注文フォームを無料で作る方法と、商品や数量の項目を決めるときの注意点

@SOHO編集部
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注文フォームを無料で作る方法と、商品や数量の項目を決めるときの注意点

この記事のポイント

  • ✓注文フォームを無料で作る方法を
  • ✓ネットショップとの違い
  • ✓商品と数量の項目の決め方

注文フォームは、GoogleフォームやMicrosoft Formsを使えば無料で作れます。扱う商品が数種類で、注文の数もそれほど多くないなら、ネットショップを開かなくても、フォーム1つで受注を始められます。手作りの品の受注生産、地域の配達、取引先からの定期的な注文、予約販売など、フォームで十分に回る場面は多くあります。

ただ、注文フォームは問い合わせフォームと違い、商品、数量、金額、支払い、お届け先という、間違えると困る情報を扱います。数量の欄に「たくさん」と書かれる、同じ商品を2つの欄で頼まれる、合計金額が分からないまま注文が確定する。こうした行き違いは、項目の決め方でほとんど防げます。この記事では、注文フォームを無料で作る方法と、商品や数量の項目を決めるときの注意点を中心に、お届け先と支払いの聞き方、特定商取引法で表示すること、注文が届いた後の流れまでを順に説明します。受注から発送までの状態を1件ずつ切り替えながら管理できるフォームの道具として、Halictにも触れます。

注文フォームとネットショップの違い

注文フォームとは、買いたい人が商品と数量、連絡先などを入力して送る入力画面です。送られた内容を見て、売る側が金額を確かめ、支払いの案内と発送の手配をします。

ネットショップのカートとの大きな違いは、支払いと在庫の扱いです。カートでは、商品を選ぶと合計金額が自動で計算され、その場で支払いまで終わり、在庫の数も自動で減ります。無料のフォームでは、多くの場合、合計金額の計算も、支払いも、在庫の管理も、フォームの外で売る側が行います。

比べる点 無料の注文フォーム ネットショップのカート
始める手間 フォームを作って公開するだけ 商品の登録、決済の申し込み、ページの設定が要る
費用 無料で始められる サービスにより月額や決済の手数料がかかる
合計金額 売る側が計算して伝える 自動で計算される
支払い 振込や代金引換などを別に案内する その場で決済できる
在庫 売る側が手で管理する 自動で減る
向いている規模 商品が数種類、注文が月に数十件まで 商品が多い、注文が多い

注文フォームで十分な場面

次のような場面では、注文フォームで十分に回ります。

  • 受注生産:手作りの品やオーダーメイドの商品で、注文を受けてから作り始める
  • 予約販売:季節の商品やイベントの物販で、期間を決めて注文をまとめて受ける
  • 地域の配達:お弁当や野菜などを、決まった地域に届ける
  • 取引先からの定期的な注文:事業者どうしで、決まった商品を繰り返し発注してもらう
  • 見積もりを経る注文:数量や仕様で金額が変わるため、注文の前に金額を確定させる

逆に、商品の種類が多い、注文が毎日たくさん届く、その場で支払いまで終わらせたい、という場合は、ネットショップを作るサービスや、決済の機能を持つフォームの道具を検討する段階です。フォームの道具を比べる記事を公開しているformmanも、次のように書いています。

決済機能を必要とせず、比較的単純な注文フォームを数個作成するだけなら、完全無料の注文フォームは良いでしょう。しかし、決済機能を導入したい、たくさん注文フォームを作りたい、デザインにこだわりたいという方は、有料のフォーム作成ツールを検討することをおすすめします。 出典: formman.com

無料で注文フォームを作る方法

無料で注文フォームを作る方法は、大きく3つあります。

Googleフォーム

Googleアカウントがあれば無料で使えます。回答はGoogleスプレッドシートにつなぐと1行ずつ届き、そのまま受注の一覧として使えます。回答者のメールアドレスを集める設定にすると、注文の控えを回答者に送ることもできます。支払いの機能はありません。

Microsoft Forms

Microsoftアカウントがあれば無料で使えます。Microsoftのサポートページによると、回答できる人を「誰でも回答可能」にすると、回答者はサインインせずに答えられます。回答はExcelで開けます。こちらも支払いの機能はありません。

無料のプランがあるフォームの道具

フォームを作る専門の道具の中には、無料のプランを用意しているものがあります。道具によっては、受注後の状態の管理や、自動返信のメールの機能を持っています。無料のプランで使える範囲は道具ごとに違うため、料金のページで確かめてから選びます。

