Plannerのガントチャートを無料で使える範囲と、有料プランが必要になる場面


この記事のポイント
- ✓Microsoft Plannerのガントチャート(タイムライン)は無料で使えるのかを
- ✓Microsoftの公式料金ページで確かめました
- ✓Microsoft 365に含まれるPlannerで使える4つの表示
Microsoft Planner でガントチャートを使いたいけれど、無料のままで使えるのか、有料のライセンスが必要なのかが分からない。Teams の中で Planner を開いてみたものの、ガントらしい画面が見つからない。この記事は、そんな人に向けて書いています。結論から書くと、Microsoft 365 の契約に含まれている Planner(追加料金なしで使える Planner)では、タイムライン(ガント)表示は使えません。使えるのはグリッド・ボード・スケジュール・チャートの4つの表示で、タイムラインを使うには Planner Plan 1 以上のライセンスが必要です。Microsoft の公式料金ページを2026年10月3日時点で確かめた内容をもとに、無料で使える範囲、有料が必要になる場面、費用の考え方を順に整理します。
Planner の「無料」が指している範囲
まず、「Planner は無料」という言い方が何を指しているのかを確かめておきます。Microsoft Planner は、チームのタスクをカードやリストで管理するための Microsoft のアプリで、Web ブラウザと Microsoft Teams の中から使えます。
Microsoft の公式料金ページでは、Planner の基本の形を「Microsoft 365 内に含まれています」と表示しています。つまり、会社で Microsoft 365 の一般法人向けプランを契約していれば、Planner は追加料金なしで使えます。多くの人が「Planner は無料」と感じているのは、この状態のことです。
ただし、Microsoft 365 の契約そのものには費用がかかります。公式の一般法人向けプランの比較ページによると、最も手ごろな Microsoft 365 Business Basic は、年払いでユーザー1人あたり月額1,049円相当(税抜)で、Planner や Forms、Bookings などの追加アプリを含むと書かれています。個人で契約していない、会社のアカウントを持っていない、という場合は、Planner を使う前提そのものが別にある、と考えたほうが正確です。
整理すると、「Planner のガントは無料で使えるか」という疑問は、次の2つに分けて考える必要があります。
・Microsoft 365 の契約に含まれる Planner で、ガントは使えるか → 使えない(タイムライン表示は Planner Plan 1 以上) ・Planner Plan 1 を無料で試せるか → 1か月の無料試用版がある(クレジットカードの登録が必要)
検索で出てくる記事の中には、「Planner でガントチャートが使えるようになった」と書いているものもあります。これは有料の Planner Plan 1 以上の話で、追加料金なしの Planner の話とは区別して読む必要があります。
社内でよく起きる混乱として、研修や行事の準備を Planner で管理しようとした人が「ガントがあると聞いたのに出てこない」と情報システム担当に問い合わせ、原因はライセンスの違いだった、というものがあります。同じ名前のアプリでも、契約によって画面に出る表示が違う、という点を最初に押さえておくと、混乱が減ります。
追加料金なしの Planner で使える4つの表示
Microsoft の公式料金ページのよくある質問には、追加料金なしの Planner で使える表示について、次のように書かれています。
Microsoft 365 内の Planner のユーザーは、グリッド、ボード、スケジュール、チャートの 4 つの独自のビューを利用できます。追加のビュー (タイムライン、People、目標 など) にアクセスするには、Planner Plan 1 ライセンスが必要です。割り当てビューにアクセスするには、Planner and Project Plan 3 ライセンスが必要です。 出典: microsoft.com
4つの表示がそれぞれどんなものかを、初めて使う人向けに説明します。
グリッドは、タスクを表のように1行ずつ並べる表示です。タスク名・担当者・期限・進み具合が列になっていて、表計算ソフトのように一覧で確認できます。件数が多いときに、期限順に並べて抜けを探すのに向いています。
ボードは、タスクのカードを列ごとに並べる表示です。「未着手」「進行中」「完了」のような列(Planner では「バケット」と呼びます)を作り、カードを左右に動かして進み具合を共有します。付箋をホワイトボードに貼って動かすイメージに近い表示です。
