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キャネットの情報漏えいの可能性|会員ページ 9,987名 口座情報と債務の状況 対象と確かめること 2026

@SOHO編集部
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キャネットの情報漏えいの可能性|会員ページ 9,987名 口座情報と債務の状況 対象と確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓キャネットの情報漏洩について
  • ✓2026年4月24日の初報から7月の調査結果と専用窓口の閉鎖までの公式発表を整理
  • ✓会員ページへの不正アクセスで9,987名の氏名・住所・勤務先・金融機関口座情報・債務の状況などが漏えいした可能性

キャネットの情報漏洩について、京都に本店がある貸金業者の株式会社キャネットは2026年4月24日、ホームページ内のお客様マイページに第三者の不正アクセスがあり、マイページの登録情報が外部に漏洩した事実を確認したと発表しました(初報)。情報漏洩の恐れのある個人情報は9,987名で、項目は氏名、住所、自宅電話、携帯電話番号、メールアドレス、勤務先名、勤務先電話番号、ログインID、金融機関の情報(金融機関名、支店名、口座種別、口座番号、口座名義)等です。初報の時点で、漏洩した情報が悪用された二次被害が複数件確認されています。

2026年11月1日時点で分かっていることは次のとおりです。初報の当日に訂正が出て、ログインパスワードは漏洩の恐れはないと判明したとされました。2026年7月9日に公表された調査結果では、原因は会員ページを管理するシステムへの不正アクセスで、漏えいした可能性のある項目は、氏名、住所、連絡先、勤務先、債務の状況、金融機関口座情報、ログイン情報とされています。5月11日に開設された専用の電話窓口は7月31日18時で閉鎖され、現在の問い合わせは各担当店で受け付けています。補償についての記載はありません。

キャネットの会員ページに登録したことがある人がまずすることは3つです。キャネットを名乗る携帯電話からの着信やSMSには応じないこと(キャネットはSMSと携帯電話からの発信を廃止しています)、身に覚えのない連絡でお金の支払いや口座番号の入力を求められても応じないこと、気になることは自分の担当店の代表電話で確かめることです。

この記事では、株式会社キャネットが公式サイトの新着情報に出した発表だけを使い、公表の経緯、漏えいした可能性のある項目、対象かどうかの確かめ方、これから気をつけることを順に整理します。報道の件数や、公式に書かれていない原因の推測は扱いません。

発表の要点(2026年11月1日時点)

最初に、公式の発表から読み取れる事実を短く並べます。細かい点は後の節で表にしています。

  • 発表したのは株式会社キャネットです。京都本店のほか、滋賀、大阪、神奈川、宮城に店舗があります
  • 2026年4月23日に、ホームページ内のお客様マイページへの第三者による不正アクセスを確認しました
  • 初報で、情報漏洩の恐れのある個人情報は9,987名とされました
  • 免許証、保険証、マイナンバー、収入等の情報は含まれていないことを確認したとされています
  • 初報の当日の訂正で、ログインパスワードは漏洩の恐れはないと判明したとされました
  • 初報の時点で、漏洩した情報が不正に利用された二次被害が複数件確認されています
  • 7月の調査結果で、原因は会員ページを管理するシステムの認証情報の管理またはプログラム上の脆弱性を突いた不正アクセスとされ、社員の関与は無かったことが確認されています
  • 専用の電話窓口(0120-197-063)は2026年7月31日18時で閉鎖され、以降は各担当店で受け付けています
  • キャネットは、SMSと携帯電話からの発信を廃止しています

読むときに大事なのは、この件では、初報の時点で二次被害が「複数件」確認されていることです。漏えいの発表で「二次被害は確認されていない」と書かれることが多い中で、この件は実際に悪用された例がある、という点が違います。偽の連絡が本当に届いている前提で備える必要があります。

もう1つ大事なのは、7月の調査結果で、項目に「債務の状況」が加わっていることです。債務の状況とは、借り入れの残高や返済の状況など、借金に関わる情報のことです。初報の項目には含まれていませんでした。この情報は、ほかの漏えいと比べて、悪用されたときに本人が強い不安を感じやすい情報です。