どの方法でも、無料で始める場合は「支払いはフォームの外で受け取る」と考えて設計するのが基本です。

商品と数量の項目の決め方

注文フォームでいちばん行き違いが起きやすいのが、商品と数量の聞き方です。

商品ごとに数量の欄を設ける

商品が数種類なら、商品ごとに数量の欄を設けるのがもっとも分かりやすい方法です。

  • いちごジャム(150g・800円)の数量
  • ブルーベリージャム(150g・850円)の数量
  • 3種の詰め合わせ(2,400円)の数量

質問の文に、商品名だけでなく、内容量と価格も書いておくと、回答者は金額を確かめながら数量を決められます。欲しくない商品は0を選べるようにし、必須にしておけば、答え忘れと「0個」の区別がつきます。

数量は選択肢か、数字だけを受け付ける欄にする

数量を自由に書ける欄にすると、「2つ」「2個」「ふたつ」「多めに」のように、表記がばらばらになります。数量はプルダウンで「0」から上限の数までを選ぶ形にするか、数字だけを受け付ける欄にします。Googleフォームでは、記述式の質問に「回答の検証」を設定すると、数値だけを受け付けたり、「0以上10以下」のように範囲を決めたりできます。ルールに合わないときに表示する文言も自分で書けます。

1回の注文の上限を決める

数量の上限を決めておかないと、在庫や作れる数を超える注文が届きます。プルダウンの選択肢の最大値や、回答の検証の範囲で上限を決め、質問の説明欄に「お一人さま5個まで」のように書いておきます。上限を超える数量が欲しい人のために、「それ以上をご希望の場合はお問い合わせください」と添えると、大口の注文を取りこぼしません。

単位をそろえる

「1個」「1箱」「1セット」「1kg」が混ざると、数量の意味を取り違えます。質問ごとに単位を明記し、同じ商品の中では単位をそろえます。「1箱(6個入り)」のように、まとめ売りの中身も書いておきます。

色やサイズなどの種類は、商品と分けて聞く

色やサイズを選ぶ商品は、商品ごとの数量とは別に、種類を選ぶ質問を設けます。ただし、色違いを複数まとめて頼みたい人もいるため、種類が数個なら「赤のMサイズの数量」「赤のLサイズの数量」のように組み合わせごとに数量を聞くほうが、行き違いは少なくなります。組み合わせが多い場合は、注文フォームより、ネットショップのカートのほうが向いています。

選べない商品は、選択肢から外す

売り切れた商品や、受付を終えた商品は、選択肢から外すか、質問を非表示にします。説明欄に「売り切れ」と書くだけでは、見落とした人が注文してしまいます。

お届け先と連絡先の項目

商品をお届けする注文フォームでは、お届け先の情報が欠かせません。

基本の項目

  • お名前(ふりがな)
  • 電話番号(配送業者からの連絡に使う)
  • メールアドレス(注文の確認と金額の連絡に使う)
  • 郵便番号
  • 都道府県
  • 市区町村・番地
  • 建物名・部屋番号

住所を1つの欄にまとめると、建物名や部屋番号が抜けやすくなります。郵便番号、都道府県、それ以降の住所、建物名と、欄を分けておくと入力の漏れが減ります。都道府県はプルダウンにすると、表記がそろいます。

注文者とお届け先が違う場合

贈り物として注文する人のために、「お届け先は注文者と同じですか」という質問を設けます。Googleフォームでは、多肢選択式やプルダウンの質問で「回答に応じてセクションに移動」の設定ができ、「違う」を選んだ人にだけ、お届け先の名前と住所を聞くセクションを表示できます。同じ住所を2回書かせずに済みます。

配送の希望

配送の希望日や時間帯を受け付ける場合は、選べる範囲を決めて選択肢にします。「最短でお届け」「〇日以降の指定」のように選べる形にし、指定できない日を説明欄に書きます。地域の配達なら、配達できる地域を先に書いておき、範囲外の注文が届かないようにします。

支払い方法の項目

無料のフォームには支払いの機能が無いため、支払いの方法をフォームの外で案内します。フォームでは、どの方法で支払うかを選んでもらいます。

  • 銀行振込(前払い):注文の確認の連絡で金額と振込先を伝え、入金を確かめてから発送します。
  • 代金引換:配送業者が商品と引き換えに代金を受け取ります。配送業者との契約と手数料がかかります。
  • 決済サービスのリンク:クレジットカードなどで支払えるリンクを、注文の確認の連絡で送ります。決済サービスの手数料がかかります。
  • 店頭や受け渡しの場で現金:地域の受け取りや、イベントでの受け渡しの場合です。

