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仕事のやる気が出ないときの対処法|原因別に手を付ける順番

@SOHO編集部
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仕事のやる気が出ないときの対処法|原因別に手を付ける順番

この記事のポイント

  • ✓仕事のやる気が出ないときは
  • ✓待遇と将来の4つに分け
  • ✓手を付けやすい順に対処するのが近道です

朝起きても仕事に向かう気になれない、パソコンを開いても手が動かない、以前は楽しかった仕事に何も感じなくなった。仕事のやる気が出ない状態は、誰にでも起こりうるものです。やる気が出ないときに大切なのは、気合いで乗り切ろうとすることではなく、原因を見分けて、手を付けやすいところから順に対処することです。この記事では、まず確かめておきたい心身のサイン、やる気が出ない原因の4つの分け方、原因ごとの対処法と手を付ける順番、今日からできる小さな工夫、やってはいけないこと、在宅勤務での注意点、つらいときの相談先までを説明します。仕事を小さく分けて進み具合を見えるようにする道具として、プロジェクト管理ツールのPinatecaにも後半で触れます。

仕事のやる気が出ないのは珍しいことではない

仕事のやる気が出ない時期は、年代や職種にかかわらず、多くの人が経験します。新しい仕事に慣れてきて刺激がなくなったとき、大きな仕事が終わった直後、異動や上司の交代で職場の環境が変わったとき、仕事以外の生活で気がかりなことがあるときなど、きっかけはさまざまです。

やる気が出ないことを「自分が弱いから」「怠けているから」と責める人は少なくありません。しかし、やる気は意志の強さだけで決まるものではありません。睡眠や体調、仕事の量や中身、職場の人間関係、将来への見通しなど、いくつもの条件が重なって上がったり下がったりします。

だからこそ、やる気が出ないときは、まず「何が原因になっているのか」を見分けることが大切です。原因によって、効く対処法はまったく違います。疲れがたまっているのに無理に頑張ろうとしても逆効果ですし、仕事の中身に原因があるのに休むだけでは、休み明けに同じ状態に戻ってしまいます。

最初に確かめたい心と体のサイン

対処法を考える前に、心と体に無理がかかっていないかを確かめておきます。やる気が出ない状態が、疲れやストレスのサインとして表れていることもあるからです。

厚生労働省の働く人のメンタルヘルスのポータルサイト「こころの耳」には、仕事のストレスの状態を確かめられる「5分でできる職場のストレスセルフチェック」があります。最近1か月の状態について、次のような項目に答えていく形式です。

  • 何をするのも面倒だ
  • 物事に集中できない
  • 気分が晴れない
  • 仕事が手につかない
  • よく眠れない
  • 食欲がない

チェックの結果は、病気の診断ではありませんが、自分のストレスの状態を客観的に見る手がかりになります。こころの耳の5分でできる職場のストレスセルフチェックから、誰でも無料で試せます。

やる気が出ないだけでなく、眠れない、食欲がない、気分の落ち込みが2週間以上続いている、といった状態があるときは、この記事の対処法を試すより先に、医療機関や職場の産業医、後で紹介する相談窓口に相談してください。一人で様子を見続けるより、早めに専門の人に話を聞いてもらうほうが安心です。

やる気が出ない原因を4つに分ける

心と体の状態を確かめたら、やる気が出ない原因を考えます。原因は大きく4つに分けられます。

原因の分類 当てはまる状態の例 自分で変えやすいか
体と生活 寝不足、疲れ、運動不足、食事の乱れ、休みが取れていない 変えやすい
仕事の中身と量 仕事が多すぎる、少なすぎる、単調、難しすぎる、目的が分からない ある程度変えられる
人間関係と評価 上司や同僚と合わない、頑張りが認められない、職場で孤立している 一人では変えにくい
待遇と将来 給料が低い、残業が多い、成長できる見通しがない、やりたい仕事と違う 今の職場では変えにくい

