Macで重複ファイルを検索して整理する手順と、削除する前に確かめておく点


この記事のポイント
- ✓Macで重複ファイルを検索する方法を
- ✓Finderのスマートフォルダ
- ✓ターミナルの照合の3つに分けて解説します
Macの空き容量が少なくなってきたとき、まず疑うのが同じファイルが何個も保存されている状態です。メールの添付を何度もダウンロードした、写真を取り込み直した、取引先に送る前の版をコピーして残した、といった積み重ねで、同じ中身のファイルがあちこちに散らばっていきます。Macで重複ファイルを検索する方法はいくつかありますが、よくある勘違いは「名前が同じなら同じファイル」「重複しているなら消してよい」という2つです。
この記事では、Macに最初から入っている機能で重複を探す方法を、Finderのスマートフォルダ、写真アプリの重複項目、ターミナルで中身を照合する方法の3つに分けて説明します。そのうえで、名前が同じでも中身が違うファイルの見分け方、削除する前に必ず取っておく控え、仕事のファイルで安易に消してはいけないものまでを、順に整理します。
結論:探す方法と消す判断は分けて考える
最初に結論を書くと、重複ファイルの整理は「探す」と「消す」を別の作業として扱うのが安全です。探す作業は道具に任せられますが、消してよいかの判断は、そのファイルが何に使われているかを知っている人にしかできません。
よくある勘違い1:名前が同じなら同じファイル
「見積書.pdf」と「見積書 2.pdf」は、名前が似ていても中身が同じとは限りません。修正前と修正後の版かもしれませんし、別の取引先に出した同じ書式の見積書かもしれません。反対に、「IMG_0012.jpg」と「旅行_1日目.jpg」のように名前がまったく違っても、中身が同じ写真ということもあります。重複かどうかは、名前ではなく中身で判断する必要があります。
よくある勘違い2:重複しているなら消してよい
中身が同じでも、置き場所に意味があるファイルがあります。たとえば、納品したデータの控えとして案件のフォルダに残しているファイルと、作業用のフォルダにあるファイルが同じ中身だった場合、作業用のほうを消すのは問題なくても、納品の控えを消すと、あとで「何を納品したか」を示せなくなります。契約書や請求書のように、一定の期間残しておくことが求められる書類もあります。
整理の手順の全体像
この記事で説明する手順は、次の流れです。
- 削除の前に控えを取る
- 探す範囲を決める
- 道具を使って候補を探す
- 候補の中身と置き場所を確かめる
- すぐに消さず、いったん別のフォルダに寄せる
- しばらく使って困らなければ削除する
この順番を守れば、消してから困る、という事態をほぼ防げます。
重複ファイルが増える理由
重複を探す前に、なぜ増えるのかを知っておくと、整理したあとに同じ状態に戻るのを防げます。
ダウンロードのたびに番号付きの複製ができる
ブラウザでメールの添付やファイルをダウンロードすると、同じ名前のファイルがすでにある場合、名前の後ろに番号を付けて別のファイルとして保存されることが多いです。取引先から送られてきた資料を、確かめるたびにダウンロードし直していると、「資料.pdf」「資料 (1).pdf」「資料 (2).pdf」と増えていきます。ダウンロードのフォルダは、重複が最もたまりやすい場所です。
版を残すためのコピー
書類を直す前に、元の版をコピーして残しておくのは、仕事では自然なやり方です。ただ、直したあとに古い版を整理しないまま次の案件に移ると、「最終」「最終2」「最終_修正」といったファイルが並ぶことになります。このうち、中身がまったく同じものは不要ですが、少しでも違うものは、どれが正しい版かを確かめないと消せません。
写真や動画の取り込み直し
iPhoneの写真をMacに取り込むときや、外付けのディスクから写真を移すときに、同じ写真を2回取り込んでしまうことがあります。写真や動画は1つあたりの容量が大きいので、重複の容量への影響が最も大きい種類です。
クラウドと手元の両方に保存している
iCloud DriveやDropbox、Googleドライブなどのクラウドの保存場所と、Macの書類のフォルダの両方に同じファイルを保存していると、同じものが2か所にあることになります。クラウドの保存場所の中には、Macの中にファイルを持たず、必要なときにだけダウンロードする設定のものもあるため、見た目上は重複していても、実際にはMacの容量を使っていない場合があります。クラウドの側のファイルを消すと、ほかの端末からも消えることがあるので、ここは特に注意が要ります。
