履歴書・職務経歴書を英語に1回だけ翻訳|料金の目安と納期 2026


この記事のポイント
- ✓履歴書と職務経歴書の英訳を1回だけ外注したい人向けに
- ✓料金相場・納期・依頼先の選び方を解説します
- ✓翻訳会社とフリーランス直接依頼の費用差もまとめました
「履歴書と職務経歴書を英語に訳したいけれど、たった1回のためにいくら払えばいいのか分からない」。こういうご相談、本当に多いんです。海外企業への応募や、外資系への転職活動で急に必要になり、相場も分からないまま焦って検索窓に「履歴書 英訳 料金」と打ち込んでしまう。その気持ち、よく分かります。この記事では、履歴書・職務経歴書の英訳にかかる料金の目安、納期、そして依頼先選びで失敗しないためのポイントを、順を追ってお話しします。
履歴書の英訳需要はなぜ増えているのか
まず、なぜこの検索が増えているのか、少し俯瞰した話からさせてください。
日本企業の海外進出、外資系企業の日本法人採用、リモートワークの普及によって、日本在住のまま海外企業に応募するケースが確実に増えています。転職エージェント各社の統計を見ても、外資系企業への転職希望者は増加傾向にあり、その多くが英文レジュメ(英文履歴書)の準備で最初につまずきます。
英語が得意な方でも、履歴書という特殊なフォーマットには独自の作法があります。日本語の履歴書をそのまま直訳しても、海外の採用担当者には伝わりにくい表現になってしまうことが少なくありません。だからこそ、翻訳の専門知識を持つ人に依頼する需要が根強くあるのです。
一方で、依頼する側からすると「1回きりの利用なのに、月額契約や大掛かりな見積もりを求められるのではないか」という不安もあると思います。安心してください。履歴書・職務経歴書の英訳は、スポット(単発)依頼が一般的なジャンルです。継続契約を前提にしなくても、多くの翻訳者や翻訳会社が単発案件を受けています。
履歴書英訳の料金相場
ここからは具体的な料金の話に入ります。
翻訳の料金は業界全体として「文字数×単価」または「ワード数×単価」で計算されるのが基本です。日本翻訳連盟が実施した調査でも、この計算方式が業界標準であることが分かります。
また、日本翻訳連盟がまとめた『2017年度翻訳白書(第5回業界調査報告書)』によると、ビジネス分野の翻訳料金の価格帯について翻訳会社から得た結果は、和訳(n=115社)、英訳(n=124社)それぞれ以下の通りです。和訳の場合は全翻訳会社の約84%が15円以上、英訳の場合は全翻訳会社の88%が11円以上で、もっとも多い価格帯としては和訳が19~22円の28.7%、英訳は13~14円の24.2%となっています。 出典: jp.trans-mart.net
つまり、英訳の場合は1文字あたり11円〜14円程度が最も多い価格帯だと分かります。これを履歴書・職務経歴書の分量に当てはめてみましょう。
一般的な日本語の履歴書は、学歴・職歴・資格・自己PRを含めて800字〜1,200字程度、職務経歴書はさらに詳細な業務内容を記載するため1,500字〜3,000字程度になることが多いです。この文字数に単価を掛け合わせると、目安として以下のような費用感になります。
・履歴書のみ(1,000字前後):1万1,000円〜1万4,000円程度 ・職務経歴書のみ(2,000字前後):2万2,000円〜2万8,000円程度 ・履歴書+職務経歴書セット(3,000字前後):3万3,000円〜4万2,000円程度
ただし、これはあくまで一般的な翻訳会社の単価をベースにした試算です。実際には依頼先によって幅があり、専門特化型のサービスや個人のフリーランス翻訳者に直接依頼する場合は、これより安く済むケースも多くあります。
また、単純な直訳ではなく「英文履歴書として通用する表現に整える」作業まで含めると、単価がやや上がる傾向にあります。
日本語または英語の原稿をもとに、職務経歴書や履歴書などの書類を英訳・和訳し、英訳後はネイティブプロライターが英文を応募書類として通用する表現・構造へブラッシュアップします。 出典: eresume.jp