公表の経緯:4月24日の初報から7月の窓口閉鎖まで

キャネットは、この件について、公式サイトの新着情報に5本のお知らせを出しています。それぞれで分かったことを表にします。

日付 お知らせの題 分かったこと
2026年4月24日 [重要]不正アクセスによる個人情報流出事案に関する お詫びとご案内 4月23日にマイページへの不正アクセスを確認。登録情報が外部に漏洩した事実を確認。情報漏洩の恐れのある個人情報9,987名と項目。二次被害を複数件確認。警察、個人情報保護委員会、財務局などへ報告。マイページのパスワード変更と多要素認証の導入
2026年4月24日 [続報]不正アクセスによる個人情報流出事案について 訂正。ログインパスワードは、その後の調査で漏洩の恐れはないと判明
2026年5月11日 【続報】個人情報漏えいに関する専用電話窓口開設のお知らせ 専用ダイヤル 0120-197-063(平日9:30から18:00)を設置
2026年7月9日 【続報】個人情報漏えいに関する調査結果のご報告および今後の再発防止策について フォレンジック調査が終了。原因と、漏えいした可能性のある個人データの項目。社員の関与なし。再発防止策
2026年7月23日 不正アクセス事案に関する専用相談窓口の閉鎖および 閉鎖後のご相談窓口について 専用窓口を7月31日18時で閉鎖。以降は各担当店の代表電話などで対応。SMSと携帯電話からの発信は引き続き廃止

初報では、4月23日にマイページへの第三者による不正アクセスを確認したうえで、次のように書かれていました。

その後、外部専門業者の協力のもと調査を進める中で、マイページの登録情報が外部に漏洩した事実を確認しております。 出典: 株式会社キャネット「[重要]不正アクセスによる個人情報流出事案に関する お詫びとご案内」(2026年4月24日)

初報から7月の調査結果までの間、5月11日には専用の電話窓口を開設するお知らせが出ています。このお知らせでは、保有する客の個人情報が外部へ漏えいした可能性があることが判明したとして、全容の解明と原因の究明のために外部の専門調査会社に詳細な調査を依頼していること、調査には時間を要する見込みであることが書かれていました。初報では「漏洩した事実を確認」、5月以降のお知らせと7月の調査結果では「漏えいした可能性」と書かれています。どちらもキャネットの公式の表現です。この記事の題では、最も新しい7月の調査結果の書き方に合わせて「可能性」としていますが、初報の時点で二次被害が確認されていることもあわせて、対象の人は情報が外に出ている前提で備えるのが安全です。

7月の調査結果の報告は、フォレンジック調査(攻撃を受けたシステムの記録を専門家が調べ、何が起きたかを突き止める調査)が終わったことを伝える内容です。2026年11月1日時点で、新着情報には7月23日の窓口閉鎖のお知らせより後に、この件のお知らせは出ていません。

漏えいした可能性のある項目の表

初報と7月の調査結果で示された項目を、並べて表にします。

区分 初報(2026年4月24日) 調査結果(2026年7月9日)
対象 情報漏洩の恐れのある個人情報 9,987名 会員ページに登録されているお客様(対象には個別に連絡)
氏名・住所 氏名、住所 氏名、住所
連絡先 自宅電話、携帯電話番号、メールアドレス 連絡先
勤務先 勤務先名、勤務先電話番号 勤務先
お金に関わる情報 当社に届け出た金融機関情報(金融機関名、支店名、口座種別、口座番号、口座名義) 債務の状況、金融機関口座情報
ログインに関わる情報 ログインID(ログインパスワードは当日の訂正で漏洩の恐れなしと判明) ログイン情報

会社が「含まれない」と明記したものも表にします。

区分 公式の記載
本人確認の書類など 取引に必要な免許証、保険証、マイナンバー、収入等の情報は含まれていないことを確認(初報)
ログインパスワード その後の調査の結果、漏洩の恐れはないと判明(初報の当日の訂正)

