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The Unarchiverで展開できないときの原因と、Macで圧縮ファイルを開く別の方法

@SOHO編集部
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The Unarchiverで展開できないときの原因と、Macで圧縮ファイルを開く別の方法

この記事のポイント

  • ✓The Unarchiverで展開できないときに考えられる原因を
  • ✓文字化けの順に整理しました
  • ✓Mac標準のアーカイブユーティリティやターミナルで開く方法

取引先から届いた圧縮ファイルをThe Unarchiverで開こうとしたら、エラーが出て展開できない。締め切りが迫っているのに中身が見られず、焦っている人も多いはずです。この記事では、The Unarchiverで展開できないときに考えられる原因を、確かめる順番に沿って整理しました。

結論から言うと、原因の多くはアプリの不具合ではなく、ファイルの側にあります。ダウンロードが途中で止まっている、分割されたファイルの一部が届いていない、パスワードが掛かっている、そもそも圧縮ファイルではない、といったものです。順に確かめれば、多くの場合は自分で解決できます。後半では、Mac標準のアーカイブユーティリティやターミナルで開く方法、送り手に再送を頼むときの伝え方、圧縮ファイルが多い仕事でのファイルの整理のしかたも紹介します。ファイルの整理については、Macのファイル管理アプリAtriensにも触れます。

まず最初に確かめる3つのこと

The Unarchiverで展開できないとき、いきなり別のアプリを探したり、設定をいじったりする前に、次の3つを確かめてください。ここで原因が見つかることがかなり多いです。

1つ目は、ファイルの容量です。Finderでファイルを選び、「ファイル」メニューの「情報を見る」を開くと、容量が表示されます。送り手から聞いていた容量や、メールやチャットに表示されていた容量と比べて、明らかに小さい場合は、ダウンロードが途中で止まっています。たとえば数百MBのはずのファイルが数KBしかない場合は、中身が届いていないと考えてよいでしょう。

2つ目は、ファイル名の末尾にある拡張子です。拡張子とは、ファイル名の最後に付く「.zip」「.rar」「.7z」のような文字で、ファイルの種類を表しています。Macでは拡張子が表示されない設定になっていることがあるので、Finderの「Finder」メニューから「設定」を開き、「詳細」の「すべてのファイル名拡張子を表示」にチェックを入れて確かめます。「.exe」「.dmg」「.pkg」のように、圧縮ファイル以外の種類だった場合は、展開の対象ではありません。

3つ目は、同じ名前で番号違いのファイルが他にもないかです。「data.part1.rar」「data.part2.rar」や「data.zip.001」「data.zip.002」のように、1つのファイルが複数に分かれて届くことがあります。この場合は、すべてのファイルが同じフォルダに揃っていないと展開できません。

アパレルブランドのEC運営を手伝う仕事では、商品撮影の画像をカメラマンから圧縮ファイルで受け取る場面がよくあります。撮影データは容量が大きく、ファイル転送サービスで分割して送られてくることも珍しくありません。展開できないと連絡が来た案件を調べてみると、3つのうちどれかに当てはまっていた、というのがほとんどでした。

The Unarchiverとはどんなアプリか

原因を探る前に、The Unarchiverがどんなアプリなのかを確かめておきます。対応している形式を知っておくと、「アプリが対応していないのか、ファイルの側に問題があるのか」を切り分けやすくなります。

The Unarchiverは、MacPawという会社が提供している、Mac用の展開アプリです。公式サイトでは、無料で使え、追加機能のためのアプリ内課金もないと説明されています。公式サイトの表示では、最新版は2025年3月18日公開の4.3.9で、対応するのはmacOS 10.13以降です。

The Unarchiver for Mac is free. No in-apps for additional features. 出典: theunarchiver.com

対応している形式はとても多く、公式サイトの一覧には、Zip、RAR、7z、Tar、Gzip、Bzip2、LZMA、XZ、CAB、ISOなどのディスクイメージが並んでいます。RARは暗号化されたものや複数に分割されたものにも対応しているとされています。日本でよく使われてきたLZHも、一覧では「Full」と表示されています。App Storeの説明文でも、Zip、RAR(バージョン5を含む)、7-zip、Tar、Gzip、Bzip2のほか、StuffIt、LZH、ARJなどの古い形式を開けると書かれています。

