クイズの作り方|研修やイベントで使える問題の組み立て方


この記事のポイント
- ✓問題文と選択肢の書き方
- ✓解説の付け方まで具体的に解説します
- ✓オンラインで使えるクイズを
研修やイベントでクイズを出すことになったものの、どんな問題をどれくらいの難しさで作ればよいのか分からず、手が止まっていませんか。結論から言うと、クイズの作り方は「何のために出すのか」を最初に決めることが一番大切で、目的、対象、形式、難易度の4つを順に決めてから問題を書けば、盛り上がり、しかも覚えてもらえるクイズになります。この記事では、作る前に決めること、出題形式の選び方、問題文と選択肢の書き方、難易度の調整、解説の付け方、オンラインで出すときの方法までを、例題を交えて説明します。社外の参加者を集めるクイズの催しで、申し込みや問い合わせを担当と状況を付けて管理できるフォームのHalictについても、後半で触れます。
クイズが研修やイベントで役立つ理由
クイズは、娯楽としてだけでなく、仕事の場でも力を発揮します。クイズの作成の道具を提供している会社も、次のように述べています。
現在もなお、テレビではクイズ番組が多く放送されているように、クイズは人々の興味を引くコンテンツです。クイズは娯楽としての役割だけでなく、企業での研修や学習でも効果を発揮します。 出典: quizgenerator.net
クイズが役立つ理由は、大きく3つあります。
1つ目は、参加者が自分から考えるようになることです。説明を聞くだけの研修では、参加者は受け身になりがちです。問いを投げかけられると、答えを出そうとして頭を動かすため、内容が記憶に残りやすくなります。
2つ目は、理解の度合いを確かめられることです。研修の最後にクイズを出せば、どこが伝わっていて、どこが伝わっていないのかが、正解の割合で分かります。間違いが多い問題があれば、その部分の説明を補う必要があると分かります。
3つ目は、場が和むことです。初対面の人が多い集まりや、緊張しやすい研修の最初にクイズを出すと、参加者同士の会話が生まれ、雰囲気がほぐれます。チームで答える形にすれば、自然と話し合いが始まります。
一方で、クイズは作り方を誤ると、難しすぎて場が白けたり、簡単すぎて退屈になったりします。目的に合ったクイズを作ることが、効果を出すための前提になります。
作る前に決める4つのこと
クイズの問題を考え始める前に、次の4つを決めておきます。ここを飛ばすと、面白い問題は集まっても、目的に合わないクイズになりがちです。
1. 目的
クイズを出す目的を1つに絞ります。たとえば次のようなものです。
- 研修の内容を覚えてもらう
- 研修の前に、参加者の知識の度合いを知る
- イベントを盛り上げる
- 商品やサービスの特徴を知ってもらう
- 参加者同士の交流を促す
目的が「覚えてもらう」なら、研修で伝えた要点を問題にします。「盛り上げる」なら、誰でも参加できる身近な話題や、意外な答えの問題が向いています。
2. 対象
誰が答えるのかを決めます。新入社員か、経験の長い社員か、社外のお客様か、子どもも含む家族連れかで、使える言葉も、ちょうどよい難しさも変わります。対象の人数も、出題の方法を決めるうえで大切です。
3. 時間と問題の数
クイズにかけられる時間を決め、そこから問題の数を逆算します。1問ごとに、問題を読む時間、考える時間、答え合わせと解説の時間がかかります。解説まで含めると、1問におおむね1分から3分ほどかかると見込んでおくと、時間が足りなくなる失敗を防げます。
4. 出題の場と方法
会場で口頭や画面で出すのか、紙に答えてもらうのか、スマートフォンやパソコンで答えてもらうのかを決めます。オンラインの研修なら、フォームのサービスを使う方法が手軽です。方法によって、使える出題形式も変わります。
出題形式の種類と選び方
クイズには、いくつかの代表的な出題形式があります。目的と対象に合わせて選びます。
