Spring Bootの資格|Javaの開発で知識を示せる試験の選び方


この記事のポイント
- ✓Spring Bootの資格を探している人に向けて
- ✓公式認定のSpring Certified Professional(試験2V0-72.22)の中身
- ✓Oracleの Java認定との組み合わせ方
Spring Bootの資格を調べると、名前の似た試験や古い情報が混ざっていて、結局どれを受ければよいのか分かりにくいはずです。結論から書くと、Spring Bootそのものを対象にした公式の認定は、Springの開発元であるBroadcomが実施する「Spring Certified Professional」の1つです。日本語の試験はなく、英語で受ける選択式の試験です。この記事では、その試験の中身と申し込みの流れ、Javaの基礎を示すOracleの認定との組み合わせ方、勉強の進め方、業務委託の案件を探すときの見せ方までを、公式の案内をもとに整理します。
Spring Bootの資格を取りたい人が置かれている状況
Spring Bootは、Javaで業務システムやWebのAPIを作るときに広く使われているフレームワークです。フレームワークとは、アプリケーションを作るときの土台になる部品と決まりごとの集まりのことです。Spring Bootは、Spring Frameworkという大きな土台の設定を自動で整えてくれる仕組みで、少ない設定でアプリケーションを起動できます。
求人や案件で求められるのは「使った経験」
Javaの開発の求人や業務委託の案件では、Spring Bootの経験年数が条件として書かれていることがよくあります。ここで見られているのは、多くの場合「資格を持っているか」ではなく「実際の開発でどこまで使ったか」です。たとえば、REST APIを1から作った経験、データベースとの接続とトランザクションの設定、テストコードの書き方、Spring Securityでの認証の設定といった具体的な作業です。
それでも資格を調べる人が多いのは、次のような事情があるからです。
- 実務でSpring Bootを使っているが、知識が現場の書き方の範囲に偏っている気がする
- Javaの経験はあるが、Springは独学で、体系的に学んだことを示す材料がない
- 業務委託で案件に応募するとき、経歴書に書ける客観的な材料がほしい
- 社内の評価制度で、資格の取得が昇給や手当の条件になっている
どれも自然な理由です。資格は経験の代わりにはなりませんが、経験を補う材料にはなります。このあとの節では、その材料としてどの試験が使えるのかを具体的に見ていきます。
Spring Bootのバージョンの移り変わり
Spring Bootは更新の早いフレームワークです。Spring Academyの講座の一覧には、2026年10月の時点で「Spring Boot 3.5から4.1への移行」を扱う講座が並んでいます。一方で、後で説明する公式の認定試験は、もっと古いバージョンを前提に問題が作られています。資格の勉強で学ぶ内容と、現場で使う最新のバージョンの間に差があることは、最初に知っておくと迷いが減ります。
Spring Bootの公式の認定は Spring Certified Professional
Spring Bootの知識を直接示せる公式の資格は、Spring Certified Professionalです。Springを開発しているBroadcom(もとはVMwareの事業)が認定しています。現在の認定の名前は「Spring Certified Professional 2024」、試験は「2V0-72.22: Spring Professional Develop」です。
試験の基本の情報
Broadcomの試験の案内ページには、試験の条件が次のように載っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験の番号 | 2V0-72.22 |
| 言語 | 英語のみ |
| 試験時間 | 130分 |
| 問題数 | 60問 |
| 形式 | 単一選択と複数選択、試験監督つき |
| 合格の基準 | 300(換算した点数) |
| 受験料 | 250米ドル |
出典は Broadcomの試験の案内ページ です。試験はPearson VUEという試験配信の会社を通して行われます。Pearson VUEとは、IT系の資格試験を全国のテストセンターや自宅のオンラインで配信している会社のことです。コードを書かせる問題はなく、選択式だけで構成されています。
受験料はドル建てで、Broadcomの案内では 250米ドル とされ、割引は使えないと書かれています。円での支払い額は、そのときの為替と支払い方法で変わります。
どのバージョンが出題の前提か
Spring AcademyのFAQには、2V0-72.22の問題が前提にしているバージョンが明記されています。