もう1つの特徴が、ファイル名の文字化けへの強さです。公式サイトには、英語以外の文字で名前が付いたファイルでも問題なく扱えるという趣旨の記載があります。Windowsで作られた圧縮ファイルの中身が、Macで開くと文字化けすることがありますが、The Unarchiverはこの点を考えて作られています。

一方で、公式サイトの一覧を見ると、すべてに完全対応しているわけではないことも分かります。たとえばWindowsの自己解凍形式の「.exe」は「Some(一部)」、Aceは古い形式のみ対応で、Ace 2.0以降には対応していないと書かれています。StuffIt Xは「Partial(一部)」です。届いたファイルがこうした形式の場合は、The Unarchiverでも展開できないことがあります。

原因1:ダウンロードが途中で止まっている、ファイルが壊れている

いちばん多いのが、ファイルが完全に届いていないケースです。ブラウザでのダウンロードが通信の途切れで止まった、ファイル転送サービスの有効期限が切れる直前に慌てて落とした、メールの添付ファイルが途中で切れた、といったことで起こります。

この場合、The Unarchiverは「ファイルが壊れている」「展開できない」といった趣旨のエラーを出します。見分け方は、前の節で紹介した容量の確認です。送り手から聞いていた容量と違っていれば、もう一度ダウンロードし直してください。

ダウンロードし直すときは、次の点に気をつけます。

・Wi-Fiが安定している場所で落とす
・ブラウザのダウンロード一覧で、完了の表示が出るまで待つ
・ダウンロード中のファイルを先にダブルクリックしない
・同じ名前のファイルが残っていると「(1)」のような番号が付くので、古いほうを削除してから落とし直す

それでも展開できない場合は、送り手の側でファイルを作るときに問題があった可能性があります。Appleのサポートページにも、ほかの人から受け取ったファイルを開けない場合は、ファイル自体に問題があることがあるので、もう一度圧縮して送り直してもらうようにと書かれています。

.zipファイルをほかの人から受け取った場合は、ファイルに問題があることがあります。その人にファイルをもう一度圧縮して再送するよう依頼してください。 出典: support.apple.com

自分の手元でどれだけ工夫しても、壊れたファイルを元に戻すことはできません。ダウンロードし直しても同じエラーが出るなら、早めに送り手へ連絡したほうが、結果的に早く中身を受け取れます。

原因2:分割されたファイルの一部が欠けている

容量の大きいデータは、1つの圧縮ファイルを複数に分けて送ることがあります。分け方には、主に次のような名前の付け方があります。

・「data.part1.rar」「data.part2.rar」のように、RARの分割
・「data.zip.001」「data.zip.002」や「data.7z.001」のように、番号を末尾に付ける分割
・「data.z01」「data.z02」「data.zip」のように、Zipの分割

分割されたファイルは、1つでも欠けていると展開できません。展開するときは、すべてのファイルを同じフォルダにそろえてから、1番目のファイル(part1や001)をThe Unarchiverで開きます。2番目以降を開こうとしてもうまくいかないので、どれから開くかに注意してください。

The Unarchiverの公式サイトでは、RARの分割に対応していること、また「.001」「.002」と番号が振られただけの分割ファイルを結合できることが書かれています。ただし後者は「Basic(基本的な対応)」という表示です。

分割ファイルでよくあるのが、ファイル転送サービスで「一部だけダウンロードされていた」というケースです。複数のファイルをまとめて落とす機能を使ったつもりが、途中のファイルだけ失敗していた、ということがあります。番号が連続しているか、それぞれの容量がおおむね同じか(最後の1つだけ小さいのは普通です)を確かめてください。

番号が飛んでいたり、明らかに容量の小さいファイルが途中に混ざっていたりする場合は、そのファイルだけを落とし直します。全部を落とし直す必要はありません。

原因3:パスワードが掛かっている

取引先から届くファイルには、パスワードが掛かっていることがあります。The Unarchiverはパスワード付きの圧縮ファイルを開くとき、パスワードの入力を求めます。ここで正しいパスワードを入れないと展開できません。

パスワードでつまずく場面は、主に次の3つです。

・パスワードが別のメールで届くはずなのに、まだ届いていない、または迷惑メールに振り分けられている
・コピーしたパスワードの前後に、余分な空白が入っている
・全角と半角、大文字と小文字を取り違えている

