Microsoft Azureの資格の種類|役割ごとの認定と取る順番


この記事のポイント
- ✓Microsoft Azureの資格の種類を
- ✓基礎・アソシエイト・エキスパートのレベルと役割ごとに整理しました
- ✓2026年に終了した試験と後継の認定
Microsoft Azureの資格は、マイクロソフトが公式に用意している「Microsoft 認定資格」のうち、クラウドサービスの Azure を扱う力を示す認定です。種類が多く、2026年には AI とセキュリティの分野で試験の入れ替えが続いたため、数年前の情報のまま調べると、すでに受けられない試験を目指してしまうことがあります。この記事では、Microsoft Azureの資格の種類を、レベルと役割ごとに今日時点の公式の記載で整理し、目的に合わせた取る順番、試験の受け方、毎年の更新、勉強の進め方を説明します。
Microsoft Azureの資格は3つのレベルに分かれる
Microsoft Azureの資格は、難しさと対象の人によって、大きく3つのレベルに分かれています。マイクロソフトの公式サイト Microsoft Learn では、基礎、アソシエイト、エキスパートという名前で呼ばれ、ほかに特定の技術に絞った専門の認定もあります。
| レベル | Microsoft Learn での表記 | 対象 | 更新 |
|---|---|---|---|
| 基礎 | Fundamentals(初級) | クラウドを初めて学ぶ人、営業や企画など技術職以外の人 | 期限切れにならない |
| アソシエイト | Associate(中級) | 管理者、開発者、セキュリティ担当など、実務を担う人 | 毎年の更新が必要 |
| エキスパート | Expert(上級) | 設計や全体の取りまとめを担う人 | 毎年の更新が必要 |
レベルの名前に加えて、マイクロソフトの認定は「役割」で組み立てられているのが特徴です。たとえば「Azure 管理者アソシエイト」は、Azure の環境を構築し、日々管理する管理者の役割を想定した認定です。資格の名前に役割が入っているので、自分が目指す仕事と結び付けて選びやすくなっています。
基礎の認定は、クラウドの考え方や Azure のサービスの全体像を問うもので、実務の経験がなくても目指せます。アソシエイトの認定は、実際に Azure を操作して設定や管理ができることを問います。エキスパートの認定は、複数の分野の知識を組み合わせて、全体を設計できることを問います。
エキスパートの認定の中には、先にアソシエイトの認定を持っていることが条件になるものがあります。いきなり上のレベルを受けられるわけではないので、目標の認定の条件を最初に確かめておくことが、遠回りを防ぐ第一歩です。
2026年に終了した試験と、後継の認定
Microsoft Azureの資格を調べるときに最も注意したいのは、試験の入れ替えです。マイクロソフトは2026年3月に、AI を使う仕事に合わせた新しい認定を順に出すと発表し、同時にいくつかの認定の終了を告知しました。
As we introduce new Certifications aligned to evolving AI roles, we’re also retiring several existing ones. 出典: Microsoft Tech Community Skills Hub Blog
AI の役割に合わせた新しい認定を出すのに合わせて、既存の認定のいくつかを終了する、という意味です。同じ告知に載っている終了の日付と後継の認定は次のとおりです。
| 終了した認定(試験) | 終了日 | 後継の認定(試験) |
|---|---|---|
| Azure データサイエンティスト アソシエイト(DP-100) | 2026年6月1日 | Machine Learning Operations Engineer Associate(AI-300) |
| Azure AI の基礎(AI-900) | 2026年6月30日 | Azure AI の基礎(AI-901) |
| Azure AI エンジニア アソシエイト(AI-102) | 2026年6月30日 | Azure AI アプリとエージェント開発者アソシエイト(AI-103) |
| Azure 開発者アソシエイト(AZ-204) | 2026年7月31日 | Azure AI クラウド開発者アソシエイト(AI-200) |
| Azure セキュリティ エンジニア アソシエイト(AZ-500) | 2026年8月31日 | クラウドおよび AI セキュリティ エンジニア アソシエイト(SC-500) |
