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未経験から在宅の事務へ|求められる力と仕事の探し方

@SOHO編集部
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未経験から在宅の事務へ|求められる力と仕事の探し方

この記事のポイント

  • ✓未経験から在宅の事務の仕事に就きたい人に向けて
  • ✓在宅で任されやすい事務の種類
  • ✓未経験で完全在宅が難しい理由と現実的な道筋

在宅の事務の仕事を未経験から探す人の多くは、「子育てや介護と両立できる仕事がしたい」「通勤の負担を減らしたい」「接客の仕事から事務に移りたい」と考えています。ところが求人を探してみると、「未経験歓迎」と書かれていても在宅は週に1〜2日だけだったり、完全在宅の求人は経験者ばかりだったりして、どこから手を付ければよいのか迷う人が少なくありません。この記事では、在宅で任されやすい事務の種類、未経験から在宅の事務に近づく道筋、求められる力と役立つ資格、無料で学べる職業訓練、求人の探し方と注意点を順に説明します。

在宅の事務の仕事の今

事務の仕事は、会社の中のさまざまな手続きや書類を支える仕事です。この数年で、事務の仕事のうち自宅でできる部分が大きく広がりました。

パソコンで完結する仕事が増えた

書類をデータで作り、メールやチャットでやり取りし、クラウドの保存先でファイルを共有する会社が増えています。紙の書類に印鑑を押して回覧していた手続きも、画面の上で済ませる会社が多くなりました。こうした会社では、事務の担当者が会社にいなくても、自宅のパソコンから同じ仕事を進められます。

在宅と出社を組み合わせる働き方が中心

ただし、事務の仕事がすべて在宅になったわけではありません。郵便物の受け取りや来客の対応、備品の管理など、会社にいないとできない仕事も残っています。そのため、在宅の事務の求人の多くは、週に何日かを在宅、残りを出社とする組み合わせの形です。派遣会社の求人でも、未経験から応募できる事務の仕事に「週2日在宅可」のような条件が付いたものが見られます。

<週2日在宅可>☆直雇用実績あり!事務未経験◎コツコツ事務♪一般事務・OA事務 時給 1750円~1750円 8:45~17:30 週5日 出典: tempstaff.co.jp

この求人のように、未経験から応募できる在宅の事務は、週5日のフルタイムで、そのうち一部の日を在宅にする形が多くなっています。「家で好きな時間に少しだけ」という働き方とは違うことを、最初に知っておくと探し方を誤りません。

完全在宅の事務もある

一方で、最初から完全在宅で働ける事務の仕事もあります。全国から人を募集している会社のオンラインの事務、ネットショップの受注や問い合わせのメール対応、オンラインの教室の運営の補助などです。こうした仕事は、会社の仕組みがはじめから在宅向けに作られているため、未経験でも採用されることがあります。ただし数は限られ、応募が集中しやすい傾向があります。

在宅で任されやすい事務の種類

一口に事務といっても、仕事の中身はさまざまです。在宅で任されやすい事務の種類と、それぞれで求められる力を知っておくと、自分に合う求人を選びやすくなります。

一般事務・データ入力

書類の作成、データの入力、ファイルの整理、メールの送受信など、事務の基本となる仕事です。未経験の人が最初に就くことの多い仕事で、WordやExcelの基本の操作ができれば始められる求人が多くあります。在宅では、決まった形式のデータを入力し、締め切りまでに提出する仕事が中心になります。

営業事務

営業の担当者を支える事務です。見積書や請求書の作成、受注の入力、取引先とのメールのやり取り、納期の確認などを担当します。社内外の人と連絡を取る機会が多いので、メールや電話の対応に慣れている人に向いています。接客や販売の経験がある人は、お客様とのやり取りの経験を生かせます。

人事・総務の事務

社員の入社や退社の手続き、勤務時間の記録の確認、採用の応募者との日程の調整などを担当します。個人情報を多く扱うため、情報の管理には特に気をつける必要があります。派遣の求人でも、未経験から応募できる人事の事務で在宅を組み合わせたものが見られます。

カスタマーサポートの事務

ネットショップやサービスの利用者からの問い合わせに、メールやチャットで答える仕事です。決められた回答の例文を使いながら、利用者の状況に合わせて返信します。電話の対応がない求人なら、文章で丁寧に答える力があれば未経験でも始めやすい仕事です。