紙に4つの分類を書き、自分に当てはまるものに印を付けてみてください。1つだけのこともあれば、いくつも当てはまることもあります。たとえば、残業が多い(待遇)せいで寝不足になり(体と生活)、仕事の質が下がって上司に注意される(人間関係と評価)、というように、原因がつながっていることもよくあります。

手を付ける順番

原因が分かったら、次の順番で手を付けるのがおすすめです。

  1. 体と生活を整える:自分で最も変えやすく、ほかの原因への対処の土台にもなる
  2. 仕事の進め方を変える:仕事の中身や量の問題は、進め方の工夫で軽くできることが多い
  3. 人に相談する:人間関係や評価の問題は、一人で抱えず、上司や信頼できる人に相談する
  4. 環境を変えることを考える:待遇や将来の問題で、今の職場では解決が難しい場合は、異動や転職、働き方の見直しを考える

この順番には理由があります。体が疲れている状態では、仕事の進め方を工夫する気力も、人に相談する気力も湧きません。また、疲れているときは物事を悲観的に考えやすく、本当は今の職場で解決できる問題まで「辞めるしかない」と思い込んでしまうことがあります。まず体と生活を整え、少し元気が戻ってから、次の段階に進むほうが、冷静に判断できます。

原因1:体と生活を整える

体と生活の乱れは、やる気が出ない原因の中で最も見落とされやすく、同時に最も手を付けやすいものです。

  • 睡眠の時間を確保する:寝る時刻と起きる時刻をそろえ、寝る前のスマートフォンの時間を短くする
  • 休日にしっかり休む:休日に仕事のメールを見ない時間を作る
  • 体を動かす:昼休みに10分歩く、通勤で一駅分歩くなど、短い時間でも体を動かす
  • 食事の時間をそろえる:朝食を抜かない、遅い時間の食事を減らす
  • 有給休暇を使う:疲れがたまっているときは、まとまった休みを取る

厚生労働省のこころの耳でも、ストレスとの付き合い方として、睡眠や生活の習慣についての情報がまとめられています。生活の見直しは地味に見えますが、数日から1週間ほど続けるだけで、朝の気分が変わることがあります。

原因2:仕事の中身と量を見直す

仕事そのものに原因がある場合は、進め方を工夫することで、やる気が戻ることがあります。

仕事が多すぎるとき

やるべきことが多すぎると、何から手を付けてよいか分からなくなり、どれにも手が出なくなります。まず、抱えている仕事をすべて紙に書き出します。書き出したら、締め切りと重要度で並べ替え、今日やるものを3つだけ選びます。残りは「今日はやらない」と決めることで、頭の中が軽くなります。

それでも量が多すぎるときは、一人で抱えずに上司に相談します。「今これだけの仕事があり、締め切りがこうなっています。どれを優先すべきか判断をいただけますか」と、書き出した一覧を見せて相談すると、上司も状況を理解しやすくなります。

仕事が大きすぎて手が付かないとき

大きな仕事は、全体を見ると気が重くなり、取りかかれなくなります。こうしたときは、仕事を小さく分けます。「企画書を作る」ではなく、「企画書の目次を書く」「必要な数字を3つ集める」「1章だけ下書きする」のように、30分ほどで終わる大きさにします。

小さく分けた作業を1つ終えるたびに、終わった印を付けると、進んでいる実感が得られます。この小さな達成の積み重ねが、やる気を取り戻すきっかけになります。

最初の5分だけやると決める

やる気が出ないときは、「やる気が出たら始めよう」と待っていても、なかなか出てきません。むしろ、作業を始めてから、だんだん気持ちが乗ってくることがよくあります。「最初の5分だけやる」と決めて取りかかり、5分たったら続けるかどうかを決めます。始めるまでの壁を低くするのが目的です。