What is the current version of Spring and Spring Boot used at the 2V0-72.22 exam questions? Spring Boot 2.7 and Spring Framework 5.3 出典: spring.academy
つまり、問題はSpring Boot 2.7とSpring Framework 5.3を前提に作られています。現場でSpring Boot 3や4を使っている人は、設定の書き方やパッケージの名前が試験と違う場面に出会います。たとえばSpring Boot 3からは、Javaの標準の名前空間がjavaxからjakartaに変わりました。試験の勉強では、古い書き方を「試験ではこう問われる」と割り切って覚える部分が出てきます。
受験までの流れ
Spring AcademyのFAQに書かれている流れは、おおむね次の順番です。
- Broadcomのアカウントを作り、登録した姓名が身分証明書の表記と一致しているかを確かめる
- 試験の出題範囲(Exam Study Guide)を読む
- 受験用のバウチャーを購入する。バウチャーとは、試験の受験料を前払いした証明になる番号のことで、FAQでは「VMware Certified Exam Voucher」を選ぶよう案内されている
- Pearson VUEで日時と受験の方法を選んで予約する
- 合格後、通常10営業日ほどでバッジを受け取る
FAQには、学習パスを終えてから受けることを勧めつつ、講座の受講はいまは任意だとも書かれています。講座を終えないと受けられない試験ではありません。
姓名の一致は見落としやすい点です。試験当日に提示する身分証明書とアカウントの姓名が一致しないと、受験できないおそれがあります。ローマ字の綴りや姓と名の順番まで、申し込みの前に確かめておくと安心です。
2V0-72.22の出題範囲を中身で見る
出題範囲は、Broadcomが公開している試験ガイド(Exam Guide)に6つの分野として並んでいます。分野ごとに、何が問われるのかを日本語で見ていきます。
1. Spring Core
Springの根っこの仕組みです。Beanとは、Springが作って管理するオブジェクトのことで、この分野ではBeanの定義の仕方、依存関係の注入、Beanのスコープ(1つだけ作るか、毎回作るか)、設定ファイルの分け方、プロファイルによる設定の切り替え、Beanのライフサイクルが問われます。AOP(アスペクト指向プログラミング)も含まれます。AOPとは、ログの出力やトランザクションのように、多くのクラスに共通する処理を本体のコードから切り離して書く考え方のことです。
試験ガイドでは、この分野の項目数が最も多くなっています。Spring Bootを使っていると自動設定に任せて意識しない部分ですが、試験ではその裏側の仕組みを説明できるかが問われます。
2. Data Management
データベースとのやりとりです。JdbcTemplateを使った問い合わせ、データアクセスの例外の扱い、トランザクションの管理が中心です。トランザクションの伝播(ある処理の中で別のトランザクションを呼んだときの振る舞い)や、どの例外で巻き戻すかの設定、テストの中でのトランザクションの使い方も出題範囲に入っています。Spring Data JPAでリポジトリを作る項目もあります。
3. Spring MVC
Webアプリケーションの部分です。Spring BootでSpring MVCのアプリケーションを作る方法、RESTのリクエストが処理される流れ、GETやPOSTなどの操作に応じたコントローラーの作り方、RestTemplateでほかのREST APIを呼ぶ方法が問われます。
4. Testing
JUnit 5でのテスト、Springを使った結合テスト、プロファイルを使ったテストの設定、データベースを使うテスト、MockMvcでのテスト、スライステストが範囲です。スライステストとは、アプリケーション全体ではなく、Webの層だけ、データの層だけといった一部分を切り出して試すテストのことです。
5. Security
Spring Securityで認証と認可を設定する方法、メソッド単位でのアクセス制御が問われます。認証は「誰であるかを確かめること」、認可は「その人に何を許すかを決めること」です。
6. Spring Boot
Spring Bootの機能そのものです。依存関係の管理、プロパティの定義と読み込みの順番、自動設定の仕組みとその上書きの方法、Actuatorの設定が範囲です。Actuatorとは、動いているアプリケーションの状態や数値を外から確かめるための仕組みで、エンドポイントの公開範囲や保護の方法、独自の数値やヘルスチェックの定義まで出題範囲に含まれています。
試験ガイドには、受験者の目安として「6か月から12か月の経験」があり、Springでのプログラミングの経験と概念の理解の両方を持つ人が想定されていると書かれています。出題範囲を見ても、暗記だけで乗り切るより、実際に手を動かした経験があるほうが答えやすい作りです。
