Notionでガントチャートを作る方法と、タイムラインビューでできないこと


この記事のポイント
- ✓Notionでガントチャートを作る方法を
- ✓公式ヘルプのタイムラインビューと依存関係の説明をもとに手順で整理します
- ✓テンプレートとAIの使い方
Notionでガントチャートを作りたい。仕事のメモや資料をNotionにまとめている人ほど、プロジェクトの予定も同じ場所で管理したいと考えます。ただ、Notionのメニューを探しても「ガントチャート」という名前の機能は見当たりません。Notionでガントチャートの役割を果たすのは、データベースの「タイムラインビュー」です。
結論から書くと、Notionのタイムラインビューを使えば、タスクの期間を横棒で並べたガントチャートを無料のプランでも作れます。依存関係を設定すれば、前のタスクが遅れたときに後ろのタスクの日付を自動でずらすこともできます。一方で、進み具合の割合をバーに塗る表示や、担当者ごとの負荷を見る表示など、専用のガントチャートの道具にある機能のいくつかは、標準の設定項目にはありません。
この記事では、Notionの公式ヘルプを一次資料にして、ガントチャートを作る手順を最初から順番に整理します。つまずきやすい点を先回りして説明し、タイムラインビューでできないこと、無料プランで使うときの注意、Notionが向いているチームと向かないチームまで書いていきます。
Notionのガントチャートはタイムラインビューで作る
最初に、Notionの仕組みを押さえておきます。Notionでは、表のような形で情報を管理する「データベース」を作り、それをいろいろな見た目で表示します。この見た目のことを「ビュー」と呼びます。表として見るテーブルビュー、付箋のように並べるボードビュー、月の予定表として見るカレンダービューなどがあり、その1つがタイムラインビューです。
Notionの公式ヘルプは、タイムラインビューを次のように説明しています。
Notionのタイムラインは、タスクとスケジュールを把握できるデータベースで、時間や日、週、月、年など、時系列でプロジェクトを表示できます 出典: Notion ヘルプセンター「タイムラインビュー」
ガントチャートとは、縦にタスクを並べ、横に日付を取って、それぞれのタスクの期間を横棒で表す工程表のことです。タイムラインビューは、まさにこの形でデータベースのアイテムを表示します。つまり、Notionでガントチャートを作る作業は、「日付の範囲を持つデータベースを作り、タイムラインビューで表示する」ことだと言い換えられます。
この仕組みには大きな利点があります。同じデータベースを、ある人はガントチャートで、別の人はボードやカレンダーで見る、という使い分けができることです。工程表のために別のファイルを作る必要がなく、タスクの中身を直せば、すべてのビューに反映されます。
作る前に決めておくデータベースの項目
いきなりタイムラインビューを作る前に、データベースにどんな項目を持たせるかを決めておくと、あとで作り直す手間が減ります。Notionでは、データベースの項目のことを「プロパティ」と呼びます。
ガントチャートとして使うなら、最低限そろえたいのは次の項目です。
| プロパティ | 種類 | 役割 |
|---|---|---|
| 名前 | タイトル | タスクの名前。削除できない |
| 期間 | 日付(終了日を含める) | 横棒の長さになる |
| 担当者 | ユーザー | 誰の仕事かを示す |
| ステータス | ステータス | 未着手・進行中・完了など |
| 工程 | セレクト | 設計・制作・確認などの区分 |
いちばん大事なのは、日付のプロパティで終了日まで入れることです。公式ヘルプには、データベース内に日付範囲を含む日付プロパティが少なくとも1つある場合のみタイムラインは機能し、そうでなければ何も表示されない、と書かれています。日付のプロパティで「終了日」をオンにして、開始日と終了日の両方を入れるのが基本です。
ヘルプによると、開始日と終了日を別々の日付プロパティで管理し、タイムラインの表示で使い分けることもできます。たとえば、制作の期間とリリースの準備期間を別の日付で持っておき、見たいほうに切り替えて表示する、といった使い方です。
もう1つ決めておきたいのが、タスクの細かさです。1つのタスクが2か月も続くような粗さだと、ガントチャートで遅れに気づくのが遅くなります。逆に、1時間で終わる作業まで並べると、横棒が細かくなりすぎて全体が見えません。目安としては、1つのタスクが数日から2週間程度に収まる大きさに分けると、遅れも全体も見渡しやすくなります。
