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手帳でのタスク管理|紙で予定とやることをまとめる書き方

@SOHO編集部
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手帳でのタスク管理|紙で予定とやることをまとめる書き方

この記事のポイント

  • ✓手帳でのタスク管理のやり方を
  • ✓予定とやることの書き分け
  • ✓マンスリーとウィークリーとデイリーの使い分け

手帳でタスク管理をしたいと思って手帳を買ったのに、最初の数週間で白いページが続くようになった。やることを書き出したのに、どれから手を付ければよいか分からない。手帳のタスク管理でつまずく人の多くは、書く場所と書き方の決まりを作らないまま、思いついた順に書き込んでいます。結論から言うと、手帳のタスク管理は「予定とやることを書き分ける」「やることは1か所に集める」「毎日と毎週の見直しの時間を決める」の3つで続くようになります。この記事では、手帳の選び方から、ページごとの書き方、記号の決め方、優先順位の付け方、見直しの手順、スマートフォンとの併用までを順に説明します。仕事が自分1人で終わらず、ほかの人と担当と期限を共有したくなったときの方法として、ボードで仕事を管理する Pinateca にも後半で触れます。

手帳でタスク管理をする人が多い理由

スマートフォンのアプリが数多くある中で、いまも紙の手帳でやることを管理する人は少なくありません。その理由を知っておくと、手帳の強みを生かした使い方が見えてきます。

書くことで、頭の中が整理される

やることを手で書き出すと、頭の中でぼんやりしていた仕事が、一つずつの行動に分かれて見えるようになります。アプリに打ち込むより時間はかかりますが、その時間に「これは本当に今週やることか」「誰かに頼めないか」を自然と考えるので、書き出す作業そのものが整理になります。

一覧で見渡せる

紙の手帳は、見開きを開けば1週間分の予定とやることを一度に見渡せます。スマートフォンの小さな画面では、予定とやることを行き来しながら見ることになり、全体の量がつかみにくくなります。

予定はスマートフォン、やることは手帳、という分け方もある

実際に手帳でタスク管理をしている人の発信を見ると、予定とやることで道具を分けている人も多くいます。ある書き手は、次のように書いています。

スケジュール管理は引き続きWeb上のカレンダーで行っておりますが、タスク管理に関しては手帳が一番やりやすかったです。 出典: note.com

暮らしの道具を扱う会社の発信でも、日々の細かなやることはすべて手帳に書き出している、という例が紹介されています。

「日々の細かな“やること=TODO”は、すべて手帳に書き出しています!」というEmi。 出典: blog.ourhome305.com

会議や打ち合わせのように、ほかの人と共有する予定は通知の出るスマートフォンのカレンダーで、自分だけの細かいやることは書いて見渡せる手帳で、と役割を分けるのは、両方の強みを生かす方法です。

手帳の選び方

タスク管理に向いた手帳は、ページの形で選びます。手帳には主に次の3つのページの形があります。

ページの形 特徴 向いている使い方
マンスリー 1か月を1見開きで見渡せる 予定の全体と、締め切りの把握
ウィークリー 1週間を1見開きで見渡せる 1週間の予定とやることの配分
デイリー 1日を1ページで使える その日の細かいやること、メモ

目的に合った組み合わせを選ぶ

予定が多く、やることも多い人には、マンスリーとウィークリーの両方がある手帳が使いやすいでしょう。マンスリーで締め切りを見渡し、ウィークリーでその週にやることを割り振る、という使い方ができます。

ウィークリーにも形がいくつかあります。左のページに1週間の予定、右のページが方眼のメモになっている「レフト式」は、右のページをやることの一覧に使えるので、タスク管理に向いています。1日ごとに時間の目盛りが縦に並ぶ「バーチカル式」は、時間の使い方まで細かく計画したい人に向いています。

1日のやることが多く、記録も残したい人は、1日1ページの手帳を選ぶと書く場所に困りません。ただし、白いページが続くと続ける気持ちがなえやすいので、初めての人はウィークリーから始めるのが無難です。

大きさと持ち歩き

手帳は、持ち歩くかどうかで大きさを選びます。机に置いて使うならA5やB6の大きめのもの、毎日持ち歩くならそれより小さいものが向いています。書く場所が小さいと、やることを書き切れずに別のメモに書き始め、管理する場所が分かれてしまうので、迷ったら少し大きめを選びます。

