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MacからSMBで接続する手順と、共有フォルダを開くときの設定

@SOHO編集部
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MacからSMBで接続する手順と、共有フォルダを開くときの設定

この記事のポイント

  • ✓MacからSMBで共有フォルダやNASに接続する手順を
  • ✓Finderの「サーバへ接続」とネットワークからの接続の2つの方法で解説します
  • ✓よく使う共有フォルダを開きやすくする設定

事務所のNASや、Windowsのパソコンにある共有フォルダを、Macから開きたい。ところが、Windowsではエクスプローラーから開けていたのに、Macでは同じ場所が見つからない。新しくMacを導入した事務所や、在宅でMacを使う人から、こうした悩みをよく聞きます。

MacからSMBで接続する方法は、ざっくり言うと2つです。Finderの「サーバへ接続」に「smb://」から始まるアドレスを入力する方法と、Finderのサイドバーの「ネットワーク」から相手のコンピュータを選ぶ方法です。どちらもmacOSに標準で用意されている機能で、追加のアプリは要りません。

この記事では、MacからSMBで接続する手順、アドレスの書き方、よく使う共有フォルダを毎回すぐに開くための設定、Macのフォルダをほかの人に共有する側の設定、接続できないときに確かめる場所までを、Appleのサポートページの記載に沿って順に整理します。後半では、NASや外付けディスクなど、複数の保存場所をまとめて扱いたい場面の選択肢として、Macのファイル管理アプリAtriensにも触れます。

SMBとは、ネットワーク上の共有フォルダを開くための約束事

SMBとは、Server Message Blockの略で、ネットワーク上のコンピュータどうしがファイルやフォルダをやり取りするための通信の決まりのことです。もともとはWindowsで広く使われてきた方式で、現在はMac、Windows、NAS(ネットワークにつなぐファイル保存用の機器)の多くが対応しています。CIFSという名前で呼ばれることもありますが、Macから接続するときの考え方は同じです。

Appleのサポートページでは、Macから接続できる相手として次のものが挙げられています。

・「ファイル共有」がオンになっているMacおよびWindowsのコンピュータ
・共有フォルダを持つWindowsのコンピュータ
・UNIX、Linux、Windowsの各サーバで動いているSMB/CIFS、NFS、FTP、WebDAVのサービス

つまり、事務所のNASも、同僚のWindowsのパソコンの共有フォルダも、別のMacの共有フォルダも、SMBに対応していればMacから同じ手順で開けます。

中小企業の現場では、クラウドの保存サービスと並んで、社内のNASやWindowsのファイルサーバを使い続けている事務所が少なくありません。大きな図面や動画の素材、過去の書類の保管庫など、インターネットを経由せずに社内で素早く開きたいデータがあるからです。そこへMacを1台導入すると、「Macだけ共有フォルダが開けない」という状態が起きやすくなります。原因の多くは、Macの操作の入口がWindowsと違うことにあり、手順さえ分かれば数分で解決します。

MacからSMBで接続する前に確認しておく4つのこと

接続の操作に入る前に、次の4つを確かめておくと、途中で手が止まらずに済みます。どれも、共有フォルダを管理している人(社内の担当者、NASを設定した人、共有元のパソコンの持ち主)に聞けば分かる情報です。

確認すること 例 分からないときに聞く相手
1. 接続先の名前かIPアドレス nas01.local、192.168.1.20 NASや共有元の管理者
2. 共有フォルダの名前 share、営業部 同上
3. ユーザ名とパスワード 共有用に発行されたアカウント 同上
4. 同じネットワークにいるか 事務所の同じWi-Fiや有線LAN 社内のネットワークの担当者

1つ目の接続先は、名前で指定する場合と、IPアドレスという数字の住所で指定する場合があります。相手がMacであれば、Appleのサポートページによると、「システム設定」の「一般」から「共有」を開いた画面の下部にローカルホスト名が表示されます。ローカルホスト名は、コンピュータ名の後ろに「.local」を付けた形で、たとえば「My Computer」という名前なら「My-Computer.local」になります。

2つ目の共有フォルダの名前は、アドレスに含めなくても接続できます。名前が分からなければ、接続した後に一覧から選べます。

3つ目のユーザ名とパスワードは、Macにログインするときのものではなく、接続先で発行されたものです。ここを取り違えて「パスワードが違う」と言われる方が多いので、最初に確認しておくと安心です。

