SurveyMonkeyの使い方と、アンケートを作って結果を分析するまでの流れ


この記事のポイント
- ✓SurveyMonkeyの使い方を
- ✓結果の分析と書き出しまで順に解説します
- ✓無料のベーシックプランでできることと有料プランの違い
上司から「お客様アンケートを取っておいて」と頼まれ、SurveyMonkeyを開いてみたものの、英語由来の画面の言葉に戸惑って手が止まっている。そんな人は少なくありません。SurveyMonkeyの使い方は、流れさえつかめば難しくありません。作る、配る、集計を見る、書き出す。この4つの段階を順に進めるだけです。
この記事では、SurveyMonkeyでアンケートを作って結果を分析するまでの流れを、公式ヘルプの画面の名前に沿って説明します。無料のベーシックプランでどこまでできるか、有料プランに切り替えるべき場面、質問を作るときのコツもあわせて整理します。アンケートの回答者に1人ずつ連絡を返したい場面では、回答の管理と返信を1つの画面で行えるHalictという選択肢があることにも触れます。
SurveyMonkeyとはどんな道具か
SurveyMonkeyは、アメリカのSurveyMonkey社が提供しているWebアンケートの作成ツールです。ブラウザからアンケートを作り、URLやQRコードで配り、集まった回答をグラフで確かめられます。画面は日本語に対応しており、日本向けのサイト(jp.surveymonkey.com)から登録できます。
できることを大きく分けると、次の4つです。
| 段階 | SurveyMonkeyでできること |
|---|---|
| 作る | 一から作る、テンプレートから作る、AIに下書きを作らせる |
| 配る | Webリンク、QRコード、SNSでの共有、Webサイトへの埋め込み、招待メール(有料) |
| 見る | 質問ごとのグラフ、個別の回答、フィルターや比較による絞り込み |
| 書き出す | PDF、PowerPoint、Excel、CSV、SPSS形式での書き出し(プランにより異なる) |
Googleフォームと比べられることが多い道具ですが、性格は少し違います。Googleフォームは無料で回答数の制限なく使える代わりに、分析は表計算で自分で行う前提です。SurveyMonkeyは無料の範囲が狭い代わりに、有料プランではフィルターや比較、統計的な有意差の確認、テキストの回答の自動分類といった分析の機能が充実しています。社内の簡単な出欠確認ならGoogleフォーム、顧客満足度や市場調査のように結果を細かく読み解きたいならSurveyMonkey、という使い分けが一般的です。
料金プランと、無料のベーシックでできること
使い始める前に、プランの違いを押さえておきます。ここで迷うと、作り込んだあとで「この機能は有料だった」と気づくことになります。以下は2026年10月13日にSurveyMonkeyの公式の料金ページで確かめた表記です。金額は改定されることがあるので、申し込む前に必ず同じページで最新の表記を確かめてください。
個人プラン
| プラン | 公式の表記 | 主な内容 |
|---|---|---|
| ベーシック | 無料 | 1アンケートにつき10件の質問、アンケートごとに表示できる回答数に制限あり |
| 標準月間プラン | ¥5,225/月(月ごとの支払い) | 質問数無制限、毎月1,000件の回答、スキップロジック、招待メール、データのエクスポート |
| アドバンテージ年間 | ¥5,542/月(年1回¥66,500) | 年間15,000件の回答、統計的有意性、複数アンケートの分析、AIによる自動分析 |
| プレミア年間 | ¥13,855/月(年1回¥166,250) | 年間40,000件の回答、高度なロジック、多言語アンケート、クロスタブ |
チームで使うプランもあり、チームアドバンテージは1ユーザーあたり¥4,370/月、チームプレミアは1ユーザーあたり¥10,498/月で、どちらも3ユーザーから、年1回の支払いです。有料プランで回答数の上限を超えると、追加の回答1件ごとに¥10.00がかかると公式に書かれています。
無料のベーシックで気をつける点
無料のベーシックでも、アンケートの数に制限はなく、AIによる自動作成、Webリンクでの公開、SNSでの共有、Webサイトへの追加は使えます。一方で、1つのアンケートに入れられる質問は10件までです。表示できる回答の数にも上限があり、正確な数は登録またはログインすると表示されると公式に書かれています。
もう1つ大事なのが、データの書き出しが標準月間プラン以上の機能として並んでいる点です。無料のまま回答を集め、あとでExcelに書き出して報告書を作ろうとすると、そこで止まります。報告書づくりまで見据えているなら、最初に予算を確保しておくか、書き出しが不要な使い方に絞るかを決めておきます。