このうち Azure AI の基礎については、マイクロソフトが2026年6月に出した告知で、認定そのものは終了せず、試験が AI-900 から新しい AI-901 に置き換わると説明されています。すでに Azure AI の基礎を持っている人の認定は、そのまま有効です。
Azure セキュリティ エンジニア アソシエイトの認定ページにも、この認定と関連する試験、更新の評価が2026年8月31日に終了し、それ以降は取得も更新もできないと書かれています。AZ-204 と AI-102 の認定ページにも、認定と更新の評価が終了した旨の表示が出ています。
すでに終了した認定を持っている人の扱いについては、同じ告知の中で、終了しても取得済みの認定は取り消されず、有効期限まで記録に残ると説明されています。ただし、終了した認定は更新できないため、期限が来れば失効します。これから勉強を始める人は、本やブログの情報が古くないかを確かめ、後継の認定を目指すのが正しい選び方です。
基礎レベルの認定
クラウドを初めて学ぶ人や、技術職ではないけれど Azure の話についていけるようになりたい人には、基礎レベルの認定が入り口になります。主なものは次の3つです。
| 認定 | 試験 | 内容 |
|---|---|---|
| Azure Fundamentals | AZ-900 | クラウドの考え方、Azure の主なサービス、料金とサポートの仕組み |
| Azure AI の基礎 | AI-901 | AI の概念と機能、Microsoft Foundry を使った AI の仕組みづくり |
| Azure Data Fundamentals | DP-900 | データベースやデータ分析の基本と、Azure のデータのサービス |
最もよく選ばれるのが AZ-900 です。クラウドとは何か、サーバーを自分で持つ場合と比べて何が違うか、Azure にはどんなサービスがあるか、料金はどう決まるか、といった全体像を問います。AZ-900 は日本語でも受けられることが Microsoft Learn の認定ページに書かれています。
Azure AI の基礎は、試験が AI-900 から AI-901 に変わりました。Microsoft Learn の認定ページでは、AI-901 の内容として、AI の概念と機能を特定することと、Microsoft Foundry を使って AI の仕組みを実装することが挙げられています。以前の AI-900 は概念の理解が中心でしたが、新しい AI-901 は、Python の書き方の知識や Azure のリソースへの理解も求めると説明されていて、手を動かす要素が強くなっています。日本語で受けられるかどうかは、受ける前に試験のページで確かめます。
Azure 以外の分野も含めると、セキュリティの基礎を問う SC-900(セキュリティ、コンプライアンス、ID の基礎)や、業務アプリの基礎を問う PL-900(Power Platform 基礎)も、基礎レベルの認定として用意されています。
基礎レベルの認定は期限切れにならないため、一度取れば更新の手間がかかりません。営業や企画の仕事で、顧客や開発チームとクラウドの話をする人にとっては、取りやすく長く使える認定です。
アソシエイトレベルの認定
実際に Azure を操作して仕事をする人が目指すのが、アソシエイトレベルの認定です。役割ごとに分かれていて、2026年の入れ替えで顔ぶれが変わっています。今日時点で Microsoft Learn に載っている主なものを整理します。
| 認定 | 試験 | 想定する役割 |
|---|---|---|
| Azure 管理者アソシエイト | AZ-104 | Azure の環境を構築、管理、監視する管理者 |
| Azure ネットワーク エンジニア アソシエイト | AZ-700 | Azure のネットワークを設計、実装する担当 |
| Azure AI アプリとエージェント開発者アソシエイト | AI-103 | 生成 AI のアプリやエージェントを作る開発者 |
| Azure AI クラウド開発者アソシエイト | AI-200 | コンテナーやサーバーレスを使って AI の仕組みを作る開発者 |
| クラウドおよび AI セキュリティ エンジニア アソシエイト | SC-500 | クラウドと AI の仕組みを安全に保つセキュリティ担当 |
この中で、多くの人が最初に目指すのが AZ-104 の Azure 管理者アソシエイトです。Microsoft Learn の認定ページは、この認定の候補者に、仮想ネットワーク、ストレージ、コンピューティング、ID、セキュリティ、ガバナンスなど、組織の Azure の環境を実装、管理、監視する専門知識が必要だと説明しています。Azure を使う仕事のほとんどは、この管理の知識が土台になるため、どの役割に進む人にとっても役に立ちます。