完璧を目指さない

完璧に仕上げようとすると、取りかかる前から気が重くなります。最初は6割ほどの出来でよいと決めて下書きを作り、後から直すほうが、結果として早く良いものができます。

仕事の目的が分からないとき

自分の仕事が何の役に立っているのか分からないと、やる気は出にくくなります。上司に「この仕事の結果は、どこで使われていますか」と聞いてみると、思っていたより大切な役割を担っていると分かることもあります。

原因を書き出して整理する方法

やる気が出ない原因は、頭の中で考えているだけでは、なかなか見えてきません。紙に書き出すと、自分でも気づいていなかった原因が見つかることがあります。次の手順で、10分ほど時間を取って書き出してみてください。

  1. 最近1か月で、やる気が出なかった場面を3つ書く(例:「月曜の朝、メールを開く前」「会議で意見を否定された後」「同じ入力の作業を3時間続けたとき」)
  2. それぞれの場面で、何がいやだったのかを一言で書く(例:「週の始めの仕事の量の多さ」「頑張りが認められない」「単調さ」)
  3. 反対に、最近少しでも気持ちが乗った場面を書く(例:「取引先にお礼を言われたとき」「新しい道具の使い方を覚えたとき」)
  4. 2で書いたことを、4つの分類のどれに当たるかで分ける
  5. 3で書いたことから、自分がどんなときにやる気が出るのかを書く

3つ目と5つ目が大切です。やる気が出ない原因だけでなく、やる気が出る条件が分かれば、仕事の中にその条件を増やす工夫を考えられます。お礼を言われるとやる気が出るなら、自分の仕事の結果を受け取る人と話す機会を作る。新しいことを覚えるとやる気が出るなら、今の仕事の中で新しい道具や方法を試してみる。このように、原因を取り除くだけでなく、やる気の出る条件を足していく考え方もできます。

書き出した紙は、1か月後にもう一度見返します。原因が変わっているか、対処法が効いているかを確かめると、次に何をすればよいかが見えてきます。

上司に相談するときの伝え方

仕事の量や中身、評価の問題は、上司に相談しなければ変わらないことが多くあります。ただ、「やる気が出ません」とそのまま伝えると、上司も何をすればよいか分からず、困ってしまいます。相談するときは、事実と、自分の希望をセットで伝えるのがコツです。

仕事の量が多いとき

「今、AとBとCの3つの仕事を抱えていて、締め切りが今週と来週に集中しています。すべてを予定どおりに終えるのが難しい状況なので、優先する順番をご相談させてください。」

仕事の中身に迷いがあるとき

「今の入力の作業は、どのような場面で使われているのでしょうか。目的が分かると、もっと工夫できると思っていまして、教えていただけますか。」

評価に不満があるとき

「この半年で、Dの仕事を前の年より2割早く終えられるようになりました。次の評価に向けて、さらにどんな点を伸ばせばよいか、ご意見をいただけますか。」

どの例も、相手を責める言葉を使わず、相談の形にしていることがポイントです。「仕事が多すぎます」「評価が不公平です」と言うと、上司は守りに入ります。事実を示したうえで「ご相談させてください」と伝えると、上司も一緒に考えやすくなります。

相談する時間は、上司が忙しくない時間を選び、「仕事の進め方について10分ほどご相談したいのですが、今日か明日でお時間をいただけますか」と先に予定を押さえておくと、落ち着いて話せます。

今日からできる小さな工夫

原因にかかわらず、今日からすぐに試せる小さな工夫を紹介します。

  • 机の上を片付ける:目に入る物が減ると、目の前の作業に集中しやすくなる
  • 通知を切る:作業の間はチャットやメールの通知を切り、決めた時間にまとめて確かめる
  • 作業の場所を変える:会議室や休憩室など、いつもと違う場所で作業してみる
  • 時間を区切る:25分作業して5分休むように、時間を区切って取り組む
  • 簡単な作業から始める:メールの返信など、すぐ終わる作業を1つ終えて弾みを付ける
  • 終わった仕事を書き出す:1日の終わりに、その日に終えた仕事を書き出し、できたことを確かめる
  • 小さなご褒美を決める:作業を1つ終えたら、好きな飲み物を飲むなど、自分へのご褒美を用意する

