内藤証券の利用者情報 漏えいの可能性|大和総研のシステム 最大631名 口座番号ほか 2026


この記事のポイント
- ✓内藤証券の情報漏洩を調べた人へ
- ✓内藤証券と大和総研は2026年10月15日
- ✓ネット取引システムFinancial Plate/WB4への不正アクセスで
「内藤証券 情報漏洩」と調べた人への答えを先に書きます。 内藤証券は2026年10月15日、同社が株式会社大和総研(以下、大和総研)に委託しているインターネット取引システムに第三者による不正アクセスがあり、お客様の個人情報が漏えいした可能性があると発表しました。 同じ日に、システムの運用を受託している大和総研も、システム「Financial Plate/WB4」への不正アクセスとして同じ内容を公表しています。 対象は、2026年10月14日の午前4時46分から午前6時56分までの間にログインしていた利用者で、最大631名です。 漏えいした可能性がある情報は、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、証券口座番号、勤務先、登録されている出金先の金融機関名、支店名、口座番号です。
2026年11月1日時点で、内藤証券と大和総研のどちらのサイトにも、10月15日の発表より後の続報は見当たりません。 発表時点で、これらの情報の不正利用や、不正な出金や取引の被害は確認されていないとされています。 お詫びの品や補償については、発表に記載はありません。
利用者がまずすることは3つです。
- 10月14日の早朝(午前4時46分から6時56分)にネット取引へログインしていたかを思い出す
- 内藤証券を装うメール、電話、SMSに応じず、パスワードを聞かれても答えない
- 出金先口座の変更など、身に覚えのない手続きの連絡があれば、すぐにお客様相談室へ連絡する
以下、内藤証券と大和総研の公式発表で確かめられた範囲だけで、経緯、項目、原因、対応、確かめ方を順に整理します。 報道の数字や推測は書いていません。
内藤証券と大和総研の発表で分かっていること(2026年11月1日時点)
最初に、2026年11月1日時点で公式発表から確かめられる事実を並べます。
- 発表した会社:内藤証券株式会社と、運用を受託している株式会社大和総研
- 発表の日付:2026年10月15日(両社とも同じ日)
- 対象のシステム:大和総研が運用するインターネット取引システム「Financial Plate/WB4」
- 不正アクセスの時間:2026年10月14日(水)午前4時46分から午前6時56分まで
- 不正アクセスを受けた場所:インターネット取引サービスのWebサーバー
- アクセスされたもの:ログイン中の利用者の状態を一時的に保持するデータベース(一時データベース)
- 対象:不正アクセスの時間帯にログインしていた利用者、最大631名
- 業務用のデータベース(資産の状況や取引内容など):不正アクセスや情報取得の痕跡は確認されていない
- 被害:発表時点で、不正利用や、不正な出金や取引の被害は確認されていない(調査中)
- 対応:不正なプログラムの削除、攻撃元からの通信の遮断、防御設定の強化、全てのお客様のログイン状態の一時的な解除、外部専門機関によるフォレンジック調査の依頼
会社の表現は「漏えいした可能性がある」です。 漏えいしたと確定したわけではなく、最大631名という数字も、その時間帯にログインしていた人数の上限です。 この記事でも、会社の表現に合わせて「漏えいの可能性」と書きます。
もう1つ押さえておきたいのは、対象が内藤証券の全ての顧客ではないことです。 不正アクセスがあった約2時間の間にネット取引へログインしていた人だけが対象です。 支店やコールセンターで取引している人でも、その時間帯にネット取引のサービスへログインしていなければ、発表の範囲では対象に入りません。
公表の経緯:10月14日の不正アクセスから10月15日の発表まで
この件の公表は、2026年11月1日時点で10月15日の1回です。 日付順に整理します。
2026年10月14日(水)早朝:不正アクセス
両社の発表によると、10月14日の午前4時46分から午前6時56分までの間、内藤証券のインターネット取引サービスのWebサーバーが第三者による不正アクセスを受けました。 同じ時間帯に、ログイン中の利用者の状態を一時的に保持する一時データベースにアクセスされ、利用者の情報が漏えいした可能性があることが分かったとされています。 早朝の時間帯なので、対象は最大631名にとどまっています。