始める時期にこだわらない

手帳は1月始まり、4月始まりなどがありますが、タスク管理を始めるのはいつでも構いません。日付の入っていない手帳やノートなら、思い立った日から始められます。

始める前に、頭の中のやることを全部書き出す

手帳のタスク管理を始める日には、最初に30分ほど時間を取り、頭の中にあるやることを全部書き出します。仕事のやること、家のこと、買い物、連絡しなければならない相手、気になっていること。大小を問わず、思いつくままに、手帳の後ろのメモのページか、別の紙に書き出します。

書き出したら、1つずつ次のように分けます。

  1. すぐ終わるもの(2分ほどで済むもの):その場で片付ける
  2. 日時が決まっているもの:マンスリーかウィークリーに予定として書く
  3. いつかやるもの:やることの一覧に書く
  4. 人に頼めるもの:頼む相手と期限を決めて、「頼んだこと」の欄に書く
  5. やらなくてよいもの:線を引いて消す

最初に全部を出し切ると、「何か忘れている気がする」という落ち着かない気持ちがなくなり、手帳を信頼して使えるようになります。この書き出しは、月に1回ほど繰り返すと、手帳に入っていないやることを拾い直せます。

予定とやることを書き分ける

手帳のタスク管理でいちばん大切なのは、「予定」と「やること」を分けて書くことです。

予定とやることの違い

  • 予定:日時が決まっていて、その時間にその場所にいなければならないもの。会議、打ち合わせ、通院、締め切りの日
  • やること:日時は決まっていないが、いつまでかに終わらせなければならない作業。資料を作る、メールを返す、見積もりを出す

予定とやることを同じ欄に混ぜて書くと、「10時に会議」と「資料を作る」が並び、どちらが動かせないものなのかが分かりにくくなります。予定はマンスリーやウィークリーの日付の欄に、やることはやることの一覧の欄に、と書く場所を分けます。

締め切りは予定として書く

やることに締め切りがある場合は、締め切りの日を予定としてマンスリーにも書き、やることの一覧には「見積もりを出す(金曜まで)」のように締め切りを添えて書きます。こうすると、マンスリーを見たときに締め切りの重なりに気づけます。

ページごとの書き方

ここからは、マンスリー、ウィークリー、デイリーのそれぞれで、何をどう書くかを具体的に説明します。

マンスリー:締め切りと動かせない予定だけを書く

マンスリーには、締め切り、会議、出張、休みなど、日付の決まった予定だけを書きます。細かいやることまで書き込むと、1日の欄があふれて見渡せなくなります。

マンスリーの上下で、仕事の予定と自分の予定を分ける書き方もあります。たとえば欄の上半分に仕事、下半分に個人の予定を書くと、両方が重なっている日がすぐに分かります。締め切りの日は、マーカーで色を付けておくと目立ちます。

ウィークリー:その週にやることを割り振る

ウィークリーは、タスク管理の中心になるページです。週の始めに、マンスリーの予定と、やることの一覧から、その週にやることを選び出して書きます。

レフト式の手帳なら、左のページの各日付に予定を、右のページにその週のやることの一覧を書きます。やることは、終わらせたい日の欄に割り振ってもよいですし、週の一覧に書いておいて、終わったら印を付ける形でも構いません。

バーチカル式の手帳なら、予定の入っていない時間の枠に、やることを作業の時間として書き込みます。「14時から15時:見積もりを作る」のように、やることを予定に変えてしまう方法です。時間の目盛りに書くと、1日に詰め込みすぎていないかがひと目で分かります。

デイリー:その日のやることと、気づいたことを書く

デイリーのページがある手帳なら、その日のやることを朝に書き出し、終わったら印を付けます。打ち合わせのメモや、電話で頼まれたことも、その日のページに書いておくと、後で「いつ頼まれたか」をたどれます。

やることの一覧のページを1か所作る

手帳の後ろのメモのページに、「やることの一覧」を1ページ作っておくのもおすすめです。思いついたやることは、日付が決まっていなくても、まずこの一覧に書きます。週の始めに、この一覧からその週にやることを選んでウィークリーに移します。やることを書く場所が1か所に決まっていると、「どこに書いたか分からない」がなくなります。

1週間の書き込みの例

ここまでの書き方を、レフト式のウィークリーに当てはめた例です。左のページに予定、右のページにその週のやることを書きます。

左のページ(予定)

  • 月曜日:○10時 定例の会議、○15時 A社と打ち合わせ
  • 火曜日:○13時 歯科
  • 水曜日:見積もりの締め切り(赤)
  • 木曜日:○終日 出張
  • 金曜日:○16時 週の見直し