オンラインの秘書・アシスタント

経営者やフリーランスの人の予定の管理、メールの整理、資料作りなどを在宅で手伝う仕事です。業務委託の形が多く、決まった勤務時間が無い代わりに、依頼に素早く対応することが求められます。事務の経験を積んだあとに選ぶ人が多い働き方です。

未経験で完全在宅が難しい理由

未経験の人が最初から完全在宅の事務に就くのは、簡単ではありません。採用する会社の立場から理由を知っておくと、どう準備すればよいかが見えてきます。

仕事を教えるのに手間がかかる

未経験の人には、仕事の進め方やソフトの使い方を一から教える必要があります。隣の席で画面を見せながら教えれば数分で済むことも、在宅ではビデオ会議やチャットでの説明になり、時間がかかります。そのため、多くの会社は最初の数週間から数か月は出社してもらい、慣れてから在宅に切り替える形をとります。

1人で仕事を進められるかが見えにくい

在宅では、上司や同僚が近くにいないため、分からないことを自分から聞き、締め切りを自分で管理する力が求められます。経験者なら、前の職場でそうした働き方をしていたかを確かめられますが、未経験の人にはその材料がありません。採用する側は、在宅で1人でも仕事を進められるかを判断しにくいのです。

情報の管理の不安

事務の仕事では、会社の取引の情報や社員の個人情報を扱います。自宅で作業する人が、家族と共有するパソコンを使っていないか、情報を外に持ち出していないかを、会社は気にします。未経験の人が在宅で働くには、こうした決まりを守れることを示す必要があります。

未経験から在宅の事務に近づく道筋

完全在宅が難しいからといって、あきらめる必要はありません。未経験から在宅の事務に近づく現実的な道筋があります。

在宅を組み合わせた仕事から始める

最初は、週に何日かを在宅にできる事務の仕事に就くのが近道です。出社する日に仕事を覚え、在宅の日に1人で進める練習ができます。在宅の日でも成果を出せることが分かれば、在宅の日を広げてもらえることもあります。派遣の求人では、こうした在宅を組み合わせた事務の仕事を未経験から紹介しているものが多くあります。

事務の経験を半年から1年積む

出社と在宅を組み合わせた仕事で、半年から1年ほど事務の経験を積むと、完全在宅の求人にも応募しやすくなります。「どんな書類を作っていたか」「どのソフトを使っていたか」「在宅でどんな仕事を任されていたか」を具体的に話せるようになるからです。

今の仕事の経験を事務に結び付ける

事務が未経験でも、これまでの仕事の中に事務に生かせる経験があることは少なくありません。たとえば、店舗の販売の仕事で売上の集計や発注をしていた人は、データの入力や在庫の管理の経験があります。医療や介護の現場で記録を書いていた人は、正確に記録を残す力があります。応募の書類では、こうした経験を事務の言葉に置き換えて伝えます。

業務委託の小さな仕事で実績を作る

在宅でできる小さな事務の仕事を、業務委託で請けて実績を作る方法もあります。データの入力や資料の整理、簡単な文書の作成などは、仕事の仲介サイトで1件ごとに募集されていることがあります。こうした仕事で、締め切りを守って正確に納めた経験は、在宅で1人で仕事を進められることの証しになります。

在宅の事務の1日の流れの例

在宅の事務がどんな1日になるのかを、週2日在宅の一般事務の例で紹介します。会社によって違いますが、おおよその流れを知っておくと、働き始めたときに戸惑いが減ります。

始業の報告と予定の確認

始業の時間になったら、パソコンを立ち上げ、チャットで「業務を開始します」と報告します。会社によっては、勤務時間を記録するシステムに打刻します。次に、メールとチャットを確認し、その日にやる仕事を書き出します。急ぎの依頼が届いていれば、優先順位を付け直します。

午前は集中する作業

午前中は、データの入力や書類の作成など、集中が必要な作業を進めます。家族が出かけたあとの静かな時間を使うと、誤りが少なくなります。1時間ごとに短い休憩をとり、目と体を休ませます。

昼の休憩

在宅でも、昼の休憩はきちんととります。休憩中はパソコンから離れ、チャットにも「休憩に入ります」と一言伝えておくと、相手が返事を待たずに済みます。

午後は打ち合わせと連絡

午後は、ビデオ会議での打ち合わせや、取引先とのメールのやり取りが入ることが多くなります。打ち合わせで決まったことは、すぐにメモにまとめ、関係する人にチャットで共有します。

