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月報の書き方|上司に伝わる構成と例文

@SOHO編集部
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月報の書き方|上司に伝わる構成と例文

この記事のポイント

  • ✓上司が読み取りたい順番に沿って説明します
  • ✓営業・事務・開発・在宅勤務の例文と
  • ✓毎月30分で書き終える段取りとあわせて紹介します

月報の書き方で損をしている人には、共通点があります。1か月にやったことを日付順に並べて、最後に「来月も頑張ります」で締めてしまうことです。読む側の上司は、毎月何人分もの月報に目を通すので、何が進んで、何が止まっていて、何を判断してほしいのかが最初の数行で分からないと、内容が良くても伝わりません。この記事では、月報の書き方を、上司が読み取りたい順番に沿って説明し、職種ごとの例文と、毎月30分ほどで書き終える段取りまで紹介します。月報の材料になる作業の記録をチームで共有する方法として、担当と期限を1か所で見られるPinatecaのような道具に触れる節もあります。

月報とは何か、日報や週報とどう違うか

月報とは、1か月の間に取り組んだ仕事の内容と結果、次の月の計画を上司や組織に伝える報告書のことです。業務報告書や月次報告書と呼ぶ会社もあります。報告業務の効率化を扱う会社の解説記事は、月報を次のように説明しています。

この記事では、月報の基本的な書き方のほか、テンプレートや例文をご紹介します。報告業務を効率的に進めたいと考えている方は、ぜひ参考にご覧ください。 出典: shonintime.sbi-bs.co.jp

同じ記事では、月報を1か月の業務内容や実績、進み具合を記載する報告書と位置づけ、社員が自分の仕事を振り返る機会であると同時に、管理する側がメンバーの状況を定期的に知る手段でもあると説明しています。

日報や週報との違いは、扱う期間と、読む人が求めるものの違いです。

種類 期間 読む人が知りたいこと 書く分量の目安
日報 1日 今日やったこと、困っていること 5分ほどで書ける量
週報 1週間 今週の進み具合、来週の予定 15分ほどで書ける量
月報 1か月 目標に対する結果、原因、次の月の計画 30分から1時間ほど

日報が「出来事の記録」だとすると、月報は「結果の評価と次の手」を伝える文書です。日報を30日分つなげたものは月報になりません。1か月の出来事の中から、目標に関わるものを選び、数字で結果を示し、なぜそうなったかを考え、次の月にどう動くかを書くところまでが月報の役目です。

上司が月報で読み取りたい4つのこと

月報の構成を考える前に、読む側が何を知りたいのかを押さえておきます。上司が月報から読み取りたいのは、主に次の4つです。

  1. 目標に対して、どこまで進んだか
  2. うまくいかなかったことと、その原因
  3. 次の月に何をするか
  4. 上司に判断や手助けをしてほしいことがあるか

この4つのうち、見落とされやすいのが4つ目です。人を増やしてほしい、予算の追加を認めてほしい、他の部署との調整をお願いしたい、といった相談は、月報の最後に小さく書くと読み飛ばされます。判断がほしいことは、冒頭の要約に1行で書いておくと、上司は月報を読んだその場で動けます。

もう1つ押さえておきたいのは、月報は上司だけでなく、その先の管理職や経営層にも回ることがある点です。上司が自分の上に報告するときに、月報の数字や要約をそのまま使えるように書いておくと、評価の場でも内容が正しく伝わります。

月報の基本の構成

月報に入れる項目は会社ごとに違いますが、基本の形は次の7つです。

項目 書く内容 分量の目安
要約 今月の結果と、判断してほしいことを3行で 3行
今月の目標と結果 目標の数字と実績の数字、達成率 表で1つ
主な取り組み 結果につながった仕事を3つから5つ 1項目2行から3行
うまくいかなかったことと原因 未達の項目と、事実に基づく原因 1項目2行から3行
所感 結果から考えたこと、改善の案 3行から5行
来月の目標と計画 数字の目標と、そのための行動 3項目ほど
相談したいこと 判断や手助けがほしいこと あれば1行から2行

