お中元のお礼状の例文|個人と取引先への書き方


この記事のポイント
- ✓お中元のお礼状の例文を
- ✓親戚・友人・恩師などの個人あてと
- ✓上司・取引先あてに分けて紹介します
お中元が届いたとき、まず電話でお礼を言ったものの、改めてお礼状を出すべきか、どんな文面にすればよいか迷う人は多いものです。お中元のお礼状は、受け取ったことの報告と感謝を伝える短い手紙で、型さえ押さえれば、個人あてでも取引先あてでも数分で書き上げられます。
この記事では、お中元のお礼状の基本の構成と送る時期を説明したうえで、親戚、友人、恩師、上司、取引先と、相手ごとの例文を紹介します。はがきと封書の使い分け、家族あてに届いたお中元を代わりにお礼するときの書き方、メールで送る場合の文面、今後の贈り物を辞退したいときの伝え方もあわせて解説します。会社で多くの贈答や問い合わせを受け付ける担当の人に向けて、記録の残し方と、Halictのような受付の道具を使える場面にも後半で触れます。
お中元のお礼状は必要か
お中元をいただいても、品物でお返しをする必要は基本的にありません。お中元は、日頃お世話になっている人へ感謝を伝える贈り物で、受け取った側はお礼の言葉を返すのが一般的な作法です。その「お礼の言葉」を形にしたものが、お礼状です。
百貨店のお中元の案内でも、お礼状の役割が次のように説明されています。
お中元をいただいた際のお返しは必須ではありません。ただし、お世話になっている方やお取引先からいただいた場合は、メールやお礼状などで感謝を伝えるとよいでしょう。お礼状には、感謝の気持ちを伝えることに加えて、「品物を確かに受け取りました」という報告の意味もあります。 出典: daimaru-matsuzakaya.jp
お中元は配送で届くことがほとんどなので、贈った側は「無事に届いたか」「傷んでいなかったか」を気にしています。お礼状は、その心配を解く知らせでもあります。電話やメールですぐにお礼を伝えた場合でも、目上の人や改まった関係の相手には、手書きのお礼状を改めて出すとより丁寧です。
親しい家族や友人であれば、電話やメッセージアプリでお礼を伝えるだけで済ませることも多くなりました。ただ、年配の親戚や恩師のように、手紙のやり取りを大切にしている相手には、はがき1枚でもお礼状を出すと喜ばれます。誰にどの方法でお礼を伝えるかは、相手が普段どのような連絡を好んでいるかを基準に決めるとよいでしょう。
お礼状を送る時期
お礼状は、届いてからできるだけ早く出すのが基本です。百貨店の案内では、できれば一両日中、遅くても3日以内に投函するのがよいとされています。品物を受け取ったという報告の意味があるため、早いほど相手は安心します。
すぐに手紙を書く時間がとれない場合は、まず電話やメールでお礼と受け取ったことを伝え、そのあとで改めてお礼状を出します。お礼状が遅れてしまった場合も、出さないよりは出したほうがよく、その場合は本文に「お礼が遅くなりましたことをお詫び申し上げます」と一言添えます。
お中元が届く時期は、地域によって違いがあります。一般には、関東では7月上旬から中旬、関西などでは7月中旬から8月中旬が多いとされていますが、近年は全国的に早まる傾向があるとも言われます。お礼状は届いた時期に合わせて書くので、自分の地域の習慣を気にする必要はありませんが、時候のあいさつは書く日の季節に合わせて選びます。
立秋(8月7日ごろ)を過ぎてから届いたものは、「暑中見舞い」ではなく「残暑見舞い」の時期に入ります。お礼状の中で季節の見舞いを兼ねる場合は、立秋の前なら「暑中お見舞い申し上げます」、後なら「残暑お見舞い申し上げます」と書き分けます。
はがきの配達日にも気をつけます。日本郵便のはがきの案内では、土曜日、日曜日、休日の配達は行っていないと書かれています。週末をはさむと届くまでに日数がかかるので、書き上げたら早めに投函しましょう。
はがきと封書の使い分け
お中元のお礼状は、はがきでも封書でも構いません。使い分けの目安は、相手との関係と、伝えたい内容の長さです。
| 送り方 | 向いている相手 | 料金の目安 |
|---|---|---|