どれも劇的な効果があるわけではありませんが、いくつか組み合わせて試し、自分に合うものを見つけることが大切です。

やる気に頼らない仕組みを作る

やる気は、毎日同じように出るものではありません。だからこそ、やる気がある日もない日も、同じように仕事が進む仕組みを作っておくと、気持ちの浮き沈みに振り回されにくくなります。

  • 始める時刻と最初の作業を決めておく:「9時になったら、まずメールの確認をする」のように、毎日の始め方を決めておくと、考えずに取りかかれる
  • 前日の終わりに翌日の最初の作業を書いておく:朝に「何から始めよう」と迷う時間がなくなる
  • 作業を始めやすい状態で終える:1日の終わりに、次の作業の資料を開いたままにしておく、下書きの1行目だけ書いておく
  • 同じ作業は同じ時間にまとめる:メールの返信や伝票の処理など、決まった作業を決まった時間に行う
  • 手順書を作っておく:繰り返す作業の手順を書いておけば、気力がない日でも手順どおりに進められる

こうした仕組みは、やる気が出ない日の「最低限の進み」を守るためのものです。やる気が出る日は、仕組みの上にさらに力を出せばよく、出ない日は仕組みに沿って淡々と進めればよい、と考えると、気持ちが楽になります。

小さな目標で達成感を積み重ねる

大きな目標だけを持っていると、達成するまでの道のりが長く、途中でやる気が続かなくなります。大きな目標を、1日や1週間で達成できる小さな目標に分けると、達成感を何度も味わえます。

たとえば、「今期の売上の目標を達成する」という大きな目標なら、「今週は新しいお客様に5件連絡する」「今日は提案書の1章を書く」のように分けます。小さな目標は、自分の努力で確実に達成できる大きさにするのがコツです。相手の返事のように自分では決められないことではなく、「連絡する」「書く」のように自分の行動で決まることを目標にします。

達成した小さな目標は、手帳や一覧に印を付けて残しておきます。やる気が出ない日に見返すと、「これだけ進んできた」と確かめられ、次の一歩を踏み出しやすくなります。

原因3:人間関係と評価の問題に向き合う

職場の人間関係や、頑張りが評価されないことが原因の場合は、一人で解決するのが難しい問題です。

30代はリーダー職に就くことが多く、上司と部下の板挟みになりやすいポジションです。部下へ指導しつつ、上司に求められる成果を出す必要があり、ストレスを感じやすくなります。コミュニケーションがうまく取れなかったり、ハラスメントを受けているような状況だと、精神的にも負荷がかかってしまいます。 出典: jobuddy.jp

人間関係や評価に原因があるときは、次のような方法を試します。

  • 信頼できる人に話す:同僚、友人、家族など、話を聞いてくれる人に気持ちを話すだけでも、頭が整理される
  • 上司と話す時間を取る:1対1の面談の場などで、自分が評価されていないと感じている点を、事実をもとに伝える
  • 評価の基準を確かめる:何をすれば評価されるのかが分からない場合は、評価の基準を上司に確かめる
  • 社内の相談窓口を使う:ハラスメントを受けている場合は、社内の相談窓口や人事の担当に相談する

評価については、自分の仕事の成果を記録しておくと役立ちます。どんな仕事を、どれだけ、どのような結果で終えたかを記録しておけば、面談のときに具体的に伝えられます。

原因4:待遇と将来への不安を考える

給料や残業、将来の見通しへの不満が原因の場合は、今の職場の中だけでは解決が難しいことがあります。

20代が仕事にやる気が出ない主な理由の1番目は、待遇面に不満があるためです。給料が低いことや、残業を当たり前のように強いられるなど待遇面に不満があると、やる気が出なくなる傾向が高くなります。 出典: jobuddy.jp