たとえばオンライン講座の教材づくりで、「第1章の制作」のような大きな単位でタスクを並べると、原稿と図版と録画のどこで止まっているのかが分かりません。章ごとに「原稿」「図版」「録画」の3つのタスクに分けておけば、遅れている工程がすぐに見つかります。最初に細かさを決めておくと、あとで分け直す手間を避けられます。
タイムラインビューでガントチャートを作る手順
データベースの項目が決まったら、タイムラインビューを作ります。公式ヘルプに沿うと、新しく作る方法と、既存のデータベースに加える方法の2通りがあります。
新しく作る場合は、ワークスペースに新しいページを作り、「ここから始める」の「•••」をクリックして、「タイムライン」を選びます。ほかのページの中にガントチャートを埋め込みたいときは、そのページで「/Timeline view」と入力してEnterキーを押すと、インラインのタイムラインが作られます。
すでにタスクのデータベースがある場合は、データベース名か、今のビューの名前の横にある「+」をクリックし、表示されるメニューから「タイムライン」を選びます。こうすると、元のテーブルやボードはそのままに、同じデータをガントチャートの形で見るビューが加わります。
ビューができたら、タスクを入力していきます。タイムラインの上で、横棒の左端か右端にカーソルを当てると形が変わり、そのままドラッグすると期間を伸ばしたり縮めたりできます。ヘルプによると、ドラッグの最中には日付が表示されるので、それを目安に調整できます。
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| 1 | 新しいページで「タイムライン」を選ぶ、または既存のデータベースで「+」からタイムラインを追加 |
| 2 | 日付のプロパティで終了日をオンにする |
| 3 | タスクを入力し、開始日と終了日を入れる |
| 4 | 横棒の端をドラッグして期間を調整する |
ヘルプによると、データベースをNotionカレンダーに接続すると、データベースの予定をほかの会議や約束と一緒に1か所で確かめられ、Notionカレンダーからデータベースの日付を直接更新することもできます。ガントチャートの工程と、自分の会議の予定を同じ画面で見比べたい人には便利な使い方です。工程の締め切りの前後に会議が詰まっていないかを確かめると、無理のない計画を立てやすくなります。
つまずきやすいのは、日付のプロパティに開始日しか入っていない状態です。この場合、横棒が1日分の短い印になり、ガントチャートらしく見えません。期間が表示されないときは、まず終了日が入っているかを確かめてください。
見やすく整える設定
ガントチャートは、作ったあとの見やすさで使い勝手が大きく変わります。公式ヘルプが案内している設定のうち、よく使うものを紹介します。
1つ目は、時間の単位の切り替えです。タイムラインの右側、「今日」の左にあるメニューから、時間、日、週、月、年などの単位を選べます。数週間のプロジェクトなら日か週、1年がかりの計画なら月の単位が見やすくなります。
2つ目は、左側のテーブルの表示です。タイムラインの左側にテーブルを開くと、予定の時期に関係なく、全タスクの一覧を常に確かめられます。左側の「>>」か「<<」で表示と非表示を切り替えます。テーブルには、担当者やステータスのプロパティも並べられます。
3つ目は、横棒の上に表示するプロパティの選択です。データベースの右上の設定メニューから「プロパティの可視性」を選び、表示したいプロパティを選びます。担当者の名前を横棒の上に出しておくと、誰がいつ何をしているかがひと目で分かります。
4つ目は、並べ替えです。タイムラインのアイテムはドラッグで上下に並べ替えられます。テーブルを開いている場合は、テーブルの行をドラッグして並べ替えることもできます。
5つ目は、色分けです。ヘルプのよくあるご質問では、タイムラインに表示される色の変更について、条件付きの色分けの機能が案内されています。工程やステータスごとに色を変えると、どの工程が詰まっているかが見やすくなります。
| 設定 | 場所 | 効果 |
|---|---|---|
| 時間の単位 | 「今日」の左のメニュー | 期間に合わせて縮尺を変える |
| 左側のテーブル | 「>>」「<<」 | 全タスクを一覧で確かめる |
| プロパティの表示 | 設定メニューの「プロパティの可視性」 | 横棒に担当者などを出す |
| 読み込みの件数 | 設定メニューの「レイアウト」 | 一度に表示する件数を選ぶ |
タスクが多い場合は、読み込みの件数も見直します。ヘルプによると、レイアウトの設定から読み込みの件数を選べます。表示件数が少ないと、下のタスクが隠れて見落とす原因になります。
依存関係とサブアイテムで工程をつなぐ