| はがき | 親戚、友人、近所の人、気心の知れた知人 | 1通85円 |
| 封書(便箋と封筒) | 恩師、上司、目上の人、取引先 | 定形郵便物で50g以内なら110円 |
料金は、日本郵便の国内の料金表に載っている金額です。はがきは手軽に出せ、季節の絵柄のものを選べば夏らしい便りになります。一方で、はがきは郵送の途中で文面が見えるため、改まった相手や会社同士のやり取りでは、封書のほうが丁寧な印象になります。
封書で送る場合は、白の無地か、薄い罫線の入った便箋と、白の和封筒を使います。夏らしい淡い色や、朝顔、金魚、風鈴などの絵柄が入った便箋も、親しい相手なら季節感が出てよいでしょう。取引先や上司あてなら、柄の少ないものを選びます。
筆記具は、黒か濃い青のペンや万年筆を使います。こすると消えるペンは、熱で文字が消えることがあるので、手紙には向きません。字に自信がない場合も、ゆっくり大きめに書けば十分に読みやすくなります。パソコンで本文を作る場合でも、署名と宛名だけは手書きにすると、気持ちが伝わりやすくなります。
お礼状の基本の構成
手紙には、昔から使われてきた並び方があります。お中元のお礼状は、次の順に書けば自然な流れになります。
- 頭語:手紙の書き出しのあいさつの言葉。改まった相手には「拝啓」
- 時候のあいさつ:季節にふれる一文。「盛夏の候」「暑さ厳しき折」など
- 相手の様子を気づかう言葉:「皆様お元気でお過ごしのことと存じます」など
- お礼:お中元をいただいたことへの感謝
- 品物の感想:家族で食べた、飲んだ、使ったという具体的な一言
- 相手の健康を気づかう結びの言葉:「暑さの折、どうぞご自愛ください」など
- 結語:頭語と対になる結びの言葉。「拝啓」なら「敬具」
- 日付と署名
頭語と結語は、決まった組み合わせで使います。改まったお礼状なら「拝啓」と「敬具」、女性が書く場合は結語に「かしこ」を使うこともあります。親しい相手へのはがきであれば、頭語と結語を省き、季節のあいさつから書き始めても失礼にはなりません。「前略」は前文を省く急ぎの手紙に使う言葉なので、お礼状には向きません。
お礼状の中心は、4と5のお礼と品物の感想です。「結構なお品をありがとうございました」だけで終わらせず、「冷たく冷やした素麺を、家族で昼食にいただきました」のように、どう味わったかを具体的に書くと、贈った側は選んでよかったと感じます。
文末の結びの言葉は、夏の季節に合わせて相手の健康を気づかう内容にします。「厳しい暑さが続きますので、くれぐれもご自愛ください」のような一文が定番です。
品物の感想の書き方と、品物別の一言の例
お中元のお礼状で、読んだ相手の心に最も残るのは、品物の感想の部分です。「結構なお品をありがとうございました」は丁寧な言い方ですが、それだけでは定型のあいさつに見えてしまいます。誰と、いつ、どのように味わったか、どんな気持ちになったかを1文か2文で書き加えるだけで、手紙の印象は大きく変わります。
感想を書くときは、次の3つのうち1つか2つを入れるのがこつです。
- 誰と味わったか:家族で、子どもたちと、職場の皆で、など
- どのように味わったか:冷やして、昼食に、来客のときに、など
- どう感じたか:暑さが和らいだ、家族が喜んだ、季節を感じた、など
品物ごとの一言の例を挙げます。そのまま使うのではなく、実際の様子に合わせて言葉を変えてください。
| 品物 | 感想の一言の例 |
|---|---|
| 素麺、冷や麦 | さっそく冷たく冷やして、家族で昼食にいただきました。のどごしがよく、暑さで落ちていた食欲も戻りました |
| 果物(桃、メロン、ぶどうなど) | よく冷やして、食後に皆でいただきました。香りがよく、子どもたちは取り合うように食べておりました |
| ビール、ジュースなどの飲み物 | 暑い日の夕方に、冷やしていただくのが毎日の楽しみになっております |
| 和菓子、洋菓子 | 来客の折にもお出しして、上品な味わいだと皆で話しておりました |
| 調味料、乾物、缶詰 | 毎日の料理に重宝しております。いつもより一品増えたと家族も喜んでおります |