スケジュールは、タスクを期限や日付に沿って月や週のカレンダーに並べる表示です。締切が同じ週に重なっていないかを見るのに向いています。ガントのように期間を横棒で見る表示ではありませんが、「いつ何があるか」を把握する目的なら、多くの場面でこの表示で足ります。
チャートは、タスクの状態(未開始・進行中・遅延・完了)や担当者ごとの件数をグラフで示す表示です。誰にタスクが集中しているか、遅れているタスクが何件あるかをざっと確かめるのに使います。
公式ページの説明では、追加料金なしの Planner でも、ファイルやチェックリスト、ラベルを使ったタスクの作成と管理、カスタムテンプレートなどが使えるとされています。日々のタスクの割り振りと進み具合の確認だけなら、追加料金なしの範囲で十分に運用できます。
タイムライン(ガント)が使えるのは Planner Plan 1 から
ガントチャートとは、作業ごとに開始日から終了日までを横棒で並べ、工程の重なりや順番を一目で見られるようにした表です。Planner では、この表示を「タイムライン」と呼んでいます。
Microsoft の公式料金ページでは、Planner Plan 1 の主な機能として次のものが挙げられています。
・カレンダー、タイムライン(ガント)、People ビュー ・サブタスク ・タスクの依存関係の作成 ・バックログとスプリント ・プロジェクトのゴールとマイルストーン ・カスタムタスクフィールドの作成 ・プレミアムプランのテンプレートとポートフォリオの表示
料金は、Planner Plan 1 が年払いでユーザー1人あたり月額1,499円相当、その上の Planner and Project Plan 3 が年払いでユーザー1人あたり月額4,497円相当です。いずれも消費税は含まれていません。
タスクの依存関係とは、「Aの作業が終わらないとBの作業を始められない」という順番のつながりを登録する機能です。Plan 1 では、前の作業が終わってから次の作業が始まる「終了から開始」の関係を作れます。ガントで見ると、前の作業が遅れたときに後ろがどれだけずれるかが分かります。
Planner and Project Plan 3 になると、タスク履歴、割り当てビュー、ポートフォリオの作成、ベースラインとクリティカルパス、リードとラグによる高度な依存関係が加わり、Project デスクトップアプリも使えると書かれています。ベースラインとは、計画を立てた時点の予定を記録して、あとから実際の進み具合と比べられるようにする機能です。クリティカルパスとは、どこか1つでも遅れると全体の完了日が遅れてしまう作業のつながりのことです。
整理すると、ガントで工程を横棒で見たいだけなら Plan 1、計画と実績の比較や複数の大きなプロジェクトの管理まで必要なら Plan 3、という分け方になります。
ライセンスを持たないメンバーが見られる範囲
チームで Planner を使う場合、全員に有料ライセンスが必要なのかどうかは、費用に大きく関わります。公式料金ページのよくある質問には、次の趣旨が書かれています。
・追加料金なしの Planner のユーザーも、有料ライセンスを持つ人が作ったプランを編集できる。タスクの割り当て、開始日と期限の変更、添付ファイルの追加などが含まれる ・ただし、プレミアムプランの高度な機能を使うには有料ライセンスが必要 ・タイムライン、People、目標などの追加の表示を使うには、Planner Plan 1 のライセンスが必要
つまり、有料ライセンスを持つ人がプランを作れば、ライセンスを持たないメンバーもタスクの更新には参加できます。一方で、そのメンバーがタイムライン(ガント)表示を開くことはできません。
この仕組みを踏まえると、チームの役割ごとに必要なライセンスを分けて考えることができます。
・工程表を作り、全体のスケジュールを管理する人:Planner Plan 1 が必要 ・自分の担当タスクの期限や進み具合を更新するだけの人:追加料金なしの Planner で参加できる ・進み具合を報告として見るだけの人:グリッドやチャートの表示で確認する運用を検討する
ただし、メンバーがガントを見られないと、「自分の作業が遅れると後ろの誰に影響するか」が伝わりにくくなります。週に1回、管理する人がガントの画面を会議で画面共有する、などの運用で補うチームもあります。どこまでのメンバーにライセンスを用意するかは、ガントを誰がどのくらいの頻度で見る必要があるかで決めるのが現実的です。
有料プランが必要になる場面
では、具体的にどんな場面で Planner Plan 1 以上が必要になるのでしょうか。追加料金なしの Planner で足りる場面と、足りない場面を分けて整理します。