ガントチャートの便利さは、工程どうしのつながりを表せることにあります。Notionでは、「依存関係」と「サブアイテム」の2つの機能でこれを実現します。
依存関係とは、あるタスクが終わらないと次のタスクを始められない、というつながりのことです。公式ヘルプ「サブアイテムと依存関係」によると、データベースの上部の設定メニューから「その他の設定」を選び、「依存関係」をクリックして設定します。このとき、前のタスクの日付が動いたときに後ろのタスクをどう動かすかを、3つから選べます。
アイテム間の期間を維持してシフト:タスクAがタスクBをブロックしており、タスクAの期限が1週間前倒しになった場合、タスクBの期限も1週間前倒しになります。 出典: Notion ヘルプセンター「サブアイテムと依存関係」
ほかの2つは、日付が重なり始めたときだけ後ろのタスクをずらす設定と、自動ではずらさない設定です。さらに、ずらした結果の開始日と終了日が週末にならないようにするかどうかも選べます。
| 自動シフトの設定 | 動き方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 日付が重なる場合のみシフト | 重なったときだけ後ろをずらす | 余裕のある計画 |
| アイテム間の期間を維持してシフト | 前が動いた分、後ろも同じだけ動く | 工程の間隔を保ちたい計画 |
| 自動的にシフトしない | 動かさない | 日付を手で管理したい場合 |
サブアイテムは、1つのタスクを小さな作業に分けて、親と子の関係で管理する機能です。ヘルプによると、タイムラインビューでは、サブアイテムを親アイテムのトグルの下にまとめて表示するか、同じ階層に並べて表示するかを選べます。大きな工程を親アイテム、具体的な作業をサブアイテムにすると、全体の流れと細かな作業の両方を1つのガントチャートで扱えます。
注意したいのは、サブアイテムを持つ親アイテムを削除すると、配下のサブアイテムもすべて削除されることです。ヘルプは、サブアイテムを残したい場合は、削除の前に親アイテムの外へ移すよう案内しています。
テンプレートとAIでたたき台を作る
一からデータベースを作るのが大変なら、テンプレートを使う方法があります。Notionのテンプレートのマーケットプレイスには、ガントチャートのテンプレートがまとめられています。
まずは、プロジェクト計画、タイムライン(ガントチャート)、WBS、RACI、週次ステータスレポートを作成しましょう。これらを組み合わせることで、プロジェクトの4つの基本要素、すなわち、スコープ、スケジュール、オーナーシップ、コミュニケーションを一気にカバーできます。 出典: notion.com
WBSとは、プロジェクトの作業を細かく分けて一覧にしたもの、RACIとは、作業ごとに誰が実行し誰が承認するかといった役割を整理した表のことです。テンプレートを使う場合も、プロパティの名前や工程の区分は自分のプロジェクトに合わせて直します。テンプレートのプロパティをそのまま使うと、使わない項目が増えて入力が面倒になります。
タスクの洗い出しにAIを使う人もいます。生成AIにプロジェクトの内容を伝えてタスクと期間の一覧を作らせ、CSVの形でNotionに読み込む、という手順です。CSVとは、表のデータをカンマで区切って並べたファイルの形式のことです。読み込んだあとは、並び順を整えると見やすくなります。
次に、タスクを日付順に並び替えておきます。昇順にしておくと、よりガントチャートっぽく流れるような表示になって良い感じです。 出典: note.com
ただし、AIが出したタスクと期間は、あくまでたたき台です。自分のチームの人数や、ほかの仕事との兼ね合いは反映されていません。期間は必ず担当者と確かめてから確定してください。
チームで運用するときに決めておくこと
ガントチャートは、作った日がいちばん正確で、更新しなければ日に日に実態から離れていきます。Notionのタイムラインをチームで使うなら、作り方と同じくらい、運用の決まりごとが大切です。
1つ目は、誰が日付を直すかです。全員が自由に日付を動かせる状態にすると、誰がいつ予定を変えたのかが分からなくなります。担当者が自分のタスクの日付を直し、全体の計画に関わる変更はプロジェクトの責任者が行う、というように分けておくと、混乱を防げます。
2つ目は、ステータスの意味をそろえることです。「進行中」の意味が人によって違うと、ガントチャートを見ても実態がつかめません。「着手した」「レビュー待ち」「完了」のように、ステータスの選択肢と、それぞれの状態の定義を最初に決めて、チームで共有しておきます。