この順番には理由があります。最初に要約と結果を出すことで、上司は全体を数十秒でつかめます。その後に取り組みと原因が続くので、結果の背景を知りたい人だけが読み進めればよい形になります。

参考にした解説記事でも、成果や実績は結果として得られたものを客観的に書き、自分の意見は所感として分けて書く必要があると説明されています。事実と意見を同じ段落に混ぜないことが、伝わる月報のいちばんの基本です。

書き方のコツ1:結論を先に、数字で書く

月報の冒頭では、今月の結果を数字で示します。「おおむね順調でした」「前月より改善しました」のような書き方は、読む人によって受け取り方が変わります。

たとえば、営業で月の目標が新規の契約10件だったとします。実績が8件なら、「新規契約8件(目標10件、達成率80%)」と書きます。前の月が6件だったなら、「前月の6件から2件増」と添えると、伸びているのか落ちているのかがひと目で分かります。達成率は、実績を目標で割って100を掛けて出します。8件を10件で割ると0.8なので、達成率は80%です。

数字にしにくい仕事でも、工夫すれば数字にできます。事務の仕事なら「請求書の発行120件、うち差し戻し2件」、問い合わせ対応なら「対応件数85件、当日中に返信できた割合92%」、資料作成なら「提案資料4本、うち2本で受注」のように、件数、割合、時間、金額のどれかで表します。

数字を出すときは、比べる相手を必ず書きます。目標、前月、前年の同じ月のどれと比べているかが書かれていないと、数字の意味が伝わりません。たとえば売上が300万円だったとき、目標が250万円なら達成率120%で好調ですが、前年の同じ月が400万円なら、前年より25%の減少です。同じ300万円でも、比べる相手によって読み方が正反対になります。

書き方のコツ2:事実と所感を分ける

月報で上司が困るのは、事実と意見が混ざった文章です。「お客様の反応が悪く、提案が通りにくい状況が続いています」と書くと、反応が悪いというのが実際に聞いた言葉なのか、担当者の印象なのかが分かりません。

事実の欄には、起きたことと数字だけを書きます。「提案した6社のうち、4社から『予算の時期が合わない』との回答があった」のように、誰が何を言ったか、何件あったかを書きます。所感の欄には、その事実から考えたことを書きます。「予算を組む時期の前に提案できていないことが原因と考える。来月から、各社の決算月の3か月前に初回の連絡をする」のように、原因の見立てと次の行動を結びつけます。

所感は、気持ちの表明ではなく、改善の提案を書く欄です。「大変でしたが頑張りました」「来月は気合を入れて取り組みます」は、読む側にとって判断の材料になりません。代わりに「何を変えるか」を1つでも書くと、月報の価値が大きく変わります。

書き方のコツ3:うまくいかなかったことを隠さない

目標に届かなかった月ほど、月報を書く手が重くなります。それでも、未達の項目を小さく書いたり、触れずに済ませたりすると、上司は後から別の経路で知ることになり、信頼を損ねます。

うまくいかなかったことは、次の3点で書きます。

  • 何が、どれだけ届かなかったか(数字)
  • 原因として分かっている事実
  • 次の月に取る手と、手助けがほしいこと

たとえば、「システムの改修の納期を1週間遅らせた。原因は、仕様の確認に想定の2倍の時間がかかったこと。来月からは、仕様の確認の打ち合わせを着手前に1回入れる」と書けば、遅れの事実と対策がそろっています。原因を人のせいにしたり、言い訳を長く書いたりせず、事実と次の手を短く書くのがこつです。

在宅勤務の人の月報では、仕事が見えにくい分、報告の書き方がそのまま評価に影響しやすくなります。厚生労働省の「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」は、テレワークでの人事評価について次のように書いています。