削除する前に必ず控えを取る
重複ファイルの整理で最も大切なのは、手を付ける前に控え(バックアップ)を取っておくことです。消したあとで必要だと分かっても、控えがあれば戻せます。
Time Machineで丸ごと控えを取る
Macには、外付けのディスクに自動で控えを取るTime Machineという機能が最初から入っています。Appleのユーザガイドでも、ファイルのバックアップの作成と復元の方法が案内されています。整理を始める前に、Time Machineで最新の控えが取れていることを確かめておけば、万一消しすぎても、その時点の状態に戻せます。
対象のフォルダだけ別のディスクにコピーする
Time Machineを使っていない場合は、整理するフォルダだけでも、外付けのディスクやUSBメモリにコピーしておきます。全部をコピーする容量がない場合は、仕事の書類のように失うと困るものを優先します。
「最近削除した項目」と「ゴミ箱」の役割を知っておく
Finderで削除したファイルは、まずゴミ箱に入ります。ゴミ箱を空にするまでは戻せますが、空にしたあとは控えから戻すしかありません。写真アプリで削除した写真は「最近削除した項目」に入り、Appleの説明では30日以内なら復元できるとされています。どちらも、すぐに空にせず、しばらく様子を見てから空にすると安全です。
方法1:Finderのスマートフォルダで候補を探す
Macに最初から入っている機能で、ファイルの種類ごとに一覧を作り、同じ名前や同じ大きさのファイルを見つける方法です。Appleのユーザガイドでは、スマートフォルダについて、定義したルールに合致するファイルを自動的に集めて表示するもので、ファイル自体は移動しないと説明されています。
スマートフォルダの作り方
- Finderを開き、メニューバーの「ファイル」から「新規スマートフォルダ」を選ぶ
- 検索する場所を選ぶ(「このMac」か、開いていたフォルダ)
- 右上の「+」ボタンを押し、条件として「種類」を選び、「書類」「イメージ」「PDF」など探したい種類を指定する
- 表示を「リスト」にし、「名前」や「サイズ」の列で並べ替える
並べ替えると、同じ名前や、名前の後ろに番号が付いただけのファイル、同じ大きさのファイルが隣どうしに並ぶので、重複の候補が見つけやすくなります。
特定のフォルダの中だけを探したい場合の手順について、重複ファイルの削除のソフトを提供する会社の解説では、次のように書かれています。
ヒント:特定のフォルダから重複ファイルを見つけたい場合、Finderでそのフォルダを選択してからメニューバーで新規スマートフォルダを作成してください。そうすると、「このMac」の右に特定のフォルダが表示されます。それをクリックすることでそのフォルダのみから重複ファイルを検索できます。 出典: note.com
Mac全体を対象にすると、システムやアプリが使うファイルまで一覧に出てくるので、最初は書類やダウンロードなど、自分で保存したファイルがあるフォルダに絞って探すのが現実的です。
この方法でできることとできないこと
スマートフォルダは、名前や大きさ、種類などの情報で一覧を作る機能で、中身が同じかどうかを照合する機能ではありません。同じ名前で同じ大きさでも、中身が違うことはあります。反対に、名前が違う重複は、並べ替えても隣に来ないので見落とします。この方法は「候補を見つける」ためのもので、消す前には必ず中身を確かめます。
中身を確かめるには、ファイルを選んでスペースキーを押すクイックルックが便利です。開かずに中身を見られるので、似た名前のファイルを順に確かめるときの手間が減ります。
方法2:写真アプリの「重複項目」を使う
写真と動画の重複は、写真アプリに入っている機能で探せます。Appleの写真のユーザガイドでは、次のように説明されています。
ライブラリに重複した写真やビデオがある場合は、「ユーティリティ」の「重複項目」コレクションに自動的に表示されます。 出典: support.apple.com
重複項目を結合する手順
Appleの説明に沿うと、手順は次のとおりです。
- 写真アプリを開き、サイドバーの「ユーティリティ」の下にある「重複項目」を選ぶ
- サイドバーに「重複項目」が見えない場合は、「ユーティリティ」にポインタを置いて表示を広げる
- 結合したい重複項目を選ぶ(1行ずつでも、複数行をまとめてでも選べる)
- 「〇個の項目を結合」を押し、確認の画面でもう一度押す
