メンタル心理カウンセラーを独学で目指す勉強の順番と在宅での使い道

@SOHO編集部
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メンタル心理カウンセラーを独学で目指す勉強の順番と在宅での使い道

この記事のポイント

  • ✓メンタル心理カウンセラーは独学だけでは受験できず
  • ✓認定教育機関のカリキュラム修了が受験の条件です
  • ✓公式情報で受験資格と試験の仕組みを確かめ

メンタル心理カウンセラーを独学で目指したいと考えている人の多くは、通信講座の費用をできるだけ抑えたい、自分のペースで勉強したい、という思いを持っているはずです。そして資格を取ったあとは、家で人の話を聴く仕事や、心理の知識を生かした在宅の仕事につなげたいと考えているのではないでしょうか。

先に結論を書くと、メンタル心理カウンセラーは独学だけでは受験できません。一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)の公式サイトでは、協会が指定する認定教育機関の教育訓練で、全カリキュラムを修了した人が受験資格を持つとされています。つまり、講座の修了が受験の条件です。そのうえで、講座に申し込む前の下準備や、講座と並行して理解を深める部分は、独学で進められます。この記事では、資格の仕組みを公式の情報で確かめたうえで、独学と講座をどの順番で組み合わせるか、そして資格を在宅でどう使えるかを順に説明します。

メンタル心理カウンセラーとはどんな資格か

メンタル心理カウンセラーは、JADPが認定する民間の資格です。合格すると「JADP認定メンタル心理カウンセラー」の称号が与えられます。

協会が掲げる試験の目的

協会の公式サイトでは、技能審査の目的を次のように説明しています。

心理的に悩める人を社会的観点からもサポートできるようなカウンセラーを育成し、カウンセリング業務に従事する者の有する知識および技能の程度を審査し、証明することにより、職業能力の向上と社会的経済的地位の向上に資することを目的とします。 出典: 日本能力開発推進協会(JADP)

審査の対象は、心理学に関する基礎知識、カウンセリングに関する基礎知識、カウンセリング能力に関する職業能力です。名前に「カウンセラー」と入っていますが、心理の専門職として病院で働くための国家資格ではなく、カウンセリングの基礎を学んだことを示す民間の資格だと理解しておくと、期待とのずれが小さくなります。

学ぶ範囲は4つ

協会のページでは、認定教育機関で学ぶ範囲として、次の4つが挙げられています。

  • カウンセリングに関する基礎知識
  • クライエントに関する基礎知識
  • 心理学に関する基礎知識
  • 精神医学の基礎知識

クライエントとは、カウンセリングを受ける相談者のことです。心理学の理論だけでなく、相談者の理解や、精神医学の基礎まで学ぶ範囲に含まれている点が特徴です。

独学だけでは受験できない理由

メンタル心理カウンセラーを独学で目指すときに、最初に押さえておきたいのが受験資格です。

受験資格は認定教育機関のカリキュラム修了

協会の公式サイトには、受験資格として「当協会指定の認定教育機関等が行う教育訓練において、その全カリキュラムを修了した者」と書かれています。市販の本だけで勉強して、試験だけを申し込む、という受け方はできません。

検索すると「独学で取れる心理カウンセラーの資格」という記事がたくさん見つかりますが、メンタル心理カウンセラーについては、講座の修了が前提であることを先に確かめておく必要があります。独学で受験できる別の資格と混同しないよう注意します。

試験は修了後に在宅で受けられる

受験の流れは、認定教育機関で全カリキュラムと課題を修了したあと、協会のホームページの「検定試験申し込み」から必要事項を入力して申し込み、受験料を払う、という順番です。これらが確認されると、検定試験の問題が送られてきます。試験日や会場は決まっておらず、カリキュラムの修了後、随時、在宅で受験できます。

受験料は5,600円(税込)です。合否は得点率70%以上で合格となり、結果は答案の受付後、約1か月で送られてきます。かかる費用は、この受験料に、認定教育機関の講座の受講料を加えた額になります。

講座の受講料は教育機関によって違う

認定教育機関の講座の受講料は、教育機関や講座の内容によって違います。費用を比べるときは、受講料の総額、教材の内容、添削の回数、質問できる期間、修了までの期限を並べて確かめます。安さだけで選ぶと、質問ができずに途中で止まってしまうこともあるので、自分が独学でどこまで進められるかを考えたうえで、必要なサポートが含まれているかを見ます。