右のページ(やること)

  • ■ 会議の資料を作る(月の朝まで)
  • ■ A社の打ち合わせのメモを送る
  • □ !見積もりを作る(水まで)
  • □ 出張の切符を取る
  • → 経費の精算(来週に移す)
  • × 古い資料の整理(今月はやらない)

頼んだこと、待っていること

  • B社の〇〇さんに、図面の修正を頼んだ(水までにほしい)
  • 上司の確認を待っている(企画書)

右のページを見れば、終わったこと、残っていること、移したこと、やめたことがひと目で分かります。週の見直しのときは、このページの□と→だけを拾い、翌週のページに書き直します。

記号を決めて、書く時間を短くする

やることの状態を、記号で表すと、書く時間が短くなり、ひと目で状態が分かるようになります。記号は、最初に自分で決めて、手帳の最初のページに書いておきます。

記号の例

  • □:まだやっていないこと
  • ■:終わったこと
  • →:別の日に移したこと
  • ×:やらないことにしたこと
  • ○:予定(会議、打ち合わせ)
  • !:急ぐこと

やることを書くときに行の先頭に□を書き、終わったら塗りつぶして■にします。その日に終わらず翌日に回すなら→を書き、翌日の欄に書き直します。→が何度も続くやることは、本当に必要か、分けて小さくできないかを考える合図になります。

略語を決める

よく書く言葉は、略語を決めておくと書く時間が短くなります。たとえば「打ち合わせ」は「打」、「メールを返す」は「返」、「電話をかける」は「電」のようにします。自分だけが読めればよいので、決め方は自由です。ただし、決めた略語は記号と一緒に手帳の最初のページに書いておき、増やしすぎないようにします。

色は3色までにする

色分けをするなら、3色までに絞ります。たとえば、黒はふつうのやること、赤は締め切り、青は個人の用事、という形です。色を増やすと、ペンを持ち替える手間が増えて、書くこと自体が面倒になります。

優先順位の付け方

やることを書き出すと、どれから手を付けるかで迷います。優先順位の付け方を決めておくと、迷う時間がなくなります。

締め切りと重さで並べる

最も簡単なのは、締め切りが近い順に並べ、同じ日の中では時間のかかるものを先にする方法です。時間のかかるやることを後回しにすると、締め切りの直前に慌てることになります。

急ぐかどうかと、大事かどうかで分ける

やることを、急ぐかどうかと、大事かどうかの2つで分ける方法もあります。手帳のメモのページに縦横の線を引いて4つの枠を作り、やることを書き込んでいきます。

  • 急ぐうえに大事なこと:すぐにやる
  • 急がないが大事なこと:やる日を決めて、ウィークリーに書く
  • 急ぐが大事ではないこと:短い時間で済ませるか、人に頼む
  • 急がず大事でもないこと:やらないことにする

この分け方で特に気をつけたいのは、「急がないが大事なこと」です。資格の勉強、仕事の仕組みの見直し、健康のための運動など、急がないので後回しになりがちですが、長い目で見ていちばん効くのはこの枠のやることです。ウィークリーに、この枠のやることを入れる時間を先に確保しておくと、後回しになりにくくなります。

1日にやることの数を決める

1日に書くやることは、多くても5つから7つほどに絞ります。書き出したやることが全部終わらない日が続くと、手帳を見るたびに気持ちが沈みます。終わらせる数を決めて、それ以外は「今日やらないこと」として翌日以降に回します。

毎日と毎週の見直しの手順

手帳のタスク管理が続くかどうかは、見直しの時間を決めているかどうかで決まります。書きっぱなしの手帳は、やがて開かなくなります。

毎朝の5分

朝、仕事を始める前の5分で、次のことをします。

  1. 今日の予定を確かめる
  2. 昨日終わらなかったやることを、今日に移すか、別の日に移すかを決める
  3. 今日やることを5つほど選んで書く
  4. その中で、最初に手を付けるものに印を付ける

朝の5分で今日の流れを決めておくと、仕事の途中で「次に何をするか」で迷わずに済みます。

毎晩、または仕事の終わりの3分

1日の終わりに、終わったやることに印を付け、終わらなかったものに→を書きます。その日に頼まれたことや思いついたやることを、やることの一覧に書き足しておきます。明日の予定をひと目見ておくと、翌朝の準備も楽になります。