例えば、上司は、部下に求める内容や水準等をあらかじめ具体的に示しておくとともに、評価対象期間中には、必要に応じてその達成状況について労使共通の認識を持つための機会を柔軟に設けることが望ましい。 出典: 厚生労働省 テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン

月報は、まさにこの「達成状況について共通の認識を持つための機会」の1つとして使えます。在宅勤務で働く人ほど、月の初めに上司と目標を確かめ、月報でその達成状況を数字で返す流れを作っておくと、評価の食い違いを防げます。

職種別の月報の例文

ここからは、職種ごとの月報の例文を紹介します。会社名や数字は架空のものなので、自分の仕事に合わせて入れ替えて使ってください。

営業職の例文

【要約】 新規契約は8件で、目標10件に対して達成率80%でした。既存のお客様からの追加の受注が3件あり、売上は目標の105%です。来月の展示会の出展について、予算の承認をお願いします。

【今月の目標と結果】

  • 新規契約:目標10件、実績8件(達成率80%、前月6件)
  • 売上:目標500万円、実績525万円(達成率105%)
  • 新規の商談:目標20件、実績22件

【主な取り組み】

  • 既存のお客様12社に定期の訪問を行い、うち3社から追加の受注を得た
  • 製造業向けの提案資料を作り直し、商談からの成約が前月の25%から36%に上がった

【うまくいかなかったことと原因】

  • 新規契約が目標に2件届かなかった。商談22件のうち、4件で「予算の時期が合わない」との回答があった

【所感】 予算を組む時期より前に提案できていないことが、新規の契約が伸びない原因と考える。お客様の決算月を一覧にし、決算月の3か月前に初回の連絡をする形に変える。

【来月の目標と計画】

  • 新規契約10件。決算月が近い8社を優先して訪問する
  • 展示会で名刺交換50件を目標にし、翌週までに全員へお礼の連絡をする

【相談したいこと】

  • 展示会の出展費用30万円の承認

事務職の例文

【要約】 請求書の発行と経費の精算を予定どおり締め日に終えました。差し戻しは2件で、前月の6件から減っています。来月から、経費の申請の様式を変える案を出したいので、相談の時間をいただけますか。

【今月の目標と結果】

  • 請求書の発行:120件、締め日までに全件完了
  • 差し戻し:2件(前月6件)
  • 経費の精算:45件、平均の処理日数2日

【主な取り組み】

  • 請求書の確認の手順を一覧にし、発行前に2人で確かめる形にした
  • よくある記載の誤りを社内向けに3つの例で案内した

【うまくいかなかったことと原因】

  • 経費の申請で、領収書の添付漏れが5件あった。申請の様式で、添付の欄が分かりにくい位置にある

【所感】 添付漏れの多くは様式の作りから来ていると考える。添付の欄を申請の最初に移し、添付がないと送れない形にすれば、確認の手間が減る。

【来月の目標と計画】

  • 差し戻しを2件以下に保つ
  • 経費の申請の様式の改善案を作り、第2週までに相談する

開発職の例文

【要約】 予約機能の改修は、テストまで終えて予定より3日早く公開できました。一方で、管理画面の改修は仕様の確認に時間がかかり、1週間遅れています。来月の第1週に、仕様を決める打ち合わせを入れてください。