終業の報告

終業の前に、その日に終えた仕事と、明日に持ち越す仕事をチャットで報告します。「本日は請求書20件の入力と、来週の会議の資料の下書きを終えました。資料の仕上げは明日の午前に行います」のように書くと、上司が進み具合を把握しやすくなります。報告を終えたらパソコンを閉じ、仕事の時間を区切ります。

在宅の事務で求められる力

在宅の事務で評価されるのは、パソコンの操作の力だけではありません。在宅ならではの働き方に合った力が求められます。

WordとExcelの基本

事務の仕事では、WordとExcelを毎日のように使います。未経験の人でも、次の操作はできるようにしておきたいところです。

  • Wordで、見出しや箇条書きを使って読みやすい文書を作る
  • Wordで、ページの余白や文字の大きさを整え、PDFで保存する
  • Excelで、表に入力し、合計や平均を計算する
  • Excelで、並べ替えや絞り込みを使ってデータを探す
  • Excelで、2つの表から同じ項目を探す関数を使う

GoogleドキュメントやスプレッドシートもWordやExcelと似た操作で使えるので、どちらかに慣れておけば、もう一方にも移りやすくなります。

チャットとビデオ会議の使い方

在宅の事務では、社内の連絡の多くをチャットで行います。SlackやMicrosoft Teams、Google Chatなど、会社によって使う道具は違いますが、短い文章で用件を伝える、相手の名前を指定して通知する、ファイルを送るといった基本の使い方は共通しています。ビデオ会議では、カメラとマイクの設定、画面の共有の方法を知っておくと、打ち合わせで慌てません。

報告と相談の力

在宅で働くと、上司や同僚は、こちらが何をしているのかを見られません。仕事を始めたとき、終わったとき、困ったときに、自分から短く報告することが大切です。「午前中に請求書の入力を終え、午後は資料の作成に入ります」「この書類の宛名が分からないので、確認させてください」のように、状況と次の行動をセットで伝えると、相手が安心します。

自分で時間を管理する力

在宅では、通勤が無い代わりに、仕事と家庭の時間の区切りがあいまいになりがちです。始業と終業の時間を決め、その日のうちに終える仕事を朝に書き出しておくと、集中して仕事を進められます。家族にも、仕事の時間は話しかけないよう頼んでおきます。

文章で正確に伝える力

在宅の事務では、メールやチャットの文章が、仕事の印象を大きく左右します。誤字が無く、用件が最初に書かれていて、相手が次に何をすればよいかが分かる文章を書ける人は、在宅でも信頼されます。文書の書き方や敬語を体系的に学びたい人には、ビジネス文書検定という選択肢があります。社内外に送る文書の形式を学べるので、事務の仕事にそのまま生かせます。

在宅の事務のメリットとデメリット

在宅の事務を目指す前に、良い面と難しい面の両方を知っておくと、働き始めてからの思い違いが減ります。

メリット

在宅の事務の最大の利点は、通勤の時間が無くなることです。片道1時間の通勤なら、1日に2時間、1か月の出勤が20日なら40時間ほどを、家事や育児、休養に回せます。服装や身だしなみの準備の手間も減ります。家族の急な発熱や学校からの呼び出しにも対応しやすく、介護や子育てと両立しやすい働き方です。周りの話し声に邪魔されず、集中して作業できるという人もいます。

デメリット

一方で、在宅には難しい面もあります。分からないことをすぐに聞けないため、最初のうちは仕事が思うように進まないことがあります。同僚と雑談する機会が少なく、孤独を感じる人もいます。仕事と家庭の時間の区切りがあいまいになり、つい長く働いてしまったり、反対に家事に気を取られて仕事が進まなかったりすることもあります。また、在宅の日が多いと、会社の中の人間関係や仕事の流れが見えにくく、新しい仕事を任される機会が少なくなることもあります。

デメリットを小さくする工夫

難しい面の多くは、工夫で小さくできます。分からないことは、まとめて聞く時間を決めておく。始業と終業の時間を決め、終業後はパソコンを閉じる。出社の日には、できるだけ同僚と話す時間をとる。こうした小さな決まりを自分で作っておくと、在宅でも働きやすくなります。

自宅の作業環境の整え方

在宅の事務を始めるときは、仕事に集中でき、会社の情報を守れる環境を整えておく必要があります。高い道具をそろえる必要はありませんが、最低限の準備はしておきます。

作業の場所

仕事用の部屋が無くても、机と椅子があり、家族の出入りが少ない場所を作業の場所に決めます。ビデオ会議で背景に家族や生活の様子が映らない位置にすると、気兼ねなく会議に参加できます。長い時間座るので、椅子の高さを調整し、画面が目線より少し下に来るようにすると、肩や首の疲れが軽くなります。