毎週の15分

週に1回、決まった曜日と時間に、15分ほどの見直しの時間を取ります。金曜日の夕方か、月曜日の朝がおすすめです。

  1. 先週のウィークリーを見て、終わらなかったやることを確かめる
  2. やることの一覧を見て、新しく増えたやることを確かめる
  3. マンスリーで、来週と再来週の予定と締め切りを確かめる
  4. 来週やることを選び、ウィークリーに割り振る
  5. やらないことにするものを決め、×を付ける

週の見直しをすると、締め切りが近づいてから慌てることが減ります。見直しの中で、来週の予定がすでに埋まりすぎていると分かったら、その場で、動かせる予定を別の週に移す、締め切りを延ばせないか相手に相談する、といった手を打てます。気づくのが早いほど、打てる手は多くなります。見直しの時間そのものを、マンスリーやウィークリーに予定として書いておくと、忘れずに続けられます。

スマートフォンのカレンダーと併用するときの決まり

紙の手帳とスマートフォンのカレンダーを両方使う人は多いですが、決まりを作らずに併用すると、どちらに書いたかが分からなくなります。

どちらに何を書くかを決める

おすすめは、次のような分け方です。

  • スマートフォンのカレンダー:ほかの人と共有する予定、通知が必要な予定、繰り返しの予定
  • 紙の手帳:自分のやること、その週の段取り、メモ

会議の招待はカレンダーに届き、通知も出るので、予定はカレンダーに任せます。手帳には、週の見直しのときに、カレンダーから大事な予定と締め切りだけを書き写します。全部を書き写す必要はありません。

書き写す時間を決める

カレンダーと手帳を突き合わせるのは、毎週の見直しの時間にまとめて行います。予定が入るたびに手帳にも書こうとすると、手間が二重になって続きません。

手帳のタスク管理が続かないときの立て直し方

手帳のタスク管理は、多くの人が一度は途中でやめています。続かなくなったときは、次の点を見直します。

書くことを減らす

続かない原因のいちばん多くは、書くことが多すぎることです。予定もやることもメモも日記も、と全部を書こうとすると、時間がかかりすぎます。まず、やることの一覧と、終わったら印を付けることだけに絞ってみてください。

空白のページを気にしない

数日書けなかったからといって、そのページを埋める必要はありません。空白のページは飛ばして、今日のページから再開します。手帳はきれいに埋めることが目的ではなく、やることを終わらせるための道具です。

手帳を開く場所を決める

手帳は、目に入る場所にないと開かなくなります。机の上に開いたまま置いておく、朝のコーヒーと一緒に開く、というように、手帳を開くきっかけを毎日の動きに結び付けます。

手帳に合わないと感じたら、形を変える

ウィークリーがうまく使えないならデイリーに、デイリーで白いページが続くならウィークリーに、というように、ページの形を変えてみるのも1つの方法です。年の途中でも、使いにくいと感じたら、ノートや日付のない手帳に切り替えて構いません。

月の始まりと終わりにすること

毎日と毎週の見直しに加えて、月に1回、少し長めの見直しの時間を取ると、手帳の使い方がさらに安定します。

月の始まり

月の初めに、マンスリーのページを開き、その月の締め切りと大きな予定を書き込みます。あわせて、その月に進めたい「急がないが大事なこと」を1つから3つ決めて、マンスリーの余白に書いておきます。資格の勉強なら「今月は第3章まで」、仕事の仕組みの見直しなら「請求の手順を見直す」のように、月の終わりに終わったかどうかを判断できる形で書きます。

月の終わり

月の終わりには、その月のマンスリーとウィークリーを見返し、次のことを確かめます。

  • 月の初めに決めた「急がないが大事なこと」は進んだか
  • 何度も→で移したやることはないか
  • 予定を詰め込みすぎた週はなかったか

何度も移したやることは、分けて小さくするか、やらないことにするかを決めます。詰め込みすぎた週があったなら、翌月は週の見直しで入れるやることの数を減らします。月の振り返りを続けると、自分が1週間でこなせる量の感覚がつかめてきます。

手帳を買うときに確かめたいこと

手帳を店で選ぶときは、見た目だけでなく、使う場面を思い浮かべながら次の点を確かめます。

  • 1日の欄の大きさ:自分の字の大きさで、やることを3つから5つ書けるか
  • メモのページの量:やることの一覧や、頼んだことの欄に使えるページが十分にあるか
  • 紙の質:使うペンで裏に写らないか。店に試し書きの紙があれば、ふだんのペンで書いてみる
  • 開きやすさ:机に置いたときに平らに開くか。閉じてしまう手帳は、開いたまま置いておけない
  • 重さ:持ち歩く場合、毎日かばんに入れても負担にならないか