支払い方法の選択肢は、実際に対応できるものだけにします。使えない方法を選択肢に残しておくと、注文の後で別の方法をお願いする連絡が必要になります。選択肢の近くに、支払いの時期(注文から何日以内に振込など)と、手数料をどちらが負担するかを書いておきます。期限までに入金が無い場合の扱い(注文を取り消すなど)も書いておくと、連絡の行き違いが減ります。

特定商取引法で表示すること

事業として商品をネットで売る場合、注文フォームは特定商取引法の「通信販売」の決まりにかかわります。通信販売とは、郵便や電話、インターネットなどで申し込みを受ける販売のことです。

広告に表示する事項

特定商取引法の第11条は、通信販売の広告に、販売価格(送料が含まれない場合は送料も)、代金の支払いの時期と方法、商品の引き渡しの時期、申し込みの期間の定めがあるときはその内容、申し込みの撤回や解除に関する事項などを表示するよう定めています。さらに施行規則の第23条は、販売業者の氏名または名称、住所、電話番号、法人がインターネットで広告をする場合の代表者または責任者の氏名、商品の代金と送料以外に購入者が負担する金銭があるときはその内容と額などを定めています。

いわゆる「特定商取引法に基づく表記」は、これらの事項をまとめたものです。注文フォームを置くページか、フォームから見られるページに掲載しておきます。

返品の決まりを書いておく

特定商取引法の第15条の3は、通信販売で商品を買った人について、次のように定めています。

その売買契約に係る商品の引渡し又は特定権利の移転を受けた日から起算して八日を経過するまでの間は、その売買契約の申込みの撤回又はその売買契約の解除(以下この条において「申込みの撤回等」という。)を行うことができる。 出典: e-Gov法令検索「特定商取引に関する法律」第15条の3

ただし、販売業者が返品についての特約を広告に表示していた場合は、この限りではないとされています。インターネットでの注文(電子消費者契約)の場合は、広告に表示することに加えて、主務省令で定める方法でも表示している必要があると書かれています。つまり、「返品はお受けできません」「不良品の場合のみ交換します」のような決まりを設けるなら、商品の案内のページだけでなく、注文を確定する前の画面などでも分かるように書いておく必要があります。返品の決まりが書かれていないと、商品を受け取ってから8日の間は返品を受けることになる、と考えておきます。

申し込みの画面の表示

特定商取引法の第12条の6は、通信販売の申し込みを受ける画面に、分量、価格と送料、支払いの時期と方法、引き渡しの時期、申し込みの期間、撤回や解除に関する事項を表示するよう定め、送信が申し込みになることを誤認させる表示を禁じています。無料のフォームで注文を受ける場合も、フォームの説明欄や送信ボタンの近くに、これらの条件と「送信すると注文の申し込みになります」という一文を書いておきます。

どの事項をどこまで表示する必要があるかは、売る商品や取引の形で変わります。相手が事業者として買う取引などは対象から外れる場合もあります。詳しくは消費者庁の特定商取引法のページの案内で確かめてください。

Googleフォームで注文フォームを作る手順

Googleフォームで注文フォームを作る手順です。

  1. forms.google.comを開き、空白のフォームのアイコンをクリックします。
  2. タイトルに「〇〇 ご注文フォーム」と入れ、説明欄に、注文の受付期間、発送の目安、送料、支払い方法と期限、返品の決まり、問い合わせ先、「特定商取引法に基づく表記」のページへの案内を書きます。
  3. 商品ごとに数量の質問を作り、プルダウンで0から上限までの数を選べるようにします。質問の文に、商品名、内容量、価格を書きます。
  4. お届け先の質問を作ります。「お届け先は注文者と同じですか」の質問に「回答に応じてセクションに移動」を設定し、違う場合だけ別のお届け先を聞くセクションに進むようにします。
  5. 支払い方法の質問を、多肢選択式で作ります。
  6. 最後に「送信すると、ご注文の申し込みになります。合計金額と支払いのご案内は、確認のメールでお送りします」と説明の項目を加えます。
  7. 「設定」の「回答」で、メールアドレスを「回答者からの入力」で集める設定にし、「回答のコピーを回答者に送信」を設定します。注文の控えが注文者に届きます。
  8. 「設定」の「プレゼンテーション」で確認メッセージを編集し、次に起きることと問い合わせ先を書きます。
  9. 「回答」の画面で、回答の送信先のスプレッドシートを作り、新しい回答のメール通知をオンにします。
  10. 右上の「プレビュー」で試しに注文し、問題が無ければ右上の「公開」で公開してリンクを配ります。