コピーして貼り付けたときに空白が混ざるのはよくあることなので、一度メモ帳などのアプリに貼り付けて、前後に空白がないか見てから入れ直すと確実です。

また、Zipのパスワードの掛け方には、昔からある方式と、AESという強い暗号の方式があります。The Unarchiverの公式サイトでは、Zipの暗号化のうちAESにも対応していると書かれています。一方、Mac標準のアーカイブユーティリティでパスワード付きのファイルが開けない場合でも、The Unarchiverなら開けることがあります。逆に、The Unarchiverで開けない形式もあるので、その場合は送り手に、どのアプリで、どの方式で圧縮したかを聞いてみてください。

なお、パスワードを何度も間違えて入力しても、ファイルが壊れることはありません。落ち着いて確かめ直しましょう。

原因4:そもそも圧縮ファイルではない

The Unarchiverで「展開できない」と出るファイルの中には、圧縮ファイルではないものが混ざっています。よくあるのが、Windows用のインストーラです。

「.exe」で終わるファイルは、Windowsでソフトを動かしたり入れたりするためのファイルです。The Unarchiverの公式サイトでは、自己解凍形式の一部の.exeを展開できると書かれていますが、すべての.exeが展開の対象になるわけではありません。たとえばWindowsのゲームや周辺機器のためのインストーラは、Macで中身を取り出せたとしても、Macでは動きません。

Mac用のファイルでも、展開の対象ではないものがあります。

・「.dmg」は、Mac用アプリの配布によく使われるディスクイメージで、ダブルクリックするとMacが自動で開きます
・「.pkg」は、Mac用のインストーラで、ダブルクリックすると入れる手順が始まります
・「.app」は、アプリそのものです

こうしたファイルをThe Unarchiverで開こうとしても、期待した結果にはなりません。拡張子を確かめて、それぞれに合った開き方をしてください。

拡張子が付いていない、または見覚えのない拡張子だった場合は、送り手にファイルの種類を聞くのがいちばん早いです。拡張子を自分で書き換えて開こうとするのはやめましょう。Appleのサポートページでも、ファイル名の拡張子を変えると、作ったアプリで開けなくなる場合があると注意しています。

原因5:保存先の空き容量や、書き込みの許可が足りない

圧縮ファイルを展開すると、中身は元のファイルより大きな容量になります。とくに画像や動画が入ったファイルは、展開後の容量が大きくなりがちです。Macの空き容量が足りないと、展開は途中で止まります。

空き容量は、アップルメニューの「システム設定」から「一般」を開き、「ストレージ」で確かめられます。展開したいファイルの数倍の空きがあると安心です。足りない場合は、使っていないファイルを外付けディスクへ移す、ゴミ箱を空にする、といった方法で空きを作ってから展開し直します。

もう1つが、書き込みの許可です。The Unarchiverは、展開したファイルを保存する場所を設定で選べます。保存先が外付けディスクやネットワーク上の共有フォルダで、そこに書き込む許可が無い場合や、ディスクが取り外されている場合は、展開に失敗します。まずはデスクトップや書類フォルダのような、自分のMacの中の場所に展開してみてください。そこで成功するなら、原因は保存先にあります。

外付けディスクに展開したい場合は、ディスクが正しくつながっているか、Finderのサイドバーに表示されているかを確かめます。Windowsと共用している外付けディスクの中には、Macから読み込みはできても書き込めない形式で初期化されているものもあるので、書き込めないときはその点も疑ってみてください。

原因6:ファイル名が文字化けする、フォルダの構成が崩れる

展開はできたものの、中のファイル名が読めない記号の並びになってしまう、というケースもあります。これは、Windowsで作られた圧縮ファイルで起こりやすい現象です。

文字化けとは、ファイル名を記録するときの文字の決まり(文字コード)が、作った側と開く側で違うために、正しい文字に戻せない状態のことです。Windowsの古い圧縮の仕組みでは日本語のファイル名を独自の決まりで記録していることがあり、Macで開くとそのまま読めなくなります。

The Unarchiverは、App Storeの説明文で、ファイル名の文字の決まりを検出して正しく処理すると説明しています。Mac標準のアーカイブユーティリティで文字化けしたファイルも、The Unarchiverで開き直すと正しく表示されることがあります。