パソコンと通信回線

会社からパソコンを貸してもらえる場合が多いですが、自分のパソコンを使う場合は、OSを最新の状態にし、ウイルス対策ソフトを入れておきます。通信回線は、ビデオ会議が途切れない程度の速さが必要です。光回線が条件になっている求人もあるので、応募の前に確かめます。

情報を守るための決まり

会社の書類やデータは、決められた保存先以外に残さないようにします。家族とパソコンを共有しない、席を離れるときは画面をロックする、紙の書類を印刷した場合は決められた方法で処分する、といった決まりを守ります。カフェなどの外で作業する場合は、画面をのぞかれない席を選び、公共の無線のネットワークにはつながないようにします。

役立つ資格と無料で学べる職業訓練

事務の仕事に必須の資格はありませんが、未経験の人が自分の力を示すには、資格が役に立ちます。学ぶ費用が気になる人には、国の職業訓練という選択肢もあります。

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)

MOSは、WordやExcel、PowerPointなどの操作の力を証明する資格です。運営するオデッセイコミュニケーションズによると、Officeのバージョンごとに試験が用意されていて、試験科目は1つずつ独立しているため、最初から上級のエキスパートの試験を受けることもできます。資格のバージョンアップや更新の制度はありません。未経験の人がExcelの操作の力を示すには、まずExcelの一般レベルの試験から受けるのが分かりやすい選択です。試験の日程と科目はMOSの公式サイトで確認できます。

日商PC検定

日本商工会議所の日商PC検定は、文書作成、データ活用、プレゼン資料作成の3つの分野に分かれた検定です。日本商工会議所は、企業の実務ではパソコンのソフトを効率よく活用することが大切になっているとして、この検定を案内しています。事務の仕事で使う文書や表、資料の作成に分野が分かれているので、目指す仕事に近い分野から受けられます。

簿記の基礎

経理の事務や、請求書を扱う営業事務を目指すなら、日商簿記3級の勉強も役立ちます。お金の出入りの記録のしかたが分かると、請求書や伝票の意味を理解しながら仕事ができます。

無料で学べるハロートレーニング

ハロートレーニングとは、国や都道府県が行う職業訓練のことです。仕事を探している人が、就職に必要な知識や技能を学べます。厚生労働省によると、離職者向けの訓練と求職者支援訓練は、受講料が無料で、テキスト代などは自己負担です。

主に雇用保険を受給している求職者の方を対象に、就職に必要な職業スキルや知識を習得するための訓練を無料(テキスト代等は自己負担)を実施しています。 出典: 厚生労働省

事務の分野では、パソコンの操作や簿記、ビジネスマナーを学ぶコースが多く開かれています。訓練のコースは、住んでいる地域のハローワークで相談し、申し込みます。雇用保険を受け取っていない人でも、求職者支援訓練なら受講できる場合があるので、まずはハローワークで相談します。

教育訓練給付金

働いている人や、仕事を辞めて間もない人が、自分で選んだ講座を受けるときに、費用の一部が戻ってくる制度もあります。教育訓練給付金とは、雇用保険に入っていた期間などの条件を満たす人が、厚生労働大臣が指定した講座を受けて修了したときに、受講料の一部が支給される制度です。対象の講座と条件は、厚生労働省の教育訓練給付制度のページで確認できます。

在宅の事務の求人の探し方

未経験から在宅の事務を探すときは、探す場所によって出ている求人の種類が違います。

派遣会社に登録する

派遣会社には、在宅を組み合わせた事務の求人が多く集まっています。未経験の人向けの研修を用意している派遣会社もあり、パソコンの操作を学びながら仕事を探せます。派遣の仕事で経験を積み、その会社に直接雇われる道が開けることもあります。登録のときに、在宅を希望していること、在宅の日にどのくらい働けるかを伝えておくと、合う求人を紹介してもらいやすくなります。

求人サイトで探す

求人サイトでは、「在宅」「リモート」「テレワーク」などの言葉と「事務」「未経験」を組み合わせて検索します。検索の結果には、在宅の日数が違う求人が混ざっているので、仕事の詳細の欄で「週何日在宅か」「最初の研修は出社か」を確かめます。

ハローワークで探す

ハローワークでも、在宅で働ける事務の求人を探せます。地元の会社の求人が多く、相談の窓口で応募の書類の書き方や面接の練習についても助言をもらえます。職業訓練と合わせて利用すると、学んでから応募するまでの流れを1か所で進められます。