| ハム、ソーセージなどの加工品 | 週末の食卓に並べて、家族そろっておいしくいただきました |
品物を開けてすぐにお礼状を書く場合は、まだ味わっていないこともあります。その場合は、「家族一同、いただくのを楽しみにしております」と書けば問題ありません。食べていないのに「おいしくいただきました」と書くのは避けましょう。
取引先から届いた品を社内で分けた場合は、「部署の皆で、休憩の時間にありがたく頂戴いたしました」のように、職場の様子を一言添えると、受け取った様子が相手に伝わります。
7月と8月の時候のあいさつ
お中元のお礼状を書く7月から8月は、暑さを表す時候のあいさつを使います。漢語調の書き方は改まった相手に、柔らかい書き方は親しい相手に向いています。
| 時期 | 漢語調の例 | 柔らかい書き方の例 |
|---|---|---|
| 7月上旬 | 盛夏の候、仲夏の候 | 梅雨明けが待ち遠しい今日この頃 |
| 7月中旬 | 大暑の候、猛暑の候 | 梅雨も明け、いよいよ夏本番となりました |
| 7月下旬 | 盛夏の候、炎暑の候 | 暑さが日ごとに厳しくなってまいりました |
| 8月上旬 | 晩夏の候、残暑の候(立秋以降) | 連日厳しい暑さが続いております |
| 8月中旬 | 残暑の候、立秋の候 | 暦の上では秋とはいえ、暑い日が続いております |
| 8月下旬 | 晩夏の候、処暑の候 | 朝夕に少しずつ秋の気配を感じるようになりました |
ビジネスのお礼状では、季節を問わず使える「時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」という書き方もあります。「時下」は「この頃」という意味で、季節を特定しない時候のあいさつです。取引先あての礼状では、この書き方を使う会社も多くあります。
時候のあいさつで大切なのは、実際の天候とずれないことです。冷夏の年に「猛暑の候」と書くと違和感が出るので、その年の空模様に合わせて言葉を選びましょう。
例文:親戚へのお中元のお礼状
親戚へのお礼状は、はがきで構いません。家族の近況を添えると、親戚ならではの温かい便りになります。叔父や叔母など目上の親戚には、丁寧語を基本にしつつ、硬くなりすぎない言葉を選びます。
盛夏の候、叔父様、叔母様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
このたびは、ご丁寧なお中元の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
いただいた桃は、子どもたちが大喜びで、冷やして毎日少しずつ味わっております。甘くてみずみずしく、家族そろって夏の楽しみが一つ増えました。
こちらはおかげさまで皆元気に過ごしております。お盆にはまた伺いたいと話しておりますので、その折にはどうぞよろしくお願いいたします。
暑さ厳しき折、どうぞお体を大切になさってください。
まずは書中にてお礼申し上げます。
令和八年七月二十日
山田 花子
この例のように、品物の感想と家族の様子をそれぞれ1文から2文で書くと、はがき1枚にちょうど収まります。年配の親戚には、文字を大きめに書くと読みやすくなります。
例文:友人・知人へのお中元のお礼状
友人や知人へのお礼状は、親しみのある言葉で書いて構いません。ただし、百貨店の案内にもあるように、親しい相手でも基本の礼儀は守ることが大切です。
友人・知人へのお中元のお礼状を書くときには、「親しき仲にも礼儀あり」を念頭に、基本のマナーを守ったお礼状を書くようにしましょう。 出典: daimaru-matsuzakaya.jp
友人あての例文です。
毎日暑い日が続いていますが、お元気ですか。
先日は、素敵なお中元をありがとうございました。
送ってくれたクラフトビールの詰め合わせ、さっそく夫と飲み比べてみました。どれも香りが違っていて、中でも柑橘の香りのものは、二人とも気に入って取り合いになりました。
いつも気にかけてくれて本当にうれしいです。落ち着いたら、また一緒にご飯に行きましょう。
夏バテしないように、体に気をつけて過ごしてね。