Spring Certified Professionalを取るメリットと限界
資格を取るかどうかは、メリットと限界の両方を見て決めるほうが後悔がありません。
メリット1:基礎を一通り学び直せる
最大の利点は、Springの基礎を抜けなく学び直せることです。現場では、すでに誰かが書いた設定を写して動かすことが多く、なぜそう書くのかを知らないまま使っている部分が残りがちです。SB C&Sが運営する技術ブログには、この試験の価値について次のように書かれています。
Spring の人気とは裏腹に、各エンジニアのスキルの差は大きくなっています。また、日々最新機能を追いかけていく中、基礎の徹底が疎かになり、開発に役立てる知識と乖離が起きるケースもあるかと思います。自身の業務において、脱初級、基礎力が求められるような場面が増えてきたのであれば、Spring Certified Professional の認定資格は大きなメリットにつながると思います。 出典: licensecounter.jp
トランザクションの伝播や、Beanの作られる順番、自動設定の上書きは、不具合が起きたときに原因を絞り込む力に直結します。
メリット2:経歴書に書ける客観的な材料になる
業務委託の案件に応募するとき、Springの経験は自己申告になります。公式の認定は、少なくとも基礎の範囲を体系的に学んだことを第三者が確かめた証明になります。合格するとデジタルのバッジが発行され、経歴書やプロフィールにリンクを載せることができます。
メリット3:英語の技術文書に慣れる
試験も公式の教材も英語です。Springの公式ドキュメントやリリースノートも英語が中心なので、英語の技術文書を読む練習を兼ねられます。新しいバージョンの変更点をいち早く追えるようになることは、資格そのもの以上に長く役立つ力です。
限界1:日本での知名度は高くない
Spring Certified Professionalは、日本の求人票で名前を見かけることは多くありません。Javaの資格としては、後で触れるOracleの認定のほうが広く知られています。資格の名前だけで評価が上がると期待すると、思ったほどの手応えが得られないことがあります。
限界2:試験の前提のバージョンが古い
先に書いたとおり、問題はSpring Boot 2.7とSpring Framework 5.3を前提にしています。現場がSpring Boot 3や4に移っている場合、試験で学んだ書き方がそのまま使えない部分があります。資格の勉強とは別に、新しいバージョンの変更点を追う必要があります。
限界3:実務の経験の代わりにはならない
試験は選択式で、設計の判断やチームでの進め方は問われません。資格はあくまで基礎の証明で、案件で評価されるのは、どんなアプリケーションを作り、どんな問題を解決したかです。
Oracleの Java認定と組み合わせる選び方
Spring Bootの資格を考えるとき、Javaそのものの資格と組み合わせる人が多くいます。Springを使うにはJavaの言語の理解が前提になるからです。
日本語で受けられるOracleの Java認定
Oracle Universityの日本語の試験一覧には、2026年10月の時点で次のJavaの試験が並んでいます。
| 試験の番号 | 試験の名前 | 対象の資格 |
|---|---|---|
| 1Z0-818-JPN | Java SE Bronze | Bronze |
| 1Z0-815-JPN | Java SE 11 Programmer I | Silver SE 11 |
| 1Z0-816-JPN | Java SE 11 Programmer II | Gold SE 11 |
| 1Z0-825-JPN | Java SE 17 Programmer I | Silver SE 17 |
| 1Z0-826-JPN | Java SE 17 Programmer II | Gold SE 17 |
出典は Oracle Universityの認定試験の一覧 です。試験時間や問題数、合格の基準も同じページに試験ごとに載っています。
Java SE 11と17の試験は配信の終了が決まっている
ここは必ず押さえておきたい点です。Oracle Universityは2026年9月7日のお知らせで、Javaの日本語試験の配信終了の日程を発表しています。
- Java SE 11の試験(1Z0-815-JPN、1Z0-816-JPN)は2026年11月30日で配信終了
- Java SE 17の試験(1Z0-825-JPN、1Z0-826-JPN)は2027年2月28日で配信終了
- Java SE Bronzeは特定のバージョンに依存しない試験として配信を続ける
- 後継として、Java SE 25に対応した日本語の試験を2026年11月下旬から配信する予定