公式のよくある質問では、アンケートを1件だけ送る予定なら、ベーシック(無料)か標準月間プランがすすめられています。1か月だけ標準月間プランに入って回答を集め、書き出しまで済ませてから自動更新を止める、という使い方もできます。ただし、自動更新を止めて無料に戻ると、データの保有の決まりに従い、365日以上たってベーシックの上限を超えた回答は削除されると書かれています。必要なデータは、有料の期間のうちに書き出しておきます。
アカウントを作ってアンケートを始めるまで
アカウントは、jp.surveymonkey.com の右上にある[無料登録]から作れます。公式ヘルプによると、プロフィールの作成が終わると、使い方に合ったおすすめが提案され、それを使って素早くアンケートを作り始められます。プロフィールには、仕事の役割や使う目的を正直に入れておくと、最初に出てくるテンプレートが実際の用途に近くなります。
登録が終わると、ホームの画面が開きます。公式ヘルプによると、アンケートは[ホーム]からも、画面上部のヘッダーにある[アンケートの作成]からも作り始められます。始め方は大きく3つです。
1つ目は「アイデアから」で、AI自動作成機能を使う方法です。アンケートの目的を文章で入力するか、手元にある質問の文章を貼り付けると、AIが下書きを作ります。公式ヘルプは、プロンプトに機密情報を含めないよう注意を促しています。顧客の名前や社内の数字を入れずに、「飲食店の来店客向けの満足度アンケートを8問で」のように目的だけを書きます。
2つ目は「テンプレートから」です。公式ヘルプによると、さまざまな職種や業界に向けた500以上のテンプレートから選べます。顧客満足度、従業員のフィードバック、イベントの感想など、よくある用途ならテンプレートから始めて、質問を自分たちの言葉に直すのが早道です。
3つ目は「一から」で、空白のアンケートに自分で質問を足していく方法です。すでに質問の案が決まっている場合や、テンプレートに近いものが無い場合に選びます。
前に作ったアンケートを流用したいときは、[既存のアンケートをコピー]を使います。質問、ロジック、テーマなどの設定は引き継がれ、回答は引き継がれないので、毎月や毎回の定例アンケートに便利です。
アンケートを作る手順
ここからは、実際に質問を作っていく手順です。
ステップ1 タイトルと冒頭の説明を書く
アンケートのタイトルは、回答する人が最初に目にする言葉です。「顧客満足度調査」より「ご来店いただいた方へのアンケート(3分で終わります)」のように、誰に向けたもので、どのくらい時間がかかるかが分かる書き方のほうが、最後まで答えてもらいやすくなります。冒頭の説明には、目的、回答にかかる時間の目安、回答がどう使われるか、個人が特定される形で公開しないことを書きます。
ステップ2 質問を追加する
[作成]から質問を追加し、質問の種類を選びます。よく使うのは次の種類です。
・選択肢から1つ選ぶ質問(性別、利用頻度など)
・当てはまるものを複数選ぶ質問(利用したサービス、知ったきっかけなど)
・5段階や10段階で評価する質問(満足度、おすすめ度など)
・自由に文章を書いてもらう質問(改善してほしい点など)
公式の料金ページでは、無料のベーシックで使えるのは「いくつかの質問タイプ」、標準月間プラン以上で「多数の質問タイプ」とされています。無料で済ませたい場合は、選択式と評価、自由記述の基本的な組み合わせで組み立て、使いたい種類が有料かどうかは作り始める前に確かめておきます。
ステップ3 回答必須と順番を決める
どうしても答えてほしい質問だけを回答必須にします。全部を必須にすると、途中で閉じる人が増えます。順番は、答えやすい選択式の質問を前に、考えて書く自由記述を後ろに置くのが基本です。
ステップ4 見た目を整える
[スタイル]から、色やフォント、ロゴなどの見た目を変えられます。凝ったデザインより、スマートフォンで読みやすいかどうかを優先します。
ステップ5 プレビューで確かめる
公式ヘルプは、下書きが完成したら、さまざまなデバイスの表示を試して、どの端末でも正しく表示されるか確かめるよう案内しています。パソコンだけでなく、スマートフォンの表示でも最後まで答えてみて、選択肢が見切れていないか、所要時間が説明どおりかを確かめます。
実際に誰かに答えてもらうと、作った本人が気づかない分かりにくさが見つかります。同じ部署の人や家族に1回答えてもらうだけでも、質問の言い回しはかなり改善します。
アンケートを配る方法