判明後:緊急の対応
内藤証券は、事象の判明後、直ちに委託先とともに不正なプログラムの削除、攻撃元からの通信の遮断、防御設定の強化を行い、万一のなりすましを防ぐため、全てのお客様のログイン状態を一時的に解除する措置をとったと書いています。 大和総研は、これに加えて外部専門機関によるフォレンジック調査の依頼と、原因と影響範囲の調査を挙げています。 フォレンジック調査とは、システムに残った記録を専門家が調べて、何が起きたかを確かめる調査のことです。
2026年10月15日:内藤証券と大和総研が発表
内藤証券は「当社外部委託先システムへの不正アクセスによるお客様情報漏えいの可能性について」を、大和総研は「当社運用システムへの不正アクセスによる個人情報漏えいの可能性について」を出しました。 内容は同じで、内藤証券の発表には利用者へのお願いと、同社のお客様相談室の窓口が書かれています。
不正アクセスが行われていた時間帯にサービスへログインしていたお客様(最大631名)について、一時データベースに保持されていた以下の情報が漏えいした可能性があります。 出典: 内藤証券「当社外部委託先システムへの不正アクセスによるお客様情報漏えいの可能性について」
2026年11月1日時点:続報は出ていない
内藤証券のサイトの「重要なお知らせ」と、大和総研のニュースリリースの一覧を2026年11月1日に確かめたところ、10月15日の発表より後に、この件の続報(第2報、確定件数、原因の詳細など)は出ていません。 両社とも「新たに判明した事実につきましては、速やかにお知らせいたします」と書いているので、今後、対象人数の確定や原因の発表が出る可能性はあります。
なお、内藤証券のお知らせには、10月21日に「ネット取引口座開設受付の一時的な停止について」(PHPの脆弱性対応に伴い、ネット取引の口座開設の受付を一時停止)、10月22日と23日に支店取引とコールセンター取引のアプリ版Naito Webサービスの一時停止と復旧が掲載されています。 これらのお知らせには、10月14日の不正アクセスとの関係は書かれていません。 ログインや手続きができないときに確かめる情報として知っておくと役に立ちます。
漏えいした可能性がある情報と、痕跡が確認されていない情報
項目は、発表の表現のまま表にします。
| 区分 | 項目 | 備考 |
|---|---|---|
| 漏えいした可能性がある情報 | 氏名 | 一時データベースに保持されていた情報 |
| 漏えいした可能性がある情報 | 住所 | 同上 |
| 漏えいした可能性がある情報 | 電話番号 | 同上 |
| 漏えいした可能性がある情報 | メールアドレス | 同上 |
| 漏えいした可能性がある情報 | 証券口座番号 | 同上 |
| 漏えいした可能性がある情報 | 勤務先 | 同上 |
| 漏えいした可能性がある情報 | 出金先の金融機関名、支店名、口座番号 | 内藤証券に登録されている出金先 |
| 痕跡が確認されていない情報 | 業務用のデータベースの情報(資産の状況や取引内容など) | 不正アクセスや情報取得の痕跡は確認されていない |
発表では、これらの情報だけでは証券口座へのログインや取引を行うことはできないと書かれています。 ログインパスワードや取引パスワードが漏えいした可能性がある情報に含まれるかどうかについて、項目の一覧に記載はありません。 一覧に載っていない以上、この記事では「含まれる」とも「含まれない」とも書きません。
なお、上記情報のみでは、証券口座へのログインや取引を行うことはできません。 出典: 大和総研「当社運用システムへの不正アクセスによる個人情報漏えいの可能性について」
この表から読み取れることは2つあります。 1つ目は、連絡先の情報がそろっていることです。 氏名、住所、電話番号、メールアドレスがそろうと、郵便、電話、メール、SMSのどれでも、宛名入りの連絡を送ることができます。 2つ目は、お金の流れに関わる情報が含まれていることです。 証券口座番号と出金先の口座番号は、それだけでお金を動かせるものではないと発表されていますが、「口座の確認が必要です」といった口実の連絡に使われると、本物らしく見えやすくなります。