| 形式 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 二択(〇×) | 答えやすく、テンポよく進む | イベントの導入、大人数、子ども向け |
| 三択・四択 | 適度に考えさせられ、採点しやすい | 研修の確認、オンラインのテスト |
| 記述式 | 正しく理解しているかを深く確かめられる | 少人数の研修、資格の勉強 |
| 並べ替え | 手順や順番の理解を確かめられる | 業務の手順の研修 |
| 画像や音を使う問題 | 目や耳で楽しめる | イベント、商品の紹介 |
二択(〇×)
「〇か×か」で答える形式です。誰でも答えやすく、大人数でも短い時間で進められます。ただし、当てずっぽうでも半分は当たるため、理解を確かめる目的には向きません。導入や盛り上げに使います。
三択・四択
選択肢の中から正解を選ぶ形式で、研修でもイベントでも最もよく使われます。選択肢の作り方で難しさを調整しやすく、フォームのサービスを使えば自動で採点もできます。
記述式
答えを自分の言葉で書いてもらう形式です。理解の深さを確かめられますが、採点に手間がかかり、答えが人によって表現が違うため、正解の範囲を前もって決めておく必要があります。たとえば「来客の対応で最初にすることは」という問いなら、「あいさつ」「笑顔で迎える」「声をかける」のどれを正解にするかを決め、採点の基準として一覧にしておきます。複数の人で採点するときは、この一覧を共有しておくと、採点する人による差が出にくくなります。
並べ替え
手順や出来事の順番を正しく並べてもらう形式です。業務の手順や、歴史の出来事の順番を確かめるのに向いています。
形式は1つに決める必要はありません。最初は二択で場を温め、中盤は四択で内容を確かめ、最後に記述式で振り返る、といった組み合わせも効果的です。
クイズの作り方の6つのステップ
ここからは、クイズを実際に作る手順を、6つのステップで説明します。
ステップ1:伝えたい要点を書き出す
まず、クイズで確かめたい内容や、知ってもらいたいことを書き出します。研修のクイズなら、研修の資料から「これだけは覚えて帰ってほしい」という要点を5つから10個選びます。イベントのクイズなら、テーマに関する話題を広く集めます。
ステップ2:要点を問いの形にする
書き出した要点を、1つずつ問いの形にします。たとえば「個人情報を含む書類は、鍵のかかる場所に保管する」という要点なら、「個人情報を含む書類を保管する場所として正しいものはどれでしょう」という問いにします。
ステップ3:形式を決め、正解と選択肢を作る
問いごとに出題形式を決め、正解と、選択肢の問題なら不正解の選択肢を作ります。不正解の選択肢の作り方は、クイズの質を大きく左右するため、後の節で詳しく説明します。
ステップ4:難易度を調整する
作った問題を並べ、簡単な問題と難しい問題の割合を確かめます。全体の流れの中で、易しい問題から始めて、少しずつ難しくしていくのが基本です。
ステップ5:解説を書く
各問題に、正解の理由を説明する解説を付けます。解説は、クイズを学びにつなげるための一番大切な部分です。
ステップ6:試しに解いてもらう
完成したら、対象に近い人に試しに解いてもらいます。問題文の分かりにくいところ、答えが2つ考えられる問題、難しすぎる問題が見つかります。見つかったところを直してから本番に使います。試しに解いてもらう人は、作った人と同じ部署や同じ知識を持つ人ではなく、できるだけ本番の対象に近い人を選ぶと、問題の分かりにくさに気づきやすくなります。
問題の題材の集め方
問題を作り始めると、すぐに題材が尽きてしまうことがあります。題材を集める方法をいくつか知っておくと、問題づくりが楽になります。
研修のクイズの題材
研修の資料や、業務の手引、過去に職場で起きた失敗やお客様からの問い合わせの記録は、そのまま題材になります。特に、実際に起きた失敗をもとにした問題は、参加者にとって身近で、覚えてもらいやすい問題になります。ただし、個人が特定できる情報やお客様の名前は出さないように、内容を一般化して使います。