アンケートができたら、[アンケートの公開]に進みます。SurveyMonkeyでは、回答を集める窓口のことを「コレクター」と呼びます。同じアンケートに複数のコレクターを作れるので、配る場所ごとに分けておくと、あとでどこから来た回答かを区別できます。
Webリンクで配る
いちばん手軽なのがWebリンクです。公式ヘルプによると、Webリンクのコレクターを使うと、アンケートのURLやQRコードを共有でき、SNS、自分のメールソフトから送るメール、ニュースレターへの印刷など、好きな場所で配れます。
Webリンクコレクターを使用すると、アンケートにリンクするURLやQRコードを共有できます。アンケートは、ソーシャルメディアやメール(独自のメールクライアントを使用)、ニュースレターに印刷するなど、どこにでも好きな場所にアンケートを送信または掲載できます。 出典: help.surveymonkey.com
QRコードは画像として書き出せるので、店頭のポップやチラシ、イベントの配布資料に印刷できます。新しいWebリンクを作るときは、[新しいコレクターを追加 +]から[リンクの共有]を選びます。コレクターにはニックネームを付けられ、回答する人には表示されません。「店頭のQR」「メルマガ」のように付けておくと区別しやすくなります。
招待メールで配る
有料プランでは、SurveyMonkeyから直接、招待のメールを送るコレクターも使えます。誰が答えたか、まだ答えていないかを把握し、未回答の人にだけ催促のメールを送れるのが利点です。既存のお客様の名簿がある場合に向いています。
Webサイトに埋め込む
無料のベーシックでも、Webサイトへの追加は使えます。自社のサイトの記事やページの中にアンケートを表示したいときに使います。
配る前に設定しておくこと
公式ヘルプの「コレクターオプション」の一覧には、締め切り日時、回答数の上限、複数回答を許すかどうか、匿名回答、パスワードによる保護、回答後に表示するサンキューページなどが並んでいます。設定はアンケートではなくコレクターごとに行い、プランによって使えない項目もあります。とくに締め切りは、決めずに配ると、いつまでも回答が少しずつ届き、集計のタイミングを逃します。
結果を見て分析する手順
回答が集まり始めたら、[集計結果の分析]の画面で結果を確かめます。集計結果の分析についての公式ヘルプによると、この画面では、結果のサマリーと個々の回答を見られるほか、フィルターで特定の回答に絞り込み、さまざまな形式で結果をダウンロードできます。
質問ごとのサマリーを見る
[質問のサマリー]では、質問ごとにグラフと表が出ます。選択式の質問では、グラフの種類を変えたり、選択肢をまとめたり、色やラベルを直したりできます。評価の質問では、最小値、最大値、平均値、中央値、標準偏差を表示できる「ベーシック統計」も使えます。
個別の回答を見る
[個別回答]のタブでは、回答者ごとの答えを1件ずつ確かめられます。公式ヘルプによると、回答はすべての質問に答えていなくても、送信した時点で1件と数えられ、[完了][一部回答済み]などの状態で表示されます。自由記述の内容を読むときは、ここを使います。
フィルターと比較で絞り込む
全体の数字だけを見ても、打ち手は見えにくいものです。「20代だけ」「初めて来店した人だけ」のようにフィルターで絞り込むと、層ごとの違いが見えてきます。比較のルールを使うと、1つの質問の答えごとに結果を並べて見られます。たとえば「満足」と答えた人と「不満」と答えた人で、ほかの質問の答えがどう違うかを並べると、不満の原因の手がかりが得られます。
自由記述を読む
自由記述の回答には、タグを付けて分類する機能、よく出る言葉を大きく表示するワードクラウド、感情の分析などがあります。プランによって使える機能が違うので、使えない場合は書き出してから表計算で分類します。件数が多くなければ、全部に目を通すのがいちばん確かな方法です。
結果を書き出す、共有する
公式ヘルプによると、書き出しの形式はPDF、PowerPoint、Excel、CSV、SPSSです。報告書に貼るならPDFかPowerPoint、自分で集計し直すならExcelかCSVを選びます。Excelの書き出しでは、質問ごとの割合が入った「サマリーデータ」と、回答者ごとに並んだ「回答データ」を選べます。前の節で触れたとおり、書き出しは有料プランの機能です。
ブラウザで結果を見てもらう「共有データページ」を作れば、ファイルを送らずに上司や関係者と結果を共有できます。
回答してもらえるアンケートにするコツ
道具の使い方と同じくらい大事なのが、質問の作り方です。回答が集まらない、集まっても使えない、という失敗の多くは質問の段階で決まります。
目的を1文で書いてから作る
「このアンケートの結果で、何を決めるのか」を1文で書いてから作り始めます。たとえば「来月から始める平日限定メニューを、続けるかやめるか決める」。目的に関係ない質問は、思い切って外します。
