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在宅ライターの仕事の始め方 未経験からの応募先と最初の記事の書き方

@SOHO編集部
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在宅ライターの仕事の始め方 未経験からの応募先と最初の記事の書き方

この記事のポイント

  • ✓在宅ライターを未経験から始めたい人に向けて
  • ✓応募文とサンプル記事の作り方
  • ✓最初の記事を依頼の確認から納品まで書き上げる手順

在宅ライターは、パソコンとインターネットがあれば自宅で始められる仕事として、未経験から挑戦する人が多い職種です。ただ、いざ始めようとすると、「どこに応募すればいいのか」「実績がないのに何を見せればいいのか」「最初の1本をどう書けばいいのか」で手が止まる人が少なくありません。この記事では、在宅ライターの仕事の種類と報酬の形、未経験からの応募先、応募文とサンプル記事の作り方、そして最初の記事を依頼の確認から納品まで書き上げる手順を順に整理します。報酬を受け取るときの税金の決まりにも触れます。読み終えたときに、今週中に1件目の応募を出せる状態を目指します。

在宅ライターとは、どんな文章を書く仕事か

在宅ライターとは、企業やメディア、個人の依頼主から文章の作成を引き受け、自宅などで書いて納める仕事のことです。書く文章の種類は幅広く、求人に出てくるものを中心に整理すると、次のように分けられます。

・Webメディアの記事。読者の疑問に答える解説記事、商品やサービスの比較記事など
・検索エンジンからの訪問を意識した記事。特定の言葉で調べた人に向けて構成を組み立てる
・取材やインタビューの記事。話を聞いて、読みやすい文章にまとめる
・商品説明や紹介文。ネットショップの商品ページ、不動産の物件紹介など
・求人の原稿。企業の仕事内容や魅力を、応募したい人に向けて書く
・メールマガジンやSNSの投稿文
・教材や問題集の原稿、解説文
・ゲームや動画のシナリオ

最後の2つのように、専門の知識や経験が求められる分野もあります。求人検索サイトには、次のような在宅の募集が掲載されていました。

歓迎条件 塾講師・家庭教師・教員の経験 受験問題集の編集業務経験 各教科の専門的知識 模擬試験等の作成経験...在宅ワークのお仕事です !一緒に受験生の夢を応援する問題集を作りましょう ! 出典: 求人ボックス

この募集から分かるのは、在宅ライターの仕事では、文章の上手さと同じくらい「何を知っているか」が評価されるということです。教員の経験があれば教材の分野で、介護の現場を知っていれば介護の分野で、建築が好きなら住まいの分野で、他の人より説得力のある文章が書けます。未経験から始めるときも、まずは自分が人より詳しい分野を1つ決めることが、最初の案件を取る近道になります。

在宅ライターの働き方と報酬の形

在宅ライターの求人には、働き方と報酬の形の違いがあります。応募する前に、どの形の仕事なのかを確かめておきます。

雇われて在宅で書く形

編集プロダクションやメディアの運営会社に、アルバイトや契約社員として雇われ、在宅で記事を書く形です。時給や月給で賃金が支払われ、勤務時間が決まっています。雇われて働くため、最低賃金や労働時間の決まりが適用され、条件を満たせば雇用保険や社会保険にも加入します。収入は安定しますが、書く記事のテーマや量は会社が決めます。

業務委託で記事ごとに受ける形

依頼主と業務委託の契約を結び、記事1本ごと、または文字数ごとに報酬を受け取る形です。在宅ライターの求人で多いのはこちらです。働く時間と量を自分で決められる一方で、確定申告などの手続きは自分で行います。求人には次のような書き方の募集もあり、見出しだけでは雇用か業務委託かが分からないことがあります。

【仕事内容】建築好きの経験を活かしてライターとして在宅で稼ぐ! 【店舗名】在宅 【待遇・福利厚生】求人票に記載が無い場合、お問い合わせいただければ内定時までに開示します。 出典: 求人ボックス

条件が書かれていない欄は、応募の段階で質問して確かめます。

報酬の決まり方

業務委託の報酬は、主に3つの決まり方があります。1文字あたりいくらと決める「文字単価」、1本あたりいくらと決める「記事単価」、作業時間に応じて払う「時間単価」です。未経験のうちは文字単価の案件が多く、慣れてくると記事単価や、取材や構成の作成まで含めた案件に移っていくのが一般的な流れです。