【今月の目標と結果】

  • 予約機能の改修:予定どおり公開(予定より3日早い)
  • 管理画面の改修:進み具合60%(予定80%)
  • 不具合の修正:受付14件、完了12件

【主な取り組み】

  • 予約機能の自動テストを追加し、公開後の不具合の報告は0件だった
  • 不具合の受付の手順を整え、再現の手順を必ず書いてもらう形にした

【うまくいかなかったことと原因】

  • 管理画面の改修が1週間遅れている。仕様の確認に想定の2倍の時間がかかった

【所感】 着手してから仕様の確認を始めたため、作り直しが出た。着手前に、画面の図と確認したい点を一覧にして、関係者と30分の打ち合わせを入れる。

【来月の目標と計画】

  • 管理画面の改修を第3週までに公開する
  • 不具合の修正を受付から5日以内に終える割合を80%以上にする

企画・マーケティング職の例文

【要約】 会員登録のページを改修し、登録の件数は月320件で、前月の250件から28%伸びました。一方、広告の費用は予算を8%上回っています。来月は広告の配信先を絞り、費用を予算の範囲に戻します。

【今月の目標と結果】

  • 会員登録:目標300件、実績320件(達成率107%、前月250件)
  • 広告の費用:予算50万円、実績54万円(予算の108%)
  • 登録1件あたりの広告の費用:約1,690円(前月約1,800円)

【主な取り組み】

  • 登録のページの入力の欄を9つから5つに減らした
  • 登録した人に、翌日に使い方の案内を送る流れを作った

【うまくいかなかったことと原因】

  • 広告の費用が予算を4万円上回った。月の後半に配信の上限の設定を見直さなかった

【所感】 入力の欄を減らしたことが登録の伸びにつながったと考える。広告は、週に1回、費用の進み具合を確かめる日を決める。

【来月の目標と計画】

  • 会員登録330件。広告の費用は50万円以内に収める

在宅勤務の人の例文

【要約】 担当している3つの案件は、すべて予定どおりに納品しました。作業時間は合計140時間で、前月より10時間少なく済んでいます。来月は新しい案件を1件追加で引き受けられる見込みです。

【今月の目標と結果】

  • 納品:3案件すべて期限内
  • 作業時間:140時間(前月150時間)
  • 修正の依頼:2件(前月5件)

【主な取り組み】

  • 作業の着手前に、完成の基準を依頼元と文面で確かめるようにした
  • 毎週金曜に、進み具合を3行で上司に送るようにした

【所感】 完成の基準を先に確かめたことで、修正の依頼が減り、作業時間も短くなった。来月以降もこの手順を続ける。

【来月の目標と計画】

  • 新しい案件を1件引き受け、4案件を期限内に納品する

例文はあくまで形の見本です。どの職種でも、要約、目標と結果、取り組み、うまくいかなかったこと、所感、来月の計画の順番は変えずに、中身だけを自分の仕事の数字と出来事に入れ替えてください。会社の様式がある場合は、その欄の順番に合わせて同じ中身を書き分けます。

新しく入った人の月報の書き方

入社して間もない人や、新しい部署に移ったばかりの人は、まだ数字で語れる成果が少ないものです。その場合は、成果の代わりに「覚えたこと」「できるようになったこと」「まだ分からないこと」を中心に書きます。

たとえば、「受注の登録の手順を覚え、今月後半は1人で30件を処理できた」「請求の締めの流れはまだ分からない部分があり、来月の締めで先輩の作業に同席させてほしい」のように書けば、成長の様子と、次に必要な手助けが上司に伝わります。

新しく入った人の月報で気をつけたいのは、分からないことを書くのをためらわないことです。分からないことを書いた月報は、上司にとって育成の計画を立てる材料になります。「特にありません」と書くより、「〇〇の手順に自信がない」と書くほうが、結果として早く仕事を任されるようになります。

月報を毎月30分で書き終える段取り

月報を書くのに毎月何時間もかかるのは、月末になってから1か月分を思い出そうとするからです。月の途中から材料を集めておけば、書く時間は30分ほどに縮められます。

段取りの目安は次のとおりです。

  1. 月の初めに、その月の目標を月報の様式に先に書き込んでおく
  2. 毎週金曜に5分だけ、その週の主な出来事と数字を3行でメモする
  3. 月末の2日前に、4週分のメモを見ながら結果の数字を埋める
  4. 要約は最後に書く。結果と所感が出そろってから3行に絞る
  5. 提出前に、数字の比べる相手と、相談したいことが書かれているかを確かめる