結合すると、選んだ重複項目のあった場所には1つの元の写真または動画が表示され、削除された重複項目は「最近削除した項目」に移ります。Appleの説明では、ここから30日以内なら復元でき、完全に削除することもできるとされています。
写真アプリの外にある写真は対象外
この機能が対象にするのは、写真アプリのライブラリに入っている写真と動画です。Finderの書類やダウンロードのフォルダに保存しているだけの写真は、写真アプリに取り込まない限り対象になりません。また、ライブラリが大きいと、写真アプリが分析を終えるまで重複項目が表示されるのに時間がかかることがある、とAppleは説明しています。取り込んだ直後に表示されなくても、しばらく待ってから確かめます。
iCloud共有写真ライブラリを使っている場合は、ツールバーの「ライブラリ」の切り替えで「両方のライブラリ」を選ぶと、両方を対象に探せると案内されています。家族と共有している写真を結合するときは、ほかの家族の写真も対象になるので、事前にひとこと伝えておくと行き違いを防げます。
方法3:ターミナルで中身を照合する
名前に関係なく、中身がまったく同じファイルを確実に探すには、ファイルの中身から「指紋」のような値を計算して比べる方法があります。この値をハッシュ値といい、中身が1文字でも違えば別の値になります。Macのターミナルには、この値を計算するコマンドが最初から入っています。
手順
- ターミナルを開き、「cd」に続けて調べたいフォルダの場所を入力して移動する
- 次のコマンドを入力する
find . -type f -print0 | xargs -0 md5 -r | sort | awk '{h=$1} h==p{if(!s)print pl; print; s=1; next} {s=0; p=h; pl=$0}'
このコマンドは、今いるフォルダの下にあるすべてのファイルについてハッシュ値を計算し、同じ値を持つファイルだけを並べて表示します。行の先頭の英数字がハッシュ値で、同じ値が並んでいるものが、中身がまったく同じファイルです。名前に空白が含まれるファイルにも対応しています。
注意点
このコマンドは表示するだけで、ファイルを消したり動かしたりはしません。消すのは、表示された一覧を見て、自分で判断してから行います。インターネットで見つけたコマンドの中には、見つけた重複をそのまま削除するものもありますが、どれを残すかを機械に任せると、納品の控えのような大事なほうが消えることがあります。削除まで自動で行うコマンドは使わないほうが安全です。
ファイルの数が多いフォルダや、大きな動画が多いフォルダでは、計算に時間がかかります。最初は小さなフォルダで試し、結果の見方に慣れてから範囲を広げます。
専用のアプリを使う場合の比べ方
Finderやターミナルでの作業が手間に感じる場合は、重複ファイルを探す専用のアプリを使う方法もあります。App Storeにも複数のアプリがあり、無料で探せて削除は有料、という形のものもあります。選ぶときは、次の点を比べます。
| 比べる点 | 確かめること |
|---|---|
| 照合の方法 | 名前や大きさだけでなく、中身で照合しているか |
| 削除の方法 | ゴミ箱に移すのか、すぐに消すのか |
| 残す側の選び方 | どれを残すかを自分で選べるか |
| 対象の範囲 | 外付けのディスクやクラウドの保存場所を扱えるか |
| 料金 | 探すだけ無料か、削除も無料か、買い切りか継続課金か |
| 与える許可 | ディスク全体へのアクセスの許可を求めるか |
重複を探すアプリは、ディスクの中身を広く読み取るため、フルディスクアクセスと呼ばれる強い許可を求めることがあります。仕事で預かった顧客の情報が入っているMacでは、どの会社のどのアプリに読み取りを許すのかを考えてから入れます。取引先から貸与されたMacの場合は、取引先の決まりが優先されます。
仕事のファイルで消す前に確かめること
業務委託で仕事を受けている人にとって、重複ファイルの整理は、単に容量を空ける作業ではありません。消してよいかどうかの判断には、仕事の決まりが関わってきます。
契約や請求の書類は残す期間を確かめる
請求書や領収書、契約書などは、税金の申告のために一定の期間保存することが求められています。個人事業主の場合、帳簿や書類の保存の期間は書類の種類によって違い、国税庁が案内しています。電子でやりとりした請求書などは、電子のまま保存することが原則になっています。同じ請求書のPDFが2つあっても、どちらが正式な保存先かを決めてから、もう一方を整理します。保存の期間や方法の個別の判断は、税務署や税理士に確かめます。