初報と調査結果では、項目の書き方が違います。調査結果では「債務の状況」が新たに挙げられ、ログインに関わる情報は「ログイン情報」とまとめて書かれています。初報の当日の訂正ではログインパスワードは漏洩の恐れはないとされましたが、調査結果の「ログイン情報」に何が含まれるのかは、詳しく書かれていません。この記事では、どちらかに決めつけず、両方の記載をそのまま示しています。気になる人は、後の節のとおり、パスワードを変えておくのが確実な備えです。

件数について、調査結果の報告には新しい数字は示されていません。初報の9,987名が、2026年11月1日時点で公式に示されている唯一の件数です。

原因:会員ページを管理するシステムへの不正アクセス

7月の調査結果に書かれている経緯と原因は、次のとおりです。

  • 会員ページへの不審なログイン履歴について指摘を受けたことに加えて、客から不審なSMSを受信したとの連絡があり、システム会社による調査で外部からの不正アクセスが判明した
  • 会員ページを管理するシステムにおいて、認証情報の管理またはプログラム上の脆弱性を突いた外部からの不正アクセスが行われ、攻撃者が会員ページのログイン情報等を閲覧できる状態にあった
  • 本事案に、キャネットの社員の関与は無かったことが確認されている

原因: 会員ページを管理するシステムにおいて、認証情報の管理またはプログラム上の脆弱性を突いた外部からの不正アクセスが行われ、攻撃者が会員ページのログイン情報等を閲覧できる状態にありました。 出典: 株式会社キャネット「【続報】個人情報漏えいに関する調査結果のご報告および今後の再発防止策について」(2026年7月9日)

脆弱性とは、プログラムや設定の中にある、攻撃に使われうる弱点のことです。どの弱点が使われたのか、いつからいつまで入られていたのかは、公式の発表には書かれていません。この記事でも推測しません。

経緯の中で注目したいのは、不正アクセスが分かったきっかけの1つが、客からの「不審なSMSを受信した」という連絡だった点です。つまり、会社が不正アクセスに気づく前に、漏れた情報を使ったSMSがすでに客に届いていた、ということになります。初報で二次被害が複数件確認されていたこととあわせて、この件では偽の連絡が実際に使われていることが分かります。

キャネットの対応

公式の発表に書かれている対応を、時期ごとに整理します。

時期 対応
初報 不正アクセスを受けたシステムのセキュリティ強化、被害範囲の特定と被害拡大防止。警察、個人情報保護委員会、財務局を含む関係各所へ報告。対象者への個別連絡と問い合わせ窓口の整備
初報 再発防止策として、マイページのパスワード変更と多要素認証の導入を実施・完了。セキュリティベンダーとの契約を実施予定
初報の後 対象の客にお詫びと二次被害防止の案内、専用窓口の開設を、順次メールで通知
2026年5月11日 専用電話窓口を開設
2026年7月9日 フォレンジック調査の結果を公表。再発防止策として、脆弱性と認証の仕組みの修正、24時間365日の侵入検知とログ監視の強化、委託先の管理監督の強化、社内のセキュリティ教育の徹底
2026年7月31日 専用電話窓口を閉鎖。以降は各担当店で対応。SMSと携帯電話からの発信は引き続き廃止

キャネットの会員ページ(my canet)は、公式サイトの「会員サービス」から入る仕組みです。会員ページにログインするときは、メールやSMSのリンクからではなく、自分でブラウザに入力した公式サイトか、ふだん使っているブックマークから開いてください。偽のログインページにIDやパスワードを入力してしまうと、多要素認証があっても、その場でコードまで聞き出される手口があります。

多要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届くコードなど別の手段でも本人であることを確かめる仕組みのことです。初報で、マイページに多要素認証を導入したとされています。

調査結果の報告では、会員ページのシステムの運用と開発を委託している事業者に対して、セキュリティ基準の見直しと定期的な監査を行うとされています。会員ページのシステムは外部の事業者に任せていた、ということが分かります。委託先の名前は書かれていません。

補償やお詫びの品については、2026年11月1日時点の発表に記載がありません。書かれていないことは、行われていないという意味ではありませんが、この記事でも推測しません。漏えいの補償について一般にどのような例があるかは、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026で説明しています。

