Path Finder 10でできることと、Finderから乗り換えるときの判断材料

@SOHO編集部
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Path Finder 10でできることと、Finderから乗り換えるときの判断材料

この記事のポイント

  • ✓Macのファイル管理アプリPath Finder 10でできること
  • ✓現行のPath Finderとの関係
  • ✓標準のFinderとの違いを公式の記載で整理しました

Path Finder 10は、Macのファイル管理アプリ「Path Finder」の10番目の大きな版です。Macに最初から入っているFinderでは物足りなくなった人が、2つの画面を並べてファイルを移したい、たくさんのファイルの名前をまとめて変えたい、といった理由で候補に挙げることの多いアプリです。なお、同じ「Pathfinder 10」という名前でVOXの小型ギターアンプもありますが、この記事で扱うのはMacのアプリのほうです。

この記事では、Path Finder 10で何ができるのか、現在配布されている版との関係、料金の形、標準のFinderとの違いを、開発元のCocoatechの公式の記載にもとづいて整理します。そのうえで、Finderから乗り換えるかどうかを決めるための判断材料を示します。結論を先に書くと、ファイルの移動や整理を1日に何度も繰り返す人には試す価値がありますが、Finderの機能で足りている人が乗り換える必要はありません。Mac向けのファイル管理アプリには、AIと組んで使うことを考えたAtriensのような新しい選択肢も出てきています。

Path Finder 10とはどんなアプリか

Path Finderは、アメリカのCocoatechが開発しているMac用のファイル管理アプリです。ファイル管理アプリとは、パソコンの中のファイルやフォルダを開く、移す、コピーする、名前を変える、消すといった操作をするための道具のことで、Macでは標準でFinderがその役目を担っています。Path Finderは、そのFinderの代わりに、または並べて使うために作られています。

2020年12月に発表された版

Cocoatechのブログによると、Path Finder 10は2020年12月5日に発表されました。発表の記事では、新しい版の主な変更点として次の項目が挙げられています。

・AirDropへの対応(「すべての人」から見つけられる機器が対象)
・AirDrop、メッセージ、メール、メモなどへの共有
・macOS Big Surに合わせた全面的なデザインの見直し
・Apple Siliconへのネイティブ対応
・ダークモードの改善
・USBでつないだiPhoneやiPadの中のファイルの閲覧と操作
・Drop Stackと一括での名前の変更の改善

Apple Siliconとは、Appleが自社で設計したMac用の半導体(M1以降)のことで、ネイティブ対応とは、そのチップの上で変換なしにそのまま動くという意味です。発表の記事は、Path Finderが2000年から開発が続いているアプリであることにも触れています。

Can you believe that Path Finder has been in active development since 2000? That's a long time! 出典: cocoatech.io

訳すと「Path Finderが2000年から開発が続いているなんて信じられますか。長い年月です」という意味です。20年以上にわたって改良が重ねられてきたことが、多機能さの背景にあります。

現在の版との関係

Path Finder 10の発表から年月がたち、Cocoatechの公式サイトでは現在、新しい版のPath Finderが配布されています。公式サイトのサポートの欄には「古いMacでPath Finder 10を使い続けたい人へ」という案内が残されていて、Path Finder 10は、新しい版を動かせない古いMacのための版という位置づけになっています。

新しいMacで「Path Finder 10」と検索して公式サイトにたどり着いた場合、ダウンロードされるのは現行の版です。基本の機能はPath Finder 10から引き継がれているので、この記事で説明する主な機能は現行の版でも使えますが、細かな画面や対応するmacOSの版は違うことがあります。使う前に、公式サイトの更新履歴で自分のmacOSに対応しているかを確かめてください。

Path Finder 10でできること

公式サイトと発表の記事に書かれている機能のうち、Finderから乗り換えるかどうかの判断に関わるものを、使う場面ごとに整理します。

2つの画面を並べてファイルを移す

Path Finderの代表的な機能が、デュアルペインと呼ばれる2画面の表示です。デュアルペインとは、1つのウインドウの中に2つのフォルダを左右(または上下)に並べて表示する仕組みのことです。公式サイトでは、片方の画面からもう片方の画面へ、ワンクリックでファイルをコピーできると説明されています。