お知らせには、配信が終わっても、取得した認定資格がすぐに失効するわけではないとも書かれています。これからJavaの資格を取る人は、終了間際のSE 11を急いで受けるより、SE 17か、新しく出るSE 25の試験の詳細を待って選ぶほうが、長く使える資格になります。日程の詳細は、Oracle Universityのページで受験前に必ず確かめてください。
組み合わせの考え方
立場別に、組み合わせの目安を整理します。
- Javaの経験が浅い人:まずJavaの言語の資格(Silverに当たる試験)で文法と標準ライブラリを固め、その後でSpringに進む
- Javaの経験はあるがSpringが独学の人:Spring Certified Professionalで基礎を学び直す
- 業務委託で案件を探す人:Javaの資格で言語の土台を示し、Springの認定と実務の成果物で応用を示す
- 英語の試験に抵抗がある人:日本語で受けられるOracleの試験を先に取り、Springは公式の講座で学んで実務の成果物で示す
どちらか1つを選ぶなら、日本の求人での知名度ではOracleの認定、Spring Bootの知識を直接示すならSpring Certified Professionalです。
Spring Bootの資格の勉強の進め方
ここからは、Spring Certified Professionalを目指す場合の勉強の順番を、具体的な手順で書きます。
手順1:Spring Academyの学習パスを始める
Spring Academyには「Spring Certified Professional」という学習パスがあり、2026年10月の時点で次の4つの講座で構成されています。
- Building a REST API with Spring Boot(20レッスン)
- Introduction to the Spring Professional Learning Path(4レッスン)
- Spring Framework Essentials(48レッスン)
- Spring Boot(45レッスン)
学習パス全体の所要時間の目安は、ページの表示で 1日と2時間 ほどです。動画を見るだけの時間なので、手を動かす演習や復習を含めると、その数倍はかかると考えておくのが現実的です。ブラウザの中で使える演習の環境があり、自分のパソコンに開発環境をそろえなくても手を動かせます。講座の詳細は Spring Academyの学習パスのページ で確かめられます。
手順2:試験ガイドの項目を自分の言葉で説明する
試験ガイドの項目を1つずつ読み、何も見ずに説明できるかを確かめます。説明できなかった項目には印を付け、講座の該当部分と公式ドキュメントに戻ります。たとえば「Beanのスコープ」の項目なら、singletonとprototypeの違い、Webアプリケーションでのrequestやsessionのスコープまで、具体的なコードで説明できる状態を目指します。
手順3:小さなアプリケーションを1つ作る
試験の範囲を一通り含む小さなアプリケーションを、自分で作るのが効果的です。たとえば、次のような題材がちょうどよい大きさです。
- 本の貸し出しを記録するREST API(登録、一覧、貸し出し、返却)
- データベースはSpring Data JPAで扱い、貸し出しの処理にトランザクションをかける
- 管理者だけが本を登録できるようにSpring Securityで制限する
- コントローラーをMockMvcで、リポジトリをスライステストで試す
- Actuatorで状態を確かめるエンドポイントを公開し、独自のヘルスチェックを足す
この1本を作るだけで、試験ガイドの6つの分野にすべて触れられます。
@RestController
@RequestMapping("/books")
public class BookController {
private final BookService bookService;
public BookController(BookService bookService) {
this.bookService = bookService;
}
@GetMapping("/{id}")
public Book find(@PathVariable Long id) {
return bookService.find(id);
}
@PostMapping("/{id}/lend")
public void lend(@PathVariable Long id, @RequestParam String member) {
bookService.lend(id, member);
}
}
このコードの中だけでも、コンストラクタでの依存の注入、@PathVariableと@RequestParamの違い、@RestControllerと@Controllerの違いといった、試験で問われやすい論点が含まれています。
手順4:古いバージョンとの違いを表にする