独学で進められる部分と、講座で学ぶ部分

受験には講座の修了が必要ですが、だからといって独学が無駄になるわけではありません。講座に申し込む前と、講座と並行して、独学で進められる部分があります。

講座の前に独学で進めたいこと

講座に申し込む前に、心理学の入門書を1冊か2冊読んでおくと、講座の教材の理解がぐっと速くなります。たとえば、心理学の主な分野(発達、学習、認知、社会など)の名前と大まかな中身、カウンセリングの代表的な考え方(相談者の話を否定せずに受け止める姿勢など)の概要を、先に頭に入れておきます。

また、講座を始める前に「自分は心理の勉強を続けられるか」を確かめる意味もあります。入門書を読んでみて、もっと知りたいと思えたなら、講座に進む準備ができていると考えてよいでしょう。

講座と並行して独学で深めたいこと

講座が始まったら、教材を軸にしつつ、分からない用語や理論を自分で調べて理解を深めます。精神医学の基礎は、病気の名前や症状の特徴など、初めて学ぶ人にはなじみの薄い用語が多い分野です。教材の説明だけでは分かりにくいときは、公的な機関が出している心の健康に関する情報を読むと、正確な理解につながります。

講座でしか身につきにくいこと

一方で、カウンセリングの技法は、本を読むだけでは身につきにくい部分です。相談者の話を聴くときの姿勢、質問の仕方、相手の気持ちを言葉にして返す方法などは、講座の添削や演習を通じて身につけていきます。講座を選ぶときは、こうした実践の部分にどれだけ取り組めるかも確かめておきます。

認定講座を選ぶときに確かめる項目

メンタル心理カウンセラーの受験には認定教育機関の講座の修了が必要なので、講座選びは避けて通れません。申し込みの前に確かめておきたい項目を整理します。

協会の認定講座であるか

まず、その講座が協会の認定教育機関の講座であるかを確かめます。認定講座でなければ、修了しても受験資格は得られません。協会の公式サイトには認定講座の案内があるので、申し込みの前に照らし合わせておきます。

受講料の総額と、追加でかかる費用

受講料のほかに、教材の送料、追加の添削、受講期間の延長などで費用がかかる講座もあります。受験料の5,600円とは別に、講座の側でどんな費用がかかるかを一覧にして、総額で比べます。

受講期間と延長の条件

講座には受講期間が決まっていることが多く、期間内に課題を出し終えないと修了できません。仕事や家庭の都合で勉強が止まる時期があることも考えて、受講期間の長さと、延長ができるかどうか、延長に費用がかかるかを確かめておきます。

質問の受け付け方

独学で進める時間が長い人ほど、分からないことを質問できる仕組みが大切になります。質問の回数に上限があるか、回答までにどれくらいかかるか、メールやWebのフォームで質問できるかを確かめます。

解約と返金の条件

申し込んだあとに続けられなくなった場合の解約と返金の条件も、契約の前に読んでおきます。特に、教材が届いたあとの解約で返金がどう扱われるかは、講座によって違います。

勉強の順番

メンタル心理カウンセラーを目指すときの勉強の順番を、段階ごとに説明します。

1. 心理学の全体像をつかむ

最初に、入門書で心理学の全体像をつかみます。心理学がどんな分野に分かれていて、それぞれが何を研究しているのかを知ると、講座の教材のどこに何が書かれているかの見通しが立ちます。

2. カウンセリングの基本の考え方を学ぶ

次に、カウンセリングの基本の考え方を学びます。相談者の話を否定せずに聴くこと、相談者自身が答えを見つけられるよう手助けすること、相談者の秘密を守ることなど、カウンセリングの土台になる考え方を理解します。

3. 認定講座で全カリキュラムを修了する

ここで認定教育機関の講座に進み、全カリキュラムを修了します。教材を読み、課題を提出し、添削を受けながら進めます。講座の課題の修了が受験の条件なので、提出の期限を守ることが大切です。

4. 精神医学の基礎を丁寧に復習する

試験の前には、精神医学の基礎を丁寧に復習します。心の不調の種類と主な特徴、医療機関につなぐべき場面など、カウンセラーとして知っておくべき範囲を確かめます。カウンセラーは診断や治療をする立場ではないので、どこからが医療の領域なのかを理解しておくことが、この分野の勉強で最も大切な点の1つです。