Finderでも2つのウインドウを並べれば同じことはできますが、ウインドウの位置や大きさを毎回整える手間がかかります。納品用のフォルダと作業用のフォルダを行き来しながらファイルを整理する仕事では、この差が1日の中で何十回も積み重なります。

Drop Stackで移動とコピーを一時的に止めておく

Drop Stackは、ドラッグしたファイルを一時的にためておける場所です。公式サイトでは、ドラッグ&ドロップの操作を「凍結」して、ファイルを一時的な山に積んでおける機能と説明されています。あちこちのフォルダから必要なファイルを拾い集め、最後にまとめて目的のフォルダへ移す、といった使い方ができます。

名前の一括変更と高度な選択

たくさんのファイルの名前を決まった規則で変える一括の名前の変更(Batch Rename)も、Path Finderの得意な機能です。Path Finder 10の発表では、この機能の改善が挙げられています。公式サイトには、ファイル名、拡張子、属性などの条件でファイルを選ぶ高度な選択の機能も紹介されています。拡張子とは、ファイル名の最後に付く「.jpg」「.pdf」のような、ファイルの種類を示す文字のことです。

フォルダの比較と同期、隠しファイルの扱い

公式サイトでは、フォルダの統合、比較、同期や、隠しファイルの表示と操作もできると説明されています。隠しファイルとは、普段は誤って消さないように画面に出さない設定になっている、システムやアプリの設定のファイルのことです。2つのフォルダの中身を比べて、違うファイルだけを片方にそろえる、といった作業がアプリの中でできます。

容量の大きいものを見つける

Size Browserという機能では、選んだファイルやフォルダを大きさの順に見ていけます。階層を保ったまま大きさを図で示す表示も用意されていて、Macの空き容量が少なくなったときに、どこに大きなファイルがたまっているかを探すのに役立ちます。

iPhoneの中のファイルを見る

Path Finder 10からは、USBでつないだiPhoneやiPadの中のファイルを閲覧し、ファイルの操作ができるようになりました。公式サイトのブログでは、iPhoneのバックアップがMacのどこに保存されているかをPath Finderで確かめる方法も紹介されています。

その他の機能

このほか、公式サイトには、Apple Siliconへの対応、Dropboxとの連携、ファイルを復元できない形で消すSecure Delete、フォルダを先に、パッケージを先に、といった並べ方を選べるSmart Sortingが挙がっています。よく使うファイルやフォルダはブックマークやタブの組み合わせとして保存でき、パスを直接入力して目的の場所へ移動することもできます。

Path Finderの料金と試用期間

料金は、アプリを選ぶうえで避けて通れない点です。Path Finderの料金の形は、ここ数年で何度か変わっています。

サブスクリプションと年単位のライセンス

Cocoatechは2022年10月27日のブログで、それまでのサブスクリプション(毎月や毎年の定額払い)だけの販売を改め、年単位のライセンスでの購入もできるようにしたと発表しました。同じ記事には、年単位のライセンスの期限が切れたあとも、期限が切れる前に公開された最新の版はそのまま使い続けられ、新しい版に上げるときには、ライセンスかサブスクリプションをもう一度購入する必要があると書かれています。

公式サイトのショップでは、10月10日時点で、次の3つのライセンスが並んでいました。

商品名 内容 価格(米ドル)
Path Finder 1年のライセンス 32.95ドル
Path Finder 2 Year 2年のライセンス 55.95ドル
Path Finder 5 Year 5年のライセンス 122.95ドル

価格はCocoatechのショップで確かめられます。米ドルでの表示なので、日本から支払うときはカード会社の換算の率や手数料によって請求額が変わります。サブスクリプションの料金は、公式サイトの購入の欄で確かめてください。

30日間の試用期間

公式サイトでは、Path Finderには30日間の無料の試用期間があると案内されています。乗り換えを考えているなら、この30日間で、普段の仕事のファイル操作をPath Finderだけで回してみるのが確実な確かめ方です。試用期間の使い方は、この記事の後半で詳しく説明します。