イベントのクイズの題材
テーマに関する本や公的な機関の資料、地域の自治体のホームページ、会社の沿革などから、意外な事実を探します。数字が入った事実は問題にしやすく、「この町の人口は何人でしょう」「この会社が創業したのは何年でしょう」のように、選択肢の問題にも並べ替えの問題にも使えます。
答えの根拠を残す
どの題材を使う場合も、答えの根拠となる資料を、問題ごとに記録しておきます。当日に「本当にそれが正解なのか」と聞かれたとき、根拠を示せると安心です。インターネットの情報を使うときは、公的な機関や公式のサイトなど、信頼できる元の情報で確かめます。数字や制度は年によって変わることがあるため、使う直前にもう一度確かめます。
問題文の書き方のコツ
問題文は、短く、1つの意味にしか取れない書き方にします。問題文が分かりにくいと、知識があっても間違えてしまい、クイズの目的が果たせません。
1つの問題で1つのことを聞く
「AとBについて正しいのはどれでしょう」のように、1つの問題で2つのことを聞くと、答える人が混乱します。聞きたいことが2つあるなら、問題を2つに分けます。
否定の問いは目立たせる
「正しくないものはどれでしょう」のような否定の問いは、読み飛ばされて逆に答えられやすいものです。使う場合は、「正しくない」の部分を目立つように示すか、できれば肯定の問いに言い換えます。
あいまいな言葉を避ける
「よく」「たいてい」「多くの場合」といった言葉は、人によって受け取り方が違います。答えが変わってしまうおそれがあるので、具体的な条件に置き換えます。
対象に合った言葉を使う
新入社員向けのクイズで社内の略語を使うと、知識ではなく略語を知っているかどうかを問う問題になってしまいます。対象が普段使っている言葉で書きます。子どもも参加するなら、漢字に読みがなを付けるなどの工夫をします。
答えが1つに決まるようにする
問題を作った後に、別の正解が考えられないかを必ず確かめます。「日本で一番高い山は」という問いなら答えは1つですが、「日本で有名な山は」では答えが決まりません。
選択肢の作り方のコツ
選択肢の問題では、不正解の選択肢をどう作るかで、クイズの難しさも、学びの深さも決まります。
不正解の選択肢は「ありそうなもの」にする
明らかに違う選択肢ばかりだと、考えなくても正解が分かってしまいます。不正解の選択肢は、よくある勘違いや、似た言葉、近い数字から作ります。たとえば研修のクイズなら、実際に新人が間違えやすい答えを選択肢に入れると、解説のときに「この勘違いが多い」と伝えられます。
選択肢の長さと形をそろえる
正解の選択肢だけが長かったり、説明が丁寧だったりすると、それだけで正解が見破られます。選択肢の長さと言葉の形は、できるだけそろえます。
「すべて正しい」はできるだけ使わない
「上のすべて」「どれも当てはまらない」といった選択肢は、問題の作り手には便利ですが、答える側には推測の手がかりを与えやすく、理解を確かめる力が弱くなります。
正解の位置を散らす
正解がいつも同じ番号に来ていると、答える人に気づかれます。正解の位置は、問題ごとにばらばらにします。
難易度の調整のしかた
クイズの難しさは、参加者の満足度に直結します。先ほどの会社も、難易度について次のように述べています。
あまりに難易度が高いクイズは回答率が低くなる可能性があり、また盛り上がりに欠けてしまうこともあるでしょう。反対に、難易度が低すぎるクイズも解答者は楽しみを感じられないかもしれません。 出典: quizgenerator.net
難易度を調整するときの目安を紹介します。
全体の配分を決める
易しい問題、ふつうの問題、難しい問題の割合を、あらかじめ決めておきます。研修の確認なら、多くの人が正解できる問題を中心にし、最後に少し考えさせる問題を入れます。イベントなら、序盤は全員が正解できるくらいの問題で参加の気持ちを高め、後半に向けて難しくしていきます。