3つ目は、見直しのタイミングです。週に1回、決まった曜日にガントチャートを全員で見て、遅れているタスクと次の週の予定を確かめる時間を取ると、計画と実態のずれを早く見つけられます。依存関係の自動シフトを使っていても、ずれた結果が本当に実行できる日程かは、人の目で確かめる必要があります。
4つ目は、終わったタスクの扱いです。完了したタスクをそのまま表示していると、ガントチャートが長くなって見づらくなります。完了したタスクを非表示にするフィルターを付けたビューと、すべてを表示するビューを分けておくと、普段は今の仕事だけを見て、振り返りのときだけ全体を見る、という使い分けができます。
| 決めること | 決め方の例 |
|---|---|
| 日付を直す人 | 自分のタスクは担当者、全体は責任者 |
| ステータスの定義 | 着手した/レビュー待ち/完了 |
| 見直しのタイミング | 毎週月曜の朝に全員で確認 |
| 完了したタスク | 非表示のビューと全件のビューを分ける |
決まりごとは、Notionのページの冒頭に短く書いておくと、新しく加わったメンバーにも伝わります。
取引先や外部の人とガントチャートを共有する
業務委託や副業でプロジェクトに関わる場合、取引先とガントチャートを共有したい場面があります。Notionでは、ページを共有する方法がいくつかあるので、相手との関係に合わせて選びます。
1つ目は、ゲストとして招く方法です。料金ページの説明によると、ゲストとは代理店、パートナー、請負業者など、組織の外から招く協力者のことで、招待されたページにだけアクセスできます。取引先の担当者に工程表のページだけを見てもらいたい場合に向いています。料金ページによると、無料プランで招ける外部ゲストは10人までです。
2つ目は、Webに公開する方法です。料金ページでは、無料プランの内容として、Notionのページをウェブに公開する基本的なサイトの機能が挙げられています。URLを知っている人なら誰でも見られる形になるので、社外秘の情報や個人名を含む工程表には向きません。公開する前に、表示しているプロパティに見せてはいけない情報が含まれていないかを確かめます。
3つ目は、取引先用のビューを分ける方法です。同じデータベースに、取引先に見せてよいタスクだけを絞り込んだビューを作り、そのビューを置いたページを共有します。社内の細かな作業や、担当者の個人的なメモを見せずに、納品までの大きな流れだけを示せます。
共有するときに気をつけたいのは、取引先ごとの守秘です。複数の取引先の仕事を1つのデータベースで管理していると、ある取引先に共有したページから、別の取引先のタスクが見えてしまうことがあります。取引先ごとにデータベースを分けるか、共有用のページを取引先ごとに作るかして、見える範囲をはっきり分けておくと安心です。
| 共有の方法 | 向いている相手 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| ゲストとして招く | 取引先の担当者 | 無料プランは10人まで |
| Webに公開 | 誰に見られてもよい計画 | URLを知る人は誰でも見られる |
| 取引先用のビュー | 見せる範囲を絞りたい相手 | ほかの取引先の情報が混ざらないか |
タイムラインビューでできないこと
Notionのタイムラインビューは手軽にガントチャートを作れる一方で、工程管理の専用の道具と比べると、標準の設定項目にない機能があります。ヘルプに挙がっている設定項目と照らし合わせると、次のような点が弱いところです。
1つ目は、進み具合の割合の表示です。専用の道具では、横棒の中を進み具合の割合で塗りつぶし、予定に対してどこまで進んでいるかを見せるものがあります。タイムラインビューの設定項目には、こうした表示は挙がっていません。進み具合は、ステータスのプロパティや色分けで代わりに示すことになります。
2つ目は、担当者ごとの負荷の表示です。同じ人に同じ時期の仕事が集中していないかを、人ごとの横並びで確かめる表示は、タイムラインビューの標準の機能ではありません。担当者で絞り込んだビューを別に作って、1人ずつ確かめる工夫が必要です。
3つ目は、祝日の扱いです。依存関係の自動シフトで選べるのは、週末を避けるかどうかです。ヘルプには、日本の祝日や会社の休みを指定する項目は案内されていません。連休をまたぐ工程は、手で日付を確かめる必要があります。
4つ目は、当初の計画との比較です。最初に立てた予定と、実際の進み方を重ねて比べる表示は、標準のタイムラインビューにはありません。計画を変えるたびに元の日付が上書きされるので、当初の予定を残したい場合は、「当初の終了日」のような日付のプロパティを別に作って記録しておきます。
| できないこと | 代わりの工夫 |
|---|---|
| 進み具合の割合を横棒に塗る | ステータスと色分けで示す |