開発者の認定は、AZ-204 の Azure 開発者アソシエイトが終了し、AI を組み込んだアプリの開発を問う AI-200 と、生成 AI のアプリやエージェントの開発を問う AI-103 に分かれました。どちらも日本語を含む複数の言語で提供されていると、Microsoft Learn の英語版の認定ページに書かれています。
セキュリティの認定は、AZ-500 が終了し、クラウドと AI のモデルの保護まで範囲を広げた SC-500 に移りました。SC-500 は、日本語を含む言語で提供されると英語版の認定ページに書かれていますが、ページの記載によると練習評価はまだ用意されていません。
エキスパートレベルの認定
エキスパートレベルの認定は、複数の分野をまたいで、全体を設計したり、開発と運用の流れを整えたりする役割を想定しています。Azure に関する主なエキスパートの認定は次の2つです。
| 認定 | 試験 | 前提の認定 |
|---|---|---|
| Azure ソリューション アーキテクト エキスパート | AZ-305 | Azure 管理者アソシエイト |
| DevOps エンジニア エキスパート | AZ-400 | Azure 管理者アソシエイトか Azure 開発者アソシエイトのどちらか |
Azure ソリューション アーキテクト エキスパートは、Azure で動くクラウドとオンプレミスを組み合わせた仕組みを設計する役割の認定です。Microsoft Learn の英語版の認定ページは、この認定を得るには Azure 管理者アソシエイトの認定を持っている必要があると書いています。つまり、AZ-305 だけに合格しても認定にはならず、先に AZ-104 で管理者アソシエイトを取っておく必要があります。
DevOps エンジニア エキスパートは、開発と運用をつなぎ、継続的に価値を届ける仕組みを作る役割の認定です。前提として、Azure 管理者アソシエイトか Azure 開発者アソシエイトのどちらかが求められます。Azure 開発者アソシエイトは新しく取れなくなったため、これから目指す人は、実際には管理者アソシエイトから進むことになります。
また、Microsoft Learn には、AI エージェントを使った開発と運用を問う「Agentic DevOps エンジニア エキスパート」が、ベータ版の試験 AZ-401 として載っています。ベータ版とは、正式な提供の前に、問題の質を確かめるために行われる試験のことで、結果がすぐには出ません。DevOps の分野を目指す人は、AZ-400 と AZ-401 の今後の扱いを、Microsoft Learn の認定ページで定期的に確かめておくと安心です。
専門の認定と、組み合わせやすい認定
Microsoft Azureの資格には、レベル別の認定のほかに、特定の技術や業務に絞った専門の認定があります。Microsoft Learn には、Azure Virtual Desktop 専門や、Azure を用いた SAP ワークロード専門といった認定が載っています。Azure Virtual Desktop は、Azure の上で仮想のパソコンの環境を作り、社員に配る仕組みのことで、在宅勤務の環境づくりに関わる人が対象になります。SAP は大企業で使われる基幹の業務システムで、それを Azure に移す仕事に関わる人向けの認定です。
専門の認定は、対象の仕事がはっきりしている分、持っている人が少なく、その分野の仕事を探している人には強い材料になります。ただし、扱う技術が限られるため、まずは AZ-104 などで Azure の管理の土台を作ってから目指すのが一般的です。
Azure の認定と組み合わせやすいのが、ID とセキュリティの分野の認定です。会社のクラウドの環境では、誰がどのサービスにアクセスできるかを管理する仕組みが欠かせません。Microsoft Learn には、アイデンティティおよびアクセス管理者アソシエイト(SC-300)や、情報セキュリティ管理者アソシエイト(SC-401)があり、Azure の管理者の仕事と重なる部分が多くあります。
Microsoft 365 の管理を担う人は、Teams 管理者アソシエイト(MS-700)や、エンドポイント管理者アソシエイト(MD-102)と Azure の認定を組み合わせると、会社のIT全体を見られる人として説明しやすくなります。どの認定を組み合わせるかは、目指す仕事の求人や案件の説明に、どの技術の名前が出てくるかを見て決めるのが確実です。
役割ごとの取る順番
Microsoft Azureの資格は種類が多いので、目指す仕事から逆算して順番を決めると迷いません。役割ごとの代表的な順番を整理します。
- 技術職以外で、クラウドの話を理解したい人 AZ-900 → 必要に応じて AI-901 や SC-900
- Azure の管理者やインフラの担当を目指す人 AZ-900 → AZ-104 → AZ-305