試験の前提はSpring Boot 2.7なので、普段3や4で書いている人は、違いを表にしておくと本番で迷いません。たとえば、javaxとjakartaの名前空間、Spring Securityの設定の書き方(古い書き方ではWebSecurityConfigurerAdapterを継承する形が使われていた)、RestTemplateと新しいHTTPクライアントの違いなどです。
手順5:英語の問題文に慣れる
問題文は英語です。公式ドキュメントを英語のまま読む時間を毎日少し取り、「Which two statements are correct?」のような複数選択の問い方に慣れておきます。複数選択の問題では、選ぶ数が問題文に書かれていることが多いので、最後まで読む習慣をつけておくと取りこぼしが減ります。
勉強の時間の目安
試験ガイドが想定する受験者は、Springで6か月から12か月の経験がある人です。実務でSpringを使っている人なら、講座と演習を合わせて1か月から2か月ほど、毎日1時間から2時間の勉強が1つの目安になります。Springを使った経験が少ない人は、その倍ほどの期間を見ておくと無理がありません。
試験に向けたコツと当日の注意
勉強の中身とは別に、受験の段取りで失敗しないためのコツがあります。
自宅で受けるときの準備
Pearson VUEのオンライン受験では、Webカメラで部屋の中を確かめる手順があります。机の上に余計な物を出さない、ほかの人が部屋に入らない時間を選ぶ、通信が安定した回線を使う、といった準備が必要です。部屋の確認は試験時間の130分とは別にかかるので、前後に余裕を持った時間を確保します。
時間の使い方
60問を130分で解くので、1問あたり2分ほど使えます。試験ガイドにも、英語を母国語としない人にも十分な時間を取ってあると書かれています。迷った問題は印を付けて先に進み、最後に見直す流れが安全です。
不合格だったとき
1回で合格できなくても、自分が迷った問題の分野を思い出して書き出しておくと、次の勉強の的が絞れます。その分野の講座に戻り、小さなアプリケーションに機能を追加して手を動かすのが近道です。先に引用した技術ブログでも、暗記だけで臨んで何度も点数が頭打ちになり、実際にコードを書く経験を積んでから合格した体験が紹介されています。
資格を案件探しや仕事で生かす方法
資格を取ったあと、それを仕事にどう結びつけるかを考えておくと、勉強の目的がはっきりします。
経歴書には成果物と並べて書く
経歴書やプロフィールには、資格の名前だけでなく、学んだ範囲を使って何を作ったかを並べて書きます。
- Spring Certified Professional 2024(2V0-72.22)取得
- Spring BootでREST APIを設計から実装まで担当(認証、トランザクション、テストを含む)
- MockMvcとスライステストでテストの範囲を整え、レビューの時間を減らした
このように書くと、読む人は資格が実務の何に結びついているかをすぐに理解できます。
フリーランスの案件で見られる点
業務委託の案件では、Spring Bootの経験に加えて、AWSなどのクラウド、Docker、CI/CDといった周辺の経験が一緒に求められることがよくあります。資格は入口の材料で、実際の選考では、似た規模のシステムでどんな役割を担ったかが重く見られます。
AIやセキュリティの分野まで広げたい人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事 が参考になります。AIの活用やセキュリティの診断といった仕事の種類と、求められる経験がまとめてあり、Javaの開発の経験を周辺の分野に広げるときの見取り図になります。
教える仕事につなげる
Springの基礎を体系的に学んだ経験は、教える仕事にも生かせます。プログラミングの学習の伴走や、資格の勉強の相談に乗る仕事は、在宅でも行われています。家庭教師・受験・資格サポートのお仕事 では、資格の取得を支える仕事の種類と進め方が紹介されています。自分が苦労した論点を言葉にできることは、教える立場では大きな強みです。
Spring Boot以外のIT資格と組み合わせる
Javaの開発者がキャリアを広げるとき、Spring Bootの資格だけでなく、ほかの分野の資格と組み合わせる道もあります。
AIや機械学習の分野
業務システムにAIの機能を組み込む案件は増えています。Spring Academyにも、Spring AIでチャットや検索の機能をSpring Bootのアプリケーションに組み込む講座が追加されています。機械学習の知識を体系的に示したい場合は、日本ディープラーニング協会の E資格(JDLA ディープラーニング エンジニア) が選択肢になります。深層学習の理論と実装を問う資格で、受験には認定のプログラムの修了が必要です。