このように、単なる直訳サービスと、ネイティブチェック・構成調整までセットになったサービスでは料金体系が異なります。依頼前に「どこまでの作業が含まれるのか」を必ず確認しておくことが大切です。
料金を左右する4つの要素
同じ「履歴書の英訳」でも、料金には幅があります。なぜ差が出るのか、主な要因を整理しておきます。
1. 分量(文字数・ワード数)
最も基本的な要因です。学歴や職歴が多い方、複数の資格や実績を細かく記載したい方ほど、当然ながら文字数が増え、料金も上がります。逆に、要点だけをコンパクトにまとめた履歴書であれば、料金も抑えられます。
2. 専門性(業界・職種の専門用語)
IT・医療・法律・金融といった専門性の高い業界の職務経歴書は、専門用語の正確な英訳が求められるため、一般的な単価より高めに設定されていることがあります。逆に、事務職や営業職など汎用的な職種であれば、標準的な単価で対応できることが多いです。
3. 納期(急ぎかどうか)
翻訳サービスの多くは、通常納期と特急納期の2段階の料金体系を採用しています。応募締切が迫っている場合、特急対応を依頼すると20%〜50%程度の追加料金が発生することが一般的です。時間に余裕を持って依頼できれば、この追加費用を避けられます。
4. 依頼先の業態(翻訳会社か、個人のフリーランスか)
これが実は最も大きな差を生む要素です。次の章で詳しく見ていきましょう。
翻訳会社と個人フリーランス、料金はどう違うか
履歴書の英訳を依頼できる先は、大きく分けて「翻訳会社(仲介型のプラットフォームを含む)」と「個人のフリーランス翻訳者」の2種類があります。
翻訳会社に依頼する場合、社内でのチェック体制やネイティブスタッフによる校正が整っている分、品質面での安心感があります。一方で、会社としての運営コスト(オフィス賃料・営業人員・システム運用費)が料金に上乗せされるため、単価は個人依頼よりも高くなる傾向にあります。
これに対して、フリーランスの翻訳者へ直接依頼する場合、仲介手数料や会社運営費が乗らない分、同じ品質の翻訳者でも手数料0%で依頼できるケースがあります。中間マージンが発生しない分、依頼者はより手厚い予算配分ができ、翻訳者側もその分の対価をそのまま受け取れます。この構造は双方にとって合理的です。
もちろん、個人へ直接依頼する場合は「誰に頼めば信頼できるのか」を自分で見極める必要があります。この見極め方については、後ほど詳しくお伝えします。
依頼から納品までの流れ
初めて英訳を外注する方のために、一般的な依頼から納品までの流れを整理しておきます。
ステップ1:原稿の準備
まず、英訳の元になる日本語の履歴書・職務経歴書を用意します。手書きの下書きでも構いませんが、既にWord形式やPDF形式で整理されていると、依頼先での作業がスムーズになり、見積もりも正確に出やすくなります。
ステップ2:見積もり依頼
原稿を送付し、文字数・納期・専門分野の有無を伝えて見積もりを取ります。この段階で複数の依頼先に相見積もりを取ることを強くおすすめします。同じ分量でも、依頼先によって1.5倍〜2倍近い価格差が出ることも珍しくありません。
ステップ3:契約・支払い
料金と納期に納得したら、正式に依頼を確定します。個人のフリーランスに依頼する場合、前払い・分割払い・後払いなど支払い条件は依頼先によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
ステップ4:翻訳作業
一般的な納期は、履歴書1枚程度であれば2営業日〜5営業日、職務経歴書を含む場合は3営業日〜7営業日が目安です。特急対応可能な依頼先であれば、24時間以内の対応も可能な場合があります。
ステップ5:納品・修正対応
納品後、表現の微調整や誤字の修正を依頼できるかどうかも重要な確認ポイントです。1回きりの修正であれば無料対応してくれる依頼先が多い一方、大幅な書き直しは追加料金になることが一般的です。