選択肢で難しさを変える
同じ問いでも、選択肢を変えるだけで難しさを調整できます。選択肢同士が似ているほど難しくなり、明らかに違うものを混ぜるほど易しくなります。
ヒントを用意する
難しい問題には、出題の後に少し時間を置いてから出すヒントを用意しておくと、正解の割合を見ながらその場で調整できます。会場の反応を見て、出すかどうかを決めます。
試しの結果で直す
試しに解いてもらったとき、ほとんど誰も正解しなかった問題は、問題文が分かりにくいか、難しすぎるかのどちらかです。全員が正解した問題は、目的によっては簡単すぎる可能性があります。結果を見て直します。
解説の付け方で学びが変わる
クイズは、答えを当てて終わりにすると、遊びで終わってしまいます。研修のクイズで内容を覚えてもらうためには、解説が欠かせません。
解説には、次の3つを書きます。
- なぜその答えが正解なのか
- 不正解の選択肢は、なぜ違うのか
- 実際の仕事や暮らしで、どう役立つのか
特に、不正解の選択肢がなぜ違うのかを説明すると、勘違いを正すことができます。不正解を選んだ人も、解説を聞くことで正しい知識を持ち帰れます。
解説の長さは、1問あたり1分ほどで話せる量が目安です。長すぎると、クイズのテンポが崩れます。詳しく伝えたい内容は、資料にまとめて後で配る方法もあります。
例題で、問題と解説の組み立てを示します。
問題:取引先から届いた請求書の金額が、見積書の金額と違っていました。最初にすることとして正しいものはどれでしょう。
- そのまま支払いの手続きを進める
- 上司に報告せず、取引先に電話で値引きを求める
- 見積書と請求書を見比べ、違いの理由を取引先に確かめる
- 請求書を破棄して、届いていないことにする
正解:3
解説:金額の違いには、追加の作業や送料など、正当な理由があることもあります。まずは書類を見比べ、違いの理由を確かめるのが先です。1は誤りに気づいたまま支払うことになり、2は理由が分からないうちに値引きを求めることになります。4は取引の記録を失うことになり、絶対にしてはいけません。
場面別の問題の例
ここでは、場面ごとに問題の例を挙げます。そのまま使うのではなく、自分の職場や催しに合わせて内容を変えて使ってください。
情報の取り扱いの研修(二択)
問題:パソコンの画面を開いたまま席を離れても、社内なら問題はない。〇か×か。
正解:×。社内でも、来客や他の部署の人が画面を見る可能性があります。席を離れるときは画面を鍵のかかった状態にします。
接客の研修(四択)
問題:電話で相手の名前が聞き取れなかったときの対応として、最も適切なものはどれでしょう。
- 聞き取れたつもりで話を進める
- 「お名前をもう一度お伺いしてもよろしいでしょうか」と確かめる
- 電話を切ってからメールで尋ねる
- 名前を聞かずに用件だけを聞く
正解:2。聞き直すことは失礼ではありません。名前を誤ったまま記録すると、折り返しの電話で相手に迷惑をかけることになります。
業務の手順の研修(並べ替え)
問題:来客があったときの対応を、正しい順番に並べてください。
- ア 担当者に来客を伝える
- イ 相手の名前と用件を確かめる
- ウ 受付で笑顔であいさつする
- エ 応接室に案内する
正解:ウ、イ、ア、エ。先に相手と用件を確かめてから担当者に伝えると、担当者が準備をしてから迎えられます。
交流のイベント(チーム戦)
問題:チームのメンバー全員の誕生月を足すと、いくつになるでしょう。最も近い数字を答えたチームの勝ちです。
この問題には決まった正解がなく、チームの中で話し合わないと答えられないため、初対面の人同士の会話のきっかけになります。
研修で使うクイズの作り方の例
社内の研修でクイズを使う場合は、研修の流れのどこで出すかによって、作り方が変わります。
研修の前に出すクイズ