受付期間を決める場合は、Googleドキュメント エディタ ヘルプの「フォームの回答を表示、管理する」にあるとおり、公開のアイコンから「終了日または回答数の上限を設定」で、終了の日時を決められます。

合計金額の伝え方と、注文が確定するタイミング

無料のフォームは、選ばれた商品と数量から合計金額を自動で計算しません。そのため、合計金額をいつ、どう伝えるかを決めておく必要があります。

確認の連絡で金額を確定させる

もっとも確実なのは、注文が届いたら、売る側が合計金額(商品代、送料、手数料)を計算し、確認の連絡で伝える流れです。

「〇〇様 ご注文ありがとうございます。以下の内容でお受けしました。 いちごジャム 2個 1,600円 3種の詰め合わせ 1個 2,400円 送料 〇〇円 合計 〇〇円 お振込先:〇〇銀行 〇〇支店 普通 〇〇〇〇 お振込期限:〇月〇日 入金を確認しましたら、〇日以内に発送します。」

注文が確定するタイミングを書いておく

フォームを送信した時点で注文が確定するのか、売る側の確認の連絡が届いた時点で確定するのかを、フォームの説明欄と確認の連絡に書いておきます。売り切れや配達の範囲外で注文を受けられない場合があるなら、「確認のメールをもって注文の確定とします」のように書いておくと、受けられない注文を断るときに揉めにくくなります。

金額の目安をフォームに示す

合計金額が分からないまま注文するのは、回答者にとって不安です。説明欄に価格表と送料の表を載せ、「例:いちごジャム2個と詰め合わせ1個なら、送料込みで〇〇円」のように、よくある注文の合計の例を書いておくと、回答者は金額の見当をつけて注文できます。

注文が届いた後の流れ

注文フォームを公開すると、注文の一覧が名簿の役目を果たします。届いた後の流れを決めておきます。

  1. 注文の内容を確かめる:数量、お届け先、支払い方法に不備が無いかを見ます。
  2. 確認の連絡を送る:合計金額と支払いの案内を送ります。
  3. 入金を確かめる:前払いの場合は、入金を確かめるまで発送しません。
  4. 発送する:発送したら、発送の連絡を送ります。配送業者の問い合わせ番号を添えます。
  5. 記録を締める:発送済みの印を付け、売上の記録に転記します。

受注の一覧に加える管理の列

回答をつないだスプレッドシートの右側に、売る側が使う列を加えます。

  • 合計金額
  • 確認の連絡(済み、未)
  • 入金(済み、未)と入金日
  • 発送(済み、未)と発送日
  • 問い合わせ番号
  • メモ

フォームの回答の列は書き換えず、数量の変更などは管理の列やメモに記録します。こうしておくと、後から元の注文を確かめられます。

在庫を手で数える

無料のフォームは在庫を自動で減らしません。商品ごとの残りの数を別の表で管理し、注文が届くたびに引き算します。残りが少なくなったら、フォームの選択肢の上限を下げるか、売り切れの商品を選択肢から外します。

注文フォームでよくあるトラブルと防ぎ方

数量の間違い

1と11の打ち間違い、単位の取り違えは、プルダウンの選択肢と、質問文の単位の表記で防げます。確認の連絡で注文の内容を一覧にして返すと、注文者が誤りに気づけます。

住所の不備

建物名や部屋番号の抜けは、住所の欄を分けることで減らせます。発送の前に住所を見直し、不備があれば電話かメールで確かめます。

同じ注文が2回届く

送信が終わったか分からず、もう一度送ってしまう人がいます。確認メッセージに「ご注文を受け付けました。控えのメールをお送りしましたので、再度の送信は不要です」と書いておきます。同じ人から同じ内容の注文が続けて届いたら、確認してから処理します。

入金が無い

振込期限を過ぎても入金が無い場合の扱いを、フォームの説明欄に書いておきます。期限の前日に一度だけ連絡し、期限を過ぎたら注文を取り消す、のように決めておくと、在庫をいつまでも押さえずに済みます。取り消した注文は一覧から消さず、管理の列に「取消」と記録しておくと、後で同じ人から問い合わせがあったときに経緯を説明できます。受注生産の品で材料を先に用意する場合は、入金を確かめてから作り始める、という順番にしておくと、入金の無い注文で材料が無駄になりません。