高価な手帳である必要はありません。続くかどうかは、値段よりも、自分の使い方に合っているかで決まります。最初の1冊は手ごろなものを選び、半年ほど使ってみて、足りないと感じた点を次の手帳選びに生かすのが現実的です。

手帳と一緒に使うと便利な道具

手帳のタスク管理は、ちょっとした道具で使いやすくなります。

付箋

日付が決まっていないやることや、いつやるか迷っているやることは、付箋に書いて手帳に貼る方法があります。やる日が決まったら、その日のページに貼り替えるだけで済みます。終わった付箋は捨てれば、手帳に残らずすっきりします。ただし、付箋が増えすぎると見通しが悪くなるので、10枚ほどを上限にします。

消せるペン

予定が変わりやすい人は、こすると消えるペンを使うと、書き直しのたびにページが汚れずに済みます。一方で、消せるペンの文字は熱で消えることがあるので、大事な締め切りや記録は、ふつうのペンで書くと安心です。

しおりとインデックス

いまのウィークリーのページと、やることの一覧のページに、しおりやインデックスのシールを付けておくと、手帳を開いてすぐに目的のページにたどり着けます。開くまでの数秒の手間を減らすことが、毎日続けるこつです。

仕事や暮らし方による使い方の違い

手帳の使い方は、仕事や暮らし方によって合う形が変わります。よくある4つの例を挙げます。

外回りの多い営業の仕事

外出が多い人は、持ち歩きやすい大きさの手帳に、ウィークリーで訪問の予定と移動の時間を書き、空いた時間にできるやること(電話、メールの返信)を別に書いておきます。移動の合間に「この30分でできること」を手帳から選べるようにしておくと、すき間の時間が仕事に変わります。

事務の仕事

毎月決まった時期に同じ作業がある事務の仕事では、マンスリーに「毎月25日 請求書を送る」「月末 経費の締め」のような繰り返しの作業を先に書き込んでおきます。繰り返しの作業は、手帳の最初のページに一覧にしておき、月の初めにマンスリーへ書き写す決まりにすると、書き忘れがなくなります。

在宅で複数の依頼先から仕事を受ける人

在宅で仕事を受ける人は、マンスリーに依頼先ごとの締め切りを書き、色や記号で依頼先を見分けられるようにします。ウィークリーでは、作業の時間を依頼先ごとに割り振り、1日の終わりに、その日に使った時間を書き添えておくと、見積もりの精度が上がり、時間あたりの報酬も見えるようになります。

子育てや介護と両立している人

家族の予定が多い人は、マンスリーの欄を上下で分け、上に仕事、下に家族の予定を書く方法が向いています。学校の行事や通院の日が仕事の締め切りと重なっていないかが、ひと目で分かります。急な予定の変更が多いので、やることは1日に3つほどに絞り、「今日できなければ明日」と割り切ることも、続けるためには大切です。

仕事のタスクを手帳で管理するときの工夫

仕事のやることを手帳で管理するときは、自分1人の作業と、ほかの人が関わる作業を分けておくと、抜け漏れが減ります。

人に頼んだことと、人から待っていることを書く

仕事のやることには、自分が手を動かす作業のほかに、「〇〇さんに資料を頼んだ」「△△さんの返事を待っている」というものがあります。これらは自分の作業ではないので忘れがちですが、相手が忘れていると、自分の仕事も止まります。やることの一覧とは別に、「頼んだこと」「待っていること」の欄を作り、相手の名前と、いつまでにほしいかを書いておくと、確かめるきっかけになります。

大きな仕事は、小さな作業に分ける

「企画書を作る」のような大きなやることは、そのまま書いても手が付けにくいものです。「構成を考える」「資料を集める」「下書きを書く」「上司に見てもらう」のように、1回で終わる大きさの作業に分けて書くと、今日やることがはっきりします。

チームで共有したくなったとき

自分のやることは手帳で十分に管理できますが、同じ仕事に何人かが関わり、誰が何をいつまでにやるのかをお互いに確かめたくなると、手帳だけでは限界があります。手帳はその人だけが見るもので、ほかの人の進み具合までは分からないからです。