友人あてでは、頭語と結語を省いて、普段の言葉に近い形で書いても問題ありません。ただし、乱暴な言葉や略語は避け、お礼と感想ははっきり書きます。
例文:恩師や目上の知人へのお中元のお礼状
恩師や仲人、お世話になった目上の知人には、封書で改まった形のお礼状を出すと丁寧です。頭語と結語を使い、言葉づかいも敬語で整えます。
拝啓
盛夏の候、先生にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、このたびは結構なお中元の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
いつもこちらのほうがお世話になっておりますのに、温かいお心づかいをいただき、恐縮しております。
お送りいただいた水ようかんは、家族で冷やしていただきました。上品な甘さで、暑さで食が細くなっていた母も、喜んで口にしておりました。
先生には、在学中から今に至るまで変わらぬご指導をいただき、心より感謝しております。
厳しい暑さが続きますので、どうぞご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
まずは略儀ながら書中にてお礼申し上げます。
敬具
日本郵便の文例集にも、中元や歳暮のお礼状の例として、次のような一節が紹介されています。
さて、このたびは御丁寧な御挨拶とともに大変結構なお品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。 出典: post.japanpost.jp
恩師へのお礼状では、近況を一言添えると、先生にとってうれしい知らせになります。仕事のことや家族のことなど、相手が気にかけてくれていそうな話題を選びます。
例文:上司へのお中元のお礼状
上司からお中元をいただく場面は多くありませんが、部下の結婚や出産の年などに届くことがあります。上司には、封書で改まったお礼状を出し、職場では直接会ったときにも口頭でお礼を伝えます。
拝啓
盛夏の候、部長におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
日頃より格別のご指導を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、このたびはお心のこもったお中元の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
さっそく家族でいただきましたが、香りのよい日本茶で、毎朝の楽しみにしております。
まだまだ至らぬ点の多い身ではございますが、今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
暑さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
敬具
上司あてのお礼状では、仕事への意気込みを長々と書く必要はありません。お礼と感想、今後のお願いを簡潔に書けば十分です。職場での会話と内容が食い違わないように、品物の名前は正しく書きます。
例文:取引先へのお中元のお礼状
取引先からお中元が届いた場合は、会社としてお礼状を出します。ビジネス文書の形にして、日付、宛名、差出人、件名、本文の順に書くのが一般的です。百貨店の案内でも、企業あてと個人あてで書き方を分けて紹介しており、取引先には相手に失礼のない形式を整えることが重視されています。個人あてのように家族の話題を中心にするのではなく、会社同士のお付き合いへの感謝を中心に書くのが基本です。
取引先あての例文です。
令和八年七月十五日
株式会社〇〇
代表取締役 〇〇 〇〇 様
株式会社△△
営業部 部長 □□ □□
お中元御礼
拝啓 盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、このたびはご丁寧にお中元の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。部署の皆でありがたく頂戴いたしました。
今後とも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