1つの質問で1つのことを聞く
「料理の味と量に満足しましたか」のように2つのことを1問で聞くと、味には満足、量には不満という人が答えられません。1問1論点に分けます。
答えを誘導しない
「大好評の新メニューはいかがでしたか」のような聞き方は、答えを良い方向へ引っ張ります。形容詞を外し、中立の言葉で聞きます。
選択肢に「その他」と「当てはまらない」を用意する
選択肢に当てはまるものが無いと、回答する人は適当に選ぶか、途中で閉じます。「その他(自由に記入)」と「当てはまるものはない」を最後に入れておくと、データのゆがみを抑えられます。
長さは5分以内を目安にする
無料のベーシックは10問までという制限がありますが、これはむしろ良い目安になります。質問が多いほど途中で閉じる人が増え、最後のほうの質問ほど回答が雑になります。5分以内、10問前後に収めると、最後まで答えてもらいやすくなります。
アンケートの作り方に慣れないうちは、「聞きたいこと」を全部入れたくなります。けれど、回答する人の時間をもらっていることを忘れずに、本当に必要な質問だけに絞ることが、結果的に使えるデータを集める近道です。
複数の人で使うときに知っておきたい決まり
部署やチームでSurveyMonkeyを使う場合は、アカウントの決まりを先に確かめておきます。1つの有料アカウントを何人かで使い回そうとして、あとから困る例があるからです。
公式の料金ページのよくある質問には、次のことが書かれています。
・共同作業を行うには、ユーザーごとに1件のアカウントが必要
・利用規約により、アカウントは個人による使用に限られ、共有できない
・同時に登録できる端末は、ユーザーあたり2台まで
・チームプランには最低3名のユーザーが必要
・アカウントには、アンケートを作成・送信・分析・共有できる「フルアクセス」と、共有されたアンケートを閲覧・コメント・分析できる「分析者」がある
つまり、1人分の個人プランのIDとパスワードを部署で共有する使い方は、規約に合いません。作る人が1人で、ほかの人は結果を見るだけなら、作った人が「共有データページ」で結果を見せる方法があります。作る人が3人以上いるなら、チームプランを比べる段階です。
使い始める前に、誰が作り、誰が見るだけなのかを整理しておくと、必要なアカウントの数と費用が見えてきます。
無料の10問で組む満足度アンケートの例
ここまでのコツを、具体的な形にしてみます。小さな飲食店が、平日のランチの満足度を知るためにSurveyMonkeyの無料のベーシックで作る場合の例です。目的は「平日ランチのメニューと価格を見直すかどうかを決める」とします。
| 順番 | 質問 | 種類 |
|---|---|---|
| 1 | 今回のご来店は何回目ですか | 選択肢から1つ(初めて/2〜5回目/6回目以上) |
| 2 | ご来店の時間帯を教えてください | 選択肢から1つ |
| 3 | 今回注文したメニューを選んでください | 選択肢から1つ(その他あり) |
| 4 | 料理の味の満足度を教えてください | 5段階の評価 |
| 5 | 料理の量の満足度を教えてください | 5段階の評価 |
| 6 | 価格の満足度を教えてください | 5段階の評価 |
| 7 | 提供までの時間の満足度を教えてください | 5段階の評価 |
| 8 | このお店を友人や同僚にすすめたいと思いますか | 0〜10の評価 |
| 9 | 改善してほしい点があれば教えてください | 自由記述(任意) |
| 10 | 当てはまる年代を選んでください | 選択肢から1つ(答えたくないを含む) |
この例では、味・量・価格・時間を別々の質問に分けています。1問にまとめると、どこに不満があるのかが分かりません。来店回数と時間帯を最初に聞いているのは、あとで「初めての人」と「常連」、「12時台」と「13時台」で結果を分けて比べるためです。年代は答えにくい人もいるので最後に置き、「答えたくない」の選択肢を入れています。
QRコードを書き出してレシートの裏やテーブルのポップに印刷し、2週間を締め切りにして配ります。集まったら、[集計結果の分析]で質問6の価格の満足度を、質問1の来店回数ごとに比べてみます。常連ほど価格への不満が強ければ、回数券や常連向けの価格を考える材料になります。初めての人で不満が強ければ、店頭の価格の見せ方を見直す材料になります。
このように、作る前に「どの質問とどの質問を組み合わせて見るか」を決めておくと、分析の段階で迷いません。質問を考える段階で、結果の表のイメージまで描いておくのがコツです。
集めた結果を報告書にまとめる手順