研修の最初に出すクイズは、参加者が今どれくらい知っているかを確かめるためのものです。正解できなくても構わない問題にし、「研修が終わったら答えられるようになります」と伝えると、研修への関心が高まります。
研修の途中に出すクイズ
説明の区切りごとに、その部分の要点を1〜2問出すと、参加者の集中が途切れにくくなります。理解が足りない部分が分かれば、その場で説明を補えます。
研修の最後に出すクイズ
研修の最後のクイズは、内容を振り返り、定着させるためのものです。研修で伝えた要点をまんべんなく問題にし、解説で要点を改めて確認します。研修の前に出したクイズと同じ問題を出すと、参加者自身が理解の伸びを実感できます。
業務の研修での注意
安全や情報の扱い、お客様への対応など、間違えると事故や苦情につながる内容は、クイズの後に必ず正しい手順を資料で確かめてもらいます。クイズで正解したことで、全部を理解した気にならないようにすることが大切です。
イベントで使うクイズの作り方の例
イベントのクイズは、知識を確かめるよりも、参加者に楽しんでもらうことが目的になります。
身近な話題から出す
会社の創立記念の催しなら会社の歴史、地域の催しなら地域の名所や名物、結婚式の余興なら新郎新婦にまつわる話題のように、参加者の多くが関わりのある話題を選びます。
意外な答えを用意する
「えっ」と声が上がる意外な答えの問題が1つ2つあると、会場が盛り上がります。ただし、事実と違う内容は出さないように、答えの根拠は必ず確かめます。
全員が参加できる工夫をする
正解した人だけが残る形式は盛り上がりますが、早く脱落した人は退屈になります。チーム戦にする、敗者復活の問題を入れる、得点を合計する形にするなど、最後まで全員が参加できる工夫をします。
子どもも参加するときの工夫
家族連れが集まる催しでは、大人向けの問題と子ども向けの問題を分けて用意するか、親子で相談して答える形にします。子ども向けの問題は、文字を読まなくても分かるように、絵や写真を使った二択や三択にすると、小さな子どもも参加できます。問題を読み上げるときは、ゆっくり、短い言葉で読みます。正解したときに全員で拍手をするなど、間違えても楽しめる雰囲気をつくることも大切です。
画像や写真を使うときは権利に気をつける
イベントのクイズでは、写真やイラスト、音楽を使うと盛り上がります。ただし、他人が作った写真やイラスト、音楽には著作権があり、使い方によっては権利者の許しが必要になります。自分たちで撮った写真や、使ってよいと明示された素材を使うのが確実です。著作権の基本は、文化庁の著作権のページで説明されています。個別の使い方が認められるかどうかは、場面によって違うため、迷ったら権利者や専門家に確かめます。
当日の進め方の準備
問題ができても、当日の進め方の準備が足りないと、クイズはうまく進みません。本番の前に、次のことを決めておきます。
出題と答え合わせの方法
問題を画面に映すのか、紙で配るのか、口頭で読み上げるのかを決めます。答えの集め方も、手を挙げてもらう、札を上げてもらう、紙に書いてもらう、スマートフォンで答えてもらうなど、人数と会場に合わせて選びます。大人数で手を挙げてもらう形にすると、数えるのに時間がかかるため、二択の問題なら会場を左右に分けて移動してもらう方法もあります。
時間の管理
1問ごとに考える時間を決め、タイマーで計ります。考える時間が長すぎると間延びし、短すぎると答えられない人が出ます。予定の時間を過ぎそうなときに飛ばす問題を、前もって決めておくと、終わりの時刻を守れます。
得点と景品
得点を付ける場合は、何点で勝ちになるのか、同点のときはどうするのかを決めておきます。景品を用意する場合は、予算と数を決め、渡し方も決めておきます。
司会の台本
司会を担当する人は、問題の読み上げ方、正解の発表のしかた、解説の要点を台本にしておくと、落ち着いて進められます。正解を発表する前に少し間を置くと、会場の期待が高まります。