4つ目のネットワークは、見落とされやすい項目です。社外のカフェや自宅のWi-Fiから事務所のNASには、通常そのままでは接続できません。社外から接続する方法は後半の節で触れます。

方法1:「サーバへ接続」にアドレスを入力して接続する手順

接続先のアドレスが分かっている場合は、この方法が最も確実です。Appleのサポートページ「Macを共有コンピュータおよびサーバへ接続する」では、次のように説明されています。

コンピュータまたはサーバのネットワークアドレスをブラウズまたは入力することで接続できます。コンピュータの名前とネットワークアドレスを検索するを参照してください。 出典: support.apple.com

手順は次のとおりです。

  1. Finderを前面にして、メニューバーの「移動」から「サーバへ接続」を選びます。キーボードのcommandキーとKキーを同時に押しても、同じ画面が開きます。
  2. 「サーバアドレス」の欄に、接続先のアドレスを入力します。
  3. 「接続」をクリックします。
  4. 接続方法を選びます。ユーザ名とパスワードで接続する場合は「登録ユーザ」を選び、発行されたユーザ名とパスワードを入力します。
  5. 共有フォルダ(サーバのボリューム)の一覧が表示されたら、開きたいものを選びます。

接続できると、Finderのサイドバーの「場所」に接続先の名前が表示され、共有フォルダの中身を通常のフォルダと同じように開けるようになります。

アドレスの書き方

SMBのアドレスは、「smb://」の後に接続先の名前かIPアドレス、さらに共有フォルダの名前を続けて書きます。Appleのサポートページ「Macで接続可能なサーバおよび共有コンピュータ」で示されている形式は次の2つです。

書き方 例
smb://DNS名/共有フォルダ名 smb://nas01.local/share
smb://IPアドレス/共有フォルダ名 smb://192.168.1.20/share

共有フォルダ名を省いて「smb://192.168.1.20」とだけ入力しても接続できます。その場合は、ユーザ名とパスワードを入力した後に、共有フォルダの一覧から選びます。

Windowsで使われている、円記号(またはバックスラッシュ)2つから始まる形のパスは、Macではそのまま使えません。社内の手順書にWindows形式のパスしか書かれていない場合は、先頭の円記号2つを「smb://」に置き換え、途中の区切りの円記号をスラッシュに変えると、Macで使える形になります。たとえば、Windowsで「円記号2つ、nas01、円記号、営業部」と書かれていれば、Macでは「smb://nas01/営業部」と入力します。

ゲストで接続できる場合

共有元がゲストのアクセスを許可していれば、手順4で「ゲスト」を選ぶと、ユーザ名とパスワードなしで接続できます。ただし、誰でも中身を見られる状態になるため、社外秘の書類が入った共有フォルダでゲストのアクセスを許可するのは避けたほうが安全です。

方法2:Finderの「ネットワーク」から探して接続する

アドレスが分からない場合や、同じネットワークにある共有フォルダを一覧から探したい場合は、Finderの「ネットワーク」を使います。

  1. DockのFinderのアイコンをクリックしてFinderのウインドウを開きます。
  2. サイドバーの「場所」にある「ネットワーク」をクリックします。
  3. 接続したいコンピュータやNASをダブルクリックします。
  4. 「別名で接続」をクリックし、「登録ユーザ」を選んでユーザ名とパスワードを入力します。
  5. 開きたい共有フォルダを選びます。

サイドバーの「場所」に項目が表示されていない場合は、「場所」という文字の上にポインタを合わせると、表示を切り替える印が出てきます。

この方法は手軽ですが、ネットワーク上の機器が一覧に出てくるまで時間がかかることや、設定によっては一覧に表示されない機器があることも知っておきたい点です。一覧に出てこないからといって、接続できないとは限りません。そのときは方法1でアドレスを直接入力してみてください。

編集部の書き手が相談を受けたある設計事務所では、新しく入れたMacから共有フォルダが見えないということで、最初は機器の故障を疑っていました。実際には、NASが「ネットワーク」の一覧に表示されていなかっただけで、管理者に聞いたIPアドレスを「サーバへ接続」に入力したら、その場で開けました。一覧に頼らず、アドレスを1つ控えておくことの大切さがよく分かる例です。