地域の在宅ワークの支援を調べる

自治体によっては、在宅で働きたい人向けのセミナーや、パソコンの講座を開いているところがあります。子育て中の人や、ひとり親の人を対象にした就労の支援を行っている自治体もあります。住んでいる市区町村や都道府県のホームページで、在宅ワークや就労の支援の情報を探してみると、無料で学べる機会が見つかることがあります。

仕事の仲介サイトで請ける

業務委託で事務の仕事を請けたい人は、仕事を頼みたい人と請けたい人をつなぐ仲介サイトを使います。データの入力、資料の整理、メールの対応など、在宅でできる仕事が1件ごとに募集されています。仲介サイトによって手数料が違うので、同じ報酬でも手元に残る額が変わることを確かめておきます。

応募と面接で伝えること

未経験の人が在宅の事務に採用されるには、応募の書類と面接で、在宅で働ける準備ができていることを伝えることが大切です。

在宅で働く環境

自宅の作業の場所、パソコンと通信回線の状態を具体的に伝えます。「仕事用の机があり、家族とは別のパソコンを使える」「光回線で、ビデオ会議も問題なくできる」のように書くと、採用する側が安心します。

使えるソフトと操作の程度

「Excelが使えます」だけでは、どの程度使えるのかが伝わりません。「Excelで合計や平均の計算、並べ替えと絞り込みができ、VLOOKUP関数を使って2つの表を照らし合わせたことがあります」のように、できる操作を具体的に書きます。資格を持っていれば、その名前も書きます。

事務に生かせるこれまでの経験

事務の経験が無くても、これまでの仕事や生活の中で、事務に近い経験をしていることがあります。売上の集計、シフトの作成、記録の作成、地域の役員での会計や書類の作成などです。こうした経験を、事務の仕事の言葉に置き換えて伝えます。

学んでいることを伝える

未経験の人は、事務の仕事に向けて今どんな準備をしているかを伝えると、意欲が伝わります。「Excelの関数を独学で学んでいて、来月MOSの試験を受ける予定です」「職業訓練でパソコンの事務のコースを受講しています」のように、具体的な行動を書きます。資格をまだ持っていなくても、学んでいる途中であることは十分な材料になります。

面接はビデオ会議のことも多い

在宅の事務の面接は、ビデオ会議で行われることがよくあります。面接の前に、カメラとマイクが正しく動くか、背景に余計なものが映らないかを確かめておきます。ビデオ会議での受け答えがスムーズにできることも、在宅で働ける力の1つとして見られています。

働ける時間と出社できる頻度

在宅を希望していても、最初の研修の期間だけ出社できるか、月に何回なら出社できるかを伝えておくと、採用の幅が広がります。完全在宅だけを条件にすると、応募できる求人が大きく減るからです。

登録料を求める在宅の事務の求人に注意

在宅の事務やデータ入力の仕事は、昔から詐欺に使われやすい分野です。未経験の人ほど狙われやすいので、注意が必要です。

よくある手口

「未経験でも在宅で事務の仕事ができる」と紹介しておいて、仕事を始める前に、登録料や研修費、教材費、専用のソフトの代金を払わせる手口があります。「資格を取れば仕事を回す」と言って、その資格の講座の受講料を払わせる例もあります。仕事を紹介することを理由にお金を払わせる取引は、特定商取引法で「業務提供誘引販売取引」として規制されていて、契約の書面を受け取った日から20日以内ならクーリング・オフで契約を解除できます。

見分けるポイント

まともな事務の求人で、働く人が先にお金を払うことはまずありません。次のような求人は、応募の前に立ち止まります。

  1. 仕事の内容より、稼げる金額の説明が長い
  2. 仕事を始める前に、何らかの費用を払うよう求められる
  3. 会社の住所や電話番号が書かれていない
  4. 面談のあと、その日のうちに契約を急がされる

困ったときや、すでにお金を払ってしまったときは、消費者ホットライン188に電話すると、近くの消費生活センターを案内してもらえます。

扶養の範囲で働きたい場合

家族の扶養に入ったまま在宅の事務で働きたい人は、税金の扶養と健康保険の扶養を分けて考えます。どちらも最近決まりが変わっているので、古い情報で判断しないことが大切です。

税金と健康保険の扶養

税金の扶養は、令和8年分から、給料だけの場合で年間の給与の収入136万円以下が配偶者控除や扶養控除の対象の目安になっています。健康保険の扶養は、原則として、これから1年間に見込まれる年間収入が130万円未満であることなどが条件です。19歳以上23歳未満の人は、令和7年10月1日以降の認定から150万円未満に変わっています。