文字単価の案件は、一見分かりやすいのですが、調べものにかかる時間が報酬に反映されない点に注意が必要です。同じ3,000字の記事でも、自分が詳しい分野なら2時間で書けますが、知らない分野では調べものだけで3時間かかることもあります。受ける前に、テーマと必要な調べものの量を確かめ、1時間あたりに直すといくらになるかを計算しておきます。単価を上げていく道筋は、この記事の後半で扱います。

未経験から始めるときに必要なもの

在宅ライターに資格は要りません。そのかわり、次の4つがそろっているかを確かめておきます。

文章の基本

難しい表現を使う必要はありません。求められるのは、一文を短くする、主語と述語を対応させる、同じ言葉の表記をそろえる、といった基本です。ビジネスの文章の決まりを体系的に学びたい人は、文書の書き方を問う検定を目標にするのも1つの方法です。試験の内容は ビジネス文書検定 で紹介しています。

調べる力

記事の中身は、調べた情報の質で決まります。公的な機関のページ、企業の公式の発表、統計など、元の情報にさかのぼって確かめる習慣が大切です。他の記事に書かれていることを、そのまま正しいと思い込まないことが、ライターとして信頼される第一歩になります。

道具

パソコン、文章の作成ソフト、インターネットの回線があれば始められます。依頼主によっては、共有の文書作成ツールや、ブログの管理画面に直接入力するよう求められることもあります。スマートフォンだけでも書けないことはありませんが、長い記事の作成や見直しには向いていません。

時間

1本目の記事は、想像以上に時間がかかります。3,000字の記事でも、調べもの、構成、執筆、見直しを合わせて半日から1日かかることは珍しくありません。週に何時間を執筆に使えるかを先に決めておき、その範囲で受ける量を調整します。

得意分野の見つけ方

未経験の在宅ライターにとって、最初の案件を取れるかどうかは、得意分野をどれだけはっきり示せるかで決まります。「何でも書けます」より「この分野なら任せてください」のほうが、依頼主は判断しやすいからです。得意分野は、次の3つの問いで探すと見つけやすくなります。

1つ目は、仕事で使ってきた知識です。営業、事務、接客、介護、保育、製造、経理など、これまでの仕事で当たり前に使っていた知識は、その業界を知らない人にとっては貴重な情報です。業界の用語、仕事の流れ、現場でよくある困りごとを説明できることは、それだけで強みになります。

2つ目は、自分がお金や時間を使ってきたことです。長く続けている趣味、何度も比べて選んだ家電や道具、子育てや介護で調べ尽くした制度。読者と同じ立場で悩んだ経験は、記事の説得力を大きく高めます。

3つ目は、資格や学んだことです。資格の勉強で身につけた知識は、その資格を目指す人に向けた記事や、資格に関わる仕事の解説記事に生かせます。

候補が複数あれば、その分野で記事を書いているメディアがどれくらいあるか、ライターを募集しているかを調べ、需要のある分野を1つ選びます。最初に選んだ分野に縛られる必要はなく、実績が積み重なってから2つ目、3つ目の分野に広げていけば十分です。

読みやすい記事に共通する書き方の型

在宅ライターの記事は、多くの読者がスマートフォンで読みます。小さな画面で読まれることを前提に、読みやすい記事に共通する型を押さえておきます。

1つ目は、結論を先に書くことです。見出しのすぐ後に、その見出しの問いへの答えを1〜2文で書き、その後に理由や具体例を続けます。読者は答えを探して記事を開いているため、答えが後回しになるほど途中で離れていきます。

2つ目は、1つの段落に1つの話題だけを書くことです。段落が長くなったら、話題が2つ混ざっていないかを確かめ、分けます。スマートフォンの画面では、4〜5行で区切られた段落が読みやすい長さです。

3つ目は、手順や項目を並べるときに番号や箇条書きを使うことです。文章の中に「まず」「次に」「さらに」と並べるより、番号を振った一覧のほうが、読者は自分がいまどこを読んでいるかをつかみやすくなります。

4つ目は、専門用語をその場で言い換えることです。初めて出てくる用語には、「源泉徴収とは、報酬を払う側があらかじめ税金を差し引く仕組みのこと」のように、1文で意味を添えます。読者が別のページで調べなくても読み進められる記事は、それだけで評価が上がります。

未経験からの応募先を5つに分けて考える

在宅ライターの仕事は、探す場所によって単価も、依頼主との関係も変わります。代表的な5つの応募先を、始めやすい順に並べます。

クラウドソーシング

仕事を頼みたい人と受けたい人をインターネット上で結ぶサービスです。未経験可の案件が多く、評価を積み上げながら実績を作れます。単価は低めの案件が多いものの、知らない依頼主とのやり取りや納品の流れに慣れるには向いています。最初の数件は、単価よりも「自分の得意分野に近い案件」を優先して選ぶと、書きやすく、評価も得やすくなります。