追加料金なしの Planner で足りる場面
・日々の業務を担当者ごとに割り振り、期限を守れているかを確認する ・定型の業務(毎月の締め作業、定期的な点検など)をチェックリストで回す ・会議で決まったことをタスクにして、次回までの進み具合を確認する ・締切が同じ週に重なっていないかを、スケジュール表示で確認する
Planner Plan 1 以上が必要になる場面
・作業の順番が決まっていて、前の工程の遅れが後ろに響く(Web サイトの制作、システムの導入、イベントの準備など) ・顧客や上司に、工程表として期間の見通しを示す必要がある ・大きなタスクをサブタスクに分けて管理したい ・マイルストーン(中間の締切や検収日)を工程表に入れて管理したい ・担当者ごとの負荷を People ビューで比べたい
たとえば、介護施設で新しい記録システムを入れる場合、機器の発注、職員への説明会、試験運用、本番の切り替え、といった工程が順番につながります。説明会の日程がずれれば試験運用もずれる、という関係を管理するなら、依存関係とタイムラインが使える Plan 1 のほうが向いています。一方で、毎日の申し送りや委員会の宿題を管理するだけなら、追加料金なしの Planner のボードとスケジュールで十分です。
迷ったときは、「工程表を誰かに見せる必要があるか」を基準にすると判断しやすくなります。見せる必要がなく、自分たちが期限を守れればよいのなら、まずは追加料金なしの範囲で運用してみて、足りなくなってから Plan 1 を検討しても遅くありません。
費用の計算と、無料試用版の注意点
Planner Plan 1 の費用を、人数別に計算してみます。年払いでユーザー1人あたり月額1,499円相当(税抜)として計算すると、次のようになります。
| ライセンスを持つ人数 | 1か月あたり(税抜) | 1年あたり(税抜) |
|---|---|---|
| 1人 | 1,499円 | 17,988円 |
| 3人 | 4,497円 | 53,964円 |
| 5人 | 7,495円 | 89,940円 |
| 10人 | 14,990円 | 179,880円 |
前の節で書いたとおり、ライセンスを持たないメンバーもプランのタスクを編集できるため、工程表を作る人だけに Plan 1 を用意すれば、費用は大きく抑えられます。10人のチームでも、管理する人が1人なら年間の追加費用は1万8千円ほどです。
まだ Microsoft 365 を契約していない会社が、Planner のガントを目当てに新しく契約する場合は、Microsoft 365 の費用も合わせて考える必要があります。たとえば Microsoft 365 Business Basic(年払いで1人あたり月額1,049円相当・税抜)に Planner Plan 1 を加えると、ガントを使う人1人あたりの費用は1か月あたり2,548円相当になります。メールやファイル共有、Web 会議もまとめて Microsoft 365 にそろえる予定があるならこの費用は無駄になりにくい一方、タスク管理とガントだけが目的なら、他のツールと費用を比べてから決めたほうが納得しやすくなります。
Plan 1 を試す場合は、無料試用版の条件を確認しておきます。公式ページの注記によると、次の点に注意が必要です。
・無料試用版は1か月間で、申し込みにはクレジットカードが必要 ・試用期間が終わると、自動的に有料のサブスクリプションに切り替わり、料金が請求される ・試用期間中はいつでもキャンセルでき、それ以降は請求されない ・有料サブスクリプションの開始から7日間はキャンセルでき、その場合は按分計算で払い戻される ・サブスクリプションをキャンセルすると、関連するデータがすべて削除される
最後の点は見落としやすいので、特に注意が必要です。試用期間中に工程表を作り込み、そのままキャンセルすると、作ったデータが削除される可能性があります。試用版でのデータの扱いは、申し込む前に Microsoft 365 管理センターや公式のサポート情報で確かめておくと確実です。試用を始める前に、続ける場合と続けない場合のどちらでも困らないよう、カレンダーに試用の終了日を登録しておくと安心です。
また、会社の Microsoft 365 でライセンスを追加できるのは、多くの場合は管理者です。公式ページにも、Microsoft 365 管理者が Planner を有効化し、ユーザーとセキュリティグループを割り当てると書かれています。自分で試用版を申し込む前に、社内の情報システム担当に相談しておくと手続きがスムーズです。
有料ライセンスなしでガントの代わりにする方法
予算の都合で Plan 1 を入れられない場合でも、工夫しだいでガントに近い見通しを得ることはできます。