アンケートは、結果を誰かに伝えて、何かを決めるところまでが仕事です。社内の報告や依頼主への納品のために、結果を短い報告書にまとめる手順を整理します。
手順1 最初に結論を1行で書く
報告書の冒頭には、「平日ランチの価格は、常連の約半数が高いと感じている」のように、分かったことを1行で書きます。グラフを並べる前に結論を書くと、読む人が何に注目すればよいかが分かります。
手順2 回答の数と期間を必ず書く
何人から、いつからいつまで集めたかを書きます。回答が20件と200件では、同じ割合でも重みが違います。配った方法(店頭のQRコード、メールなど)も書いておくと、偏りを読む人が判断できます。
手順3 グラフは3〜5枚に絞る
全部の質問のグラフを貼ると、大事な結果が埋もれます。結論の根拠になるグラフだけを3〜5枚選び、それぞれに1文の説明を付けます。SurveyMonkeyの書き出しでは、質問ごとにグラフを保存できるので、必要なものだけを選んで報告書に貼ります。
手順4 自由記述は代表的な声を引用する
自由記述の回答は、似た内容をまとめて分類し、それぞれの代表的な声を2〜3件ずつ引用します。数字だけでは伝わらない温度感が伝わります。個人が特定されそうな内容は、言い回しを変えるか省きます。
手順5 次に何をするかで締める
最後に、結果をふまえて何をするか、何を決める必要があるかを書きます。「次の1か月で価格を据え置き、量を見直して再度アンケートを取る」のように、次の行動と時期まで書くと、報告書が会議の材料として使われます。
アンケートの回答者に個別に連絡したいときの選択肢
SurveyMonkeyは、たくさんの回答を集めて全体の傾向を読むことに向いた道具です。一方で、「改善してほしい点を書いてくれたお客様に、お礼と対応を返したい」「次回の案内を希望した人にだけ連絡したい」というように、回答者の1人ひとりに対応したい場面もあります。こうした場面では、集計の画面と、連絡に使うメールソフトや名簿の表を行き来することになり、誰に返したかが分からなくなりがちです。
回答を1件ずつ管理して、返信まで同じ画面で済ませたい場合は、受付用のフォームのHalictが選択肢になります。公式サイトによると、フォームで届いた1件ごとに担当者・ステージ・タグが付き、回答の内容、対応の履歴、メモ、メールの送信が1つの画面にまとまります。返信は個別にも、選んだ相手にまとめても送れて、開封とクリックが記録されます。利用シーンの例には、満足度のアンケートで気になる回答にタグを付け、案内を希望した人にだけ次回の連絡を送る使い方が紹介されています。
フォームは、用途を伝えるとAIが質問の下書きを作り、回答する人には1画面に1問ずつ表示されます。項目はテキスト、選択肢、評価、日付、メールなど12種類です。料金は使う人数で決まり、メンバー1人までのフリープランは0円で、フォームの数と回答の数はどのプランでも無制限です。一斉メールと開封の計測は、公式の料金ページではチームプラン(税抜で月額7,800円)に含まれています。
Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
統計的な分析やクロス集計で全体の傾向を読み解くならSurveyMonkey、回答した1人ひとりに対応を返していくなら受付と管理が一体になったフォーム、というように、アンケートの目的で道具を分けると、それぞれの得意なところを生かせます。
つまずきやすい点と対処
最後に、SurveyMonkeyを使い始めた人がつまずきやすい点をまとめます。
1つ目は、無料のまま作り込んで、公開の直前に制限に気づくことです。質問が11問になった、使いたい質問の種類が有料だった、書き出しができない。作り始める前に、質問の数と、結果をどう報告するかを決めておけば避けられます。
2つ目は、回答が一部しか見えないことです。無料のベーシックでは、アンケートごとに表示できる回答の数に上限があります。それ以上に回答が集まっても、すべては表示されません。大人数に配るなら、最初から有料プランを検討します。
3つ目は、公開後に質問を大きく変えてしまうことです。回答が集まり始めてから質問の文や選択肢を変えると、変更の前と後で答えの意味が変わり、集計が比べられなくなります。直すなら、新しいアンケートとしてコピーし、別に集めます。
4つ目は、テスト回答が結果に混ざることです。プレビューではなく公開したリンクで試しに答えると、その回答も1件として数えられます。本番の前に試した回答は、集計の前に削除しておきます。
5つ目は、自動更新の止め忘れです。1か月だけ使うつもりで有料プランに入った場合、自動更新は初期設定でオンになっています。必要なデータを書き出したら、更新の設定を確かめておきます。