求人検索サイトとアルバイトの求人サイト

「在宅ライター」「Webライター」「編集」などの言葉で探すと、雇われて在宅で書く求人と、業務委託の求人の両方が見つかります。雇用の求人は応募の条件が明確で、研修がある職場もあります。

業務委託のマッチングサイト

企業が業務委託の人材を探すためのサイトです。クラウドソーシングより継続の案件が多く、単価も比較的高めです。実績が数件たまった段階で使うと効果的です。

メディアや編集プロダクションへの直接の応募

自分の得意分野のメディアが、ライターを募集していることがあります。サイトの問い合わせ先や募集のページから、サンプル記事を添えて直接応募します。採用されれば、継続して書ける関係になりやすい入口です。

知人や前の職場のつながり

前の職場の取引先、知人の会社の広報など、顔の見えるつながりから仕事が生まれることもあります。業界の事情を知っていることが評価されやすく、単価の交渉もしやすい入口です。

応募文とサンプル記事の作り方

実績がない段階で、依頼主が判断の材料にするのは、応募文とサンプル記事の2つです。

応募文に書くこと

応募文は、長く書くより、依頼主が知りたいことを順に短く書くほうが伝わります。入れておきたいのは次の5つです。

  1. 自己紹介(どの分野に詳しいか、なぜその分野に詳しいのか)
  2. 応募した案件で役立つ経験や知識
  3. 週に執筆できる時間と、1週間に納められる本数の目安
  4. サンプル記事の場所
  5. 連絡がつく時間帯

「未経験ですが頑張ります」とだけ書くのではなく、「前職で10年間、介護施設の事務をしていたため、介護保険の手続きの流れを現場の目線で説明できます」のように、経験を案件に結びつけて書きます。

サンプル記事を用意する

サンプル記事は、応募したい分野の記事を2〜3本書いて、無料のブログや文書の共有サービスで見られる状態にしておきます。依頼主が知りたいのは、文章の読みやすさ、調べものの丁寧さ、構成の組み立て方の3つです。テーマは、その分野の初心者が実際に調べそうな疑問を選び、3,000字前後で書きます。

サンプル記事を書くときは、他の記事の文章をまねたり、一部を借りたりしないことが大前提です。引用するときは、引用の部分を明確に分け、出典を書きます。依頼主は、サンプル記事の時点で、ライターが著作権をどう扱うかを見ています。

在宅ライターに向いている人、つまずきやすい人

在宅ライターに向いているのは、文章を書くのが好きな人だけではありません。続けている人に共通しているのは、次のような性質です。

・知らないことを調べるのが苦にならず、元の情報にあたる手間を惜しまない人
・決まりや指摘を素直に受け止め、次の記事に反映できる人
・一人で作業を進められ、締め切りから逆算して予定を組める人
・読者の立場に立って、「この説明で伝わるか」を考えられる人

反対につまずきやすいのは、自分の書きたいことを優先してしまう人、調べものを省いて手持ちの知識だけで書こうとする人、修正の依頼を強いストレスに感じる人です。こうした傾向がある人でも、エッセイやコラムのように書き手の個性が求められる仕事、自分の専門の分野に絞った仕事なら、力を発揮できることがあります。向き不向きは、実際に数本書いてみて初めて分かることも多いので、まずは小さな案件で試してみるのが確実です。

依頼主とのやり取りで信頼を得るために

在宅ライターは、依頼主と顔を合わせずに仕事を進めることがほとんどです。そのため、文章の出来と同じくらい、やり取りの仕方が評価を左右します。

返事は早く、短く

依頼主からの連絡には、内容を確かめたことだけでも早めに返します。すぐに答えられない質問なら「確認して本日中にお返事します」と一言返すだけで、依頼主の不安はなくなります。在宅の仕事では、返事がないことが一番の心配の種になります。

進み具合を自分から伝える

締め切りまでの期間が長い案件では、途中で一度、進み具合を伝えます。構成ができた段階で見せる、半分まで書けた段階で方向性を確かめる、といった形です。依頼主の意図とずれていた場合、早く気づくほど直す手間が少なくて済みます。