- ネットワークの担当を目指す人 AZ-900 → AZ-104 → AZ-700
- AI を使ったアプリの開発者を目指す人 AZ-900 か AI-901 → AI-103 か AI-200
- セキュリティの担当を目指す人 AZ-900 と SC-900 → AZ-104 → SC-500
- 開発と運用の仕組みづくりを目指す人 AZ-900 → AZ-104 → AZ-400
実務の経験がある人は、AZ-900 を飛ばしていきなりアソシエイトから受けても構いません。基礎の認定は、アソシエイトの認定の前提条件にはなっていないからです。一方で、クラウドを触ったことがない人が AZ-104 から始めると、出てくる用語が多すぎて勉強が進まなくなりがちです。そうした人は、AZ-900 でクラウドの全体像をつかんでから AZ-104 に進むほうが、結果として早く合格に近づきます。
順番を考えるときに大事なのは、終了した試験を前提にした古い順番表をうのみにしないことです。数年前の記事では「AZ-900 から AZ-204、そして AZ-400」といった流れがよく紹介されていましたが、AZ-204 はすでに受けられません。順番を決めたら、それぞれの認定のページを開き、試験が受けられる状態かどうかを確かめます。
試験の受け方と合格の基準
Microsoft Azureの資格の試験は、試験の運営会社である Pearson VUE を通じて申し込みます。試験の会場で受ける方法と、自宅などから監督官の見守りのもとオンラインで受ける方法があります。
申し込みのときに気をつけたいのが、使うアカウントです。Microsoft Learn の認定ページは、個人の Microsoft アカウントで登録することを強く勧めていて、会社や学校のアカウントで登録すると、その組織を離れたときに試験の記録が失われ、取り戻せなくなると注意しています。転職や独立を考えている人は特に、個人のアカウントで登録しておくべきです。
試験の時間と合格の基準は、Microsoft Learn の試験時間と試験の流れの案内などで次のように説明されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題の数 | 多くの試験は40問から60問程度(試験によって変わる) |
| 基礎試験の時間 | 試験時間45分、着席時間65分 |
| ラボを含まないアソシエイトとエキスパートの試験 | 試験時間100分、着席時間120分 |
| ラボを含む可能性のある試験 | 試験時間120分、着席時間140分 |
| 合格の基準 | 1から1,000の尺度で700以上 |
着席時間とは、説明を読んだり規約に同意したりする時間も含めた、試験の席にいる時間のことです。合格の基準の700は、正解率70%と同じ意味ではなく、問題の難しさによって調整された点数だと説明されています。
受験料は、試験を受ける国や地域によって決まると認定ページに書かれています。金額は改定されることがあるため、申し込みの画面で今日時点の金額を確かめます。
毎年の更新の決まり
アソシエイトとエキスパートの認定は、取った日から1年で期限が切れます。期限を延ばすには、Microsoft Learn で更新の評価に合格する必要があります。
Microsoft Learn の認定資格の更新の案内ページによると、更新の主な決まりは次のとおりです。
- 更新にお金はかからない
- 更新の評価は、期限が切れる前の6か月間のうち、いつでも受けられる
- 合格すると、有効期限から1年間延びる
- 更新の評価は元の試験より短く、資料を見ながら受けられる
- 期限が切れる前なら、何度でも受け直せる
- 基礎の認定は期限切れにならない
更新の評価は、元の試験より負担が軽いものの、最新の技術の変化を問う内容になっています。Azure のサービスは毎年のように新しい機能が加わるため、更新の評価を受けることが、知識を新しく保つきっかけにもなります。
注意したいのは、終了した認定は更新できないことです。先に触れた AZ-204 や AZ-500 を持っている人は、期限が来れば失効するので、後継の認定を取るかどうかを早めに考えておく必要があります。
不合格だったときの再受験の決まり
Microsoft Azureの資格の試験に不合格だった場合も、決まった間隔をあければ再受験できます。Microsoft Learn の再受験の決まりは次のとおりです。
- 初めて不合格だった場合は、24時間待てば再受験できる
- 2回目以降は、受けるたびに14日間あける必要がある
- 同じ試験は、最初の受験から12か月の間に5回まで受けられる
- 5回不合格だった場合は、最初の受験日から12か月たてば再び受けられる