自分が対象かを確かめる方法

調査結果の報告では、漏えいした可能性のある個人データの対象は「会員ページに登録されているお客様」で、「対象のお客様には個別にご連絡を差し上げております」とされています。また、初報の後に、対象の客へのお詫びと二次被害防止の案内を、順次メールで通知したと書かれています。

確かめ方は、次のとおりです。

  1. キャネットの会員ページ(my canet)に登録したことがあるかを思い出す
  2. キャネットから、お詫びや二次被害防止の案内のメールが届いていないかを確かめる
  3. 気になることがあれば、自分の担当店の代表電話か、店ごとのメールアドレスに問い合わせる

届いたメールが本物かどうかは、メールの中の電話番号やリンクではなく、キャネットの公式サイトに載っている担当店の連絡先で確かめてください。キャネットは、SMSと携帯電話からの発信を廃止しているので、SMSや携帯電話の番号から届いた連絡は、キャネットからのものではないと考えるのが安全です。

問い合わせの前に、次のことを手元に書き出しておくと、話が早く進みます。

  • 契約している、または契約していた担当店
  • 会員ページに登録したおおよその時期
  • 届いた不審なSMSや電話があれば、その日時、送り主の番号、内容

初報で確認された二次被害と、会社の呼びかけ

初報の「二次被害の可能性について」の項目では、公表の日の時点で、漏洩した情報が不正に利用されたことによる被害(二次被害)が複数件確認されていると書かれています。どのような被害だったのか、件数は何件だったのかは、公式には示されていません。この記事でも推測しません。

そのうえで、初報は、今後も漏洩した情報が悪用され「なりすましメール」や「不審な電話・郵便物」が発生する可能性を完全には否定できない、としています。会社が客に呼びかけている内容は、具体的です。

  • 不審な電話を受けたときは、最後まで話を聞かず、速やかに通話を終えること
  • 不審なメール(SMS、電子メールなど)は、やり取りを続けず、速やかに終えること
  • メールの中に書かれた電話番号、URL、メールアドレスには、連絡もアクセスもしないこと
  • 記載されたURLへのアクセスや個人情報の入力は行わず、速やかに破棄すること

「最後まで話を聞かず」という言い方は、はっきりとした強い表現です。相手の話を聞いているうちに、具体的な情報を出されて信じてしまう、という流れを断ち切るための呼びかけだと読めます。キャネットを名乗る電話がかかってきて、少しでも不審に感じたら、相手の話の途中でも切ってかまいません。そのうえで、担当店の代表電話に自分からかけ直して確かめてください。

キャネットを名乗るSMSと電話に気をつける

7月23日のお知らせには、次のように書かれています。

また、引き続き当社ではSMSおよび携帯電話発信を廃止しております。当社の関係者を名乗る携帯電話からの着信やSMSでのご連絡があった場合は、詐欺の疑いがありますので、応じられないようご注意ください。 出典: 株式会社キャネット「不正アクセス事案に関する専用相談窓口の閉鎖および 閉鎖後のご相談窓口について」(2026年7月23日)

これは、この件で最も覚えておきたい点です。キャネットの名前を出したSMSや、携帯電話の番号からの着信は、それだけで詐欺を疑ってよい、と会社自身が案内しています。

漏えいした可能性のある項目から考えると、次のような連絡が考えられます。

  • 「返済が遅れています」「本日中に入金がないと法的手続きに」と、返済を急がせるSMS
  • 「返済口座が変わりました」として、いつもと違う口座への振り込みを求める連絡
  • 「借り入れの借り換えで返済が楽になる」「債務の整理を代行する」とうたう勧誘
  • 「勤務先に連絡する」とほのめかして、支払いを迫る電話
  • 「漏えいのお詫びとして返金する」として、口座番号や暗証番号を聞く連絡

初報には、キャネットがパスワードや金融機関の暗証番号、クレジットカード番号を電子メールや電話で聞くことは一切ない、と書かれています。どの連絡でも、届いた連絡には直接返事をせず、担当店の代表電話に自分からかけ直して確かめてください。SMSの本文とURLで怪しいかどうかを見分ける手順は、スミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順で説明しています。