AIの分野の全体像をつかみたい人には、データサイエンティスト AI機械学習の違いと年収・資格・成功ロードマップ が参考になります。データサイエンティストとAIエンジニア、機械学習エンジニアの役割の違いと、それぞれに合う資格の考え方が説明されています。
データの分析の分野
Webのサービスを作る立場から、利用者の動きを数字で見る力を足したい人には、Googleアナリティクス認定資格 という選択肢もあります。開発したサービスがどう使われているかを数字で説明できると、改善の提案まで任される機会が広がります。
長くフリーランスの市場を見てきて分かること
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者の立場から見ると、技術の資格で仕事の幅を広げている人には共通点があります。資格を「取って終わり」にせず、学んだ範囲を使った成果物を手元に残していることです。資格の名前は経歴書の1行ですが、その資格で学んだ内容を使って作ったアプリケーションのコードや設計の説明は、面談の場で何倍もの説得力を持ちます。
また、長く案件が続く人ほど、依頼する側が困っていることを先回りして片付ける関係を作っています。Springの基礎を深く理解していると、不具合の原因を早く絞り込めたり、設定の見直しで性能の問題を解決できたりします。こうした「この人に任せると話が早い」という評価は、資格の有無よりも次の依頼につながります。仲介の手数料がかからない直接の取引であれば、依頼する側は同じ予算でより多くの作業を頼め、受ける側の手取りも厚くなります。基礎の確かさは、その関係を長く続けるための土台になります。
年収のデータと資格の関係をどう読むか
最後に、資格と収入の関係を整理しておきます。Spring Bootの資格を取ったからといって、それだけで単価が決まるわけではありません。単価を左右するのは、担当できる工程の広さと、似た案件での実績です。
開発の仕事と研究の仕事で、収入の水準や評価のされ方がどう違うかを知りたい人は、研究者の年収・単価相場 が参考になります。研究開発の職種の収入の幅と、専門性が収入にどう結びつくかが整理されており、技術を深める道と広げる道のどちらを選ぶかを考える材料になります。
Spring Bootの資格は、Javaの開発者が基礎を固め直し、それを客観的に示すための道具です。Spring Certified Professionalで基礎を学び、Oracleの Java認定で言語の土台を示し、実務の成果物で応用を示す。この3つを組み合わせると、資格の名前以上に、自分にできることを相手に伝えやすくなります。試験の日程や受験料、配信の終了の予定は変わることがあるので、申し込みの前にBroadcomとOracle Universityの公式のページで最新の案内を確かめてから進めてください。
よくある質問
Q. Spring Bootの資格は日本語で受けられますか?
Spring Bootを対象にした公式の認定であるSpring Certified Professional(試験2V0-72.22)は、Broadcomの案内で英語のみとされています。日本語で受けられるJavaの資格としては、Oracle Universityの Java認定試験があります。英語に不安がある場合は、日本語のJavaの試験で言語の土台を示し、Springは公式の講座と実務の成果物で示す方法もあります。
Q. Spring Certified Professionalの受験料はいくらですか?
Broadcomの試験の案内ページでは、受験料は250米ドルとされています。支払いはドル建てなので、円での金額は為替と支払い方法によって変わります。受験にはバウチャーという前払いの番号を購入し、Pearson VUEで日時を予約する流れです。金額は改定されることがあるため、申し込みの前に公式のページで確かめてください。
Q. Spring Academyの講座を終えないと受験できませんか?
Spring AcademyのFAQでは、学習パスを終えてから受けることを勧めつつ、講座の受講はいまは任意だと書かれています。講座を受けずに受験することもできますが、出題範囲は講座の内容に沿って作られているため、学習パスで基礎を一通り学んでから受けるほうが合格に近づきやすくなります。
Q. Java SE 11の資格をこれから取るのはやめたほうがよいですか?
Oracle Universityは、Java SE 11の日本語の試験を2026年11月30日、Java SE 17の日本語の試験を2027年2月28日で配信終了すると発表しています。取得済みの資格がすぐに失効するわけではありませんが、これから取るなら、Java SE 17か、2026年11月下旬に配信予定のJava SE 25の試験の詳細を確かめてから選ぶほうが長く使えます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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