まずは略儀ながら書中をもちましてお礼申し上げます。
敬具
取引先あてのお礼状では、品物の感想は短めにとどめ、日頃の取引へのお礼と今後のお願いを中心に書きます。社内で分けた場合は「部署の皆でいただきました」と書くと、受け取った様子が伝わります。宛名は、贈り主として名前が書かれている人にします。送り状に会社名だけが書かれている場合は、「株式会社〇〇 御中」とし、日頃やり取りしている担当者がいれば、その人あてにしても構いません。差出人は、自分の会社で取引の窓口になっている人の名前にすると、相手もどの部署から届いたかが分かりやすくなります。
家族あてに届いたお中元を代わりにお礼するとき
夫あてに届いたお中元のお礼状を妻が書く、親あてに届いたものを子が代わりに書くといった場面もあります。この場合は、本来の受取人の名前で書き、署名の横に代筆したことを示します。
妻が夫の代わりに書く場合は、署名を「山田 太郎 内」とします。「内」は、妻が代わりに書いたことを示す昔からの書き方です。本文では「主人が大変喜んでおりました」「主人からもくれぐれもよろしくと申しております」のように、本来の受取人の気持ちを伝えます。
それ以外の家族が代わりに書く場合は、署名の横に「代」と書く方法があります。また、本文の最後に「父に代わりましてお礼申し上げます」と書けば、誰が書いたかがはっきり伝わります。
家族全員にあてて届いたお中元なら、代表して1人が書き、署名を「山田 太郎 家族一同」のようにすると、家族全員からのお礼になります。
メールでお礼を伝える場合
取引先や普段メールでやり取りしている相手には、まずメールでお礼を伝え、改めてお礼状を郵送するのが丁寧な流れです。会社によっては、贈答のお礼をメールのみで済ませる決まりにしているところもあります。
メールの件名は、「お中元のお礼(株式会社△△ □□)」のように、内容と差出人が一目で分かる形にします。本文の例です。
株式会社〇〇
営業部 〇〇様
いつも大変お世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日、ご丁寧にお中元の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
部署の皆でありがたく頂戴いたします。日頃のお心づかいに、心より感謝申し上げます。
暑い日が続きますので、どうぞご自愛ください。今後ともよろしくお願い申し上げます。
まずはメールにて失礼ながら、お礼申し上げます。
メールでは、頭語や時候のあいさつを省き、いつものあいさつから書き始めて構いません。最後に「メールにて失礼ながら」と添えておくと、略式であることへの配慮が伝わります。
電話でお礼を伝えるときの話し方
親しい親戚や友人には、お礼状の代わりに電話でお礼を伝えることもよくあります。電話は、品物が届いたことをその日のうちに知らせられるのが良いところです。お礼状を出す相手でも、届いたその日に電話を入れておくと、贈った側はすぐに安心できます。
電話をかける時間帯は、相手の生活に合わせます。一般には、朝の早い時間、食事どき、夜遅い時間を避け、午前10時から夕方までの間にかけると落ち着いて話せます。共働きの家庭や、仕事をしている相手であれば、夜の早い時間のほうがつながりやすいこともあります。
話す内容は、お礼状と同じ順で構いません。「今日、お中元が届きました。ありがとうございます」と受け取ったことを先に伝え、次に「さっそく冷やして家族でいただきました」と感想を伝え、最後に「暑い日が続くので、体に気をつけてくださいね」と相手を気づかう言葉で結びます。長電話にならないよう、5分ほどで切り上げるのが相手への配慮です。
相手が留守の場合は、留守番電話に「お中元が届きました。ありがとうございました。また改めてご連絡します」と短く残し、後日かけ直すか、はがきでお礼を伝えます。電話でお礼を伝えた相手にも、目上の人であれば、あとからお礼状を出すとより丁寧です。
お中元を辞退したいときの伝え方