5. 在宅で受験する

最後に、協会のホームページから試験を申し込み、在宅で受験します。試験の日は自分で決められるので、仕事や家庭の予定に合わせて、落ち着いて取り組める日を選びます。

カウンセリングの基本の技法を独学で予習する

カウンセリングの技法は講座の演習で身につけるものですが、技法の名前と考え方を先に知っておくと、講座の演習の意味がよく分かります。ここでは、カウンセリングの入門書でよく紹介される基本の技法を、日常の会話の例とあわせて紹介します。

相手の話を最後まで聴く

最も基本になるのが、相手の話を途中でさえぎらずに最後まで聴くことです。日常の会話では、相手の話の途中で自分の意見を言いたくなったり、解決策を示したくなったりします。カウンセリングでは、まず相手が話したいことを話し切れるように、相づちやうなずきで聴いていることを伝えながら、口を挟まずに耳を傾けます。

開かれた質問と閉じた質問を使い分ける

質問には、「はい」か「いいえ」で答えられる閉じた質問と、相手が自由に答えられる開かれた質問があります。「仕事はつらいですか」は閉じた質問で、「最近の仕事はどんな様子ですか」は開かれた質問です。開かれた質問は、相手が自分の言葉で気持ちを話すきっかけになります。一方で、話すのが苦しそうな相手には、答えやすい閉じた質問から始めるほうがよい場面もあります。

相手の言葉を言い換えて返す

相手が話したことを、意味を変えずに別の言葉で返す技法もあります。「上司に何度も同じことを言われて、疲れてしまったんですね」のように返すと、相手は自分の話が正しく受け止められたと感じ、さらに話を進めやすくなります。自分の解釈を混ぜずに返すことが大切です。

話の要点をまとめて確かめる

話が長くなったときは、それまでの話の要点を短くまとめて、相手に確かめます。「ここまでの話をまとめると、仕事の量が増えたことと、相談できる人がいないことの2つで悩んでいる、ということでしょうか」と確かめると、相手も自分の悩みを整理しやすくなります。

沈黙を怖がらない

相手が黙り込んだとき、すぐに言葉を足したくなりますが、沈黙は相手が考えをまとめている時間であることも多いのです。少し待つことで、相手が大切な気持ちを言葉にすることがあります。こうした技法の実際の使い方は、講座の演習や添削で確かめながら身につけていきます。

働きながら進める学習計画の例

仕事や家事と並行して勉強する人に向けて、講座の前から受験までの学習計画の組み立て方の例を示します。教材の量や講座の期間によって変わるので、自分の状況に合わせて調整してください。

最初の1か月は入門書で下準備をする

最初の1か月は、心理学とカウンセリングの入門書を読む期間にします。1日30分でも、1か月あれば入門書を2冊ほど読み進められます。読みながら、分からなかった用語を書き出しておくと、講座の教材を読むときにその用語の説明を探して確かめられます。

講座の期間は教材と課題を週ごとに区切る

講座が始まったら、教材の章と課題の提出を、週ごとの目標に区切ります。たとえば「今週は第1章を読み終えて、課題の1回目を提出する」のように決めると、仕事が忙しい週があっても、遅れを翌週で取り戻しやすくなります。課題の提出は受験の条件なので、提出の期限を手帳やカレンダーに書いておきます。

修了から受験までは復習の期間にする

全カリキュラムを修了したら、受験の前に復習の期間を取ります。特に精神医学の基礎は用語が多いので、病気の名前と主な特徴、医療機関につなぐべき場面を、自分の言葉で説明できるかを確かめます。試験は在宅で受けられ、日程を自分で決められるので、復習が終わってから落ち着いて申し込みます。

国家資格の公認心理師との違い

心理の資格を調べると、国家資格の「公認心理師」も必ず出てきます。メンタル心理カウンセラーとの違いを正しく理解しておくことが大切です。

公認心理師は法律で定められた国家資格

公認心理師は、公認心理師法という法律で定められた国家資格です。法律では、公認心理師を、登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育などの分野で、心理学の専門的な知識と技術をもって、心理状態の観察と分析、相談への助言や指導、関係者への援助、心の健康についての教育と情報の提供を行う人と定めています。

名前の使い方には決まりがある

公認心理師法の第44条では、公認心理師でない人が「公認心理師」という名前を使うこと、そして名前の中に「心理師」という文字を使うことを禁じています。メンタル心理カウンセラーの資格を持っていても、「心理師」と名乗ることはできません。名刺やプロフィールには、「JADP認定メンタル心理カウンセラー」と、資格の正式な名前を書くようにします。条文はe-Govの公認心理師法で確かめられます。