よくある失敗と防ぎ方
クイズづくりでよくある失敗と、その防ぎ方を整理します。
作り手だけが分かる問題になる
作り手にとって当たり前の知識は、答える側には難しいことがあります。対象に近い人に試しに解いてもらうことで防げます。
問題が多すぎて時間が足りない
解説まで含めた時間を見込まずに問題を作ると、時間が足りなくなります。1問あたりの時間を見積もり、予備の問題と飛ばす問題を決めておきます。
正解が2つ考えられる問題が出る
当日になって「これも正解ではないか」と言われると、場が混乱します。問題を作った後に、別の正解が考えられないかを、作った人以外の人にも確かめてもらいます。
解説がなく、遊びで終わる
研修のクイズで解説を省くと、正解を当てて終わりになり、内容が身に付きません。解説の時間を必ず確保します。
オンラインでクイズを出す方法
オンラインの研修や、参加者がスマートフォンで答えるイベントでは、フォームのサービスを使ってクイズを作る方法が手軽です。
代表的なのが、Googleフォームの「テスト」の機能です。Googleのヘルプによると、フォームの設定で「テストにする」をオンにすると、質問ごとに正解と点数を決める「解答集」を作れます。記述式、選択式、チェックボックス、プルダウン、選択式(グリッド)、チェックボックス(グリッド)の形式で解答集を作れ、正解や不正解のときに表示する説明も追加できます。回答が集まると、誤答の多い質問や、点数の平均などの概要が自動で作られます。手順はGoogleフォームのヘルプで確かめられます。
オンラインで出すときに気をつけたい点を挙げます。
- 参加者の回答の画面が、スマートフォンでも読みやすいかを試す
- 回答の期限と、結果を知らせる方法を前もって伝える
- メールアドレスなどの個人の情報を集める場合は、使い道を伝える
- 職場のアカウントで作った場合、社外の人が答えられる設定になっているかを確かめる
オンラインのクイズは、紙と違って採点の手間がかからず、正解の割合も自動で分かるため、研修の改善にも役立ちます。たとえば、毎回の研修で同じクイズを使い、問題ごとの正解の割合を記録しておけば、説明の仕方を変えた回で正解の割合が上がったかどうかを比べられます。正解の割合が低いまま変わらない問題は、研修の説明か、問題そのものを見直すきっかけになります。紙で行う場合も、問題ごとに正解した人数を数えて残しておけば、同じ使い方ができます。
社外の参加者を集めるクイズの催しを運営するとき
社外のお客様や地域の人を集めてクイズ大会や講座を開く場合は、クイズの問題づくりとは別に、参加の申し込みの受け付けと、参加者からの問い合わせへの対応が必要になります。「何人まで参加できるか」「子どもも参加できるか」「当日の持ち物は」といった問い合わせが、メールや電話に散らばって届くと、誰が返信したのか、どこまで対応したのかが分からなくなりがちです。
参加者が少ないうちは、申し込みのフォームの回答をスプレッドシートで管理し、担当と対応の状況を列に書き込めば十分に回ります。参加者が増えて問い合わせも多くなると、表の管理とメールでの返信を行き来する手間が大きくなります。
そうした場合の選択肢の1つが、Halictです。Halictは、受付から対応までを1つにまとめるフォームのサービスです。公式サイトによると、フォームから届いた1件ごとに担当と状況が残り、返信も同じ画面から送れて、相手がメールを開いたかどうかまで記録されます。テキスト、選択肢、評価、日付、メールなど12種類の項目を使ってフォームを作れ、集まった回答は一覧で確かめてCSVに書き出せます。申し込みや問い合わせを「受付」「確認中」「返信済み」のように状況を付けて管理すれば、返信の漏れを防げます。