キャンセルの連絡

キャンセルや変更をどこで受けるかを決め、確認の連絡に書いておきます。発送の後のキャンセルや返品の扱いは、前の節で触れた返品の決まりに沿って対応します。

食品や手作りの品を注文で受けるときの注意

注文フォームは誰でも作れますが、売る商品によっては、フォームとは別に許可や表示の決まりがかかわります。

食品は、作る場所と表示の決まりを先に確かめる

お菓子やジャム、お弁当などの食品を作って売る場合は、作る場所について保健所の営業許可や届出が必要になることがあります。家庭の台所で作ったものをそのまま売れるとは限らず、必要な許可は作る食品の種類や売り方で変わります。また、包装された食品を売る場合は、名称、原材料、内容量、期限、アレルギーの表示など、食品表示の決まりもかかわります。注文フォームを作る前に、住んでいる地域の保健所と自治体の窓口で、必要な手続きと表示を確かめてください。

手作りの品は、仕上がりの違いを先に伝える

手作りの品は、1つずつ色や形が少しずつ違います。注文フォームの説明欄に「手作りのため、写真と色味や形が異なる場合があります」と書いておくと、受け取った人との行き違いを防げます。受注生産の場合は、注文から発送までにかかる日数の目安も書いておきます。

中古品は、別の決まりがかかわる

自分が使ったものではなく、仕入れた中古品を売る場合は、古物営業法の許可がかかわることがあります。扱う品と売り方で変わるため、所管の警察署に確かめてから注文の受付を始めます。

取引先から定期的な注文を受けるフォーム

事業者どうしの取引で、決まった商品を繰り返し発注してもらう場合も、注文フォームが役立ちます。電話やファクスで受けていた注文をフォームに切り替えると、聞き間違いや読み違いが減り、注文の記録も残ります。

取引先の情報は、毎回聞かずに済む形にする

取引先の会社名や住所を毎回入力してもらうのは手間です。Googleフォームには、一部の欄をあらかじめ入力した状態のリンクを作る機能があります。Googleのヘルプによると、その他のアイコンから「フォームに事前入力する」を選び、事前に入れたい欄に入力して「リンクを取得」すると、その欄が入力済みのフォームのリンクができます。取引先ごとに会社名を入力済みにしたリンクを作って渡せば、毎回の入力は商品と数量だけで済みます。

納品の希望日と締め時刻を決める

定期的な注文では、何時までの注文を何日に納品するかという締め時刻を決め、フォームの説明欄に書いておきます。締め時刻を過ぎた注文の扱い(翌回の納品に回すなど)も書いておくと、問い合わせが減ります。

請求の方法を合わせる

事業者どうしの取引では、注文ごとに支払うのではなく、月末に締めて請求書を送る形が多くなります。注文フォームの回答の一覧に取引先の名前と金額の列を設けておくと、月末にまとめて集計し、請求書を作る作業が楽になります。

公開する前の点検の項目

注文フォームを公開する前に、次の項目を確かめます。

  • 商品ごとの数量の質問に、商品名、内容量、価格、単位が書かれているか
  • 数量に上限があり、数字以外が入らないか
  • 住所の欄が分かれていて、建物名と部屋番号の欄があるか
  • 支払い方法と期限、手数料の負担が書かれているか
  • 返品の決まりと、注文が確定するタイミングが書かれているか
  • 「特定商取引法に基づく表記」のページを案内しているか
  • 送信すると申し込みになることが、送信の前に分かるか
  • 試しに注文し、控えのメールと新しい回答の通知が届くか

個人情報の扱い

注文フォームでは、名前、住所、電話番号など、多くの個人情報を集めます。個人情報保護法は、本人から入力画面などで直接個人情報を受け取るとき、あらかじめ利用目的を示すよう求めています(第21条第2項)。説明欄に「ご入力いただいた情報は、ご注文の確認、商品の発送、お支払いのご案内にのみ使用します」のように書いておきます。

回答をつないだスプレッドシートを誰と共有しているかも見直します。Googleのヘルプでは、フォームの共同編集者はつないだスプレッドシートにもアクセスできるようになり、共同編集者を外すときはフォームとスプレッドシートの両方で権限を変える必要があると案内されています。

受注から発送までの状態を1件ずつ管理する

注文が少ないうちは、スプレッドシートの管理の列で十分に回ります。注文が増えてくると、確認の連絡、入金、発送の状態を列で追い、メールソフトで1件ずつ連絡する作業が重くなります。同じ人から再注文があったときに、前回の注文をすぐに探せないことも出てきます。