方法1:スケジュール表示で期間を確認する タスクに開始日と期限を入れておけば、スケジュール表示で月や週ごとの予定を見られます。横棒で期間を見ることはできませんが、締切の重なりを確認する目的なら多くの場合これで足ります。
方法2:バケットを工程の順番で作る ボード表示のバケットを「準備」「制作」「確認」「納品」のように工程の順番で作り、カードを左から右へ動かします。どの工程で止まっているかが一目で分かり、ガントの「どこまで進んだか」を見る役割の一部を代わりに担えます。
方法3:ラベルで工程やフェーズを色分けする ラベルに「第1段階」「第2段階」などの名前を付けて色分けすると、グリッドやスケジュールの表示でも段階ごとに見分けやすくなります。
方法4:表計算ソフトで工程表を別に作る 期間を横棒で見せる必要がある場合は、Excel などの表計算ソフトで工程表を作り、Planner は日々のタスク管理に使う、という分担もあります。ただし、2つの場所で日程を管理すると、片方だけ更新されてずれることがあります。工程表は週に1回だけ更新する、などのルールを決めておくと、ずれを抑えられます。
人から聞くことも大事ですが、まずは実際に利用してみることで理解が深まるので、ガントチャートを使ってみようと思ったら、無料のツールから利用してみるのがおすすめです。 出典: crowdlog.jp
これらの方法を1〜2か月続けてみて、それでも工程の見通しが立たない、顧客に工程表を出す回数が多い、という状況なら、Plan 1 を検討するタイミングです。
ガントで工程表を作るときの手順
どのツールを使うにしても、ガントで役に立つ工程表を作るには、作り方の順番があります。初めて工程表を作る人向けに、基本の手順を整理します。
手順1:ゴールと最終の期限を決める 「何を、いつまでに完成させるか」を1文で書き出します。期限が決まっていない工程表は、ずれても誰も困らないため、すぐに更新されなくなります。
手順2:作業を書き出して、大きさをそろえる ゴールまでに必要な作業を思いつく限り書き出し、1日から1週間程度で終わる大きさに分けます。大きすぎる作業は分解し、小さすぎる作業はまとめます。
手順3:作業の順番とつながりを決める 「この作業が終わらないと次に進めない」という関係を整理します。たとえば、原稿が固まらないとデザインに入れない、デザインが決まらないと印刷の発注ができない、といった関係です。Plan 1 以上なら、この関係を依存関係として登録できます。
手順4:それぞれの作業にかかる日数を見積もる 担当する人に聞いて、必要な日数を見積もります。見積もりは楽観的になりがちなので、確認や修正の時間を含めて考えるのがコツです。
手順5:中間の締切(マイルストーン)を決める 「初稿の提出」「検収」など、関係者の確認が入る日をマイルストーンとして入れておきます。マイルストーンがあると、全体の完了日より前に遅れに気づけます。
手順6:余裕の日数を入れる すべての作業を隙間なく並べると、1つの遅れで全体がずれます。工程の区切りごとに数日の余裕を入れておくと、急な修正や体調不良にも対応しやすくなります。
この手順で作った工程表は、ツールを乗り換えてもそのまま使えます。追加料金なしの Planner で運用する場合も、手順3の「つながり」をタスクのメモ欄に書いておけば、ガントがなくても後工程への影響を意識できます。
Teams の中で Planner を使うときに知っておきたいこと
Planner は単独の Web アプリとしても使えますが、多くの会社では Microsoft Teams の中から開いて使っています。Microsoft の公式料金ページでは、Planner と Teams・Outlook との連携について、次のような機能が挙げられています。
・Teams で、関連するファイルやチャットを含めて計画を管理できる ・会議メモや Microsoft Loop などから割り当てられたタスクを、「今日の予定」と「マイタスク」で確認できる ・Outlook と連携できる ・Power Automate を使って、他のサービスとつないだり処理を自動化したりできる(追加料金なしの Planner ではクラウドフローのみ)
Power Automate とは、「タスクが完了したらチャンネルに通知する」「フォームに回答が来たらタスクを作る」といった決まった手順を、プログラムを書かずに自動で動かす Microsoft のサービスです。追加料金なしの範囲でも、ある程度の自動化は組めます。
Teams の中で使うときに混乱しやすいのが、タスクがどこに表示されるかです。Teams のチャネルに追加したプランのタスク、個人で作ったタスク、会議で割り当てられたタスクが、それぞれ別の場所から作られ、「マイタスク」で一覧になります。最初のうちは「このタスクはどのプランのものか」が分からなくなることがあるので、プランの名前を「案件名+期間」のように分かりやすく付けておくと、あとで探しやすくなります。