勤め先の社会保険

パートや派遣でも、週の決まった労働時間が20時間以上であるなどの条件を満たすと、勤め先の社会保険に入ることがあります。以前は月額8.8万円以上という賃金の条件もありましたが、厚生労働省によると、この条件は2026年10月に撤廃されました。自分の場合にどうなるかは、勤め先や家族の勤め先、税務署で確かめてから、働く時間を決めます。

在宅の事務の先にある働き方

在宅の事務で経験を積むと、その先にはさまざまな働き方があります。

専門性のある事務へ

経理、人事、法務など、専門の知識が要る事務に進むと、在宅で任される仕事の幅が広がります。たとえば経理なら日商簿記、人事や労務なら社会保険の手続きの知識というように、目指す分野の基礎を学んでおくと、次の仕事を選ぶときの強みになります。専門の事務は経験者の求人が多く、完全在宅の働き方も選びやすくなります。

AIを使う事務の仕事

最近は、AIを使って書類の作成やデータの整理を効率よく進める会社が増えています。AIが作った文章を確かめて直す仕事や、AIを業務に取り入れる手伝いの仕事も出てきました。こうした仕事の種類と求められる力は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介されています。事務の手順を知っている人は、どの作業をAIに任せられるかを考える立場にもなれます。

運営者の視点で見た在宅の事務の続き方

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた立場から見ると、未経験から在宅の事務で長く働けるようになった人には共通点があります。最初の仕事で、締め切りを守り、分からないことを早めに聞き、終わった仕事を短く報告することを丁寧に続けていたことです。こうした積み重ねが「この人なら在宅でも任せられる」という信頼になり、任される仕事の範囲が自然と広がっていきます。

また、仕事を頼む側と働く側が直接やり取りできる形では、同じ予算でも働く人の手元に残る額が厚くなります。手数料0%で直接取引できる形なら、頼む側は余計な費用をかけずに事務の手を借りられ、受ける側は報酬をそのまま受け取れます。継続して頼まれる事務の仕事ほど、この差は1年を通して大きくなります。

未経験から在宅の事務に就くには、まず在宅を組み合わせた仕事で経験を積み、在宅で1人でも仕事を進められることを示していくのが現実的な道筋です。WordとExcelの基本、チャットでの報告の習慣、文章で正確に伝える力を身につけ、必要に応じて資格や無料の職業訓練を活用すれば、未経験からでも少しずつ在宅の日を広げていけます。文書の力を伸ばしたい人は、ビジネス文書検定の範囲から学び始めると、事務の仕事にすぐに生かせます。

よくある質問

Q. 未経験でも完全在宅の事務の仕事に就けますか?

就ける求人もありますが、数は限られ、応募が集中しやすい傾向があります。多くの会社は、未経験の人には最初に出社して仕事を覚えてもらい、慣れてから在宅に切り替える形をとっています。週に何日か在宅にできる事務の仕事で経験を積み、在宅で1人でも仕事を進められることを示してから、完全在宅の求人に応募するのが現実的です。

Q. 在宅の事務の仕事に役立つ資格はありますか?

必須の資格はありませんが、WordやExcelの操作の力を証明するMOSや、仕事でパソコンを使う力を問う日商PC検定は、未経験の人が力を示すのに役立ちます。経理や請求書を扱う事務を目指すなら、日商簿記3級の勉強も役立ちます。費用が気になる人は、ハローワークで無料の職業訓練を相談する方法もあります。

Q. 在宅の事務の求人で研修費を求められたら払ってもよいですか?

仕事を始める前に研修費や登録料、教材費を払うよう求める求人には応じないほうが安全です。仕事を紹介することを理由にお金を払わせる取引は特定商取引法で規制されていて、契約の書面を受け取ってから20日以内ならクーリング・オフができます。困ったときは消費者ホットライン188に相談します。

Q. 在宅の事務を扶養の範囲で続けるには何に気をつければよいですか?

税金の扶養と健康保険の扶養を分けて考えます。令和8年分から、税金の扶養は給与の収入136万円以下が目安で、健康保険の扶養は原則として年間収入130万円未満です。勤め先で週20時間以上働くと勤め先の社会保険に入ることもあるので、勤め先や家族の勤め先、税務署で自分の場合を確かめてから働く時間を決めます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月12日最終更新:2026年10月22日
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