こうした場面の選択肢の1つが、フォームの道具のHalictです。公式サイトでは、注文や見積もりの受付の使い方として、見積依頼、見積提示、受注、制作中、発送済みのように、受注から発送まで状態を切り替えながら進める流れが紹介されています。数量を受け付ける数値の項目、納品の希望日を聞く日付の項目、デザインのデータを受け取るファイル提出の項目などを含む12種類の項目でフォームを作れます。メールアドレスをもとに連絡先が自動で作られ、同じ人が複数回注文しても過去のやり取りが一列に並ぶと案内されています。

届いた注文への連絡は同じ画面から送れ、送った日時と開封が記録されます。フォームの送信直後には、回答内容の控えを添えた自動返信を送れ、回答はCSVで書き出して会計や在庫の仕組みに渡せます。料金は使うメンバーの人数で決まり、1人で使うフリープランは0円で、フォームの数と回答の数はどのプランでも無制限です。なお、支払いを受け取る機能は公式サイトに記載が無いため、支払いはこれまでどおりフォームの外で案内する形になります。

Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

注文フォームの仕組みづくりを仕事にする視点

注文フォームを作り、受注から発送までの流れを整える仕事は、小さな事業者が自分で手探りで行っていることが多い一方で、外部に頼まれる仕事でもあります。フォームの設計、確認の連絡の文面、受注の一覧の作り方まで含めて整えると、事業者の手間は大きく変わります。

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、こうした仕組みづくりを任されて長く頼られる人は、フォームの見た目より、数量や返品の決まりのような「後で揉めやすいところ」を事業者と一緒に先に決められる人です。業務を見直して道具を選ぶ提案ができると、単発の作業から、続けて相談される関係に変わります。

業務の流れを見直し、AIや道具の活用を支援する仕事は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。受注の仕組みを自社のシステムやアプリとして作り込む仕事は、アプリケーション開発のお仕事が入り口になります。注文フォームへの集客や、商品ページの見せ方を整える仕事は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事が参考になります。

小さな事業者の経営を、販路や受注の仕組みの面から支える立場もあり、その代表的な資格が中小企業診断士です。商品の写真やフォームの見た目を外部に頼む場合の費用感は、デザイナーの年収・単価相場で確かめられます。

注文フォームを無料で作るときに押さえることは3つです。商品ごとに数量の欄を設け、価格と単位を質問文に書き、数量は選択肢か数字だけで受け付けること。支払い方法と期限、返品の決まり、注文が確定するタイミングを、送信の前に読める場所に書くこと。合計金額は確認の連絡で伝え、入金と発送の状態を同じ一覧で記録すること。この3つがそろえば、無料のフォームでも、行き違いの少ない受注を続けられます。

よくある質問

Q. 注文フォームは無料でどうやって作れますか?

Googleアカウントがあれば、Googleフォームで無料で作れます。商品ごとに数量の質問を作り、お届け先と支払い方法の質問を加えて公開します。Microsoftアカウントがあれば、Microsoft Formsでも作れます。どちらも支払いの機能は無いため、合計金額と支払いの方法は、注文を受けた後の確認の連絡で案内します。

Q. 数量の項目はどのように作ればよいですか?

商品ごとに数量の欄を設け、質問の文に商品名、内容量、価格、単位を書きます。数量はプルダウンで0から上限までを選ぶ形にするか、Googleフォームの回答の検証で数字だけを受け付け、範囲を決めます。1回の注文の上限を決めて説明欄に書き、売り切れた商品は選択肢から外します。

Q. 無料の注文フォームで合計金額を表示できますか?

GoogleフォームやMicrosoft Formsは、選ばれた商品と数量から合計金額を自動で計算しません。注文を受けたら売る側が商品代、送料、手数料を計算し、確認の連絡で伝えます。説明欄に価格表と送料の表、よくある注文の合計の例を書いておくと、注文する人が金額の見当をつけられます。

Q. 注文フォームに特定商取引法の表示は必要ですか?

事業としてネットで商品を売る場合は、通信販売の決まりがかかわります。特定商取引法と施行規則は、価格と送料、支払いの時期と方法、引き渡しの時期、返品に関する事項、事業者の名称や住所、電話番号などの表示を定めています。返品の決まりを書いていないと、受け取りから8日の間は申し込みの撤回等ができます。詳しくは消費者庁の案内で確かめてください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月29日最終更新:2026年10月17日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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