修正の依頼を受けたとき

修正の依頼は、記事を否定されたのではなく、依頼主の求めるものに近づけるための情報だと受け止めます。指摘の意図が分からないときは、推測で直さずに質問します。同じ指摘を二度受けないよう、指摘の内容をメモに残し、次の記事を書く前に読み返します。

締め切りを守れないとき

体調や家庭の事情で締め切りに間に合わないことは、誰にでも起こります。そのときは、分かった時点ですぐに連絡し、いつまでなら納められるかを具体的に伝えます。締め切りの当日になってから連絡するのと、3日前に連絡するのとでは、依頼主の受け止め方がまったく違います。

受けないほうがよい案件の見分け方

在宅ライターの案件の中には、受けると自分が損をしたり、法律や規約に触れたりするものも紛れています。次のような案件は避けます。

仕事の前にお金を払わせる

「登録料」「研修費」「教材費」などの名目で、仕事を始める前に支払いを求める募集は避けます。仕事の紹介を理由に講座や商品を売る契約は、特定商取引法で「業務提供誘引販売取引」として規制されています。困ったときは消費者ホットライン188に相談できます。

報酬の出ない作業が多すぎる

採用の前に短い文章を書く「テストライティング」は、よくある選考の方法です。ただし、報酬のないまま記事を丸ごと何本も書かせる、書いた記事をそのまま使う、といった扱いは避けたい案件です。テストの記事に報酬が出るか、書いた文章をどう扱うかを、取りかかる前に確かめます。

他の記事の書き換えを求める

「この記事を言い換えて書いてください」と、他のサイトの記事を渡される案件があります。文章の言い回しだけを変えた記事は、著作権の問題になるおそれがあるうえ、読者にとっての価値もありません。参考にする情報源として扱い、構成も文章も自分で組み立てるのが原則です。

体験していない口コミを書かせる

商品やサービスを使ったことがないのに、利用者の感想として口コミを書かせる案件もあります。消費者庁は、広告であるにもかかわらず広告であることを隠す、いわゆるステルスマーケティングを、2023年10月1日から景品表示法の規制の対象としています(消費者庁)。規制の対象は広告主ですが、読者を欺く文章を書く仕事は、ライターとしての信頼も損ないます。

最初の記事を書き上げる手順

案件が決まったら、いよいよ最初の記事です。ここでは、Webメディアの解説記事を例に、依頼の確認から納品までの流れを7つの手順で示します。

手順1. 依頼の内容を確かめる

テーマ、想定する読者、文字数、締め切り、記事の形式(見出しの付け方、画像の有無)、表記の決まり、参考にしてよい情報源と禁止の情報源を確かめます。依頼主がマニュアルを用意している場合は、書き始める前に必ず読みます。分からない点は、書き始める前にまとめて質問します。

手順2. 読者を1人に絞る

「この記事を読むのは誰で、何に困っていて、読み終えたら何ができるようになりたいのか」を1文で書き出します。たとえば「初めて確定申告をする副業の会社員が、必要な書類と手順を知って、期限内に提出できるようになる」のように書きます。

手順3. 調べる

公的な機関、企業の公式の発表、統計など、元の情報にあたります。調べた内容と出典のページは、メモに残しておきます。後で事実を確かめるときや、依頼主から根拠を聞かれたときに役立ちます。

手順4. 構成を作る

見出しを並べ、それぞれの見出しで何を書くかを1〜2文で書き出します。読者の疑問に答える順番で並べるのが基本です。構成の段階で依頼主の確認をもらえる案件なら、ここで確認を挟むと、後の大きな書き直しを防げます。

手順5. 書く

構成に沿って、見出しごとに書いていきます。最初から完璧な文章を目指さず、まず最後まで書き切ることを優先します。結論を先に書き、その理由、具体例の順に書くと、読みやすい文章になります。

手順6. 見直す

書き終えたら、少なくとも1回は時間を置いて読み直します。次の節で、見直しで確かめる点を挙げます。

手順7. 納品する

決められた形式で納品します。納品の連絡には、記事の要点、迷った点や依頼主に判断してほしい点、参考にした主な情報源を短く添えると、依頼主の確認の手間が減り、次の依頼につながりやすくなります。

見直しで確かめる点

見直しは、記事の評価を左右する作業です。慣れないうちは、次の項目を順に確かめると漏れが減ります。

・事実と数字。制度の名前、金額、日付が、元の情報と一致しているか
・表記のそろえ方。同じ言葉が「ください」と「下さい」のように混在していないか
・一文の長さ。読点が多すぎて読みにくい文がないか
・主語と述語。誰が何をするのかが、一読で分かるか
・誤字と脱字。声に出して読むと見つけやすくなります
・依頼主の決まり。文字数、見出しの形式、禁止の表現を守っているか
・引用と出典。引用の部分が明確に分かれ、出典が書かれているか