勤務先が含まれているのも、この件の特徴です。 勤務先を名乗る連絡や、勤務先あてに本人を装う連絡に使われる可能性も、頭に入れておくと備えやすくなります。
原因:Webサーバーへの不正アクセスと一時データベース
原因について、2026年11月1日時点の発表で分かっているのは、インターネット取引サービスのWebサーバーが第三者による不正アクセスを受け、一時データベースにアクセスされたことまでです。 どのような弱点を突かれたのか、どのように侵入されたのかは、発表に書かれていません。 両社は、外部の専門機関と連携して原因の究明と影響範囲の特定を進めていると発表しています。 原因の詳細は「調査中と発表」の段階です。
一時データベースとは、ログイン中の利用者の画面を表示するために、その人の情報を一時的に保持しておく場所のことです。 ログインしていない人の情報は基本的にここには入らないため、対象がその時間帯にログインしていた人に限られています。 一方、全ての利用者情報を保管している業務用のデータベースについては、不正アクセスや情報取得の痕跡は確認されていないと書かれています。
大和総研の発表では、対応として「不正なプログラムの削除」が挙げられています。 Webサーバーに不正なプログラムが入れられていたことがうかがえますが、それがどのようなものだったかは書かれていません。 推測で手口を書くことは避け、続報が出たらその内容で確かめるのが確実です。
「Financial Plate/WB4」は、大和総研が証券会社などに提供しているインターネット取引システムです。 大和総研の発表の問い合わせ先には「Financial Plate/WB4をご利用の証券会社等のお客様」とあり、内藤証券以外の会社でも使われていることが分かります。 ただし、2026年11月1日時点の発表で被害が書かれているのは内藤証券のお客様だけで、ほかの会社で同じ被害があったという記載はありません。
最大631名という数字の読み方
最大631名という数字は、不正アクセスの時間帯にログインしていた利用者の人数の上限です。 631名全員の情報が実際に外へ持ち出されたと確定した数字ではありません。 発表は「漏えいした可能性があります」と書いており、どこまでの情報が実際に取られたかは、フォレンジック調査の結果を待つ段階です。
この数字の読み方で大事な点を3つ挙げます。
- 対象は時間で決まっている:10月14日の午前4時46分から6時56分までの約2時間10分にログイン中だった人だけで、それ以外の時間に使っていた人は、発表の範囲では対象に入らない
- 項目は一時データベースにあったもの:表の項目は、ログイン中の画面を表示するために一時的に保持されていた情報で、取引の履歴や保有資産の情報は含まれていない
- 今後変わる可能性がある:両社は影響範囲の特定を進めていると書いており、続報で人数や項目が確定したり、変わったりすることはありうる
11月1日時点の631名は、10月15日の発表の数字です。 続報が出たら、その数字で確かめ直すのが確実です。
なお、対象の人数が1,000人以下であっても、会社が国に報告しなくてよいということにはなりません。 個人情報保護委員会は、財産的被害が生じるおそれがある個人データの漏えい等や、不正アクセスなど不正の目的をもって行われたおそれがある漏えい等を、人数にかかわらず報告の対象として示しています。 今回、内藤証券や大和総研が国に報告したかどうかは発表に書かれていないので、この記事では触れません。
内藤証券と大和総研の対応
公式発表に書かれている対応を並べます。 発表に無い対応は書いていません。
- 不正なプログラムの削除
- 攻撃元からの通信の遮断
- 防御設定の強化
- なりすまし防止を目的とした、全てのお客様のログイン状態の一時的な解除
- 外部専門機関によるフォレンジック調査の依頼
- 原因と影響範囲の調査
- 影響の可能性があるお客様への個別の連絡(調査結果を踏まえて行うと発表)
ログイン状態の一時的な解除とは、ログインしたままになっていた人を全員いったんログアウトさせる措置のことです。 10月14日以降に、急にログアウトされていたり、もう一度ログインを求められたりした人がいれば、この措置によるものと考えられます。 これ自体は被害を示すものではありません。
影響の可能性があるお客様には、調査結果を踏まえて個別に連絡すると内藤証券は書いています。 2026年11月1日時点で、個別の連絡が全員に終わったかどうかについての発表はありません。