目指す働き方で選ぶ

病院やクリニック、学校、福祉の施設で、心理の専門職として働きたいなら、公認心理師が求められる場面が多くあります。公認心理師になるには、大学と大学院で指定の科目を修める、または大学で指定の科目を修めたあとに定められた施設で実務の経験を積むなど、長い時間がかかります。一方、自分の仕事や暮らしの中で心理の知識を生かしたい、在宅で話を聴く仕事の入り口に立ちたい、という目的であれば、メンタル心理カウンセラーのような民間の資格が、学び始めの一歩として選ばれています。

独学で受けられる心の健康の資格も知っておく

完全に独学で受けたいなら、別の資格も選択肢になります。代表的なのが、大阪商工会議所などが主催する「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」です。

職場の心の健康を扱う検定

メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、働く人の心の健康と、活力ある職場づくりのための知識を問う検定です。公式サイトによると、Ⅰ種(マスターコース)、Ⅱ種(ラインケアコース)、Ⅲ種(セルフケアコース)の3つのコースがあり、受験料はⅠ種が11,550円、Ⅱ種が7,480円、Ⅲ種が5,280円(いずれも税込)です。学歴や年齢などによる受験資格の制限はなく、公式テキストで独学して受験できます。

目的に合わせて組み合わせる

メンタルヘルス・マネジメント検定は、職場の心の健康を保つ仕組みに重心がある検定で、カウンセリングの技法を学ぶメンタル心理カウンセラーとは中身が違います。会社で人事や管理職として働いている人や、企業向けの研修の補助を在宅で請け負いたい人には、メンタルヘルス・マネジメント検定のほうが仕事に結びつきやすいこともあります。2つを比べ、目的に合うほうを選ぶか、順に両方を取る道もあります。

在宅での使い道

メンタル心理カウンセラーの資格を取ったあと、在宅でどのように使えるのかを見ていきます。

オンラインで話を聴く仕事

近年は、電話やビデオ通話で話を聴くサービスが増えています。相談者の悩みを聴き、気持ちの整理を手伝う仕事は、在宅でできる仕事の1つです。こうしたサービスに相談の担い手として登録する場合は、運営会社が求める資格や研修の条件を確かめます。報酬の決め方や、相談の時間帯の決まり、相談者の情報の扱い方も、登録の前に確かめておきます。

心理の知識を生かした文章の仕事

心理の知識を生かして、心の健康や人間関係に関する記事を書く仕事もあります。Webメディアや企業の情報発信では、正確な知識を持った書き手が求められています。心理の記事を書くときは、断定的な表現を避け、公的な機関の情報を根拠にすることが大切です。文章の仕事で単価を上げていく道筋は、Webライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】が参考になります。

今の仕事に心理の知識を足して使う

資格を新しい仕事にするだけでなく、今の仕事に生かす使い方もあります。接客や販売、営業、事務の仕事でも、相手の話を聴く力や、相手の気持ちを受け止める姿勢は役に立ちます。在宅でお客様の問い合わせに対応する仕事や、オンラインの秘書の仕事でも、相手の話を丁寧に聴ける人は信頼されます。

教室や講座を開く

心理学やコミュニケーションの基礎を、オンラインの講座として教える道もあります。たとえば、子育て中の親向けの話の聴き方の講座や、職場の人間関係の講座などです。講座を開くときは、治療やカウンセリングの代わりになるかのような表現を避け、学びの場であることをはっきりさせます。

話を聴くサービスに登録するときに確かめること

オンラインで話を聴くサービスに、相談の担い手として登録する場合は、登録の前に確かめておきたい点があります。

契約の形と報酬の決め方

登録の形が、雇用なのか、業務を請け負う形なのかを確かめます。業務を請け負う形の場合は、労働時間の決まりは適用されず、報酬は相談の時間や件数で決まることが多くあります。1回の相談の報酬、サービスの手数料、報酬の支払日、振込の手数料の負担を、登録の前に書面で確かめておきます。

相談を受ける時間帯と件数

相談を受ける時間帯を自分で選べるのか、決められた時間に待機する必要があるのかも確かめます。家庭の予定と両立させたい人は、時間帯を自分で選べるサービスのほうが続けやすいでしょう。1日に受けられる相談の件数に上限を設けられるかも、自分の心の健康を守るうえで大切な点です。