口座情報と債務の状況が知られたときに気をつけること

今回の項目には、金融機関の口座情報(金融機関名、支店名、口座種別、口座番号、口座名義)が含まれています。口座番号と名義が分かっても、それだけで口座からお金を引き出すことは、通常はできません。引き出しや振り込みには、キャッシュカードと暗証番号、ネットバンキングのログイン情報などが必要だからです。

注意したいのは、口座の情報を知っている相手が「銀行です」「口座が不正に使われています」と連絡してきて、暗証番号やネットバンキングのパスワード、ワンタイムパスワードを聞き出す手口です。口座番号を知っていることは、相手が銀行である証拠にはなりません。銀行を名乗る連絡を受けたら、通帳やキャッシュカード、銀行の公式サイトに載っている番号にかけ直してください。ネットバンキングで身に覚えのない送金があったときの補償の考え方と期限は、ネットバンキングの不正送金は補償される?全国銀行協会の基準と30日の期限、補償されない例 2026で説明しています。

債務の状況が知られていることは、精神的な負担が大きい点です。借り入れがあることを家族や勤務先に知られたくない、と感じる人は多いはずです。そうした気持ちにつけこんで、「勤務先や家族に知らせる」とほのめかして支払いを迫る連絡が来ることも考えられます。脅すような連絡を受けたら、一人で支払いに応じず、キャネットの担当店か警察に相談してください。

返済や借り入れの悩みそのものについては、キャネットの公式サイトに、日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センター(電話 0570-051-051、受付時間 9:00から17:00、土曜・日曜・祝日・年末年始は休み)が案内されています。今回の件をきっかけに勧誘してくる業者ではなく、こうした公的な相談先を使ってください。

ログイン情報とパスワードの扱い

初報の当日の訂正で、ログインパスワードは漏洩の恐れはないと判明したとされました。一方で、7月の調査結果では、漏えいした可能性のある項目に「ログイン情報」が挙げられ、原因の説明でも「攻撃者が会員ページのログイン情報等を閲覧できる状態にありました」とされています。

初報では、再発防止策として「マイページパスワードの変更、多要素認証の導入」をすでに実施・完了したと書かれています。会員ページのパスワードの扱いについて、具体的に自分が何をすればよいかは、担当店で確かめるのが確実です。

そのうえで、次のことは自分でできる備えです。

  • キャネットの会員ページで使っていたパスワードと同じものを、ほかのサービスで使っていれば、そちらを別のパスワードに変える
  • メールアドレスのアカウントに二段階認証を設定する。メールが乗っ取られると、ほかのサービスのパスワードの再設定にも使われるため
  • ログインIDとメールアドレスが同じ場合は、そのメールアドレスあてに届く「ログインのお知らせ」や「パスワード再設定」のメールに注意する

パスワードが漏れたときの変更の順番と、使い回しを見直す手順は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で説明しています。

住所と勤務先が知られたときに気をつけること

今回の項目には、住所と勤務先(勤務先名と勤務先電話番号)が含まれています。自宅に郵便物が届く、勤務先に電話がかかってくる、という形で偽の連絡が来ることも考えられます。

  • 自宅に、督促状や裁判所の書類を装った郵便物やはがきが届き、書かれた番号に電話させて支払いを求める
  • 勤務先に、本人の名前を出して電話がかかってくる。勤務先の人に事情を話していない場合、本人に連絡が回ってきたときに慌ててしまいやすい
  • 「勤務先の在籍を確認したい」と、勤務先に問い合わせをしてくる

郵便物で支払いを求められたら、書かれた連絡先ではなく、自分で調べた公式の連絡先に確かめてください。住所が漏れたときの具体的な対応は、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番で順に説明しています。

実際にお金を払ってしまった、口座番号や暗証番号を伝えてしまった場合は、すぐに銀行に連絡して止めてもらい、そのうえで警察に相談してください。消費生活のトラブルとして相談したいときは、消費者ホットライン(電話 188)で、住んでいる地域の消費生活センターにつないでもらえます。