お詫びの品、ポイント、金銭の支払いについては、2026年11月1日時点の発表に記載はありません。 発表時点で不正な出金や取引の被害は確認されていないとされているので、補償の話は出ていない段階です。
自分が対象かを確かめる方法
対象は「2026年10月14日(水)午前4時46分から午前6時56分までの間にネット取引へログインしていた利用者」です。 確かめる手順は次のとおりです。
- 10月14日の早朝に、内藤証券のネット取引(ネットトレード)にログインしたかを思い出す
- 前の日の夜からログインしたままにしていなかったかも考える(ログイン中の状態だった人が対象のため)
- 内藤証券のログイン通知メールを設定している人は、受信箱で10月14日早朝のログイン通知を探す
- 内藤証券からの個別の連絡(メールや郵便など)が届いていないかを確かめる
2つ目の点は見落としやすいところです。 発表は「同時間帯にログイン中の利用者」と書いているので、その時間に新たにログインした人だけでなく、ログイン中の状態だった人も含まれると読めます。 前の晩にパソコンやスマートフォンでログインしたまま寝てしまった人は、念のため対象かもしれないと考えて動くと安心です。
ログイン通知メールは、内藤証券がログインの都度メールで通知する機能として案内しているものです。 設定していれば、10月14日早朝にログインしていたかどうかを受信箱で確かめられます。
ログイン通知メールを設定していなかった人は、思い出す手がかりを広げてみてください。 10月14日の朝に株価や注文の状況を確かめる習慣があったか、前の晩に注文を出してそのまま画面を開いていなかったか、といった点です。 スマートフォンのアプリでログインしたままにする使い方をしている人は、その時間帯もログイン中だった可能性があります。
内藤証券の注意事項のページは、ログイン履歴を定期的に確かめることも勧めています。 今回の件に限らず、身に覚えのないログインが無いかを月に1回でも見ておくと、異変に早く気づけます。
自分で判断がつかない場合は、内藤証券のお客様相談室に問い合わせてください。 問い合わせ先は後の「問い合わせ窓口」の節に書きます。
対象の人と、対象かもしれない人がすること
漏えいした可能性がある項目に合わせて、要ることだけを書きます。
1. 内藤証券を装うメール、電話、SMSに応じない
内藤証券は発表で、同社を装った不審なメール、電話、SMSに注意するよう呼びかけ、同社からメールや電話でパスワードなどを尋ねることはないと書いています。
当社を装った不審なメール・電話・SMS 等にご注意ください。当社からメールや電話でパスワード等をお尋ねすることはございません。 出典: 内藤証券「当社外部委託先システムへの不正アクセスによるお客様情報漏えいの可能性について」
メールやSMSのリンクは押さず、ブックマークしておいた公式のログイン画面から確かめてください。 偽のメールの見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処にまとめています。
2. 出金先口座の変更の連絡に注意する
内藤証券は、身に覚えのない連絡や、出金先口座の変更などの不審な点があれば、お客様相談室に連絡するよう書いています。 出金先の口座番号が漏えいした可能性がある情報に入っているので、「出金先の確認が必要」「口座の変更手続きをしてください」といった連絡には特に気をつけてください。 自分で手続きをしていないのに変更の通知が届いた場合は、すぐに連絡してください。
3. 電話番号と住所への連絡に備える
電話番号が漏えいした可能性があるので、証券会社や金融庁、警察などを名乗る電話がかかってくることも考えられます。 知らない番号からの電話で口座や資産の話をされたら、いったん切って、公式サイトに載っている番号に自分でかけ直してください。 電話番号の漏えいへの備えは電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備え 2026で詳しく書いています。 住所が漏えいした可能性があるときに起きうることと備えは、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番で整理しています。
4. パスキーとログイン通知メールを設定する