それでも文字化けする場合は、送り手に次のどちらかをお願いすると解決しやすくなります。

・ファイル名を英数字に変えてから圧縮し直してもらう
・圧縮せずに、ファイル転送サービスやクラウドストレージの共有フォルダで送ってもらう

アパレルの仕事では、商品画像のファイル名に品番や色名を日本語で付けることが多く、取引先のWindowsで圧縮した画像がMacで文字化けしたことがありました。それ以来、撮影データのファイル名は「品番_色_カット番号」のように英数字で付けてもらうよう、最初の打ち合わせでお願いしています。ファイル名のルールを先に決めておくだけで、受け取ったあとの手間がかなり減ります。

原因7:アプリが古い、またはMacが開くのを止めている

The Unarchiverを長く更新していない場合は、新しい形式のファイルを開けないことがあります。App Storeから入れた人はApp Storeのアップデートを、公式サイトから入れた人は最新版を入れ直してください。

公式サイトから落としたアプリを初めて開くとき、Macが「開発元を確認できない」といった警告を出すことがあります。Macには、確認されていないアプリが勝手に動かないようにする仕組みがあるためです。Appleのサポートページでは、Mac用のアプリをもっとも安全に入手できるのはApp Storeだと説明しています。The Unarchiverは、App Storeでも無料で配布されています。

Mac用のアプリの入手先として最も安全なのは、App Storeです。 出典: support.apple.com

警告を無理に無視してアプリを開くのは、安全の面からおすすめしません。迷ったら、App Storeから入れ直すのが確実です。

また、The Unarchiverを入れたのに、圧縮ファイルをダブルクリックするとMac標準のアーカイブユーティリティが起動してしまう、ということもあります。この場合は、Finderで圧縮ファイルを選んで「ファイル」メニューの「情報を見る」を開き、「このアプリケーションで開く」でThe Unarchiverを選んでから「すべてを変更」をクリックします。これで、同じ種類のファイルはすべてThe Unarchiverで開くようになります。1つのファイルだけをThe Unarchiverで開きたいときは、Controlキーを押しながらクリックして「このアプリケーションで開く」から選ぶ方法でも構いません。

Mac標準の機能で開く方法

The Unarchiverで開けないファイルでも、Macに最初から入っている機能で開けることがあります。逆に、Mac標準の機能で開けなかったファイルがThe Unarchiverで開けることもあります。両方を試してみる価値はあります。

Zipファイルであれば、Finderでダブルクリックするだけで、Mac標準のアーカイブユーティリティが展開します。展開された中身は、元のZipファイルと同じフォルダに表示されます。Appleのサポートページによると、開けない場合は、展開した中身を保存するための十分な空き容量があるかを確かめるようにとされています。

反対に、自分が送る側になったときの圧縮もFinderでできます。ファイルやフォルダをControlキーを押しながらクリックし、「圧縮」を選ぶと、同じ場所にZipファイルが作られます。1つの項目を圧縮すると元の名前に「.zip」が付き、複数をまとめて圧縮すると「アーカイブ.zip」という名前になります。取引先がWindowsを使っている場合でも、Zipであればほとんどのパソコンで開けるので、送る側としてはZipを選ぶのが無難です。

Mac標準の機能で開けるのは、主にZipやTar、Gzipなどです。RARや7zは、Mac標準の機能だけでは開けないことが多いので、The Unarchiverのような展開アプリが必要になります。

外出先でiPhoneやiPadから中身を確かめる方法

Macが手元にない外出先で、届いた圧縮ファイルの中身だけでも先に確かめたい、という場面もあります。Zipファイルであれば、iPhoneやiPadの「ファイル」アプリで展開できます。

Appleのサポートページによると、手順は次のとおりです。

  1. 「ファイル」アプリを開き、展開したいZipファイルを探す
  2. そのZipファイルをタップする
  3. 中にファイルが入ったフォルダが作られるので、そのフォルダをタップして中身を見る

作られたフォルダの名前は、長押しして「名称変更」を選べば変えられます。メールやチャットで届いたZipファイルは、いったん「ファイル」アプリに保存してから同じ手順で展開します。

外出先でZipファイルが展開できれば、少なくともファイル自体は壊れていないと分かります。そのうえでMacに戻ってThe Unarchiverで開けない場合は、Mac側の空き容量や保存先の設定を疑えばよい、と切り分けが進みます。反対に、iPhoneでも展開できない場合は、ファイルそのものに問題がある可能性が高いので、その場で送り手に連絡できます。締め切りの近い仕事では、この数時間の差が大きく効いてきます。