| 担当者ごとの負荷を並べて見る | 担当者で絞り込んだビューを作る |
| 祝日を避けて自動でずらす | 連休前後は手で確かめる |
| 当初の計画と実績を重ねる | 当初の日付を別のプロパティに残す |
これらは、少人数で数週間から数か月のプロジェクトを回す場合は、大きな問題にならないことが多い点です。一方で、数十人が関わる工事や製造の工程管理のように、負荷と進み具合を厳密に追う必要がある場合は、専用の道具のほうが向いています。
無料プランで使うときの注意
Notionの無料プランでも、タイムラインビューと依存関係は使えます。公式の料金ページでは、無料プランの内容として、サブタスク、依存関係、カスタムプロパティなどを含むデータベースが挙げられています。ただし、チームで使う場合には、いくつかの上限に気を配る必要があります。
まず、ブロックの数です。ブロックとは、ページに追加する1つひとつの文章や画像、チェックボックスなどのことです。料金ページによると、無料プランを自分だけで使う場合はブロックの数に制限がありませんが、メンバーが2名以上の場合は制限があります。上限に達すると、既存の内容の閲覧や編集はできるものの、新しいブロックを追加できなくなります。
次に、ゲストの数とファイルの大きさです。料金ページでは、無料プランの外部ゲストは10人まで、アップロードできるファイルは1つあたり最大5MBまでと案内されています。ゲストとは、取引先や業務委託の人など、組織の外から招く協力者のことです。ページの履歴をさかのぼれるのは7日間です。
有料のプラスプランは、年払いで1メンバーあたり月額1,650円、月払いでは2,000円と表示されています。プラスプランでは、ブロック数の制限がなくなり、ファイルのアップロードは無制限、ゲストも無制限、ページの履歴は30日になります。
| 項目 | 無料プラン | プラスプラン |
|---|---|---|
| ブロックの数 | 2名以上で使うと制限あり | 無制限 |
| 外部ゲスト | 10人まで | 無制限 |
| ファイルのアップロード | 1つ5MBまで | 無制限 |
| ページの履歴 | 7日 | 30日 |
複数の取引先とプロジェクトを進める業務委託の人は、ゲストの上限に早く届きやすいので注意が必要です。
Notionのガントチャートが向いているチーム、向かないチーム
ここまでの内容を踏まえて、Notionでガントチャートを作るのが向いている場合と、そうでない場合を整理しておきます。
向いているのは、すでにNotionで資料や議事録を管理していて、工程表も同じ場所に置きたいチームです。タスクのページの中に、仕様のメモや関連資料をそのまま書けるので、ガントチャートから詳細へすぐに移れます。少人数で、数週間から数か月のプロジェクトを回すなら、タイムラインビューの機能で十分なことが多いはずです。データベースの設計を自分で考えるのが苦にならない人にも向いています。
向かないのは、データベースの設計に時間をかけられないチームです。プロパティの種類やビューの使い分けを考えるのが負担になると、工程表を作る前に疲れてしまいます。また、「タイムラインビューでできないこと」で挙げた、進み具合の割合や担当者ごとの負荷を厳密に追う必要があるプロジェクトも、専用の道具のほうが合っています。Notionに慣れていないメンバーが多い場合は、操作を覚えてもらう手間も考えておく必要があります。
| 状況 | Notionのタイムライン |
|---|---|
| 資料もNotionにまとめている | 向いている |
| 少人数で数か月までのプロジェクト | 向いている |
| データベースの設計に時間をかけられない | 向かない |
| 負荷と進み具合を厳密に追う | 向かない |
もう1つの判断の材料は、工程表を誰が見るかです。チームの中だけで見るなら、Notionの自由な設計はそのまま強みになります。一方で、取引先や経営者など、Notionを普段使わない人に定期的に見せるなら、相手が迷わずに読める形に整える手間も考えておく必要があります。見る人の慣れに合わせて道具を選ぶと、工程表が実際に読まれるものになります。
迷ったときは、まず1つのプロジェクトだけをNotionのタイムラインで管理してみて、1か月ほど使ってから判断すると、自分のチームに合うかが見えてきます。
設計なしでガントチャートを使いたいときの候補
Notionのタイムラインは自由度が高い分、データベースを設計する手間がかかります。少人数のチームで、設計をせずにガントチャートやボードを無料から試したい場合の候補の1つに、国産のプロジェクト管理ツールのPinateca(ピナテカ)があります。