クレジットカードの請求名に注意

Cocoatechのブログには、クレジットカードの明細に「Distant Future」という名前が出ることがあり、それはCocoatechの親会社だという案内があります。明細に見慣れない名前があっても、Path Finderの支払いである可能性があるので、問い合わせる前に確かめておくと安心です。

Macの標準のFinderでできること

乗り換えを考える前に、標準のFinderで何ができるかを知っておくことが大切です。Finderは年々機能が追加されていて、以前はPath Finderでしかできなかったことが、Finderでもできるようになっているものがあります。

Appleが案内しているFinderの機能

AppleのFinderの使い方の案内では、Finderで次のようなことができると説明されています。

・サイドバーのカスタマイズ(表示する項目の変更、並べ替え、よく開く項目の追加)
・プレビューのパネルで、書類や画像を開かずに中身を表示する
・リスト、ギャラリーなどの表示の切り替え
・項目の並べ替えとグループ化
・タグを付けて整理し、サイドバーやキーワードで探す
・条件に合う書類を自動で集めるスマートフォルダ
・フォルダのアイコンの色や記号の変更
・エイリアス(別の場所から元のファイルを開くための目印)の作成

複数のファイルの名前をまとめて変える

Finderでも、複数のファイルの名前をまとめて変えられます。Appleの名前の変更の案内では、複数の項目を選んで名前を変えるときに、テキストの置き換え、テキストの追加、フォーマットの変更の3つから選べると説明されています。フォーマットでは、名前の前後に連番や日付を付けられます。

撮影した写真に「案件名_連番」の形で名前を付ける、といった作業であれば、Finderの機能で十分にこなせます。Path Finderの一括の名前の変更が必要になるのは、もっと複雑な規則で名前を変えたいときです。

Finderで足りるかどうかの目安

やりたいこと Finder Path Finder
ファイルを開く、移す、コピーする できる できる
複数のファイルの名前を規則で変える できる(置き換え、追加、連番) できる(より細かな規則)
タグとスマートフォルダで整理する できる できる
1つのウインドウに2つのフォルダを並べる ウインドウを2つ並べて代用 デュアルペインで標準
ファイルを一時的にためておく できない Drop Stack
2つのフォルダを比べて同期する できない できる
フォルダの大きさを図で見る できない Size Browser

表のうち、Path Finderの欄にしかない機能を毎日のように使うかどうかが、乗り換えを決める分かれ目です。

乗り換えの前に試したいFinderの機能

Finderに不満を感じている人の中には、Finderの機能を使い切らないまま乗り換えを考えている人も少なくありません。Path Finderを試す前に、次の機能を一度使ってみると、本当に足りないものが何かがはっきりします。

タグで案件ごとに印を付ける

Finderでは、ファイルやフォルダにタグを付けられます。タグは色と名前を持つ印で、1つのファイルに複数付けられます。「請求前」「修正待ち」「納品済み」のように、作業の状態をタグで表しておくと、サイドバーのタグを押すだけで、別々のフォルダにあるファイルを状態ごとに一覧できます。フォルダの場所を変えずに、ファイルを状態で整理できるのが利点です。

スマートフォルダで探す手間を減らす

スマートフォルダは、条件に合うファイルを自動で集めて見せてくれるフォルダです。Appleの案内では、すべてのスプレッドシートを集める、題名に特定の語が入った書類を集める、といった例が挙がっています。「今週変更したファイル」「特定の取引先の名前が入ったファイル」のような条件を作っておくと、毎日探しているファイルにすぐたどり着けます。

プレビューのパネルで中身を確かめる

Finderのプレビューのパネルを使うと、書類や画像をアプリで開かずに中身を確かめられます。たくさんの画像の中から目的の1枚を探すときや、受け取った書類の中身を確かめるときに便利です。ギャラリー表示と組み合わせると、画像を大きく表示しながら次々に送って見られます。

これらを試したうえで、それでも2画面の表示やDrop Stack、フォルダの比較が欲しいと感じるなら、Path Finderを試す理由がはっきりしたことになります。