内藤証券は、安全な取引のための注意事項のページで、パスキー認証、ログイン通知メール、株式約定通知メールなどの機能を推奨しています。 パスキーとは、パスワードの代わりに、パソコンやスマートフォンのロック解除の方法(指紋、顔、PINなど)でログインする仕組みのことです。 偽のサイトにパスワードを入力してしまう被害を防ぎやすくなります。 ログイン通知メールと約定通知メールを設定しておくと、身に覚えのないログインや売買にすぐ気づけます。 パスキーの仕組みと設定方法はパスキーとは|仕組みをわかりやすく、iPhone・Android・Windowsでの設定方法 2026で説明しています。
5. 出金先の銀行の口座も見ておく
出金先の銀行の口座番号が漏えいした可能性があるので、その銀行の入出金の明細もときどき見ておくと安心です。 口座番号だけで引き出しができるわけではありませんが、銀行を名乗る偽の連絡に使われることはあります。 銀行のネットバンキングで不正な送金があったときの補償の考え方は、ネットバンキングの不正送金は補償される?全国銀行協会の基準と30日の期限、補償されない例 2026で説明しています。
内藤証券を装う連絡の見分け方
内藤証券は「安全なお取引を行っていただくためのご注意事項について」というページで、公式のメールアドレス、公式のSNS、公式のURLを一覧にしています。 2026年11月1日時点のページから、見分けに使える点を並べます。
- 公式のメールアドレス:内藤証券ネットトレードは [email protected]、内藤証券ニュース配信は [email protected]、営業店は支店名などの後ろに @naito-sec.co.jp が付く
- メールアドレスを偽装した事例が報告されているため、送信者だけで判断せず、URLの中身や文面の不自然さも確かめるよう書かれている
- 公式のURL:内藤証券ウェブサイトは「www.naito-sec.co.jp」、取引画面(ネットトレード)は「succe-s.naito-sec.co.jp」のドメインで、どちらも「https://」で始まる
- 同社はLINEグループなどを使った投資勧誘をしておらず、SNSの利用者にDMやSMSを送ることもないと書かれている
- 同社は電子メールなどを通じてパスワードの入力を求めることは一切ないと書かれている
- 2025年3月に同社を騙るフィッシングメール、2025年4月に「内藤カスタマーサービス」を名乗るLINEでの勧誘が確認されたと書かれている
これらを今回の件に当てはめると、次の連絡は偽物だと考えて動けます。
- 「不正アクセスの影響を確認するため」とパスワードの入力を求めるメールやSMS
- LINEで個別に連絡してきて、口座の確認や取引を勧めるもの
- 個人名義の口座への振り込みを求めるもの
身に覚えのないログイン通知が届いた場合は、ネットトレードサポートセンターに連絡して取引を止めるよう案内されています。 同じページでは、自分がログインしていないのにログイン通知メールが届いた場合と、フィッシング詐欺と思われるメールにIDやパスワードなどを入力してしまった場合に、口座ロック(取引の停止)を申し込む方法も案内されています。 口座ロックとは、本人の申し出で一時的に取引を止め、第三者が売買や出金をできないようにする措置のことです。 偽のメールにパスワードを入れてしまったと気づいたら、パスワードを変えるより先に、まずサポートセンターに電話して取引を止めてもらうのが確実です。
届いた連絡ごとの動き方
連絡の手段ごとに、どう動けばよいかを表にします。 内藤証券の発表と注意事項のページに書かれている内容をもとにしています。
| 届いた連絡 | 考えられる狙い | 動き方 |
|---|---|---|
| パスワードや暗証番号の入力を求めるメール | 偽のログイン画面への誘導 | リンクを押さず削除する。同社はメールでパスワードの入力を求めないと案内している |
| リンク付きのSMS | 偽のサイトへの誘導 | 押さない。同社はSNSの利用者にDMやSMSを送らないと案内している |
| 「出金先を確認したい」という電話 | 口座番号や暗証番号を聞き出す | いったん切り、公式サイトの番号でお客様相談室にかけ直す |
| 「内藤カスタマーサービス」などを名乗るLINE | 偽のアプリやサイトでの取引の勧め | 応じない。同社はLINEで送金を指示しないと案内している |
| 住所あての書類(返信用封筒つきなど) | 口座情報や本人確認書類を送らせる | 書かれた番号ではなく、自分で調べた公式の番号に電話して確かめる |