とくに大切なのが事実の確認です。制度や料金は毎年のように変わります。数年前の記事に書かれていた数字をそのまま使うと、記事全体の信頼を失います。数字を書くときは、その数字が書かれている元のページを開き、今日時点の記載で確かめる習慣をつけてください。

取材やインタビューの記事を書くときの流れ

在宅ライターの仕事には、話を聞いて記事にまとめる取材の案件もあります。最近はオンラインの会議の道具で取材を行うことが増え、在宅のまま受けられる取材の案件も多くなりました。解説記事より単価が高めに設定されることが多く、経験を積むと仕事の幅が広がります。

事前の準備

取材の相手について、公開されている情報をあらかじめ読み込みます。会社の事業、相手の経歴、過去に受けた取材の記事があれば目を通します。そのうえで、記事の目的に沿って質問を10個ほど用意し、依頼主に確認してもらいます。質問は、「はい」「いいえ」で終わらない、具体的な経験を引き出す形にします。

当日の進め方

録音や録画の許可を最初に取ります。話を聞くときは、用意した質問を順に聞くことにこだわらず、相手の話の流れに合わせて深掘りします。「それは具体的にはどういう場面でしたか」「そのとき何が一番大変でしたか」といった問いかけで、記事の核になる具体的な話を引き出します。

記事にまとめる

録音を聞き直し、話の中から記事の中心になる話題を選びます。話した順番どおりに並べる必要はありません。読者に伝わる順番に組み立て直し、話し言葉の重複や言い淀みを整えます。ただし、相手の言っていない内容を付け加えたり、意味を変えたりしてはいけません。

確認をもらう

書き上げた記事は、依頼主を通じて取材の相手に確認してもらうのが一般的です。事実の誤りや、公開してほしくない内容がないかを見てもらい、指摘があれば直します。

報酬の受け取りと税金の決まり

業務委託で報酬を受け取るときに知っておきたい決まりを3つ挙げます。

源泉徴収

源泉徴収とは、報酬を払う側が、あらかじめ所得税を差し引いて国に納める仕組みのことです。原稿料は源泉徴収の対象で、国税庁の案内によれば、支払金額が100万円以下の場合の税額は支払金額の10.21%です。たとえば1万円の原稿料なら、1,021円が差し引かれ、8,979円が振り込まれます。依頼主が個人の場合など、源泉徴収が行われないこともあります。

居住者である作家に原稿料を支払うときや大学教授などに講演料を支払うときは、報酬・料金等として所得税および復興特別所得税(令和9年分以後は所得税、防衛特別所得税および復興特別所得税。以下同じです。)を源泉徴収しなければなりません。 出典: 国税庁

確定申告

会社員が副業でライターをしている場合、給与以外の所得の合計が年間20万円を超えると、確定申告が必要です(国税庁 No.1900)。所得とは、報酬から必要な経費を差し引いた金額のことです。20万円以下で所得税の確定申告が不要な場合でも、住民税の申告は別に必要になるため、住んでいる市区町村の窓口で確かめます。源泉徴収された税金は、確定申告で精算されます。払いすぎていれば戻ってくることもあります。

取引条件の明示と支払期日

2024年11月に施行されたフリーランス法により、個人のライターに仕事を頼む事業者には、業務の内容、報酬の額、支払期日などを示すことが求められます。報酬は、納品を受けた日から原則60日以内に支払う決まりです。条件が示されないまま書き始めるのは避け、メールやメッセージで条件を確かめてから着手します。

在宅ライターの1週間の進め方

在宅ライターを副業で続けるには、書く時間をどう確保するかが大きな課題になります。平日の夜と週末に合わせて10時間ほど使える人を例に、1週間の進め方を示します。

月曜日と火曜日の夜は、依頼の確認と調べものにあてます。この段階で疑問点を依頼主に送っておくと、返事を待つ間に別の作業を進められます。水曜日と木曜日の夜は、構成を作り、書き始めます。疲れている平日の夜は、新しく考える作業より、調べた内容を整理する作業のほうが進みやすいものです。

土曜日は、まとまった時間を使って本文を書き上げます。日曜日は、時間を置いてから見直しを行い、納品します。書き上げた当日に見直すより、一晩置いてから読み直すほうが、誤字や分かりにくい文に気づきやすくなります。