Finderから乗り換えるときの判断材料

ここからは、実際に乗り換えを決めるときに考えたい点を、順に挙げます。

ファイル操作にかけている時間を見積もる

まず、1日のうちファイルの移動、コピー、整理、名前の変更にどれくらいの時間を使っているかを見積もります。デザインや写真、動画の仕事では、素材を受け取って整理し、書き出したものを納品用のフォルダへ移す作業が毎日発生します。こうした作業が1日に30分を超えるなら、2画面の表示やDrop Stackで短くなる時間は、料金に見合う可能性があります。反対に、ファイル操作がたまにしかない人には、Finderの機能で十分です。

Finderとの二重運用を受け入れられるか

Path Finderを入れても、Finderが消えるわけではありません。ほかのアプリの「開く」や「保存」の画面はFinderと同じ仕組みで出てくるので、Path FinderとFinderの両方の操作を覚えておく必要があります。2つの道具を使い分けることに抵抗があるなら、乗り換えの効果は小さくなります。

料金を払い続けられるか

Path Finderは、年単位のライセンスかサブスクリプションで購入する形です。一度買えばずっと最新の版を使える、という形ではありません。仕事の道具として毎年の費用に組み込めるかを考えておきます。ライセンスの期限が切れても、それまでの版は使い続けられるので、古い版のままで困らない人は、更新の時期を自分で選べます。

自分のMacとmacOSに対応しているか

新しいmacOSが出た直後は、ファイル管理アプリの対応が追いつかないことがあります。Path Finderに限らず、Finderの代わりに使うアプリは、macOSの深い部分に関わるので、macOSを更新する前にアプリの対応状況を確かめる習慣をつけておくと安心です。古いMacを使っている場合は、公式サイトにPath Finder 10の案内があるかを確かめます。

サポートの受け方を知っておく

Cocoatechは、2024年から2025年にかけてブログで、サポートの返事が滞っていたことを謝罪し、新しいサポートの体制を整えたと発表しています。公式サイトでは、メールの前にFAQとAIの案内を使うこと、Discordでの問い合わせも受け付けていることが案内されています。英語でのやり取りが前提になる点も、仕事の道具として選ぶときには考えておきたい点です。

画面の言葉と説明書の言葉

Path Finderの公式サイト、マニュアル、ブログはすべて英語で書かれています。困ったときに調べる情報の多くが英語になるので、英語の説明を読むことに抵抗がないかも考えておきます。翻訳の機能を使えば読めないことはありませんが、機能の名前が英語のまま出てくるため、日本語の解説だけで使いこなすのは難しい場面があります。

仕事の種類ごとに見た向き不向き

Path Finderが役に立つかどうかは、どんな仕事でMacを使っているかで大きく変わります。在宅で受けることの多い仕事を例に、向き不向きを整理します。

デザインやイラストの仕事

デザインの仕事では、取引先から届いた素材、作業中のデータ、書き出した画像、納品用のフォルダと、1つの案件だけで4つ以上のフォルダを行き来します。修正のたびに版を分けて保存するので、ファイルの数もすぐに増えます。2画面の表示で素材と作業のフォルダを並べ、Drop Stackに書き出したファイルをためてから納品用のフォルダへまとめて移す、という流れに合う仕事です。画像の書き出しで決まった名前を付けるときにも、一括の名前の変更が使えます。

写真や動画の仕事

写真や動画の仕事では、扱うファイルが大きく、Macの空き容量がすぐに足りなくなります。Size Browserで大きなフォルダを見つけ、外付けのディスクへ移す作業が多い人には便利です。撮影した日ごとのフォルダと、取引先ごとのフォルダを比べて、移し忘れがないかを確かめるときには、フォルダの比較と同期の機能が役に立ちます。

文章を書く仕事や事務の仕事

文章を書く仕事や、書類の作成と整理が中心の事務の仕事では、扱うファイルの数も大きさもそれほど多くないことがほとんどです。Finderのタグやスマートフォルダ、複数のファイルの名前の変更で、たいていの作業はこなせます。Path Finderの機能を使い切る場面は少ないので、料金を払う前に、Finderの機能を一通り試してみるのが先です。