よく使う共有フォルダを毎回すぐに開くための設定

一度接続できても、Macを再起動したりネットワークが切れたりすると、共有フォルダとの接続は外れます。毎回アドレスを入力し直すのは手間なので、次の設定のどれかをしておくと日々の作業が楽になります。

「よく使うサーバ」に登録する

「サーバへ接続」の画面でアドレスを入力した後、入力欄の横にある追加のボタンをクリックすると、そのアドレスがよく使う項目のリストに登録されます。次回からは、リストから選んで「接続」をクリックするだけで済みます。

最近使ったサーバから選ぶ

Appleのサポートページでは、再接続の方法として、アップルメニューの「最近使った項目」から最近使ったサーバを選ぶ方法と、「サーバへ接続」の「サーバアドレス」欄の右端にあるポップアップメニューから選ぶ方法も紹介されています。

Finderのサイドバーに追加する

接続した共有フォルダを選び、メニューバーの「ファイル」から「サイドバーに追加」を選ぶと、Finderのサイドバーに常に表示されるようになります。

ログインしたときに自動で接続する

毎朝必ず使う共有フォルダであれば、Macにログインしたときに自動で接続させる方法もあります。Appleのサポートページによると、管理者であれば「システム設定」の「一般」にある「ログイン項目と機能拡張」で、ログイン時に自動的に開くアプリや書類と一緒に、サーバへの接続も選べます。接続した状態で、ログイン項目のリストの下にある追加のボタンから共有フォルダを選ぶと登録できます。

設定 向いている使い方
よく使うサーバに登録 複数の共有フォルダを使い分ける
最近使ったサーバから選ぶ 使う頻度が週に数回程度
サイドバーに追加 接続中にすぐ開きたい
ログイン項目に追加 毎日必ず使う

Macのフォルダをほかの人に共有する側の設定

ここまでは、MacからほかのNASやパソコンに接続する側の話でした。反対に、自分のMacのフォルダを、ほかのMacやWindowsのパソコンから開けるようにしたい場合は、「ファイル共有」をオンにします。Appleのサポートページ「Macでファイル共有を設定する」「MacでSMBファイル共有を設定する」に沿うと、手順は次のとおりです。

  1. アップルメニューから「システム設定」を選び、サイドバーの「一般」をクリックしてから「共有」をクリックします。
  2. 「コンテンツとメディア」の下にある「ファイル共有」をオンにし、横にある情報のボタンをクリックします。
  3. 「共有フォルダ」のリストの下にある追加のボタンから、共有したいフォルダを選びます。
  4. 「ユーザ」のリストで、そのフォルダにアクセスできる人と、アクセスの範囲を決めます。
  5. Windowsのパソコンから接続させる場合は、「オプション」をクリックして「SMBを使用してファイルやフォルダを共有」をオンにし、「Windowsファイル共有」の下で、接続させるユーザの「オン」を選んでパスワードを入力します。
  6. 「完了」をクリックします。

アクセスの範囲は、次の4つから選べます。

アクセスの範囲 できること
読み/書き ファイルを見る、コピーする、保存する
読み出しのみ ファイルを見る、コピーして持ち出す(共有フォルダへの保存は不可)
書き込みのみ(ドロップボックス用) ファイルを入れられるが、中身は見られない
アクセス不可 見ることも入れることもできない

たとえば、外部のデザイナーから納品物を受け取るだけのフォルダであれば「書き込みのみ」、社内の規程集のように見てもらうだけのフォルダであれば「読み出しのみ」が適しています。

Appleのサポートページには、Windowsのユーザ用のパスワードの一部が安全性の低い方法で保管されることがあるため、使わなくなったWindowsのユーザのアカウントは「オン」の選択を外すよう勧める注意も書かれています。共有の相手が変わったら、その都度見直すのがよいでしょう。また、各ユーザの「パブリック」フォルダは自動的に共有されるので、共有したくない場合はリストから外します。

MacからSMBで接続できないときの確認先

手順どおりに操作しても接続できないときは、原因を1つずつ切り分けます。Appleのサポートページ「Macを別のコンピュータに接続できない場合」で挙げられている確認先を、確かめる順に並べると次のようになります。