家族に話しておくこと

借り入れのことを家族に話していない人にとって、今回の件は相談しにくい話かもしれません。それでも、自宅の電話や郵便物、家族の携帯電話に偽の連絡が届くことは考えられます。家族が何も知らないまま「ご本人の返済の件で」という電話を受けると、慌てて支払いに応じてしまうおそれがあります。

借り入れの中身まで話す必要はありません。「利用していたサービスで個人情報が漏れた可能性があるので、自分あての電話や郵便で支払いを求められたら、その場で応じずに知らせてほしい」と伝えるだけでも、家族が詐欺の被害にあうのを防げます。

勤務先についても同じです。勤務先の電話番号が項目に含まれているので、勤務先に本人を名乗る電話や、本人の在籍を確かめる電話がかかってくることがありえます。勤務先の人に事情を話すかどうかは本人が決めることですが、自分あての不審な電話が会社にかかってきたら教えてほしい、と身近な人に頼んでおくと安心です。

身に覚えのない借り入れが心配なとき

今回の件では、免許証、保険証、マイナンバー、収入等の情報は含まれていないことを確認したと、初報に書かれています。本人確認の書類が漏れていないので、漏えいした情報だけで他人が本人になりすまして新しく借り入れをするのは難しい、という読み方になります。

それでも、自分の名前で身に覚えのない借り入れが無いかが心配な人は、信用情報を確かめる方法があります。信用情報とは、借り入れやクレジットの契約と返済の記録のことで、指定信用情報機関が管理しています。キャネットの公式サイトには、キャネットが加盟する指定信用情報機関として株式会社日本信用情報機構(JICC)が載っています。JICCの公式サイトでは、本人による開示の申し込みの方法が案内されています。

開示を申し込むときは、日本信用情報機構の公式サイトから手続きを確かめてください。「信用情報を調べてあげる」「記録を消してあげる」とうたう業者や、SMSで届くリンクからは申し込まないでください。

これからしばらく続けておくこと

キャネットの件は、初報から半年あまりがたっています。発表が落ち着いた後も、漏れた情報が使われる可能性は残ります。しばらくの間、次のことを続けておくと安心です。

  1. キャネットを名乗るSMSや携帯電話からの着信には応じない
  2. 銀行の口座の入出金明細を、月に1回は確かめる
  3. 知らない番号からの電話は留守番電話で受け、用件を聞いてから公式の連絡先にかけ直す
  4. 自宅に届く督促や返金の案内は、書かれた連絡先ではなく、自分で調べた連絡先で確かめる
  5. 不審な連絡が届いたら、日時、番号、内容をメモに残し、担当店か警察に相談する

問い合わせ窓口

7月31日18時で専用窓口(0120-197-063)は閉鎖されました。現在の問い合わせ先は、7月23日のお知らせに載っている各店の窓口です。

店舗 電話番号 メール
キャネット京都本店 075-823-5555 [email protected]
キャネット滋賀店 077-521-0090 [email protected]
キャネット大阪店 06-4801-8881 [email protected]
キャネット神奈川店 045-548-3838 [email protected]
キャネット宮城店 022-395-7188 [email protected]

受付時間は9:30から18:00と書かれています。問い合わせは、自分の担当店に行うよう案内されています。

7月の調査結果の報告には、専用窓口の番号(0120-197-063)が問い合わせ先として載ったままですが、この番号は7月31日に閉鎖されています。古いお知らせやほかのサイトでこの番号を見ても、今は各店の窓口を使ってください。

在宅で仕事をする人が気をつけること

在宅で仕事をしている人やフリーランスの人の中には、キャネットの会員ページに登録したメールアドレスや電話番号を、仕事の連絡にも使っている人がいるかもしれません。仕事用と私用でメールアドレスを分けていないと、偽の連絡が仕事の受信箱に紛れ込み、急いでいるときに開いてしまうことがあります。

仕事で使っているアカウントが乗っ取られると、取引先から預かっている顧客名簿や原稿、デザインのデータが外に出たり、自分になりすました偽の請求書が取引先に送られたりするおそれがあります。この機会に次のことを確かめてください。