待遇や将来の問題に向き合うときは、次の順に考えます。

  1. 今の職場で変えられることを確かめる:昇給や昇進の条件、異動の希望を出せる仕組み、残業を減らす取り組みがあるかを確かめる
  2. 自分が何を大切にしたいかを整理する:給料、働く時間、仕事の中身、働く場所のうち、何を最も変えたいのかを書き出す
  3. 外の選択肢を調べる:同じ仕事の給料の相場、ほかの会社の働き方、副業や在宅の仕事の選択肢などを調べる
  4. 決める:調べた結果を比べ、今の職場に残るか、環境を変えるかを決める

疲れているときに大きな決断をすると、後悔することがあります。まず体と生活を整え、気持ちに余裕が出てから、この段階に進むことをすすめます。

年代ごとに見られやすい傾向

やる気が出ない原因は、年代によって傾向が違うことがあります。

  • 20代:仕事に慣れてきて刺激がなくなる、ミスをして自信をなくす、待遇への不満、思い描いていた仕事との違い
  • 30代:リーダーとしての責任が増える、上司と部下の板挟み、仕事と家庭の両立
  • 40代以降:昇進の見通しが立たない、体力の変化、役割の変化への戸惑い

20代のミスについては、社会に出て間もない時期に失敗が重なると「失敗したくない」という気持ちが強くなり、積極的に仕事に取り組めなくなることがある、と指摘されています。失敗は経験を積むうえで避けられないものと考え、同じ失敗を繰り返さないための手順を一緒に考えてくれる先輩や上司に相談すると、気持ちが軽くなります。

もちろん、これは傾向にすぎず、どの年代でも、どの原因でも起こりえます。自分の年代に当てはまらないからといって、原因から外す必要はありません。

やる気が出ないときにやってはいけないこと

やる気が出ないときに、かえって状態を悪くしてしまう行動があります。

  • 無理に気合いで乗り切ろうとする:疲れがたまっているときに無理を重ねると、心身の不調につながる
  • 睡眠の時間を削って仕事を進める:一時的に進んでも、翌日以降の効率が下がる
  • 一人で抱え込む:誰にも相談しないでいると、問題が大きくなるまで気づかれない
  • 自分を責め続ける:「自分はだめだ」と考え続けると、ますますやる気が出なくなる
  • 疲れた状態で大きな決断をする:勢いで退職を決めると、後で後悔することがある
  • お酒や夜更かしで気を紛らわせる:一時的に気分が晴れても、睡眠の質が下がり、翌日に響く
  • 人と比べ続ける:同僚や知人の活躍と自分を比べ続けると、自分のできていないところばかりが目に入る。比べるなら、半年前や1年前の自分と比べ、できるようになったことを数える

部下や同僚のやる気が出ていないと感じたとき

この記事を読んでいる人の中には、自分ではなく、部下や同僚のやる気が出ていないことが気になっている人もいるでしょう。管理職や周りの人ができることを紹介します。

  • 様子の変化に気づく:遅刻が増えた、表情が暗い、ミスが増えたといった変化は、疲れやストレスのサインのこともある
  • 責めずに話を聞く:「最近どう」と声をかけ、相手が話したいことを最後まで聞く。すぐに助言をしない
  • 仕事の量と中身を確かめる:一人に仕事が集中していないか、難しすぎる仕事や単調すぎる仕事ばかりになっていないかを確かめる
  • 頑張りを言葉で伝える:結果が出ていなくても、取り組んでいる過程を具体的に認める
  • 専門の窓口につなぐ:心身の不調が疑われるときは、本人の気持ちを尊重しながら、産業医や相談窓口を紹介する

厚生労働省のこころの耳には、上司や同僚向けの情報として、部下の話を聴くときの心構えなどもまとめられています。話を聴くときは、相手の言葉をさえぎらず、否定せず、まず受け止めることが基本とされています。