その場合は、チームのやることだけを共有の道具に移し、自分のやることは手帳に残す、という使い分けができます。その候補の1つが Pinateca です。公式サイトによると、Pinateca ではカードに担当と期限を付けて、カンバンで進み具合を、ガントチャートで締め切りの重なりを見られます。月と週で予定を見渡すカレンダーボードや、カードごとのコメント、自分あての担当の割り当てや締め切りを集める受信箱もあります。料金は、5人までのチームならボード10個まで無料で、6人目、または11個目のボードからはスタンダードプラン(1人あたり月額500円・税抜)になります。

Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

なお、Pinateca は紙の手帳の代わりに自分の細かいやることを全部管理するための道具というより、ほかの人と担当と期限を共有するための道具です。チームのやることはボードに、自分の段取りは手帳に、と分けると、それぞれの強みを生かせます。

手帳からアプリに移す目安

手帳のタスク管理は、自分1人のやることを管理するのに向いています。一方で、次のような状態になったら、アプリや共有の道具を併せて使うことを考える目安です。

  • 繰り返しのやることが多く、毎月の書き写しが負担になっている
  • 外出先でやることを追加することが多く、手帳を持っていないときに困る
  • ほかの人とやることの進み具合を共有する必要がある
  • やることの量が多く、検索して過去の記録を探したい場面が増えた

ただし、全部をアプリに移す必要はありません。予定はカレンダーに、チームのやることは共有の道具に、自分の1週間の段取りと考えごとは手帳に、と役割を分ければ、手帳の書く楽しさと見渡しやすさを残したまま、足りないところを補えます。

在宅で働く人の手帳の使い方

ここからは、在宅ワークとフリーランスの仲介を長く続けてきた運営者の立場から、在宅で働く人のやることの管理について整理します。

在宅で仕事を受ける人は、会社勤めと違って、仕事の始まりと終わりの区切りを自分で作らなければなりません。複数の依頼先から仕事を受けていると、締め切りの重なりにも自分で気づく必要があります。手帳のマンスリーに依頼先ごとの締め切りを書き、ウィークリーで1週間の作業の時間を割り振る、という使い方は、在宅で働く人にとって特に効果があります。

20年あまりこの市場を見てきた立場から言えば、長く仕事を頼まれ続ける人の共通点は、能力の高さ以上に、締め切りを守ることと、遅れそうなときに早めに知らせることです。手帳で毎週の見直しをしている人は、締め切りの2日前、3日前に遅れの気配に気づけるので、依頼する側に早めに相談できます。この一手間が、信頼の差になって表れます。

業務の段取りや道具の使い方を整える力は、そのまま仕事にもなります。AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、業務の整理やツールの導入を支える仕事の内容と、求められる力を紹介しています。書類の作成や手続きの締め切りの管理が多い仕事に関心がある方は、行政書士のページで、仕事の内容と試験の流れを確かめられます。病院やクリニックの受付のように、毎日の予約や手続きを正確に回す仕事に関心がある方は、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)のページも参考になります。

業務委託の仲介サービスによって、依頼する側と受け手の間に手数料がかかるかどうかは大きく違います。中間の手数料がかからない手数料0%の直接の取引なら、依頼する側は同じ予算で長く頼め、受け手は受け取る報酬がそのまま手元に残ります。

よくある質問

Q. タスク管理に向いている手帳の形はどれですか?

初めての人には、マンスリーとウィークリーの両方がある手帳がおすすめです。マンスリーで締め切りを見渡し、ウィークリーでその週にやることを割り振れます。ウィークリーは、右のページをやることの一覧に使えるレフト式が向いています。時間の使い方まで計画したい人にはバーチカル式が合います。

Q. 手帳とスマートフォンのカレンダーはどう使い分ければよいですか?

ほかの人と共有する予定や通知が必要な予定はスマートフォンのカレンダーに、自分のやることやその週の段取りは手帳に書く、という分け方がおすすめです。手帳には、週に1回の見直しのときに、カレンダーから大事な予定と締め切りだけを書き写します。

Q. 手帳のタスク管理が続かないときはどうすればよいですか?

書くことを、やることの一覧と終わったら印を付けることだけに減らしてみてください。書けなかったページは埋めずに飛ばし、今日のページから再開します。手帳を机に開いたまま置くなど、開くきっかけを毎日の動きに結び付けると続きやすくなります。

Q. やることが多すぎて手帳に書き切れないときはどうすればよいですか?

1日に書くやることを5つから7つほどに絞り、それ以外は手帳の後ろのやることの一覧に書いておきます。週の見直しで、一覧から次の週にやることを選び直します。急がず大事でもないやることは、思い切ってやらないことにするのも、手帳を使いこなすこつです。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月2日最終更新:2026年10月28日
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