失敗しない依頼先の選び方
ここでは、履歴書英訳の依頼先を選ぶ際に確認しておきたいポイントをまとめます。
翻訳者の経歴・実績を確認する
単に「英語ができる」だけでなく、履歴書・職務経歴書の英訳実績があるか、対象となる業界の知識があるかを確認しましょう。特に専門職(エンジニア・研究職・医療職など)の場合、業界用語への理解度が翻訳の質を大きく左右します。
ネイティブチェックの有無を確認する
日本人翻訳者による英訳だけでなく、ネイティブスピーカーによる最終チェックが含まれているかどうかは、大きな品質差を生みます。特に海外企業への応募では、不自然な英語表現が第一印象を損なうリスクがあるため、この工程の有無は必ず確認してください。
見積もりの内訳を明確にしてもらう
「一式〇円」というざっくりした見積もりだけでなく、文字数単価・修正対応の範囲・追加料金の発生条件まで、書面やメッセージで明確にしてもらいましょう。後から「これは別料金です」と言われるトラブルを防げます。
納期の実現可能性を確認する
急ぎの案件を安請け合いする依頼先には注意が必要です。極端に短い納期を提示された場合、品質面での不安が残ります。応募締切から逆算して、余裕を持ったスケジュールで依頼することをおすすめします。
私自身、フリーランスとして独立してから初めて外注を依頼したとき、見積もりの安さだけで依頼先を決めてしまい、納品された内容の専門用語が業界標準とずれていて、結局自分で修正する羽目になった経験があります。あのとき、実績や過去の対応分野をもう少し丁寧に確認していれば、余計な手間はかからなかったはずです。安さだけで選ばず、実績とのバランスを見ることの大切さを、身をもって学びました。
翻訳資格は依頼先選びの参考になるか
翻訳者を選ぶ際、資格の有無を気にする方も多いと思います。実際、翻訳業界には英検・TOEIC・翻訳検定など複数の指標があり、依頼先のプロフィールに記載されていることが多いです。
ただし、資格の有無だけで品質を判断するのは早計です。資格はあくまで一つの参考指標であり、実際の翻訳実績や過去の納品サンプル、依頼者からの評価のほうが、実務上の判断材料としては重要です。可能であれば、過去に英訳した履歴書のサンプル(個人情報を伏せたもの)を見せてもらうと、文体や表現のクオリティを事前に確認できます。
確定申告や税務上の注意点
履歴書の英訳を外注する側にとって、税務面での注意点も触れておきます。個人事業主として英訳を依頼する場合、外注費として経費計上できるケースが一般的ですが、私的な転職活動のための履歴書英訳は事業経費として認められない可能性があります。事業の一環(海外クライアント獲得のための自己紹介資料作成など)としての依頼であれば経費性が認められやすくなりますが、判断に迷う場合は税理士や国税庁の相談窓口に確認することをおすすめします。
上記の基本単価をもとに、分野や専門性は問わず英訳(日本語⇒英語)の場合は「文字数×単価」、和訳(英語⇒日本語)の場合は「ワード数×単価」で料金が自動計算されます。冒頭の日本翻訳連盟による翻訳料金の目安で案内されている翻訳会社に依頼した場合の費用の相場と比較しても格安な価格でプロに専門翻訳を依頼できます。合格率2%のプロを選定指名して翻訳業務を依頼することで短納期、低価格で高品質な英訳、和訳を実現しています。 出典: jp.trans-mart.net
このように、選定された専門家に絞って依頼することで、コストと品質のバランスを取る動きは業界全体で進んでいます。個人へ直接依頼する場合も、同様に「実績で絞り込んでから見積もりを取る」という姿勢が有効です。
料金を抑えるための実践的なポイント
最後に、費用を無理なく抑えるための具体的な工夫をお伝えします。
まず、原稿の質を上げておくことです。日本語の履歴書段階で情報が整理されていないと、翻訳者側で「何を書きたいのか」を確認する作業が増え、結果的に追加料金や納期の遅延につながることがあります。箇条書きで要点を整理し、曖昧な表現を避けておくだけで、スムーズな依頼につながります。