この流れで、3,000字前後の記事なら週に2本ほどが無理のない量です。最初のうちは1本に倍の時間がかかることもあるので、受ける本数は少なめから始め、慣れてきたら少しずつ伸ばしていきます。締め切りが重ならないよう、案件ごとの締め切りを1つの予定表にまとめておくと、受けすぎを防げます。

続けるうちに単価を上げていく道筋

最初の数件を納めたら、次は単価を上げていく段階です。在宅ライターの単価は、書く速さより、依頼主が手間をかけずに使える記事を納められるかで決まります。

1つ目の道筋は、専門の分野を深めることです。特定の業界の知識、資格、現場の経験がある人の記事は、代わりの人が見つかりにくいため、単価が上がりやすくなります。

2つ目は、書くこと以外の工程を引き受けることです。記事の構成の作成、画像の選定、ブログの管理画面への入稿、取材の段取りなどまで受けると、記事単価で契約しやすくなります。

3つ目は、継続の依頼主を作ることです。同じ依頼主から毎月決まった本数を受けると、決まりを覚える手間が減り、1本あたりの作業時間が短くなります。

最近は、文章の下書きを作る道具も広がっています。こうした道具が使われるほど、依頼主が人に求めるのは、事実の確認、取材で得た情報、現場の経験といった、道具には書けない部分になります。調べものを丁寧に行い、元の情報を確かめる習慣は、これからの在宅ライターにとって一番の武器になります。

在宅で書く人を見てきた立場から

在宅の仕事の仲介を20年にわたって運営してきた立場から見ると、在宅ライターは、始める人の数がもっとも多い一方で、続けられる人と離れていく人がはっきり分かれる仕事でもあります。

運営者として見てきた限りでは、長く続く人ほど、文章のうまさより「この人に頼むと手直しが少ない」という信頼を積み上げています。締め切りの前日に一度進み具合を伝える、迷った点を納品のときに添える、依頼主の決まりを自分でメモにまとめて次の記事に生かす。こうした小さな積み重ねが、単価の交渉よりも強く、継続の依頼を支えています。依頼主と直接契約できる手数料0%の場であれば、依頼主は同じ予算で取材や構成まで頼みやすくなり、ライターは手取りが厚くなるぶん1本に時間をかけられます。双方が得をする関係は、継続の依頼の中で育ちます。

書く仕事の経験は、マーケティングの仕事にも広げられます。記事の企画や、SNSの運用、広告の文章など、文章を軸にした仕事の全体像は AI・マーケティング・セキュリティのお仕事 で紹介しています。デザインの仕事と組み合わせて副業の幅を広げたい人は、Webデザイナー 副業で稼ぐ!案件獲得から確定申告までの全知識【2026年版】 も参考になります。まずは得意な分野を1つ決め、サンプル記事を2本書き、今週中に1件目の応募を出してみてください。

よくある質問

Q. 在宅ライターは未経験でも始められますか?

資格は要らないため、未経験からでも始められます。まず自分が人より詳しい分野を1つ決め、その分野の初心者が調べそうな疑問をテーマにサンプル記事を2〜3本書いておくと、応募の材料になります。最初はクラウドソーシングなど未経験可の案件が多い場所で、得意分野に近い案件を選んで実績を積むのが確実です。

Q. 在宅ライターの報酬はどのように決まりますか?

業務委託では、1文字あたりの文字単価、1本あたりの記事単価、作業時間に応じた時間単価の3つが主な決まり方です。文字単価は調べものの時間が反映されないため、テーマと調べものの量を確かめ、1時間あたりに直していくらになるかを計算してから受けると安心です。雇われて在宅で書く場合は時給や月給になります。

Q. 原稿料から税金が引かれているのはなぜですか?

原稿料は源泉徴収の対象で、報酬を払う事業者があらかじめ所得税を差し引いて国に納めているためです。支払金額が100万円以下なら、税額は支払金額の10.21%です。差し引かれた税金は確定申告で精算され、払いすぎていれば還付されることがあります。依頼主が個人の場合など、源泉徴収されないこともあります。

Q. 副業で在宅ライターをすると確定申告が必要ですか?

会社員の場合、給与以外の所得の合計が年間20万円を超えると確定申告が必要です。所得は報酬から必要な経費を差し引いた金額です。20万円以下で所得税の確定申告が要らない場合でも、住民税の申告は別に必要になるため、住んでいる市区町村の窓口で確かめてください。個別の扱いは税務署で相談できます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月5日最終更新:2026年10月19日
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