この段取りで書くと、1回あたりの作業は、毎週のメモが5分を4回で20分、月末の清書が30分ほどです。月末に2時間かけていた人なら、合計で1時間ほど短くなります。1年で12回なので、年に12時間ほど別の仕事に回せる計算です。

毎週のメモは、普段使っている道具に残せば十分です。表計算ソフトに1行ずつ書く、メモアプリに週ごとのページを作る、手帳に書くなど、続けやすい方法を選びます。大切なのは、数字と事実をその週のうちに書き留めておくことです。

チームで作業を共有していると月報は書きやすい

1人で仕事をしている場合は、毎週のメモで材料を集められます。一方、チームで仕事をしている場合は、誰がどの作業をいつ終えたのかがチーム全体で見えていると、月報の材料集めがずっと楽になります。

作業の一覧は、共有のスプレッドシートで管理するのが手軽です。1行に1つの作業を書き、担当者、期限、状況、完了した日の列を作っておけば、月末に「完了した日」で絞り込むだけで、その月に終えた作業を拾えます。

チームが5人を超えたり、作業の数が多くなったりすると、表の更新が追いつかず、状況の列が実際とずれてきます。そうした場面では、作業をカードにして担当と期限を付け、進み具合に合わせて列を動かしていくカンバン式の道具が役立ちます。Pinatecaは、カンバン、ガントチャート、カレンダー、リストなど8種類のボードと、チャット、カードへのコメントが使えるプロジェクト管理の道具です。公式の料金ページによると、5人までのチームならボード10個まで無料で、ガントチャートやチャットも無料のプランから使えます。6人以上で使う場合は1人あたり月額500円(税抜)のスタンダードプランになります。月末にボードを見れば、完了の列に移ったカードと、期限を過ぎて止まっているカードが一目で分かるので、月報の「主な取り組み」と「うまくいかなかったこと」の材料をそこから拾えます。機能の詳しい説明はPinatecaの紹介ページで確認できます。Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

どの道具を使う場合も、月報の中身そのものは本人が考えて書く必要があります。道具が助けてくれるのは材料を集める部分で、原因の見立てや次の月の計画は、数字を見たうえで自分の言葉で書きます。

月報でよくある失敗と直し方

月報でよく見かける失敗を、直し方とあわせて紹介します。

よくある失敗 直し方
1か月の出来事を日付順に並べる 目標に関わる出来事だけを選び、結果の順に書く
「順調」「改善」など数字のない言葉 件数、割合、時間、金額のどれかで表す
比べる相手が書かれていない 目標、前月、前年の同じ月のどれと比べたかを書く
所感が気持ちの表明だけ 何を変えるかを1つ書く
来月の計画が「頑張る」だけ 数字の目標と、そのための行動を書く
相談が最後に小さく書かれている 要約の3行目に入れる
専門用語や略語が多い 他の部署の人が読んでも分かる言葉に直す

特に気をつけたいのが、専門用語や社内の略語です。月報は上司の上の管理職や、他の部署の人が読むこともあります。自分のチームでしか通じない言葉は、初めて出すときに1文で言い換えます。たとえば「CVR」と書くなら、「CVR(サイトを訪れた人のうち申し込みに至った人の割合)」のように添えます。

文章の長さも見直します。1つの文は60字ほどまでにとどめ、1つの項目は3行以内にすると、読む側の負担が減ります。長くなった項目は、箇条書きに分けるか、本当に必要な情報だけを残して削ります。