毎年いただくお中元を、今後は控えてほしいと伝えたい場面もあります。会社の決まりで取引先からの贈答を受け取れない場合や、相手に負担をかけたくない場合です。辞退するときも、まずはいただいたことへのお礼を伝え、そのうえで今後の辞退をやわらかく書きます。
個人あての場合は、次のように書きます。
「いつもお心にかけていただき、本当にありがとうございます。ただ、毎年のお心づかいは心苦しく思っておりますので、どうか今後はお気づかいなさいませんよう、お願い申し上げます。」
会社の決まりで受け取れない場合は、品物を返送し、お断りの手紙を添えます。「弊社では、お取引先様からの贈答品をお受けしないこととしております。せっかくのお心づかいを誠に恐縮ですが、ご返送させていただきます。」と、会社の方針であることを明記すると、相手も受け止めやすくなります。
辞退の伝え方は、相手との関係によって受け取られ方が変わります。強い言葉で断ると、関係が冷えてしまうこともあるので、感謝の言葉を十分に添えることが大切です。
辞退を伝えたあとの年も、季節のあいさつ状や年賀状のやり取りは続けると、贈り物をやめても関係が続いていることが相手に伝わります。仲人や恩師へのお中元のように、贈る側が「三年ほどで区切る」と考えていることもあるので、相手から贈り物が届かなくなった場合も、こちらからは季節の便りを出し続けるとよいでしょう。
取引先の場合は、担当者個人に断りを伝えるよりも、会社として方針を案内する文書を出すほうが、相手の社内でも共有しやすくなります。年末のお歳暮の時期の前に、取引先全体へ「贈答品はご遠慮申し上げます」という案内を出す会社もあります。
お礼状でよくある失敗
お中元のお礼状は短い手紙ですが、短いだけに、細かな言葉づかいが目立ちます。書き終えたら、次の点を確かめておきましょう。
- 頭語と結語の組み合わせ:「拝啓」で書き始めたら「敬具」で結んでいるか。「前略」で書き始めていないか
- 季節のずれ:立秋を過ぎているのに「暑中」と書いていないか
- 品物の名前:贈られた品の名前を間違えていないか。送り状や添えられたカードで確かめる
- 敬称:宛名を「様」としているか。会社あてで「御中」と個人名の「様」を重ねていないか
- お返しを匂わせる言葉:「何かお返しを」と書くと、相手に気を遣わせることがある
- 次回の催促と受け取られる言葉:「また来年も楽しみにしています」は、親しい相手以外には控える
最後の点は見落としがちです。親しい友人なら冗談として通じても、目上の人や取引先には、贈り物を催促しているように受け取られるおそれがあります。お礼状は、今回のお心づかいへの感謝にとどめるのが無難です。
また、お礼状とお返しを兼ねて品物を送る場合は、お礼状を品物に同封するのではなく、別に先に送るのが一般的です。品物が届くまでに日数がかかると、お礼が遅れたように見えてしまうからです。
喪中のときや、相手が喪中のとき
自分や相手が喪中の場合でも、お中元のお礼状は出して構わないとするのが一般的な考え方です。お中元は日頃の感謝を伝える贈り物で、お祝いごとではないからです。ただし、喪中の相手への手紙では、明るすぎる言葉や、お祝いを連想させる表現は控えます。
相手が喪中のときは、「暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか」のように、落ち着いた季節のあいさつにし、相手の体調を気づかう言葉を多めに添えます。四十九日の前など、悲しみが深い時期であれば、「ご家族の皆様もお疲れのことと存じます」と、相手の状況を思いやる一文を入れるとよいでしょう。
自分が喪中のときにお中元が届いた場合も、お礼状は普段どおりに出します。忌明け前で心の余裕がない場合は、家族の誰かが代わりに書いても構いません。考え方は家や地域、宗教によって違いがあるので、迷う場合は家族や親戚に相談してから決めると安心です。
会社で贈答を受け取るときの記録と窓口
会社では、お中元やお歳暮の時期に、取引先から多くの贈答品が届きます。誰から何が届いたか、お礼状を誰が出したか、いつ出したかを記録しておかないと、お礼の出し忘れや、二重に出す行き違いが起きます。件数が少ないうちは、表計算のシートに、受け取った日、贈り主、品物、担当、お礼状を出した日を並べて記録するだけで十分です。