| 身に覚えのないログイン通知メール | 本物の通知の可能性もある | ネットトレードサポートセンターに連絡し、必要なら口座ロックを申し込む |
最後の行だけは、偽物とは限りません。 本物のログイン通知が届いたのに自分がログインしていないなら、第三者にログインされた可能性があります。 通知メールのリンクから操作するのではなく、自分で調べた番号に電話してください。
投資の勧誘を装う連絡にも気をつける
氏名、電話番号、勤務先がそろうと、証券会社の社員や知り合いを装って投資を勧める連絡にも使われやすくなります。 内藤証券の注意事項のページでは、「知り合いの知り合い」という関係で近づき、時間をかけて信用させてから日時を指定して買い付けを指示する手口が紹介されています。 最初は利益が出るように見せ、高額の投資をさせたあとに大きな損失になる手口が多いとも書かれています。 また、同社は社員とお客様との金銭の貸し借り、個人名義の口座への振り込み、取引残高報告書に記載されない取引の勧誘はしないと案内しています。
不審な勧誘に当たったときの相談先として、同じページには次の窓口も載っています。
- 金融庁 詐欺的な投資に関する相談ダイヤル:0570-050588(IP電話は03-6206-6066)、平日10時から17時
- 警察 相談専用電話:#9110
- 日本証券業協会 投資詐欺被害防止コールセンター(株や社債をかたった詐欺):0120-344-999、平日9時から11時30分と12時30分から17時
内藤証券の名前を出された勧誘で判断に迷ったら、まず内藤証券のお客様相談室に、その人が本当に社員かどうかを確かめるのが近道です。
問い合わせ窓口
公式発表に載っている窓口は次のとおりです。
- 内藤証券のお客様:内藤証券 お客様相談室
- 電話:06-4803-6520
- 受付時間:平日9時から17時
大和総研の発表には、Financial Plate/WB4を利用している証券会社などのお客様向けの窓口として、次が載っています。
- 窓口:株式会社大和総研 カスタマーコンタクトセンター
- 電話:03-6365-6775
- 受付時間:平日9時から17時
- メール:[email protected]
内藤証券の利用者は、まず内藤証券のお客様相談室に問い合わせるのが順番です。 身に覚えのないログイン通知など、ネット取引の操作についての相談は、注意事項のページで案内されているネットトレードサポートセンター(0120-7110-76、平日8時30分から17時)が窓口です。 パスキー認証の設定については、同じページにパスキー認証専用ダイヤル(0120-911-726、平日8時30分から17時)も載っています。
個人情報の扱いについて一般的な相談をしたいときは、国の個人情報保護委員会の「個人情報保護法相談ダイヤル」(03-6457-9849、受付時間9時30分から17時30分、土日祝日と年末年始を除く)があります。 詳しくは個人情報保護法相談ダイヤルのページに載っています。
在宅で仕事をする人が気をつけたいこと
この件で漏えいした可能性がある情報には、勤務先が含まれています。 在宅で仕事をしている人の場合、勤務先の欄に自分の屋号や、主な取引先の名前を書いていることもあるはずです。 そうなると、取引先を名乗る連絡や、取引先あてに自分を名乗る連絡に悪用される可能性も考えておく必要があります。 取引先から「あなたの名前でこんなメールが来た」と言われたときにすぐ説明できるよう、この件の発表を手元で確かめておくと話が早く進みます。
仕事の報酬を受け取る口座を、証券会社の出金先と同じ口座にしている人もいます。 その場合、出金先の口座番号の漏えいは、仕事の入金口座の情報が外に出た可能性と同じ意味を持ちます。 取引先に口座を伝えている人は、「振込先が変わった」という偽の連絡が取引先に届くことにも気をつけてください。 請求書の振込先を変えるときは、メールだけでなく電話など別の手段でも確かめてもらうよう、取引先と決めておくと安全です。