困ったときの対応の決まり

相談の中で、相談者の命にかかわる気配を感じたときに、サービスとしてどう対応するかの決まりがあるかを確かめます。運営の側に相談できる担当者がいるか、緊急の連絡先の案内の仕方が決まっているかは、担い手を守る仕組みでもあります。こうした決まりが整っていないサービスは、担い手に過大な負担がかかりやすいので注意します。

研修や事前の課題の費用

登録の条件として、研修の受講や事前の課題を求めるサービスもあります。研修の費用を先に払うよう求められる場合は、その費用で何が得られるのか、登録後にどれくらいの相談の機会があるのかを確かめます。「研修を受ければ必ず仕事を紹介する」といった説明だけで高額の費用を求められたら、契約の前に最寄りの消費生活センターに相談してください。

資格をプロフィールにどう書くか

資格を取ったら、在宅の仕事のプロフィールや名刺にどう書くかで、相手への伝わり方が変わります。

正式な名前と、学んだ範囲を書く

プロフィールには、「JADP認定メンタル心理カウンセラー」と資格の正式な名前を書き、学んだ範囲として、カウンセリングと心理学、精神医学の基礎を学んだことを添えます。資格の名前だけでは、相手は何を学んだ人なのかが分かりにくいからです。

できることと、しないことを書く

話を聴く仕事のプロフィールでは、できることと同時に、しないことも書いておくと、相談者に誤解を与えずに済みます。「気持ちの整理のお手伝いをします。病気の診断や治療は行いません。必要なときは医療機関への相談をおすすめします」のように書くと、相談者が安心して申し込めます。

文章の仕事では得意な分野を書く

文章の仕事に資格を使う場合は、心の健康、人間関係、子育て、職場のコミュニケーションなど、書ける分野を具体的に書きます。作例として、公的な機関の情報を根拠にした記事を1本か2本用意しておくと、依頼主が書き手の力を確かめる材料になります。作例のまとめ方は、Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】の考え方がそのまま使えます。

在宅で話を聴く仕事をするときの注意点

心理の知識を生かして在宅で話を聴く仕事をするときは、守るべき点があります。

診断や治療をしない

カウンセラーは、病気の診断や治療をする立場ではありません。相談者の話の中に、心身の不調が続いている様子や、命にかかわる気配があるときは、医療機関や専門の相談窓口につなぐことが大切です。厚生労働省は、悩みを抱えた人が相談できる窓口を「まもろうよ こころ」というページにまとめています。こうした窓口をあらかじめ把握しておくと、いざというときに相談者を適切な場所へ案内できます。窓口の一覧は厚生労働省のまもろうよ こころで確かめられます。

相談者の秘密を守る

相談の中で聞いた話は、相談者の大切な秘密です。家族と共有の部屋で相談を受けない、相談の記録を家族が見られる場所に保存しない、といった基本を守ります。オンラインで相談を受ける場合は、通話の内容が周りに聞こえない環境を整えることも欠かせません。

自分の心の健康も守る

人の悩みを聴く仕事は、聴く側にも負担がかかります。1日に受ける相談の数を決める、相談のあとに気持ちを切り替える時間を取る、困ったときに相談できる先輩や仲間を持つ、といった工夫で、自分の心の健康も守ります。在宅で一人で働く場合は、なおさら相談できる相手を外に持っておくことが大切です。

資格の名前を正しく使う

プロフィールや名刺には、資格の正式な名前を書きます。先に説明したとおり、公認心理師でない人は「心理師」という文字を名前に使えません。資格の名前を正しく書くことは、相談者からの信頼を守ることにもつながります。

家族や職場で心理の知識を使うときの心がけ

心理の勉強を始めると、家族や職場の人の言動を心理学の言葉で説明したくなることがあります。ただ、身近な人に対して学んだ知識をそのまま当てはめると、相手を分析されているような気持ちにさせてしまうことがあります。

分析より、聴く姿勢を生かす

学んだ知識を身近な場面で生かすなら、相手を分析することより、話を最後まで聴く、相手の言葉を言い換えて返す、といった聴く姿勢のほうを生かします。家族や同僚が悩みを話してきたときに、すぐに助言をせず、まず気持ちを受け止めるだけでも、相手の受け取り方は大きく変わります。