プログラムを書く仕事

プログラムを書く仕事では、隠しファイルを扱うことが多く、Finderでは見えない設定のファイルを開きたい場面がよくあります。Path Finderは隠しファイルの表示と操作に対応しているので、この点では便利です。ただし、最近はコードを書く道具の中にファイルの一覧やターミナルが組み込まれていることが多く、ファイル管理アプリの出番そのものが減っている人もいます。

乗り換える前に整えておきたいこと

ファイル管理アプリを替えるときは、アプリそのものよりも、ファイルの扱い方の決まりを先に整えておくと、乗り換えがうまくいきます。

バックアップを取っておく

ファイル管理アプリは、ファイルの移動や削除を直接行う道具です。慣れない操作で、意図しない場所へファイルを移したり、消してしまったりすることがあります。とくにSecure Deleteのように、復元できない形で消す機能は、使い方を誤ると取り返しがつきません。乗り換えの前に、Macに標準で入っているTime Machineなどでバックアップを取り、いつでも元に戻せる状態にしておきます。

フォルダの構成を決めておく

道具を替える機会に、フォルダの構成を見直しておくのもおすすめです。「取引先の名前」の下に「案件の名前」、その下に「素材」「作業」「納品」の3つのフォルダを置く、といった決まりを作っておくと、2画面の表示でどのフォルダを並べればよいかが毎回同じになり、操作の手順が体に染み込みやすくなります。

ファイル名の付け方を決めておく

ファイル名の付け方も、乗り換えの前に決めておきたい点です。「日付_案件名_内容_版」のように順番を決めておくと、名前で並べたときに古いものから順に並び、最新の版がすぐに見つかります。一括の名前の変更は、この決まりがあってはじめて力を発揮します。取引先とファイルをやり取りする仕事では、相手の決まりに合わせることもあるので、案件の始めに確かめておくと手戻りがありません。

30日間の試用で確かめること

試用期間の30日間は、乗り換えるかどうかを決める材料をそろえる期間です。漫然と使うのではなく、確かめることを決めておくと判断がぶれません。

最初の1週間は2画面とDrop Stackに慣れる

最初の1週間は、普段Finderでしているファイルの移動を、すべてPath Finderの2画面で行います。デザインの仕事なら、素材のフォルダと作業のフォルダを左右に並べて、書き出したファイルを納品用のフォルダへ移す流れを試します。慣れないうちは、むしろ時間がかかるかもしれません。新しい道具の操作は、筆の持ち方と同じで、手が覚えるまでに少し時間がかかります。

2週目からは時間を比べる

2週目に入ったら、同じ種類の作業にかかる時間を、Finderで行ったときと比べてみます。毎日の納品の準備に何分かかったかを記録しておくと、料金に見合うかどうかを数字で判断できます。

困った操作を書き出す

試用中に「Finderならこうできたのに」と感じた操作は、すべて書き出しておきます。設定で変えられるものも多いので、書き出したものを公式のマニュアルで探し、解決できるかを確かめます。最後まで解決しないものが仕事の中心の作業に関わるなら、乗り換えは見送ったほうが無難です。

試用が終わったら決める

30日たったら、短くなった時間、解決しなかった不便、料金の3つを並べて決めます。迷う場合は、Finderに戻って1週間過ごしてみると、Path Finderのどの機能を手放したくないかがはっきりします。

Path Finderのほかの選択肢

Finderの代わりになるMacのファイル管理アプリは、Path Finderのほかにもあります。選ぶときは、自分がFinderに何を加えたいのかを先に決めておくと、候補を絞りやすくなります。

2画面とファイル転送を重視するなら

2画面での操作に加えて、FTPやクラウドのストレージとのファイルのやり取りを1つのアプリで済ませたい人には、2画面型のファイル管理アプリが合います。Path Finderもリモートのサーバーへの送信に対応しているので、比べるときは、使っているクラウドのサービスに対応しているかを確かめます。