周りの人がやる気を「出させる」ことはできません。できるのは、やる気が出にくくなっている原因を一緒に探し、取り除けるものを取り除くことです。

休みや制度を確かめておく

疲れがたまっているときに休むことは、やる気を取り戻すための大切な手段です。ただ、休みたくても「休むと周りに迷惑がかかる」「どんな休みが取れるのか分からない」と迷う人もいます。

まずは、自分の会社の就業規則で、どんな休みの制度があるかを確かめておきます。年次有給休暇のほかに、会社独自の特別な休暇や、体調を崩したときの休職の制度を設けている会社もあります。就業規則とは、会社の働き方のルールを書いた文書のことで、職場で誰でも見られるようにしておくことが会社に求められています。分からないときは、人事や総務の担当に聞いてみてください。

休む前には、自分の仕事の状況を簡単にまとめて、上司や同僚に引き継いでおくと、安心して休めます。進めている仕事の一覧、締め切り、取引先の連絡先、困ったときに見てほしい資料の場所を書いておくだけでも、周りの人は助かります。

在宅勤務でやる気が出ないとき

在宅勤務では、職場とは違う理由でやる気が出なくなることがあります。

  • 仕事と生活の区切りがない:同じ部屋で仕事をして生活もするため、気持ちの切り替えができない
  • 人と話す機会が減る:雑談や相談ができず、孤独を感じる
  • 成果が見えにくい:周りの反応が見えず、自分の仕事が役に立っているか分からない
  • 体を動かさない:通勤がなくなり、1日中ほとんど動かない

在宅勤務での工夫としては、仕事を始める前と終えた後に、着替えや短い散歩など「通勤の代わり」になる習慣を作る、仕事の場所を部屋の一角に決める、チームで短い雑談の時間を作る、といった方法があります。成果が見えにくいことへの工夫としては、1日の終わりに、その日に終えた仕事をチームのチャットで短く共有する方法があります。「本日は見積書を2件送り、提案書の下書きを終えました」と書くだけでも、自分の進み具合を確かめられ、周りからの反応も得やすくなります。人と話す機会が減って孤独を感じるときは、仕事に関係のない雑談の時間を週に1回でも作ると、気持ちがほぐれます。こころの耳にも、テレワークでのメンタルヘルスについての特設のページが用意されています。

在宅勤務の環境を整えるための会社の支援の仕組みはテレワーク 助成金 2026で紹介しています。

仕事を小さく分けて、進み具合を見えるようにする方法

やる気が出ないときに効果がある方法の1つが、仕事を小さく分けて、終えたことが目に見えるようにすることです。紙の付箋に作業を1つずつ書き、「やること」「やっている」「終わった」の3つの枠に分けて貼っておくだけでも、進み具合が分かり、達成感を得やすくなります。

チームで仕事をしている場合は、自分だけでなく、ほかの人の進み具合も見えるようにしておくと、困っている人に早く気づいて助け合えます。一人で抱え込んでいる仕事も、見える形になっていれば、上司や同僚が手を貸しやすくなります。

付箋や表計算ソフトの一覧で回らなくなったら、プロジェクト管理ツールを使う方法もあります。その選択肢の1つが、国産のプロジェクト管理ツールのPinateca(ピナテカ)です。公式サイトによると、カンバン、ガントチャート、カレンダー、リストなど8種類のボードとチャットが無料プランから使えます。作業を1枚ずつカードにして、カンバンのボードで「やること」「やっている」「終わった」の列に動かしていけば、終えた作業が積み上がっていく様子が見えます。カードには担当と期限を付けられ、自分に割り当てられた作業や近づいた締め切りは受信箱に集まるので、何から手を付ければよいかで迷う時間が減ります。