預かったデータは契約の決まりに従う
取引先から預かったデータは、契約で「業務の終了後に返却または削除する」と決められていることがあります。重複を整理するついでに、終わった案件のデータの扱いも契約書で確かめておくと、預かったデータを必要以上に持ち続ける状態を避けられます。逆に、契約で一定期間の保管を求められているデータは、重複していても正式な保管先の分は残します。
版の管理を決めておく
同じ書類の版が増えすぎないように、ファイル名に日付を入れる、古い版は「旧版」のフォルダに移す、といった決まりを作っておくと、次に整理するときの判断が楽になります。重複を探す作業は、自分の版の管理の決まりを見直すよい機会でもあります。
探す範囲を決めるときの優先順位
Mac全体を一度に整理しようとすると、確かめるファイルが多すぎて途中で手が止まります。容量を空ける効果が大きく、判断が簡単な場所から順に進めます。
1. ダウンロードのフォルダ
最も重複がたまりやすく、しかも多くは一時的に使ったファイルなので、判断が簡単です。名前に番号が付いたファイルから確かめていきます。
2. 写真と動画
1つあたりの容量が大きいので、少ない件数で大きな容量を空けられます。写真アプリの重複項目の機能を使えば、手間も少なく済みます。
3. 書類のフォルダ
仕事の書類が多く、版の違いを確かめる必要があるので、時間をかけて進めます。案件ごとに1つずつ、終わった案件から整理していくと迷いません。
4. 外付けのディスクとクラウド
外付けのディスクやクラウドの保存場所は、控えとして意図的に同じファイルを置いていることが多い場所です。重複していても、それが控えの役割を果たしているなら残します。
容量の内訳は、アップルメニューの「システム設定」から「一般」の「ストレージ」を開くと、種類ごとに確かめられます。どの種類が容量を使っているかを見てから、整理する場所を決めると無駄がありません。
すぐに消さずに「寄せる」という考え方
重複の候補が見つかったら、すぐにゴミ箱に入れるのではなく、いったん「重複の候補」という名前のフォルダを作って、そこに移しておく方法をすすめます。
寄せておく期間を決める
寄せたフォルダは、2週間から1か月ほど、そのままにしておきます。その間に「あのファイルが無い」と困ることがなければ、まとめて削除します。困ったら、寄せたフォルダから元の場所に戻すだけで済みます。
元の場所を記録しておく
寄せる前に、どのファイルをどこから移したかを簡単なメモに残しておくと、戻すときに迷いません。ターミナルの照合の結果を、テキストのファイルに保存しておくのも1つの方法です。
書類を開くアプリの「最近使った項目」に注意
書類を開くアプリの「最近使った項目」から開いていたファイルを移すと、そこからは開けなくなります。移したあとで「開けない」と表示されたら、ファイルが消えたのではなく、場所が変わったことを思い出します。
整理したのに空き容量が増えないとき
重複ファイルを消したのに、ストレージの空き容量がほとんど変わらない、という相談はよくあります。多くの場合、消したつもりのファイルがまだMacの中に残っています。
ゴミ箱を空にしていない
Finderで削除したファイルはゴミ箱に移るだけで、ゴミ箱を空にするまでは容量を使い続けます。寄せておく期間が過ぎて、本当に要らないと判断できたら、ゴミ箱を空にします。空にする前に、ゴミ箱の中身をもう一度ざっと確かめておくと安心です。
写真アプリの「最近削除した項目」に残っている
写真アプリで結合したり削除したりした写真と動画は、「最近削除した項目」に移り、Appleの説明では30日以内なら復元できる状態で残ります。この間は容量を使い続けるので、すぐに容量を空けたい場合は、中身を確かめたうえで完全に削除します。
クラウドの保存場所のファイルだった
iCloud Driveなどのクラウドの保存場所にあるファイルの中には、Macの中には本体を持たず、必要なときにだけダウンロードする設定になっているものがあります。そうしたファイルを消しても、Macの空き容量はほとんど変わりません。一方で、クラウドの容量は空くので、どちらの容量を空けたいのかを先に決めておくと、作業の効果を確かめやすくなります。
容量の表示が更新されるまで時間がかかる
ストレージの表示は、計算に少し時間がかかることがあります。大量のファイルを消した直後は、少し時間をおいてから確かめます。それでも変わらない場合は、消したファイルが別のフォルダにも同じものとして残っていないかを、ターミナルの照合でもう一度確かめます。
外付けのディスクやNASの重複を探すとき