AIと組んで作業する人なら

最近は、生成AIのエージェントにファイルの整理やコードの修正を任せる人が増え、ファイル管理とターミナルを1つの画面で扱いたいという要望も出てきています。ターミナルとは、文字の命令でMacを操作する画面のことで、AIのエージェントの多くはここで動きます。

この用途で選べる候補の1つに、Mac用のファイル管理アプリのAtriensがあります。公式サイトによると、フォルダとターミナルとAIとのやり取りを1つの画面で扱え、サイドバーには、外付けディスクやNASのフォルダを、実際の保存場所とは別に案件ごとにまとめて並べられます。並べ替えてもファイルの実体は元の場所から動きません。料金ページでは、サイドバー、ターミナル、プレビュー、Gitなど、Mac単体で使う機能はすべて期限なく無料と案内されています。料金がかかるのは、iPhoneやiPadから自宅のMacを操作したいときで、月額780円、年額6,800円、買い切り14,800円(いずれも税込み)から選べます。動作環境はmacOS 14以降、Apple Silicon搭載のMacです。Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

一方で、AtriensにはPath FinderのDrop Stackやフォルダの比較と同期のような、ファイル操作そのものを細かく扱う機能は案内されていません。2画面でのファイル操作を速くしたいならPath Finder、AIのエージェントと組んで作業する場所を1つにまとめたいならAtriens、という分け方が無理のない選び方です。

ファイル管理の道具を選ぶときの考え方

20年近く在宅ワークの市場を見てきた運営者の立場から言えば、在宅で長く仕事を続けている人ほど、道具の選び方に一貫した考えを持っています。新しい道具に飛びつくのではなく、毎日の作業の中でいちばん時間を取られている部分を見つけ、そこだけを道具で短くするという考え方です。ファイル管理アプリも、Finderの不満が具体的に言える人ほど、乗り換えの効果を実感しています。

もう1つ見えてくるのは、ファイルの整理がそのまま取引先からの信頼につながるということです。納品のフォルダの名前がそろっている、修正の版が分かる名前で残っている、といった小さな整え方が、「この人に頼むと楽だ」という評価につながります。仲介の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま継続の依頼になり、受ける側の手取りが厚くなっていきます。

デザインの仕事で扱うファイルの量や、仕事の単価の目安は、デザイナーの年収・単価相場にまとめています。ファイル管理やMacのアプリそのものを作る側に関心がある人は、アプリケーション開発のお仕事で仕事の中身を確かめられます。生成AIを仕事の流れに組み込む支援まで手がけたい人には、AIコンサル・業務活用支援のお仕事も参考になります。

よくある質問

Q. Path Finder 10は今でも購入できますか?

公式サイトで現在配布されているのは新しい版のPath Finderです。サイトのサポートの欄には、古いMacでPath Finder 10を使い続けたい人に向けた案内が残されています。新しいMacで使うなら現行の版を、古いMacで使うならPath Finder 10の案内を、それぞれ公式サイトで確かめてください。

Q. Path Finderは買い切りで使えますか?

現在は、年単位のライセンスかサブスクリプションで購入する形です。公式のショップには1年、2年、5年のライセンスが並んでいます。ライセンスの期限が切れたあとも、期限前に公開された版はそのまま使い続けられますが、新しい版に上げるときは購入し直す必要があります。

Q. Path Finderを入れるとFinderは使えなくなりますか?

Finderはそのまま残り、両方を使えます。ほかのアプリでファイルを開く画面や保存する画面はFinderと同じ仕組みで出てくるので、Path Finderを入れてもFinderの基本の操作は覚えておく必要があります。普段のファイル操作をPath Finderで行い、それ以外はFinderに任せる使い分けが一般的です。

Q. Finderでもファイル名の一括変更はできますか?

できます。複数のファイルを選んで名前を変えるときに、テキストの置き換え、テキストの追加、連番や日付を付けるフォーマットの3つから選べます。決まった名前に連番を付けるといった作業ならFinderで十分です。より細かな規則で名前を変えたいときに、Path Finderの一括の名前の変更が役に立ちます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月10日最終更新:2026年10月11日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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