのない登録がないかを確かめる
- 購入の履歴に、覚えのない注文がないかを確かめる
発表では、会員情報の変更、退会手続き、購入の確定操作は行われていないことを確認したと書かれています。そのため、3つ目から5つ目で異常が見つかる可能性は低いと考えられます。それでも、自分の目で一度確かめておくと、後から不審な連絡が届いたときに、落ち着いて判断できます。
アプリを入れ直す必要がある場合は、スマートフォンの公式のアプリストアから、提供元の名前を確かめて入れてください。メールやSMSに書かれたリンクから入れたアプリは、本物とは限りません。
もし覚えのない変更や注文が見つかった場合は、すぐにパスワードを変え、お客様専用フリーダイヤルか問い合わせ用のメールアドレスに連絡してください。
住所・電話番号・生年月日がそろったときに起きやすいこと
発表は、住所やメールアドレスなどを悪用し、会社や公的機関、金融機関などをかたる不審なメールや電話・SMSが行われる可能性があると注意を呼びかけています。
起きやすいのは、次のような連絡です。
- 「ご注文の商品の配送に問題があります」と書き、住所やカード番号の再入力を求めるSMSやメール
- 「カードの有効期限が切れています」と書き、カード番号の全桁を入力させるページへの誘導
- アエナのサポートを名乗り、本人確認と称して情報を聞き出そうとする電話
- 当選や返金をうたい、手数料の振込みを求める連絡
- 住所あての郵便物で、補償や返金の手続きを求めるもの
氏名、住所、電話番号、生年月日がそろっていると、本人の名前や誕生日を正しく書いた連絡が届くこともあります。情報が正しいからといって、本物とは限りません。また、性別や職業、お気に入り店舗も閲覧された可能性がある項目なので、それらに合わせた文面が使われる可能性も考えておくと安心です。
電話番号が漏れたときの全体の備えは、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備え 2026で説明しています。SMSの本文に書かれたURLを押す前に確かめる手順は、スミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順にまとめています。
電話の場合は、相手が名乗った会社名と部署名を聞き、いったん切ってから、公式サイトに載っている窓口に自分でかけ直すのが基本です。今回の件のフリーダイヤルは 0120-532-565 です。かかってきた電話の番号や、相手が伝えてくる番号ではなく、公式の発表に載っている番号にかけてください。
アエナを名乗る連絡の見分け方
発表の呼びかけをもとに、届いた連絡を見分けるときの目安を表にしました。
| 届いた連絡の特徴 | 考え方 |
|---|---|
| パスワードの入力を求める | 会社は尋ねないと発表している。入力しない。変更はアプリを自分で開いて行う |
| カード番号の全桁やセキュリティコードを求める | 会社は尋ねないと発表している。そもそも会社は全桁を保持していない。入力しない |
| カードの下4桁を正しく書いてくる | 下4桁は閲覧された可能性がある項目。数字が合っていても本物の証拠にはならない |
| 「お詫びの返金」「補償金の受け取り」をうたう | 発表に補償の記載はない。リンクを押さない |
| 「退会の手続きが必要」と書き、別のページへ誘導する | 退会専用ページは公式サイトのニュースから開く。リンクから開かない |
| 電話で「情報流出の調査」を名乗る | いったん切り、公式の発表に載っている窓口に自分でかけ直す |
退会専用ページについて補足します。アエナは10月16日のお知らせで、サービス停止中はアプリ上での退会手続きが使えないため、退会を希望する人に向けた専用の受付ページを開設したと発表しています。退会を考える人は、届いたメールのリンクではなく、アエナの公式サイトのニュース一覧から「『ECアプリ会員 退会専用ページ』を開設いたしました。」のお知らせを開き、そこに載っているアドレスから手続きをしてください。偽の退会ページで個人情報を入力させる手口も考えられるので、入口を公式サイトに限ることが大切です。
もし偽のページでパスワードを入力してしまった場合は、すぐにアプリでパスワードを変え、同じパスワードを使っているほかのサービスも変えてください。カード番号を入力してしまった場合は、カードの裏面に書かれたカード会社の電話番号に連絡し、利用停止を相談します。
退会を考えるときに知っておきたいこと
情報流出の可能性の発表を見て、ECアプリを退会したほうがよいかと考える人もいるはずです。アエナは退会専用ページを開設しているので、退会を希望する人はそこから手続きができます。
知っておきたいのは、退会しても、すでに閲覧された可能性がある情報が取り消されるわけではないという点です。今回の件で閲覧された可能性があるのは、不正アクセスが起きた時点でマイページに表示されていた情報です。その後に退会しても、この件の対象から外れることはありません。
一方で、今後また別の事案が起きたときに巻き込まれる範囲を小さくするという意味では、使っていないサービスのアカウントを整理するのは有効です。退会したときに会社が個人情報を削除するかどうかは、会社ごとの規約や方針によって違います。退会と削除の関係、削除を求める方法については、退会したら個人情報は削除されるのか|消してもらう請求の方法と確かめ方 2026で整理しています。
アプリで使える特典がある人は、退会するとそれが使えなくなることもあります。退会するかどうかは、そうした点も含めて自分で判断してください。迷う場合は、まず問い合わせ窓口で、退会後の情報の扱いを尋ねてから決めると確実です。
問い合わせ窓口
この件について、発表に載っているお客様専用の問い合わせ窓口は次のとおりです。
| 窓口 | 内容 |
|---|---|
| お客様専用フリーダイヤル | 0120-532-565 |
| 受付時間 | 10:00から17:00(土日祝を除く) |
| お問い合わせメールアドレス | [email protected] |
発表には、問い合わせの状況によって返信までに時間がかかる場合があると書かれています。
問い合わせるときは、次の点を伝えると、やり取りが早く進みやすくなります。
- アプリに登録している氏名
- アプリに登録しているメールアドレス(問い合わせに使うアドレスと違う場合)