仕事の素材を外付けのディスクやNAS(家庭や事務所のネットワークにつなぐ保存装置)に保存している人も多いです。こうした場所の重複を探すときは、Macの中とは違う注意が要ります。
控えとしての重複を見分ける
外付けのディスクには、Macの中のファイルの控えを意図的に保存していることがあります。この場合、Macの中と外付けのディスクに同じファイルがあるのは、重複ではなく控えの役割です。どちらかを消すと、控えが無くなります。探す範囲は、外付けのディスクの中だけ、Macの中だけ、というように分けて、同じ場所の中での重複だけを対象にすると、控えを誤って消す心配がありません。
照合に時間がかかる
ネットワークの先にあるNASのファイルを照合すると、ファイルを読み込むのに時間がかかります。動画の素材が多い場合は、数時間かかることもあります。照合は、作業をしない時間帯に始め、途中でMacがスリープしないようにしておきます。
共有しているフォルダは相手に確かめる
NASの共有フォルダを家族や仕事の仲間と使っている場合は、自分以外の人が保存したファイルも対象になります。重複に見えても、相手が意図して置いているものかもしれません。消す前に、共有している相手に確かめます。
定期的に見直す習慣をつける
重複ファイルの整理は、一度にまとめてやるより、短い時間で定期的に行うほうが、判断の負担が軽くなります。
月に1回、ダウンロードのフォルダを空にする
月の初めなど日を決めて、ダウンロードのフォルダを確かめ、必要なファイルは案件のフォルダに移し、要らないものは消します。15分ほどで終わる作業ですが、これだけで重複の大半を防げます。
案件が終わったら、その案件のフォルダを整える
案件が終わったときは、作業の途中の版を整理し、納品したもの、契約の書類、請求の書類だけを残す、という作業をします。終わったばかりで中身を覚えているうちに整理すると、どれが正式な版かを迷わずに判断できます。
年に1回、写真と動画を見直す
写真と動画は、年に1回、写真アプリの重複項目を確かめ、要らない動画を見直します。容量の大きいものから確かめると、短い時間で効果が出ます。
重複を生まない置き方に変える
重複を整理したら、同じ状態に戻らないように、ファイルの置き方を見直しておきます。
ダウンロードしたら置き場所を決める
ダウンロードしたファイルは、確かめたらすぐに案件のフォルダに移すか、不要なら消す、という習慣をつけます。ダウンロードのフォルダを「一時的な置き場」と決め、週に1回空にするだけでも、重複は大きく減ります。
同じファイルを複数の案件で使うなら1か所にまとめる
ロゴや会社の案内のように、複数の案件で使うファイルは、共通の素材のフォルダに1つだけ保存し、案件ごとにコピーしないようにします。Finderの「エイリアス」(元のファイルを指す小さな目印のファイル)を使えば、元のファイルを1つのまま、ほかのフォルダからも開けます。
取引先とのやりとりで重複を増やさない工夫
仕事の重複ファイルの多くは、取引先とのやりとりの中で生まれます。やりとりの仕方を少し変えるだけで、手元に増えるファイルの数を抑えられます。
添付ではなく共有のリンクでやりとりする
大きな資料や、何度も直す書類は、メールに添付して送り合うのではなく、クラウドの保存場所の共有のリンクでやりとりすると、手元に同じファイルが何個もたまりません。相手が直したものも同じ場所で確かめられるので、どれが最新の版かで迷うこともなくなります。ただし、取引先によっては、外部のクラウドの利用を認めていないことがあるので、やりとりの方法は事前に確かめます。
ファイル名の付け方を取引先と合わせる
日付と版の番号をファイル名に入れる決まりを、取引先と最初に合わせておくと、同じ書類の版が混ざりにくくなります。たとえば「20261003_見積書_v2.pdf」のように、日付、書類の名前、版の番号を並べる形です。相手から届いたファイルも、この形に名前を付け直して保存すると、あとで重複を探すときに並べ替えるだけで版の違いが分かります。
受け取ったら置き場所を1つに決める
受け取ったファイルを、ダウンロードのフォルダ、デスクトップ、案件のフォルダと、その時々で別の場所に保存していると、同じファイルが散らばる原因になります。受け取ったファイルは必ず案件のフォルダに保存する、と決めておくだけで、重複の多くを防げます。
無料から試せる選択肢