提出する前に見直す8つの点

月報を書き終えたら、提出する前に次の8つを確かめます。1つずつ見ても5分ほどで終わります。

  1. 要約の3行だけを読んで、今月の結果と相談したいことが分かるか
  2. すべての数字に、比べる相手(目標、前月、前年の同じ月)が書かれているか
  3. 達成率の計算が合っているか。実績を目標で割った値になっているか
  4. 事実の欄に、意見や印象が混ざっていないか
  5. うまくいかなかったことに、原因と次の手が書かれているか
  6. 来月の計画が、数字の目標と行動の組になっているか
  7. 社内の略語や専門用語に、言い換えが添えられているか
  8. お客様の名前や個人の情報など、月報を読む範囲の人に見せてよくない情報が入っていないか

8つ目は見落とされやすい点です。月報は上司の上の管理職や、他の部署にも回ることがあります。お客様の担当者の名前や、社員の体調のような個人の事情は、必要がなければ書かず、書く必要があるときは直接の上司にだけ別に伝えます。

数字の計算の誤りも、信頼を大きく損ねる原因です。表計算ソフトで達成率を出している場合は、式が正しい範囲を参照しているかを確かめます。前の月の様式を複製して使っていると、前月の数字が残ったままになっていることがあるので、すべての数字を今月の記録と突き合わせます。

上司として月報を受け取るときの返し方

月報は、書く側だけでなく、受け取る側の返し方によっても質が変わります。部下の月報に何も返さないと、部下は読まれているのかが分からず、書く意欲が下がっていきます。

月報を受け取ったら、できれば3日以内に短い返事をします。返事は長くなくてかまいません。「達成率80%、前月より伸びています」「決算月の3か月前に連絡する案はよいと思います。来月の結果を見ましょう」のように、数字と所感のどちらかに1つずつ触れるだけで、部下は自分の考えが届いたと分かります。

相談したいことが書かれていたら、判断の結果か、いつまでに判断するかを必ず返します。返事のない相談は、次の月から書かれなくなります。すぐに判断できない内容でも、「来週の会議で決めます」と時期を伝えるだけで十分です。

月報の書き方そのものに直してほしい点があるときは、責めるのではなく、次の月にどう書いてほしいかを1つだけ伝えます。「比べる相手を書いてもらえると読みやすいです」のように具体的に頼むと、翌月の月報から変わります。

テンプレートを自分の仕事に合わせて作る

月報の様式が会社で決まっていない場合は、自分でテンプレートを作っておくと毎月の作業が楽になります。表計算ソフトや文書作成ソフトで、上で紹介した7つの項目を見出しにした1枚の様式を作り、毎月それを複製して使います。

テンプレートを作るときは、次の3点を意識します。

  • 目標と結果の欄は表にして、目標、実績、達成率、前月の4列を用意する
  • 要約の欄は3行の枠を作り、それ以上書けないようにする
  • 相談したいことの欄を、要約のすぐ下に設ける

様式が会社で決まっている場合でも、項目の中の書き方は工夫できます。たとえば「業務内容」の欄しかない様式なら、その欄の最初に要約の3行を書き、続けて結果の数字、取り組み、来月の計画の順に書けば、上司が読み取りやすい形になります。

テンプレートは、半年に1回ほど見直します。上司からよく聞かれる質問があれば、その答えを最初から書ける欄を追加しておくと、やり取りの回数が減ります。

月報を評価の面談に生かす

月報は、半年や1年に1回の評価の面談で、いちばん頼りになる記録になります。面談の前に半年分の月報を読み返すと、自分がどの月に何を達成し、どこでつまずき、どう立て直したかを数字で説明できます。

面談の準備では、6か月分の月報から次の3つを抜き出します。目標を大きく上回った月とその理由、目標に届かなかった月とその後に取った手、半年の間に新しくできるようになった仕事です。たとえば「4月は達成率70%だったが、提案の時期を早めたことで7月から9月は3か月続けて100%を超えた」と言えれば、成果だけでなく、改善の力も伝わります。

月報を書くたびに、評価の面談で使える一文を所感に1つ入れておくと、半年後の準備がさらに楽になります。毎月の月報を、上司のためだけでなく、半年後の自分のための記録として書く意識を持つと、書く内容に迷わなくなります。