もう1つは、チャンネルとプランの対応です。1つのチャンネルに複数のプランを追加すると、どのプランを見ればよいか迷う人が出てきます。チャンネル1つにつきプラン1つ、を基本にしておくと、メンバーが迷いにくくなります。
ガントを使うかどうかに関わらず、Teams の会話で決まったことをすぐに Planner のタスクにする習慣をつけておくと、追加料金なしの範囲でも抜け漏れはかなり減らせます。
工程表を作る前に決めておく運用ルール
Plan 1 を入れてタイムラインが使えるようになっても、運用ルールが決まっていないと、工程表はすぐに古くなります。ガントの有無に関わらず、次の5つは最初に決めておくのがおすすめです。
ルール1:プランを作る人を決める 誰でもプランを作れる状態だと、似た名前のプランが増えて、どれが最新か分からなくなります。プランを作るのはチームリーダーだけ、などと決めておきます。
ルール2:タスクの粒度をそろえる 「Web サイトを作る」のような大きすぎるタスクと、「画像を1枚差し替える」のような小さすぎるタスクが混ざると、進み具合の比較ができません。目安として、1つのタスクは1日から1週間程度で終わる大きさにそろえると、ガントでもスケジュール表示でも見やすくなります。
ルール3:開始日と期限を必ず入れる 期限だけでなく開始日も入れておかないと、タイムラインで期間が正しく表示されません。追加料金なしの Planner で運用している段階から開始日を入れておけば、あとで Plan 1 に切り替えたときに、そのまま工程表として使えます。
ルール4:更新のタイミングを決める 毎日の終業前、週次の定例の前など、進み具合を更新するタイミングを決めます。更新されないカードが増えると、ツールそのものが信用されなくなります。
ルール5:完了にする人を決める 作業した人が完了にするのか、確認した人が完了にするのかを決めておきます。確認が必要な作業では、「確認待ち」のバケットを用意しておくと、どこで止まっているかが分かります。
これらのルールは、Planner に限らず、どのタスク管理ツールでも効果があります。追加料金なしの範囲で1〜2か月運用し、ルールが定着してから Plan 1 を検討すると、ライセンスの費用を無駄にしにくくなります。
Planner Plan 1 と Plan 3 の選び分け
有料のライセンスを検討する段階になったら、Plan 1 と Plan 3 のどちらにするかを決めます。公式料金ページに書かれた機能の差から、選び分けの目安を整理します。
Plan 1 が向いているチーム
・工程を横棒で見たい、依存関係を登録して遅れの影響を見たい ・サブタスクやマイルストーンを使って、案件ごとの計画を立てたい ・バックログとスプリントで、短い期間ごとに作業を区切って進めたい ・担当者ごとの作業量を People ビューで比べたい
Plan 3 が向いているチーム
・計画を立てた時点の予定(ベースライン)と実績を比べて、遅れを報告する必要がある ・クリティカルパスを見て、全体の完了日に影響する作業を優先したい ・リードとラグ(前の作業との間を空ける・重ねる設定)を使った細かい工程を組みたい ・複数の案件をポートフォリオとしてまとめて管理したい ・Project デスクトップアプリで、本格的なプロジェクト管理をしたい
料金の差は、年払いでユーザー1人あたり月額1,499円相当と4,497円相当で、ちょうど3倍です。社内の小さなプロジェクトや、数か月で終わる案件の管理なら、Plan 1 で足りることが多いはずです。建設やシステム開発のように、計画と実績の差を顧客に説明する必要がある案件では、Plan 3 の機能が生きてきます。
迷った場合は、まず Plan 1 で始め、ベースラインやクリティカルパスが必要になった時点で、その案件を管理する人だけを Plan 3 に切り替える、という段階的な進め方が現実的です。
Microsoft 365 以外でガントを無料から試せる選択肢
ここまで Planner の範囲を整理してきましたが、そもそも会社で Microsoft 365 を契約していない、少人数のチームや個人事業でガントを使いたい、という場合もあります。そうした場合の候補の1つとして、Pinatecaがあります。
公式の料金ページによると、Pinateca のフリープランは5人まで・ボード10個までで、期限なしの無料です。クレジットカードの登録は不要とされています。無料プランの範囲で、カンバン・ガント・カレンダー・リストを含む全8種類のボードが使え、チャットやコメント、カスタムフィールド、権限ロールも含まれると書かれています。ガントボードでは、カードの期間が横棒で並び、バーをドラッグして開始日や締切を変えられると説明されています。