再受験するたびに受験料がかかるため、1回目の受験の前に、練習評価で準備の状況を確かめておくのが現実的です。不合格だった場合は、試験の後に表示されるスコアの報告で、分野ごとの出来を確かめられます。苦手な分野にしぼって勉強し直すと、2回目の合格に近づけます。
試験が終了する直前の受験には、特に注意が必要です。マイクロソフトの告知は、終了した試験は、不合格でも再受験できず、更新もできないと説明しています。終了の日付が近い試験を受けるなら、不合格だった場合に後継の試験に切り替える心づもりをしておきます。
勉強の進め方
Microsoft Azureの資格の勉強は、マイクロソフトが無料で用意している教材を中心に組み立てるのが効率的です。
- 認定のページで、試験で問われる分野と割合を確かめる
- Microsoft Learn の学習パスで、分野ごとの解説を読み、演習をこなす
- 実際に Azure の画面を操作して、設定の流れを手で覚える
- 練習評価で、問題の形式と自分の弱い分野を確かめる
- 試験のサンドボックスで、本番と同じ画面の操作に慣れる
- 弱い分野を学習パスで復習し、練習評価を繰り返す
1番目の分野と割合は、学習ガイドに載っています。たとえばAZ-104 の学習ガイドでは、Azure の ID とガバナンスの管理が20から25%、ストレージの実装と管理が15から20%、コンピューティングのリソースのデプロイと管理が20から25%、仮想ネットワークの実装と管理が15から20%、リソースの監視と管理が10から15%となっています。割合の大きい分野から勉強すると、限られた時間で点数を伸ばせます。
3番目の手を動かす練習は、アソシエイト以上の認定では欠かせません。画面のどこで何を設定するか、設定を変えると何が起きるかを知らないと、場面を想定した問題に答えにくいからです。
4番目の練習評価は、Microsoft Learn で無料で受けられる模擬問題で、実際の試験に近い形式と難しさの問題が出ます。ただし、新しい試験やベータ版の試験では、練習評価がまだ用意されていないことがあります。
初めて受ける人がつまずきやすい点
Microsoft Azureの資格に初めて挑戦する人がつまずきやすい点を、よくある順に整理します。前もって知っておけば、避けられるものばかりです。
1つ目は、古い情報で勉強を始めてしまうことです。資格の解説の記事や本は、出版された時点の試験に合わせて書かれています。2026年のように入れ替えが多い年には、勉強している試験が終了していた、ということが起こります。勉強を始める前に、認定のページで試験の番号と、英語版の内容が更新された日付を確かめます。
2つ目は、英語版と日本語版の差です。Microsoft Learn の認定ページには「この認定の英語版は、2026年4月17日に更新されました」のように、英語版の内容の更新日が書かれていることがあります。英語版が更新された直後は、日本語版の試験や教材に反映されるまで少し時間がかかる場合があるため、日本語で受ける人は、学習ガイドで変更点を確かめておくと安心です。
3つ目は、用語を暗記するだけで終わることです。基礎の試験は用語の理解で対応できる部分が多いものの、アソシエイト以上の試験では、場面を想定して「この要件ならどの設定を選ぶか」を問う問題が増えます。実際に画面で操作して、設定の意味を体で覚えることが欠かせません。
4つ目は、受験の環境の準備不足です。オンラインで受ける場合、部屋の中に余計な物がないか、通信が安定しているか、カメラとマイクが使えるかが確かめられます。前日までに、試験の運営会社の案内に沿ってパソコンの動作を確かめておくと、当日に慌てずにすみます。
勉強の計画の立て方
Microsoft Azureの資格の勉強は、試験日を先に決めてから計画を立てると、途中で止まりにくくなります。目安がないまま勉強を始めると、学習パスを読み進めるだけで時間が過ぎてしまうからです。
計画を立てるときは、次の順で考えます。
- 学習ガイドで、試験の分野と割合を書き出す
- 分野ごとに、すでに知っていることと、初めて学ぶことを分ける
- 初めて学ぶ分野の多さに合わせて、試験日までの週の数を決める
- 週ごとに、学習パスを読む日と、画面を操作する日を分けて予定に入れる
- 試験日の2週間前から、練習評価と復習に時間を使う
仕事をしながら勉強する人は、平日は学習パスの解説を少しずつ読み、休日にまとめて画面の操作を練習する、という分け方が続けやすい形です。練習評価は、一度だけでなく、復習のあとにもう一度受けると、どの分野が伸びたかが分かります。
勉強の途中で、試験の範囲に入っていない新しいサービスが気になることもあります。仕事では役に立つ知識でも、試験の合格を目標にしている間は、学習ガイドの範囲を優先します。合格したあとに、更新の評価や実務の中で範囲を広げていけば十分です。
Azureの資格を取るメリットと注意点