公式の料金ページでは、5人までのチームなら期限なしで無料、ボードは10個まで、クレジットカードの登録は不要とされています。6人目、または11個目のボードからはスタンダードプランになり、料金は1人あたり月額500円(税抜、年払いなら1人あたり月額400円)です。Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

ただし、道具はやる気そのものを生み出すものではありません。心や体が疲れているときは、道具を整えるより先に休むことを優先してください。

つらいときの相談先

やる気が出ない状態が長く続く、気分の落ち込みが強い、眠れない日が続くといったときは、一人で抱え込まずに相談してください。

厚生労働省のこころの耳では、働く人やその家族、企業の人事の担当者などが無料で使える相談窓口を用意しています。こころの耳の相談窓口によると、電話、SNS、メールの3つの方法で相談できます。電話相談は平日の17時から22時と、土曜日・日曜日の10時から16時に受け付けています(祝日や年末年始などを除く)。メール相談は24時間受け付けており、1週間以内に返信があると案内されています。受付の時間は変わることがあるため、使う前に公式のページで確かめてください。

職場に産業医や保健師がいる場合は、そこに相談する方法もあります。体の不調がある場合は、かかりつけの医師に相談するのもよいでしょう。

働き方を見直すという選択肢

原因を整理して対処しても、今の職場や働き方ではどうしても変えられない部分が残ることがあります。その場合は、働き方そのものを見直すことも選択肢の1つです。

たとえば、仕事の中身にやりがいを感じられないなら、今の仕事で身に付けた力を生かせる別の仕事を調べてみる。働く時間や場所に不満があるなら、在宅でできる仕事や、副業で少しずつ別の仕事を試してみる。いきなり大きく変えるのではなく、小さく試してみることで、自分に合う働き方が見えてきます。

在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営の立場から見ると、在宅や副業の仕事を長く続けている人は、最初から大きな仕事を狙うのではなく、小さな仕事を1つずつ確実に終えるところから始めています。小さな仕事を終えて相手から感謝される経験は、やる気を取り戻すきっかけにもなります。中間の手数料が乗らない直接のやり取りでは、自分の仕事が相手の役に立っていることが分かりやすく、手取りにもそのまま表れます。

在宅でできる仕事にはさまざまな種類があります。デザインの仕事の報酬の相場はデザイナーの年収・単価相場で、業務の進め方の見直しを支援する仕事はAIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。今の仕事で身に付けた経験を生かせる道を探す材料にしてください。

よくある質問

Q. 仕事のやる気が出ないとき、まず何をすればよいですか?

まず、眠れない、食欲がない、気分の落ち込みが続いているといった心身のサインがないかを確かめます。厚生労働省のこころの耳にあるストレスセルフチェックも手がかりになります。不調が続く場合は医療機関や相談窓口に相談し、そうでなければ原因を4つに分けて、体と生活を整えるところから手を付けます。

Q. やる気が出ないのは甘えですか?

甘えと決めつける必要はありません。やる気は意志の強さだけで決まるものではなく、睡眠や体調、仕事の量や中身、人間関係、待遇などの条件が重なって変わります。自分を責め続けるとかえってやる気が出なくなるため、原因を見分けて、手を付けやすいところから対処することが大切です。

Q. やる気が出ない仕事を少しでも進めるコツはありますか?

仕事を30分ほどで終わる小さな作業に分け、最初の5分だけやると決めて取りかかる方法が効果的です。完璧を目指さず、6割ほどの出来の下書きから始めます。終えた作業に印を付けて進み具合を見えるようにすると、小さな達成感が積み重なり、気持ちが乗ってきやすくなります。

Q. やる気が出ないなら転職したほうがよいですか?

疲れているときに大きな決断をすると後悔することがあるため、先に体と生活を整え、今の職場で変えられることがないかを確かめます。そのうえで、給料、働く時間、仕事の中身、働く場所のうち何を変えたいかを整理し、外の選択肢と比べて決めます。副業などで小さく試してみる方法もあります。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月22日最終更新:2026年10月28日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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