ここまでの方法を、フォルダを見ながら同じ画面で進めたい人には、Mac用のファイル管理のアプリ Atriens も候補の1つです。公式サイトによると、フォルダの一覧と、そのフォルダで開いたターミナルを1つの画面に並べられ、操作の一覧(コマンドパレット、Shift+Command+P)には「このフォルダで重複を探す」という項目が用意されています。ターミナルで中身を照合した結果を、左に表示したフォルダと見比べながら確かめられるので、方法3の手順を、画面を行き来せずに進められます。手元のAIのエージェントや、自分で用意したAPIキーにつないで、「この中で重複しているファイルを調べて」と日本語で頼む使い方も紹介されています。
料金は、サイドバー、ターミナル、プレビュー、Gitなど、Mac単体で使う機能が期限なく無料で、アカウントの登録も要らないと案内されています。費用がかかるのはiPhoneやiPadから使う連携の機能だけで、月額780円・年額6,800円・買い切り14,800円(いずれも税込)から選べます。対応はmacOS 14以降のApple Silicon(M1以降)のMacです。ファイルの削除そのものを自動で行う機能ではないので、どれを残すかは、この記事で説明した手順で自分で判断します。
Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
仕事のデータの整理と、その仕事の広がり
最後に、ファイルの整理の考え方が仕事とどうつながるかを、仕事の種類ごとのデータから見ておきます。
ファイルの重複を探し、どれを残すかの決まりを作る作業は、会社や事務所の業務を整える仕事の一部です。AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、AIや道具を使って業務を整える支援の仕事の内容が整理されています。データの扱いや、アプリに与える許可の判断は、セキュリティの仕事とも重なり、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で仕事の内容を確認できます。
ファイルを扱うアプリを作る側の仕事もあります。アプリケーション開発のお仕事では、開発の仕事の種類が整理されており、報酬の水準はソフトウェア作成者の年収・単価相場で、公的統計をもとにした目安を確認できます。介護や福祉の事業所のように、紙の記録をデータに移す途中で重複が増えやすい職場では、国の補助を使って記録の仕組みを整える動きもあり、介護・福祉事業所のDX化2026|IT導入補助金で介護記録を完全デジタル化で制度の概要を確かめられます。
在宅や業務委託の仕事の市場を長く見てきた立場から言えば、長く仕事が続く人ほど、預かったデータと自分の作業のファイルをきちんと分けて管理しています。重複を消すことより、どれが正式な版で、どれを残す決まりなのかを説明できることのほうが、取引先からの信頼につながります。仲介の手数料が乗らない直接の取引では、こうした管理の確かさが、そのまま次の依頼につながっていきます。
よくある質問
Q. Macに重複ファイルを探す機能は最初から入っていますか?
ファイル全体の重複を自動で探す専用の機能はありませんが、写真アプリには、重複した写真と動画を自動で集めて表示する「重複項目」の機能があります。書類などは、Finderのスマートフォルダで種類ごとに一覧を作って名前や大きさで並べ替えるか、ターミナルでファイルの中身を照合する方法で探せます。
Q. 名前が同じファイルは消しても大丈夫ですか?
名前が同じでも中身が違うことがあるので、そのまま消すのは危険です。クイックルックで中身を確かめるか、ターミナルでハッシュ値を比べて、中身がまったく同じかを確かめます。中身が同じでも、納品の控えや保存が求められる書類は、正式な保存先の分を残します。
Q. 重複ファイルを消す前に何をしておけばよいですか?
Time Machineなどで控えを取っておきます。控えがあれば、消しすぎても戻せます。また、候補が見つかってもすぐにゴミ箱に入れず、いったん別のフォルダに寄せて、2週間から1か月ほど困らないことを確かめてから削除すると安全です。
Q. 写真アプリで結合した重複写真は元に戻せますか?
Appleの説明では、結合で削除された重複項目は「最近削除した項目」に移り、30日以内なら復元できます。30日を過ぎると完全に削除されるので、結合のあとはしばらく写真を確かめ、問題がないかを見ておきます。家族と共有しているライブラリでは、結合の前にひとこと伝えておくと安心です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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