順番 確認すること 見る場所
1 Macがネットワークにつながっているか 「システム設定」の「ネットワーク」で接続の種類の横が緑色か
2 接続先の機器が動いているか NASや共有元のパソコンの電源、再起動中でないか
3 同じネットワークにいるか 事務所のWi-Fiや有線LANにつながっているか
4 アドレスが正しいか 名前ではなくIPアドレスで試す
5 Finderの表示設定 「Finder」の「設定」で「接続中のサーバ」が選ばれているか
6 Windows側のファイアウォール 共有元の管理者に確認

1つ目のネットワークの状態は、Macの「システム設定」の「ネットワーク」を開き、使っている接続の横の表示が緑色になっているかで分かります。

4つ目のアドレスについては、Appleのサポートページでも、コンピュータの名前ではなく、DNS名やIPアドレスが必要な場合があると書かれています。名前で接続できないときにIPアドレスで試すと、あっさりつながることがあります。

5つ目のFinderの設定は、接続できているのに画面に出てこない場合の確認先です。Finderのメニューの「設定」を開き、「一般」と「サイドバー」の両方で「接続中のサーバ」にチェックが入っているかを確かめます。

6つ目について、Appleのサポートページでは、Windows(SMB/CIFS)のサーバのファイアウォールが有効になっていると接続できないことがあると説明しています。Windowsの側でも、フォルダの共有や、ネットワーク探索とファイル共有の設定が必要です。Microsoftのサポートページ「Windowsにおけるネットワーク経由のファイル共有」では、共有するパソコンがすべて同じネットワークにあることや、Wi-Fiのネットワークの種類を「プライベート」にすることなど、Windows側で確かめる点が案内されています。Windows側の設定は会社のセキュリティの方針と関わるので、自分で変えずに管理者に相談してください。

それでも原因が分からないときは、「どの手順で」「どんな表示が出たか」を控えて、管理者に伝えます。表示された文言をそのまま伝えるだけで、原因を絞り込む時間が大きく短くなります。

Mac同士でファイルを共有するときの接続方法

事務所のMacどうしでファイルをやり取りする場合も、SMBの仕組みで接続できます。共有元のMacで「ファイル共有」をオンにしておけば、ほかのMacからは方法1か方法2の手順で接続できます。

Appleのサポートページによると、Macに接続するときは、次の3つの接続方法から選べます。

接続方法 内容
ゲスト 共有元がゲストのアクセスを許可している場合に、ユーザ名なしで接続する
登録ユーザ 共有元のMacで有効なログイン名とパスワードを使って接続する
Apple Accountを使用 両方のMacの「ユーザとグループ」設定で同じApple Accountを使うよう設定しておき、それで接続する

「登録ユーザ」で接続するとき、共有元のMacで共有できるユーザを「次のユーザのみ」に絞っている場合は、自分のログイン名が許可されたユーザのリストに入っているかを確かめます。入っていなければ、正しいパスワードを入力しても接続できません。

接続先のMacで画面共有もオンになっていて、権限がある場合は、「別名で接続」の代わりに「画面を共有」を選び、相手のMacの画面をそのまま操作することもできます。ファイルだけでなく、相手のMacで動いているアプリの状態を確かめたいときに便利です。

共有元のMacの名前やアドレスが分からないときは、共有元のMacで「システム設定」の「一般」から「共有」を開き、オンになっているサービスの横にある情報のボタンをクリックします。Appleのサポートページによると、「ファイル共有」を選んだ場合は「smb://」から始まるネットワークアドレスが表示されるので、それを「サーバへ接続」に入力すれば接続できます。

共有フォルダのファイルを扱うときに気をつけたいこと

SMBで接続した共有フォルダは、Macの中のフォルダと同じように見えますが、実際にはネットワークの先にある別の機器の中にあります。この違いを知らずに使うと、思わぬトラブルにつながることがあります。

ファイルを開いたまま接続を切らない

共有フォルダのファイルを開いて編集している途中で、Wi-Fiが切れたりMacがスリープしたりすると、保存が正しく終わらないことがあります。大きなファイルを編集するときは、いったん自分のMacにコピーして作業し、終わってから共有フォルダに保存し直すほうが安全です。

同じファイルを複数の人が同時に開かない

共有フォルダの同じファイルを、2人が同時に開いて編集すると、後から保存した人の内容で上書きされることがあります。誰が編集中かを声をかけ合う、ファイル名の後ろに「編集中」と付けるなど、事務所の中で簡単な決まりを作っておくと安心です。