  • 仕事で使っているメール、クラウドストレージ、チャットツールのパスワードが、キャネットの会員ページと同じでないか
  • それらのサービスで二段階認証が有効になっているか
  • 報酬の振込先として取引先に伝えている口座が、今回の項目に含まれる口座と同じ場合、取引先を装った「振込先の確認」の連絡に注意する

もし自分のアカウントから取引先の情報が外に出た疑いがある場合は、取引先にすぐ知らせることを考えてください。個人情報を扱う事業者には、一定の場合に個人情報保護委員会への報告と本人への通知が求められています。個人情報保護委員会の案内では、不正に利用されることで財産的な被害が生じるおそれがある漏えい(またはそのおそれ)が、報告が義務付けられる場合の1つとして挙げられています。

送金や決済機能のあるウェブサービスのログインIDとパスワードの組み合わせを含む個人データが漏えいした場合 出典: 個人情報保護委員会「漏えい等の対応(個人情報)」

自分の場合に報告が必要かどうかは、預かっている情報の種類や件数、契約の内容で変わります。この記事では断定しません。迷ったときは、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(電話 03-6457-9849、受付時間 9:30から17:30、土日祝日と年末年始を除く)で確かめるのが確実です。

運営者の視点:二次被害が先に見つかる漏えい

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた@SOHOの運営で見てきた傾向として、お金に関わる情報が漏れた事案では、会社が発表するより先に、偽のSMSや電話という形で被害が表に出ることがあります。キャネットの件でも、不正アクセスが分かったきっかけの1つは、客からの不審なSMSの連絡でした。電話番号が知られたときの備えは、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備え 2026で説明しています。

こうした事案で大切なのは、会社がどの連絡手段を使うかを知っておくことです。キャネットは、SMSと携帯電話からの発信を廃止していると明言しています。この1つを覚えているだけで、多くの偽の連絡を見分けられます。ほかのサービスでも、正式な連絡がどこから届くかを一度確かめておくと、いざというときに迷いません。

在宅で働く人にとっては、自分のアカウントとお金の安全が、そのまま仕事の信用につながります。こうした事案を落ち着いて読み解き、取引先に必要なことを伝えられる力は、セキュリティの知識として仕事にもつながります。企業のセキュリティ対策や社内の教育を手伝う仕事の例は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。

キャネットは、セキュリティ対策の強化を今後も続けるとしています。専用窓口は閉鎖されましたが、問い合わせは各担当店で受け付けています。2026年11月1日時点の発表だけで判断を終えず、キャネットの公式サイトの新着情報を、ときどき開いて確かめてください。

よくある質問

Q. キャネットの情報漏えいで、自分が対象かはどうすれば分かりますか?

7月の調査結果の報告では、対象は会員ページに登録されている客で、対象者には個別に連絡しているとされています。キャネットからお詫びや二次被害防止の案内のメールが届いていないかを確かめ、分からないときは自分の担当店の代表電話か店ごとのメールアドレスに問い合わせてください。

Q. 専用窓口の0120-197-063は今も使えますか?

使えません。専用窓口は2026年7月31日18時で閉鎖されました。以降は、京都本店、滋賀店、大阪店、神奈川店、宮城店の各担当店で受け付けています(受付時間 9:30から18:00)。古いお知らせに載っている番号ではなく、各店の窓口を使ってください。

Q. キャネットからSMSが届きました。本物ですか?

キャネットは7月23日のお知らせで、SMSと携帯電話からの発信を廃止しており、キャネットの関係者を名乗る携帯電話からの着信やSMSは詐欺の疑いがあると案内しています。リンクを開いたり返信したりせず、担当店の代表電話に自分から確かめてください。

Q. パスワードは漏れたのですか?

初報の当日の訂正で、ログインパスワードは漏洩の恐れはないと判明したとされています。一方で、7月の調査結果では項目に「ログイン情報」が挙げられています。同じパスワードをほかのサービスで使っている場合は、そちらを別のパスワードに変えておくと安心です。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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