- 聞きたいこと(自分が対象か、お届け先に登録した人の扱い、退会後の情報の扱い、など)
問い合わせのメールや電話で、パスワードやカード番号を伝える必要はありません。会社はパスワードやクレジットカード情報を尋ねないと発表しているので、窓口を名乗る相手からそれらを聞かれた場合は、正規の窓口かどうかを疑ってください。
不審なメールやSMSが届いたときは、すぐに削除する前に、画面の写しを残しておくと役に立ちます。受け取った日時、送信元のアドレスや電話番号、本文の内容が分かれば、窓口や警察に相談するときに状況を正確に伝えられます。
会社の対応そのものについて相談したいことがある場合は、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(03-6457-9849)も使えます。
在宅で仕事をする人が気をつけること
アエナのアプリの会員には、在宅で業務委託の仕事を受けている人もいるはずです。普段の買い物用に登録したメールアドレスや電話番号を、仕事の連絡にも使っている場合は、今回の件の影響が仕事の側にも及ぶことがあります。
たとえば、仕事でも使っているメールアドレスに偽のメールが届き、うっかりリンクを押して、そのメールアカウントのパスワードを入力してしまうと、アカウントが乗っ取られるおそれがあります。在宅で働く人は、取引先から顧客の名簿、原稿、デザインのデータなどを預かる立場になることがあります。メールのアカウントが乗っ取られると、預かった取引先の情報まで外に出るおそれがあります。
個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、事業者に委員会への報告が義務づけられる場合として、要配慮個人情報(病歴など、とくに慎重に扱う情報)を含む漏えい等、不正に利用されるとお金の被害が出るおそれがある漏えい等、不正の目的をもって行われたおそれがある漏えい等、本人の数が1,000人を超える漏えい等が挙げられています。不正アクセスによる漏えいは、不正の目的をもって行われたおそれがある例として示されています。報告は発覚したらまず速やかに行い、不正の目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。
在宅の仕事で取引先の顧客情報を預かっている場合、自分のアカウントの乗っ取りがきっかけで情報が漏れると、取引先がこの報告の対応に追われることになります。委員会は、クラウドサービスやテレワーク環境を利用する際の個人情報の漏えいに関する注意喚起の中で、クラウドサービスへのログイン認証が十分でなく不正ログインを受けた例も紹介しています。
在宅で仕事をする人ができる手当ては、次のとおりです。
- 仕事用と個人用のメールアドレスを分ける
- 仕事で使うメールやクラウドのアカウントには、多要素認証(パスワードに加えて、スマートフォンに届く確認コードなどで本人を確かめる仕組み)を設定する
- 取引先から預かったデータは、契約で決めた場所に保存し、個人用のクラウドに保存しない
- 偽のページにパスワードを入力してしまったときは、すぐに変更し、取引先に知らせる
多要素認証の考え方と製品の違いは、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で説明しています。
フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、納品物の質だけでなく、預かった情報の扱い方で信頼を得ています。仕事用と個人用のアカウントを分ける、パスワードを使い回さない、といった地味な手当てが、そのまま取引先からの評価につながっていきます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま次の依頼と手取りの厚さに結びつきます。
アカウントを守る力を仕事に生かす
今回のような発表を正確に読み、閲覧された可能性がある情報と含まれない情報を分けて考える力は、セキュリティの分野の仕事でもそのまま役に立ちます。企業の情報システムの担当者の補助や、社員向けの注意喚起の文書づくりなど、在宅で受けられる仕事もあります。
いきなり専門的な診断の仕事を目指す必要はありません。まずは自分のアカウントの管理を整え、事案の発表を正確に読む習慣をつけるところから始められます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
よくある質問
Q. アエナの件で、クレジットカードを止める必要はありますか?
発表では、閲覧された可能性があるのは登録済みカードの下4桁、有効期限、カード名義で、カード番号の全桁とセキュリティコードは会社が保持しておらず流出はないとされています。この件だけを理由にカードを止める必要は、発表からは読み取れません。利用明細を毎月確かめ、身に覚えのない請求があればカード会社に連絡してください。
Q. アプリのパスワードは変えたほうがよいですか?
パスワードは閲覧・流出していないと発表されていますが、10月19日の再開後、初回のアプリ起動時にパスワードの変更画面が自動で表示されると案内されています。画面の案内に沿って新しいパスワードに変えてください。変更はアプリの「会員証」から「会員情報の確認・変更」、「会員情報の変更」の順に進んでもできます。
Q. LINE会員や楽天で買っただけでも対象になりますか?
発表では、対象はアプリに個人情報を登録しているアプリ会員で、LINE会員や、Amazonや楽天などで利用した人は対象外と明記されています。ただし、アエナの名前を使った偽のメールやSMSは対象外の人にも届くことがあるので、パスワードやカード情報の入力を求める連絡には応じないでください。
Q. お届け先に登録した家族にも連絡が行きますか?
発表では、対象となる可能性のある会員に順次個別のメールで案内するとされていて、お届け先として登録された人への連絡については書かれていません。家族や知人をお届け先に登録していた場合は、住所・氏名・電話番号が閲覧された可能性があることと、不審な連絡に応じないでほしいことを、会員から伝えておくと安心です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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