取引先の個人情報を預かっている人は、自分が漏えいを起こしたときの扱いも知っておきましょう。 個人情報保護委員会は「漏えい等の対応とお役立ち資料」のページで、漏えい等の報告が義務付けられる場合を示しています。 その中には、不正に利用されることにより財産的被害が生じるおそれがある個人データの漏えい等と、不正の目的をもって行われたおそれがある行為(例として不正アクセス)による漏えい等が挙げられています。 報告の期限は、発覚したらまずは速やかに報告すること、不正な目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内と書かれています。 詳しくは漏えい等の対応とお役立ち資料で確かめてください。
在宅の仕事でできる備えを並べます。
- 証券会社や銀行に登録する勤務先や連絡先は、必要な範囲だけにする
- 報酬の受け取り口座と、投資のお金を動かす口座を分けることを考える
- 取引先との振込先の変更は、2つの手段で確かめるルールにする
- ログインしたままの状態で端末を離れない(今回の対象が「ログイン中」の人だったことを踏まえて)
委託先で起きる漏えいに備える習慣(運営者の視点)
フリーランスと在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から見ると、今回のように「利用している会社の委託先のシステム」で起きる漏えいは、利用者の側で事前に防ぐことはできません。 それでも、被害を小さくする習慣は持てます。
この件で対象が「その時間にログインしていた人」に限られたことは、1つの示唆になります。 使い終わったらログアウトする、長時間ログインしたままにしない、という習慣は、こうした事故で対象に入る機会を減らします。 地味な習慣ですが、在宅で長く仕事を続けている人ほど、取引先のシステムでも自分の金融サービスでも、こうした段取りを当たり前にしている印象があります。
セキュリティの知識は、自分を守るだけでなく仕事にもなります。 在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方は、@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。 中間マージンの乗らない直接の取引では、守りの知識を持っていることが、取引先から長く頼まれる理由の1つになります。
内藤証券と大和総研は、新たに判明した事実は速やかに知らせると書いています。 2026年11月1日時点では続報は出ていないので、10月14日早朝にログインしていた心当たりがある人は、内藤証券の「重要なお知らせ」と、同社からの個別の連絡をときどき確かめておくと安心です。
よくある質問
Q. 内藤証券の口座を持っている人は全員対象ですか?
全員ではありません。対象は、2026年10月14日(水)午前4時46分から午前6時56分までの間にネット取引へログインしていた利用者で、最大631名です。資産の状況や取引内容などを保管する業務用のデータベースには、不正アクセスや情報取得の痕跡は確認されていないと発表されています。心当たりがあればお客様相談室に確かめてください。
Q. 漏えいした可能性がある情報で、お金を引き出されることはありますか?
内藤証券と大和総研は、漏えいした可能性がある情報だけでは証券口座へのログインや取引はできないと発表しています。発表時点で、不正利用や不正な出金、取引の被害は確認されていないとされています。ただし出金先の口座番号が含まれるため、出金先の変更を求める偽の連絡には注意し、身に覚えのない手続きがあればすぐに連絡してください。
Q. 内藤証券から連絡は来ますか?
内藤証券は、影響の可能性があるお客様には調査結果を踏まえて個別に連絡すると発表しています。2026年11月1日時点で、連絡が全員に終わったかどうかの発表はありません。同社はメールや電話でパスワードなどを尋ねることはないと書いているので、パスワードや暗証番号を求める連絡は偽物と考えて応じないでください。
Q. 問い合わせ先はどこですか?
内藤証券のお客様は、内藤証券のお客様相談室(06-4803-6520、平日9時から17時)が窓口です。大和総研は、Financial Plate/WB4を利用している証券会社などのお客様向けにカスタマーコンタクトセンター(03-6365-6775、平日9時から17時)を案内しています。ネット取引の操作の相談はネットトレードサポートセンター(0120-7110-76)です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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