業務委託や外部の人が月報を求められたとき

業務委託で仕事を受けている人が、発注した会社から月報や作業報告書を求められることがあります。社員の月報と同じ考え方で書けますが、いくつか違いがあります。

業務委託の作業報告書は、多くの場合、請求の根拠にもなります。作業した時間や納品したものの数を、請求書の内容と一致させておくことが大切です。たとえば時間単価で受けている仕事なら、作業時間の合計と、作業ごとの内訳を書きます。成果物の数で受けている仕事なら、納品した物と納品日を一覧にします。

また、社員の月報のように評価のための所感を細かく書く必要はありません。発注した側が知りたいのは、約束した仕事がどこまで進んだか、困っていることはないか、次の月の予定はどうか、の3点です。必要以上に長く書かず、相手が確認しやすい形にそろえます。

在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営の立場から見ると、外部の人との仕事が長く続く会社には、報告の形が早い段階で決まっているという共通点があります。毎月の報告の形が決まっていると、受ける側は何を書けばよいか迷わず、頼む側も確認に時間を取られません。仲介の手数料が乗らない直接の取引では、同じ予算でも頼む側はより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。報告のやり取りに手間がかからないことは、そうした関係を長く続けるための土台になります。

月報を書く力は仕事の幅を広げる

月報で身につく、結果を数字で示し、原因を考え、次の手を書く力は、そのまま企画書や事業計画書を書く力につながります。補助金の申請で事業計画を書くときも、現状の数字、課題の原因、取り組みの計画、期待する効果という流れは、月報とほとんど同じです。申請書の書き方は小規模事業者持続化補助金2026|採択率を上げる事業計画書の書き方で詳しく紹介しています。

業務の課題を数字で整理し、改善の案を出す力は、会社の外でも求められています。経営の課題を整理して助言する専門家の資格である中小企業診断士の仕事は、まさにこの力を土台にしています。また、AIを使った業務の改善を支援する仕事では、導入の前後で作業時間や件数がどう変わったかを数字で報告することが欠かせません。どのような仕事があるかはAIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。

毎月の月報を、上司に出すための作業ではなく、自分の仕事を数字で振り返る機会として使うと、書く時間そのものが仕事の質を上げる時間に変わります。

よくある質問

Q. 月報はどれくらいの分量で書けばよいですか?

会社の様式が決まっていなければ、A4用紙1枚から2枚が目安です。要約を3行、目標と結果を表で1つ、主な取り組みとうまくいかなかったことをそれぞれ3項目ほど、来月の計画を3項目ほど書くと、上司が数分で読み終えられる量になります。長くなったら、目標に関わらない出来事から削ります。

Q. 成果が出なかった月は、月報に何を書けばよいですか?

届かなかった数字、原因として分かっている事実、次の月に取る手の3点を書きます。言い訳を長く書いたり、未達の項目を小さく書いたりすると、かえって信頼を損ねます。手助けがほしいことがあれば、要約の中に1行で書いておくと、上司が早めに動けます。

Q. 月報の所感には何を書けばよいですか?

所感は、気持ちを書く欄ではなく、結果から考えた原因の見立てと、改善の案を書く欄です。「大変でしたが頑張りました」ではなく、「提案の時期が遅いことが原因と考え、来月から決算月の3か月前に連絡する」のように、何を変えるかを1つでも書くと、読む側の判断の材料になります。

Q. 月報を書く時間を短くするにはどうすればよいですか?

月末に1か月分を思い出そうとせず、毎週金曜に5分だけ、その週の主な出来事と数字を3行でメモしておきます。月の初めに目標を様式へ先に書き込み、月末はメモを見ながら結果を埋め、最後に要約を書く順番にすると、清書は30分ほどで終わります。

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月13日最終更新:2026年10月28日
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