身近な人のカウンセリングはしない

家族や友人、職場の同僚に対して、カウンセラーとして相談を受けることは避けたほうがよいとされています。関係が近いほど、客観的に話を聴くことが難しくなるからです。身近な人が深い悩みを抱えているときは、話を聴いたうえで、専門の相談窓口や医療機関に相談するよう勧めるのが、身近な人としてできる大切な役割です。

費用を抑えて目指すための工夫

独学を考えている人の多くは、費用をできるだけ抑えたいと考えています。講座の修了が必要という条件のもとで、費用を抑えるための工夫を紹介します。

下準備を独学で済ませてから講座に申し込む

講座の受講には期限があることが多いので、下準備を独学で済ませてから申し込むと、講座の期間を有効に使えます。入門書で心理学とカウンセリングの基礎をつかんでおけば、講座の教材を読む速さが上がり、期限内に修了できる見通しが立ちます。

教材の中身と添削の回数を比べる

講座を選ぶときは、受講料の安さだけでなく、教材の中身と添削の回数を比べます。独学に慣れている人は、添削の回数が少ない講座でも進められますが、初めて心理学を学ぶ人は、質問できる期間が長い講座のほうが安心です。

学び直しのための公的な支援を確かめる

働きながら学ぶ人は、教育訓練給付金のように、講座の受講料の一部が支給される公的な制度の対象になる講座があるかも確かめておきます。対象になる講座や条件は講座ごとに決まっているので、申し込みの前に教育機関と最寄りのハローワークで確かめます。

心理の知識を在宅の仕事に生かしている人に共通すること

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、心理の知識を在宅の仕事に生かして長く続けている人には、共通する点があります。

1つは、資格を「仕事の看板」ではなく、「仕事の質を上げる道具」として使っていることです。心理の資格だけで仕事が集まることは多くありませんが、問い合わせの対応や、オンラインの秘書、文章の仕事などで、相手の話を丁寧に聴き、気持ちを受け止めて返せる人は、依頼主から「この人に任せると安心だ」と思われやすい傾向があります。

もう1つは、自分のできる範囲をはっきりさせていることです。心の健康にかかわる仕事は、できることとできないことの線引きが特に大切です。医療につなぐべき場面を見極め、自分の役割を超えないようにしている人ほど、依頼主からも相談者からも信頼されています。仲介会社が報酬から手数料を差し引かない直接の取引であれば、依頼主は同じ予算で必要な仕事を頼め、受け手は手取りが厚くなります。双方にとって続けやすい関係を作れるかどうかが、在宅の仕事を長く続けられるかの分かれ目になっています。

心理の知識は、人の話を聴く仕事だけでなく、仕事の進め方やコミュニケーションを改善する仕事にも生かせます。業務の改善を支援する仕事の広がりは、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で、どのような仕事があるかを見ておくと、次の働き方を考える手がかりになります。

よくある質問

Q. メンタル心理カウンセラーは独学で受験できますか?

独学だけでは受験できません。日本能力開発推進協会の公式サイトでは、協会が指定する認定教育機関の教育訓練で全カリキュラムを修了した人が受験資格を持つとされています。講座の修了が受験の条件です。講座に申し込む前に入門書で心理学の基礎をつかんでおくなど、独学で進められる部分もあります。

Q. メンタル心理カウンセラーの受験料と合格基準を教えてください?

公式サイトでは、受験料は5,600円(税込)です。合否は得点率70%以上で合格となり、結果は答案の受付後、約1か月で送られてきます。かかる費用は、この受験料に認定教育機関の講座の受講料を加えた額になります。受講料は教育機関や講座の内容によって違うので、申し込みの前に確かめてください。

Q. メンタル心理カウンセラーと公認心理師の違いは何ですか?

公認心理師は公認心理師法で定められた国家資格で、メンタル心理カウンセラーは日本能力開発推進協会が認定する民間の資格です。公認心理師法では、公認心理師でない人が名前に「心理師」という文字を使うことを禁じています。病院や学校で心理の専門職として働きたいなら、公認心理師が求められる場面が多くあります。

Q. 資格を取ったら在宅でどんな仕事ができますか?

電話やビデオ通話で話を聴くサービスへの登録、心理の知識を生かした記事を書く仕事、心理学やコミュニケーションの講座を開くことなどがあります。今の仕事に心理の知識を生かして、問い合わせ対応やオンライン秘書の質を上げる使い方もあります。どの仕事でも、診断や治療はせず、必要なときは医療機関や相談窓口につなぐことが大切です。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月6日最終更新:2026年10月17日
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