6つ目は、いい加減な回答をそのまま数えてしまうことです。謝礼つきのアンケートや、SNSで広く配ったアンケートでは、全部の質問に同じ選択肢を選ぶような回答が混ざることがあります。公式ヘルプによると、「回答の質」の機能では、機械学習を使って結果を調べ、質の低い回答に印を付けます。印が付いた回答を確かめ、明らかに意味のないものは集計から外すと、結果の信頼性が上がります。
アンケートの仕事と在宅ワークから見た考察
アンケートの設計と分析は、会社の中の仕事であると同時に、在宅で受けられる仕事の1つでもあります。小さな会社や個人の店では、アンケートを作る人も、結果を読み解く人もいないことが多く、外部の人に頼む場面があります。
質問の設計から結果の報告書づくりまでを任される仕事は、マーケティングの領域に近いものです。AI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、調査やデータ分析を含むマーケティング系の在宅の仕事の内容と、求められる経験を紹介しています。最近は、SurveyMonkeyのAI自動作成や自由記述の自動分類のように、AIを使った機能が増えています。こうした道具を業務にどう取り入れるかを手伝う仕事については、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で詳しく整理しています。
調査の結果を数字で読み解く力は、研究職や分析職の仕事とも重なります。研究者の年収・単価相場では、調査や分析を専門とする仕事の報酬の目安を確かめられます。中小企業の経営の相談に乗る立場で、顧客アンケートを経営判断に結びつける役割を担いたい人には、中小企業診断士の資格の内容と試験の概要も参考になります。
在宅ワークの市場を長く見てきた運営者として感じるのは、アンケートの仕事で信頼される人は、きれいなグラフを作る人より、「この結果から何を決められるか」を一言で言える人だということです。頼む側も、集計の作業そのものより、結果をどう読めばいいかに困っています。仲介の手数料が乗らない手数料0%で直接やり取りできる関係なら、同じ予算で頼める作業の範囲が広がり、受ける側の手取りも厚くなります。
SurveyMonkeyの使い方を覚えることは、目の前のアンケートを片付けるだけでなく、調査と分析を任される仕事への入口にもなります。まずは無料のベーシックで10問以内のアンケートを1つ作り、配って、結果を読むところまで通してみてください。その経験を生かせる仕事の探し方は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で確かめられます。
よくある質問
Q. SurveyMonkeyは無料でどこまで使えますか?
無料のベーシックプランでは、アンケートの数に制限はなく、AIによる下書きの作成、Webリンクでの公開、SNSでの共有、Webサイトへの追加が使えます。ただし、1つのアンケートに入れられる質問は10件までで、表示できる回答の数にも上限があります。データの書き出しは有料プランの機能として案内されているので、報告書を作る予定があるなら、事前に公式の料金ページで確かめてください。
Q. 1回だけアンケートを取りたい場合はどのプランがよいですか?
公式のよくある質問では、アンケートを1件だけ送る予定ならベーシック(無料)か標準月間プランがすすめられています。質問が10問以内で回答数も少なければ無料で足ります。書き出しが必要なら、標準月間プランに1か月だけ入り、データを書き出してから自動更新を止める方法があります。無料に戻した後のデータの扱いも確かめておきましょう。
Q. GoogleフォームとSurveyMonkeyはどう使い分ければよいですか?
社内の出欠確認や簡単な申し込みのように、回答を集めて一覧で見られれば足りる用途ならGoogleフォームで十分です。顧客満足度調査のように、層ごとの絞り込みや比較、テキストの回答の分類など、結果を細かく読み解きたい場合はSurveyMonkeyの有料プランが向いています。集めた後に何をしたいかで選ぶと迷いません。
Q. 回答を集めている途中で質問を変えても大丈夫ですか?
誤字の修正程度なら大きな問題はありませんが、質問の意味や選択肢を変えると、変更の前と後で回答の意味が変わり、集計を比べられなくなります。大きく直したい場合は、既存のアンケートをコピーして新しいアンケートとして配り、別々に集計するのが安全です。公開前にプレビューで一度通して答えておくと、こうした手戻りを減らせます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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