6人目、または11個目のボードからはスタンダードプランになり、料金は1人あたり月額500円(年払いなら1人あたり月額400円)、表示価格は税抜です。閲覧だけのゲストは人数に数えないと明記されています。
Microsoft 365 の環境で Teams と連携させて使いたい場合は Planner、Microsoft 365 とは別に少人数でガントを試したい場合は他のツール、というように、今の環境に合わせて選ぶのが無理のない進め方です。
Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
業務委託で働く人から見た Planner とガント
最後に、フリーランスや業務委託で働く人の立場から考えます。発注元の会社が Microsoft 365 を使っている場合、外部のメンバーとして Planner のプランに招かれることがあります。公式の料金ページでは、Planner の機能として「組織内外の共同作業者を追加」できることが挙げられています。この場合、自分がどのライセンスで参加しているかによって、見られる表示が変わる点を知っておくと、やり取りがスムーズになります。
在宅ワークの仲介サイトを長く運営してきた立場から見ると、継続して依頼を受ける人ほど、発注者の使うツールの仕組みを早くつかみ、「ガントは見られないので、工程表を週に1回共有してもらえますか」のように、自分から運用を提案している傾向があります。ツールの制限を理由に進み具合が伝わらなくなるのを防ぐ工夫が、信頼につながっています。仲介の手数料がかからない直接取引では、発注者は同じ予算で多くの作業を頼め、受け手の手取りも厚くなりますが、その分、進み具合の共有は当事者どうしの責任になります。
Microsoft 365 や Planner の導入・設定を支援する仕事もあります。業務の進め方を見直してツールの使い方を提案する仕事についてはAIコンサル・業務活用支援のお仕事で、業務アプリを作る仕事についてはアプリケーション開発のお仕事で、それぞれどんな案件があるかを紹介しています。ツールを作る側の収入の目安はソフトウェア作成者の年収・単価相場で確かめられます。
中小企業の業務改善を幅広く支援したい人には、経営全般の知識を証明する中小企業診断士の資格ガイドが参考になります。また、在宅で働く環境を整える費用について公的な支援を調べたい場合は、テレワーク 助成金 2026で、テレワークに関する助成金の概要をまとめています。
よくある質問
Q. Microsoft 365 に含まれる Planner でガントチャートは使えますか?
使えません。Microsoft の公式料金ページによると、Microsoft 365 に含まれる Planner で使える表示は、グリッド・ボード・スケジュール・チャートの4つです。タイムライン(ガント)や People、目標の表示を使うには、Planner Plan 1 のライセンスが必要とされています。
Q. Planner Plan 1 の料金はいくらですか?
公式料金ページでは、年払いでユーザー1人あたり月額1,499円相当(税抜)と表示されています。その上の Planner and Project Plan 3 は、年払いでユーザー1人あたり月額4,497円相当(税抜)です。1か月の無料試用版もありますが、申し込みにはクレジットカードが必要で、期間が終わると自動で有料に切り替わります。
Q. チーム全員に Planner Plan 1 のライセンスが必要ですか?
必ずしも全員に必要ではありません。公式のよくある質問では、Microsoft 365 に含まれる Planner のユーザーも、有料ライセンスを持つ人が作ったプランを編集できるとされています。ただし、ライセンスのないメンバーはタイムライン表示を開けないため、工程表を誰が見る必要があるかで人数を決めてください。
Q. 試用版を途中でやめると、作ったプランはどうなりますか?
試用期間中はいつでもキャンセルでき、それ以降は請求されません。ただし公式ページの注記では、サブスクリプションをキャンセルすると関連するデータがすべて削除されると書かれています。試用中に作り込んだ工程表を残したい場合は、データの扱いを管理者と確かめ、終了日の前に続けるかどうかを決めておくことが大切です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
松本 あゆみ@SOHO編集部
元看護師・医療系ライター
大学病院で看護師として8年間勤務。介護福祉士の資格も取得し、医療・介護両方の現場を知る立場から、ヘルスケア系の記事を執筆しています。
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