取引先からの連絡は、贈答のお礼だけでなく、住所や担当者の変更、問い合わせなど、さまざまな形で届きます。社外の多くの人からの連絡をフォームで受け付け、担当と状況を付けて返信まで管理したい会社なら、その選択肢の1つがHalictです。公式サイトによると、Halictはフォームで届いた一件ごとに担当と状況が残り、返信も同じ画面から送れて、送ったメールの開封まで記録されると案内されています。料金ページでは、メンバー1人までのフリープランが0円で、フォームの数と回答の数は無制限、ステージの管理、自動返信、CSVの書き出しが使えると紹介されています。3人まで使えるスタータープランは月額2,980円、10人まで使えるチームプランは月額7,800円(いずれも税抜)です。Halictで案内されているのはフォームでの受け付けと返信の管理のための機能で、贈答品の発注や配送のための機能は案内されていません。Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
贈答品の受け取りの記録は、総務の担当者が替わったときの引き継ぎにも役立ちます。翌年のお中元の時期に、前の年に誰から届いたかを見返せるようにしておくと、お礼状やお返しの判断がしやすくなります。
季節の手紙を書ける力は、仕事でも生きる
フリーランスと在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、季節のあいさつ状や礼状を的確に書ける人は、どの業界でも頼りにされます。お中元のお礼状のように、短い文面の中で感謝と報告と気づかいを過不足なく伝える力は、取引先とのメールや案内文を書く仕事にもそのまま通じるからです。
会社の中で、贈答の記録や問い合わせの受け付けの流れを整える仕事は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しているような業務の改善の相談として依頼されることもあります。総務や事務の流れを経営の視点から見直したい人には、中小企業診断士のように、会社の仕組みを体系的に学べる資格もあります。
お中元のお礼状は、届いた日のうちに書き始めるのが最も楽な方法です。品物を味わった感想が新しいうちに、相手の顔を思い浮かべながら、数行の手紙にしてみてください。
よくある質問
Q. お中元のお礼状はいつまでに出せばよいですか?
届いてから一両日中、遅くても3日以内に投函するのが目安です。お礼状には品物を受け取ったという報告の意味もあるため、早いほど相手は安心します。すぐに書けない場合は、先に電話やメールでお礼を伝え、改めてお礼状を出しましょう。遅れた場合も、お詫びを一言添えて出すほうが丁寧です。
Q. お中元をもらったらお返しは必要ですか?
お中元は日頃の感謝を伝える贈り物なので、品物でのお返しは基本的に必要ありません。お礼状や電話で感謝を伝えるのが一般的です。どうしてもお返しをしたい場合は、時期をずらして暑中見舞いや残暑見舞いとして贈る方法があります。毎年いただくのが心苦しい場合は、お礼とともに今後の辞退をやわらかく伝えます。
Q. お中元のお礼状ははがきでもよいですか?
親戚や友人、近所の人など、親しい相手へのお礼状ははがきで構いません。恩師や上司、取引先など改まった相手には、便箋と封筒を使った封書のほうが丁寧な印象になります。はがきは郵送の途中で文面が見えるため、会社同士のやり取りでは封書を選ぶとよいでしょう。
Q. 夫あてに届いたお中元のお礼状を妻が書くときの署名は?
夫の名前で書き、署名の横に「内」と添えて「山田 太郎 内」とします。「内」は妻が代わりに書いたことを示す昔からの書き方です。本文では「主人が大変喜んでおりました」のように、夫の気持ちを伝える一文を入れます。それ以外の家族が代筆する場合は「代」と添えるか、本文で代わりに書いたことを伝えます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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