なお、RARや7zのように、iPhoneの「ファイル」アプリでは扱えない形式もあります。The Unarchiverの公式サイトでは、iPhoneやiPadでさまざまな圧縮ファイルを扱うための別のアプリ「Archives」も紹介されています。

ターミナルでエラーの中身を確かめる方法

ターミナルとは、文字でMacに命令を出すためのアプリです。ふだん使わない人も多いと思いますが、圧縮ファイルの中身を確かめるときには役に立ちます。アプリの「ユーティリティ」フォルダに入っています。

Zipファイルであれば、次の命令で、展開せずに中身の一覧を表示できます。

unzip -l ファイル名.zip

ファイル名の部分は、ターミナルの画面にZipファイルをドラッグすると自動で入ります。一覧が表示されれば、ファイル自体はおおむね読めています。途中でエラーが出る場合は、ファイルが壊れているか、途中までしか届いていない可能性が高いです。

Zipファイルの中身に壊れた部分がないかを確かめたいときは、次の命令が使えます。

unzip -t ファイル名.zip

最後に「No errors detected」と表示されれば、中身に問題はありません。エラーが表示された場合は、送り手に再送をお願いする根拠になります。

ターミナルで展開まで行う場合は、Macに入っているdittoという命令も使えます。

ditto -x -k ファイル名.zip 展開先のフォルダ

ターミナルで調べると、Finderのエラーよりも何が起きているかが具体的に分かることがあります。ただし、命令を打ち間違えるとほかのファイルを上書きしてしまうおそれもあるので、慣れないうちは「一覧を見る」「確かめる」の2つだけにしておくのが安全です。

送り手に再送を頼むときの伝え方

ここまで確かめても展開できない場合は、送り手にお願いするのがいちばん早い解決策です。ただ、「開けません」とだけ伝えると、相手も何を直せばよいか分からず、同じファイルがもう一度届くだけになりがちです。

再送を頼むときは、次の4つを伝えると、相手が原因を見つけやすくなります。

  1. 使っているパソコン(Macであること)と、展開に使ったアプリの名前
  2. 表示されたエラーの文言(画面の写真があると確実です)
  3. 受け取ったファイルの名前と容量
  4. 試したこと(ダウンロードし直した、別のアプリで開いた、など)

文例を挙げると、次のような形です。

「お送りいただいた〇〇.zipですが、こちらのMacで展開できませんでした。The Unarchiverとアーカイブユーティリティの両方で試し、ダウンロードもやり直しましたが、『ファイルが壊れている』という表示が出ます。お手数ですが、もう一度圧縮してお送りいただけますでしょうか。可能であれば、ファイル名を英数字にしていただけると助かります。」

このように具体的に伝えると、相手も「ファイル名を変えて圧縮し直す」「別の送り方に変える」といった対応をすぐに取れます。在宅の仕事では、相手と顔を合わせずにやり取りする分、こうした伝え方の丁寧さが信頼につながります。

圧縮ファイルが多い仕事のファイルの整理のしかた

展開の問題が片付いたら、次に困りやすいのが、展開したファイルの整理です。ダウンロードフォルダに「〇〇.zip」と展開後のフォルダが次々にたまり、どれが最新版か分からなくなる、という経験がある人も多いでしょう。

整理のコツは、次の3つです。

・展開したら、元の圧縮ファイルは「受け取り済み」のフォルダへ移すか、中身を確かめたうえで削除する
・展開したフォルダは、すぐに案件ごとのフォルダへ移し、ダウンロードフォルダに残さない
・ファイル名に日付と版を入れる(例:「20261013_撮影データ_v2」)

複数の取引先とやり取りしていると、案件ごとのファイルがMacの中、外付けディスク、NAS、iCloudなど、あちこちに分かれていきます。Finderでは、あるフォルダの下に表示できるのは、そのフォルダの中にあるものだけです。

こうした分散を整理したい人には、Mac用のファイル管理アプリAtriensが選択肢になります。公式サイトによると、Atriensのサイドバーでは、外付けディスクやNASの資料を、書類フォルダの案件の下に並べて表示できます。ファイル自体は元の場所から動かないので、「どこに何があるか」の見取り図を案件ごとに作れる仕組みです。サイドバーに表示する名前をフォルダ名とは別に付けられるので、「proj_2026_a」のような名前のフォルダを「案件A」として表示する、といった使い方もできます。