作業が終わったら接続を外す

共有フォルダでの作業が終わったら、Finderのサイドバーで接続先の名前の横にある取り出しのボタンをクリックして、接続を外しておきます。接続したままMacを持ち出すと、ネットワークが変わったときに接続が切れたことを知らせる表示が繰り返し出ることがあります。ノート型のMacで事務所と自宅を行き来する人は、帰る前に接続を外す習慣をつけておくと、こうした表示に悩まされずに済みます。

ファイル名の付け方をWindowsにも合わせる

MacとWindowsが混在する事務所では、ファイル名に使える文字の違いにも気をつけます。Windowsでは、コロンや疑問符、スラッシュなど、ファイル名に使えない記号があります。Macで付けた名前のままだと、Windowsの側で開けなかったり、名前が変わって見えたりすることがあります。共有フォルダに保存するファイルは、日付や番号を区切る記号をアンダースコアにそろえるなど、どちらでも問題のない名前にしておくと安心です。

共有フォルダはバックアップの代わりにならない

共有フォルダに保存しているから安全、と考えるのは危険です。NASが故障したり、誤って削除したりすると、共有フォルダの中身も失われます。共有フォルダとは別に、定期的なバックアップの仕組みを用意しておくことをお勧めします。

社外や自宅から事務所の共有フォルダを使いたいとき

在宅勤務が広がり、「自宅のMacから事務所のNASを開きたい」というご相談も増えています。ここで注意したいのは、SMBの共有フォルダは、基本的に同じ建物の中のネットワークで使うことを前提にした仕組みだという点です。自宅のMacから「サーバへ接続」に事務所のNASのアドレスを入力しても、そのままではつながりません。

社外から使う方法としては、会社が用意したVPN(社外から社内のネットワークに安全に入るための仕組み)に接続してから「サーバへ接続」を使う方法や、NASのメーカーが用意している社外からの接続の機能を使う方法があります。どちらを使うかは、会社のセキュリティの方針と、使っている機器によって変わります。

ここで大切なのは、社員が自分の判断で設定を変えないことです。共有フォルダを社外から開けるようにする設定は、使い方を誤ると、社外の誰からでも見える状態を作ってしまうおそれがあります。在宅で使う必要が出てきたら、まず社内のネットワークの担当者か、NASを導入した業者に相談するのが安全な進め方です。

在宅勤務の環境を整える費用については、国や自治体の支援が使える場合もあります。テレワーク 助成金 2026では、テレワークの導入に使える助成金の種類と申請の流れが整理されています。機器や仕組みを入れる前に一度目を通しておくと、費用の見通しが立てやすくなります。

共有フォルダ、外付けディスク、クラウドをまとめて扱いたいとき

SMBで接続できるようになると、次に困るのが「保存場所が多すぎる」という問題です。事務所のNASの共有フォルダ、手元の外付けディスク、iCloud Drive、Googleドライブ、Mac本体の書類フォルダ。1つの案件の資料が、ディスクの都合でばらばらの場所に分かれてしまうことはよくあります。

Finderにも、サイドバーに追加する機能や、タグで分類する機能があります。まずはこれらで整理してみて、それでも案件ごとにまとめて見渡したいと感じたら、ファイル管理のアプリを検討してもよいでしょう。

その選択肢の1つが、Macのファイル管理アプリのAtriensです。公式サイトによると、Atriensのサイドバーには、外付けディスクやNAS、iCloud、Googleドライブを同じように表示でき、ディスクの上では別々の場所にあるフォルダを、1つの案件の下に並べられます。並べてもファイルそのものは元の場所から動かず、サイドバーに出す名前をフォルダの名前と別にすることもできます。たとえば、NASの共有フォルダにある素材と、Mac本体にある企画書を、「案件A」という名前の下にまとめて表示する使い方です。

ほかにも、タブと分割表示、フォルダごとのターミナル、zipの作成と展開、重複ファイルを探す機能があり、有料のプランではiPhoneやiPadから自宅のMacを操作できます。公式サイトの記載では、Mac単体で使う機能は期限なく無料で、iPhoneやiPadから使う機能が有料(税込で月額780円、年額6,800円、買い切り14,800円)です。動作環境はmacOS 14(Sonoma)以降で、Apple Siliconを搭載したMacです。

Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

共有フォルダへの接続そのものは、ここまで説明したmacOS標準の「サーバへ接続」で行います。そのうえで、接続した共有フォルダをほかの保存場所と並べて扱いたいときに、こうしたアプリが役に立ちます。

共有フォルダの運用で事務所が決めておきたいこと

最後に、MacからSMBで接続できるようになった後、事務所として決めておきたいことを整理します。接続の手順より、こちらのほうが長く効いてきます。

フォルダの名前と置き場所の決まり

誰がどこに何を保存するかの決まりがないと、共有フォルダはすぐに散らかります。「取引先名_案件名_年月」のように名前の付け方をそろえ、最上位のフォルダは部署や業務の単位で固定しておくと、新しく入った人でも迷わずに済みます。

アクセスできる人の範囲

経理や人事の書類のように、見られる人を限りたいフォルダは、共有フォルダ自体を分け、アクセスできるユーザを絞ります。外部の協力者に一時的にアクセスを渡した場合は、仕事が終わったらアカウントを外す流れを決めておきます。

手順書を1枚にまとめておく

接続先のアドレス、共有フォルダの名前、接続できないときの連絡先を、1枚の手順書にまとめておきます。Mac用とWindows用でアドレスの書き方が違うので、両方を並べて書いておくと親切です。

年間を通して多くの中小企業の外注や業務の仕組みを見てきた立場から申し上げると、共有フォルダの運用がうまくいっている会社ほど、外部の専門家とのやり取りも滑らかです。納品物の受け取り場所や、渡す資料の置き場所が決まっているので、依頼の初日から迷いがありません。中間の手数料が乗らない直接の取引であれば、同じ予算でこうした仕組みの整備まで相談しやすく、受ける側も手元に残る報酬が厚くなります。

社内にIT担当がいない会社では、こうした共有フォルダの整理やNASの設定を、外部の専門家に頼む選択肢もあります。どのような支援が受けられるかは、AIコンサル・業務活用支援のお仕事の解説が参考になります。業務の流れを整理し、ツールの導入や運用を手伝う仕事の内容がまとまっています。社内の業務アプリまで作りたい場合は、アプリケーション開発のお仕事で、依頼できる内容と進め方を確かめておくと、相談の準備がしやすくなります。

経営の立場から業務の仕組み全体を見直したい場合は、中小企業診断士の解説も参考になります。中小企業の経営課題を診断し、改善を助ける専門家の資格で、IT化の進め方を含めた相談先を考えるきっかけになります。MacからSMBで接続する手順は数分で覚えられますが、その先の運用の決まりまで整えてはじめて、共有フォルダが事務所の力になります。

よくある質問

Q. MacからSMBで接続するときのアドレスはどう書けばよいですか?

「smb://」の後に接続先の名前かIPアドレスを書き、続けて共有フォルダの名前を書きます。たとえば「smb://192.168.1.20/share」の形です。共有フォルダの名前は省いても接続でき、ユーザ名とパスワードを入力した後に一覧から選べます。Windowsで使う、円記号2つから始まる形のパスはそのまま使えません。

Q. 共有フォルダが「ネットワーク」の一覧に出てこないときはどうすればよいですか?

一覧に表示されなくても接続できることがあります。管理者から接続先のIPアドレスを聞き、Finderの「移動」から「サーバへ接続」を開いて直接入力してください。それでも接続できない場合は、Macが同じネットワークにつながっているか、接続先の機器が動いているかを確かめます。

Q. Macを再起動するたびに共有フォルダへの接続が外れます。自動でつなぐ方法はありますか?

あります。「システム設定」の「一般」にある「ログイン項目と機能拡張」で、ログイン時に開く項目として共有フォルダを登録すると、ログインしたときに自動で接続されます。この設定には管理者の権限が必要です。毎日使わない場合は、「サーバへ接続」のよく使う項目に登録しておく方法も手軽です。

Q. 自宅のMacから事務所のNASにSMBで接続できますか?

通常は、そのままでは接続できません。SMBの共有フォルダは同じ建物の中のネットワークで使うことが前提で、社外から使うには会社が用意したVPNやNASのメーカーの機能が必要になります。設定を誤ると社外から見える状態になるおそれがあるため、自分で変えずに社内の担当者や導入した業者に相談してください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年1月11日最終更新:2026年10月14日
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