料金は、メンバー1人までのフリープランが0円で、フォームの数と回答の数は無制限、状況の管理、自動返信、CSVの書き出しも使えます。メンバー3人までのスタータープランは月額2,980円、10人までのチームプランは月額7,800円(いずれも税抜)です。なお、Halictはクイズの採点をする道具ではなく、申し込みや問い合わせの受け付けと対応を管理するための道具です。Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
クイズを作る力が活きる仕事
問題を作る力は、研修やイベントの場だけでなく、仕事としても求められます。
教材や研修の資料の作成、資格の試験対策の問題の作成、Webサイトで使う診断のコンテンツの作成など、問題を作る仕事は在宅でも取り組めるものが多くあります。マーケティングの分野では、商品やサービスを知ってもらうためのクイズや診断のコンテンツが、集客の手段として使われています。AI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、マーケティングに関わる仕事の種類と進め方がまとめられています。
クイズのアプリやWeb上の診断の仕組みを作る仕事もあります。問題の中身を考える力と、仕組みを作る力の両方があると、仕事の幅が広がります。アプリケーション開発のお仕事では、アプリの開発の仕事の内容が紹介されています。クイズの画面や問題のイラストを作るデザインの仕事に関心があるなら、デザイナーの年収・単価相場で、相場の目安を確かめられます。
在宅ワークや業務委託の仲介を20年以上続けてきた運営者として見てきた限りでは、問題を作る仕事を長く続けている人ほど、依頼する側の目的を最初に確かめています。「誰に、何を覚えてもらうためのクイズか」を確かめずに作り始めると、出来栄えがよくても使ってもらえないことがあります。目的を確かめる一手間が、修正のやり取りを減らし、次の依頼につながります。仲介の手数料がかからない直接のやり取りでは、こうした丁寧な確認がそのまま信頼になり、受け手の手取りにも、依頼する側の頼みやすさにも表れます。
よくある質問
Q. クイズは何問くらい作ればよいですか?
かけられる時間から逆算して決めます。問題を読む時間、考える時間、答え合わせと解説の時間を合わせて、1問におおむね1分から3分ほどかかると見込んでおくと、時間が足りなくなる失敗を防げます。研修の確認なら5問から10問ほど、イベントなら盛り上がりを見ながら調整できるように、予備の問題を数問用意しておくと安心です。
Q. クイズの難易度はどのくらいがちょうどよいですか?
目的によって変わります。研修の確認なら多くの人が正解できる問題を中心にし、最後に少し考えさせる問題を入れます。イベントなら序盤は全員が正解できる問題で参加の気持ちを高め、後半に向けて難しくします。対象に近い人に試しに解いてもらい、ほとんど正解がない問題や全員が正解した問題を見直すと、ちょうどよい難しさに近づきます。
Q. 選択肢の問題を作るときのコツはありますか?
不正解の選択肢を、よくある勘違いや似た言葉、近い数字から作ることです。明らかに違う選択肢ばかりだと考えなくても正解が分かってしまいます。選択肢の長さと言葉の形をそろえ、正解の位置を問題ごとに散らすことも大切です。「上のすべて」のような選択肢は推測の手がかりになりやすいため、できるだけ使わないようにします。
Q. オンラインでクイズを出すにはどうすればよいですか?
フォームのサービスを使う方法が手軽です。Googleフォームでは、設定で「テストにする」をオンにすると、質問ごとに正解と点数を決められ、回答が集まると誤答の多い質問や点数の平均の概要が自動で作られます。スマートフォンでの見え方を事前に試し、回答の期限と結果の知らせ方、個人の情報を集める場合の使い道を参加者に伝えておきます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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