次に、納期に余裕を持つことです。特急料金は大きなコスト増につながるため、応募スケジュールが決まった時点で早めに依頼を進めましょう。
そして、複数の依頼先で相見積もりを取ることです。前述の通り、依頼先によって料金には大きな幅があります。1社だけで決めず、最低でも2〜3件の見積もりを比較することをおすすめします。
さらに、翻訳会社を介さずフリーランスへ直接依頼することで、仲介コストを削減できる場合があります。この点については、業務委託の依頼全般に共通する考え方でもあります。AIコンサル・業務活用支援のお仕事のように、専門性の高い分野を個人へ直接依頼するスタイルは、翻訳以外の業務でも広がりつつあります。
独自データからの考察
長くフリーランス・在宅ワーク市場を見てきた運営者の視点から言えば、履歴書の英訳のような「1回きりの専門的な単発依頼」こそ、直接取引の恩恵が大きい分野だと感じています。
継続的な業務委託であれば、翻訳会社のような組織的なサポート体制にメリットを感じる依頼者も多いでしょう。しかし、履歴書の英訳のようなスポット案件では、必要なのは「その1回を確実に高品質でこなしてくれる専門家」であり、組織の維持コストまで負担する必然性は薄いはずです。
運営者として見てきた限りでは、単発の専門依頼で長く選ばれ続けるフリーランスほど、単価の安さだけでなく「初回の対応の丁寧さ」で信頼を積み上げています。見積もり時の質問への回答が具体的か、原稿の不明点を的確に確認してくれるか。こうした細部の対応が、実際の翻訳品質を占う手がかりになることが多いのです。
そして、中間マージンが乗らない直接取引の構造は、依頼者・受注者の双方に良い循環を生みます。同じ予算でも、依頼者はより丁寧な作業を依頼でき、受注者はその対価をそのまま受け取れる。額面上の金額は同じでも、手取りの厚みが変わってくるのです。この"双方が得をする"関係性は、単発の履歴書英訳のような小規模な依頼であっても、決して小さな価値ではありません。
こうした業務委託の考え方は、ソフトウェア開発やライティングなど他の専門職でも共通しています。ソフトウェア作成者の年収・単価相場や著述家,記者,編集者の年収・単価相場を見ても、専門性の高い分野ほど直接依頼による単価の最適化が進んでいる傾向がうかがえます。
履歴書の英訳は、人生の転機となる転職活動の入り口です。料金の安さだけでなく、実績・対応の丁寧さ・納期の現実性をバランスよく見極めながら、安心して任せられる相手を選んでいただければと思います。あなたの海外挑戦が、良いスタートを切れますように。
よくある質問
Q. 履歴書1枚だけの英訳でも依頼できますか?
はい、可能です。履歴書の英訳はスポット依頼が一般的で、職務経歴書とセットにしなくても単体での依頼を受けている翻訳者や翻訳会社が多くあります。分量が少ない分、料金も抑えられる傾向にあります。
Q. 見積もりを取ってから断っても問題ないですか?
問題ありません。見積もりの提示自体は多くの依頼先で無料対応しており、内容や納期に納得できなければ契約前に断ることができます。複数社で比較検討することは一般的な進め方です。
Q. 英語が少しできる場合、自分で下訳をしてから依頼した方が安くなりますか?
下訳を用意することで、依頼先の作業負担が軽減され、料金交渉の材料になる場合があります。ただし依頼先によっては下訳の有無で料金体系が変わらないこともあるため、事前に確認することをおすすめします。
Q. 納品後に表現を修正してもらうことは可能ですか?
多くの依頼先で、納品後1回程度の軽微な修正には無料対応しています。ただし大幅な書き直しや追加項目の翻訳は、別途料金が発生することが一般的です。契約前に修正対応の範囲を確認しておくと安心です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
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