行政書士

行政書士
難易度上級者向け
受験料10,400円
勉強時間目安600〜1,000時間
合格率約12%
オンライン受験非対応

この資格とは

行政書士は、行政書士法に基づく国家資格で、官公署(役所)に提出する書類の作成・提出手続きの代理を業として行うことができます。建設業許可、飲食店営業許可、在留資格申請、法人設立、相続手続きなど、扱える書類は1万種類以上にのぼります。

試験は年1回(11月)で、法令科目(行政法・民法・憲法・商法・基礎法学)と一般知識等から出題されます。合格率は約12%で、法律系国家資格の中では比較的挑戦しやすい部類ですが、十分な学習が必要です。

取得するメリット

  • 独立開業がしやすい: 自宅開業が可能で、初期投資が少なくて済みます。登録すればすぐに業務を開始できます
  • 扱える業務範囲が広い: 許認可申請、契約書作成、遺言・相続、外国人在留資格など、多岐にわたる業務に対応できます
  • 副業として始めやすい: 会社員をしながら休日に業務を行うことも可能です(ただし行政書士会への登録が必要)
  • 他資格との相乗効果: 社労士、中小企業診断士、FPなどとの組み合わせで業務の幅が大きく広がります
  • 受験資格不要: 年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できます

試験概要

項目 内容
試験形式 マークシート(択一式・多肢選択式)+ 記述式
試験時間 180分
合格基準 法令:122点以上/244点、一般知識:24点以上/56点、合計:180点以上/300点
受験方法 試験会場(全国主要都市)
試験時期 11月第2日曜日
受験資格 特になし

出題科目は法令科目(行政法76点、民法76点、憲法28点、商法20点、基礎法学8点、多肢選択24点、記述60点)と一般知識等(政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解)です。

記述式は40字程度の短文記述が3問(行政法1問・民法2問)で、配点60点と大きいため対策が必須です。

勉強方法・おすすめ教材

ステップ1:行政法・民法の基礎(3〜4ヶ月)

行政法と民法で全体の約60%を占めるため、この2科目を最優先で学習します。フォーサイトやアガルートなどの通信講座で基礎から学ぶのが効率的です。独学の場合は「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」が定番です。

ステップ2:憲法・商法・一般知識(2〜3ヶ月)

憲法は判例の理解、商法は会社法の基礎知識が問われます。一般知識は足切り(24点以上)があるため、情報通信・個人情報保護法を重点的に学びましょう。文章理解(3問)は確実に得点できるよう練習します。

ステップ3:過去問演習・記述式対策(2〜3ヶ月)

過去問10年分を最低3周は回しましょう。記述式は「行政書士 記述式対策」の問題集で、40字以内に要点をまとめる練習を繰り返します。行政法の行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法は記述式の頻出テーマです。

フリーランス・副業での活かし方

行政書士は独立開業との親和性が非常に高い資格です。

  • 許認可申請代行: 建設業許可、宅建業許可、産業廃棄物処理業許可などの申請書作成・提出代行
  • 法人設立支援: 株式会社・合同会社の設立手続き、定款作成
  • 在留資格申請: 外国人の在留資格認定・変更・更新の申請取次
  • 契約書・内容証明作成: ビジネス契約書のレビュー・作成、内容証明郵便の作成
  • 相続・遺言サポート: 遺産分割協議書の作成、遺言書の起案

ビジネス文書作成案件契約書作成案件で直接活かせます。特にオンラインで完結する契約書レビューや書類作成は、フリーランスとして取り組みやすい業務です。

こんな人におすすめ

  • 法律系の国家資格で独立開業を目指したい人
  • 副業として書類作成・申請代行を始めたい会社員
  • FP簿記を活かして、より幅広いコンサルティングを提供したい人
  • 外国人支援(在留資格申請)に興味がある人
  • 中小企業診断士社労士とのダブルライセンスを目指す人

よくある質問

法学部出身でなくても合格できますか?

合格者の約半数は法学部以外の出身です。法律の学習が初めてでも、良質なテキストと通信講座を活用すれば独学でも合格可能です。ただし、法律用語に慣れるまでに時間がかかるため、学習期間は余裕を持って1年程度見ておきましょう。

開業にはどのくらいの費用がかかりますか?

行政書士会への入会金(約20万円)と年会費(約7万円)が必要です。自宅開業であれば追加の固定費は少なく、登録後すぐに業務を開始できます。最初は副業として始め、軌道に乗ってから専業に切り替える人が多いです。

行政書士と司法書士の違いは?

行政書士は行政機関への書類提出が主な業務で、司法書士は法務局への登記申請が主な業務です。行政書士試験の方が難易度は低く、扱える業務の種類も多いため、独立開業のファーストステップとして行政書士を選ぶ人が多いです。

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