圧縮ファイルについては、Atriensの公式サイトに、Zipの作成と取り出しがそのまま行えると書かれています。RARや7zの展開には触れられていないので、それらはThe Unarchiverで展開し、展開したファイルの整理をAtriensで行う、という分担が現実的です。Mac単体で使う機能は無料で、期限もありません。iPhoneやiPadから自宅のMacを操作する機能を使う場合は有料で、料金は1か月あたり780円、1年あたり6,800円、買い切り14,800円(いずれも税込)と公式サイトに表示されています。動作環境はmacOS 14以降、Apple Siliconを積んだMacです。

Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

在宅の仕事で圧縮ファイルを扱うときに気をつけたいこと

在宅の仕事では、データのやり取りのほとんどがインターネット越しになります。圧縮ファイルの扱いに慣れておくことは、仕事の基本の1つと言ってよいでしょう。

まず気をつけたいのが、知らない相手から届いた圧縮ファイルです。圧縮ファイルの中に、パソコンに害を与えるプログラムが仕込まれていることがあります。見覚えのない差出人から届いた圧縮ファイルや、「請求書」「至急」といった件名で突然届いたファイルは、開く前に相手に確かめてください。こうした情報の安全を守る仕事は需要が伸びている分野で、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅でも受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と、求められる知識をまとめています。

次に、取引先ごとのやり取りの決まりを最初に確かめておくことです。画像はZipで送るのか、クラウドストレージで共有するのか、パスワードは別のメールで送るのか、といった点を先に決めておくと、展開できないトラブルそのものが減ります。デザインや写真の仕事では、扱うデータの容量が大きく、こうした決まりが仕事の進めやすさを左右します。デザイン系の仕事の相場は、デザイナーの年収・単価相場で職種別に確かめられます。

フリーランスや在宅ワークの市場を20年見てきた運営者の立場から言えば、長く仕事が続く人ほど、こうした「仕事の周りの段取り」に気を配っています。ファイルが開けないときに、原因を自分である程度切り分けてから、相手に具体的に伝えられる人は、発注する側から見て「任せると楽な人」です。仲介の手数料が掛からない直接のやり取りでは、こうした段取りの良さがそのまま次の依頼につながり、受け手の手取りも厚くなりやすいと感じています。

最後に、圧縮や展開の作業そのものを、仕事の流れの中で自動にしてしまう方法もあります。業務の手順を見直して道具を整える仕事は、AIの活用と合わせて需要が伸びています。AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、企業の業務の効率化を支える仕事の内容と始め方を紹介しています。ファイルの扱いに強いことは、こうした仕事でも立派な強みになります。

よくある質問

Q. The Unarchiverは無料で使えますか?

はい、無料で使えます。公式サイトでは、Mac版は無料で、追加機能のためのアプリ内課金もないと説明されています。App Storeでも無料で配布されているので、安全面を考えるならApp Storeから入れるのが確実です。公式サイトの表示では、対応するのはmacOS 10.13以降です。

Q. 分割されたRARファイルはどれを開けばよいですか?

すべてのファイルを同じフォルダにそろえたうえで、1番目のファイル(part1や001が付いたもの)を開きます。2番目以降のファイルを開いてもうまく展開できません。1つでも欠けていると展開できないので、番号が連続しているか、途中に容量の小さすぎるファイルがないかを先に確かめてください。

Q. Windows用の.exeファイルをMacで展開すれば使えますか?

.exeの多くはWindowsでソフトを動かしたり入れたりするためのファイルで、中身を取り出せたとしてもMacでは動きません。The Unarchiverは自己解凍形式の一部の.exeを展開できますが、すべてではありません。Mac用の版が用意されていないか、配布元に確かめるのが確実です。

Q. 展開したファイル名が文字化けするのはなぜですか?

ファイル名を記録するときの文字の決まりが、作った側のパソコンと開く側のMacで違うためです。Windowsで作った圧縮ファイルで起こりやすい現象です。The Unarchiverで開き直すと正しく表示されることがあります。直らない場合は、送り手にファイル名を英数字にしてから圧縮し直してもらうと解決しやすくなります。

この記事について

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編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月20日最終更新:2026年10月20日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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