公式の料金ページによると、フリープランは5人まで、ボード10個まで、期限なしで無料で、クレジットカードの登録は不要です。カンバン、ガント、カレンダー、リストなど8種類のボード、チャット、コメント、受信箱、カスタムフィールド、権限ロールが無料プランから使え、ファイル容量は1GBです。公式サイトでは、ガントのボードはカードの期間が横棒で並び、バーをドラッグすると開始日も締切もその場で変わると案内されています。人数が6人以上になる、またはボードが11個以上になると、スタンダードプラン(1人あたり月額500円、年払いなら月額400円、税抜)に移る仕組みで、料金が変わるのは人数とボードの数が増えたときだけだと書かれています。
一方で、Notionのように文書を体系的にまとめる用途の道具ではないので、資料と工程表を同じ場所で管理したいチームには、その点も踏まえて比べてください。
Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
工程管理の力が仕事につながる場面
最後に、ガントチャートで工程を管理する力を、働き方の面から見ておきます。
業務委託や副業で仕事を受けるとき、取引先から「いつ何ができあがるのか」を示すことを求められる場面は少なくありません。工程表を自分で作って共有できる人は、それだけで仕事を任せやすい相手になります。オンライン講座の教材づくりのように、原稿、図版、録画と工程の多い仕事では、ガントチャートで全体を見せられるかどうかが、取引先の安心感を左右します。
業務の進め方を整える仕事の内容はAIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。Notionのようなツールの導入や設計を手伝う仕事も、この分野に含まれます。プロジェクト管理の道具を作る側に興味があるなら、アプリケーション開発のお仕事とソフトウェア作成者の年収・単価相場が参考になります。事業の計画と管理を体系的に学ぶなら、経営の診断と助言を扱う国家資格の中小企業診断士も選択肢です。
20年にわたって在宅ワークと業務委託の市場を運営してきた立場から見ると、長く仕事が続く人ほど、納期の見通しを早めに共有しています。遅れそうなときに、その理由と新しい見通しを工程表で示せる人は、取引先から信頼されます。仲介を通さずに直接やりとりする関係では、頼む側は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手数料0%で手取りが厚くなります。その分、進行の管理も自分で担うことになるので、ガントチャートのような見える化の道具を使いこなせることが、次の仕事につながっていきます。
Notionのタイムラインビューは、日付の範囲を持つデータベースさえ作れば、無料のプランでもガントチャートとして使えます。依存関係で工程をつなぎ、できないことは工夫で補いながら、まずは小さなプロジェクトから試してみてください。
よくある質問
Q. Notionでガントチャートを作るのにお金はかかりますか?
タイムラインビューと依存関係は無料プランでも使えます。ただし、2名以上で使うとブロックの数に制限があり、外部ゲストは10人まで、ファイルは1つ5MBまでといった上限があります。チームで本格的に使う場合は、プラスプラン(年払いで1メンバーあたり月額1,650円、月払いは2,000円)も検討します。
Q. タイムラインに横棒が表示されないのはなぜですか?
日付のプロパティに終了日が入っていない可能性があります。Notionのヘルプでは、日付範囲を含む日付プロパティが少なくとも1つないとタイムラインは機能しないと説明されています。日付のプロパティで終了日をオンにして、開始日と終了日の両方を入れると、期間が横棒で表示されます。
Q. 前のタスクが遅れたら、後ろのタスクも自動でずらせますか?
依存関係を設定すれば可能です。データベースの設定の「依存関係」で、前のタスクとの期間を保ってずらす、日付が重なったときだけずらす、自動ではずらさない、の3つから選べます。ずらした結果が週末にならないようにする設定もありますが、祝日を指定する項目はヘルプに案内されていません。
Q. Notionのタイムラインで進み具合の割合を表示できますか?
タイムラインビューの標準の設定項目には、横棒の中を進み具合の割合で塗る表示は挙がっていません。ステータスのプロパティを横棒の上に表示したり、ステータスごとに色を変えたりして、進み具合を示す工夫が一般的です。割合を厳密に追う必要がある場合は、専用のガントチャートの道具も比べてみてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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