Microsoft Azureの資格を取るメリットは、知識を客観的に示せることです。クラウドの仕事は、職場や案件ごとに使う技術が違い、「何ができる人か」が外から見えにくい分野です。認定は、マイクロソフト自身が定めた基準で力を確かめたものなので、初めて会う相手にも説明しやすくなります。Microsoft Learn では、取った認定をデジタルのバッジとして共有でき、職務経歴書や仕事の紹介のページに載せられます。
勉強の過程で、Azure のサービスを体系的に学べることもメリットです。仕事で使う範囲だけを覚えていると、知識が偏りがちです。認定の試験範囲に沿って学ぶと、普段使わないサービスや設定にも触れられ、提案や設計の幅が広がります。
一方で、注意したい点もあります。
- 認定は実務の経験の代わりにはならない
- アソシエイト以上は毎年の更新が必要で、放っておくと失効する
- 試験の入れ替えが多く、古い情報で勉強すると無駄になる
- 受験料がかかり、不合格なら再受験の費用もかかる
特に、認定だけで仕事が決まるわけではないことは、知っておきたい点です。採用する側や仕事を頼む側は、認定に加えて、実際に何を作り、どんな問題を解決してきたかを見ています。認定は、経験を裏付けるものとして使うと、最も力を発揮します。
フリーランスとして資格を生かす考え方
Microsoft Azureの資格は、会社員として働く人だけでなく、フリーランスとしてクラウドの仕事を受ける人にも役立ちます。初めて取引する相手は、技術者の力を確かめる手段が限られているため、公式の認定は判断の材料になります。
在宅ワークとフリーランスの仲介を長く続けてきた運営者として見てきた限りでは、クラウドの仕事を長く続けられる人は、認定を取ったあとも、小さな構築や移行の仕事を積み重ね、その結果を「どんな環境を、どう改善したか」という形で説明できる人です。認定は入り口として役立ちますが、継続して頼まれるかどうかは、仕事の結果と、相手に分かる言葉で説明する力で決まります。
これからクラウドの分野で副業を始めたい人は、Azure Fundamentals(AZ-900)で始めるクラウド副業|Microsoft資格の価値で、基礎の認定を副業にどうつなげるかを確かめられます。AZ-900 の試験の内容や勉強の進め方は、資格ガイドのMicrosoft Azure Fundamentals(AZ-900)にまとめています。
AWS や Google Cloud と比べてどのクラウドの資格を取るか迷っている人は、AWS・Azure・GCP|2026年に取るべきクラウド資格を需要データで比較が参考になります。3つのクラウドの資格の需要の違いが整理されています。クラウドとセキュリティの知識を生かせる仕事の中身は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。取った認定と自分の経験を合わせて、どの分野の仕事を受けるかを考えてみてください。
よくある質問
Q. Microsoft Azureの資格は何から取ればよいですか?
クラウドを初めて学ぶ人は、基礎レベルの AZ-900(Azure Fundamentals)から始めるのが一般的です。Azure の管理やインフラの仕事を目指す人は、その次に AZ-104(Azure 管理者アソシエイト)に進みます。実務の経験がある人は、基礎を飛ばしてアソシエイトから受けても構いません。
Q. AI-900やAZ-204はまだ受けられますか?
受けられません。マイクロソフトの告知によると、AI-900 は2026年6月30日、AZ-204 は2026年7月31日に終了しました。後継は、AI-900 が AI-901、AZ-204 が AI-200 です。AI-102 と AZ-500 も終了しているので、古い本や記事で勉強している場合は、Microsoft Learn の認定ページで最新の試験を確かめてください。
Q. Azureの資格に有効期限はありますか?
アソシエイトとエキスパートの認定は1年で期限が切れ、Microsoft Learn で無料の更新の評価に合格すると1年延びます。更新の評価は、期限が切れる前の6か月間のうちに受けられ、何度でも受け直せます。基礎レベルの認定は期限切れになりません。
Q. Azureの資格の試験は何点で合格ですか?
Microsoft Learn の案内では、技術試験の点数は1から1,000の尺度で示され、700以上が合格です。正解率70%と同じ意味ではなく、問題の難しさで調整されます。問題の数は多くの試験で40問から60問程度で、アソシエイトとエキスパートの試験の時間は100分か120分です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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